2 ExadataでのOracle ASMの管理
- Oracle Exadataのストレージの概要
Oracle Exadataのストレージは、サーバー、セル・ディスク、グリッド・ディスク、Oracle ASMディスク・グループおよびOracle ASM障害グループで構成されています。 - ExadataでのOracle ASMの管理
ExadataでOracle ASMを使用するために必要になる可能性がある管理タスクを示します。 - Oracle ASMを使用したOracle Exadata Storage Serverのグリッド・ディスクの管理
Oracle ASMで使用するグリッド・ディスクを管理するには、次の手順を使用します。
2.1 Oracle Exadataのストレージの概要
Oracle Exadataのストレージは、サーバー、セル・ディスク、グリッド・ディスク、Oracle ASMディスク・グループおよびOracle ASM障害グループで構成されています。
次の図は、Oracle Exadata Storage Serverグリッド・ディスクから作成されたOracle ASMディスク・グループを示しています。この図は一般的なもので構成を簡略化していますが、ストレージ・サーバーとディスクを追加して大規模なストレージのグリッドを構築する場合のモデルとして使用できます。
このストレージ・グリッドの例は、次のことを示しています。
- グリッド内のストレージ・サーバーは、RDMAネットワーク・ファブリック・ネットワークを使用して、単一インスタンスのデータベースまたはOracle Real Application Clusters (Oracle RAC)データベースのインストールを含むデータベース・サーバーに接続します。
- 各ストレージ・サーバーには複数の物理ディスクが含まれています。
- 各セル・ディスクは、物理ディスクおよびLUNを表します。
- 各セル・ディスクは、グリッド・ディスクにパーティション化されます。
- Oracle ASMディスク・グループは、グリッド・ディスクを使用して作成されます。
Oracle ASM障害グループは、1つのストレージ・サーバーで障害が発生してもフォルト・トレランスを実行できるように、同じストレージ・サーバーでファイルがミラー化されないように作成されます。障害グループの数は、ストレージ・サーバーの数と同じです。各障害グループは、1つのストレージ・サーバーに属するOracle ASMディスク・グループのグリッド・ディスクのサブセットで構成されます。
親トピック: ExadataでのOracle ASMの管理
2.2 ExadataでのOracle ASMの管理
ExadataでOracle ASMを使用するために必要になる可能性がある管理タスクを示します。
- Oracle ASMのExadataストレージ検出の構成
- Oracle Exadata Storage ServerのOracle ASMディスク・グループの理解
このトピックでは、Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)ディスク・グループについて説明し、CREATE DISKGROUP
SQLコマンドを使用してOracle Exadata System SoftwareのOracle ASMディスク・グループを作成する方法を紹介します。 - Oracle ASMディスク・グループの作成
Oracle Exadata Storage Serverグリッド・ディスクでOracle ASMのディスク・グループを作成できます。 - Oracle ASMディスク・グループへのディスクの追加
Oracle ASMディスク・グループにディスクを追加できます。 - Oracle ASMディスク・グループのマウントおよびディスマウント
ディスク・グループ内のファイルにデータベースがアクセスするには、Oracle ASMによってそのディスク・グループがマウントされている必要があります。 - ディスクのオフラインとオンラインの切替え
Oracle ASMディスクをINACTIVE
またはACTIVE
に変更できます。 - Oracle ASMディスク・グループからのディスクの削除
グリッド・ディスクをディスク・グループから削除できます。 - Oracle ASMディスク・グループの削除
Oracle ASMディスク・グループを削除できます。 - Oracle ASM appliance.mode属性の有効化
Oracle ASMappliance.mode
属性を使用すると、1つ以上のOracle ASMディスクを削除するときにディスクのリバランス完了時間が改善されます。 - ディスク・グループのバランスのチェック
- Oracle ASMディスク修復タイマーの設定
親トピック: ExadataでのOracle ASMの管理
2.2.1 Oracle ASMのExadataストレージ検出の構成
Oracle ASMでExadataグリッド・ディスクを検出しそれにアクセスできるようにするには、ASM_DISKSTRING
初期化パラメータを構成する必要があります。
Exadataグリッド・ディスクは、次の書式の検出文字列を使用して指定します。
o/<cell_IP_pattern>/<griddisk_name_pattern>
検出文字列の説明:
-
<cell_IP_pattern>
により、Exadataストレージ・サーバーのIPアドレス(cellip.ora
ファイル内で示されている)を特定します。 -
<griddisk_name_pattern>
により、グリッド・ディスクを名前で特定します。
ワイルドカード文字(*
)を使用して、<cell_IP_pattern>
および<griddisk_name_pattern>
