7 CellCLIユーティリティの使用
セル・コントロール・コマンドライン・インタフェース(CellCLI)ユーティリティを使用して、Oracle Exadata System Softwareを管理します。
CellCLIには、スクリプト・ファイルの使用を含む、SQL*Plusで提供される機能の多くが用意されています。
- CellCLIユーティリティの概要
セル・コントロール・コマンドライン・インタフェース(CellCLI)ユーティリティはOracle Exadata System Software用のコマンドライン管理ツールです。 - CellCLI管理コマンドについて
CellCLI管理コマンドは、オブジェクトに対して直接機能しません。 - CellCLIのオブジェクト・コマンドについて
このトピックでは、CellCLIのオブジェクト・コマンド、オブジェクト・タイプおよびオブジェクト属性について説明します。 - CellCLIのオブジェクト・タイプについて
CellCLIオブジェクト・コマンドで扱うことができる複数のOracle Exadata System Softwareオブジェクト・タイプがあります。 - オブジェクト名の引用符付けについて
オブジェクト名に解析エラーの原因となる文字が含まれている場合は、オブジェクト名を引用符で囲みます。 - CellCLIのオブジェクト属性について
CellCLIの各オブジェクトには、オブジェクトの作成時または変更時に割り当てられる属性のセットがあります。 - CellCLIコマンド・リファレンス
CellCLIには、管理コマンドとオブジェクト・コマンドの両方があります。
関連項目
7.1 CellCLIユーティリティの概要
セル・コントロール・コマンドライン・インタフェース(CellCLI)ユーティリティはOracle Exadata System Software用のコマンドライン管理ツールです。
個々のセルを管理できるように、CellCLIは各セル上で実行されます。CellCLIは、セルの起動と停止、セルの構成情報の管理、セルの有効化と無効化、およびセル環境のオブジェクトの管理に使用します。
このコマンドライン・ユーティリティは、Oracle Exadata Storage Serverの出荷時にインストール済です。
- CellCLIの起動
CellCLIは、管理するセルでオペレーティング・システムのコマンドラインから起動できますが、ネットワーク接続されたクライアントからSecure Shell(SSH)を使用してリモートで起動することもできます。 - CellCLIのコマンド構文およびオプションの理解
このトピックでは、CellCLIの構文とコマンド・オプションについて説明します。 - 予約語
コマンドで予約キーワードのいずれかを値として使用する場合は、それらを引用符で囲む必要があります。 - CellCLIのコマンドライン編集
CellCLIのコマンド編集機能のほとんどは、bash
やtcsh
などの最新のシェルに似ています。 - CellCLIの入力および出力オプション
Oracle Exadata System Softwareのコマンドライン・ユーティリティでは、標準入力からコマンドを読み取り、標準出力に出力を書き込みます。 - CellCLIスクリプトのコメント
複数の書式を使用して、1行コメントをCellCLIスクリプトに追加できます。 - CellCLIコマンドの行継続文字
コマンドが長く次の行にまたがる場合は、行の最後にハイフン(-)を挿入します。
親トピック: CellCLIユーティリティの使用
7.1.1 CellCLIの起動
CellCLIは、管理するセルでオペレーティング・システムのコマンドラインから起動できますが、ネットワーク接続されたクライアントからSecure Shell(SSH)を使用してリモートで起動することもできます。
構文
コマンドライン構文は次のとおりです。
cellcli [-n] [-m] [-xml] [-x] [-e command]
オプション
CellCLIコマンドでは、次のオプションを使用できます。
-
-n
— CellCLIユーティリティを非対話型モードで実行します。このオプションでは、コマンド・プロンプトが非表示になり、コマンドライン編集機能が無効になります。 -
-m
— CellCLIを監視モード(読取り専用)で実行します。 -
-XML
- コマンド出力をXML形式で表示します。 -
-x
— バナーを抑止します。 -
-e command
— 指定されたCellCLIコマンドを実行します。たとえば:$ cellcli -e list cell detail $ cellcli -e "list celldisk attributes name where name - like '.*cell01'"
CellCLIはコマンドの実行後に終了します。
認証
CellCLIには、ログイン・パラメータや接続コマンドはありません。CellCLIでは、セルのオペレーティング・システム認証を使用します。CellCLIが起動されるディレクトリは、CellCLIのSPOOL
およびSTART
コマンドでのファイル・アクセスに制限がないデフォルト・ディレクトリです。
親トピック: CellCLIユーティリティの概要
7.1.2 CellCLIのコマンド構文およびオプションの理解
このトピックでは、CellCLIの構文およびコマンド・オプションについて説明します。
CellCLIの構文は次のとおりです。
{admin-command | object-command object} [options] ;
この構文では、次の引数が使用されます。
-
admin-commandは管理アクションです。
-
object-commandは、オブジェクトで実行されるアクションです。
-
objectは、コマンドでアクションを実行するオブジェクトまたはターゲットです。
-
optionsは、コマンドの追加パラメータを使用できるようにコマンドの組合せの使用範囲を拡大します。
CellCLIユーティリティを使用する場合は、次のルールが適用されます。
-
コマンド、オブジェクトおよびオプションは、
LIKE
演算子のフィルタ文字列で使用される文字列パターンなど、明示的に指定されている場合を除き、大/小文字は区別されません。 -
空白または記号を含むオブジェクトの名前は、一重引用符または二重引用符で囲みます。引用符を使用する場合は、開始と終了の引用符を同じにします。たとえば、
"this is incorrect'
は、最初の引用符が二重引用符で2番目の引用符が一重引用符のため正しくありません。 -
現在のローカル・セルには、すべてのCellCLIコマンドが適用されます。
-
CellCLIコマンドの最後のセミコロン(;)は省略可能です。
-
長いコマンドで次の行にまたがる場合は、行の最後でハイフン(-)を使用します。名前にハイフンを使用する場合、または負の値を表す場合は、ハイフンの直後に英数字の値が続いている必要があります。
親トピック: CellCLIユーティリティの概要
7.1.3 予約語
コマンドで予約キーワードのいずれかを値として使用する場合は、それらを引用符で囲む必要があります。
CellCLIの予約語は次のとおりです。
ABORT
ACTIVE
ACTIVEREQUEST
ALERTDEFINITION
ALERTHISTORY
ALL
ALTER
ASSIGN
BBU
BMC
CALIBRATE
CATPLAN
CELL
CONFIGUREBMC
CREATE
DBPLAN
DESCRIBE
DETAIL
DROP
EXPORT
FLASHCACHE
FLASHCACHECONTENT
FOR REPLACEMENT
FORCE
GRIDDISK
IGNORE REDUNDANCY
IMPORT
INACTIVE
IORMPLAN
KEY
LED
LIST
LUN
MAIL
MEMORY
METRICDEFINITION
METRICCURRENT
METRICHISTORY
MS
NULL
OFF
ON
PHYSICALDISK
PRIVILEGE
REALM
RESTART
RS
RULE
SHUTDOWN
SNMP
STARTUP
THRESHOLD
USER
VALIDATE
親トピック: CellCLIユーティリティの概要
7.1.4 CellCLIのコマンドライン編集
CellCLIのコマンド編集機能のほとんどは、bash
やtcsh
などの最新のシェルに似ています。
CellCLIユーティリティは、Berkeley Software Distribution (BSD)のeditline
およびGNUのreadline
機能と同様に、コマンドラインの履歴および編集をサポートします。
親トピック: CellCLIユーティリティの概要
7.1.5 CellCLIの入力および出力オプション
Oracle Exadata System Softwareのコマンドライン・ユーティリティでは、標準入力からコマンドを読み取り、標準出力に出力を書き込みます。
ホスト・オペレーティング・システムのオプションを使用すると、入力および出力をリダイレクトしてコマンド・スクリプトを構成および処理できます。たとえば、次のリダイレクションを実行できます。
$ CellCLI < command-script-in > results-out
この例では、command-script-in
ファイルのCellCLIコマンドからの出力がresults-out
ファイルに書き込まれます。
親トピック: CellCLIユーティリティの概要
7.1.6 CellCLIスクリプトのコメント
複数の書式を使用して1行コメントをCellCLIスクリプトに追加できます。
コメント行を開始するには、先頭にREMARK,REM
または--
(ハイフン2つ)を付けます。
たとえば、次の行はコメントとして有効な構文です。
REMARK This is a comment
REM This is a comment
-- This is a comment
親トピック: CellCLIユーティリティの概要
7.1.7 CellCLIコマンドの行継続文字
コマンドが長く次の行にまたがる場合は、行の最後にハイフン(-)を挿入します。
ハイフンを挿入した後、[Enter]を押して、コマンドの入力を続行します。
たとえば:
CellCLI> LIST CELLDISK WHERE name LIKE 'CD_04.*' -
ATTRIBUTES name, status, comment
親トピック: CellCLIユーティリティの概要
7.2 CellCLIの管理コマンドについて
CellCLI管理コマンドでは、オブジェクトに対して直接アクションが実行されることはありません。
次の管理コマンドは、CellCLIで使用できます。
ノート:
celladmin
ユーザーは、セルですべてのサービスを実行する場合に使用します。cellmonitor
ユーザーは監視用です。cellmonitor
ユーザーが実行できるコマンドは次のとおりです。
-
DESCRIBE
-
EXIT
-
HELP
-
LIST
-
REMARK
-
SET
-
START
親トピック: CellCLIユーティリティの使用
7.3 CellCLIのオブジェクト・コマンドについて
このトピックでは、CellCLIのオブジェクト・コマンド、オブジェクト・タイプおよびオブジェクト属性について説明します。
Oracle Exadata System Softwareのオブジェクトに作用するCellCLIコマンドは次のとおりです。
親トピック: CellCLIユーティリティの使用
7.4 CellCLIのオブジェクト・タイプについて
CellCLIオブジェクト・コマンドで使用できる複数のOracle Exadata System Softwareオブジェクト・タイプがあります。
-
ACTIVEREQUEST
— アクティブ・リクエストでは、セルで処理中のクライアントI/Oリクエストのクライアント集中型またはアプリケーション集中型のビューが提供されます。アクティブ・リクエストのオブジェクトは、LIST
コマンドでしか使用できません。 -
ALERTDEFINITION
— アラート定義では、セルで生成可能なすべてのアラートの定義が提供されます。アラートはメトリックおよびその他のアラートのソースで定義されます。 -
ALERTHISTORY
— アラート履歴では、セルで発生したアラートのリストが提供されます。 -
CELL
— セルは現在のセルまたはローカルのセルを示します。セルは、ディスクが接続され、CellCLIユーティリティが実行されるサーバーになります。 -
CELLDISK
— 各セル・ディスクは論理ユニット番号(LUN)に関連付けられます。各セル・ディスクには物理ディスクが1つずつ関連付けられます。 CLUSTER
— Oracle Grid Infrastructure (GI)クラスタ。様々なOracleデータベースが含まれている場合があります。-
DATABASE
— データベースはアクティブなデータベース・インスタンスを示します。 -
DIAGPACK
— diagpackは$LOG_HOME
の圧縮ファイルを表し、ログ・ファイルおよびトレース・ファイルを含みます。 -
FLASHCACHE
— Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュに割り当てられたフラッシュ・ストレージ。 -
FLASHCACHECONTENT
— Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュに現在キャッシュされているすべてのオブジェクトのリスト。 -
FLASHLOG
— Exadataスマート・フラッシュ・ログを格納するために割り当てられたフラッシュ・ストレージの一部です。 -
GRIDDISK
— グリッド・ディスクは、セル・ディスクの論理パーティションです。これは、Oracle Exadata Storage Serverネットワークでデータベース・ホストに公開され、Oracle ASMでディスク・グループの一部として使用できます。 -
IBPORT
— Oracle Exadata Storage ServerのInfiniBandネットワーク・ファブリック・ポート。Oracle Exadata X8Mシステムには適用されません。 -
IORMPLAN
— I/Oリソース管理(IORM)のデータベース間のプランは、データベース・クライアントに対するI/Oリソースの割当てを決定するディレクティブのセットです。セルに用意されるプランは1つです。 -
IORMPROFILE
— IORMのデータベース間プランでは、数百ものデータベースのデータベース間プランの管理と構成を容易にするため、プロファイルがサポートされています。プロファイルにより、データベースに対してI/Oリソースを割り当てる方法が導入されます。 -
KEY
— キーは、セキュリティ用にクライアントを識別する一意の16進文字列です。 -
LUN
— 論理ユニット番号(LUN)は、各物理ディスク・デバイスのアドレス(単一ディスクLUN)です。LUNは、セルの起動時に自動的に検出されます。LUNは、セル・ディスクを最初に作成した際、またはシステムの再起動後にセル・ディスクが検出された際に、対応するセル・ディスクに割り当てられます。セル・ディスクにまだ割り当てられていないLUNは、cellDisk
属性の値がNULLになります。 -
METRICCURRENT
— 最近(最新)のメトリック観測データについて説明します。 -
METRICDEFINITION
— メトリックの構成について説明します。 -
METRICHISTORY
— 過去(履歴)のメトリック観測データの収集について説明します。 -
METRICSTREAM
— ファイングレイン収集およびリアルタイム・インサイト用に構成されたメトリックのセットについて説明します。 -
OFFLOADGROUP
— オフロード・グループの変更可能な属性を含むオブジェクトで、サービスの再起動、起動および停止に使用できます。 OFFLOADPACKAGE
— セルでのオフロード・サポートを示す属性(インストール時間など)を含むオブジェクト。-
PHYSICALDISK
— ディスクは、セル上の物理ディスクと呼ばれます。物理ディスクは表示できますが、CellCLIでは直接管理されません。物理ディスクは、セル・ディスクを最初に作成した際、またはシステムの再起動後にセル・ディスクが検出された際に自動的に検出され、対応するセル・ディスクに割り当てられます。 PLUGGABLEDATABASE
— このオブジェクトは、セルに認識されるテナント・データベースを示します。-
PMEMCACHE
— キャッシュとして使用するために割り当てられた永続メモリー(PMEM)ストレージの一部。ノート:
Oracle Exadata System Softwareリリース23.1.0では、Exadata RDMAメモリー(XRMEM)が導入されています。XRMEMは、リモート・ダイレクト・メモリー・アクセス(RDMA)を使用したストレージ・サーバー・メモリーへの直接アクセスを提供するExadataソフトウェア・テクノロジの集合を表し、レスポンス時間の短縮と読取りレイテンシの削減を実現します。このリリースでは、以前はPMEMキャッシュと呼ばれていた永続メモリー・データ・アクセラレータがXRMEMキャッシュと呼ばれるようになりました。
-
PMEMLOG
— REDOログ・データをキャッシュするために割り当てられた永続メモリー(PMEM)ストレージの一部。ノート:
Oracle Exadata System Softwareリリース23.1.0では、Exadata RDMAメモリー(XRMEM)が導入されています。XRMEMは、リモート・ダイレクト・メモリー・アクセス(RDMA)を使用したストレージ・サーバー・メモリーへの直接アクセスを提供するExadataソフトウェア・テクノロジの集合を表し、レスポンス時間の短縮と読取りレイテンシの削減を実現します。このリリースでは、以前はPMEMログと呼ばれていた永続メモリー・コミット・アクセラレータがXRMEMログと呼ばれるようになりました。
-
PRIVILEGE
— ロールに割り当てられた権利または権限。 -
QUARANTINE
— 隔離では、不完全なSQL文がスマート・スキャンを実行できないようにします。これにより、ソフトウェアのクラッシュが減り、ストレージの可用性が向上します。 -
ROLE
— 関連する権限の名前付きグループ。 -
SOFTWAREHISTORY
— 過去のソフトウェア更新の最終ステータスのリスト。 -
SOFTWAREUPDATE
— ソフトウェア更新をスケジュールするためのソフトウェアの場所と時間パラメータを含むオブジェクト -
THRESHOLD
— しきい値は、特定のメトリックに基づいてステートフル・アラートを生成するためのルールです。このルールでは、境界値(しきい値)が設定され、メトリック値がこれらの境界値を超えた場合にアラートが生成されるまでの時間が設定されます。 -
USER
— ストレージ・サーバーへのアクセスが許可された個人。 -
XRMEMCACHE
— Exadata RDMAメモリー・キャッシュ(XRMEMキャッシュ)として使用するために割り当てられたメモリー。ノート:
Oracle Exadata System Softwareリリース23.1.0では、Exadata RDMAメモリー(XRMEM)が導入されています。XRMEMは、リモート・ダイレクト・メモリー・アクセス(RDMA)を使用したストレージ・サーバー・メモリーへの直接アクセスを提供するExadataソフトウェア・テクノロジの集合を表し、レスポンス時間の短縮と読取りレイテンシの削減を実現します。
-
XRMEMLOG
— REDOログ・データをキャッシュするために割り当てられた永続メモリー(PMEM)ストレージの一部。ノート:
Oracle Exadata System Softwareリリース23.1.0では、Exadata RDMAメモリー(XRMEM)が導入されています。XRMEMは、リモート・ダイレクト・メモリー・アクセス(RDMA)を使用したストレージ・サーバー・メモリーへの直接アクセスを提供するExadataソフトウェア・テクノロジの集合を表し、レスポンス時間の短縮と読取りレイテンシの削減を実現します。このリリースでは、以前はPMEMログと呼ばれていた永続メモリー・コミット・アクセラレータがXRMEMログと呼ばれるようになりました。
コマンド・オブジェクトには、組み合せることができないものがあります。コマンド・オブジェクトの有効な組合せについては、それぞれのオブジェクト・コマンドの構文を確認してください。
7.5 オブジェクト名の引用符付けについて
オブジェクト名に解析エラーの原因となる文字が含まれている場合は、オブジェクト名を引用符で囲みます。
オブジェクト名には、次の書式のコマンドで数値または文字列を指定できます。
<verb> <object_type> <object_name>
たとえば、次のコマンドを考えます:
CellCLI> list pluggabledatabase CDB$ROOT
^
CELL-01504: Invalid command syntax.
LIST
は動詞、PLUGGABLEDATABASE
はオブジェクト・タイプ、CDB$ROOT
はオブジェクト名です。前述の例では、パーサーがオブジェクト名の$
文字を検出すると、エラーをスローします。
オブジェクト名に無効な文字が含まれている場合は、パーサーによりオブジェクト名が文字列として処理されるように、一重または二重引用符でオブジェクト名を囲む必要があります。
このエラーを避けるには、一重または二重引用符のいずれかでオブジェクト名を囲みます。
CellCLI> LIST PLUGGABLEDATABASE 'CDB$ROOT'
CDB$ROOT
親トピック: CellCLIユーティリティの使用
7.6 CellCLIのオブジェクト属性について
CellCLIの各オブジェクトには、オブジェクトの作成時または変更時に割り当てられる属性のセットがあります。
属性フィルタおよびリストは、LIST
コマンドの出力に表示される属性およびオブジェクトの指定に使用されます。
属性はすべて表示できますが、ユーザー側で直接変更できるのは一部の属性のみです。属性のリストを表示して、変更可能な属性を確認するには、DESCRIBE
コマンドを使用します。
- 共通の属性値の制限
複数のCellCLIオブジェクトに使用する属性値について、次の制限事項を確認してください。 - LISTコマンドの属性リスト
LIST
コマンドでオプションのATTRIBUTES
句を使用して、表示する属性を指定できます。 - LISTおよびALTERコマンドでの属性フィルタ
attribute_filters句を使用すると、LIST
コマンドで表示するオブジェクトを指定できます。一部のALTER
コマンドでも、attribute_filters句がサポートされています。
親トピック: CellCLIユーティリティの使用
7.6.1 共通の属性値の制限
複数のCellCLIオブジェクトで使用される属性値に関する次の制限事項を確認します。
-
name
属性の値は256文字未満にし、次のASCII文字のみで構成する必要があります。- 小文字の英字(
a
からz
) - 大文字の英字(
A
からZ
) - 数字(
0
から9
) - アンダースコア(
_
) - ハイフン(
-
)ノート:
Oracle Exadata System Softwareリリース19.2.0以前では、文字列を二重引用符で囲む必要があります。たとえば:"hyphenated-string"
- 小文字の英字(
-
comment
属性の値は256文字未満にする必要があります。
属性値の追加の制限については、CellCLIの各コマンドの構文を参照してください。
親トピック: CellCLIのオブジェクト属性について
7.6.2 LISTコマンドの属性リスト
LIST
コマンドでオプションのATTRIBUTES
句を使用して、表示する属性を指定できます。
ATTRIBUTES
句の構文は次のとおりです。
ATTRIBUTES { ALL | attribute1 [, attribute2] ... }
ALL
を指定すると、LIST
オブジェクトで使用可能なすべてのオブジェクト属性が表示されます。
例7-1 特定の属性でのMETRICHISTORYの表示
この例は、LIST METRICHISTORY
コマンドにname
属性およびmetrictype
属性を指定した場合とその出力を示しています。
LIST METRICHISTORY ATTRIBUTES name, metrictype
CL_CPUT Instantaneous
CL_FANS Instantaneous
CL_RUNQ Instantaneous
CL_TEMP Instantaneous
N_NIC_RCV_SEC Rate
N_NIC_TRANS_SEC Rate
...
親トピック: CellCLIのオブジェクト属性について
7.6.3 LISTおよびALTERコマンドでの属性フィルタ
attribute_filters句を使用すると、LIST
コマンドで表示するオブジェクトを指定できます。一部のALTER
コマンドでも、attribute_filters句がサポートされています。
attribute_filters句の構文は次のとおりです。
WHERE attribute_filter1 [ AND attribute_filter2 ... ]
各attribute_filterNの構文は、次のとおりです。
attribute [ NOT | ! ] operator comparison_value
attributeプレースホルダは、フィルタ処理に使用される属性の名前を表します。次の表に、サポートされている演算子のタイプを示します。これらの演算子は、NOT
または!
と組合せ可能です。
表7-1 属性フィルタでサポートされる演算子
演算子 | 説明 |
---|---|
|
文字列、ステータスまたは数値の属性間の等号をテストします。たとえば: status NOT = normal |
|
数値属性より大きい値かどうかをテストします。たとえば: size > 139920M |
|
数値属性より小さい値かどうかをテストします。たとえば: freeSpace !< 100M |
|
大/小文字を区別する一致を使用して、正規表現が文字列属性に一致するかどうかをテストします。たとえば: LIKE 'GD_IO_RQ.*' |
サポートされる演算子で使用される場合、comparison_valueは次のデータ型のいずれかです。
- 数値
- リテラル:
active
やnormal
などの値 - 日時:
ALERTHISTORY
でのみサポートされる時間値 - 文字列: 一重引用符(
''
)または二重引用符(" "
)で区切られる値 NULL
: 未割当ての文字列または空のリスト
親トピック: CellCLIのオブジェクト属性について
7.7 CellCLIコマンド・リファレンス
CellCLIには、管理コマンドとオブジェクト・コマンドがあります。
次のコマンドは、CellCLIユーティリティで使用できます。
- ALTER
- ASSIGN KEY
- CALIBRATE
- CREATE
- DESCRIBE
- DROP
- EXIT
- EXPORT CELLDISK
- GRANT
- HELP
- IMPORT CELLDISK
- LIST
- QUIT
- REVOKE
- SET
- SPOOL
- STARTおよび@
親トピック: CellCLIユーティリティの使用
7.7.1 ALTER
用途
ALTER
コマンドは、単一のセル・オブジェクトまたは複数のOracle Exadata System Softwareのオブジェクトに対してアクションを実行したり、それらのオブジェクトの属性を変更します。ALTER
コマンドは、オブジェクトに対して属性を変更したり、アクションを実行するために使用できます。
構文
ALTER { object_type object_name [, object_name]... operation
| attribute_name = attribute_value
[, attribute_name = attribute_value]...
}
使用上のノート
複数のオブジェクトがALTER
コマンドのターゲットである場合は、正常に実行されない場合があります。エラーが発生するとコマンドが中断され、残りのオブジェクトは変更されません。
- ALTER ALERTHISTORY
- ALTER CELL
- ALTER CELLDISK
- ALTER FLASHCACHE
- ALTER GRIDDISK
- ALTER IBPORT
- ALTER IORMPLAN
- ALTER LUN
- ALTER METRICDEFINITION
- ALTER OFFLOADGROUP
- ALTER PHYSICALDISK
- ALTER PMEMCACHE
- ALTER QUARANTINE
- ALTER SOFTWAREUPDATE
- ALTER THRESHOLD
- ALTER USER
- ALTER XRMEMCACHE
親トピック: CellCLIコマンド・リファレンス
7.7.1.1 ALTER ALERTHISTORY
用途
ALTER ALERTHISTORY
コマンドは、すべてのアラート履歴または指定したアラート履歴の属性を変更します。
構文
ALTER ALERTHISTORY { ALL | alertid1 [,alertid2 ...]} examinedBy=user_name
使用上のノート
このコマンドでは、次の引数を使用できます。
-
alertidn: 変更するアラートの識別子です。
-
user_name: アラートを確認したユーザーの名前です。
例7-2 ALERTHISTORY属性の変更
この例は、examinedBy
属性を更新するためにALERTHISTORY
オブジェクトで使用したALTER
コマンドを示しています。examinedBy
属性は、変更可能な唯一のALERTHISTORY
属性です。
CellCLI> ALTER ALERTHISTORY 1671443714 -
examinedBy="jdoe"
CellCLI> ALTER ALERTHISTORY ALL examinedBy="jdoe"
親トピック: ALTER
7.7.1.2 ALTER CELL
用途
ALTER CELL
コマンドは、セルの属性を変更します。
構文
ALTER
CELL
{
| SHUTDOWN SERVICES { RS | MS | CELLSRV | ALL } [IGNORE REDUNDANCY]
| RESTART SERVICES { RS | MS | CELLSRV | ALL } [IGNORE REDUNDANCY]
| RESTART BMC
| STARTUP SERVICES { RS | MS | CELLSRV | ALL }
| LED {ON | OFF}
| DONOTSERVICELED {ON | OFF [FORCE]}
| VALIDATE { MAIL | SNMP | CONFIGURATION }
| VALIDATE SYSLOGCONF selector.node
| CONFIGUREBMC
| BBU { DROP FOR REPLACEMENT | REENABLE }
| attribute_name = attribute_value
[, attribute_name = attribute_value]...
}
- サービスを管理するためのALTER CELLコマンド
- Exadata Storage Serverハードウェアを管理するためのALTER CELLコマンド
- 構成を検証するためのALTER CELLコマンド
- 属性を設定するためのALTER CELLコマンド
親トピック: ALTER
7.7.1.2.1 サービスを管理するためのALTER CELLコマンド
構文
ALTER CELL {
SHUTDOWN SERVICES { RS | MS | CELLSRV | ALL } [IGNORE REDUNDANCY]
| RESTART SERVICES { RS | MS | CELLSRV | ALL } [IGNORE REDUNDANCY]
| STARTUP SERVICES { RS | MS | CELLSRV | ALL }
}
使用上のノート
次の表は、サービス管理操作を実行するALTER CELL
コマンドの引数およびオプションを示しています。
引数 | 説明 |
---|---|
|
再起動サーバー・サービスまたは管理サーバー・サービスを停止します。 |
|
セル・サーバー・サービスを停止します。
|
|
すべてのサービス(再起動サーバー、管理サーバーおよびセル・サーバー)を停止します。
|
|
再起動サーバー・サービスまたは管理サーバー・サービスを停止してから起動します。 |
|
セル・サーバー・サービスを停止してから起動します。
|
|
すべてのサービス(再起動サーバー、管理サーバーおよびセル・サーバー)を停止してから起動します。
|
|
指定されたサービスを起動します。キーワード |
次に、サービス管理を実行するALTER CELL
コマンドの使用に関するその他のノートを示します。
-
CELLSRVに影響する停止操作中、システムはまずグリッド・ディスクのステータスをチェックして、続行しても安全であることを確認します。具体的には、すべてのグリッド・ディスクについて
asmDeactivationOutcome
属性がチェックされます。属性値がyes
の場合、データを失わずにグリッド・ディスクを非アクティブ化できます。すべてのグリッド・ディスクの
asmDeactivationOutcome
属性値がyes
の場合、コマンドに応じて次のことが行われます。-
ALTER CELL SHUTDOWN SERVICES CELLSRV
コマンドおよびALTER CELL SHUTDOWN SERVICES ALL
コマンドの場合:- セルのグリッド・ディスクが非アクティブになります。
- Oracle ASMにより、対応するASMディスクがオフラインになります。
- 最後に、該当するサービスが停止されます。
-
ALTER CELL RESTART SERVICES CELLSRV
コマンドおよびALTER CELL RESTART SERVICES ALL
コマンドの場合は、CELLSRVサービスがすぐに再起動され、続いてMSサービスおよびRSサービスが再起動されます(該当する場合)。
それ以外の場合は、グリッド・ディスクの
asmDeactivationOutcome
属性値がyes
でない場合、CELL-01548
エラー・メッセージが表示され、サービスのステータスは変更されません。 -
-
IGNORE REDUNDANCY
オプションを指定すると、asmDeactivationOutcome
属性のチェックが省略されます。IGNORE REDUNDANCY
オプションを使用すると、コマンドがすぐに実行されます。そのため、コマンドによってグリッド・ディスクのオンライン・コピーのみが停止された場合、対応するOracle ASMディスク・グループはディスマウントされます。 -
再起動サーバー(RS)サービスが実行されていない場合は、他のサービスを個別に起動する前に
ALTER CELL STARTUP SERVICES RS
またはALTER CELL RESTART SERVICES RS
を実行するか、ALTER CELL STARTUP ALL
コマンドを実行する必要があります。
例7-3 セル・サービスの起動およびシャットダウン
この例は、セル・サービスを起動および停止する方法を示しています。
CellCLI> ALTER CELL STARTUP SERVICES CELLSRV
CellCLI> ALTER CELL STARTUP SERVICES ALL
CellCLI> ALTER CELL SHUTDOWN SERVICES MS
CellCLI> ALTER CELL SHUTDOWN SERVICES CELLSRV IGNORE REDUNDANCY
CellCLI> ALTER CELL SHUTDOWN SERVICES ALL
CellCLI> ALTER CELL RESTART SERVICES ALL IGNORE REDUNDANCY
親トピック: ALTER CELL
7.7.1.2.2 Exadata Storage Serverハードウェアを管理するためのALTER CELLコマンド
構文
ALTER CELL {
RESTART BMC
| LED {ON | OFF}
| DONOTSERVICELED {ON | OFF [FORCE]}
| CONFIGUREBMC
| BBU { DROP FOR REPLACEMENT | REENABLE }
| attribute_name = attribute_value [, attribute_name = attribute_value]...
