6 以前のリリースで非推奨

次の項では、以前のリリースで非推奨になったがOracle APEXで完全に削除されたわけではなくサポートが終了していない機能を示します。

この項の説明に従って開発者がアプリケーションの変更を開始することをお薦めします。APEXアドバイザを使用して、既存のアプリケーションに非推奨となった属性があるか調べてください。

6.1 非推奨となったAPEXアイテム・マークアップ

APEXの将来のリリースには、マークアップの変更やカスタム要素(Webコンポーネント)の使用が必要となる様々なアイテムのアクセシビリティ、操作性および機能に関して修正と改善が含まれる可能性があります。これらの変更によって、アイテムの動作がより動的になる可能性があります。また、これらの変更は、既存のアプリケーション内のアイテムやフォームへの影響を最小限に抑えて実施されます。

apex.itemネームスペースおよびアイテム・インタフェースは、アイテムをカスタマイズするためやプログラムで操作するためにサポートされている唯一のAPIです。APEXでは、ドキュメント化されていないアイテム・マークアップまたはCSSクラスに依存するカスタマイズは、今後のリリースで想定どおりに機能しない可能性があるため、お薦めしていません。

各ネイティブAPEXアイテムで使用されるHTMLマークアップに関する想定は、将来は当てはまらなくなる可能性があります。特定のマークアップを想定した拡張属性(CSSクラス)、カスタム属性、JavaScriptコードおよびCSSルールによってアイテムをカスタマイズした場合は、それが壊れる可能性があります。

たとえば、テキスト領域の「詳細」:「CSSクラス」属性にクラスimportant-textを追加することで、テキスト領域アイテムの文字カウンタを太字にしてから、次のようなカスタムCSSルールを追加するとします。
.important-text.apex-item-textarea + .apex-item-textarea-counter { 
    font-weight: bold;
}
これは現在は動作しますが、textarea要素の直後にある、ドキュメント化されていないクラス名およびカウンタ要素に依存しているため、将来は動作しない可能性があります。「カスタム属性」でのイベント・ハンドラの追加もベスト・プラクティスではありません。

将来のリリースでは、新しいカスタム要素のマークアップ、クラスおよびCSS変数がドキュメント化されて、カスタマイズでのサポート対象がより広くなります。

6.2 非推奨になったjQuery日付ピッカー

jQuery日付ピッカーは現在非推奨となっており、新しいページまたはアプリケーションには使用できません。古いjQuery日付ピッカーのJavaScript APIはサポートされていません。

古い日付ピッカーをすべて新しい日付ピッカーに置き換えることをお薦めします。

6.3 以前に非推奨となったAPI

APEX_IR.GET_REPORT APIは非推奨になりました。かわりに、APEX_REGION.OPEN_QUERY_CONTEXTを使用して対話モード・レポートのデータを取得してください。

6.4 非推奨になったユーティリティ

APEXExportユーティリティは非推奨になりました。今後のリリースで削除される予定です。

かわりにSQLclを使用することをお薦めします。

6.5 非推奨となったレガシーWebサービス参照

SOAPスタイルのWebサービス参照、およびRESTスタイルのWebサービス参照のレガシー・サポートは非推奨になりました。

6.6 jQuery UIの非推奨

jQuery UIは非推奨になりました。サードパーティ製のAPEXプラグインとカスタムのJavaScriptコードは、jQuery UIの参照がなくなるように更新することをお薦めします。jQuery UIを使用するネイティブのAPEXコンポーネントは引き続き動作しますが、将来のリリースでサポートを終了する予定です。

Oracleには、APEXに必要なモジュールのみを含むJQuery UI 1.13.2のカスタム・バンドルが付属しています。Oracleには、個々のウィジェットまたはjQuery UI CSSファイルは付属しなくなりました。