の値の対象を広げることができます。
たとえば、次のASM_DISKSTRING
設定では、cellip.ora
ファイル内で指定されているすべてのセル上のすべてのExadataグリッド・ディスクが検出されます:
ASM_DISKSTRING = 'o/*/*'
より具体的な設定を使用すると一部のグリッド・ディスクを検出できます。たとえば、次のASM_DISKSTRING
設定では、名前がDATA
で始まるグリッド・ディスクのみが検出されます:
ASM_DISKSTRING = 'o/*/DATA*'
SQLのALTER SYSTEM
コマンドを使用すると、Oracle ASMインスタンスの実行中でもASM_DISKSTRING
初期化パラメータを変更できます。Oracle ASMインスタンスの実行中に初期化パラメータ・ファイル内のASM_DISKSTRING
初期化パラメータを編集した場合、その変更内容を反映するには、Oracle ASMインスタンスを停止してから再起動する必要があります。
関連項目:
-
次の詳細は、『Oracle Automatic Storage Managementストレージ管理者ガイド』を参照してください。
-
ASM_DISKSTRING初期化パラメータの詳細は、『Oracle Databaseリファレンス』を参照してください。
-
ALTER SYSTEM
コマンドの詳細は、『Oracle Database SQL言語リファレンス』を参照してください。
親トピック: ExadataでのOracle ASMの管理
2.2.2 Oracle Exadata Storage ServerのOracle ASMディスク・グループの理解
このトピックでは、Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)ディスク・グループについて説明し、CREATE DISKGROUP
SQLコマンドを使用してOracle Exadata System SoftwareのOracle ASMディスク・グループを作成する方法を紹介します。
Oracle ASMディスク・グループを作成する前に、Oracle ASMディスク・グループに追加するグリッド・ディスクを決定します。Oracle ASMディスク・グループおよびそのグリッド・ディスクの名前は、可能であれば同様の名前を選択することをお薦めします。
Oracle Exadata Storage Serverのグリッド・ディスクは、次のパターンで指定します。
o/cell_IPaddress/griddisk_name
この構文において、cell_IPaddressはOracle Exadata Storage ServerのIPアドレスを示し、griddisk_nameはグリッド・ディスクの名前を示します。
セルの検出文字列はo/
接頭辞で始まります。
グリッド・ディスクをディスク・グループに追加するように指定する場合は、次の点を考慮します。
- デフォルトのOracle ASMディスク名はグリッド・ディスク名です。デフォルト名の設定を使用することをお薦めします。
- デフォルトの障害グループ名はセル名です。デフォルト名の設定を使用することをお薦めします。
- '*'の形式のワイルドカードをcell_IPaddressまたはgriddisk_nameで使用すると、単一のコマンドで複数のディスクを追加できます。たとえば:
CREATE DISKGROUP reco HIGH REDUNDANCYDISK 'o/*/DATA*'
障害グループが指定されていない場合は、Oracle ASM独自の障害グループ内に各ディスクが追加されます。ただし、ディスクがOracle Exadata Storage Serverに格納されており、障害グループが指定されていない場合は、Oracle ASMによってそのセルの障害グループにディスクが追加されます。障害グループ名はセル名になります。
ノート:
セルの名前が変更され、そのセルのディスクが属する既存のディスク・グループにセルのディスクが追加されると、Oracle ASMによって新しいディスクは障害グループに追加され、新しいセル名が使用されます。セルのすべてのディスクが1つの障害グループに含まれるようにするには、ディスクをディスク・グループに追加して、元の障害グループ名を指定します。スマート・スキャンの条件のオフロード処理を有効にするには、ディスク・グループのすべてのディスクをOracle Exadata Storage Serverのグリッド・ディスクにする必要があります。Oracle Exadata Storage Serverのグリッド・ディスクには従来型のディスクを含めることはできません。
- 高速ディスク・スキャン率について
- Oracle ASMコンテンツ・タイプの設定
content.type
ディスク・グループ属性を設定すると、特に標準冗長性ディスク・グループのフォルト・トレランスが向上します。
親トピック: ExadataでのOracle ASMの管理
2.2.2.1 高速ディスク・スキャン率について
高速ディスク・スキャン率を実現するには、最低4MBの連続領域でセグメントをレイアウトすることが重要です。これにより、ディスク・スキャンでは、ディスク上の異なる場所で別の検索を実行する前に、4MBのデータを読み取ることができます。4MBの連続領域でセグメントをレイアウトするには、Oracle ASMの割当て単位のサイズを4MBに設定し、データ・ファイルのエクステントも最低4MBにする必要があります。割当て単位は、ディスク・グループの作成時にディスク・グループ属性のAU_SIZE
で設定できます。