}
使用上のノート
次の表は、Exadataストレージ・サーバー・ハードウェア管理操作を実行するALTER CELL
コマンドの引数およびオプションを示しています。
引数 | オプション | 説明 |
---|---|---|
|
なし |
ベースボード管理コントローラ(BMC)を再起動します。 |
|
|
セルでメンテナンスが必要なことを示すようにLEDを手動で点灯できます。コンポーネントが失敗した場合、LEDは自動的に点灯します。 |
|
|
サービスなしLEDを点灯または消灯します。このLEDは、Oracle Exadata Database Machine X7以降のモデルで使用できます。 |
|
なし |
管理サーバー(MS)でアラートを検出できるように、ローカル・セルにハードウェア・アラートを設定するようBMCを構成します。 |
|
|
|
次に、ストレージ・サーバー・ハードウェア管理を実行するALTER CELL
コマンドの使用に関するその他のノートを示します。
-
ALTER CELL BBU DROP FOR REPLACEMENT
コマンドは、ハード・ディスク・コントローラのバッテリを交換する前に実行します。このコマンドでは、キャッシング・ポリシーをwriteback
からwritethrough
に変更し、ロケータLEDをオンにします。新規バッテリは自動的に有効化されます。 -
ALTER CELL BBU REENABLE
コマンドは、バッテリを取り外してから同じバッテリを再度挿入する際に実行します。このコマンドでは、キャッシング・ポリシーをwritethrough
からwriteback
に変更し、ロケータLEDをオフにします。
ハードウェア管理に関連する属性
-
bbuLearnCycleTime
属性を使用して、バッテリ学習サイクルの開始時間を設定します。学習サイクルが終了すると、属性はデフォルトの四半期ごとのサイクルに戻ります。 -
bbuLearnSchedule
属性を使用して、次回のバッテリ学習サイクルを設定します。bbuLearnSchedule
属性では、次のパラメータを使用します。month
: 値は1
から12
までの範囲です。現在の月から次の3か月までの月を入力する必要があります。たとえば、bbuLearnSchedule
属性を2月に設定した場合、月は2月、3月、4月または5月になります。week
: 値は1
から5
までの範囲です。値1
は月の第1週を表し、2
は第2週を表し、それ以降も同様です。month
およびday
を指定する場合、week
値の指定は必須です。day
: 値は1
から7
までの範囲です。値1
は日曜日を表し、2
は月曜日を表し、それ以降も同様です。month
およびweek
を指定する場合、day
値の指定は必須です。date
: 値は1
から31
までの範囲です。値は月の日を表します。デフォルトの日付は17
です。hour
: 値は0
から23
までの範囲です。値0
は12:00 a.m.を表し、1
は1:00 a.m.を表し、それ以降も同様です。minute
: 値は0
から59
までの範囲です。値は1時間における分を表します。second
: 値は0
から59
までの範囲です。値は1分間における秒を表します。
-
ALTER CELL eighthRack=true
コマンドでは、Oracle Exadata Database Machine X3-2クオータ・ラック以上でエイス・ラック構成を有効化または無効化します。オプションは、エイス・ラック構成を有効化するtrue
およびエイス・ラック構成を無効化するfalse
です。ALTER CELL eighthRack=true
コマンドを使用するには、セル・ディスクが存在しないことが条件となります。エイス・ラックを有効化する場合、ハード・ディスク容量とフラッシュ容量の半分しか構成に使用されないためです。このコマンドの使用後は、セル・サーバー(CELLSRV)を再起動して新しい変更を有効にし、予期しない結果を防ぐ必要があります。
例
例7-4 セルのLEDの消灯/点灯の設定
この例は、セルでフォルト・サービスが必要であるというLEDを点灯および消灯する方法を示しています。
CellCLI> ALTER CELL LED OFF
CellCLI> ALTER CELL LED ON
例7-5 バッテリ学習サイクルの設定
この例は、バッテリ学習サイクルのスケジュール方法を示しています。この例では、バッテリ学習サイクルを1月17日3:00:59に実行するように設定しています。それ以降の学習サイクルは、4月17日3:00:59、7月17日3:00:59および10月17日3:00:59になります。デフォルト設定は"MONTH 1 DATE 17 HOUR 2 MINUTE 0
"です。
CellCLI> ALTER CELL bbuLearnSchedule = "MONTH 1 HOUR 3 SECOND 59"
親トピック: ALTER CELL
7.7.1.2.3 構成を検証するためのALTER CELLコマンド
構文
ALTER CELL {
VALIDATE { MAIL | SNMP | CONFIGURATION }
| VALIDATE SYSLOGCONF selector.node
}
使用上のノート
次の表は、構成検証操作を実行するALTER CELL
コマンドの引数およびオプションを示しています。
引数 | 説明 |
---|---|
|
|
|
|
|
|
|
|
使用上のノート
SYSLOG構成の詳細は、SYSLOGの属性を参照してください。
例
例7-6は、セルの電子メール設定の検証方法を示しています。
例7-7は、セルのOracle ASR電子メール設定の検証方法を示しています。
例7-8は、セルのSNMP設定の検証方法を示しています。
例7-9は、セルの構成の検証方法を示しています。
例7-10は、セルの構成が不適切な場合のサンプルのエラー・メッセージを示しています。
例7-6 セルの電子メールの検証
CellCLI> ALTER CELL VALIDATE MAIL
例7-7 セルのOracle ASR電子メールの検証
CellCLI> ALTER CELL VALIDATE SNMP type=asr
例7-8 セルのSNMPの検証
CellCLI> ALTER CELL VALIDATE SNMP
例7-9 セルの構成の検証
CellCLI> ALTER CELL VALIDATE CONFIGURATION
Cell CD_01_cell01 successfully altered
例7-10 セルの不適切な構成のチェック
CellCLI> ALTER CELL VALIDATE CONFIGURATION
CELL-02827: Cell configuration check for hardware and firmware encountered the
following issues:
ILOM check has detected the following issue(s):
Attribute Name : ILOMVersion
Required : 3.0.6.10.a r49240
Found : 3.0.6.10.a r49385
親トピック: ALTER CELL
7.7.1.2.4 属性を設定するためのALTER CELLコマンド
構文
ALTER CELL
attribute_name = attribute_value
[, attribute_name = attribute_value]...
使用上のノート
ALTER CELL
コマンドを使用して変更可能な属性は、例7-97でmodifiable
と示されているか、次で説明されています。
親トピック: ALTER CELL
7.7.1.2.4.1 キャッシングの属性
フラッシュ・キャッシュの属性
flashCacheMode
属性は、フラッシュ・キャッシュの現在値の表示と設定に使用されます。値はwritethrough
(デフォルト)またはwriteback
です。flashCacheMode
属性については、次の点に注意してください。
-
属性が
writeback
からwritethrough
に変更され、既存のフラッシュ・キャッシュが存在する場合は、エラーが表示されます。属性をwritethrough
に変更する前に、フラッシュ・キャッシュをフラッシュして削除する必要があります。 -
属性を
writethrough
からwriteback
に変更する場合は、属性を変更する前にフラッシュ・キャッシュを削除する必要があります。 -
RECOディスク・グループのグリッド・ディスクなど、キャッシングが不要なグリッド・ディスクでライトバック・キャッシュを無効にできます。これにより、他のオブジェクトでキャッシュ領域を使用できます。
関連項目:
- グリッド・ディスクでのキャッシングの無効化の詳細は、「ALTER GRIDDISK」を参照してください
- フラッシュ・キャッシュの有効化および無効化の詳細は、『Oracle Exadata Database Machineメンテナンス・ガイド』を参照してください。
フラッシュ・キャッシュの圧縮は、Oracle Exadata Database Machine X3およびX4ストレージ・サーバーを実行するOracle Exadata System Softwareリリース11.2.3.3.0以降でのみ使用できます。
ALTER CELL flashCacheCompress
コマンドでは、フラッシュ・キャッシュ圧縮を有効化または無効化します。オプションは、フラッシュ・キャッシュ圧縮を有効化するtrue
およびフラッシュ・キャッシュ圧縮を無効化するfalse
です。Oracle Exadata Database Machine X3およびX4ストレージ・サーバーでフラッシュ・キャッシュ圧縮を有効にするには、次のコマンドを使用します。
CellCLI> ALTER CELL flashCacheCompress=true
ノート:
フラッシュ・キャッシュ圧縮を有効化するには、Oracle拡張圧縮オプションが必要です。関連項目:
フラッシュ・キャッシュ圧縮を有効化する方法の詳細は、『Oracle Exadata Database Machineメンテナンス・ガイド』を参照してください。ストレージ・サーバーを以前のリリースにダウングレードする場合は、事前にフラッシュ・キャッシュ圧縮を無効化してください。
RAMキャッシュの属性
ramCacheMode
属性は、on
、off
またはauto
に設定できます。デフォルト値はauto
で、RAMキャッシュ機能が有効ではないという意味です。この属性を変更した場合、CELLSRVを再起動して変更内容を有効にする必要があります。
ノート:
2022年9月のOracle Exadata System Softwareリリース更新(バージョン22.1.3、21.2.16以降)以降では、ストレージ・サーバーのRAMキャッシュ機能は非推奨になりました。
例
例7-11は、フラッシュ・キャッシュ・モードの設定方法を示しています。
例7-12は、Oracle Exadata Database Machine X4-2でセルに対してフラッシュ・キャッシュ圧縮を有効化する方法を示しています。
例7-11 フラッシュ・キャッシュのモードの設定
CellCLI> ALTER CELL flashcachemode = writeback
例7-12 フラッシュ・キャッシュの圧縮の有効化
この例は、ストレージ・サーバーのフラッシュ・キャッシュ圧縮を有効にする方法を示しています。
CellCLI> ALTER CELL flashCacheCompress=true
親トピック: 属性を設定するためのALTER CELLコマンド
7.7.1.2.4.2 アラート通知の属性
警告通知の構成
アラートに関する通知をセルが送信するように設定するには、次のセル属性を構成します。
mailServer
: アラート通知の送信に使用される電子メール・リレー・サーバーの完全修飾ドメイン名。この属性は、DNSによって、smtpToAddr
で指定されている電子メール・サーバーについて到達不能または無効なメール交換(MX)レコードが返される場合にのみ、指定する必要があります。smtpPort
: アラート通知の送信に使用する電子メール・サーバーのポートsmtpUseSSL
: アラート通知にSecure Socket Layer (SSL)暗号化を使用する仕様。smtpFrom
: アラート通知のFrom:
ヘッダーに表示するユーザー名smtpFromAddr
: アラート通知のFrom:
ヘッダーに表示する電子メール・アドレス。この電子メール・アドレスは、電子メール・サーバーで認証されていません。smtpToAddr
: 電子メールの送信先アドレス。電子メール・アドレスは、複数のサブスクライバにアラートを通知できるように、引用符で囲んだカンマ区切りのリストにできます。snmpSubscriber
: SNMPアラート通知をサブスクライブするホストのリストsnmpUser
: SNMPアラートを受信するユーザーを定義しますsnmpEngineID
: ストレージ・セルからのアラートをサブスクライブするためにSNMPマネージャによって使用される識別子notificationMethod
: アラートの通知メソッドnotificationPolicy
: サブスクライバに送信する重大度アラートのインジケータemailFormat
: 電子メール・メッセージのファイル形式emailSubscriber
: アラート通知にサブスクライブする名前のリスト
使用上のノート
-
mailServer
mailServer
属性により、アラート通知の送信に使用される電子メール・リレー・サーバーを特定します。mailServer
属性値を変更すると、Exadata管理サーバー(MS)によってsendmailサービスが自動的に構成され再起動されます。mailServer
属性をクリアし、sendmail構成から電子メール・リレー・サーバーを削除するには、mailServer
を、引用符で囲んだ空文字列に設定します(mailServer=''
)。 -
smtpPort
smtpPort
属性は、引用符で囲んだ空の文字列(smtpPort=''
)に設定することにより、デフォルト値にリセットできます。 -
smtpUseSSL
smtpUseSSL
属性は、true
に設定すると、電子メール通知でSecure Socket Layer(SSL)暗号化が有効になります。 -
smtpToAddr
smtpToAddr
属性は、アラート通知の受信者のカンマ区切りの電子メール・アドレス・リストを設定するために使用できます。このリストは引用符で囲む必要があります。 -
snmpSubscriber
snmpSubscriber
属性は、SNMPアラート通知を送信するSNMPターゲットのリストに設定できます。これらのターゲットは次のように指定されます。snmpSubscriber[-|+]=( (host=host[,port=port][,community=community][,type=user_type][,fromIP="ip"][,asrmPort="ASRManager_port"]) [,(host=host[,port=port][,community=community][,type=user_type][,fromIP="ip"][,asrmPort="ASRManager_port"])] ...)
smnpSubscriber
の属性には、次の値を使用します。-
host
は、ホスト名またはIPアドレスのどちらかとして指定する必要があります。英数字以外の文字が含まれる場合は、ホスト名またはIPアドレスは引用符で囲みます。 -
port
のデフォルト値は162
です。この値はオプションです。 -
community
のデフォルト値はpublic
です。この値はオプションです。 -
snmpSubscriber
タイプは、ASR
、v3
およびv3ASR
です。type
値の指定はオプションです。- タイプのデフォルト値は
NULL
です。 -
type=asr
オプションは、Oracle Exadata Storage ServerとそのILOMのOracle ASRの宛先を設定します。SNMPサブスクライバのリストからtype=asr
のすべてのsnmpSubscriber
のエントリを削除すると、Oracle Exadata Storage ServerとそのILOMのトラップ・メカニズムが無効になります。 -
type=asr
またはtype=v3ASR
のsnmpSubscriber
はOracle ASR Managerの指定のみに構成する必要があります。 -
v3
およびv3ASR
タイプの場合、snmpUser
を定義する必要があり、community
のかわりにユーザー名を指定します。 -
v3ASR
タイプの場合、authProtocol = SHA
およびprivProtocol = AES
を使用してユーザーを定義する必要があります。Oracle ASR Managerは、これらのプロトコルのみをサポートしています。snmpSubscriber
を、タイプv3ASR
に設定すると、ILOMプロパティおよびILOMで送信されるトラップのルールも設定されます。 -
type
が指定されない場合、デフォルトはバージョン1、cell_alertトラップです。このタイプを指定する文字列はありません。このタイプを使用するにはタイプ・フィールドを省略してください。
- タイプのデフォルト値は
-
fromIP
フィールドで、トラップが送信されるIPアドレスを指定できます。このフィールドが指定されていない場合、デフォルトで、eth0に関連付けられているIPアドレスが設定されます。Oracle ASR ManagerにデフォルトのIPアドレスが登録されていなければ、このフィールドを使用します。Oracle ASR Managerは、認識できるIPアドレスから送信されたSNMPトラップのみを処理します。fromIP
フィールドは、タイプがASR
またはv3ASR
のSNMPサブスクライバに対してのみ使用できます。たとえば:
CellCLI> alter cell snmpSubscriber=((host=asrhost,port=162,community=public,fromIP="1.1.1.1",type=ASR))
次の例では、タイプが
ASR
またはv3ASR
ではないため、エラーが返されます。CellCLI> alter cell snmpSubscriber=((host=localhost,port=162,community=public,fromIP="1.1.1.1")) CELL-00068: The fromIP field is only supported for ASR SNMP subscribers.
-
asrmPort
フィールドにより、Oracle ASR Managerとの通信のためにMSで使用されるOracle ASR Managerマシンのポート番号を指定できます。このポートは、Oracle ASR ManagerのHTTP受信機能のHTTPポートと同じにする必要があります。これを確認するには、Oracle ASR Managerマシンでasr show_http_receiver
を実行します。asrmPort
フィールドは、タイプがASR
またはv3ASR
のSNMPサブスクライバに対してのみ使用できます。このポートのデフォルト値は16161です。
デフォルトでは、
ALTER CELL smnpSubscriber=(SNMPtargets)
は既存のsmnpSubscriber
値を置き換えます。ただし、Oracle Exadata System Softwareリリース21.2.0から、smnpSubscriber+=(SNMPtarget)
を使用して、SNMPターゲットの既存のリストに追加できます。たとえば:CellCLI> alter cell snmpSubscriber+=((host=newhost,port=162,community=public))
また、Oracle Exadata System Softwareリリース22.1以降では、
smnpSubscriber-=(SNMPtarget)
を使用して、SNMPターゲットの既存のリストからエントリを削除できます。たとえば:CellCLI> alter cell snmpSubscriber-=((host=myhost,port=162,community=public))
smnpSubscriber
の設定後に次のメッセージが表示されます。snmpSubscriber <old_value> has been replaced with <new_value>
たとえば:
snmpSubscriber ((host=hosta)) has been replaced with ((host=hostb))
Management Server(MS)を起動すると、
type=asr
のsnmpSubscriber
リストのエントリはセルのILOMに追加されます。これにより、ILOMが置き換えられると、エントリは新しいILOMに設定されます。エントリがILOMから削除される場合、ALTER CELL ... snmpUser=
コマンドを使用してこれらをILOMに手動で追加する必要があります。 -
-
snmpUser
snmpUser
属性では、SNMPアラートを受信するユーザーを定義します。このコマンドは、対話型モードでのみ実行できます。この属性を構成する方法は2つあります。snmpuser=((user_clause)[,(user_clause)[,..]]) snmpuser.name=(user_clause)
-
snmpuser
を指定する場合は、構成されるすべてのユーザーのuser_clauseを指定する必要があります。ユーザーを省略すると、そのユーザーはSNMPアラートを受信しなくなります。指定した((user_clause)[,(user_clause)[,..]])
文字列によって、snmpuser
属性に使用された以前の文字列が上書きされます。 -
snmpuser.name
を指定する場合は、指定したユーザーのみのuser_clauseを指定する必要があります。これにより、snmpuser
属性の文字列全体を毎回指定しなくても、各ユーザーを個別に追加、削除または変更できます。 snmpuser=''
を使用すると、すべてのSNMPユーザーが削除されます。snmpuser.name=''
を使用すると、指定したユーザーのみが削除されます。SNMPユーザーがV3 SnmpSubscriberによって参照されている間は、SNMPユーザーを削除できません。
どちらの方法でも、次の形式のuser_clauseを使用します。
(([name=user1,] authProtocol=auth_type, authPassword=*, \ privProtocol=priv_type, privPassword=*) , \ (name=user2, authProtocol=auth_type, authPassword=*, \ privProtocol=priv_type, privPassword=*, ), ...)
単一のユーザーを更新する場合は、
snmpuser.name
の一部としてすでに名前を指定しているため、user_clauseにname=user1,
という句を含めないでください。-
name
はユーザー名です。 -
コマンド内のパスワード値には
*
のみが使用可能です。パスワードは格納または表示されません。セキュア・ハッシュ・キーが計算され、トラップの認証および暗号化用として使用されます。 -
authProtocol
は認証プロトコルです。オプションはMD5
またはSHA
です。snmpUser
属性にはauthProtocol
を指定する必要があります。認証パスワードの入力が求められます。認証パスワードは、8から12文字の英数字にする必要があります。
-
privProtocol
は暗号化プロトコルです。オプションはnone
、AES
またはDES
です。privProtocol
属性を指定しない場合、デフォルトのnone
を使用します。暗号化プロトコルが指定されている場合、暗号化パスワードの入力が求められます。パスワードは正確に8文字の英数字であり、大文字小文字が区別されます。
-
-
snmpEngineID
ストレージ・セルからのアラートをサブスクライブするためにSNMPマネージャによって
ALTER CELL snmpEngineID
コマンドが使用されます。snmpEngineID
パラメータは、最大20文字まで設定できます。これは、データ・センター内のターゲットごとに一意である必要があります。デフォルト値はセル名です。SNMPユーザーが定義される前にsnmpEngineID
属性が設定されていない場合、このデフォルト値が使用されます。ノート:
SNMPユーザーが定義された後は、エンジン識別子を変更しないでください。エンジン識別子を変更すると、ユーザー・キーが再計算されるため、ユーザーのパスワードを再入力する必要があります。 -
notificationMethod
notificationMethod
属性の値は、mail
、snmp
、none
、またはmail
とsnmp
の組合せ(notificationMethod='mail,snmp'
など)が可能です。デフォルト値はmail
です。 -
notificationPolicy
notificationPolicy
属性の値は、none
、またはcritical
、warning
、clear
の組合せ(notificationPolicy='warning,clear'
など)が可能です。critical
値は、ハードウェア生成のアラートか、自動診断リポジトリ(ADR)またはBMCで生成されるアラートを示します。また、critical
値は、メトリック定義で指定したcriticalのしきい値を超えた場合のメトリック・アラートも示します。warning
値は、メトリック定義で指定したwarningのしきい値を超えた場合のメトリック・アラートを示します。clear
値は、値がwarningまたはcriticalのしきい値を超えた後に、そのしきい値の境界を下回った場合のメトリック・アラートを示します。maintenance
値は、ハードウェア関連のすべてのエラーを示します。ハードウェア・エラーは、電子メール・メッセージの件名の行に"Maintenance"としてレポートされます。
-
emailFormat
emailFormat
属性はhtml
またはtext
です。デフォルトでは、電子メール通知はHTML形式で送信されます。プレーン・テキストの電子メール通知を受信するには、値をtext
に変更します。 -
emailSubscriber
ALTER CELL emailSubscriber
コマンドは、特定のアラート・タイプのアラート通知の受信者にする電子メール・アドレスのカンマ区切りのリストを設定します。このコマンドの構文は次のとおりです。ALTER CELL emailSubscriber = ((email="email_address1", \ alertType="alert_type") \ [, (email="email_address2",alertType="alert_type"), ...])
-
この電子メール・アドレスは、有効な電子メール・アドレスであることが必要です。
email
パラメータは必須です。 -
alertType
パラメータは、アラートのタイプを指定します。このパラメータはオプションです。アラート・タイプは、HARDWARE
、SOFTWARE
、METRIC
またはADR
です。アラート・タイプを指定しない場合、すべてのアラート・タイプがサブスクリプションの対象になります。 -
入力文字列を空にすると、現在の一連のサブスクライバが削除されます。
-
アラート通知を受信するには、通知ポリシーを設定する必要があります。ポリシーは、すべての電子メール・サブスクライバに適用されます。これらのアラートの通知ポリシーは、
snmpSubscriber
アラートの場合と同じです。
セル・アラートまたはイベントの電子メール・メッセージが正常に送信されるかどうかを検証するには、
ALTER
コマンドにVALIDATE MAIL
オプションを指定します。検証プロセスにより、設定した受信者にテスト用の電子メール・メッセージが送信されます。テスト用の電子メール・メッセージが受信されない場合は、電子メール構成の設定が有効になっていません。 -
例
例7-13は、snmpSubscriber
のasrmPort
フィールドを設定する方法を示しています。
例7-14は、セルの電子メール通知を設定する方法を示しています。
例7-15は、電子メール・アラートのタイプを指定する方法を示しています。この例では、1つのサブスクライバがハードウェアおよびソフトウェアを取得し、もう1つのサブスクライバがADRアラートを取得します。
例7-16は、電子メール・メッセージの形式の変更方法を示しています。
例7-17は、SNMPユーザーを変更する方法を示しています。
例7-18は、単一のSNMPユーザーを変更する方法を示しています。
例7-19は、電子メール・アラートのサブスクライブ解除方法を示しています。
例7-20に、notificationPolicy
属性をデフォルト値にリセットする方法を示します。
例7-13 snmpSubscriberのasrmPortの設定
CellCLI> ALTER CELL snmpSubscriber=((host=host1,port=162,community=public,type=asr,asrmPort=16161))
例7-14 セルの電子メール通知の構成
CellCLI> ALTER CELL mailServer='my_mail_relay.example.com', -
smtpFromAddr='john.doe@example.com', -
smtpFrom='John Doe', -
smtpToAddr='jane.smith@example.com', -
snmpSubscriber=((host=host1),(host=host2)), -
notificationPolicy='clear', -
notificationMethod='mail,snmp'
例7-15 電子メール・アラートのタイプの指定
ALTER CELL emailSubscriber= \
((email="email1@example.com",alertType="HARDWARE,SOFTWARE"), \
(email="email2@example.com",alertType="ADR"))
例7-16 電子メールのメッセージの形式の変更
CellCLI> ALTER CELL emailFormat='text'
CellCLI> ALTER CELL emailFormat='html'
例7-17 SNMPユーザーの変更
この例は、単一のSNMPユーザーの初期構成を示しています。管理者はパスワードの入力を求められます。
CellCLI> ALTER CELL snmpuser = ((name=ASR, authprotocol=md5, authpassword=*, \
privprotocol=AES, privpassword=*))
snmpUser ASR authpassword: password
Confirm snmpUser ASR authpassword: password
snmpUser ASR privpassword: password
Confirm snmpUser ASR privpassword: password
例7-18 単一のSNMPユーザーの変更
次のコード例は、SNMPユーザーの追加、そのユーザーのパスワードの変更、およびそのユーザーの削除を示しています。
## adding users individually
CellCLI> ALTER CELL snmpuser.user2=(authprotocol=SHA,authpassword=*)
snmpUser user2 authpassword: password
Confirm snmpUser user2 authpassword: password
snmpUser ((name=user1, authProtocol=SHA, privProtocol=AES)) has been replaced with
((name=user1, authProtocol=SHA, privProtocol=AES),(name=user2, authProtocol=SHA)).
Cell cel01 successfully altered
## changing a password of an existing user
CellCLI> ALTER CELL snmpuser.user2 = (authprotocol=SHA,authpassword=password)
Cell cel01 successfully altered
## delete a user individually
CellCLI> ALTER CELL snmpuser.user2=''
snmpUser ((name=user1, authProtocol=SHA, privProtocol=AES),(name=user2, authProtocol=SHA)) has
been replaced with ((name=user1, authProtocol=SHA, privProtocol=AES)).
Cell cel01 successfully altered
例7-19 電子メール・アラートのサブスクライブ解除
ALTER CELL emailSubscriber=""
例7-20 notificationPolicy属性のデフォルト値の設定
この例は、notificationPolicy
属性のデフォルト値を設定する方法を示しています。
CellCLI> alter cell notificationPolicy=""
親トピック: 属性を設定するためのALTER CELLコマンド
7.7.1.2.4.3 アラート・サマリーの属性
アラート・サマリーの構成
-
alertSummaryInterval
属性では、オープン・アラートのサマリー電子メール・メッセージの頻度を設定します。オープン・アラートの電子メール・メッセージは、セルにアクセスしなくても、セルに関するオープン状態のすべての問題の簡潔な概要を提供するHTMLドキュメントです。有効なオプションは、daily
、weekly
、biweekly
およびnone
です。デフォルト値はweekly
です。 -
alertSummaryStartTime
属性では、オープン・アラートのサマリー電子メール・メッセージの配信時間を設定します。このコマンドには、有効なタイム・スタンプを渡します。
例7-21 オープン・アラートのサマリー電子メール・メッセージの頻度の設定
この例は、オープン・アラートのサマリー電子メール・メッセージの頻度を週1回に設定する方法を示しています。
CellCLI> ALTER CELL alertSummaryInterval=weekly
例7-22 オープン・アラートのメッセージ配信時間の設定
この例は、オープン・アラートのサマリー電子メール・メッセージの配信時間を設定する方法を示しています。
CellCLI> ALTER CELL alertSummaryStartTime="2013-04-23T12:57:00-06:00"
親トピック: 属性を設定するためのALTER CELLコマンド
7.7.1.2.4.4 SYSLOGの属性
SYSLOGの属性の構成: syslogconf
およびsyslogFormat
syslogconf
属性によってセルのsyslogルールが拡張されます。この属性を使用すると、指定した管理サーバーに対象のsyslogメッセージが転送されるように指定できます。管理サーバーでは、管理サーバーのsyslog構成に応じて、転送されたメッセージがファイル、コンソールまたは管理アプリケーションに渡されます。この属性を構成するための構文は、次のとおりです。
syslogconf = ('selector @node' [, 'selector @node']... )
この構文のselectorはメッセージ・タイプで、nodeは指定したサーバーです。どちらの変数もsyslog.conf
の標準構文規則に準拠します。
-
syslogconf
属性のfacility
オプションは、auth
、authpriv
、cron
、daemon
、ftp
、kern
、lpr
、mail
、mark
、news
、security
、syslog
、user
、uucp
、local0
、local1
、local2
、local3
、local4
、local5
、local6
、local7
、none
および*
のいずれかである必要があります。 -
syslogconf
属性のpriority
オプションは、alert
、crit
、debug
、emerg
、err
、error
、info
、notice
、panic
、warn
、warning
、none
および*
(アスタリスク)のいずれかである必要があります。
ALTER CELL VALIDATE syslogconf selector
コマンドでは、テスト・ログ・メッセージを送信します。テスト・メッセージの送信先は、/etc/syslog.conf
ファイルのルールによって指定されます。syslogconf
の割当てによりsyslogのルールが拡張される場合は、指定の管理サーバーにテスト・メッセージが転送されます。
Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降では、syslogFormat
属性を使用して、必要なフォーマット文字列に値を設定することでsyslogの標準フォーマットを任意のフォーマットに変更できます。syslogFormat
属性を空の文字列に設定すると、フォーマットの変更が削除され、syslogフォーマットがデフォルト・フォーマットに変換されます。フォーマット文字列に制御文字が含まれている場合は、コマンドの入力時に前にバックスラッシュを付ける必要があります。
構文の例は、例7-26を参照してください。
Oracle Exadata System Softwareリリース19.3.0以降では、syslogFormat
属性を使用してsyslogを暗号化形式で送信できます。構成ステップの詳細は、システム・ログ情報の暗号化を参照してください。
例7-23 syslogconf属性の使用
この例は、syslogconf属性を使用してルールを追加する方法を示しています。
CellCLI> ALTER CELL syslogconf=('*.err;authpriv.none @loghost', -
'*.emerg @loghost')
例7-24 ルールの追加および検証
この例は、テスト・メッセージを使用してルールを追加および検証する方法を示しています。
CellCLI> ALTER CELL syslogconf=('kern.crit @loghost')
CellCLI> ALTER CELL VALIDATE syslogconf 'kern.crit'
例7-25 すべてのsyslog.conf
ルールの削除
この例は、syslog.conf
のルールを削除する方法を示しています。
CellCLI> ALTER CELL syslogconf=''
例7-26 Syslogフォーマットをカスタム文字列に設定してからデフォルトのフォーマットに戻す
この例は、syslogのカスタマイズされたフォーマットを指定する方法を示しています。
CellCLI> ALTER CELL syslogformat="%TIMESTAMP:::date-rfc3339% %HOSTNAME%%syslogtag%
%syslogseverity-text%:%msg:::sp-if-no-1st-sp%%msg:::drop-last-lf%\\n"
CellCLI> ALTER CELL syslogformat="%TIMESTAMP% %HOSTNAME% %msg%\\n"
CellCLI> ALTER CELL syslogformat=""
追加のログ転送の構成: syslogInput
Oracle Exadata System Softwareリリース22.1以降、syslogInput
属性を使用すると、ローカル・ホスト(データベース・サーバーまたはストレージ・サーバー)上のsyslogで追加のログをリモート・ログ・サーバーに転送できます。
syslogInput
属性を構成するための構文は、次のとおりです:
syslogInput = ('selector @[@]node[:remote_port]' [, 'selector @[@]node[:remote_port]']... )
前述の構文で、selectorは転送される追加のログを指定します。selector値には、次のエントリを含めることができます:
-
audit
-/var/log/audit/audit.log
で監査ログを指定します。 -
aide
-/var/log/aide/aide.log
でAdvanced Intrusion Detection Environment (AIDE)ログを指定します。 -
YUM
-/var/log/yum.log
でYUMログを指定します。
複数のselectorエントリは、セミコロン(;
)文字で区切る必要があります。
各nodeは、1文字または2文字のアンパサンド(@
)文字が前に付いたホスト名またはIPアドレスを使用して指定します。1つのアンパサンド(@
)文字を指定して通信にUDPを使用することも、2つのアンパサンド(@@
)文字を指定してTCPを使用することもできます。
デフォルトでは、リモート・システムはポート514 (デフォルトのrsyslogdポート)で通信を受信します。コロン(:
)文字とリモート・ポート番号をnode指定に追加することで、別のポート番号を指定できます
次の例では、デフォルトのrsyslogdポート(514)でUDPを使用して監査ログおよびAIDEログを受信するようにloghost1
が構成されています。また、loghost2
は、ポート10514でTCPを使用してYUMログを受信するように構成されています。
CellCLI> ALTER CELL syslogInput=('audit;aide @loghost1','yum @@loghost2:10514')
追加のログ転送を停止および削除するには、syslogInput
を空の文字列に設定します。たとえば:
CellCLI> ALTER CELL syslogInput=''
ILOM SYSLOGの構成: ilomSyslogClients
Oracle Exadata System Softwareリリース21.2.0以降、ilomSyslogClients
属性は、Integrated Lights Out Manager (ILOM)サービス・プロセッサ(SP)からsyslogメッセージを転送するリモート宛先を指定します。
ilomSyslogClients
属性には、最大2つのloghostサーバーをカンマ区切りリストで指定できます。loghostサーバーごとに、有効なホスト名またはIPアドレスを指定する必要があります。
たとえば:
CellCLI> ALTER CELL ilomSyslogClients="192.0.2.101,192.0.2.201"
ノート:
ILOM syslogメッセージを受信するには、指定されたilomSyslogClients
がポート514でリスニングする必要があります。
親トピック: 属性を設定するためのALTER CELLコマンド
7.7.1.2.4.5 ディスク・スクラブの属性
ディスク・スクラブの属性の構成
ディスク・スクラブは、ハード・ディスクを事前に検査して修復します。ハード・ディスクで不良セクターが検出された場合、Oracle Exadata System Softwareは、別のミラー・コピーのデータを使用して修復を自動的にオーケストレーションします。
ディスク・スクラブは長時間実行されている操作です。スクラブ操作を完了するために必要な時間は、主にディスクのサイズとワークロードによって異なります。指針として、その他のアイドル状態のディスクをスクラブするには、ディスク容量1TBごとに1時間から2時間かかります。
アイドル状態のシステムでは、ディスク・スクラブによりディスク使用率が100%になります。ただし、Exadata I/Oリソース管理(IORM)では、ユーザーのワークロードが優先され、ディスク・スクラブの影響を受けないように、ディスク・スクラブが調整されます。
ALTER CELL hardDiskScrubInterval
コマンドは、自動スクラブをアクティブ化(または非アクティブ化)し、スクラブ間隔を設定します。有効なオプションは、daily
、weekly
、biweekly
およびnone
です。none
オプションを使用すると、アクティブなディスク・スクラブ操作がすべて停止され、自動スクラブが非アクティブ化されます。
ALTER CELL hardDiskScrubStartTime
コマンドは、スクラブ・スケジュールの開始時間を設定します。有効なオプションは、特定の日時またはnow
です。
アラート・ログには、Begin scrubbing celldisk
、Finished scrubbing celldisk
などのメッセージが表示されることがあります。これらは予想される情報メッセージであり、アクションは不要です。
例7-27 ディスク・スクラブ間隔を週次に設定
この例では、週次の自動ディスク・スクラブをアクティブ化する方法を示します。
CellCLI> ALTER CELL hardDiskScrubInterval=weekly
例7-28 事前ディスク・スクラブの開始時間の設定
この例では、ディスク・スクラブに特定の開始時間を設定する方法を示します。
CellCLI> ALTER CELL hardDiskScrubStartTime='2013-08-07T21:19:22-07:00'
親トピック: 属性を設定するためのALTER CELLコマンド
7.7.1.2.4.6 セキュリティ証明書の属性
CA認証済セキュリティ証明書の属性の構成
ExaCLIで使用するためにセル上にCA認証のセキュリティ証明書を設定するには、次の属性を使用します。
ノート:
次の属性は、ExaCLIからALTER CELL
コマンドを実行する場合にのみ使用できます。
securityPubKey
- 公開キー・ファイルのURLを指定します。securityPrivKey
- 秘密キー・ファイルのURLを指定します。securityPrivKeyPW
- 秘密キー・ファイルが暗号化されている場合に使用するパスワードを指定します。
CA認証済セキュリティ証明書をアップロードした後、新しいセキュリティ証明書を表示するには、MSを再起動する必要があります。
CellCLI> ALTER CELL RESTART SERVICES MS
例7-29 ストレージ・サーバーのセキュリティ・キーの構成
この例は、ストレージ・サーバーのセキュリティ・キーを構成する方法を示しています。コマンドの入力後にパスワードを入力します。
exacli -e 'ALTER CELL securityPubKey="http://www.example.com/security/newkey.crt", -
securityPrivKey="http://www.example.com/security/newkey.key", -
securityPrivKeyPW=*'
password=****************
親トピック: 属性を設定するためのALTER CELLコマンド
7.7.1.2.4.7 永続性の属性
永続列キャッシュ
Oracle Exadata System Softwareリリース21.2.0以降では、columnarCachePersMode
属性により、永続列キャッシュ機能を制御します。有効な属性設定は次のとおりです。
-
on
- 永続列キャッシュ機能を有効にします。 -
off
- 永続列キャッシュ機能を無効にします。 -
auto
- Oracle Exadata System Softwareが永続列キャッシュ機能を有効にするか無効にするかを決定します。columnarCachePersMode
属性が設定されていない場合は、暗黙的にauto
設定になります。Oracle Exadata System Softwareリリース21.2.11以降では、
auto
設定により、永続列キャッシュ機能を有効にします(columnarCachePersMode=on
と同等)。以前はauto
設定により永続列キャッシュ機能を無効にしていました(columnarCachePersMode=off
と同等)。
columnarCachePersMode
属性を変更した後、セル・サーバーを再起動して変更を実装する必要があります。
永続ストレージ索引
Oracle Exadata System Softwareリリース21.2.0以降では、storageIndexPersMode
属性により、永続ストレージ索引機能を制御します。有効な属性設定は次のとおりです。
-
on
- 永続ストレージ索引機能を有効にします。 -
off
- 永続ストレージ索引機能を無効にします。 -
auto
- Oracle Exadata System Softwareが永続ストレージ索引機能を有効にするか無効にするかを決定します。storageIndexPersMode
属性が設定されていない場合は、暗黙的にauto
設定になります。Oracle Exadata System Softwareリリース21.2.11以降では、
auto
設定により、永続ストレージ索引機能を有効にします(storageIndexPersMode=on
と同等)。以前はauto
設定により永続ストレージ索引機能を無効にしていました(storageIndexPersMode=off
と同等)。
storageIndexPersMode
属性を変更した後、セル・サーバーを再起動して変更を実装する必要があります。
親トピック: 属性を設定するためのALTER CELLコマンド
7.7.1.2.4.8 リアルタイム・インサイトの属性
Oracle Exadata System Software 22.1.0以降では、リアルタイム・インサイト機能を使用して、Exadataシステムをリアルタイムで監視できます。
ファイングレイン・メトリック収集
metricFGCollIntvlInSec
属性により、ファイングレイン・メトリック収集を制御します。
-
ファイングレイン・メトリック収集を有効にするには、収集間隔を1から60秒までの値に設定する必要があります。
たとえば:
CellCLI> ALTER CELL metricFGCollIntvlInSec=1
metricFGCollIntvlInSec
設定は、metricStreamIntvlInSec
属性で指定された自動アップロード頻度に関連しています。自動メトリック・アップロードとファイングレイン収集の両方が有効な場合(metricStreamIntvlInSec>0
とmetricFGCollIntvlInSec>0
)、metricStreamIntvlInSec
はmetricFGCollIntvlInSec
の5から30倍である必要があります。たとえば、metricStreamIntvlInSec=60
の場合、metricFGCollIntvlInSec
は2から12までにする必要があります。 -
サーバーでファイングレイン・メトリック収集を無効にするには、
metricFGCollIntvlInSec=0
に設定します。たとえば:
CellCLI> ALTER CELL metricFGCollIntvlInSec=0
ファイングレイン・メトリック収集を無効にできるのは、自動メトリック・アップロードが無効(
metricStreamIntvlInSec=0
)であるか、自動アップロード頻度が5分から30分(metricStreamIntvlInSec
が300から1800の間)の場合のみです。
自動メトリック・アップロード
metricStreamIntvlInSec
属性により、metricStreamEndPoint
属性で指定されたメトリック・ストリーミング・エンドポイントへの自動アップロードのアップロード間隔(秒)を設定します。
-
自動メトリック・アップロードを有効にするには、
metricStreamIntvlInSec
属性をゼロ以外の値に設定します。たとえば:
CellCLI> ALTER CELL metricStreamIntvlInSec=25
metricStreamIntvlInSec
設定は、metricFGCollIntvlInSec
属性で指定されたファイングレイン収集頻度に関連しています。-
自動メトリック・アップロードとファイングレイン収集の両方が有効な場合(
metricStreamIntvlInSec>0
とmetricFGCollIntvlInSec>0
)、metricStreamIntvlInSec
はmetricFGCollIntvlInSec
の5から30倍である必要があります。たとえば、metricFGCollIntvlInSec
が5に設定されている場合、metricStreamIntvlInSec
は25から150までにする必要があります。 -
自動メトリック・アップロードが有効で、ファイングレイン収集が無効になっている場合(
metricStreamIntvlInSec>0
およびmetricFGCollIntvlInSec=0
)、自動アップロード頻度は5分から30分の間である必要があります(metricStreamIntvlInSec
は300から1800の間である必要があります)。
-
-
自動メトリック・アップロードを無効にするには、
metricStreamIntvlInSec=0
を設定します。たとえば:
CellCLI> ALTER CELL metricStreamIntvlInSec=0
メトリック・アップロード・エンドポイント
metricStreamEndPoint
属性により、メトリック・ストリームを自動的に受信する1つ以上の収集エンドポイントを指定します。metricStreamEndPoint
は次のように設定できます。
metricStreamEndPoint[+]=((host="endpoint-URL"[,type="stream-format"][,token="authentication-token"][,{httpProxy|httpsProxy}="proxy-server"])
[,(host="endpoint-URL"[,type="stream-format"][,token="authentication-token"][,{httpProxy|httpsProxy}="proxy-server"])]...)
