5 非推奨になった機能
非推奨となった機能は、Oracle APEXの今後のリリースでサポートを終了するか削除する予定です。機能がアプリケーション・メタデータまたはAPIに関連する場合、既存のアプリケーションはこの機能を引き続き使用できますが、この項の説明に従って開発者がアプリケーションを変更することをお薦めします。APEXアドバイザを使用して、既存のアプリケーションに非推奨となった属性があるか調べてください。
5.1 CKEditor5の非推奨
CKEditor5は非推奨になりました。CKEditor5ライブラリに基づく既存のアイテムも引き続き機能します。ただし、これらのアイテムは将来のリリースで自動的にTinyMCEに変換されます。CKEditor5 APIを使用するカスタム・コードはすべて修正する必要があります。
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5.2 非推奨になったオブジェクト・ブラウザ機能
- 表の「モデル」タブが削除されました。
- 「マテリアライズド・ビューの作成」ウィザードが削除されました。マテリアライズド・ビューを作成するには、SQLコマンドまたはSQLスクリプトの
CREATE MATERIALIZED VIEW
文を使用します。引き続き、オブジェクト・ブラウザでマテリアライズド・ビューを表示することはできます。
親トピック: 非推奨となった機能
5.3 LOV表示値の二重エスケープの防止
APEXではデフォルトで、必要に応じて自動的に値リスト(LOV)の表示値がHTMLエスケープされます。レガシー・アプリケーションとの下位互換性を確保するために、APEXでは、表示値をエスケープするためのユーティリティ関数がLOV問合せに含まれているかどうかを確認します。含まれている場合、APEXは、選択リスト、ポップアップLOV、シャトル、表示専用アイテムなどのコンポーネントで値を表示するときに、値の二重エスケープを回避します。
オラクルでは、重複するインライン・エスケープ・コールをLOVから削除することをお薦めします。将来のバージョンのAPEXでは、この防止メカニズムが削除され、一部の表示値が二重エスケープされて表示される可能性があります。
select *
from apex_application_lovs
where lov_type = 'Dynamic'
and ( upper(list_of_values_query) like '%HTF.ESCAPE_SC%'
or upper(list_of_values_query) like '%APEX_ESCAPE.HTML%'
or upper(list_of_values_query) like '%WWV_FLOW_ESCAPE.HTML%' );
select *
from apex_application_page_items
where lov_named_lov is null
and ( upper(lov_definition) like '%HTF.ESCAPE_SC%'
or upper(lov_definition) like '%APEX_ESCAPE.HTML%'
or upper(lov_definition) like '%WWV_FLOW_ESCAPE.HTML%' );
問合せで行が返されない場合は、アクションは必要ありません。それ以外の場合は、LOV定義またはページ・アイテム(あるいはその両方)を確認して手動エスケープを削除し、アプリケーションをテストして、削除後も値が意図したとおりに表示されることを確認します。
親トピック: 非推奨となった機能
5.4 形式HTML (安全でない)による表示専用アイテムの非推奨
APEX 23.1以降、形式HTMLでは、クライアントのHTMLコンテンツはサニタイズされてから表示されます。これにより、HTMLベースのリッチ・テキスト・エディタのコンテンツを含む、ユーザーが提供したHTMLを簡単に表示できるようになります。
既存のアプリケーションとの下位互換性を維持するために、形式HTMLオプションを使用している現在の表示専用ページ・アイテムすべてが、現在の動作を維持するために「HTML(安全でない)」に移行されます。ただし、このオプションは今後非推奨となり、スクリプト・タグやjavascript:
式、onclick
属性などの"安全でない" HTMLコンテンツは除去されるため、これらのコンテンツを表示することはできなくなります。
安全でないHTMLコンテンツを表示することはお薦めしませんが、表示することはできます。詳細は、「HTMLサニタイズ」を参照してください。
親トピック: 非推奨となった機能
5.5 非推奨になったファンクションおよびプロシージャ
APEX_UTIL
からAPEX_APPLICATION_ADMIN
への既存のAPIの移行の一環として、一部のコメントが変更されました。次のファンクションおよびプロシージャは非推奨になりました。
set_build_option_status
get_build_option_status
(2回、オーバーロード)set_application_status
get_application_status
set_global_notification
get_global_notification
set_app_build_status
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