次のSQLコマンドでは、割当て単位のサイズを4MBに設定してディスク・グループを作成します。リリース11.2.0.2およびリリース11.2.0.3の両方のデータベースを統合環境でサポートするために、compatible.rdbms
属性は11.2.0.2に設定されます。
SQL> CREATE DISKGROUP data NORMAL REDUNDANCY
DISK 'o/*/data_CD*'
ATTRIBUTE 'compatible.rdbms' = '11.2.0.2',
'compatible.asm' = '11.2.0.3',
'content.type' = 'data',
'cell.smart_scan_capable' = 'TRUE',
'au_size' = '4M';
2.2.2.2 Oracle ASMコンテンツ・タイプの設定
content.type
ディスク・グループ属性を設定すると、特に標準冗長性ディスク・グループのフォルト・トレランスが向上します。
Oracle Grid Infrastructureリリース11.2.0.3以降、Oracle ASMでは、各ディスク・グループに関連付けられたコンテンツ・タイプを管理者が指定できるオプションが提供されています。この機能は、content.type
ディスク・グループ属性によって提供されます。使用可能な設定は、data
、recovery
またはsystem
の3つです。各コンテンツ・タイプ設定によって、セカンダリ・エクステント配置アルゴリズムで使用される隣接メジャーが変更されます。
その結果、コンテンツ・タイプ設定が異なるディスク・グループのコンテンツは、使用可能なディスク間で異なる方法で分散されます。これにより、コンテンツ・タイプの設定が異なる複数の標準冗長性ディスク・グループ間で、二重障害によってデータが失われる可能性が低くなります。同様に、コンテンツ・タイプ設定が異なる複数の高冗長性ディスク・グループで、三重障害によってデータが失われる可能性も低くなります。
content.type
属性の値は、次のように設定する必要があります。
-
DATAおよびSPARSEディスク・グループ —
data
-
RECOディスク・グループ —
recovery
-
DBFS_DGディスク・グループ(存在する場合) —
system
この推奨事項に従うと、フォルト・トレランスが強化されます。たとえば、DATAディスク・グループとRECOディスク・グループで標準冗長性が使用されている場合でも、2つのディスクで同時に障害が発生した場合に、少なくとも1つのディスク・グループは残ります。そのため、DATAがディスマウントされている場合でも、通常はRECOのバックアップ・オブジェクトからデータベースをリカバリできます。
ノート:
-
特定のサービスをサポートするために作成されるディスク・グループなど、異なる目的に使用されるディスク・グループの可用性の特性を区別するには、
content.type
属性を使用しないでください。 -
スパース・グリッド・ディスクを使用する場合は、Oracle DatabaseおよびOracle Grid Infrastructureソフトウェアはリリース12.1.0.2.0 BP5以上である必要があります。
例2-1 ディスク・グループ作成の間のcontent.type
の指定
この例では、Oracle Databaseリリース11.2.0.2およびリリース11.2.0.3の両方のデータベースを統合環境でサポートするために、compatible.rdbms
属性は11.2.0.2に設定されます。
CREATE DISKGROUP data NORMAL REDUNDANCY
DISK 'o/*/DATA*'
ATTRIBUTE 'content.type' = 'DATA',
'AU_SIZE' = '4M',
'cell.smart_scan_capable'='TRUE',
'compatible.rdbms'='11.2.0.2',
'compatible.asm'='11.2.0.3';
2.2.3 Oracle ASMディスク・グループの作成
Oracle Exadata Storage Serverグリッド・ディスクでOracle ASMのディスク・グループを作成できます。
Oracle Exadata Storage Serverのグリッド・ディスクを使用するためにOracle ASMディスク・グループを作成するには、次の手順を実行します。
2.2.4 Oracle ASMディスク・グループへのディスクの追加
Oracle ASMディスク・グループにディスクを追加できます。
新しいOracle Exadata Storage Serverを追加する場合またはカスタム・ディスク・グループを管理する場合に、これが必要になることがあります。
Oracle Exadata Storage Serverに登録されていないOracle ASMディスク・グループにOracle Exadata Storage Serverグリッド・ディスクを追加しないでください。ただし、このディスク・グループをOracle Exadata Storage Serverディスク・グループに移行する予定がある場合は除きます。
ディスクが追加されると、Oracle ASMによってディスク・グループがリバランスされます。Oracle ASMではリバランス操作を監視し、Oracle Exadata System Softwareでは操作の完了時に電子メール・メッセージを送信します。
リバランス操作のステータスを確認するには、V$ASM_OPERATION
ビューに問い合せます。
2.2.5 Oracle ASMディスク・グループのマウントおよびディスマウント
ディスク・グループ内のファイルにデータベースがアクセスするには、Oracle ASMによってそのディスク・グループがマウントされている必要があります。