metricStreamEndPoint
定義の内容:
-
host
: 収集エンドポイントのURLを指定します。このURLでは、HTTPまたはHTTPSを使用できます。 -
type
: オプションで、ストリームの形式を指定します。サポートされている値は次のとおりです。-
json
: ストリームをJSON形式で提供します。 -
plaintext
: ストリームをプレーン・テキスト形式で提供します。
デフォルト値は
json
です。 -
-
token
: オプションで、収集エンドポイントの認証トークンを指定します。トークンの生成の詳細は、メトリック収集プラットフォームを参照してください。 -
httpProxy
またはhttpsProxy
: オプションで、収集エンドポイントへのネットワーク接続を容易にするためのプロキシ・サーバーを指定します。Exadataシステムと収集エンドポイントの間にファイアウォールが存在する場合は、プロキシ・サーバーが必要です。
オプションの+=
演算子を使用すると、収集エンドポイントを既存のmetricStreamEndPoint
定義に追加できます。それ以外の場合は、=
演算子を使用すると前の属性値が上書きされます。
メトリック・タグ
metricStreamTags
属性により、サーバーによって生成されるすべてのメトリック観測データに含める、一連のメトリック・タグを定義します。これらのタグは、多数のExadataサーバーによって生成された観測データを整理およびグループ化するために役立ちます。
metricStreamTags
属性は、次のような、タグと値のペアを含む有効なJSON文字列に設定できます。
metricStreamTags='{"tag1":"value1"[,"tag2":"value2"]...}'
たとえば:
CellCLI> ALTER CELL metricStreamTags='{"application":"personnel","department":"HR"}'
親トピック: 属性を設定するためのALTER CELLコマンド
7.7.1.2.4.9 その他の属性
ノート:
ここにリストされていない属性や、これまでにリストされていない属性については、DESCRIBE CELLの属性の説明を参照してください。dbPerfDataSuppress
dbPerfDataSuppress
属性を使用して、特定のデータベースのパフォーマンス出力情報を非表示にします。マスクするデータベースを、名前のカンマ区切りリストとして指定します。指定したデータベースのパフォーマンス情報は引き続き収集されますが、そのデータベースから問い合せた場合にのみ表示されます。別のデータベースからV$CELL_DB
を問い合せると、非表示のデータベースのパフォーマンス情報は、OTHER
のカテゴリに表示されます。
diagPackEmailAttach
diagPackEmailAttach
属性を使用して、電子メールへの診断パックの添付の追加を有効および無効にします。たとえば:
alter cell diagPackEmailAttach=FALSE
診断パッケージの詳細は、「CREATE DIAGPACK」を参照してください。
diagPackUploadEnabled
diagPackUploadEnabled
属性を使用して、Oracle ASRを使用したサービス・リクエストへの診断データの自動アップロードを有効または無効にします。
例7-30 自動診断パックのアップロードの有効化と無効化
この機能を有効または無効にするには、cell
オブジェクトでdiagPackUploadEnabled
属性を設定します。
この機能を無効にするには属性をfalse
に設定し、有効にするにはtrue
に設定します。デフォルトはtrue
です。
CellCLI> ALTER CELL diagPackUploadEnabled=FALSE
enableSmartStorage
必要なソフトウェア・ライセンスの調達後にenableSmartStorage
属性をTRUE
に設定すると、Exadata Extended (XT) Storage Serverでスマート・スキャンやストレージ索引などのOracle Exadata System Software機能を使用できるようになります。
httpsAccess
Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降、httpsAccess
属性を使用して、HTTPを介してRESTfulサービスにアクセスできるユーザーを制御するIPアドレスまたはIPサブネット・マスクのリストを指定できます。httpsAccess
に指定する値は、以前の値を上書きします。次の値をhttpsAccess
に使用できます。
ALL
— すべてのホストへのアクセスを許可します(デフォルト)NONE
— HTTPsポートを完全に無効にしますIP1, IP2,..., IPn
— IPアドレスIP1、IP2...、IPnを持つホストへのアクセスのみを許可します。IPnはIPv4、IPv4サブネット、IPv6またはIPv4埋込みIPv6形式の有効なIPアドレスです。アクセス制御リストには、最大512個のIPアドレスを指定できます。
また、IPアドレスを1つ指定するかわりに、/
文字を使用してサブネット・マスクによるIPアドレスの範囲を指定できます。たとえば、範囲'192.168.10.0/24'
は、192.168.10.1から192.168.10.255のIPアドレスを持つホストに対応します。IPアドレス範囲を指定する場合は、IPアドレス文字列を引用符で囲む必要があります。
例7-31 Exadata RESTfulサービスへのHTTPSアクセスの制限
この例は、Exadata RESTfulサービスへのHTTPsアクセス用のアクセス制御リストを構成する方法を示しています。次のコマンドは、192.168.10.1から192.168.10.255までの範囲のIPアドレスを持つホストへのHTTPsポート・アクセスを許可します。
CellCLI> ALTER CELL httpsAccess="192.168.10.0/24"
interconnectN
ALTER CELL interconnectN=""
コマンドは、指定されたインタフェース(N)のセルに対するRDMAネットワーク・ファブリック構成情報を削除します。
RDMAネットワーク・ファブリック・インタフェースのIPアドレスが変更されている場合は、service network restart
コマンドを実行する前に、root
ユーザーとしてservice openibd restart
コマンドを実行する必要があります。
IPアドレスを変更したら、ALTER CELL RESTART SERVICES ALL
コマンドを使用してすべてのサービスを再起動する必要があります。
例7-32 RDMAネットワーク・ファブリックのインターコネクトの設定
この例は、RDMAネットワーク・ファブリックのインターコネクトの設定方法を示しています。
InfiniBandネットワーク・ファブリックを使用するシステムの場合は、次のようなコマンドを使用します。
CellCLI> ALTER CELL interconnect1='ib0', interconnect2='ib1'
RoCEネットワーク・ファブリックを使用するシステムの場合は、次のようなコマンドを使用します。
CellCLI> ALTER CELL interconnect1='re0', interconnect2='re1'
更新を行った後、ストレージ・サーバーのすべてのサービスを再起動します。
CellCLI> ALTER CELL RESTART SERVICES ALL
iotimeoutthreshold
iotimeoutthreshold
属性を使用して、タイムアウトしきい値を変更します。セルのI/O時間が定義されたしきい値より長くなった場合、I/Oは取り消され、Oracle ASMはI/Oをデータの別のミラー・コピーにリダイレクトします。データの最後の有効なミラー・コピーに対して発行されたI/Oは、タイムアウトしきい値を超えた場合でも取り消されません。
iotimeoutthreshold
のデフォルト値は1000sです。このコマンドは、1つの値(5
など)と1つの単位を受け取ります。有効な単位はs
です(秒の場合)。
注意:
タイムアウトしきい値を低く設定しすぎると、システムのパフォーマンスに悪い影響を与えることがあります。ピークI/O負荷の自動ワークロード・リポジトリ(AWR)レポートを確認し、しきい値をピークI/Oレイテンシに十分な安全マージンを加えた、より長い値に設定することをお薦めします。例7-33 iotimeoutthreshold値の設定
この例は、iotimeoutthreshold
を5秒に設定する方法を示しています。
CellCLI> ALTER CELL iotimeoutthreshold = '5s'
iotimeoutthreshold
をデフォルト値にリセットするには、次のコマンドを使用します。
CellCLI> ALTER CELL iotimeoutthreshold = ""
name
name
属性には、dm01celladm01
などのストレージ・サーバーのホスト名が含まれます。
例7-34 セル名の変更
この例は、CELL
オブジェクトを指定したALTER
コマンドを示しています。
CellCLI> ALTER CELL name=cell02
traceLevel
トレース・メッセージの書込みレベル。デフォルトは、FINE
です。次の値をとります。
-
有効なJavaロギング・レベル
SEVERE
WARNING
INFO
CONFIG
FINE
FINER
FINEST
-
有効なOracle Diagnostic Logging (ODL)のロギング・レベル
INCIDENT_ERROR:1
ERROR:1
WARNING:1
NOTIFICATION:1
NOTIFICATION:16
TRACE:1
TRACE:16
TRACE:32
この属性をデフォルト値にリセットするには、""
の値を使用します。
例
例7-35 traceLevel値をデフォルト値に設定
この例は、traceLevel
値をデフォルト値に設定する方法を示しています。
CellCLI> ALTER CELL traceLevel=""
親トピック: 属性を設定するためのALTER CELLコマンド
7.7.1.3 ALTER CELLDISK
用途
ALTER CELLDISK
コマンドは、すべてのセル・ディスクまたは指定したセル・ディスクの属性を変更します。
構文
ALTER CELLDISK { ALL [FLASHDISK | HARDDISK | PMEM] | cdisk_name [, cdisk_name]... }
{{FLUSH [NOWAIT] | CANCEL FLUSH} |
{ attribute_name = attribute_value
[, attribute_name = attribute_value]...
}
使用上のノート
ALTER
コマンドで変更可能な属性は、例7-98でmodifiable
と示されています。
-
FLASHDISK
オプションでは、ALTER CELLDISK
コマンドの対象をフラッシュ・ディスクであるセル・ディスクに制限します。 -
HARDDISK
オプションでは、ALTER CELLDISK
コマンドの対象をハード・ディスクであるセル・ディスクに制限します。 PMEM
オプションでは、ALTER CELLDISK
コマンドの対象をPMEMタイプのすべてのセル・ディスクに制限します。-
FLUSH
オプションでは、指定したセル・ディスクに関連付けられたダーティ・データを同期します。ダーティ・データは、基礎となるグリッド・ディスクと同期されていないExadataキャッシュ(フラッシュ・キャッシュ、PMEMキャッシュまたはXRMEMキャッシュ)内の更新データです。ダーティ・データの同期プロセスは、同期するバイト数に応じて時間がかかる場合があります。進捗状況をチェックするには、次のコマンドを使用します。CellCLI> LIST CELLDISK ATTRIBUTES name, flushstatus, flusherror
-
ダーティ・データが指定したセル・ディスクのグリッド・ディスクにフラッシュされるようにするには、セル・ディスクをエクスポートする前に
ALTER CELLDISK ... FLUSH
コマンドを実行する必要があります。 -
FLUSH
オプションでは、CELLSRVが再起動するか、フラッシュ操作が取り消されるまで、新しいデータがフラッシュ・キャッシュにキャッシュされないようにします。 -
CANCEL FLUSH
オプションでは、前のフラッシュ操作を終了し、キャッシングを復元します。 -
ALTER CELLDISK ... FLUSH
コマンドをフラッシュベースのセル・ディスクに対して実行すると、指定したFDOMにあるフラッシュ・キャッシュのダーティ・データと指定したセル・ディスクのキャッシュ済グリッド・ディスクが同期されます。ハード・ディスクベースのセル・ディスクに対してコマンドを実行すると、すべてのFDOMにあるフラッシュ・キャッシュのダーティ・データと指定したセル・ディスクにあるグリッド・ディスクが同期されます。
例7-36 セル・ディスク属性の変更
この例は、セル・ディスク属性の変更方法を示しています。
CellCLI> ALTER CELLDISK cdiska name = CD_01_cell01, -
comment = 'cdiska is now CD_01_cell01'
CellCLI> ALTER CELLDISK ALL -
comment = 'This cell disk is on cell cell01'
CellCLI> ALTER CELLDISK ALL HARDDISK FLUSH NOWAIT
CellCLI> ALTER CELLDISK c9datafile1 CANCEL FLUSH
関連項目
親トピック: ALTER
7.7.1.4 ALTER FLASHCACHE
用途
ALTER FLASHCACHE
コマンドでは、新しいデータがフラッシュ・キャッシュにキャッシュされないようにしてから、グリッド・ディスク(ダーティ・データ)に同期していないデータをフラッシュ・キャッシュから指定されたディスクにフラッシュします。
構文
ALTER FLASHCACHE { ALL [size=fc_size] | CELLDISK="cdisk1 [,cdisk2] ..." [, size=fc_size] [FORCE] }
{ FLUSH [NOWAIT] | CANCEL FLUSH }
使用上のノート
ノート:
FLUSH
オプションでは、CELLSRVが再起動するか、ALTER FLASHCACHE CANCEL FLUSH
を使用してフラッシュ操作が取り消されるまで、新しいデータがフラッシュ・キャッシュにキャッシュされないようにします。
-
ALL
オプションは、使用可能なすべてのフラッシュ・セル・ディスクに適用されます。 -
CELLDISK
オプションでは、特定のセル・ディスクをフラッシュできます。 -
FORCE
オプションを使用すると、フラッシュ・キャッシュで使用されるセル・ディスクのセットを強制的に変更できます。 -
size
属性によってフラッシュ・キャッシュのサイズが変更されます(指定した場合)。値は検証されます。ALL
オプションとともに有効なサイズを指定すると、フラッシュ・キャッシュは削除され、指定したサイズを使用してすべてのセル・ディスクに再作成されます。CELLDISK
オプションとともに有効なサイズを指定すると、フラッシュ・キャッシュは削除され、指定したサイズを使用して指定したセル・ディスクに再作成されます。 -
FLUSH
オプションでは、フラッシュ・キャッシュのダーティ・データとグリッド・ディスクを同期します。ダーティ・データとは、グリッド・ディスクと同期されていないデータです。ダーティ・データの同期プロセスは、同期するバイト数に応じて時間がかかる場合があります。進捗状況をチェックするには、次のコマンドを使用します。LIST CELLDISK ATTRIBUTES name, flushstatus, flusherror
-
ALTER FLASHCACHE CELLDISK= ... FLUSH
コマンドでは、データをフラッシュ・キャッシュから読み取れない場合、またはデータをディスクに書き込めない場合、ダーティ・データをフラッシュしません。ダーティ・データをフラッシュ・ディスクからグリッド・ディスクにフラッシュするには、ALTER GRIDDISK ... FLUSH
コマンドを使用します。 -
ALTER FLASHCACHE ... FLUSH
コマンドでは、新しいデータがフラッシュ・キャッシュに書き込まれないようにしてから、フラッシュ・キャッシュ内のすべてのデータをハード・ディスクと同期します。その結果、すべてのデータがフラッシュ・キャッシュから削除されます。フラッシュ・キャッシュが再度有効化されると、フラッシュ・キャッシュのアクティビティ・メトリックがリセットされます。 -
CANCEL FLUSH
オプションでは、前のフラッシュ操作を終了し、フラッシュ・キャッシングを復元します。 -
NOWAIT
オプションでは、フラッシュ操作の進行中にALTER
コマンドを完了できます。 -
デフォルトでは、ライトバック・フラッシュ・キャッシュ用としてExtreme Flashストレージ・サーバー上の領域の5パーセントが使用されます。
例7-37 フラッシュ・セル・ディスクからのダーティ・ブロックのフラッシュ
この例は、すべてのフラッシュ・セル・ディスクからダーティ・ブロックをフラッシュする方法を示しています。
CellCLI> ALTER FLASHCACHE ALL FLUSH
Flash cache on FD_00_scac01cel07 successfully altered
Flash cache on FD_01_scac01cel07 successfully altered
Flash cache on FD_02_scac01cel07 successfully altered
...
Flash cache on FD_14_scac01cel07 successfully altered
Flash cache on FD_15_scac01cel07 successfully altered
親トピック: ALTER
7.7.1.5 ALTER GRIDDISK
用途
ALTER GRIDDISK
コマンドは、すべてのグリッド・ディスクまたは指定したグリッド・ディスクの属性を変更します。
注意:
Oracle ASMディスク・グループに属するグリッド・ディスクの名前を変更する前に、Oracle ASMディスク・グループがオフラインになっていることを確認します。構文
ALTER GRIDDISK { ALL [ FLASHDISK | HARDDISK ] | gdisk_name1 [,gdisk_name2] ... }
{ attribute_filters { ACTIVE | INACTIVE | { FLUSH [NOWAIT] | CANCEL FLUSH } } |
attribute_name = attribute_value [, attribute_name = attribute_value] ...
[ attribute_filters ] [NOWAIT] }
コマンド・オプション
-
FLASHDISK
オプションでは、ALTER GRIDDISK
コマンドの対象をフラッシュ・ディスクであるグリッド・ディスクに制限します。 -
HARDDISK
オプションでは、ALTER GRIDDISK
コマンドの対象をハード・ディスクであるグリッド・ディスクに制限します。 -
ACTIVE
オプションでは、指定したグリッド・ディスクで通常どおりにI/Oを受信するようにCELLSRVに通知します。グリッド・ディスクはデータベース・クライアントに表示されます。 -
INACTIVE
オプションでは、グリッド・ディスクがセル管理者に表示されますが、データベース・クライアントには表示されません。CELLSRVでは、グリッド・ディスクがオフラインであるかのように処理します。このモードでは、グリッド・ディスクでの管理操作が可能です。グリッド・ディスクをデータベース・ユーザーに表示する前に、グリッド・ディスクでアップグレードとテストを実行できます。この機能は、RESTRICTED
モードでのデータベースの起動と似ています。ノート:
データベース・クライアントで現在使用中のグリッド・ディスクがINACTIVE
になっている場合、ディスクとのI/Oに障害が発生すると、対応するOracle ASMディスクがOracle ASMによってオフラインにされます。ディスクを再度使用可能にするには、セルのグリッド・ディスクをACTIVE
にし、対応するOracle ASMディスクをOracle ASMでオンラインに戻します。 -
FLUSH
オプションでは、フラッシュ・キャッシュのダーティ・データとグリッド・ディスクを同期します。ダーティ・データとは、グリッド・ディスクと同期されていないデータです。ダーティ・データの同期プロセスは、同期するバイト数に応じて時間がかかる場合があります。進捗状況をチェックするには、次のコマンドを使用します。
LIST GRIDDISK ATTRIBUTES name, flushstatus
-
CANCEL FLUSH
オプションでは、前のフラッシュ操作を終了します。 -
NOWAIT
オプションでは、サイズ変更またはフラッシュ操作などの続行中にALTER
コマンドを完了できます。 -
Oracle Exadata System Softwareリリース20.1.0以降では、
ALTER GRIDDISK
コマンドはWHERE
句を受け入れるため、グリッド・ディスクの特定のサブセットを変更できます。たとえば、グリッド・ディスクが2セット(DATA
用とRECO
用)ある場合、WHERE
句を使用して1つのディスク・グループのグリッド・ディスクのみをサイズ変更できます。次に例を示します。ALTER GRIDDISK size=5T WHERE name like 'RECO.*'
WHERE
句は、グリッド・ディスクのリストまたはALL {FLASHDISK|HARDDISK}
オプションを指定して使用できます。WHERE
句を使用し、グリッド・ディスクのリストまたはALL {FLASHDISK|HARDDISK}
オプションを指定しない場合、WHERE
句はすべてのディスクに対して機能します。この構文の例は次のとおりです。ALTER GRIDDISK WHERE name like 'DATA.*' INACTIVE ALTER GRIDDISK ALL FLASHDISK FLUSH NOWAIT
使用上のノート
ALTER GRIDDISK
コマンドで変更可能な属性は、例7-104でmodifiable
と示されています。
-
グリッド・ディスク名の長さの制限は30文字です。
-
FLUSH
オプションでは、CELLSRVが再起動するか、フラッシュ操作が取り消されるまで、指定したグリッド・ディスクで新しいデータがキャッシュされないようにします。 -
FLUSH
オプションは、ライトスルー・ディスクではなく、ライトバック・ディスクで有効です。 -
size
属性を指定すると、グリッド・ディスクに割り当てる領域を増減できます。対応するOracle ASMディスクのサイズ変更は個別に行う必要があります。接尾辞
M
(MB)またはG
(GB)が数値に含まれている場合を除き、size
属性はバイト数で指定されます。グリッド・ディスクの領域は、割当て単位と呼ばれる16MB単位で割り当てられます。実際の割当てサイズは、指定したサイズ以下の割当て単位の倍数の中で最も大きいサイズになります。最小値は16MBです。16MB未満の値は16MBに繰り上げられます。 -
アクセス中のグリッド・ディスクの名前は変更しないでください。アクセス中のグリッド・ディスクの名前を変更しようとすると、操作が失敗します。名前を変更する場合は、事前にグリッド・ディスクを非アクティブにするか、Oracle ASMディスク・グループをディスマウントして、グリッド・ディスクへのアクセスを停止してください。
-
インターリーブ・グリッド・ディスクのサイズを変更すると、セル・ディスク全体にインターリーブ領域の割当てを行うようにグリッド・ディスクの内容が移動されます。サイズ変更操作には、数分間かかることがあります。
NOWAIT
オプションを使用して、データ移動操作をバックグラウンド・プロセスとして実行することもできます。ステータスをチェックする場合は、LIST GRIDDISK
コマンドを使用してください。ノート:
インターリーブ・グリッド・ディスクは、Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0では非推奨です。 -
cachingPolicy
属性は、グリッド・ディスクのフラッシュ・キャッシング・ポリシーを指定します。フラッシュ・キャッシュは、
cachingPolicy
がnone
に設定されているグリッド・ディスクで構成されるディスク・グループにあるデータベース・ファイルに対して効果的に無効化されます。次の場合に選択できます。-
特定のデータベース・ファイルを、ライトバック・フラッシュ・キャッシュを使用するかわりに、ディスクに直接永続化する場合。これは、ディスク・ストレージの耐久性がフラッシュ・ストレージのパフォーマンスを上回る状況で特に役立ちます。
-
フラッシュ・キャッシュ・リソースを他のデータベース・ファイルのオブジェクト専用にする場合。
次のコマンドを使用して、
cachingPolicy
属性をnone
に設定します。ALTER GRIDDISK grid_disk_name CACHINGPOLICY="none" ALTER GRIDDISK grid_disk_name FLUSH -- Wait for the FLUSH to complete. ALTER GRIDDISK grid_disk_name CANCEL FLUSH
グリッド・ディスクのキャッシングを再有効化するには:
ALTER GRIDDISK grid_disk_name CACHINGPOLICY="default"
デフォルトでは、OEDAはRECOディスク・グループのグリッド・ディスクを
cachingPolicy
をnone
に設定して構成します。したがって、RECOに配置されたデータベース・ファイルにはフラッシュ・キャッシュは使用されません。 -
例7-38 グリッド・ディスク属性の変更
この例は、GRIDDISK
オブジェクトを指定したALTER
コマンドを示しています。
CellCLI> ALTER GRIDDISK data1_CD_01_cell01, data2_CD_01_cell01
comment = "This grid disk is on cell01"
CellCLI> ALTER GRIDDISK ALL INACTIVE
親トピック: ALTER
7.7.1.6 ALTER IBPORT
用途
ALTER IBPORT
コマンドはすべてのInfiniBandネットワーク・ファブリック・ポート、または指定されたInfiniBandネットワーク・ファブリック・ポートでアクションを実行します。
ノート:
このコマンドは、Oracle Exadata X8Mシステムには適用されません。構文
ALTER IBPORT {ALL | ibport_name [, ibport_name] ...} RESET COUNTERS
使用上のノート
RESET COUNTERS
オプションは、InfiniBandネットワーク・ファブリック・ポート上のすべてのカウンタをリセットします。
例7-39 IBPORT属性の変更
この例は、IBPORT
オブジェクトを指定したALTER
コマンドを示しています。
CellCLI> ALTER IBPORT ALL RESET COUNTERS
InfiniBand Port HCA-1:1 successfully altered.
InfiniBand Port HCA-1:2 successfully altered.
CellCLI> ALTER IBPORT "HCA-1:1" RESET COUNTERS
InfiniBand Port HCA-1:1 successfully altered.
親トピック: ALTER
7.7.1.7 ALTER IORMPLAN
用途
ALTER IORMPLAN
コマンドは、セルのI/Oリソース管理(IORM)プランを更新します。
ALTER IORMPLAN
コマンド句はIORMのobjectiveを制御し、I/Oリソースへのアクセスを制御するディレクティブを指定します。
構文
ALTER IORMPLAN [ objective = iorm_objective ]
[ catplan = { ( directive [, directive] ... ) | "" } ]
[ dbplan = { ( directive [, directive] ... ) | "" } ]
[ clusterplan = { ( directive [, directive] ... ) | "" } ]
パラメータ
-
objective
: IORMの最適化モードを指定します。有効なobjective
値は次のとおりです。auto
- IORMのこの設定を使用して、アクティブなワークロードおよびリソース・プランに基づいて最適なモードを決定します。IORMでは、監視対象のワークロードおよび有効なリソース・プランに基づいて、継続的かつ動的に最適化のobjectiveを判断します。これはほとんどのユースケースで推奨される値であり、Oracle Exadata System Softwareリリース21.2.0以降ではデフォルト設定です。high_throughput
- この設定を使用して、高いスループットが要求されるクリティカルなDSSのワークロードを最適化します。この設定により、スループットが向上しますが、I/Oレイテンシが長くなります。low_latency
- この設定を使用して、非常に適切なディスク・レイテンシが要求されるクリティカルなOLTPワークロードを最適化します。この設定により、ディスク使用率が制限され、レイテンシが可能なかぎり最短になりますが、スループットが低下します。balanced
- この設定はクリティカルなOLTPワークロードとDSSワークロードが混在する場合に使用します。この設定により、短いディスク・レイテンシと高いスループットが均等になります。この設定により、大きいI/Oのディスク使用率がlow_latency
より小さい範囲に制限され、レイテンシとスループットがバランスします。basic
: この設定は、小さいI/Oの最大遅延を制限する場合に使用します。それ以外の場合は、I/Oの優先順位付けを無効にします。これは、Oracle Exadata System Softwareリリース20.1.0以前のデフォルト設定です。
-
catplan
: カテゴリ・プランを指定し、主に実行中の作業のカテゴリでリソースを割り当てることができます。catplan
ディレクティブが設定されていない場合、各カテゴリにはデフォルトで同じリソース共有があります。ノート:
Oracle Exadata System Softwareリリース21.2.0以降、カテゴリ・プランは非推奨となり、カテゴリ・プランが設定されると警告メッセージが発行されます。 -
dbplan
: データベース間のリソース割当てを管理できるデータベース間プランを指定します。dbplan
ディレクティブが設定されていない場合、各データベースにはデフォルトで同じリソース共有があります。 -
clusterplan
:クラスタ・プランを指定します。これにより、Oracle Grid Infrastructureクラスタ間のリソース割当てを管理できます。clusterplan
ディレクティブが設定されていない場合、各クラスタにはデフォルトで同じリソース共有があります。ノート:
クラスタ・プランは、Oracle Exadata System Softwareリリース21.2.0で初めて導入されました。
使用上のノート
-
ユーザー定義IORMプラン(
catplan
、dbplan
またはclusterplan
)を完全に有効にするには、IORMのobjective
をbasic
以外の値に設定する必要があります。 -
クラスタ・プラン(
clusterplan
)では、クラスタの識別にASMを有効範囲にしたセキュリティが使用されます。name
属性の値は、クラスタのASMを有効範囲にしたセキュリティ定義の一部である、cellkey.ora
ファイルのasm
フィールドと一致する必要があります。ASMを有効範囲にしたセキュリティが構成されていない場合、クラスタ内のすべてのデータベースがDEFAULT
クラスタに関連付けられます。 -
様々なユーザー定義IORMプランが次のように相互運用されます。
-
catplan
とdbplan
を組み合せて使用できるのは、dbplan
にtype=profile
を持つディレクティブが含まれていない場合のみです。この場合、両方のプランのディレクティブが適用され、リソースの共有が決定されます。
-
catplan
とclusterplan
を組み合せて使用することはできません。catplan
ディレクティブが存在する場合、clusterplan
ディレクティブは設定できません。同様に、clusterplan
ディレクティブが存在する場合は、catplan
ディレクティブを設定できません。 -
clusterplan
とdbplan
を組み合せて使用できるのは、dbplan
にallocation
またはlevel
ディレクティブが含まれていない場合のみです。この場合、両方のプランのディレクティブが適用され、リソースの共有が決定されます。
-
-
現在のディレクティブを削除し、
catPlan
、dbPlan
またはclusterplan
パラメータをリセットするには、一重引用符または二重引用符のペアを使用してパラメータを空の文字列に設定します。開始と終了の引用符は同じにする必要があります。たとえば、""
は適切ですが、"'
は不適切です。 -
コマンドが長い場合や複雑な場合は、スクリプトを使用して
ALTER IORMPLAN
コマンドを実行することを検討します。 -
IORMは、
ALTER IORMPLAN
コマンドを使用して、すべてのストレージ・サーバーで個別に構成されます。システム全体のパフォーマンスを一貫したものにするには、ストレージ・クラスタ内のすべてのストレージ・サーバーが同じIORM構成設定を使用するようにします。
例7-40 IORMPLANのobjectiveの設定
この例は、IORM最適化モードを設定するために使用されるALTER IORMPLAN
コマンドを示しています。
CellCLI> ALTER IORMPLAN objective=low_latency
CellCLI> ALTER IORMPLAN objective=auto
例7-41 IORMPLANのプランのリセット
この例は、IORMPLAN
のdbplan
およびcatplan
をリセットする方法を示しています。最初のコマンドは、1つのコマンドを使用してdbplan
およびcatplan
をリセットします。その他のコマンドは、dbplan
およびcatplan
を個別にリセットします。
CellCLI> ALTER IORMPLAN dbplan="", catplan=""
CellCLI> ALTER IORMPLAN dbplan=""
CellCLI> ALTER IORMPLAN catplan=""
- カテゴリ・プランのディレクティブ
- データベース・プランのディレクティブ
- クラスタ・プランのディレクティブ
- name属性
- share属性
- allocationおよびlevel属性
- limit属性
- flashcache属性
- xrmemcache属性
- pmemcache属性
- flashlog属性
- xrmemlog属性
- pmemlog属性
- flashcachelimit属性
- flashcachemin属性
- flashcachesize属性
- xrmemcachelimit属性
- xrmemcachemin属性
- xrmemcachesize属性
- pmemcachelimit属性
- pmemcachemin属性
- pmemcachesize属性
- asmcluster属性
- role属性
- type属性
親トピック: ALTER
7.7.1.7.1 カテゴリ・プランのディレクティブ
カテゴリ・プラン(catplan
)のディレクティブでは、次の構文を使用します。
( name=category_name , level=number, allocation=number )
使用上のノート
name
属性は、各ディレクティブにリストされる最初の属性にする必要があります。それ以外の場合、属性の順序は重要ではありません。- カテゴリ・プランには、最大32のディレクティブを含めることができます。
- 同じカテゴリ名で複数のディレクティブを使用することはできません。
各catplan
ディレクティブで定義される属性(name
、level
およびallocation
)の詳細は、次のトピックを参照してください。
親トピック: ALTER IORMPLAN
7.7.1.7.2 データベース・プランのディレクティブ
データベース・プラン(dbplan
)のディレクティブでは、次の構文を使用します。
( name={ db_name | profile_name }
[, { share=number | level=number, allocation=number }]
[, limit=number]
[, flashcache={on|off}]
[, xrmemcache={on|off}]
[, pmemcache={on|off}]
[, flashlog={on|off}]
[, xrmemlog={on|off}]
[, pmemlog={on|off}]
[, flashcachelimit=number]
[, flashcachemin=number]
[, flashcachesize=number]
[, xrmemcachelimit=number]
[, xrmemcachemin=number]
[, xrmemcachesize=number]
[, pmemcachelimit=number]
[, pmemcachemin=number]
[, pmemcachesize=number]
[, asmcluster=asm_cluster_name]
[, type={database|profile}]
[, role={primary|standby}] )
使用上のノート
name
属性は、各ディレクティブにリストされる最初の属性にする必要があります。それ以外の場合、属性の順序は重要ではありません。- データベース・プランには、
share
属性を使用するリソース割当てディレクティブと、level
およびallocation
属性を使用するものがあるリソース割当てディレクティブを混在させることはできません。リソース割当てディレクティブは、すべてshare
属性を使用するか、すべてlevel
およびallocation
属性を使用する必要があります。 share
属性を使用してI/Oリソースを割り当てる場合、データベース・プランには最大1024のディレクティブを含めることができます。level
およびallocation
属性を使用してI/Oリソースを割り当てる場合、データベース・プランには最大32のディレクティブを含めることができます。- データベース名ごと、プロファイル名ごとに使用できるアクティブなディレクティブは1つのみです。
各dbplan
ディレクティブで定義できる属性の詳細は、次のトピックを参照してください。
親トピック: ALTER IORMPLAN
7.7.1.7.3 クラスタ・プランのディレクティブ
クラスタ・プラン(clusterplan
)のディレクティブでは、次の構文を使用します。
( name=cluster_name [, share=number] [, limit=number] )
使用上のノート
name
属性は、各ディレクティブにリストされる最初の属性にする必要があります。それ以外の場合、属性の順序は重要ではありません。- クラスタ・プランには、最大1024のディレクティブを含めることができます。
- 同じクラスタ名で複数のディレクティブを使用することはできません。
各clusterplan
ディレクティブで定義できる属性の詳細は、次のトピックを参照してください。
親トピック: ALTER IORMPLAN
7.7.1.7.4 name属性
用途
name
属性は、ディレクティブの対象であるエンティティを識別します。
構文
ALTER IORMPLAN
catplan = (( name=category_name, ... ) ... )
ALTER IORMPLAN
dbplan = (( name={ db_name | profile_name }, ... ) ... )
ALTER IORMPLAN
clusterplan = (( name=cluster_name, ... ) ... )
使用上のノート
-
カテゴリ・プラン(
catplan
)のディレクティブの場合、name
属性でカテゴリ名を指定します。Oracle Databaseは、Database Resource Manager (DBRM)を使用してデータベース内リソースを管理します。DBRMはコンシューマ・グループ間のリソースを管理し、各コンシューマ・グループはカテゴリに関連付けられます。catplan
カテゴリ名は、同じ名前を持つDBRMカテゴリに関連付けられます。 -
データベース・プラン(
dbplan
)のディレクティブの場合、name
属性は通常、ディレクティブに関連付けられているデータベースを識別します。ただし、ディレクティブにtype=profile
が含まれている場合は、name
属性でプロファイル名を指定します。データベースを識別するディレクティブでは、通常、
name
値はDB_UNIQUE_NAME
データベース・パラメータの値と一致します。例外は、ディレクティブがrole
属性を使用してOracle Data Guard構成を管理する場合です。詳細は、role属性を参照してください。 -
クラスタ・プラン(
clusterplan
)のディレクティブの場合、name
属性は、ディレクティブに関連付けられているOracle Grid Infrastructureクラスタを識別します。クラスタ・プラン(clusterplan
)では、クラスタの識別にASMを有効範囲にしたセキュリティが使用されます。name
属性の値は、クラスタのASMを有効範囲にしたセキュリティ定義の一部である、cellkey.ora
ファイルのasm
フィールドと一致する必要があります。 -
name
属性は、ディレクティブの最初の属性にする必要があります。 -
name
属性値をアンダースコア(_
)で開始することはできません。 -
各
name
の後には、少なくとも次のような他の属性が続く必要があります。(name=sales, share=8)
(name=oltpdg, limit=80)
(name=dwh, flashcachesize=50G)
-
2つの特殊な
name
値があります。-
OTHER
: プランで指定されていない他のすべてのエンティティのリソース割当てを定義する特別なディレクティブを指定します。プランで明示的に指定されていないすべてのエンティティは、OTHER
ディレクティブに関連付けられたリソースを共有します。OTHER
ディレクティブは、割当てベースのリソース管理(つまり、level
およびallocation
属性を使用して定義されたリソース割当て)を使用するデータベース・プランおよびカテゴリ・プランで使用されます。割当てベースのディレクティブを含むプランには、OTHER
ディレクティブも含める必要があります。データベース・プランでは、
OTHER
ディレクティブでlimit
属性を定義することもできます。 -
DEFAULT
: プランで指定されていない各エンティティのリソース割当てを定義する特別なディレクティブを指定します。プランで明示的に指定されていないすべてのエンティティは、DEFAULT
ディレクティブでリソースを受け取ります。DEFAULT
ディレクティブは、共有ベースのリソース割当て(つまり、share
属性を使用して定義されたリソース割当て)を使用するデータベース・プランおよびクラスタ・プランで使用できます。ASMを有効範囲にしたセキュリティが構成されていない場合、クラスタ内のすべてのデータベースが
DEFAULT
クラスタに関連付けられます。
-
例7-42 データベース・プランでのname属性の使用
CellCLI> ALTER IORMPLAN -
dbplan=((name=db1, limit=50), -
(name=db2, limit=50), -
(name=OTHER, level=1, allocation=25))
例7-43 DEFAULTディレクティブを使用したデータベース・プランの設定
この例は、DEFAULT
ディレクティブを使用してdev01
およびdev02
以外のすべてのデータベースでデフォルトの共有割当てを設定する方法を示しています。
CellCLI> ALTER IORMPLAN -
dbplan=((name=dev01, share=1, limit=50, flashlog=off), -
(name=dev02, share=1, limit=25, flashcache=off), -
(name=DEFAULT, share=4))
親トピック: ALTER IORMPLAN
7.7.1.7.5 share属性
用途
share
属性は、dbplan
内のデータベースまたはclusterplan
内のクラスタの相対的な優先度を指定する、共有ベースのリソース割当てを制御します。share
値が高いほど、優先度が高くなり、I/Oリソースへのアクセスが強化されます。
構文
ALTER IORMPLAN
dbplan=(( name=db_name, ... share=number ... ) ... )
ALTER IORMPLAN
clusterplan=(( name=cluster_name, ... share=number ... ) ... )
使用上のノート
-
share
: リソース割当て共有を指定します。有効な値は1から32 (1は最下位の共有、32は最上位の共有)です。share値は、各エンティティの相対的な重要度を表します。
share
値が高いほど、優先度が高くなり、リソースへのアクセスが強化されます。プランのすべてのshare
値の合計は32768より大きくできません。 -
共有ベースのリソース割当ての場合、IORMプランで指定されていないエンティティごとにデフォルトの共有を定義するには、
name=DEFAULT
を使用します。 -
データベース・プラン(
dbplan
)には、共有ベースのリソース割当てをお薦めします。クラスタ・プラン(clusterplan
)では、共有ベースのリソース割当てが唯一のオプションです。
例7-44 share属性を使用したデータベース・プランの設定
この例は、share
属性を使用してdbPlan
を構成する方法を示しています。
CellCLI> ALTER IORMPLAN -
dbplan=((name=sales01, share=4), -
(name=sales02, share=4), -
(name=fin01, share=3), -
(name=fin02, share=2), -
(name=dev01, share=1, limit=50, flashLog=off), -
(name=dev02, share=1, limit=25, flashCache=off), -
(name=DEFAULT, share=2))
親トピック: ALTER IORMPLAN
7.7.1.7.6 allocationおよびlevel属性
用途
level
およびallocation
属性は、割当てベースのリソース管理を制御します。割当てベースのリソース管理を使用して、dbplan
内のデータベースまたはcatplan
内のワークロード・カテゴリのI/O分散を制御できます。
構文
ALTER IORMPLAN
catplan=(( name=category_name, level=number, allocation=number ) ... )
ALTER IORMPLAN
dbplan=(( name=db_name, ... level=number, allocation=number ... ) ... )
使用上のノート
-
level
: 割当てレベルを指定します。有効な値は1から8です。最初にリソースがレベル1に割り当てられ、次に残りのリソースがレベル2に割り当てられます。
-
allocation
: リソース割当てをレベル内のパーセンテージ(0から100)で指定します。各
level
のallocation
値の合計は、100を超えることはできません。 -
割当てベースのリソース管理の場合、IORMプランで指定されていないすべてのエンティティ間で共有するリソース割当てを定義するには、
name=OTHER
を使用します。割当てベースのディレクティブを使用したプラン(dbplan
またはcatplan
)には、name=OTHER
を使用したディレクティブも含める必要があります。
例7-45 levelおよびallocation属性の使用
次の例は、level
およびallocation
属性を指定したALTER
コマンドを示しています。
CellCLI> ALTER IORMPLAN -
catplan=((name=administrative, level=1, allocation=80), -
(name=interactive, level=2, allocation=90), -
(name=batch, level=3, allocation=80), -
(name=maintenance, level=4, allocation=50), -
(name=other, level=4, allocation=50)), -
dbplan=((name=sales_prod, level=1, allocation=80), -
(name=finance_prod, level=1, allocation=20), -
(name=sales_dev, level=2, allocation=100), -
(name=sales_test, level=3, allocation=50), -
(name=other, level=3, allocation=50))
CellCLI> ALTER IORMPLAN -
catplan=((name=interactive, level=1, allocation=90), -
(name=batch, level=2, allocation=80), -
(name=maintenance, level=3, allocation=50), -
(name=other, level=3, allocation=50))
親トピック: ALTER IORMPLAN
7.7.1.7.7 limit属性
用途
limit
属性では、フラッシュI/O使用率の上限を指定します。
構文
ALTER IORMPLAN
dbplan=(( name=db_name, ... limit=number ... ) ... )
ALTER IORMPLAN
clusterplan=(( name=cluster_name, ... limit=number ... ) ... )
使用上のノート
-
limit
: 使用可能リソースの割合としてフラッシュI/O使用率の上限を指定します。この属性は、フラッシュ・デバイス上のI/Oにのみ適用されます。これにはフラッシュベースのグリッド・ディスクおよびExadataスマート・フラッシュ・キャッシュが含まれます。有効な値は1から100です。limit
が指定されている場合、関連するデータベースまたはクラスタが過剰な容量を使用することはありません。したがって、上限を指定すると、全容量が使用されることなくフラッシュ・デバイスを稼働させることができます。ノート:
limit
値を低く指定すると、パフォーマンスに深刻な影響を与える可能性があり、通常はお薦めしません。 -
制限を使用したリソース管理は、パフォーマンス・ベース課金のユースケースに理想的ですが、公平性を実現するためには使用できません。かわりに、
share
属性を使用してI/Oリソースが均等に配分されるようにします。
例7-46 データベース・プランでのlimit属性の使用
CellCLI> ALTER IORMPLAN -
dbplan=((name=db1, limit=40), -
(name=db2, limit=40), -
(name=DEFAULT, limit=20))
親トピック: ALTER IORMPLAN
7.7.1.7.8 flashcache属性
用途
flashcache
属性は、データベースによるExadataスマート・フラッシュ・キャッシュの使用を制御します。これにより、キャッシュ領域をミッション・クリティカルなデータベース用に確保できます。
構文
ALTER IORMPLAN
dbplan=(( name=db_name, ... flashcache={on|off} ... ) ... )
使用上のノート
-
デフォルトでは、
flashcache=off
を指定するディレクティブの影響を受けないかぎり、すべてのデータベースでExadataスマート・フラッシュ・キャッシュを使用できます。 -
flashcachemin
、flashcachelimit
またはflashcachesize
属性を含むディレクティブでは、flashcache=off
は無効です。
例7-47 データベース・プランでのフラッシュ・キャッシュ使用の設定
この例は、データベース・プランでフラッシュ・キャッシュの使用を有効にする方法を示しています。
CellCLI> ALTER IORMPLAN -
dbplan=((name=sales_prod, flashcache=on), -
(name=sales_dev, flashcache=on), -
(name=sales_test, flashcache=off), -
(name=DEFAULT, flashcache=off))
親トピック: ALTER IORMPLAN
7.7.1.7.9 xrmemcache属性
用途
xrmemcache
属性は、データベースによるExadata RDMAメモリー・キャッシュ(XRMEMキャッシュ)の使用を制御します。これにより、キャッシュ領域をミッション・クリティカルなデータベース用に確保できます。
構文
ALTER IORMPLAN
dbplan=(( name=db_name, ... xrmemcache={on|off} ... ) ... )
使用上のノート
-
デフォルトでは、
xrmemcache=off
を指定するディレクティブの影響を受ける場合を除き、すべてのデータベースでXRMEMキャッシュを使用できます。 -
xrmemcache=off
は、xrmemcachemin
、xrmemcachelimit
またはxrmemcachesize
属性を含むディレクティブでは無効です。 -
Oracle Exadata System Softwareリリースが23.1.0のExadata X8MおよびX9Mシステムでは、以前はPMEMキャッシュと呼ばれていた永続メモリー・データ・アクセラレータがXRMEMキャッシュと呼ばれるようになりました。
下位互換性のために、Exadata X8MおよびX9Mシステムでは、
ALTER IORMPLAN
コマンドでxrmemcache
のかわりにpmemcache
を使用できます。ただし、Oracle Exadata System Softwareリリース23.1.0以降では、LIST IORMPLAN
コマンドからの出力にはxrmemcache
のみが表示されます。
例7-48 データベース・プランでのXRMEMキャッシュ使用の設定
この例では、データベース・プランでXRMEMキャッシュの使用を有効にする方法を示しています。
CellCLI> ALTER IORMPLAN -
dbplan=((name=sales_prod, xrmemcache=on), -
(name=sales_dev, xrmemcache=off), -
(name=sales_test, xrmemcache=off), -
(name=DEFAULT, xrmemcache=off))
親トピック: ALTER IORMPLAN
7.7.1.7.10 pmemcache属性
用途
pmemcache
属性は、データベースによる永続メモリー(PMEM)キャッシュの使用を制御します。これにより、キャッシュ領域をミッション・クリティカルなデータベース用に確保できます。
ノート:
この属性は、23.1.0より前のOracle Exadata System Softwareリリースに適用されます。それ以外の場合は、「xrmemcache属性」を参照してください。
構文
ALTER IORMPLAN
dbplan=(( name=db_name, ... pmemcache={on|off} ... ) ... )
使用上のノート
-
デフォルトでは、
pmemcache=off
を指定するディレクティブの影響を受けないかぎり、すべてのデータベースでPMEMキャッシュを使用できます。 -
pmemcachemin
、pmemcachelimit
またはpmemcachesize
属性を含むディレクティブでは、pmemcache=off
は無効です。
例7-49 データベース・プランでのPMEMキャッシュ使用の設定
この例では、データベース・プランでPMEMキャッシュの使用を有効にする方法を示しています。
CellCLI> ALTER IORMPLAN -
dbplan=((name=sales_prod, pmemcache=on), -
(name=sales_dev, pmemcache=off), -
(name=sales_test, pmemcache=off), -
(name=DEFAULT, pmemcache=off))
親トピック: ALTER IORMPLAN
7.7.1.7.11 flashlog属性
用途
flashlog
属性は、データベースによるExadataスマート・フラッシュ・ログの使用を制御します。これにより、Exadataスマート・フラッシュ・ログがミッション・クリティカルなデータベース用に予約されます。
構文
ALTER IORMPLAN
dbplan=(( name=db_name, ... flashlog={on|off} ... ) ... )
使用上のノート
-
デフォルトでは、
flashlog=off
を指定するディレクティブの影響を受けないかぎり、すべてのデータベースでExadataスマート・フラッシュ・ログを使用できます。
例7-50 データベース・プランでのフラッシュ・ログ使用の設定
この例では、データベース・プランでのフラッシュ・ログの使用を制御する方法を示しています。
CellCLI> ALTER IORMPLAN -
dbplan=((name=oltp, level=1, allocation=80, flashcache=on, flashlog=on), -
(name=dss, level=1, allocation=20, limit=50, flashcache=off, flashlog=off), -
(name=OTHER, level=2, allocation=100), -
(name=DEFAULT, flashcache=off, flashlog=off))
親トピック: ALTER IORMPLAN
7.7.1.7.12 xrmemlog属性
用途
xrmemlog
属性は、データベースによるXRMEMログの使用を制御します。これにより、コミット・アクセラレーションをミッション・クリティカルなデータベース用に確保できます。
構文
ALTER IORMPLAN
dbplan=(( name=db_name, ... xrmemlog={on|off} ... ) ... )
使用上のノート
-
デフォルトでは、
xrmemlog=off
を指定するディレクティブの影響を受ける場合を除き、すべてのデータベースでXRMEMログを使用できます。 -
Oracle Exadata System Softwareリリースが23.1.0のExadata X8MおよびX9Mシステムでは、以前はPMEMログと呼ばれていた永続メモリー・コミット・アクセラレータがXRMEMログと呼ばれるようになりました。
下位互換性のために、Exadata X8MおよびX9Mシステムでは、
ALTER IORMPLAN
コマンドでxrmemlog
のかわりにpmemlog
を使用できます。ただし、Oracle Exadata System Softwareリリース23.1.0以降では、LIST IORMPLAN
コマンドからの出力にはxrmemlog
のみが表示されます。
例7-51 データベース・プランでのXRMEMログ使用の設定
この例では、データベース・プランでXRMEMログの使用を制御する方法を示します。
CellCLI> ALTER IORMPLAN -
dbplan=((name=oltp, level=1, allocation=80, xrmemcache=on, xrmemlog=on), -
(name=dss, level=1, allocation=20, limit=50, xrmemcache=off, xrmemlog=off), -
(name=OTHER, level=2, allocation=100), -
(name=DEFAULT, xrmemcache=off, xrmemlog=off))
親トピック: ALTER IORMPLAN
7.7.1.7.13 pmemlog属性
用途
pmemlog
属性は、データベースによる永続メモリー・コミット・アクセラレータ(PMEMログ)の使用を制御します。これにより、コミット・アクセラレーションをミッション・クリティカルなデータベース用に確保できます。
ノート:
この属性は、23.1.0より前のOracle Exadata System Softwareリリースに適用されます。それ以外の場合は、「xrmemlog属性」を参照してください。
構文
ALTER IORMPLAN
dbplan=(( name=db_name, ... pmemlog={on|off} ... ) ... )
使用上のノート
-
デフォルトでは、
pmemlog=off
を指定するディレクティブの影響を受けないかぎり、すべてのデータベースでPMEMログを使用できます。
例7-52 データベース・プランでのPMEMログ使用の設定
この例では、データベース・プランでPMEMログの使用を制御する方法を示します。
CellCLI> ALTER IORMPLAN -
dbplan=((name=oltp, level=1, allocation=80, pmemcache=on, pmemlog=on), -
(name=dss, level=1, allocation=20, limit=50, pmemcache=off, pmemlog=off), -
(name=OTHER, level=2, allocation=100), -
(name=DEFAULT, pmemcache=off, pmemlog=off))
親トピック: ALTER IORMPLAN
7.7.1.7.14 flashcachelimit属性
用途
flashcachelimit
属性は、Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュの領域使用量の弱い制限を定義します。キャッシュがいっぱいでない場合は、制限を超えることがあります。
構文
ALTER IORMPLAN
dbplan=(( name=db_name, ... flashcachelimit=number ... ) ... )
使用上のノート
-
flashcachelimit
の値はバイト単位で指定します。接尾辞M
(MB)、G
(GB)またはT
(GB)を使用してより大きい値を指定することもできます。たとえば、300M
、150G
または1T
です。 -
flashcachelimit
の値は4 MB以上にする必要があります。 -
flashcachelimit
属性とflashcachesize
属性は同じディレクティブで指定できません。 -
flashcachelimit
の値は、flashcachemin
が指定されている場合はこれより小さくすることはできません。
例7-53 データベース・プランでのフラッシュ・キャッシュ割当て制限の指定
この例では、データベース・プランでフラッシュ・キャッシュ割当て制限を構成する方法を示しています。
CellCLI> ALTER IORMPLAN -
dbplan=((name=prod, share=8, flashCacheMin=400M), -
(name=dev, share=2, flashCacheMin=100M, flashCacheLimit=200M), -
(name=test, share=1, limit=40, flashCacheLimit=20M))
親トピック: ALTER IORMPLAN
7.7.1.7.15 flashcachemin属性
用途
flashcachemin
属性は、Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュ内で最低限保証される領域割当てを指定します。
構文
ALTER IORMPLAN
dbplan=(( name=db_name, ... flashcachemin=number ... ) ... )
使用上のノート
-
flashcachemin
の値はバイト単位で指定します。接尾辞M
(MB)、G
(GB)またはT
(GB)を使用してより大きい値を指定することもできます。たとえば、300M
、150G
または1T
です。 -
flashcachemin
の値は4 MB以上にする必要があります。 -
どのプランでも、すべての
flashcachemin
値の合計がExadataスマート・フラッシュ・キャッシュのサイズを超えることはできません。 -
flashcachelimit
が指定されている場合、flashcachemin
の値はflashcachelimit
を超えることはできません。 -
flashcachesize
が指定されている場合、flashcachemin
の値はflashcachesize
を超えることはできません。
親トピック: ALTER IORMPLAN
7.7.1.7.16 flashcachesize属性
用途
flashcachesize
属性は、Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュの領域使用量の強い制限を定義します。キャッシュがいっぱいでない場合でも、制限を超えることはできません。
構文
ALTER IORMPLAN
dbplan=(( name=db_name, ... flashcachesize=number ... ) ... )
使用上のノート
-
flashcachesize
の値はバイト単位で指定します。接尾辞M
(MB)、G
(GB)またはT
(GB)を使用してより大きい値を指定することもできます。たとえば、300M
、150G
または1T
です。 -
flashcachesize
の値は4 MB以上にする必要があります。 -
flashcachelimit
属性とflashcachesize
属性は同じディレクティブで指定できません。 -
flashcachesize
の値は、flashcachemin
が指定されている場合はこれより小さくすることはできません。 -
IORMプランで、Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュのサイズがすべての
flashcachemin
およびflashcachesize
割当てに対応できる場合、各flashcachesize
定義は保証された領域割当てを表します。ただし、Oracle Exadata System Softwareリリース19.2.0以降では、
flashcachesize
属性を使用してExadataスマート・フラッシュ・キャッシュの領域を過剰にプロビジョニングできます。したがって、Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュのサイズがすべてのflashcachemin
およびflashcachesize
割当てに対応できない場合は、flashcachemin
のみが保証されます。
親トピック: ALTER IORMPLAN
7.7.1.7.17 xrmemcachelimit属性
用途
xrmemcachelimit
属性は、Exadata RDMAメモリー・キャッシュ(XRMEMキャッシュ)の領域使用量の弱い制限を定義します。キャッシュがいっぱいでない場合は、制限を超えることがあります。
構文
ALTER IORMPLAN
dbplan=(( name=db_name, ... xrmemcachelimit=number ... ) ... )
使用上のノート
-
xrmemcachelimit
の値はバイト単位で指定します。接尾辞M
(MB)、G
(GB)またはT
(GB)を使用してより大きい値を指定することもできます。たとえば、300M
、150G
または1T
です。 -
xrmemcachelimit
の値は4 MB以上にする必要があります。 -
xrmemcachelimit
属性とxrmemcachesize
属性は同じディレクティブでは指定できません。 -
xrmemcachelimit
の値は、xrmemcachemin
が指定されている場合はこれより小さくすることはできません。 -
Oracle Exadata System Softwareリリースが23.1.0のExadata X8MおよびX9Mシステムでは、以前はPMEMキャッシュと呼ばれていた永続メモリー・データ・アクセラレータがXRMEMキャッシュと呼ばれるようになりました。
下位互換性のために、Exadata X8MおよびX9Mシステムでは、
ALTER IORMPLAN
コマンドでxrmemcachelimit
のかわりにpmemcachelimit
を使用できます。ただし、Oracle Exadata System Softwareリリース23.1.0以降では、LIST IORMPLAN
コマンドからの出力にはxrmemcachelimit
のみが表示されます。
親トピック: ALTER IORMPLAN
7.7.1.7.18 xrmemcachemin属性
用途
xrmemcachemin
属性は、Exadata RDMAメモリー・キャッシュ(XRMEMキャッシュ)で最低限保証される領域割当てを指定します。
構文
ALTER IORMPLAN
dbplan=(( name=db_name, ... xrmemcachemin=number ... ) ... )
使用上のノート
-
xrmemcachemin
の値はバイト単位で指定します。接尾辞M
(MB)、G
(GB)またはT
(GB)を使用してより大きい値を指定することもできます。たとえば、300M
、150G
または1T
です。 -
xrmemcachemin
の値は4 MB以上にする必要があります。 -
どのプランでも、すべての
xrmemcachemin
値の合計がXRMEMキャッシュのサイズを超えることはできません。 -
xrmemcachelimit
が指定されている場合、xrmemcachemin
の値はxrmemcachelimit
を超えることはできません。 -
xrmemcachesize
が指定されている場合、xrmemcachemin
の値はxrmemcachesize
を超えることはできません。 -
Oracle Exadata System Softwareリリースが23.1.0のExadata X8MおよびX9Mシステムでは、以前はPMEMキャッシュと呼ばれていた永続メモリー・データ・アクセラレータがXRMEMキャッシュと呼ばれるようになりました。
下位互換性のために、Exadata X8MおよびX9Mシステムでは、
ALTER IORMPLAN
コマンドでxrmemcachemin
のかわりにpmemcachemin
を使用できます。ただし、Oracle Exadata System Softwareリリース23.1.0以降では、LIST IORMPLAN
コマンドからの出力にはxrmemcachemin
のみが表示されます。
親トピック: ALTER IORMPLAN
7.7.1.7.19 xrmemcachesize属性
用途
xrmemcachesize
属性は、Exadata RDMAメモリー・キャッシュ(XRMEMキャッシュ)の領域使用量の強い制限を定義します。キャッシュがいっぱいでない場合でも、制限を超えることはできません。
構文
ALTER IORMPLAN
dbplan=(( name=db_name, ... xrmemcachesize=number ... ) ... )
使用上のノート
-
xrmemcachesize
の値はバイト単位で指定します。接尾辞M
(MB)、G
(GB)またはT
(GB)を使用してより大きい値を指定することもできます。たとえば、300M
、150G
または1T
です。 -
xrmemcachesize
の値は4 MB以上にする必要があります。 -
xrmemcachelimit
属性とxrmemcachesize
属性は同じディレクティブでは指定できません。 -
xrmemcachesize
の値は、xrmemcachemin
が指定されている場合はこれより小さくすることはできません。 -
IORMプランでは、XRMEMキャッシュのサイズがすべての
xrmemcachemin
およびxrmemcachesize
割当てに対応できる場合、各xrmemcachesize
定義は保証された領域割当てを表します。ただし、
xrmemcachesize
属性を使用してXRMEMキャッシュ内の領域をオーバー・プロビジョニングできます。したがって、XRMEMキャッシュ・サイズがすべてのxrmemcachemin
およびxrmemcachesize
割当てに対応できない場合は、xrmemcachemin
のみが保証されます。 -
Oracle Exadata System Softwareリリースが23.1.0のExadata X8MおよびX9Mシステムでは、以前はPMEMキャッシュと呼ばれていた永続メモリー・データ・アクセラレータがXRMEMキャッシュと呼ばれるようになりました。
下位互換性のために、Exadata X8MおよびX9Mシステムでは、
ALTER IORMPLAN
コマンドでxrmemcachesize
のかわりにpmemcachesize
を使用できます。ただし、Oracle Exadata System Softwareリリース23.1.0以降では、LIST IORMPLAN
コマンドからの出力にはxrmemcachesize
のみが表示されます。
親トピック: ALTER IORMPLAN
7.7.1.7.20 pmemcachelimit属性
用途
pmemcachelimit
属性は、永続メモリー(PMEM)キャッシュ内の領域使用量の弱い制限を定義します。キャッシュがいっぱいでない場合は、制限を超えることがあります。
ノート:
この属性は、23.1.0より前のOracle Exadata System Softwareリリースに適用されます。それ以外の場合は、「xrmemcachelimit属性」を参照してください。
構文
ALTER IORMPLAN
dbplan=(( name=db_name, ... pmemcachelimit=number ... ) ... )
使用上のノート
-
pmemcachelimit
の値はバイト単位で指定します。接尾辞M
(MB)、G
(GB)またはT
(GB)を使用してより大きい値を指定することもできます。たとえば、300M
、150G
または1T
です。 -
pmemcachelimit
の値は4 MB以上にする必要があります。 -
pmemcachelimit
属性とpmemcachesize
属性は同じディレクティブで指定できません。 -
pmemcachelimit
の値は、pmemcachemin
が指定されている場合はこれより小さくすることはできません。
親トピック: ALTER IORMPLAN
7.7.1.7.21 pmemcachemin属性
用途
pmemcachemin
属性は、永続メモリー(PMEM)キャッシュ内で最低限保証される領域割当てを指定します。
ノート:
この属性は、23.1.0より前のOracle Exadata System Softwareリリースに適用されます。それ以外の場合は、「xrmemcachemin属性」を参照してください。
構文
ALTER IORMPLAN
dbplan=(( name=db_name, ... pmemcachemin=number ... ) ... )
使用上のノート
-
pmemcachemin
の値はバイト単位で指定します。接尾辞M
(MB)、G
(GB)またはT
(GB)を使用してより大きい値を指定することもできます。たとえば、300M
、150G
または1T
です。 -
pmemcachemin
の値は4 MB以上にする必要があります。 -
どのプランでも、すべての
pmemcachemin
値の合計がPMEMキャッシュのサイズを超えることはできません。 -
pmemcachelimit
が指定されている場合、pmemcachemin
の値はpmemcachelimit
を超えることはできません。 -
pmemcachesize
が指定されている場合、pmemcachemin
の値はpmemcachesize
を超えることはできません。
親トピック: ALTER IORMPLAN
7.7.1.7.22 pmemcachesize属性
用途
pmemcachesize
属性は、永続メモリー(PMEM)キャッシュ内の領域使用量の強い制限を定義します。キャッシュがいっぱいでない場合でも、制限を超えることはできません。
ノート:
この属性は、23.1.0より前のOracle Exadata System Softwareリリースに適用されます。それ以外の場合は、「xrmemcachesize属性」を参照してください。
構文
ALTER IORMPLAN
dbplan=(( name=db_name, ... pmemcachesize=number ... ) ... )
使用上のノート
-
pmemcachesize
の値はバイト単位で指定します。接尾辞M
(MB)、G
(GB)またはT
(GB)を使用してより大きい値を指定することもできます。たとえば、300M
、150G
または1T
です。 -
pmemcachesize
の値は4 MB以上にする必要があります。 -
pmemcachelimit
属性とpmemcachesize
属性は同じディレクティブで指定できません。 -
pmemcachesize
の値は、pmemcachemin
が指定されている場合はこれより小さくすることはできません。 -
IORMプランで、PMEMキャッシュのサイズがすべての
pmemcachemin
およびpmemcachesize
割当てに対応できる場合、各pmemcachesize
定義は保証された領域割当てを表します。ただし、
pmemcachesize
属性を使用してPMEMキャッシュ内の領域を過剰にプロビジョニングできます。したがって、PMEMキャッシュ・サイズがすべてのpmemcachemin
およびpmemcachesize
割当てに対応できない場合は、pmemcachemin
のみが保証されます。
親トピック: ALTER IORMPLAN
7.7.1.7.23 asmcluster属性
用途
Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降では、asmcluster
属性を使用して、異なるOracle ASMクラスタで実行されている同じ名前のデータベースを区別できます。
構文
ALTER IORMPLAN
dbplan=(( name=db_name, ... asmcluster=asm_cluster_name ... ) ... )
使用上のノート
-
asmcluster
属性を使用するには、ASMを有効範囲にしたセキュリティを構成する必要があります。 -
asmcluster
属性の値は、クラスタのASMを有効範囲にしたセキュリティ定義の一部である、cellkey.ora
ファイルのasm
フィールドと一致する必要があります。 -
asmcluster
属性は、割当てベースのリソース管理(level
およびallocation
属性を使用)と組み合せて使用することはできません。
例7-54 asmcluster属性の使用
この例では、asmcluster
属性を使用して、同じ名前のデータベースを区別する方法を示しています。
CellCLI> ALTER IORMPLAN -
dbPlan=((name=prod1, share=4, flashcachemin=5G, asmcluster=cluster1), -
(name=prod1, share=2, limit=80, asmcluster=cluster2), -
(name=prod2, share=2, flashcachelimit=2G, asmcluster=cluster1), -
(name=DEFAULT, share=1, flashcachelimit=1G))
親トピック: ALTER IORMPLAN
7.7.1.7.24 role属性
用途
role
属性を使用すると、Oracle Data Guardデータベース・ロールに基づいて異なるプラン・ディレクティブを指定できます。データベースのディレクティブが適用されるのは、データベースが指定したロールになった場合のみです。Oracle Data Guardのスイッチオーバーまたはフェイルオーバーのためにデータベースがロールを変更すると、IORMによって新しいディレクティブが自動的に適用されます。
構文
ALTER IORMPLAN
dbplan=(( name=db_name, ... role={primary|standby} ... ) ... )
使用上のノート
-
role
属性を使用するディレクティブは、同じname
値を使用して一致したペアで定義する必要があります。つまり、role=primary
を指定するディレクティブごとに、role=standby
を指定した対応するディレクティブが必要です。同様に、各スタンバイ・ディレクティブには、対応するプライマリ・ディレクティブが必要です。 -
プライマリ・ディレクティブとスタンバイ・ディレクティブの両方でデータベースを識別するには、同じ
name
値を使用する必要があります。これを実現するため、次を行うことができます。-
name
属性をスタンバイ・データベースのDB_UNIQUE_NAME
パラメータの値に設定し、プライマリ・データベースのDB_NAME
パラメータを同じ値に設定します。このオプションを使用すると、特定のディレクティブを定義して複数のスタンバイ・データベースを管理できます。 -
name
属性をDB_NAME
データベース・パラメータの値に設定します。これでプライマリ・データベースとスタンバイ・データベースで同じ値になります。このオプションは、スタンバイ・データベースに関連するすべてのセル・メトリックが単一の名前で集計されるため、複数のスタンバイ・データベースをサポートする場合にはお薦めしません。
-
-
role
属性が指定されていない場合は、データベース・ロールに関係なくディレクティブが適用されます。 -
割当てベースのリソース管理(
level
およびallocation
属性を使用)では、level
とrole
の組合せごとに割当て値の合計(OTHER
を含む)が100を超えることはできません。 -
role
属性は、DEFAULT
またはOTHER
ディレクティブでは指定できません。
例7-55 割当てベースのリソース管理でのrole属性の使用
CellCLI> ALTER IORMPLAN -
dbplan=((name=sales_prod, level=1, allocation=30, role=primary), -
(name=sales_prod, level=1, allocation=20, role=standby), -
(name=sales2, level=1, allocation=20), -
(name=other, level=3, allocation = 50))
例7-56 共有ベースのリソース割当てでのrole属性の使用
CellCLI> ALTER IORMPLAN -
dbplan=((name=salesprod, share=4, role=primary), -
(name=salesprod, share=1, limit=50, role=standby), -
(name=finance, share=4), -
(name=hr, share=2))
親トピック: ALTER IORMPLAN
7.7.1.7.25 type属性
用途
type
属性を使用すると、多数のデータベースが含まれる環境でリソース・プランを簡単に管理および構成できるように、プロファイルまたはテンプレートを作成できます。
構文
ALTER IORMPLAN
dbplan=(( name=db_name, ... type={database|profile} ... ) ... )
使用上のノート
-
type
: ディレクティブ・タイプを指定します。有効な値は、database
またはprofile
です。-
type=database
: 特定のデータベースに適用するディレクティブを指定します。type
を指定しない場合、ディレクティブはdatabase
タイプにデフォルト設定されます。 -
type=profile
: 特定のデータベースではなくプロファイルに適用するディレクティブを指定します。データベースをIORM profileに関連付けるには、データベース初期化パラメータdb_performance_profile
をプロファイルname
の値に設定する必要があります。プロファイルにマップするデータベースは、プロファイルに指定されている設定を継承します。プロファイル・ディレクティブには、
level
、allocation
、asmcluster
およびrole
を除く任意の属性を含めることができます。プロファイル名を
OTHER
またはDEFAULT
にすることはできません。
-
-
dbplan
には、プロファイルとデータベース・ディレクティブの組合せを含めることができます。
例7-57 プロファイルの作成
この例では、データベース・プランの一部としてプロファイルを指定する方法を示しています。
CellCLI> ALTER IORMPLAN -
dbplan=((name=gold, share=10, type=profile), -
(name=silver, share=5, type=profile), -
(name=bronze, share=1, type=profile))
親トピック: ALTER IORMPLAN
7.7.1.8 ALTER LUN
用途
ALTER LUN
コマンドは、すべてのLUNまたは指定したLUNを再有効化します。
構文
ALTER LUN { ALL | lun1 [ , lun2] ... }
REENABLE FORCE
使用上のノート
このコマンドでは、交換用ディスクにセル・ディスクおよびグリッド・ディスクのメタデータを作成します。
このコマンドは、システムLUNが正常な状態であっても、システム・ディスクのシステム領域の冗長性を再構築します。
注意:
このコマンドを使用するとデータが失われる場合があります。
例7-58 LUNの再有効化
この例は、LUN
オブジェクトを指定したALTER
コマンドを示しています。
CellCLI> ALTER LUN 'x:7' REENABLE FORCE
CellCLI> ALTER LUN ALL REENABLE FORCE
親トピック: ALTER
7.7.1.9 ALTER METRICDEFINITION
用途
ALTER METRICDEFINITION
コマンドは、メトリック・ストリームおよびファイングレイン収集に含まれるメトリックを制御します。
構文
ALTER METRICDEFINITION metric_name [, metric_name ]... attribute_name = attribute_value [, attribute_name = attribute_value]...