ディスク・グループをマウントするには、すべてのディスクを検出し、ディスク・グループ内のファイルを特定する必要があります。Oracle ASMが起動すると、ASM_DISKGROUPS
インスタンス・パラメータで示されているディスク・グループが自動的にマウントされます。
次の点にも留意してください。
2.2.6 ディスクのオフラインとオンラインの切替え
Oracle ASMディスクをINACTIVE
またはACTIVE
に変更できます。
Oracle ASMではリバランス操作を監視し、Oracle Exadata System Softwareでは操作の完了時に電子メール・メッセージを送信します。
リバランス操作のステータスを確認するには、V$ASM_OPERATION
ビューに問い合せます。
2.2.7 Oracle ASMディスク・グループからのディスクの削除
グリッド・ディスクをディスク・グループから削除できます。
Oracle ASMディスク・グループからディスクが削除されると、Oracle ASMによってディスク・グループがリバランスされます。Oracle ASMではリバランス操作を監視し、Oracle Exadata System Softwareでは操作の完了時に電子メール・メッセージを送信します。
リバランス操作のステータスを確認するには、V$ASM_OPERATION
ビューに問い合せます。
Oracle Exadata Storage Serverのグリッド・ディスクがOracle ASMディスク・グループから削除されたら、セルからグリッド・ディスクを削除できます。
2.2.8 Oracle ASMディスク・グループの削除
Oracle ASMディスク・グループを削除できます。
ディスク・グループをマウントできないが削除する必要がある場合は、DROP DISKGROUP
コマンドのFORCE
オプションを使用してください。
親トピック: ExadataでのOracle ASMの管理
2.2.9 Oracle ASM appliance.mode属性の有効化
Oracle ASM appliance.mode
属性を使用すると、1つ以上のOracle ASMディスクを削除するときにディスクのリバランス完了時間が改善されます。
appliance.mode
属性を設定すると、障害発生後に冗長性を迅速にリストアするのに役立ちます。属性は、次の要件を満たすディスク・グループのみで有効にできます。
-
Oracle ASMディスク・グループ属性
compatible.asm
がリリース11.2.0.4または12.1.0.2以上に設定されている。 -
cell.smart_scan_capable
属性がTRUE
に設定されている。 -
ディスク・グループ内のすべてのディスクが同じタイプである(すべてのディスクがハード・ディスクであるか、すべてのディスクがフラッシュ・ディスクであるなど)。
-
ディスク・グループのすべてのディスクが同じサイズである。
-
ディスク・グループのすべての障害グループのディスク数が等しい。
-
エイス・ラック構成の場合、すべての障害グループに4ディスクが含まれるか、すべての障害グループに6ディスクが含まれる。
-
それ以外のラック構成の場合、すべての障害グループに10ディスクが含まれるか、すべての障害グループに12ディスクが含まれる。
-
-
ディスク・グループに少なくとも3つの障害グループが含まれている。
-
ディスク・グループにオフラインのディスクがない。
ノート:
既存のディスク・グループに対してappliance.mode
属性を有効化すると、次回のリバランス操作でデータ移動が増える可能性があります。
appliance.mode
属性は、新規ディスク・グループを作成するときに自動的に有効化されます。既存のディスク・グループでは、ALTER DISKGROUP
コマンドを使用して明示的に属性を設定する必要があります。
SQL> ALTER DISKGROUP disk_group SET ATTRIBUTE 'appliance.mode'='TRUE';
ノート:
appliance.mode
属性は通常TRUE
に設定する必要があります。まれに、ディスク・グループにディスクを追加するときに、回避策としてappliance.mode
を無効にすることが必要な場合があります。ディスク・グループをALTERで変更した後、appliance.mode
を有効にしてREBALANCE操作を実行します。
ディスク・グループの作成時にappliance.mode
属性を無効化するには、属性をFALSE
に設定します。
SQL> CREATE DISKGROUP data NORMAL REDUNDANCY
DISK
'o/*/DATA*'
ATTRIBUTE 'content.type' = 'data',
'au_size' = '4M',
'cell.smart_scan_capable'='TRUE',
'compatible.rdbms'='11.2.0.3',
'compatible.asm'='11.2.0.4',
'appliance.mode'='FALSE';
親トピック: ExadataでのOracle ASMの管理
2.2.10 ディスク・グループのバランスのチェック
ファイルはすべてのディスクで均等になるようにしてください。次の問合せおよびスクリプトを使用すると、ディスク・グループのバランスをチェックできます。
-
I/Oバランスをチェックするには、大きいSQL文の実行前後に
V$ASM_DISK_IOSTAT
ビュー問合せを実行します。たとえば、大きい問合せで読取り数が多い場合は、ディスク・グループのすべてのディスクでread
列とread_bytes
列の値をほぼ同じにしてください。 -