ALTER METRICDEFINITION attribute_name = attribute_value [, attribute_name = attribute_value]... attribute_filters
使用上のノート
-
このコマンドの説明:
-
metric_name: 変更する特定のメトリック定義を指定します。
-
attribute_filters: 属性値に従ってフィルタ処理することで、変更するメトリック定義を指定します。
-
attribute_name=attribute_value: 属性設定を指定します。
-
finegrained
属性により、メトリックでファイングレイン収集を有効にするかどうかを制御します。ファイングレイン収集のメトリックを有効にするには
finegrained=enabled
を指定し、メトリックのファイングレイン収集を無効にするにはfinegrained=disabled
を指定します。 -
streaming
属性は、メトリックをメトリック・ストリームに含めるかどうかを制御します。メトリック・ストリームにメトリックを含めるには
streaming=enabled
を指定し、メトリック・ストリームからメトリックを除外するにはstreaming=disabled
を指定します。
-
-
-
デフォルトでは、ファイングレイン収集に対して自動的に一連のキー・パフォーマンス・メトリックが有効になり、メトリック・ストリームに自動的に含まれます。ただし、
finegrained
およびstreaming
属性は個別にカスタマイズできます。つまり、メトリック・ストリームに含めることなく、ファイングレイン収集のメトリックを有効にできます。同様に、メトリックがファイングレイン収集に含まれていない場合は、メトリック・ストリームにメトリックを含めることができます。 -
ファイングレイン収集が有効になっているメトリックを表示するには、
LIST METRICDEFINITION
コマンドを使用し、finegrained
属性値を確認します。 -
メトリック・ストリームに含まれるメトリックを表示するには、
LIST METRICDEFINITION
コマンドを使用してstreaming
属性値を調べます。
例7-59 特定のメトリック定義の変更
この例では、イーサネット・ネットワーク・インタフェース転送速度(N_NIC_KB_TRANS_SEC
)を示すメトリックのファイングレイン・メトリック収集を有効にするコマンドを示します。
CellCLI> ALTER METRICDEFINITION N_NIC_KB_TRANS_SEC finegrained=enabled
例7-60 メトリック定義のリストの変更
この例では、リストした一連のメトリックのファイングレイン・メトリック収集を無効にするコマンドを示します。
CellCLI> ALTER METRICDEFINITION N_MB_SENT,N_MB_RECEIVED finegrained=disabled
例7-61 フィルタの使用によるメトリック定義の変更
この例では、属性フィルタで指定されたすべてのメトリックをメトリック・ストリームに含めるコマンドを示します。
CellCLI> ALTER METRICDEFINITION streaming=enabled WHERE name LIKE 'N_NIC.*'
親トピック: ALTER
7.7.1.10 ALTER OFFLOADGROUP
用途
ALTER OFFLOADGROUP
コマンドを使用して、オフロード・グループの変更可能な属性の変更と、サービスの再起動、起動および停止を実行できます。
構文
ALTER OFFLOADGROUP { offloadgroup1 [,offloadgroup2, ...] } {attribute_name = attribute_value [, attribute_name = attribute_value ...]] | STARTUP | RESTART | SHUTDOWN }
使用上のノート
-
offloadgroupN(Nは数値)パラメータで、属性を変更するオフロード・グループの名前を指定するか、起動、停止または再起動するオフロード・グループの名前を指定します。
-
attribute_nameおよびattribute_valueパラメータで、変更する属性の名前と値を指定します。
-
STARTUP
パラメータは、オフロード・グループを起動することを指定します。 -
RESTART
パラメータは、オフロード・グループを停止して、再起動することを指定します。 -
SHUTDOWN
パラメータは、オフロード・グループを停止することを指定します。
例
例7-62 "Comment"属性の更新
ALTER OFFLOADGROUP offloadgroup1 comment='System group'
例7-63 "offloadgroup1"という名前のオフロード・グループの起動
ALTER OFFLOADGROUP offloadgroup1 startup
関連項目
親トピック: ALTER
7.7.1.11 ALTER PHYSICALDISK
用途
ALTER PHYSICALDISK
コマンドは、置換のためにディスクを準備します。
構文
ALTER PHYSICALDISK { ALL [ HARDDISK ] | disk_id1 [,disk_id2] ... }
{ DROP FOR REPLACEMENT [ MAINTAIN REDUNDANCY [ NOWAIT ] | FORCE ] | REENABLE }
使用上のノート
-
DROP FOR REPLACEMENT
オプション:-
ホットプラガブル・ディスクにのみサポートされています
-
指定したディスクを事前に安全に交換できるかどうかを確認します。たとえば、最後の正しいシステム・ディスクを削除しようとする場合、これを交換すると、システムがクラッシュします。
-
MAINTAIN REDUNDANCY
オプションを指定せずに使用すると、DROP FOR REPLACEMENT
オプションによって、物理ディスクに存在するデータ・グリッド・ディスクがオフラインになります。 -
ハード・ディスク・ドライブに基づいて物理ディスクのディスク・コントローラ・キャッシュをフラッシュします
-
オンラインで削除できるように、デバイスを準備します。たとえば、フラッシュ・デバイスの場合、このオプションにより関連するPCIeスロットの電源がオフにされます。
-
-
次のオプションは、
DROP FOR REPLACEMENT
オプションと組み合せて使用できます。-
MAINTAIN REDUNDANCY
は、対応するASMディスクを削除する前にデータをリバランスすることで、データの冗長性を維持します。このオプションを指定しない場合、指定したグリッド・ディスクはただちにオフラインになり、物理ディスクが再度有効になるまでデータの冗長性が影響を受けます。 -
MAINTAIN REDUNDANCY
オプションに加えてNOWAIT
を使用すると、ALTER PHYSICALDISK
コマンドをすぐに完了できますが、DROP FOR REPLACEMENT MAINTAIN REDUNDANCY
操作はバックグラウンドで非同期に実行されます。 -
FORCE
は、組込みの安全性チェックを無視し、安全でないとみなされる場合でもコマンドを実行します。このオプションは、MAINTAIN REDUNDANCY
オプションと一緒に指定できません。
-
-
交換のために削除された標準の物理ディスクを再有効化するには、
REENABLE
を使用します。 -
SERVICELED
は非推奨になりました。このオプションを使用すると、CELL-04591
のエラー・メッセージを受け取ります。
例
例7-64 正常に機能している物理ディスクの削除
この例は、物理ディスクを削除する方法を示しています。
CellCLI> ALTER PHYSICALDISK FLASH_5_1 DROP FOR REPLACEMENT
例7-65 物理ディスクの再有効化
この例は、物理ディスクを再有効化する方法を示しています。
CellCLI> ALTER PHYSICALDISK 12:3 REENABLE
関連項目
親トピック: ALTER
7.7.1.12 ALTER PMEMCACHE
用途
ALTER PMEMCACHE
コマンドは、PMEMキャッシュで使用されるセル・ディスクのセットの変更、PMEMキャッシュからのダーティ・ブロックのフラッシュ、または指定したセル・ディスクに対する前のフラッシュ操作の取消しを行い、キャッシュを再度有効にできます。
ノート:
ALTER PMEMCACHE
コマンドは、Exadata X8MおよびX9Mストレージ・サーバー・モデルでのみ使用できます。
構文
ALTER PMEMCACHE { ALL | CELLDISK="cdisk1 [,cdisk2] ..." [FORCE]}}
{FLUSH [NOWAIT] | CANCEL FLUSH}
使用上のノート
-
ALL
オプションは、使用可能なすべてのPMEMセル・ディスクに適用されます。 -
CELLDISK
オプションを使用すると、個々のセル・ディスクを指定できます。cdisknはセル・ディスク名を表します。 -
FLUSH
オプションでは、PMEMキャッシュのダーティ・データとセル・ディスクを同期します。ダーティ・データとは、キャッシュ内で変更されているが、ディスク上のデータとまだ同期されていないデータです。ダーティ・データの同期プロセスは、同期するバイト数に応じて時間がかかる場合があります。フラッシュ操作の進行状況を確認するには、次のコマンドを使用します。LIST CELLDISK ATTRIBUTES name, flushstatus, flusherror
ノート:
FLUSH
オプションでは、CELLSRVが再起動するか、ALTER PMEMCACHE CANCEL FLUSH
コマンドを使用してフラッシュ操作が取り消されるまで、新しいデータがPMEMキャッシュにキャッシュされないようにします。 -
CANCEL FLUSH
オプションでは、前のフラッシュ操作を終了し、PMEMキャッシングを復元します。 -
NOWAIT
オプションでは、フラッシュ操作の進行中にALTER
コマンドを完了できます。 FORCE
オプションを使用すると、PMEMキャッシュで使用されるセル・ディスクのセットを強制的に変更できます。-
Oracle Exadata System Softwareリリースが23.1.0のExadata X8MおよびX9Mシステムでは、
ALTER PMEMCACHE
のかわりにALTER XRMEMCACHE
を同じ意味で使用できます。
例7-66 ALTER PMEMCACHEコマンドの使用
次のコマンドは、PMEMキャッシュですべてのPMEMセル・ディスクを使用することを指定しています。
CellCLI> ALTER PMEMCACHE ALL
次のコマンドは、PMEMキャッシュで2つのPMEMセル・ディスクのみを使用し、エラーまたは警告を無視することを指定しています。
CellCLI> ALTER PMEMCACHE CELLDISK='PM_01_mycell, PM_03_mycell' FORCE
次のコマンドは、すべてのPMEMセル・ディスクのフラッシュ操作を指定し、操作の完了前にプロンプトを返します。
CellCLI> ALTER PMEMCACHE ALL FLUSH NOWAIT
親トピック: ALTER
7.7.1.13 ALTER QUARANTINE
用途
ALTER QUARANTINE
コマンドは、検疫の属性を変更します。
構文
ALTER QUARANTINE { ALL | quarantine1 [,quarantine2] ... }attribute_name
=attribute_value
[,attribute_name
=attribute_value
]...
使用上のノート
変更可能フィールドのみを変更できます。
例
次の例は、QUARANTINE
オブジェクトを指定したALTER
コマンドを示しています。
例 7-67 検疫の変更
CELLCLI> ALTER QUARANTINE 12 comment='bugX'
親トピック: ALTER
7.7.1.14 ALTER SOFTWAREUPDATE
用途
ソフトウェア更新をスケジュールするには、SOFTWAREUPDATE
属性を設定します。ALTER SOFTWAREUPDATE
コマンドでは、変更可能なソフトウェア更新属性を変更して、ソフトウェア更新の事前要件を検証したり、アップグレードを即座に開始できます。
exacli
を使用してALTER SOFTWAREUPDATE
コマンドを実行することもできます。
構文
ALTER SOFTWAREUPDATE {VALIDATE PREREQ | UPGRADE [FORCE] | attribute = attribute value [,attribute = attribute value...]}
ALTER SOFTWAREUPDATEコマンドのオプション
-
VALIDATE PREREQ
ソフトウェア更新の事前要件チェック・ステップを実行します。これにより、
store
属性で指定された更新に対して、ソフトウェア更新の事前要件コードがダウンロードされます。これらのチェックは、更新の一部として自動的に実行されます。事前要件チェックを明示的に実行する場合にのみ、このオプションを使用します。検出されたエラーが表示されます。VALIDATE PREREQ
コマンドでエラーが検出された場合、ステートフル・アラートが発生します。 -
UPGRADE [FORCE]
ソフトウェア更新の
store
属性で指定されたソフトウェアの場所を使用して、ソフトウェア更新(事前要件ステップを含む)を実行します。ソフトウェア更新のtime
属性で指定された時間待機するのではなく、即座に更新を実行する場合、このコマンドを使用します。FORCE
を指定した場合、事前要件チェックでエラーが検出されても、アップグレードは続行します。 -
attribute = attribute value
指定したソフトウェア更新属性を指定した値に変更します。
SOFTWAREUPDATEの属性
ALTER SOFTWAREUPDATE
コマンドの次の属性は変更可能です。
frequency
:frequency
属性を必要な頻度に設定すると、ストレージ・サーバーの定期更新が自動的に実行されます。{none | daily | weekly | biweekly }
のいずれかの値を指定できます。frequency
に指定された値が''
またはnone
の場合、スケジュールされた更新は1回のみ実行されます。値none
は、Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降のfrequency
に使用できます。-
name
: 更新で使用するパッチの名前。これには、18.1.1.0.0.171018などのソフトウェア・バージョンの文字列が含まれています。ALTER SOFTWAREUPDATE UPGRADE
またはALTER SOFTWAREUPDATE VALIDATE PREREQ
コマンドを使用する場合、ソフトウェア・ストアがチェックされ、name
属性が(まだ設定されていない場合は)ソフトウェア・ストア内の使用可能な最新バージョンに自動的に設定されます。それ以外の場合、name
属性の値はunknown
になります。ストア・サイトで複数のソフトウェア・バージョンが存在する場合、この属性を使用して、使用するバージョンを指定できます。My Oracle Supportからダウンロードしたパッチは、
p26875767_181100_Linux-x86-64.zip
などの異なる名前形式を使用しています。Oracle Exadata System Software 18c (18.1.0)または18c (18.1.1)を使用している場合、ダウンロードしたパッチ・ファイルの名前を変更して、18.1.1.0.0.171018
などの名前にする必要があります。Oracle Exadata System Softwareリリース18.1.2以降、ALTER SOFTWAREUPDATE
コマンドは、p26875767_181100
という形式のパッチ名を受け入れます。 -
store
: ソフトウェア・ストアの場所のURL。ネットワーク・ストアの場所の指定に、
HTTP
またはHTTPS
プロトコルを使用する場合:-
管理ネットワークまたはRDMAネットワーク・ファブリックを使用して、URLにアクセスできる必要があります。
-
MSによって、必要なソフトウェア更新ファイルが自動的に検出され、ダウンロードされます。
-
ダウンロードされたソフトウェア更新ファイルのローカル・ステージングの場所は
/root/swupdate
or/var/swupdate
です。
また、
FILE
プロトコルを使用して、ローカル・ストアのURLを指定することもできます。ローカル・ストアを使用する場合:-
MSでは、パッチzipファイルのダウンロードや関連する領域チェックの実行は必要ありません。
-
MSでは、ローカルのソフトウェア・ストアのコンテンツが管理されません。パッチ適用前に必要なパッチ・ファイルをダウンロードして、その後でファイルを削除して領域を解放する必要があります。
-
ファイルURLには、次のいずれかの形式を使用する必要があります。
file:///localpath
file:/localpath
-
-
time
: ソフトウェア更新を実行する未来の日時。時間は、"1 AM, next Tuesday"
などのローカルの非公式な日時として指定できます。日時が有効な場合、この属性の設定による出力では、タイムゾーン・オフセットを使用した標準形式(2017-08-22T01:00:00-08:00
など)で解釈された時間を表示します。この属性を空の文字列
""
に設定した場合、スケジュールされたソフトウェア更新は取り消されます。 timeLimitInMinutes
: 更新は、ディスク・グループの冗長性を維持するために、他のストレージ・サーバーで更新が完了するのを待機する場合があります。デフォルトでは、更新の待機に費やすことができる時間に制限はありません。この属性には、ストレージ・サーバーが更新の待機に費やす時間(分)を表す正の最大整数を設定できます。更新が制限によって指定された時間内に開始しない場合、更新は取り消され、更新のアラートがレポートされます。
使用上のノート
- トレージ・サーバー・ソフトウェアは、未使用のシステム・パーティションで最初に更新されます。その後、指定されたスケジュールに従って、ストレージ・サーバーは更新されたパーティションから起動し、更新をアクティブ化します。
- ソフトウェアがダウンロードされると、前提条件チェックがスケジュールされた更新時間の前の週までに開始されます。
- 更新の進行状況は、変更できないソフトウェア更新の
status
属性を表示することにより監視できます。 - アップグレード・ソフトウェアがすでにインストールされている場合、ソフトウェア更新は行われません
dcli
またはexacli
を使用して、ALTER SOFTWAREUPDATE
コマンドで更新をスケジュールおよびインストールできます。-
ソフトウェア更新では、ソフトウェアのダウンロード用にHTTPSトランスポートの使用をサポートしています。HTTPSを使用している場合、デフォルトでTLS証明書チェックが実行されます。リモート・サーバーの証明書を検証できない場合、次のエラーがレポートされます。
CELL-00076: An error occurred during download of software update: source https://hostname:port is not available. CELL-00092: The store's TLS certificate cannot be authenticated with known CA certificates.
これは、リモート・サーバーが自己署名した証明書を使用している場合、またはストレージ・サーバーのCAストアに含まれていない認証局(CA)によって署名された証明書をリモート・サーバーが使用している場合、発生する可能性があります。次の手順を使用して、CA証明書をストレージ・サーバーのCAストアに追加できます。これは、ストレージ・サーバーで
root
としてシェルにアクセスする必要があるセキュリティ設定ステップです。- リモート・サーバーを検証できるCA証明書を取得します。証明書は、PEMまたはDERファイル形式で格納する必要があります。
- このファイルをストレージ・サーバーの
/etc/pki/ca-trust/source/anchors/
ディレクトリにコピーします。 - 次のコマンドを実行します。
update-ca-trust enable update-ca-trust extract
オペレーティング・システムの
man
ユーティリティを使用して、update-ca-trust
コマンドの詳細情報を取得します。
例
例7-68 ソフトウェア更新のtime属性の変更
スケジュールした次回のソフトウェア更新の時間を木曜日の午前1時に変更します。
CellCLI> ALTER SOFTWAREUPDATE time = "1 AM Thursday"
CELL update is scheduled to begin at 2017-08-24T01:00:00-08:00
例7-69 ソフトウェア更新のstore属性の設定
この例は、HTTPSプロトコルを使用する場所にstore属性を設定する方法を示しています。
ALTER SOFTWAREUPDATE store="https://my-exa-store/cell"
例7-70 ソフトウェア更新の即時開始
この例は、すでに指定した属性値を使用してソフトウェア更新を即座に開始する方法を示しています。
ALTER SOFTWAREUPDATE UPGRADE FORCE
親トピック: ALTER
7.7.1.15 ALTER THRESHOLD
用途
ALTER THRESHOLD
コマンドは、すべてのしきい値または指定したしきい値の属性値を更新します。
構文
ALTER THRESHOLD { ALL |threshold_name
[,threshold_name
...] }attribute_name
=attribute_value
[,attribute_name
=attribute_value
]...
使用上のノート
ALTER
コマンドで変更可能な属性は、「THRESHOLDオブジェクトの説明」でmodifiable
として示されます。
例
次の例は、しきい値の属性を変更する方法を示しています。
例7-71 しきい値の属性の変更
CellCLI> ALTER THRESHOLD ct_io_wt_rq.interactive warning=10, critical=20, - comparison='=', occurrences=2, observation=10 CellCLI> ALTER THRESHOLD ALL occurrences=3
関連項目
親トピック: ALTER
7.7.1.16 ALTER USER
用途
ALTER USER
コマンドは、ユーザー・ロールの属性を変更します。
構文
ALTER USER user1 attribute_name1 = attribute_value1 \
[, attribute_name2 = attribute_value2, ...]
使用上のノート
-
ユーザー名を
root
、celladmin
またはcellmonitor
にすることはできません。これらは予約されています。 -
ユーザー名は一意である必要があります。
-
新しいユーザーのパスワードの入力が求められます。パスワードには、少なくとも1つの数字、1つの小文字および1つの大文字を使用した、12から40文字の英数字または特殊文字!@#$%^&*()である必要があります。Oracle Exadata System Softwareリリース18.1.0.0.0以上では、パスワードは8から40文字の長さにでき、特殊文字-および_を利用することもできます。
-
新しいパスワードは、ユーザーの現在のパスワードと同じにはできません。
例7-72 ALTER USERコマンドの使用
この例に、ユーザーのパスワードを変更する方法を示します。
CellCLI> ALTER USER sjones password=TOPsecret2345
親トピック: ALTER
7.7.1.17 ALTER XRMEMCACHE
用途
Oracle Exadata System Softwareリリース 23.1.0以降、ALTER XRMEMCACHE
コマンドはALTER PMEMCACHE
コマンドと同等です。
ノート:
ALTER XRMEMCACHE
コマンドは、Exadata X8MおよびX9Mストレージ・サーバー・モデルでのみ使用できます。
親トピック: ALTER
7.7.2 ASSIGN KEY
用途
ASSIGN KEY
コマンドは、クライアントに対してセキュリティ・キーの割当てまたは削除を実行します。
構文
ASSIGN KEY FOR [ASMCLUSTER] 'client_name1' = 'key-value1' [, 'client_name2' = 'key-value2'...]
ASSIGN KEY FOR CELL 'key-value'
ASSIGN KEY FOR [REMOTE | LOCAL] CELL 'client_name1' = 'key-value1' [, 'client_name2' = 'key-value2'...]