マウントされたすべてのディスク・グループをチェックするには、My Oracle Supportのドキュメント367445.1で入手できるスクリプトを実行します。
親トピック: ExadataでのOracle ASMの管理
2.2.11 Oracle ASMディスク修復タイマーの設定
Oracle ASMディスク修復タイマーは、Oracle ASMで削除される前にディスクをオフラインのままにできる時間を表します。ディスクがオフラインの場合、オンラインに戻ったときにディスクを再同期できるように、変更されたエクステントがOracle ASMによって追跡されます。デフォルトのディスク修復時間は3.6時間です。デフォルト値では十分でない場合は、ASMで一時的なディスク障害を検出して修復するまでの最大時間まで属性値を変更できます。次のコマンドは、DATA
ディスク・グループのディスク修復タイマーの値を8.5時間に変更する例です。
SQL> ALTER DISKGROUP data SET ATTRIBUTE 'disk_repair_time' = '8.5h'
disk_repair_time
属性では、オフライン中のディスクの修復タイマーは変更されません。このようなオフライン状態のディスクの修復タイマーは、デフォルトの修復タイマー、またはディスクが手動でオフラインに設定されたときにコマンドラインで指定した修復タイマーのいずれかになります。オフライン中のディスクの修復タイマーを変更するには、OFFLINE
コマンドを使用して修復タイマーの値を指定します。次のコマンドは、オフラインのディスクのディスク修復タイマーの値を変更する例です。
SQL> ALTER DISKGROUP data OFFLINE DISK data_CD_06_cell11 DROP AFTER 20h;
ノート:
二重障害に対する脆弱性は、ディスク修復時間の値の増加にあわせて増加します。
2.3 Oracle ASMを使用したOracle Exadata Storage Serverのグリッド・ディスクの管理
Oracle ASMで使用するグリッド・ディスクを管理するには、次の手順を使用します。
- Oracle Exadata Storage Serverのグリッド・ディスクのネーミング規則
一貫性のある命名規則を使用すると、Exadataコンポーネントを識別するのに役立ちます。 - Oracle ASMディスク・グループに属するOracle Exadata Storage Serverのグリッド・ディスクの変更
Oracle ASMディスク・グループに属するグリッド・ディスクを変更する前に、グリッド・ディスクが属するOracle ASMディスク・グループに変更がどのような影響を与える可能性があるかを考慮する必要があります。 - グリッド・ディスクのサイズ変更
グリッド・ディスクとOracle ASMディスク・グループのサイズを変更して、空き領域が多すぎるディスクはサイズを減らし、最大容量に近いディスクはサイズを増やすことができます。 - Oracle ASMディスク・グループに含まれるOracle Exadata Storage Serverのグリッド・ディスクの特定
グリッド・ディスク名がOracle ASMディスク名に一致しており、名前にOracle ASMディスク・グループ名が含まれている場合は、グリッド・ディスクが属するOracle ASMディスク・グループを特定できます。 - Oracle ASMディスク・グループに属するOracle Exadata Storage Serverのグリッド・ディスクの特定
グリッド名にOracle ASMディスク・グループ名が含まれている場合は、Oracle ASMインスタンスでSQLコマンドを使用して、Oracle ASMディスク・グループ名をリストできます。 - ディスク交換の処理
ディスクに問題がある場合は、物理ディスクのステータスが変更されます。
親トピック: ExadataでのOracle ASMの管理
2.3.1 Oracle Exadata Storage Serverのグリッド・ディスクのネーミング規則
一貫性のあるネーミング規則を使用すると、Exadataコンポーネントを識別できます。
セル・ディスクに属するグリッド・ディスクを容易に判別できるように、グリッド・ディスクの名前にはセル・ディスク名を含めるようにしてください。また、Oracle ASMディスク・グループに属するグリッド・ディスクを判別できるように、グリッド・ディスクが属するOracle ASMディスク・グループの名前とグリッド・ディスク名のサブセットをすべて同じにするか、一部を同じにしてください。
たとえば、グリッド・ディスクがセル・ディスクCD_03_cell01
上で作成され、そのグリッド・ディスクがdata0
の名前のOracle ASMディスク・グループに属する場合は、グリッド・ディスク名をdata0_CD_03_cell01
にしてください。
CREATE GRIDDISK
でALL PREFIX
オプションを指定すると、接頭辞とセル名を含む一意のグリッド・ディスク名が自動的に生成されます。グリッド・ディスクの作成時にデフォルトの生成名を使用しない場合は、すべてのセルでグリッド・ディスク名を一意にする必要があります。Oracle ASMディスク・グループに同じ名前の複数のディスクを含めることはできません。
2.3.2 Oracle ASMディスク・グループに属するOracle Exadata Storage Serverのグリッド・ディスクの変更
Oracle ASMディスク・グループに属するグリッド・ディスクを変更する前に、変更によりグリッド・ディスクが属するOracle ASMディスク・グループが受ける可能性がある影響を考慮する必要があります。
- Oracle Exadata Storage Serverのグリッド・ディスク名の変更
CellCLIインタフェースを使用して、グリッド・ディスクの名前を変更します。 - Oracle Exadata Storage Serverのグリッド・ディスクの削除
Oracle Exadata Storage Serverグリッド・ディスクを削除するには、CellCLIDROP GRIDDISK
コマンドを使用します。
2.3.2.1 Oracle Exadata Storage Serverのグリッド・ディスク名の変更
CellCLIインタフェースを使用して、グリッド・ディスクの名前を変更します。
例2-2 Oracle Exadata Storage Serverのグリッド・ディスク名の変更
ALTER GRIDDISK
コマンドを使用して、グリッド・ディスクの名前を変更します。
CellCLI> ALTER GRIDDISK data011 name='data0_CD_03_cell04'
2.3.2.2 Oracle Exadata Storage Serverのグリッド・ディスクの削除
Oracle Exadata Storage Serverのグリッド・ディスクを削除するには、CellCLIのDROP GRIDDISK
コマンドを使用します。
グリッド・ディスクを削除する前にグリッド・ディスクを非アクティブにし、そのグリッド・ディスクが使用されていないことを確認します。FORCE
オプションを使用すると、使用中のグリッド・ディスクを強制的に削除できます。
注意:
-
Oracle ASMディスク・グループに属するグリッド・ディスクを削除する前に、対応するOracle ASMディスクがディスク・グループから削除されていることを確認します。
-
FORCE
オプションを使用してグリッド・ディスクを削除する前に、ディスク・グループからOracle ASMディスクが削除されていることを確認します。まだASMディスク・グループの一部になっているグリッド・ディスクを削除すると、ディスク・グループのデータの冗長性が損なわれることや、ディスク・グループがディスマウントされることがあります。
例2-3 特定のグリッド・ディスクの削除
ディスク・グループからOracle ASMディスクを削除した後に、関連するグリッド・ディスクを削除できます。
CellCLI> ALTER GRIDDISK data0_CD_03_cell04 INACTIVE
CellCLI> DROP GRIDDISK data0_CD_03_cell04
例2-4 すべてのグリッド・ディスクの削除
ディスク・グループからOracle ASMディスクを削除した後、単一のコマンドを使用して複数のグリッド・ディスクを削除できます。
CellCLI> ALTER GRIDDISK ALL INACTIVE
CellCLI> DROP GRIDDISK ALL PREFIX=data0
例2-5 グリッド・ディスクを削除する際のFORCEオプションの使用
FORCE
オプションを指定すると、アクティブなグリッド・ディスクが強制的に削除されます。たとえば、グリッド・ディスクをINACTIVE
にできないがグリッド・ディスクを削除する必要がある場合は、FORCE
オプションを使用できます。
FORCE
オプションは注意して使用してください。まだASMディスク・グループの一部になっているグリッド・ディスクを削除すると、ディスク・グループのデータの冗長性が損なわれることや、ディスク・グループがディスマウントされることがあります。
CellCLI> DROP GRIDDISK data02_CD_04_cell01 FORCE
2.3.3 グリッド・ディスクのサイズ変更
グリッド・ディスクとOracle ASMディスク・グループのサイズを変更して、空き領域が多すぎるディスクはサイズを減らしたり、最大容量に近いディスクはサイズを増やしたりできます。
-
内部バックアップの場合: 使用可能な領域の割当ては、DATAディスク・グループで40%、RECOディスク・グループで60%です。
-
外部バックアップの場合: 使用可能な領域の割当ては、DATAディスク・グループで80%、RECOディスク・グループで20%です。
システムのセル・ディスクに使用可能な空き領域が存在せず、1つのディスク・グループ(RECOなど)に十分な空き領域がある場合、RECOディスク・グループのサイズを縮小し、DATAディスク・グループに空き領域を割り当てなおすことができます。RECOディスク・グループの縮小後に使用可能な空き領域は、DATAディスク・グループに割り当てられた既存の領域から離れた場所にあります。グリッド・ディスクはセル・ディスク上の任意の場所にある領域を使用でき、隣接している必要はありません。
セル・ディスクに既存のグリッド・ディスクを拡大する十分な領域がすでに存在している状態で、グリッド・ディスクを拡大する場合、最初に既存のディスク・グループのサイズを変更する必要はありません。RECOディスク・グループとグリッド・ディスクが縮小される次の例のステップ2と3を省略してください(ただし、DATAグリッド・ディスクを拡大する前に、セル・ディスクに十分な空き領域があることを確認する必要があります)。管理者が確保する必要がある空き領域の量は、障害時の補償範囲のレベルによって異なります。
グリッド・ディスクのサイズを縮小する場合、ミラー化用の領域がどのように確保されるかを理解する必要があります。データは、標準または高冗長性を使用してOracle ASMによって保護され、ファイル・エクステントとして保存される1つまたは2つのデータのコピーが作成されます。これらのコピーは、個別の障害グループに保存されます。1つの障害グループで障害が発生しても、ミラー・コピーには影響がないため、データにはまだアクセスできます。