オプション
-
client_nameは、データベース・クライアントまたはOracle ASMクラスタの一意の名前
(DB_UNIQUE_NAME
)である別名です。ノート:
クライアント名またはOracle ASMクラスタ名では、大/小文字が区別されません。たとえば、ASM1
とasm1
は同じ値として扱われます。 -
key-valueは、セキュリティ・キーとしてクライアントに割り当てられる16進文字列のキーです。キー値は、
CREATE KEY
コマンドで生成します。ASSIGN
コマンドで割り当てられるキー値は、データベース・サーバーのクライアントcellkey.ora
ファイルのキーと一致している必要があります。キー値は同じアクセスを必要とする複数のクライアントで同じにできます。key-valueを空の文字列にすると、前に割り当てたキーが削除されます。 -
Oracle Exadata System Softwareリリース12.2.1.1.0以降では、オプション・キーワード
ASMCLUSTER
を使用して、クライアントがOracle ASMクラスタであることを示すことができます。Oracle ASMクラスタ別名は14文字以内で、英数字とハイフンのみが許可されます。 - Oracle Exadata System Softwareリリース12.2.1.1.0以降では、
CELL
キーワードを使用してすべてのストレージ・サーバーに単一のキーを割り当て、cell-to-cell直接操作を有効にできます。1つのkey-valueのみを指定します。client_nameを指定しないでください。CELL
キーワードで値のリストを使用することはできません。 -
Oracle Exadata System Softwareリリース12.2.1.1.0以降、
FOR LOCAL CELL
句は、ローカル(現在の)セルにセル・キーを割り当てます。FOR LOCAL CELL
を指定する場合は、1つのキーしか指定できません。値のリストはサポートされません。client_nameは、各セルの一意の識別子です。 -
Oracle Exadata System Softwareリリース12.2.1.1.0以降、
FOR REMOTE CELL
句は、現在のセルが受け入れるセル・キーを指定します。client_nameは、key-valueが割り当てられたセルの一意の識別子です。単一のクライアントとキー、または値のリストを指定できます。
使用上のノート
-
ASMを有効範囲にしたセキュリティまたはDBを有効範囲にしたセキュリティの場合は、クライアントの別名を
GRIDDISK
オブジェクトのavailableTo
属性に入力する必要があります。 -
Oracle Exadata System Softwareリリース12.2.1.1.0以降で
ASMCLUSTER
キーワードを使用する場合、すでに存在するクライアント名とキー(Oracle Exadata System Softwareリリース12.2.1.1.0より前のOracle ASMクライアントにキーがすでに指定されていたキー)を指定すると、クライアントはOracle ASMクラスタ・クライアントに変更されます。この場合、ASMを有効範囲にしたセキュリティ・リストから名前とキーが削除され、Oracle ASMクラスタ・クライアントとして追加されます。ACLのこのOracle ASMクライアントを含むグリッド・ディスクは、この操作に対してオンラインのままにできます。
例
例7-73 クライアントへのキーの割当て
この例は、ASSIGN KEY
コマンドを使用して1つまたは複数のクライアントにキーを割り当てる方法を示しています。
CellCLI> ASSIGN KEY FOR 'db0' ='b67d5587fe728118af47c57ab8da650a'
CellCLI> ASSIGN KEY FOR '+asm'='7c57ab8da650ab118587feaf467d5728'
CellCLI> ASSIGN KEY FOR '+asm'='ed63f41779c262ddd34a00c0d83590b8', -
'db1' ='118af47c57ab8da650ab67d5587fe728', -
'db2' ='8a65313e8de6cd8bcbab7f4bdddb0498', -
'db3' ='9140c767bd92d1b45783e7fe6520e6d'
CellCLI> ASSIGN KEY FOR LOCAL CELL mykey='fa292e11b31b210c4b7a24c5f1bb4d32'
CellCLI> ASSIGN KEY FOR REMOTE CELL -
'cellkey1'='b67d5587fe728118af47c57ab8da650a', -
'cellkey2'='118af47c57ab8da650ab67d5587fe728'
CellCLI> ASSIGN KEY FOR CELL '4839deff903625aab394df7638e7b29a'
CellCLI> ASSIGN KEY FOR ASMCLUSTER asm1='118af47c57ab8da650ab67d5587fe728'
例7-74 クライアントからのキーの削除
この例は、ASSIGN KEY
コマンドを使用してクライアントからキーを削除する方法を示しています。
CellCLI> ASSIGN KEY FOR 'db1'='', 'db2'='', 'db3'='', '+asm'=''
CellCLI> ASSIGN KEY FOR ASMCLUSTER asm1=''
親トピック: CellCLIコマンド・リファレンス
7.7.3 CALIBRATE
用途
CALIBRATE
コマンドは、セル・ディスクでRAWパフォーマンス・テストを実行し、セルをオンラインにする前にディスク・パフォーマンスを検証できます。
構文
CALIBRATE [FLASHDISK | HARDDISK | LUN1 [, LUN2]] [FORCE]
使用上のノート
CALIBRATE
を実行するには、root
ユーザーとしてセルにログオンしている必要があります。
FORCE
オプションを指定すると、セル・サーバーの実行中にテストを実行できます。FORCE
オプションを使用しない場合は、セル・サーバーをシャットダウンする必要があります。CALIBRATE
をセル・サーバー・プロセスと同時に実行すると、パフォーマンスに影響を与えます。
FLASHDISK
オプションを使用すると、フラッシュのLUNのみを測定するよう指定できます。
HARDDISK
オプションを使用すると、ハード・ディスクのLUNのみを測定するよう指定できます。
LUN
n
オプションを使用すると、LUNのリストを名前別に測定するように指定できます。
例
例7-75 Oracle Exadata Storage ServerでのFORCEオプションを指定したCALIBRATEコマンドによる出力
この例は、Oracle Exadata Storage ServerでFORCE
オプションを指定してCALIBRATE
を使用した場合の出力を示しています。
CellCLI> CALIBRATE FORCE
Calibration will take a few minutes...
Aggregate random read throughput across all hard disk luns: 1604 MBPS
Aggregate random read throughput across all flash disk luns: 4242.9 MBPS
Aggregate random read IOs per second (IOPS) across all hard disk luns: 4927
Aggregate random read IOs per second (IOPS) across all flash disk luns: 148695
Controller read throughput: 1608.05 MBPS
Calibrating hard disks (read only) ...
Lun 0_0 on drive [20:0 ] random read throughput: 153.41 MBPS, and 412 IOPS
Lun 0_1 on drive [20:1 ] random read throughput: 155.38 MBPS, and 407 IOPS
Lun 0_10 on drive [20:10 ] random read throughput: 155.32 MBPS, and 423 IOPS
Lun 0_11 on drive [20:11 ] random read throughput: 151.24 MBPS, and 427 IOPS
Lun 0_2 on drive [20:2 ] random read throughput: 152.70 MBPS, and 422 IOPS
Lun 0_3 on drive [20:3 ] random read throughput: 155.42 MBPS, and 423 IOPS
Lun 0_4 on drive [20:4 ] random read throughput: 153.14 MBPS, and 428 IOPS
Lun 0_5 on drive [20:5 ] random read throughput: 154.06 MBPS, and 424 IOPS
Lun 0_6 on drive [20:6 ] random read throughput: 150.82 MBPS, and 409 IOPS
Lun 0_7 on drive [20:7 ] random read throughput: 154.61 MBPS, and 426 IOPS
Lun 0_8 on drive [20:8 ] random read throughput: 154.46 MBPS, and 424 IOPS
Lun 0_9 on drive [20:9 ] random read throughput: 154.63 MBPS, and 426 IOPS
Calibrating flash disks (read only, note that writes will be significantly slower) ...
Lun 1_0 on drive [[10:0:0:0]] random read throughput: 269.11 MBPS, and 19635 IOPS
Lun 1_1 on drive [[10:0:1:0]] random read throughput: 268.86 MBPS, and 19648 IOPS
Lun 1_2 on drive [[10:0:2:0]] random read throughput: 268.68 MBPS, and 19645 IOPS
Lun 1_3 on drive [[10:0:3:0]] random read throughput: 268.92 MBPS, and 19640 IOPS
Lun 2_0 on drive [[12:0:0:0]] random read throughput: 269.78 MBPS, and 20436 IOPS
Lun 2_1 on drive [[12:0:1:0]] random read throughput: 269.69 MBPS, and 20394 IOPS
Lun 2_2 on drive [[12:0:2:0]] random read throughput: 269.04 MBPS, and 20439 IOPS
Lun 2_3 on drive [[12:0:3:0]] random read throughput: 269.51 MBPS, and 20420 IOPS
Lun 4_0 on drive [[9:0:0:0] ] random read throughput: 269.07 MBPS, and 19668 IOPS
Lun 4_1 on drive [[9:0:1:0] ] random read throughput: 269.24 MBPS, and 19697 IOPS
Lun 4_2 on drive [[9:0:2:0] ] random read throughput: 269.09 MBPS, and 19676 IOPS
Lun 4_3 on drive [[9:0:3:0] ] random read throughput: 269.03 MBPS, and 19681 IOPS
Lun 5_0 on drive [[11:0:0:0]] random read throughput: 268.06 MBPS, and 19714 IOPS
Lun 5_1 on drive [[11:0:1:0]] random read throughput: 268.24 MBPS, and 19696 IOPS
Lun 5_2 on drive [[11:0:2:0]] random read throughput: 268.33 MBPS, and 19717 IOPS
Lun 5_3 on drive [[11:0:3:0]] random read throughput: 268.14 MBPS, and 19693 IOPS
CALIBRATE results are within an acceptable range.
CALIBRATE stress test is now running...
Calibration has finished.
例7-76 名前によるLUNの測定
CALIBRATE '2_1', '2_3' FORCE
関連項目
親トピック: CellCLIコマンド・リファレンス
7.7.4 CREATE
用途
CREATE
コマンドは、新規のオブジェクトを作成し、初期属性をオブジェクトに割り当てます。
構文
CREATE object_type [name] ...
[attribute_name = attribute_value [, attribute_name = attribute_value]...]
使用上のノート
- 複数のオブジェクトが
CREATE
コマンドのターゲットとして有効な場合は、正常に実行されない場合があります。エラーが発生するとコマンドが中断され、残りのオブジェクトは作成されません。
- CREATE CELL
- CREATE CELLDISK
- CREATE DIAGPACK
- CREATE FLASHCACHE
- CREATE FLASHLOG
- CREATE GRIDDISK
- CREATE KEY
- CREATE PMEMCACHE
- CREATE PMEMLOG
- CREATE QUARANTINE
- CREATE ROLE
- CREATE THRESHOLD
- CREATE USER
- CREATE XRMEMCACHE
- CREATE XRMEMLOG
親トピック: CellCLIコマンド・リファレンス
7.7.4.1 CREATE CELL
用途
CREATE CELL
コマンドは、セル・オブジェクトを作成し、初期属性をオブジェクトに割り当てます。
構文
CREATE CELL [name]
[ interconnect1=intValue1 ] [, interconnect2=intValue2 ...]
[, attributeName = attributeValue ...]
使用上のノート
設定可能な属性は、例7-97でmodifiable
と示されます。
-
このコマンドを使用すると、
ASR
値をsnmpSubscriber
属性に割当てできます。snmpSubscriber
属性を指定する場合は、コミュニティ名に、空白または= ' " \ / < >を含めることはできません。 -
デフォルトのセル名は、ネットワーク名のハイフンをアンダースコアで置換したセルのネットワーク・ホスト名に設定されます。ネットワーク名は、
uname
-n
コマンドで表示できます。セル名を変更する場合は、一意のセル名を選択する必要があります。 -
1から4つのインターコネクトを指定できます。
interconnect2
属性が指定されている場合は、interconnect1
属性を指定する必要があります。interconnect3
が指定されている場合は、interconnect1
属性とinterconnect2
属性を指定する必要があります。 -
デフォルトでは、
CREATE CELL
コマンドによってExadataスマート・フラッシュ・キャッシュおよび関連するセル・ディスクが作成されます。FLASHCACHE=0
を指定すると、Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュのデフォルト作成をバイパスできます。ゼロ以外の値で、Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュの作成の合計サイズを指定します。サイズは、フラッシュの各LUNで均等に分割されます。 -
デフォルトでは、
CREATE CELL
コマンドによってExadataスマート・フラッシュ・ログおよび関連するセル・ディスクが作成されます。FLASHLOG=0
を指定すると、Exadataスマート・フラッシュ・ログのデフォルト作成をバイパスできます。ゼロ以外の値で、Exadataスマート・フラッシュ・ログの作成の合計サイズを指定します。サイズは、フラッシュの各LUNで均等に分割されます。 -
永続メモリー(PMEM)が装備されているExadata X8MおよびX9Mストレージ・サーバー・モデルでは、
CREATE CELL
コマンドによってPMEMキャッシュ、PMEMログおよび関連するセル・ディスクが自動的に作成されます。ノート:
Oracle Exadata System Softwareリリース23.1.0では、Exadata RDMAメモリー(XRMEM)が導入されています。XRMEMは、リモート・ダイレクト・メモリー・アクセス(RDMA)を使用したストレージ・サーバー・メモリーへの直接アクセスを提供するExadataソフトウェア・テクノロジの集合を表し、レスポンス時間の短縮と読取りレイテンシの削減を実現します。このリリースでは、以前はPMEMキャッシュと呼ばれていた永続メモリー・データ・アクセラレータがXRMEMキャッシュと呼ばれるようになりました。同様に、以前はPMEMログと呼ばれていた永続メモリー・コミット・アクセラレータはXRMEMログと呼ばれるようになりました。
-
Exadata X10M以降、Exadata RDMAメモリー・キャッシュ(XRMEMキャッシュ)をサポートするように装備されているストレージ・サーバー・モデルでは、
CREATE CELL
コマンドによってXRMEMキャッシュが自動的に作成されます。 -
CREATE CELL eighthRack
コマンドでは、Oracle Exadata Database Machine X3-2クオータ・ラック以上でエイス・ラック構成を有効化または無効化します。オプションは、エイス・ラック構成を有効化するtrue
およびエイス・ラック構成を無効化するfalse
です。CREATE CELL eighthRack=true
コマンドを使用するには、セル・ディスクが存在しないことが条件となります。エイス・ラックを有効化する場合、ハード・ディスク容量とフラッシュ容量の半分しか構成に使用されないためです。 -
CREATE CELL flashCacheCompress
コマンドでは、フラッシュ・キャッシュ圧縮ありまたはフラッシュ・キャッシュ圧縮なしでセルを作成します。フラッシュ・キャッシュ圧縮を使用すると、キャッシュ内のデータ量が最大限に増え、キャッシュ・ヒット率が向上します。オプションは、フラッシュ・キャッシュ圧縮を有効化してセルを作成するtrue
、およびフラッシュ・キャッシュ圧縮を無効化してセルを作成するfalse
です。フラッシュ・キャッシュ圧縮を変更するには、システムの再起動が必要です。ノート:
フラッシュ・キャッシュ圧縮は、Oracle Exadata Database Machine X3ラックまたはOracle Exadata Database Machine X4ラックでのみサポートされています -
Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降、
httpsAccess
属性を使用して、HTTPを介してRESTfulサービスにアクセスできるユーザーを制御するIPアドレスまたはIPサブネット・マスクのリストを指定できます。httpsAccess
に指定する値は、以前の値を上書きします。次の値をhttpsAccess
に使用できます。ALL
— すべてのホストへのアクセスを許可します(デフォルト)NONE
— HTTPsポートを完全に無効にしますIP1, IP2,..., IPn
— IPアドレスIP1、IP2...、IPnを持つホストへのアクセスのみを許可します。IPnはIPv4、IPv4サブネット、IPv6またはIPv4埋込みIPv6形式の有効なIPアドレスです。アクセス制御リストには、最大512個のIPアドレスを指定できます。
また、IPアドレスを1つ指定するかわりに、
/
文字を使用してサブネット・マスクによるIPアドレスの範囲を指定できます。たとえば、範囲'192.168.10.0/24'
は、192.168.10.1から192.168.10.255のIPアドレスを持つホストに対応します。IPアドレス範囲を指定する場合は、IPアドレス文字列を引用符で囲む必要があります。
例
例7-77 セルの作成
この例は、セルを作成する方法を示しています。この例では、インターコネクトは既存のInfiniBandネットワーク・ファブリック接続に設定されます。
CellCLI> CREATE CELL cell22 interconnect1=bondib0
例7-78 エイス・ラック構成の作成
この例は、エイス・ラック構成にセルを作成する方法を示しています。
CellCLI> CREATE CELL eighthRack=true
例7-79 制限されたHTTPsアクセスを使用したセルの作成
この例は、192.168.10.1から192.168.10.255までの範囲のIPアドレスを持つホストからのHTTPsポート・アクセスのみを許可するセルを作成する方法を示しています。
CellCLI> CREATE CELL httpsAccess='192.168.10.0/24'
親トピック: CREATE
7.7.4.2 CREATE CELLDISK
用途
CREATE CELLDISK
コマンドは、セル・ディスク・オブジェクトを作成し、初期属性をオブジェクトに割り当てます。ALL
オプションを使用すると、セル・ディスクが自動的に作成されます。
構文
CREATE CELLDISK {
ALL [FLASHDISK | HARDDISK]
|cdisk1 attribute_name=value,[attribute_name=value]... [FORCE]
|((name=cdisk2,attribute_name=value,[attribute_name=value]...)
[,(name=cdisk3,attributename=value,[attributename=value]...)]...)
}
使用上のノート
作成時に指定できる属性は、セル・ディスク名(cdiskN)、comment
、lun
、size
およびphysicalDisk
です。
-
名前が指定されたセル・ディスクを追加する場合は、
lun
またはphysicalDisk
のいずれかが必要です。-
物理ディスクが指定されている場合は、単一ディスクLUNが作成され、そのLUNがセル・ディスクの作成に使用されます。LUNには、automatically-createdのフラグが付きます。
-
LUNが指定されている場合は、そのデバイスがセル・ディスクの作成に使用されます。
-
-
既存のディスクとは異なるサイズの新しいディスクを追加する場合、
size
属性を使用できます。最大許容セル・ディスク・サイズ以下のsize
の値を指定する必要があります。 -
CREATE CELLDISK ALL
は、セルのすべての候補セル・ディスクを作成するためのショートカット・コマンドです。この操作は、次の2つのステップで実行されます。-
LUNとしてまだ構成されていないすべての物理ディスクは、単一ディスクLUN(SDL)として構成されます。これらのLUNには、自動的に作成されたLUNのフラグが付きます。
-
セル・ディスクとして構成されていないすべてのLUNは、セル・ディスクの作成に使用されます。これらのセル・ディスクは、テンプレート
CD_lunname_cellname
に従って最初に名前が付けられます。この名前は、ALTER CELLDISK
コマンドを使用して後で変更できます。ノート:
2番目または3番目の拡張ファイル・システム(ext2
/ext3
)のLUNは、CREATE CELLDISK ALL
操作で無視されます。 -
ディスク全体を使用するかわりに、
size
を含めて、指定したサイズですべてのセル・ディスクを作成できます。CREATE CELLDISK ALL
コマンドでsize
を指定しない場合、次のようになります。- Exadata System Softwareを含むパーティションがないディスクでは、管理サーバー(MS)により、セルでの最小物理ディスク・サイズ(そのセルにおいて許可されている最大セル・ディスク・サイズでもある)と等しいサイズでセル・ディスクが作成されます。
- システム・パーティションがあるディスクでは、MSにより、許可されている最大セル・ディスク・サイズからシステム・パーティションのサイズを差し引いたサイズでセル・ディスクが作成されます。
-
FLASHDISK
オプションでは、CREATE CELLDISK
コマンドの対象をフラッシュ・ディスクであるセル・ディスクに制限します。HARDDISK
オプションでは、CREATE CELLDISK
コマンドの対象をハード・ディスクであるセル・ディスクに制限します。CREATE CELLDISK
のリスト形式により、単一コマンドで一連のセル・ディスクを追加できます。FORCE
キーワードを使用すると、次のエラー条件が無視されます。- 指定された物理ディスクが既存のLUNの一部である場合。
- 指定されたLUNがセル・ディスクに関連付けられている場合。
FORCE
を使用すると、新規のセル・ディスクの作成にLUNが再利用されます。既存の構成は失われます。FORCE
は、CREATE CELLDISK ALL
やCREATE CELLDISK
のリスト形式のオプションではありません。-
INTERLEAVING
オプションは非推奨になりました。Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降では、インターリーブ・グリッド・ディスクを作成しようとすると、通常のグリッド・ディスク作成に自動的に変換されます。以前のOracle Exadata System Softwareリリースで作成されたインターリーブ・グリッド・ディスクでは、引き続き正常に動作します。
セル・ディスクは、CREATE CELLDISK ALL
コマンドを使用して自動的に作成されます。このコマンドでは、使用可能なすべての物理ディスクから単一ディスクLUNが作成され、使用可能なすべてのLUNからセル・ディスクが作成されます。
セル・ディスクが作成されると、セル・ディスクを記述するメタデータがセル・ディスク自身とセルの構成ファイルに書き込まれます。約48MBのセル・ディスクが、セル・ディスクのメタデータのパーティションに割り当てられます。後で再起動したときに、セル・サーバー(CELLSRV)はディスク上の構成データを読み取り、作成されたセル・ディスクの再検出を試みます。セルのハードウェアに変更がある場合は、セル・ディスクのLUNとデバイス名が変更される場合があります。セルの再起動プロセス中に実行される再検出メカニズムにより、セル・ディスクの構成も変更されます。
例7-80 セル・ディスクの作成
CellCLI> CREATE CELLDISK ALL
CellCLI> CREATE CELLDISK cdisk03 lun=0_3
CellCLI> CREATE CELLDISK cdisk04 physicalDisk='I2:1:2'
CellCLI> CREATE CELLDISK CD_08_cell06 lun=0_8, size=300M
CellCLI> CREATE CELLDISK CD_03_cell04 lun=0_3
CellCLI> CREATE CELLDISK CD_05_cell09 physicalDisk='2I:1:2'
関連項目
親トピック: CREATE
7.7.4.3 CREATE DIAGPACK
用途
CREATE DIAGPACK
コマンドは、診断パッケージを作成し、これにはシステムの問題のトラブルシューティングに使用できるログおよびトレースが含まれます。必要に応じて、生成されたパッケージをOracleサポート・サービスに送信することもできます。
構文
CREATE DIAGPACK packStartTime=time, [durationInHrs=duration]
または
CREATE DIAGPACK alertName=alertName
使用上のノート
アラートが発生した場合、診断パッケージは自動的に作成されます。このパッケージには、アラートに関連するログおよびトレースが含まれます。
CREATE DIAGPACK
コマンドを使用して、手動で診断パッケージを生成できます。
-
packStartTime
パラメータは、ログおよびトレースの収集を開始する時間を指定します。packStartTime
の形式は、yyyy_MM_ddTHH_mm_ss
です。たとえば:2015_07_07T09_00_00
。packStartTime
にキーワードnow
を指定することもできます。packStartTime
には、将来の時間および7日より前の時間は指定できません。packStartTime
の値は、診断パッケージの名前の一部として使用されます。 -
durationInHrs
パラメータは、診断パッケージに含めるログおよびトレースの時間数を指定します。有効な値は、1
(デフォルト)から6
です。すべての診断パッケージには、
packStartTime
の1時間前および1時間後のログが含まれます。たとえば、時間として12_00_00を指定した場合、終了時間が将来でなければ、11_00_00から13_00_00のログが収集されます。 -
alertName
パラメータで、診断パッケージを作成するアラート名を指定します。LIST ALERTHISTORY
コマンドを実行して、アラート名を表示できます。
診断パッケージの名前
診断パッケージの名前の形式は、ホスト名_diag_packStartTime_一意のパッケージID
のようになります。
たとえば: testcell1_diag_2015_07_07T09_00_00_3
アラートの場合、診断パッケージの名前の形式は、ホスト名_パッケージの作成時のタイムスタンプ_アラートID
のようになります。たとえば: testcell1_2015_09_30T13_13_00_2_1
診断パッケージの場所
診断パッケージの場所は、$LOG_HOME
です。
診断パッケージのステータス
LIST DIAGPACK
コマンドを実行して、システム内の診断パッケージのリストおよびそのステータスを取得できます。
診断パッケージの作成、リストおよびダウンロードに必要な権限
診断パッケージの操作には特定の権限が必要です。CellCLIを使用して、次の権限をロールに付与します。
-
診断パッケージを作成する権限:
grant privilege CREATE ON DIAGPACK to ROLE role
-
診断パッケージをリストし、そのステータスをチェックする権限:
grant privilege LIST ON DIAGPACK to ROLE role
-
診断パッケージをダウンロードする権限:
grant privilege DOWNLOAD ON DIAGPACK to ROLE role
その後、このロールをユーザーに付与できます。たとえば、ロールにdiagpack_role
という名前を付けた場合、次のコマンドでfred
にロールを付与します。
CellCLI> GRANT ROLE diagpack_role TO USER fred
デプロイ中、Oracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)によってCELLDIAG
という名前のExadataストレージ・ソフトウェア・ユーザーが作成されます。このユーザーを使用して、ExaCLIまたはREST API経由でリモートからセルに接続できます。このユーザーには診断パッケージの作成、表示およびダウンロードの権限があります。
診断パッケージのダウンロード
次のいずれかの方法で診断パッケージをダウンロードできます。診断パッケージをダウンロードする前に、DOWNLOAD ON DIAGPACK
権限が必要であることに注意してください。
-
REST APIの使用
-
名前で診断パッケージをダウンロードするには、次のURLを使用します。hostnameには、セルのホスト名を指定し、diagpacknameには、診断パッケージの名前を指定します。
https://hostname/diagpack/download?name=diagpackname
ユーザーがまだログインしていない場合、このURLでは、ユーザー名とパスワードの入力を求めるプロンプトが表示されます。
診断パッケージには、
https://hostname/diagpack
でアクセスすることもできます。たとえば:https://cell1.example.com/diagpack
。このページでは、次のようにログインするユーザー名を要求されます。
User: fred Password: ********
ユーザーの権限に基づいて、このページの異なるセクションが非表示になります。
-
ユーザーが
CREATE ON DIAGPACK
権限を持っていない場合は、新しいdiagpackを作成するためのフォームが表示されません。 -
同様に、ユーザーが
LIST ON DIAGPACK
権限を持っていない場合は、アラートおよびその診断パッケージのリストが表示されません。
-
-
アラート名で診断パッケージをダウンロードするには、次のURLを使用します。hostnameには、セルのホスト名を指定し、alertNameには、診断パッケージのアラート名を指定します。
https://hostname/diagpack/download?alert=alertName
アラート名は、AlertHistoryで使用されるものと同じアラート名です。ステートレス・アラートでは1、2、3、ステートフル・アラートでは1_1、2_1、3_1、3_2のようになります。
-
-
ExaCLIの
download
コマンドを使用するExaCLIにより、計算ノードからリモートでストレージ・ノード上のCellCLIコマンドを実行できます。
ダウンロード・コマンドを実行するには、計算ノードで次のコマンドを実行します。
-
ExaCLIを起動し、診断パックが含まれるセルに接続します。たとえば、次のようなコマンドを使用します。hostnameには、セルのホスト名を指定します。
exacli -l celladministrator -c hostname Password=********
-
次のようなコマンドを使用してダウンロード・コマンドを実行します。nameには、ダウンロードする診断パッケージの名前を指定し、destinationFolderには、ダウンロードされる診断パッケージを保存するディレクトリを指定します。
exacli> download diagpack name destinationFolder
-
-
アラートの電子メールから診断パッケージを取得する
アラートの電子メールには、INFO、CLEARおよびWARNINGを除く、すべてのアラートの診断パッケージが含まれています。診断パッケージは、クリティカル・アラートのみに生成されます。
Webページからのパッケージ作成の再トリガー
次のURLを使用して、パッケージの作成を再トリガーできます。
https://hostname/diagpack
アラートの診断パッケージがディスクに存在しない場合は、「ダウンロード」リンクのかわりに「パッケージの作成」リンクがWebページに表示されます。
「パッケージの作成」リンクをクリックして、診断パッケージを作成するためのリストにアラートを追加します。診断パッケージが作成されるとWebページがリフレッシュされ「ダウンロード」リンクが表示されるため、これを使用して新しく作成された診断パッケージをダウンロードできます。
電子メールでの診断パックの添付の無効化
電子メールでの診断パックの添付を無効にするには、ALTER CELL diagPackEmailAttach=FALSE
を実行します。診断パックは引き続き生成され、ストレージ・サーバーに格納されます。診断パッケージをダウンロードするには、「診断パッケージのダウンロード」を参照してください。
例
例7-81 packStartTimeでの "now" の使用
この例では、開始時間としてnow
を使用し、デフォルトの継続時間の1時間で診断パッケージを作成します。
出力は、$LOG_HOME
の下の1つの圧縮ファイルです。
CellCLI> CREATE DIAGPACK packStartTime="now"
Processing: scab01cel11_diag_2015_07_08T17_53_58_1
Use 'list diagPack' to check its status.
例7-82 継続時間の指定
この例では、$LOG_HOME
の下に3つの診断パッケージが作成されます。
最初のパッケージの開始時間は2015_07_07T09_00_00
です。
第2のパッケージの開始時間は2015_07_07T10_00_00
です。
第3のパッケージの開始時間は2015_07_07T11_00_00
です。
CellCLI> CREATE DIAGPACK packStartTime="2015_07_07T09_00_00", durationInHrs=3
Processing: scab01cel11_diag_2015_07_07T09_00_00_1
scab01cel11_diag_2015_07_07T10_00_00_1 (In queue...)
scab01cel11_diag_2015_07_07T11_00_00_1 (In queue...)
Use 'list diagPack' to check its status.
7.7.4.4 CREATE FLASHCACHE
用途
CREATE FLASHCACHE
コマンドは、I/Oリクエスト用としてセル上にExadataスマート・フラッシュ・キャッシュを作成します。
構文
CREATE FLASHCACHE { ALL [size=fc_size] | CELLDISK="cdisk1 [,cdisk2] ..." [, size=fc_size] }
使用上のノート
Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュで定義されたセル・ディスクは、エクスポートできません。
ALL
引数は、すべてのフラッシュ・セル・ディスク上にExadataスマート・フラッシュ・キャッシュを作成します。ALL
引数を指定しない場合は、CELLDISK
引数を指定する必要があります。
CELLDISK
引数を使用して、フラッシュ・キャッシュに使用されるフラッシュ・セル・ディスクのリストを指定できます。フラッシュ・セル・ディスクの名前はカンマで区切ります。FLASHDISK
引数は省略可能です。
size
引数では、フラッシュ・キャッシュに使用する合計領域を指定します。グリッド・ディスクやフラッシュ・ログ内の領域と同様に、フラッシュ・キャッシュの領域は割当て単位と呼ばれる16MB単位で割り当てられます。フラッシュ・キャッシュの作成時にsize
属性を指定した場合は、指定したサイズ以下の割当て単位の倍数の中で、最も大きいサイズが割当てサイズになります。たとえば、size
属性に300M
が指定されている場合、16の倍数で300以下の最も大きい値は288になるため、288MB(16×18)が割り当てられます。
最低でも1割当て単位が常に割り当てられるため、フラッシュ・キャッシュの最小サイズは16MBになります。16MB未満のサイズ値は16MBに繰り上げられます。
size
属性を指定する前に、まずLIST FLASHCACHE
コマンドを使用して、各ターゲットのフラッシュ・セル・ディスクで使用可能な空き領域を確認しておいてください。たとえば、LIST FLASHCACHE
ATTRIBUTES freespace
。size
属性が指定されていない場合は、最大サイズが割り当てられます。
size
属性を指定しない場合、リスト内の各セル・ディスク上の使用可能なすべての領域が、Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュに使用されます。
デフォルトでは、ライトバック・フラッシュ・キャッシュ用としてExtreme Flashストレージ・サーバー上の領域の5パーセントが使用されます。
例
例7-83 Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュの作成
この例は、セル上にExadataスマート・フラッシュ・キャッシュを作成する方法を示しています。
CellCLI> CREATE FLASHCACHE ALL
CellCLI> CREATE FLASHCACHE ALL SIZE=250g
CellCLI> CREATE FLASHCACHE CELLDISK='fd_01,fd_02,fd_03,fd_04'
CellCLI> CREATE FLASHCACHE CELLDISK='fd_01_mycell,fd_02_mycell', size = 64G
関連項目
親トピック: CREATE
7.7.4.5 CREATE FLASHLOG
用途
CREATE FLASHLOG
コマンドは、REDOログの書込みリクエスト用として、セル上にOracle Exadataスマート・フラッシュ・ログを作成します。
構文
CREATE FLASHLOG { ALL [ FLASHDISK ] [ size=log_size ] |
CELLDISK='cdisk1[,cdisk2]...' [ , size=log_size ] }
使用上のノート
CREATE FLASHLOG
コマンドでは、カンマ区切りのフラッシュ・セル・ディスクのリストを使用できます。コマンドでサイズを指定する場合、サイズはセル・ディスク全体で均等に分割され、その合計が指定したサイズに等しくなります。サイズが指定されていない場合は、デフォルトのサイズ512MBが使用されます。
各フラッシュ・ディスク上のOracle Exadataスマート・フラッシュ・ログ領域のサイズは4GB未満に設定する必要があります。使用可能なフラッシュ・ディスクが全部で16の場合は、Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログの合計サイズを64GB未満にする必要があります。
グリッド・ディスクやフラッシュ・キャッシュ内領域と同様に、フラッシュ・ログの領域は割当て単位と呼ばれる16MB単位で割り当てられます。フラッシュ・ログの作成時にsize属性を指定した場合は、指定したサイズ以下の割当て単位の倍数の中で、最も大きいサイズが割当てサイズになります。たとえば、size属性に300Mが指定されている場合、16の倍数で300以下の最も大きい値は288になるため、288MB(16×18)が割り当てられます。
最低でも1割当て単位が常に割り当てられるため、フラッシュ・ログの最小サイズは16MBになります。16MB未満のサイズ値は16MBに繰り上げられます。
ALL FLASHDISK
引数では、すべてのフラッシュ・セル・ディスク上にOracle Exadataスマート・フラッシュ・ログを作成します。ALL
引数を指定しない場合は、CELLDISK
引数を指定する必要があります。FLASHDISK
引数は省略可能です。
ノート:
CREATE FLASHCACHE
コマンドでは、各フラッシュ・ディスク上の使用可能なすべての領域がデフォルトで使用されます。このため、フラッシュ・キャッシュを作成する前にCREATE FLASHLOG
コマンドを使用して、両方のオブジェクトによるフラッシュ・ディスク領域の使用量が正しいことを確認します。
フラッシュ・ログのサイズを変更するには、DROP FLASHLOG
コマンドを使用してフラッシュ・ログを削除し、次にCREATE FLASHLOG
コマンドで新しいサイズのフラッシュ・ログを作成します。
例
次の例は、セル上にOracle Exadataスマート・フラッシュ・ログを作成する方法を示しています。
例7-84 Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログの作成
CellCLI> CREATE FLASHLOG ALL
CellCLI> CREATE FLASHLOG ALL SIZE=1g
CellCLI> CREATE FLASHLOG ALL FLASHDISK
CellCLI> CREATE FLASHLOG CELLDISK='fd1,fd2,fd3,fd4'
親トピック: CREATE
7.7.4.6 CREATE GRIDDISK
用途
CREATE GRIDDISK
コマンドは、指定したセル・ディスクにグリッド・ディスク・オブジェクトを作成したり、ストレージ・サーバーの各セル・ディスクに1つ以上のグリッド・ディスクを作成します。また、このコマンドでは、新規の各グリッド・ディスクに初期属性を割り当てます。
構文
CREATE GRIDDISK
{ ALL [ FLASHDISK | HARDDISK ] PREFIX={[']gdisk_name_prefix[']|'gdisk_name_prefix1[,gdisk_name_prefix2]...'}
[,multi_attribute_name={[']attribute_value[']|'attribute_value1[,attribute_value2]...'} ]...
| gdisk_name CELLDISK=cell_disk_name }
[,attribute_name=[']attribute_value[']]...