障害が発生すると、アクセスできないエクステントがOracle ASMによって再ミラー化(またはリバランス)されるため、冗長性が再確立されます。プロセスの再ミラー化を成功するには、新しいファイル・エクステントのミラー・コピーの作成に十分な空き領域がディスク・グループに存在する必要があります。十分な空き領域がないと、一部のエクステントが再ミラー化されず、他のデータ・コピーで後で障害が発生した場合に、ディスク・グループをバックアップからリストアする必要があります。領域の不足により再ミラー化プロセスが失敗すると、Oracle ASMはエラーを送信します。
Oracle Exadata System Softwareリリース12.1.2.1.0以上を使用するか、バグ19695225のパッチをソフトウェアに適用する必要があります。
このグリッド・ディスクのサイズ変更手順は、ベア・メタルおよび仮想マシン(VM)のデプロイメントに適用されます。
- 使用可能な領域の容量の判別
ディスク・グループ内のディスクのサイズを増やすには、未割当てのディスク領域があることが必要です。または、別のディスク・グループが現在使用している領域を再割当てすることが必要になります。 - ドナー・ディスク・グループのOracle ASMディスクの縮小
セル・ディスク上に使用可能な空き領域がない場合は、あるディスク・グループが使用する領域を減らして、別のディスク・グループに追加のディスク領域を提供することができます。 - ドナー・ディスク・グループのグリッド・ディスクの縮小
Oracle ASMディスク・グループのディスクを縮小した後、各セルのグリッド・ディスクのサイズを縮小します。 - 使用可能な領域によるグリッド・ディスクのサイズの拡張
未割当てのディスク領域(すでに使用可能な領域、または別のOracle ASMディスク・グループで使用されている領域を縮小することで使用可能になった領域)がある場合は、グリッド・ディスクで使用されるサイズを増やすことができます。 - Oracle ASMディスクのサイズの拡張
関連するグリッド・ディスクに割り当てられた領域を増やした後で、Oracle ASMディスクに使用されるサイズを増やすことができます。
関連項目
2.3.3.1 使用可能な領域量の確認
ディスク・グループ内のディスクのサイズを増やすには、割り当てられていないディスク領域を使用可能にするか、異なるディスク・グループが現在使用している領域を割り当てなおす必要があります。
また、Exadataで新規グリッド・ディスクおよびディスク・グループのサイズを計算するためのスクリプト(My Oracle Support Doc ID 1464809.1)で使用可能なスクリプトを使用すると、ディスク・グループを縮小するために使用可能な量の空き領域の判別に役立ちます。
親トピック: グリッド・ディスクのサイズ変更
2.3.3.2 ドナー・ディスク・グループのOracle ASMディスクの縮小
セル・ディスクに使用可能な空き領域がない場合、1つのディスク・グループが使用する領域を減らして、異なるディスク・グループに追加のディスク領域を提供できます。
親トピック: グリッド・ディスクのサイズ変更
2.3.3.3 ドナー・ディスク・グループのグリッド・ディスクの縮小
Oracle ASMディスク・グループのディスクを縮小したら、各セルのグリッド・ディスクのサイズを縮小できます。
親トピック: グリッド・ディスクのサイズ変更
2.3.3.4 使用可能な領域を使用したグリッド・ディスクのサイズの拡大
未割当てのディスク領域(すでに使用可能な領域、または別のOracle ASMディスク・グループで使用されている領域を縮小することで使用可能になった領域)がある場合は、グリッド・ディスクで使用されるサイズを増やすことができます。
このタスクは、RECOC1ディスク・グループの領域をDATAC1ディスク・グループに再割当てする例の続きです。既存のディスク・グループを拡大する十分な領域がすでにある場合、異なるディスク・グループの領域を割り当てなおす必要はありません。
DATAディスク・グループのサイズを増やすかわりに、新しく解放された空き領域を使用して新しいディスク・グループを作成したり、将来使用するために確保したりすることができます。一般的には、必要な最小数のディスク・グループ(通常はDATA、RECOおよびDBFS_DG)を使用して、管理の柔軟性と容易さを最大限にすることをお薦めします。ただし、仮想マシンを使用したり、多くのデータベースを統合する場合、将来使用するために追加のディスク・グループまたは使用可能な空き領域が必要になることがあります。
将来使用するためにグリッド・ディスクの空き領域を残しておく場合は、後で空き領域を既存のディスク・グループに割り当てるステップについて、My Oracle Supportノート1684112.1を参照してください。
2.3.3.5 Oracle ASMディスクのサイズの拡大
関連するグリッド・ディスクに割り当てられた領域を増やした後で、Oracle ASMディスクによって使用されるサイズを増やすことができます。
関連項目
親トピック: グリッド・ディスクのサイズ変更
2.3.4 Oracle ASMディスク・グループに含まれるOracle Exadata Storage Serverのグリッド・ディスクの特定
グリッド・ディスク名がOracle ASMディスク名に一致しており、名前にOracle ASMディスク・グループ名が含まれている場合は、グリッド・ディスクが属するOracle ASMディスク・グループを特定できます。
Oracle ASMインスタンスでSQLコマンドを使用して、特定のグリッド・ディスク名と部分一致するOracle ASMディスク・グループを検索することもできます。これにより、特定のグリッド・ディスクを含むOracle ASMディスク・グループを特定できます。
例2-6 Oracle ASMディスク・グループ内のグリッド・ディスクの特定
この例は、DATA0
で始まるグリッド・ディスク(たとえばDATA0_CD_03_CELL04
)を含むOracle ASMディスク・グループを見つける方法を示しています。
SQL> SELECT d.label AS asmdisk, dg.name AS diskgroup
FROM V$ASM_DISK d, V$ASM_DISKGROUP dg
WHERE dg.name LIKE 'DATA0%'
AND d.group_number = dg.group_number;
ASMDISK DISKGROUP
---------------------- -------------
DATA0_CD_00_CELL04 DATA0
DATA0_CD_01_CELL04 DATA0
DATA0_CD_02_CELL04 DATA0
DATA0_CD_03_CELL04 DATA0
2.3.5 Oracle ASMディスク・グループに属するOracle Exadata Storage Serverのグリッド・ディスクの特定
グリッド・ディスク名にOracle ASMディスク・グループ名が含まれている場合、Oracle ASMインスタンスでSQLコマンドを使用して、Oracle ASMディスク・グループ名をリストできます。
CellCLIユーティリティを使用して、特定のグリッド・ディスク名を検索できます。
例2-7 Oracle ASMディスク・グループ名の表示
この例は、SQLコマンドを使用して、Oracle ASMインスタンス上のOracle ASMディスク・グループ名を表示する方法を示しています。
SQL> SELECT name FROM V$ASM_DISKGROUP;
NAME
------------------------------
CONTROL
DATA0
DATA1
DATA2
LOG
STANDBY
例2-8 名前によるグリッド・ディスクの検索
この例は、dcli
ユーティリティを使用して、セル上の同様のグリッド・ディスク・グループ名を表示する方法を示しています。
$ ./dcli "cellcli -e list griddisk where -c cell04"
data0_CD_01_cell04
data0_CD_02_cell04
data0_CD_03_cell04
...
2.3.6 ディスク交換の処理
ディスクに問題がある場合は、物理ディスクのステータスが変更されます。
物理ディスクが取り外されると、ステータスはnot present
になります。物理ディスクのグリッド・ディスクにアクセスしようとした場合に、I/Oエラーが発生すると、Oracle ASMはグリッド・ディスクをオフラインにすることがあります。物理ディスクが交換されると、Oracle Exadata System Softwareでは、それぞれのOracle ASMディスク・グループで、その物理ディスクのグリッド・ディスクを自動的にオンラインにします。グリッド・ディスクがdisk_repair_time
属性で指定した時間よりも長い時間オフラインの場合、Oracle ASMはそのグリッド・ディスクを強制的に削除し、リバランスを開始してデータの冗長性をリストアします。Oracle ASMではリバランス操作を監視し、Oracle Exadata System Softwareでは操作の完了時に電子メール・メッセージを送信します。
次の表は、物理ディスクのステータスと、物理ディスクに問題が発生した場合にOracle ASMがグリッド・ディスクをどのように処理するかをまとめたものです。
表2-1 物理ディスクのステータス
物理ディスクのステータス | Oracle Exadata System Softwareの処理 |
---|---|
ディスクは正常に動作しています。 |
処理なし。 |
ディスクが削除されています。 |
Oracle Exadata System Softwareはディスクをオフラインにし、 |
ディスクに問題が発生しており、障害が発生する可能性があります。 |
Oracle Exadata System Softwareでは、影響を受ける物理ディスク上のグリッド・ディスクを すべてのグリッド・ディスクがそれぞれのOracle ASMディスク・グループから正常に削除されたら、管理者はディスク交換に進むことができます。 |
ディスクで障害が発生しました。 |
Oracle Exadata System Softwareでは、影響を受ける物理ディスク上のグリッド・ディスクを 管理者は、ディスク交換にすぐに進むことができます。 このステータスは、リリース11.2.3.1.1以上に対してのみ使用可能です。 |
ディスクのパフォーマンスが低下しています。 |
Oracle Exadata System Softwareでは、影響を受ける物理ディスク上のグリッド・ディスクを
オフライン・パートナにより すべてのグリッド・ディスクがそれぞれのOracle ASMディスク・グループから正常に削除されたら、管理者はディスク交換に進むことができます。 |
物理ディスクが交換された後、Oracle Exadata System Softwareでは、交換用ディスク上にグリッド・ディスクを自動的に作成し、それぞれのOracle ASMディスク・グループに追加します。Oracle ASMのリバランス操作により、新しく追加されたグリッド・ディスクにデータが移動されます。Oracle ASMではリバランス操作を監視し、Oracle Exadata System Softwareでは操作の完了時に電子メール・メッセージを送信します。