使用上のノート
-
個別のグリッド・ディスク名(gdisk_name)が指定されている場合、
CELLDISK
引数で指定したセル・ディスクにグリッド・ディスクが作成されます。グリッド・ディスク名は、すべてのストレージ・サーバーで一意にする必要があります。ディスク名が一意でない場合は、グリッド・ディスクをOracle ASMディスク・グループに追加できないことがあります。 -
グリッド・ディスク名の長さの制限は30文字です。
-
FLASHDISK
またはHARDDISK
を指定せずにALL
オプションを指定すると、使用可能なすべてのセル・ディスクにグリッド・ディスクが作成されます。FLASHDISK
またはHARDDISK
とともにALL
オプションを指定すると、このコマンドでは、指定したメディア・タイプに関連付けられたセル・ディスクにのみグリッド・ディスクが作成されます。 -
ALL
が使用されている場合は、PREFIX
オプションを指定する必要があります。PREFIX
オプションには、1つ以上のカンマ区切りの接頭辞文字列を指定します。各接頭辞を使用して、基礎となるセル・ディスクにグリッド・ディスクを作成します。生成されるグリッド・ディスク名は、グリッド・ディスクの接頭辞の後ろにアンダースコア(_
)、セル・ディスク名が続きます。たとえば、
CREATE GRIDDISK ALL PREFIX=data01
は、使用可能なセル・ディスクごとに1つのグリッド・ディスクを作成します。この場合、セル・ディスクの名前がCD_01_cell01
、CD_02_cell01
、CD_03_cell01
などであれば、対応するグリッド・ディスク名はdata01_CD_01_cell01
、data01_CD_02_cell01
、data01_CD_03_cell01
のようになります。グリッド・ディスクを使用するOracle ASMディスク・グループと一致する接頭辞を使用します。これは、グリッド・ディスクが使用されている場所を識別するのに役立ちます。また、短い接頭辞値を使用して、生成されるグリッド・ディスク名が30文字の制限内に収まるようにします。
-
multi_attribute_name
には、カンマ区切りの値リストを受け入れることができる、次の属性のいずれかを指定します。-
size
-
offset
-
virtualSize
-
comment
コマンドでカンマ区切りの複数の
PREFIX
値を指定する場合は、各multi_attribute_name
に対して、値を1つのみ指定するか、接頭辞リストと同じ数の値を指定する必要があります。1つの値を指定した場合は、接頭辞リストのすべての値に適用されます。それ以外の場合、属性値のリストの各エントリは、接頭辞リストの対応する値に適用されます。たとえば、
CREATE GRIDDISK ALL PREFIX='data01,data02', size='500G,300G'
は、使用可能な各セル・ディスクに2つのグリッド・ディスクを作成します。この場合、size=500G
はPREFIX=data01
に関連付けられ、size=300G
はPREFIX=data02
に関連付けられます。その他すべての属性設定には、常に1つの値のみが必要です。
-
-
size
属性は、グリッド・ディスクに割り当てられるストレージ領域の量を決定します。size
属性が指定されていない場合、グリッド・ディスクはセル・ディスク上の使用可能なすべての領域を消費します。グリッド・ディスクの領域は、割当て単位と呼ばれる16MB単位で割り当てられます。
size
属性が指定されている場合、割り当てられるサイズは、指定したサイズ以下の割当て単位の最大倍数です。たとえば、size属性に300M
が指定されている場合、16の倍数で300以下の最も大きい値は288になるため、288 MB (16×18)が割り当てられます。最低でも1割当て単位が常に割り当てられるため、グリッド・ディスクの最小サイズは16MBになります。16MB未満のサイズ値は16MBに繰り上げられます。
size
属性を指定する前に、LIST CELLDISK
コマンドを使用して、各ターゲット・セル・ディスクで使用可能な空き領域を最初に確認してください。たとえば、LIST CELLDISK cdisk ATTRIBUTES freespace
です。 -
offset
属性は、グリッド・ディスクが割り当てられるハード・ディスク上の位置を決定します。最も外側のトラックが最も低いオフセット値になります。offset
属性を指定しないと、グリッド・ディスクの作成順に、使用可能な最も低いオフセットが自動的に選択されます。ノート:
offset
属性はフラッシュ・ストレージには適用されません。 -
size
およびoffset
属性は、size=300M
やsize=150G
など、数値に接尾辞のM
(MB)、G
(GB)またはT
(TB)が含まれている場合を除き、バイト数として指定されます。 -
CREATE GRIDDISK ALL ...
コマンドでは、最小サイズのグリッド・ディスク(16 MB)を作成するのに十分な空き領域がないディスクはスキップされます。この場合、スキップされたグリッド・ディスクはコマンド出力で識別され、コマンドは続行されます。 -
availableTo
属性の値は、DBを有効範囲にしたセキュリティに登録されているクライアントの名前に設定されます。各クライアント名の値は、データベースの一意の名前(DB_UNIQUE_NAME
)です。指定したクライアントは、グリッド・ディスクにアクセスできます。availableTo
に値が入力されている場合、グリッド・ディスクにアクセスできるのは指定したクライアントのみです。値が入力されていない場合は、どのクライアントもグリッド・ディスクにアクセスできます。 -
idp.type
またはidp.boundary
の値は編集しないでください。Oracle Exadata System Softwareでは、「標準」の冗長性と「高」の冗長性のいずれかのインターリーブ・グリッド・ディスクのタイプについてのヒントをOracle ASMに渡します。Oracle ASMでは、idp.type
のデフォルト値はstatic
に設定され、idp.boundary
のデフォルト値は基礎となるグリッド・ディスクで使用される冗長性のタイプに設定されます。インターリーブ・グリッド・ディスク上に作成されたOracle Exadata Storage Serverディスク・グループについては、idp.type
属性のデフォルト値はstatic
です。ノート:
インターリーブ・グリッド・ディスクは、Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0では非推奨です。 -
cachingPolicy
属性はdefault
またはnone
に設定できます。default
オプションでは、グリッド・ディスク内のデータをフラッシュ・キャッシュにキャッシュできます。フラッシュ・キャッシュは、
cachingPolicy=none
のグリッド・ディスクで構成されたOracle ASMディスク・グループに配置されたデータ・ファイルでは使用されません。Oracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)は、
cachingPolicy=none
を使用するようにRECOディスク・グループをサポートするグリッド・ディスクを構成します。したがって、RECOディスク・グループに配置されたデータ・ファイルには、フラッシュ・キャッシュは使用されません。 -
virtualSize
属性を使用して、Oracle ASMSPARSE
ディスク・グループを作成します。スパース・グリッド・ディスクの最大仮想サイズは、約100TBです。スパース・グリッド・ディスクは、Oracle Exadata Database Machine X3-2以上に対して使用できます。ノート:
スパース・グリッド・ディスクを使用する場合は、Oracle DatabaseおよびOracle Grid Infrastructureソフトウェアはリリース12.1.0.2.0 BP5以上である必要があります。
例7-85 グリッド・ディスクの作成
この例は、グリッド・ディスクを作成する方法を示しています。
CellCLI> CREATE GRIDDISK ALL HARDDISK PREFIX='data01,data02', size='500G,300G'
CellCLI> CREATE GRIDDISK ALL HARDDISK PREFIX=data03
CellCLI> CREATE GRIDDISK data1_CD_01_cell01 CELLDISK=CD_01_cell01, size=200G
CellCLI> CREATE GRIDDISK data2_CD_02_cell01 CELLDISK=CD_02_cell01, size=200G
CellCLI> CREATE GRIDDISK data3_CD_03_cell01 CELLDISK=CD_03_cell01
CellCLI> CREATE GRIDDISK ALL PREFIX=data10, availableTo='+asm,db1,db2'
CellCLI> CREATE GRIDDISK hr7_CD_07_cell01 CELLDISK=CD_07_cell01, availableTo='asm_hr,hrdb0'
CellCLI> CREATE GRIDDISK GD123 CELLDISK=RECO_CD123, size=100G, cachingPolicy=none
例7-86 スパース・グリッド・ディスクの作成
CellCLI> CREATE GRIDDISK spar01 celldisk=CD_01_cel01, size=10G, virtualsize=100G
親トピック: CREATE
7.7.4.7 CREATE KEY
用途
CREATE KEY
コマンドは、ランダムの16進文字列を作成して表示し、クライアント・キーを割り当てます。CREATE KEY
を使用すると、セキュリティ・キーの書式が正しく指定されます。このコマンドでは、正しい書式でキーを生成してセルで実行できます。
構文
CREATE KEY
使用上のノート
セキュリティ・キーは、セルへのアクセス認証が必要なクライアントを含むコンピュータ・ホストのcellkey.ora
構成ファイルに入力する必要があります。
キーは、グリッド・ディスク・ストレージにアクセスするクライアントにも割り当てられます。
キーは、ホストとセルに手動でコピーする必要があります。
例7-87 キーの作成
この例は、KEY
オブジェクトを指定したCREATE
コマンドを示しています。
CellCLI> CREATE KEY
3452c64fec9a5800bbe48d4093269400
関連項目
親トピック: CREATE
7.7.4.8 CREATE PMEMCACHE
用途
CREATE PMEMCACHE
コマンドは、I/Oリクエストのための永続メモリー(PMEM)キャッシュを作成します。
ノート:
CREATE PMEMCACHE
コマンドは、Exadata X8MおよびX9Mストレージ・サーバー・モデルでのみ使用できます。
構文
CREATE PMEMCACHE { ALL [ size = cache_size ] |
CELLDISK='cdisk1[,cdisk2]...' [ , size=cache_size ] }
使用上のノート
-
ALL
引数を指定すると、すべてのPMEMセル・ディスクにPMEMキャッシュが作成されます。ALL
引数を指定しない場合は、CELLDISK
引数を使用して特定のPMEMセル・ディスクを指定する必要があります。PMEMキャッシュは、PMEMセル・ディスク間で可能なかぎり均等に分散されます。 -
PMEMキャッシュ領域は、割当て単位と呼ばれる16MBのチャンクで、最小1つの割当て単位に割り当てられます。したがって、
size
引数が指定されている場合、PMEMキャッシュに割り当てられる実際の領域は、少なくとも16MBか、指定されたサイズ以下で最大の16MBの倍数になります。たとえば、size=500M
を指定すると、31個の割当て単位を使用して496MBが割り当てられます。 -
size
属性を指定する前に、次のコマンドを使用してPMEMセル・ディスクの使用可能な空き領域を確認します。LIST CELLDISK ATTRIBUTES freespace WHERE disktype=PMEM
-
size
属性が指定されていない場合、PMEMキャッシュは使用可能なすべての領域(割当て単位)を消費します。 -
PMEMキャッシュで使用されるセル・ディスクは、エクスポートできません。
-
Oracle Exadata System Softwareリリースが23.1.0のExadata X8MおよびX9Mシステムでは、
CREATE PMEMCACHE
のかわりにCREATE XRMEMCACHE
を同じ意味で使用できます。
例
例7-88 PMEMキャッシュの作成
次のコマンドは、特定のPMEMセル・ディスクに64 GBのPMEMキャッシュを作成する方法を示しています。
CREATE PMEMCACHE celldisk='PM_01_mycell,PM_02_mycell', size = 64G
次のコマンドは、すべてのPMEMセル・ディスクを使用して64 GBのPMEMキャッシュを作成する方法を示しています。
CREATE PMEMCACHE ALL size = 64G
親トピック: CREATE
7.7.4.9 CREATE PMEMLOG
用途
CREATE PMEMLOG
コマンドは、REDOログの書込みリクエストのためにセルに永続メモリー(PMEM)ログを作成します。
ノート:
CREATE PMEMLOG
コマンドは、Exadata X8MおよびX9Mストレージ・サーバー・モデルでのみ使用できます。
構文
CREATE PMEMLOG { ALL [ size=log_size ] |
CELLDISK='cdisk1[,cdisk2]...' [ , size=log_size ] }
使用上のノート
-
ALL
引数を指定すると、すべてのPMEMセル・ディスクにPMEMログが作成されます。ALL
引数を指定しない場合は、CELLDISK
引数を使用して特定のPMEMセル・ディスクを指定する必要があります。PMEMログは、PMEMセル・ディスク間で可能なかぎり均等に分散されます。 -
PMEMログ領域は、割当て単位と呼ばれる16MBのチャンクで、最小1つの割当て単位に割り当てられます。したがって、
size
引数が指定されている場合、PMEMログに割り当てられる実際の領域は、少なくとも16 MBか、指定されたサイズ以下で最大の16 MBの倍数になります。たとえば、size=300M
を指定すると、18個の割当て単位を使用して288MBが割り当てられます。 -
サイズが指定されていない場合は、デフォルトのサイズが使用されます。Oracle Exadata System Softwareバージョン20.1.0以降、デフォルト・サイズは10176MB (9.9375GB)です。以前は、デフォルト・サイズは960MBでした。
-
PMEMログのサイズを変更するには、
DROP PMEMLOG
コマンドを使用してPMEMログを削除してから、CREATE PMEMLOG
コマンドを使用して新しいサイズでPMEMログを作成します。 -
Oracle Exadata System Softwareリリースが23.1.0のExadata X8MおよびX9Mシステムでは、
CREATE PMEMLOG
のかわりにCREATE XRMEMLOG
を同じ意味で使用できます。
ノート:
デフォルトでは、CREATE PMEMCACHE
コマンドは、各PMEMセル・ディスク上の使用可能なすべての領域を使用します。そのため、PMEMキャッシュの前にPMEMログを作成して、両方のオブジェクトを確実に収容できるようにすることをお薦めします。
例
次の例は、セルにPMEMログを作成する方法を示しています。
例7-89 PMEMログの作成
使用可能なすべてのPMEMセル・ディスクにまたがるデフォルト・サイズの分散を使用してPMEMログを作成するには、次のコマンドを使用します。
CellCLI> CREATE PMEMLOG ALL
使用可能なすべてのPMEMセル・ディスクにまたがる1 GBサイズの分散でPMEMログを作成するには、次のコマンドを使用します。
CellCLI> CREATE PMEMLOG ALL SIZE=1g
特定のPMEMセル・ディスクにまたがるデフォルト・サイズの分散を使用してPMEMログを作成するには、次のコマンドを使用します。
CellCLI> CREATE PMEMLOG CELLDISK='PM_01_mycell,PM_02_mycell,PM_03_mycell,PM_04_mycell'
特定のPMEMセル・ディスクにまたがる1 GBサイズの分散でPMEMログを作成するには、次のコマンドを使用します。
CellCLI> CREATE PMEMLOG CELLDISK='PM_01_mycell,PM_02_mycell,PM_03_mycell,PM_04_mycell', size=1G
親トピック: CREATE
7.7.4.10 CREATE QUARANTINE
用途
CREATE QUARANTINE
コマンドでは、検疫を手動で作成できます。
構文
CREATE QUARANTINE quarantineType=value quarantinePlan="SYSTEM",
dbUniqueName=value[, attributename=value]...
使用上のノート
検疫の手動作成は、Oracleサポート・サービスに従って行う必要があります。通常、手動隔離は問題を引き起こすことが分かっているSQL文を事前に分離する場合に作成します。
-
quarantineType
は、SQLIDおよびSQL_PLANなど、作成する隔離のタイプを指定します。 -
quarantinePlan
はSYSTEM
に設定する必要があります。Oracleサポート・サービスは、他の値を指定する場合があります。 -
dbUniqueName
は、隔離を含むデータベースの名前を指定します。
例7-90 検疫の作成
この例は、QUARANTINE
オブジェクトを指定したCREATE
コマンドを示しています。
CELLCLI> CREATE QUARANTINE DBUG comment='For debugging quarantines"
CellCLI> CREATE QUARANTINE quarantineType="SQLID", quarantinePlan="SYSTEM", -
dbUniqueName="DB1", sqlid="5xnjp4cutc1s7";
関連項目
親トピック: CREATE
7.7.4.11 CREATE ROLE
用途
CREATE ROLE
コマンドは、セルにアクセスするユーザーのロールを作成します。
構文
CREATE ROLE role_name1 [, role_name2, ...]
使用上のノート
ロールは一意である必要があります。
例7-91 ロールの作成
この例に、gd_monitor
という名前のロールを作成する方法を説明します。
CellCLI>CREATE ROLE gd_monitor
親トピック: CREATE
7.7.4.12 CREATE THRESHOLD
用途
CREATE THRESHOLD
コマンドは、メトリック・アラートの生成条件を指定するしきい値オブジェクトを作成します。
構文
CREATE THRESHOLD name attributename=value [, attributename=value]...
使用上のノート
指定可能な属性は、comparison
、critical
、occurrences
、observation
およびwarning
です。
-
name引数は必須です。名前はメトリック名とオブジェクト名で構成され、書式は
metricName.objectName
(db_io_rq_sm_sec.db123
やct_io_wt_rq.interactive
など)になります。LIST METRICCURRENT metric
コマンドを使用して、メトリックの使用可能なオブジェクト名を表示します。オブジェクト名はオプションです。 -
オブジェクト名が指定されない場合、指定のメトリックのすべてのメトリック・オブジェクトにしきい値が適用されます。
-
comparison
属性は必須で、条件値が付きます。値は、'<'
、'<='
、'='
、'>='
または'>'
にする必要があります。 -
occurrences
属性では、状態変更をトリガーするしきい値を超える測定値の連続する数を指定します。 -
observation
属性は、測定値の平均を計算するために使用される測定値の数です。 -
warning
またはcritical
に設定される値の状態変更により、ステートフル・アラートが生成されます。 -
GD_SP_PRCT_ALLOCATED
メトリックは組込みのしきい値があり、自動的にアラートを送信します。他のメトリックのアラートを受け取るには、そのメトリックのしきい値を作成します。
発生および観測件数を指定する場合は、サンプル平均数の連続する発生数を、アラートの原因となった観測件数より多く指定する必要があります。たとえば、次の5つの観測(observations=5
)がセル上で発生した場合、連続する発生件数(occurrences=2
)の値が5および15のため、平均サンプル数は10になります。
Observation 1: 0 Observation 2: 30 Observation 3: 0Observation 4: 5
Observation 5: 15
例7-92 しきい値の作成
この例は、しきい値を作成する方法を示しています。
CellCLI> CREATE THRESHOLD db_io_rq_sm_sec.db123 comparison='>', critical=120
CellCLI> CREATE THRESHOLD ct_io_wt_sm.interactive warning=10, critical=20, -
comparison='=', occurrences=2, observation=5
関連項目
親トピック: CREATE
7.7.4.13 CREATE USER
用途
CREATE USER
コマンドは、ユーザーを作成します。
構文
CREATE USER name PASSWORD = *
使用上のノート
-
ユーザー名は一意である必要があります。
-
celladmin
、cellmonitor
およびroot
は予約済のユーザー名で、CREATE USERコマンドでは使用できません。 -
新しいユーザーのパスワードの入力が求められます。パスワードには、少なくとも1つの数字、1つの小文字および1つの大文字を使用した、12から40文字の英数字または特殊文字!@#$%^&*()である必要があります。Oracle Exadata System Softwareリリース18.1.0.0.0以上では、パスワードは8から40文字の長さにでき、特殊文字-および_を利用することもできます。
-
新しいパスワードは、ユーザーの現在のパスワードと同じにはできません。
例7-93 ユーザーの作成
この例は、ユーザーを作成する方法を示しています。
CellCLI> CREATE USER agarcia PASSWORD = *
password:
Confirm password: password
User agarcia successfully created.
親トピック: CREATE
7.7.4.14 CREATE XRMEMCACHE
用途
Exadata X10M以降は、CREATE XRMEMCACHE
コマンドによってExadata RDMAメモリー・キャッシュ(XRMEMキャッシュ)が作成されます。
ノート:
Exadata X8MおよびX9Mシステムでは、CREATE XRMEMCACHE
コマンドはCREATE PMEMCACHE
コマンドと同等です。
構文
CREATE XRMEMCACHE
使用上のノート
Exadata X10M以降、XRMEMキャッシュは、サポートされているストレージ・サーバーでのセル作成中に自動的に作成されます。XRMEMキャッシュも、セル・サーバー(CELLSRV)の起動中に自動的に再作成されます(存在しない場合)。
親トピック: CREATE
7.7.4.15 CREATE XRMEMLOG
用途
Oracle Exadata System Softwareリリース23.1.0以降、CREATE XRMEMLOG
コマンドはCREATE PMEMLOG
コマンドと同等です。
ノート:
CREATE XRMEMLOG
コマンドは、Exadata X8MおよびX9Mストレージ・サーバー・モデルでのみ使用できます。
親トピック: CREATE
7.7.5 DESCRIBE
用途
DESCRIBE
コマンドは、引数として指定されるオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。属性のリストには、各属性が変更可能かどうか示されます。
構文
DESCRIBE object_type
使用上のノート
-
object_typeは、CellCLIによってサポートされるオブジェクト・タイプの1つです。
-
属性のリストは、
LIST
コマンドで引数として使用できます。 -
DESCRIBE
では、オブジェクトのすべての属性は表示されません。
- DESCRIBE ACTIVEREQUEST
- DESCRIBE ALERTDEFINITION
- DESCRIBE ALERTHISTORY
- DESCRIBE CELL
- DESCRIBE CELLDISK
- DESCRIBE DATABASE
- DESCRIBE DISKMAP
- DESCRIBE FLASHCACHE
- DESCRIBE FLASHCACHECONTENT
- DESCRIBE FLASHLOG
- DESCRIBE GRIDDISK
- DESCRIBE IBPORT
- DESCRIBE IORMPLAN
- DESCRIBE KEY
- DESCRIBE LUN
- DESCRIBE METRICCURRENT
- DESCRIBE METRICDEFINITION
- DESCRIBE METRICHISTORY
- DESCRIBE OFFLOADGROUP
- DESCRIBE PHYSICALDISK
- DESCRIBE PLUGGABLEDATABASE
- DESCRIBE PMEMCACHE
- DESCRIBE PMEMLOG
- DESCRIBE QUARANTINE
- DESCRIBE ROLE
- DESCRIBE SOFTWAREHISTORY
- DESCRIBE SOFTWAREUPDATE
- DESCRIBE THRESHOLD
- DESCRIBE USER
- DESCRIBE XRMEMCACHE
- DESCRIBE XRMEMLOG
親トピック: CellCLIコマンド・リファレンス
7.7.5.1 DESCRIBE ACTIVEREQUEST
用途
DESCRIBE ACTIVEREQUEST
コマンドは、ACTIVEREQUEST
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE ACTIVEREQUEST
使用上のノート
DESCRIBE ACTIVEREQUEST
コマンドの属性には、次のものがあります。
-
asmDiskGroupNumber
: Oracle ASMディスク・グループの数 -
asmFileIncarnation
: Oracle ASMファイルのインカネーション番号 -
asmFileNumber
: Oracle ASMファイルの数 -
consumerGroupID
: コンシューマ・グループの識別子 -
consumerGroupName
: コンシューマ・グループ名 -
dbID
: データベースの一意の名前 -
dbName
: データベース名 -
dbRequestID
: データベース・リクエストの識別子 -
fileType
: リクエストに関連付けられるファイル・タイプ -
id
: アクティブ・リクエストの一意の識別子 -
instanceNumber
: リクエストに関連付けられるインスタンス番号 -
ioBytes
: 現行セッションのグリッド・ディスクに対するI/Oのバイト数 -
ioBytesSoFar
: I/Oの合計バイト数 -
ioGridDisk
: リクエストで使用されるグリッド・ディスク -
ioOffset
: グリッド・ディスクのオフセットの測定値 -
ioReason
: I/Oアクティビティの理由(制御ファイル読取りなど) -
ioType
: アクティブ・リクエストのタイプ(file
initialization
、read
、write
、predicate pushing
、filtered backup read
、predicate push read
など) -
name
: アクティブ・リクエストの一意の名前 -
objectNumber
: リクエストに関連付けられるオブジェクト番号 -
parentID
: 親リクエストの識別子 -
pdbID
: プラガブル・データベースの識別子 -
requestState
: 次のようなアクティブ・リクエストの状態-
ディスク・アクセス中
-
結果計算中
-
ネットワーク受信
-
ネットワーク送信
-
待機中のエクステント
-
ディスク待機中
-
ファイルの初期化を待機中
-
フィルタ済バックアップの読取りを待機中
-
ネットワーク送信を待機中
-
述語のプッシュを待機中
-
読取り待機中
-
書込み待機中
-
リソース・マネージャで待機中
-
-
sessionID
: セッションの識別子 -
sessionSerNumber
: データベース・セッションのシリアル番号 -
sqlID
: リクエストに関連付けられるSQLコマンドの識別子 -
tableSpaceNumber
: リクエストに関連付けられる表領域番号
例7-94 ACTIVEREQUESTオブジェクトの説明
この例は、ACTIVEREQUEST
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
CellCLI> DESCRIBE ACTIVEREQUEST
name
asmDiskGroupNumber
asmFileIncarnation
asmFileNumber
consumerGroupID
consumerGroupName
dbID
dbName
dbRequestID
fileType
id
instanceNumber
ioBytes
ioBytesSofar
ioGridDisk
ioOffset
ioReason
ioType
objectNumber
parentID
pdbID
requestState
sessionID
sessionSerNumber
sqlID
tableSpaceNumber
親トピック: DESCRIBE
7.7.5.2 DESCRIBE ALERTDEFINITION
用途
DESCRIBE ALERTDEFINITION
コマンドは、ALERTDEFINITION
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE ALERTDEFINITION
使用上のノート
DESCRIBE ALERTDEFINITION
コマンドの属性には、次のものがあります。
-
alertShortName
: アラートの省略名。アラートの基準がメトリックの場合、省略名は対応するメトリックのname
属性と同じになります。 -
alertSource
: アラートのソース(BMC
やADR
など) -
alertType
: アラートのタイプ。値はstateful
またはstateless
です。-
ステートフル・アラートは、
normal
に遷移すると自動的にクリアされます。 -
ステートレス・アラートはクリアされません。アラートは、
examinedBy
属性を設定して変更できます。
-
-
description
: アラートの説明 -
metricName
: アラートの基準がメトリックの場合のメトリック名 -
name
: アラートの識別子
例7-95 ALERTDEFINITIONオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE ALERTDEFINITION
name
alertShortName
alertSource
alertType
description
metricName
7.7.5.3 DESCRIBE ALERTHISTORY
用途
DESCRIBE ALERTHISTORY
コマンドは、ALERTHISTORY
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE ALERTHISTORY
使用上のノート
DESCRIBE ALERTHISTORY
コマンドの属性には、次のものがあります。
alertAction
: このアラートで実行する推奨操作alertDescription
: アラートの説明alertMessage
: アラートの簡単な説明alertSequenceID
: アラートの一意の順序IDwarning
からcritical
、またはcritical
からclear
など、アラートにより状態が変更されると、同じ順序番号と遷移時点のタイム・スタンプで別のアラート発生が作成されます。alertShortName
: アラートの省略名。アラートの基準がメトリックの場合、省略名は対応するメトリックのname
属性と同じになります。-
alertType
: アラートのタイプ。値はステートフルまたはステートレスです。- ステートフル・アラートは、
normal
に遷移すると自動的にクリアされます。 - ステートレス・アラートはクリアされません。アラートは、
examinedBy
属性を設定して変更できます。
- ステートフル・アラートは、
beginTime
: アラートによる状態変更が開始された時点のタイム・スタンプendTime
: アラートによる状態変更が終了した時点のタイプ・スタンプexaminedBy
: アラートを確認した管理者failedMail
: 通知が失敗した場合に送信する電子メールの受信者failedSNMP
: 通知が失敗した場合に送信するSNMPサブスクライバmetricObjectName
: メトリックのしきい値によりアラートを生成するオブジェクト(セル・ディスクやグリッド・ディスクなど)metricValue
: アラートを生成するメトリックの値name
: アラートの一意の識別子-
notificationState
: サブスクライバにアラート・メッセージを通知する場合の状況を示す番号- 0、または"non-deliverable": 試行されませんでした
- 1、または"sent": 送信に成功しました
- 2、または"attempting delivery": 再試行中です、最大5回
- 3、または"delivery failed": 5回の再試行に失敗しました
- 4、または"creating diagpack": このアラートの診断パッケージの作成とアラート電子メールの送信が保留されています。未処理または処理中のアラートを追跡するためにMSによって使用されます。これによりMSは、再起動された場合でも状態4のアラートから処理を再開し、アラート電子メールを送信できます。
sequenceBeginTime
: アラートの順序IDが最初に作成された時点のタイム・スタンプserviceRequestLink
: アラートに関連付けられているサービス・リクエストのURLserviceRequestNumber
: アラートに関連付けられているサービス・リクエスト番号-
severity
: 重要度レベル。値は次のとおりです。clear
info
warning
critical
例7-96 ALERTHISTORYオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE ALERTHISTORY
name
alertAction
alertDescription
alertMessage
alertSequenceID
alertShortName
alertType
beginTime
endTime
examinedBy modifiable
failedMail
failedSNMP
metricObjectName
metricValue
notificationState
sequenceBeginTime
serviceRequestLink
serviceRequestNumber
severity
親トピック: DESCRIBE
7.7.5.4 DESCRIBE CELL
用途
DESCRIBE CELL
コマンドは、CELL
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE CELL
使用上のノート
次のリストは、DESCRIBE CELL
コマンドの属性を示しています。
-
accessLevelPerm
: デフォルトでセルが実行するアクセス・レベルを指定します。値は、remoteLoginEnabled
またはremoteLoginDisabled
のいずれかです。 -
accessLevelTemp
: アクセス・レベルがaccessLevelPerm
の設定から一時的に変更される時間 -
accountLockInDays
: パスワードが期限切れになった後にユーザー・アカウントがロックされるまでの日数。Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降で使用できます。 -
bbuStatus
: ハード・ディスク・コントローラのバッテリ・バックアップ・ユニット(BBU)のステータス -
cellsrvStatus
: セル・サーバーのステータス -
cellVersion
: セル・ソフトウェアのリリース番号 columnarCachePersMode
: 永続列キャッシュ機能を制御します-
comment
: ユーザーが指定したテキスト文字列 -
cpuCount
: セル上のCPUの数 -
dbPerfDataSuppress
: 自動ワークロード・リポジトリ(AWR)レポートに統計をレポートしないデータベースを指定します -
diagHistoryDays
: ADRファイルの保存日数。デフォルト値は7日間です。 -
diagPackEmailAttach
: 診断パッケージをアラート電子メールの添付として含めるかどうか。デフォルトはtrue
です。 -
diagPackUploadEnabled
: 診断パッケージの自動アップロード機能を有効にするかどうか。デフォルトはtrue
です。 -
doNotServiceLEDStatus
: セルDoNotService LEDのステータス。値はon
またはoff
です。 -
eighthRack
: ストレージ・セルのOracle Exadata Database Machineエイス・ラック構成を有効にするか無効にするかを指定します -
emailFormat
: 電子メール・メッセージのファイル形式。値はhtml
またはtext
です。 -
emailSubscriber
: アラート通知にサブスクライブする名前のリスト -
events
: デバッグおよび情報のトレース用にセル・サーバーに渡されるevents++の文字列 -
exacliEnabled
:exacli
を有効にするか無効にするかを指定しますデフォルト値はtrue (有効)です。 -
fanCount
: 動作中のファン数およびファンの総数。動作中/総数と表示されます -
fanStatus
: ファンのステータス。値はnormal
、warning
、critical
です。 -
flashCacheCompress
: フラッシュ・キャッシュ圧縮の設定。値はtrue
またはfalse
です。 -
flashCacheMode
: フラッシュ・キャッシュの設定。値はwritethrough
またはwriteback
です。デフォルトはwritethrough
です。 -
httpsAccess
: Exadata RESTfulサービスへのHTTPsポート・アクセス用のIPアドレスの制御リスト。Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降で使用できます。 -
id
: ハードウェア・ベンダーによって提供されるグローバル一意識別子(GUID) -
interconnect[1-8]
: セルのinterconnect1からinterconnect8まで。たとえば:bondeth0
またはbondib0
。 -
interconnectCount
: アクティブなInfiniBandネットワーク・インターコネクトの数 -
iormBoost
: IORMスケジューリングによりスキップされるI/Oキューの位置の累計数とスケジュールされるI/O数の比率。この比率は、2つの数の変化を1分ごとにサンプリングして計算されます。 -
IOTimeoutThreshold
: タイムアウトしきい値を指定します。セルのI/O時間が定義されたしきい値より長くなった場合、I/Oは取り消され、Oracle ASMはI/Oをデータの別のミラー・コピーにリダイレクトします。 -
ipaddress[1-8]
: セルのipaddress1
からipaddress8
まで -
kernelVersion
: ホスト・カーネル・ソフトウェアのバージョン -
location
: ユーザーが指定するセル・ハードウェアの物理ロケーション -
locatorLEDStatus
: セルLOCATE LEDのステータス。値はon
またはoff
です。 mailServer
: アラート通知の送信に使用される電子メール・リレー・サーバーの完全修飾ドメイン名-
makeModel
: ベンダーから提供されるセル・ハードウェアの型およびモデル -
memoryGB
: セルのメモリー(GB) -
metricCollection
: 管理サーバーがメトリック収集を実行するかどうかを示すインジケータ。値はTRUE
またはFALSE
です。FALSE
に設定すると、すべてのメトリック収集およびアラート・マイニングが停止します。デフォルトの設定はTRUE
です。 -
metricHistoryDays
: 標準のメトリック履歴ファイルの保存日数。デフォルト値は7日間です。 -
msStatus
: 管理サーバーのステータス -
name
: セルの一意の名前 -
notificationMethod
: アラートの通知メソッド。値はmail
、snmp
、none
、またはmail
とsnmp
の両方です。 -
notificationPolicy
: サブスクライバに送信する重大度アラートのインジケータ。notificationPolicy
の値は、none
、またはcritical
、warning
およびclear
の任意の組合せです。 -
offloadGroupEvents
: Oracleサポートの指示のもとでのみ使用されます -
pmemCacheMode
: PMEMキャッシュ・モード。デフォルトは
writethrough
です。Oracle Exadata System Softwareリリース23.1.0以降、PMEMキャッシュでサポートされるモードはwritethrough
のみです。以前は、writeback
モードが使用可能でしたが、通常はお薦めしていませんでした。 -
powerCount
: 電源の数。動作中/総数と表示されます -
powerStatus
: 電源のステータス。値はnormal
、warning
、critical
です。 -
pwdExpInDays
: ユーザーのパスワードが期限切れになるまでの日数。Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降で使用できます。 -
pwdExpWarnInDays
: ユーザーのパスワードが期限切れになる前にログイン時に警告メッセージが発行される日数。Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降で使用できます。 -
rackName
: ラックの名前 -
releaseImageStatus
: イメージ化が成功したかどうかを確認するためのインジケータ -
releaseTrackingBug
: セル・ソフトウェアのパッチ番号(30441371など) -
releaseVersion
: セル・ソフトウェアのリリース番号(19.3.1.0.0.191018など) -
remotePwdChangeAllowed
: RESTサービスを介してユーザー・パスワードをリモートで変更できるかどうか。Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降で使用できます。 -
rescuePlan
: サーバー・レスキューで設定(IORMプラン、しきい値、通知など)を最後の既知の値にリストアした後に実行できるコマンドのリスト。 -
rollbackVersion
: セルが維持する非アクティブのイメージ・バージョン。patchmgr rollback
がセルに対して起動されている場合、rollbackVersion
によって表示される値は復元されるソフトウェア・バージョンです。 -
rpmVersion
: セルのRPMバージョン -
rsStatus
: 再起動サーバーのステータス -
securityCert
: セルの認証済アイデンティティ。CA認証済のアイデンティティまたはデフォルトの自己認証のアイデンティティ。 -
siteName
: セルのサイト名 smtpFrom
: アラート通知のFrom:
ヘッダーに表示するユーザー名smtpFromAddr
: アラート通知のFrom:
ヘッダーに表示する電子メール・アドレス。この電子メール・アドレスは、電子メール・サーバーで認証されていません。-
smtpPort
: アラート通知の送信に使用する電子メール・サーバーのポート -
smtpToAddr
: 電子メールの送信先アドレス。電子メール・アドレスは、複数のサブスクライバにアラートを通知できるように、引用符で囲んだカンマ区切りのリストにできます。 -
smtpUseSSL
: アラート通知にSecure Socket Layer (SSL)暗号化を使用する仕様。 -
snmpSubscriber
: SNMPアラート通知をサブスクライブするホストのリスト -
snmpUser
: SNMPアラートを受信するユーザーを定義します -
status
: セルのステータス storageIndexPersMode
: 永続ストレージ索引機能を制御します-
syslogConf
: 指定した管理サーバーに転送されるsyslogメッセージを指定します。属性に次の構文を使用します。ここで、selectorはメッセージ・タイプで、nodeは指定したサーバーです。syslogconf = (selector @node' [, 'selector @node']... )
selectorとnodeの両方は
syslog.conf
の標準構文規則に準拠します。 syslogFormat
: syslogメッセージの形式を表す文字列。Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降で使用できます。-
temperatureReading
: BMCから取得されるセルの現在の温度(摂氏) -
temperatureStatus
: 温度のステータス。値はnormal
、warning
、critical
です。 -
traceLevel
: トレース・メッセージの書込みレベル。デフォルトは、FINE
です。次の値をとります。-
有効なJavaロギング・レベル
SEVERE
WARNING
INFO
CONFIG
FINE
FINER
FINEST
-
有効なOracle Diagnostic Logging (ODL)のロギング・レベル
INCIDENT_ERROR:1
ERROR:1
WARNING:1
NOTIFICATION:1
NOTIFICATION:16
TRACE:1
TRACE:16
TRACE:32
-
-
upTime
: システムが再起動してからの時間(days, hours:minutes) -
usbStatus
: USBデバイスのステータス
例
次の例は、CELL
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
例7-97 CELLオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE CELL
name modifiable
accessLevelPerm modifiable
accessLevelTemp modifiable
accountLockInDays modifiable
bbuStatus
cellsrvStatus
cellVersion
comment modifiable
cpuCount
dbPerfDataSuppress modifiable
diagHistoryDays modifiable
diagPackEmailAttach modifiable
diagPackUploadEnabled modifiable
doNotServiceLEDStatus
eighthRack modifiable
emailFormat modifiable
emailSubscriber modifiable
events modifiable
exacliEnabled modifiable
fanCount
fanStatus
flashCacheCompress modifiable
flashCacheMode modifiable
httpsAccess modifiable
id
interconnect1 modifiable
interconnect2 modifiable
interconnect3 modifiable
interconnect4 modifiable
interconnect5 modifiable
interconnect6 modifiable
interconnect7 modifiable
interconnect8 modifiable
interconnectCount
iormBoost
IOTimeoutThreshold modifiable
ipaddress1
ipaddress2
ipaddress3
ipaddress4
ipaddress5
ipaddress6
ipaddress7
ipaddress8
kernelVersion
location modifiable
locatorLEDStatus
mailServer modifiable
makeModel
memoryGB
metricCollection modifiable
metricHistoryDays modifiable
msStatus
notificationMethod modifiable
notificationPolicy modifiable
offloadGroupEvents modifiable
pmemCacheMode modifiable
powerCount
powerStatus
pwdExpInDays modifiable
pwdExpWarnInDays modifiable
rackName modifiable
releaseImageStatus
releaseTrackingBug
releaseVersion
remotePwdChangeAllowed modifiable
rescuePlan hidden
rollbackVersion
rpmVersion
rsStatus
securityCert modifiable
siteName modifiable
smtpFrom modifiable
smtpFromAddr modifiable
smtpPort modifiable
smtpToAddr modifiable
smtpUseSSL modifiable
snmpSubscriber modifiable
snmpUser modifiable
status
syslogConf modifiable
syslogFormat modifiable
temperatureReading
temperatureStatus
traceLevel modifiable
upTime
usbStatus
関連項目
親トピック: DESCRIBE
7.7.5.5 DESCRIBE CELLDISK
用途
DESCRIBE
CELLDISK
コマンドは、CELLDISK
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE CELLDISK
使用上のノート
DESCRIBE CELLDISK
コマンドで表示される属性には、次のものがあります。
-
comment
: セル・ディスクのユーザー・コメント。 -
creationTime
: セル・ディスクが作成された時点のタイプ・スタンプ。 -
deviceName
: セル・ディスクで使用されるLUNのオペレーティング・システム・デバイス名。 -
devicePartition
: セル・ディスクで使用しているパーティションのオペレーティング・システム・デバイス名。 -
diskType
: ディスクのタイプ。 -
errorCount
: セル・ディスク上で発生したエラー数。 -
flushError
: フラッシュ・キャッシュのフラッシュ中にレポートされたエラー。 -
flushStatus
: フラッシュ・キャッシュのフラッシュ操作の現在のステータス。 -
freeSpace
: セル・ディスクで使用可能な未使用領域。 -
id
: セル・ディスクの作成時に生成されるグローバル一意識別子(GUID)。 -
name
: セル・ディスクの一意の名前。 -
physicalDisk
: セル・ディスクがある物理ディスクの名前。 -
size
: セル・ディスクの合計サイズ。 -
status
: セル・ディスクの現在のステータス(normal
、importRequired
など)。
例7-98 CELLDISKオブジェクトの説明
これは、CELLDISK
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
CellCLI> DESCRIBE CELLDISK
name modifiable
comment modifiable
creationTime
deviceName
devicePartition
diskType
errorCount
flushError hidden
flushStatus hidden
freeSpace
id
physicalDisk
size
status
親トピック: DESCRIBE
7.7.5.6 DESCRIBE DATABASE
用途
アクティブ・データベースを対象として、指定した属性を表示します。
構文
DESCRIBE DATABASE
使用上のノート
DESCRIBE DATABASE
コマンドの属性には、次のものがあります。
-
name
: データベース名。 -
asmClusterName
: 関連付けられたASMクラスタの名前。この属性は、ASMを有効範囲にしたセキュリティが構成されている場合に移入されます。 -
databaseID
: データベースの一意の識別子。 -
flashCacheLimit
: データベースで使用できるフラッシュ・キャッシュ領域の容量を指定します。値は弱い制限であるため、フラッシュ・キャッシュがフルでない場合、データベースはさらに多くの領域を消費する可能性があります。 -
flashCacheMin
: データベースに対して保証されるフラッシュ・キャッシュ領域の最小容量を指定します。 -
flashCacheSize
: データベースで使用できるフラッシュ・キャッシュ領域の最大容量を指定します。値は、いかなる時点でも超えることのできない強い制限です。 -
iormDiskLimit
: 使用可能なディスク・リソースの割合として表した、データベースのI/O使用率の制限を指定します。 -
iormDiskShare
: データベースで使用できるディスクI/Oリソースの相対的な共有を指定します。共有値が高いほど、優先度が高くなり、I/Oリソースへのアクセスが強化されます。 -
iormFlashLimit
: 使用可能なフラッシュ・リソースの割合として表した、データベースのI/O使用率の制限を指定します。 -
iormFlashShare
: データベースで使用できるフラッシュI/Oリソースの相対的な共有を指定します。共有値が高いほど、優先度が高くなり、I/Oリソースへのアクセスが強化されます。 -
lastRequestTime
: データベースに対する前回のリクエストのタイム・スタンプ。 -
pmemCacheLimit
: データベースで使用できるPMEMキャッシュ領域の容量を指定します。値は弱い制限であるため、PMEMキャッシュがフルでない場合、データベースはさらに多くの領域を消費する可能性があります。 -
pmemCacheMin
: データベースに対して保証されるPMEMキャッシュ領域の最小容量を指定します。 -
pmemCacheSize
: データベースで使用できるPMEMキャッシュ領域の最大容量を指定します。値は、いかなる時点でも超えることのできない強い制限です。 -
profile
: データベースに関連付けられているIORM profile。 -
xrmemCacheLimit
: データベースで使用できるXRMEMキャッシュ領域の容量を指定します。値は弱い制限であるため、XRMEMキャッシュがフルでない場合、データベースはさらに多くの領域を消費する可能性があります。 -
xrmemCacheMin
: データベースに対して保証されるXRMEMキャッシュ領域の最小容量を指定します。 -
xrmemCacheSize
: データベースで使用できるXRMEMキャッシュ領域の最大容量を指定します。値は、いかなる時点でも超えることのできない強い制限です。
例
次の例は、DATABASE
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
例7-99 DATABASEオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE DATABASE
name
asmClusterName
databaseID
flashCacheLimit
flashCacheMin
flashCacheSize
iormDiskLimit
iormDiskShare
iormFlashLimit
iormFlashShare
lastRequestTime
pmemCacheLimit
pmemCacheMin
pmemCacheSize
profile
xrmemCacheLimit
xrmemCacheMin
xrmemCacheSize
親トピック: DESCRIBE
7.7.5.7 DESCRIBE DISKMAP
用途
物理ディスクのグリッド・ディスク属性を表示します。
構文
DESCRIBE DISKMAP
使用上のノート
DESCRIBE DISKMAP
コマンドで表示される属性には、次のものがあります。
-
celldisk
: セル・ディスク名 -
devicePartition
: ディスク・パーティション名 -
gridDisks
: ディスクに関連付けられたグリッド・ディスクの名前 -
name
: ディスク名。 -
physicalSerial
: ディスクのシリアル番号 -
physicalSize
: ディスクのサイズ -
slotNumber
: ディスクのスロット番号 -
status
: ディスク・ステータス
例
次の例は、DISKMAP
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
例7-100 DISKMAPオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE CELLDISK
name
celldisk
devicePartition
gridDisks
physicalSerial
physicalSize
slotNumber
status
親トピック: DESCRIBE
7.7.5.8 DESCRIBE FLASHCACHE
用途
DESCRIBE FLASHCACHE
コマンドは、FLASHCACHE
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE FLASHCACHE
使用上のノート
DESCRIBE FLASHCACHE
コマンドで表示される属性には、次のものがあります。
-
cellDisk
: Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュを含むセル・ディスクの名前。 -
creationTime
: Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュが作成された時点のタイム・スタンプ。 -
degradedCelldisks
: キャッシュに構成されているが現在使用できないセル・ディスクのリスト。 -
effectiveCacheSize
: 使用不可のセル・ディスク上の領域を削減後の使用可能キャッシュ・サイズ。 -
id
: Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュの作成時に生成されるグローバル一意識別子(GUID)。 -
name
: Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュの一意の名前。 -
size
: Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュの合計サイズ。 -
status
: Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュの現在のステータス(normal
、warning
、critical
など)。
例
次の例は、FLASHCACHE
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
例7-101 FLASHCACHEオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE FLASHCACHE
name
cellDisk modifiable
creationTime
degradedCelldisks
effectiveCacheSize
id
size modifiable
status
親トピック: DESCRIBE
7.7.5.9 DESCRIBE FLASHCACHECONTENT
用途
DESCRIBE FLASHCACHECONTENT
コマンドは、FLASHCACHECONTENT
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE FLASHCACHECONTENT
使用上のノート
DESCRIBE FLASHCACHECONTENT
コマンドで表示される属性には、次のものがあります。
-
cachedKeepSize
: このオブジェクトに対してkeep
モードでキャッシュされているサイズ(バイト単位)。 -
cachedSize
: このオブジェクトに対してキャッシュされているサイズ(バイト単位)。 -
cachedWriteSize
: ハード・ディスクにまだ書き込まれていないライトバック・フラッシュ・キャッシュ内のこのオブジェクトに対してキャッシュされたデータのサイズ(バイト単位)。 -
columnarCacheSize
: このオブジェクトに対してハイブリッド列圧縮(HCC)形式でキャッシュされたサイズ(バイト単位)。 -
columnarKeepSize
: このオブジェクトに対してkeep
モードのハイブリッド列圧縮(HCC)形式でキャッシュされたサイズ(バイト単位)。 -
dbID
: 一意のデータベース名識別子。 -
dbUniqueName
: データベースの一意の名前。 -
hitCount
: このオブジェクトに対してフラッシュ・キャッシュからデータの読取りを行ったI/Oの数。 -
hoursToExpiration
: このオブジェクトが、再度アクセスされない場合にkeep
セクションから降格されるまでの時間。 -
missCount
: このオブジェクトに対してディスクからデータの読取りを行ったI/Oの数。 -
objectNumber
: 主に、FLASHCACHECONTENT
オブジェクトに関連付けられているデータベース・オブジェクト(表、索引、パーティションなど)のOracle Databaseディクショナリ・オブジェクト番号を指定します。さらに、次の値には特別な意味があります。
0
(ゼロ)は、オブジェクト番号が定義されていないことを示します。この値は多くの場合、ASMによって実行される内部I/Oとともに使用されます。-
4294967292
は、FLASHCACHECONTENT
オブジェクトにASM動的ボリューム・マネージャ(ADVM)データが含まれていることを示します。 -
4294967293
は、キャッシュされたREDOログ・データを示します。 -
4294967294
および4294967295
は、特定のデータ・オブジェクト(表、索引、パーティションなど)に関連付けられていない、一時セグメント、ロールバック・セグメント、制御ファイル・データなど、内部データベース・オブジェクトからのデータを示します。
-
tableSpaceNumber
: データベース・オブジェクトに関連付けられた表領域番号。
例
次の例は、FLASHCACHECONTENT
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
例7-102 FLASHCACHECONTENTオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE FLASHCACHECONTENT
cachedKeepSize
cachedSize
cachedWriteSize
columnarCacheSize
columnarKeepSize
dbID
dbUniqueName
hitcount
hoursToExpiration
missCount
objectNumber
tableSpaceNumber
親トピック: DESCRIBE
7.7.5.10 DESCRIBE FLASHLOG
用途
DESCRIBE FLASHLOG
コマンドは、FLASHLOG
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE FLASHLOG
使用上のノート
DESCRIBE FLASHLOG
コマンドで表示される属性には、次のものがあります。
-
cellDisk
: Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログを含むセル・ディスクの名前。 -
creationTime
: Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログが作成された時点のタイムスタンプ。 -
degradedCelldisks
: Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログに構成されているが現在使用できないセル・ディスクのリスト。 -
effectiveSize
: 使用不可のセル・ディスク上の領域を削減後の使用可能Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログのサイズ。 -
efficiency
: パーセントで示すOracle Exadataスマート・フラッシュ・ログの効率。 -
id
: Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログの作成時に生成されるグローバル一意識別子(GUID)。 -
name
: Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログの一意の名前。 -
size
: Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログの合計サイズ。 -
status
: Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログの現在のステータス(normal
、warning
、critical
など)。ステータスnormal
はすべてのフラッシュ・ディスクが使用可能であることを示します。ステータスwarning
は一部のフラッシュ・ディスクが使用不可であることを示します。ステータスcritical
はすべてのフラッシュ・ディスクが使用不可であることを示します。
例
次の例は、FLASHLOG
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
例7-103 FLASHLOGオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE FLASHLOG
name
cellDisk
creationTime
degradedCelldisks
effectiveSize
efficiency
id
size
status
親トピック: DESCRIBE
7.7.5.11 DESCRIBE GRIDDISK
用途
DESCRIBE GRIDDISK
コマンドは、GRIDDISK
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE GRIDDISK
使用上のノート
DESCRIBE GRIDDISK
コマンドの属性には、次のものがあります。
-
asmDeactivationOutcome
: データ損失なしでグリッド・ディスクを非アクティブにできるかどうかを示すインジケータ。値がYES
の場合は、グリッド・ディスクがデータを失わずに非アクティブ化可能であることを示します。 -
asmDiskgroupName
: Oracle ASMディスク・グループの名前。 -
asmDiskName
: Oracle ASMディスクの名前。 -
asmDiskRepairTime
: グリッド・ディスクがOracle ASMによって削除される前にオフラインのままにできる時間の総計。 -
asmDiskSize
: Oracle ASMディスクのサイズ。この属性はOracle Exadata System Softwareリリース12.1.2.3.0以降で使用できます。
-
asmFailGroupName
: Oracle ASM障害グループの名前。 -
asmModeStatus
: グリッド・ディスクのOracle ASMでの現在の使用状況を示すインジケータ。ステータスは、ONLINE
、OFFLINE
、DROPPED
、UNUSED
、SYNCING
またはUNKNOWN
です。 -
availableTo
: このグリッド・ディスクにアクセスできるクライアントの名前。 -
cachedBy
: ライトバック・フラッシュ・キャッシュのためにこのグリッド・ディスクのデータを現在キャッシュしているフラッシュ・ディスクの名前。 -
cachingPolicy
: このグリッド・ディスクのフラッシュ・キャッシング・ポリシー。値はdefault
またはnone
です。-
default
は、このグリッド・ディスクのデータがフラッシュ・キャッシュを使用することを意味します。 -
none
は、このグリッド・ディスクのデータがフラッシュ・キャッシュを使用しないことを意味します。
グリッド・ディスクを作成する場合、または
ALTER GRIDDISK
コマンドを使用する場合は、キャッシング・ポリシーを設定できます。 -
-
cellDisk
: グリッド・ディスクを含むセル・ディスクの名前。 -
comment
: ユーザーが指定したテキスト文字列。 -
creationTime
: グリッド・ディスクが作成された時点のタイプ・スタンプ。 -
diskType
: ディスクのタイプ。 -
errorCount
: このグリッド・ディスクを含むセル・ディスクにより検出されたハードウェア・エラーの件数。 -
id
: グリッド・ディスクの作成時に生成されるグローバル一意識別子(GUID)。 -
name
: グリッド・ディスクの一意の名前。 -
size
: グリッド・ディスクの合計サイズ。 -
sizeAllocated
: スパース・グリッド・ディスク内のデータによって使用されるマテリアライズド領域の合計サイズ。この属性は、Oracle Exadata System Software 22.1.0以降で使用できます。これはスパース・グリッド・ディスクにのみ適用されます。
-
sparse
: グリッド・ディスクがスパース・ディスクであるかどうか。 -
status
: グリッド・ディスクの現在のステータス(active
、inactive
、not present
、importRequired
など)。 -
virtualSize
: スパース・グリッド・ディスクのディスク・グループのサイズ。
ノート:
asmDeactivationOutcome
およびasmModeStatus
属性は、LIST GRIDDISK
コマンドの使用時に明示的に指定する必要があります。
例7-104 GRIDDISKオブジェクトの説明
この例は、GRIDDISK
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
CellCLI> DESCRIBE GRIDDISK
name modifiable
asmDeactivationOutcome hidden
asmDiskgroupName
asmDiskName
asmDiskRepairTime hidden
asmDiskSize hidden
asmFailGroupName
asmModeStatus hidden
availableTo modifiable
cachedBy
cachingPolicy modifiable
cellDisk
comment modifiable
creationTime
diskType
errorCount
id
size modifiable
sizeAllocated
sparse
status
virtualSize modifiable
親トピック: DESCRIBE
7.7.5.12 DESCRIBE IBPORT
用途
DESCRIBE IBPORT
コマンドは、InfiniBandネットワーク・ファブリックを使用するシステム上のIBPORTオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
ノート:
このコマンドは、Oracle Exadata X8Mシステムには適用されません。構文
DESCRIBE IBPORT
使用上のノート
DESCRIBE IBPORT
コマンドの属性には、次のものがあります。
-
activeSlave
: 対象のポートが、ボンディングされたIPの現在アクティブなポートかどうかを示すインジケータ。 -
dataRate
: InfiniBandネットワーク・ファブリック・ポートのデータ速度。 -
hcaFWVersion
: ホスト・チャネル・アダプタのファームウェアのバージョン。 -
id
: InfiniBandネットワーク・ファブリック・ポートのグローバル一意識別子(GUID)。 -
lid
: InfiniBandネットワーク・ファブリック・ポートのローカル識別子。サブネット内で一意であり、スイッチによって16ビットの識別子がネットワーク内のルーティングに使用されます。 -
linkDowned
: ポートのトレーニング・ステート・マシンがリンク・エラーのリカバリ処理に失敗し、リンクがダウンした回数。 -
linkIntegrityErrs
: リンク完全性エラーの数。 -
linkRecovers
: ポートのトレーニング・ステート・マシンがリンク・エラーのリカバリ処理を正常に完了した回数。 -
name
: InfiniBandネットワーク・ファブリック・ポートの名前。 -
physLinkState
: 物理リンクの状態。 -
portNumber
: InfiniBandネットワーク・ファブリック・ポートのポート番号。 -
rcvConstraintErrs
: InfiniBandネットワーク・ファブリック・ポートで発生した受信制約エラーの数。 -
rcvData
: InfiniBandネットワーク・ファブリック・ポートで受信した32ビット・データのワード数。 -
rcvErrs
: InfiniBandネットワーク・ファブリック・ポートで受信した、エラーを含むパケットの数。 -
rcvRemotePhysErrs
: InfiniBandネットワーク・ファブリック・ポートで発生した物理エラーの数。 -
status
: リンクのステータス。 -
symbolErrs
: InfiniBandネットワーク・ファブリック・ポートで発生したマイナー・リンク・エラーの数。 -
vl15Dropped
: リソースの制約(バッファ不足など)が原因で、InfiniBandネットワーク・ファブリック・ポートによって廃棄された着信のVL15パケットの数。 -
xmtConstraintErrs
: InfiniBandネットワーク・ファブリック・ポートで発生した送信制約エラーの数。 -
xmtData
: InfiniBandネットワーク・ファブリック・ポートで送信した32ビット・データのワード数。 -
xmtDiscards
: ポートのダウンまたは輻輳によってInfiniBandネットワーク・ファブリック・ポートで破棄されたアウトバウンド・パケットの数。
例7-105 IBPORTオブジェクトの説明
次の例は、InfiniBandネットワーク・ファブリックを使用するシステムでのIBPORT
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
CellCLI> DESCRIBE IBPORT
name
activeSlave
dataRate
hcaFWVersion
id
lid
linkDowned
linkIntegrityErrs
linkRecovers
physLinkState
portNumber
rcvConstraintErrs
rcvData
rcvErrs
rcvRemotePhysErrs
status
symbolErrs
vl15Dropped
xmtConstraintErrs
xmtData
xmtDiscards
親トピック: DESCRIBE
7.7.5.13 DESCRIBE IORMPLAN
用途
DESCRIBE IORMPLAN
コマンドは、IORMPLAN
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE IORMPLAN
使用上のノート
DESCRIBE IORMPLAN
コマンドの属性には、次のものがあります。
-
catPlan
: セルを使用するデータベースのカテゴリ設定の割当てプラン。 -
dbPlan
: セルを使用するデータベースの割当てプラン。 -
name
: データベース間プランの一意の名前。name
値は、cellname
_IORMPLAN
に自動的に設定されます。 -
objective
: IORMの最適化モード。 -
status
: データベース間のプランの現在のステータス(active
またはinactive
)。
例
次の例は、IORMPLAN
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
例7-106 IORMPLANオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE IORMPLAN
name
catPlan modifiable
dbPlan modifiable
objective modifiable
status
関連項目
親トピック: DESCRIBE
7.7.5.14 DESCRIBE KEY
用途
DESCRIBE KEY
コマンドは、KEY
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE KEY
使用上のノート
DESCRIBE KEY
コマンドの属性には、次のものがあります。
-
key
: クライアント・キーの割当てに使用されるランダムの16進文字列。 -
name
: キーの名前。このフィールドの値は、LIST
では表示されません。 -
type
: キーのタイプ。
例
次の例は、KEY
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
例7-107 KEYオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE KEY
name
key modifiable
type modifiable
関連項目
親トピック: DESCRIBE
7.7.5.15 DESCRIBE LUN
用途
DESCRIBE LUN
コマンドは、LUN
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE LUN
使用上のノート
DESCRIBE LUN
コマンドの属性には、次のものがあります。
-
cellDisk
: フラッシュ・ディスクの名前(FD_02_rack1celadm10
など)。ハード・ディスクには使用されません。 -
deviceName
: LUNのオペレーティング・システム・デバイス名。たとえば、/dev/c1d5
。 -
diskType
: ディスクのタイプ。 -
errorCount
: このLUNでのエラー数。 -
id
: システムによって割り当てられる一意の識別子。 -
isSystemLun
: ディスクがシステム・ディスクであるかどうかを示すインジケータ。値がTRUE
の場合、ディスクはシステム・ディスクです。値がFALSE
の場合、ディスクはシステム・ディスクではなく、データを格納するのみです。 -
lunSize
: セル・ディスクに変換される前のLUNのRAWサイズ。 -
lunUID
: システムによって割り当てられる一意の識別子。 -
lunWriteCacheMode
: LUN書込みキャッシュのステータス。ステータスはWrite Through Mode
またはWrite Back Mode
です。 -
name
: LUNに割り当てられる一意の名前。IDが一意でない場合は、異なる(拡張形式)LUN IDになる場合があります。 -
overProvisioning
: フラッシュ・ストレージ内のブロックうち、特定のLUNで今後も使用できるようにオーバー・プロビジョニングされたブロックの割合を示すインジケータ。この属性は、フラッシュ・ディスク専用です。 -
physicalDrives
: LUNを形成する物理ディスク名。 -
raidLevel
: LUNで使用中のRAIDレベルの値。たとえば、RAID 0
です。 -
status
: LUNのステータス。値はnormal
、warning
、またはcritical
です。
例
次の例は、LUN
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
例7-108 LUNオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE LUN
name
cellDisk
deviceName
diskType
errorCount
id
isSystemLun
lunSize
lunUID
lunWriteCacheMode
overProvisioning
physicalDrives
raidLevel
status
関連項目
親トピック: DESCRIBE
7.7.5.16 DESCRIBE METRICCURRENT
用途
DESCRIBE METRICCURRENT
コマンドは、METRICCURRENT
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE METRICCURRENT
使用上のノート
DESCRIBE METRICCURRENT
コマンドの属性には、次のものがあります。
-
alertState
: アラート状態のインジケータ。値はnormal
、warning
、critical
です。 -
collectionTime
: メトリック値が収集された時点のタイム・スタンプ -
metricObjectName
: 測定対象のオブジェクト(セル・ディスク、グリッド・ディスク、コンシューマ・グループなど)の名前 -
metricType
: 統計がどのように作成または定義されたかを示す仕様 -
metricValue
: メトリックが収集された時点の値 -
name
: 現在のメトリックの一意の名前 -
objectType
: 測定対象のオブジェクトのタイプ。値は次のとおりです。-
CELL
-
CELL_FILESYSTEM
-
CELLDISK
-
FLASHCACHE
-
FLASHLOG
-
GRIDDISK
-
IBPORT
-
IORM_CATEGORY
-
IORM_CONSUMER_GROUP
-
IORM_DATABASE
-
IORM_PLUGGABLE_DATABASE
-
HOST_INTERCONNECT
-
SMARTIO
-
例
次の例は、METRICCURRENT
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
例7-109 METRICCURRENTオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE METRICCURRENT
name
alertState
collectionTime
metricObjectName
metricType
metricValue
objectType
親トピック: DESCRIBE
7.7.5.17 DESCRIBE METRICDEFINITION
用途
DESCRIBE METRICDEFINITION
コマンドは、METRICDEFINITION
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE METRICDEFINITION
使用上のノート
DESCRIBE METRICDEFINITION
コマンドの属性には、次のものがあります。
-
description
: メトリックの説明。 -
metricType
: 統計がどのように作成または定義されたかを示すインジケータ。次の2通りの場合があります。-
cumulative
: メトリックが作成されてからの累積統計。 -
instantaneous
: メトリックが収集される時点の値。 -
rate
: 特定の期間の観測データの統計を平均して計算される率。 -
transition
: 遷移メトリックは、その値が変更された時点で収集され、通常はハードウェアのステータスで重要な遷移があった場合に取得されます。
-
-
name
: メトリック定義の一意の名前。(詳細は、このリストの後を参照してください。) -
objectType
: 測定対象のオブジェクトのタイプ。値は次のとおりです。-
CELL
-
CELL_FILESYSTEM
-
CELLDISK
-
FLASHCACHE
-
FLASHLOG
-
GRIDDISK
-
IBPORT
-
IORM_CATEGORY
-
IORM_CONSUMER_GROUP
-
IORM_DATABASE
-
IORM_PLUGGABLE_DATABASE
-
HOST_INTERCONNECT
-
SMARTIO
-
-
persistencePolicy
: 時間メトリック値が格納されます。 -
unit
: メトリックの単位。収集される次のメトリックに明示的に関連付けられます。-
数値
-
% (割合)
-
F (華氏)
-
C (摂氏)
-
IO/秒
-
"IOリクエスト"
-
KB
-
KB/秒
-
MB
-
MB/秒
-
/分
-
ミリ秒
-
ミリ秒/リクエスト
-
ミリ秒/秒
-
マイクロ秒
-
マイクロ秒/リクエスト
-
マイクロ秒/秒
-
name
属性の値は、省略語を組み合せたものになります。属性値は、メトリックが定義されるオブジェクト・タイプの省略語で開始します。略語は次のとおりです。
-
CD_
(セル・ディスク) -
CG_
(IORMコンシューマ・グループ、データベース限定) -
CL_
(セル) -
CT_
(IORMカテゴリ) -
DB_
(IORMデータベース・レベル) -
FC_
(フラッシュ・キャッシュ) -
FL_
(フラッシュ・ログ) -
GD_
(グリッド・ディスク) -
IORM
-
N_
(ネットワーク、IBPORT、HOST_INTERCONNECT) -
PDB_
(IORMプラガブル・データベース) -
SIO_
(スマートIO)
ほとんどのname
属性では、操作を識別できるように、次の省略語の組合せのいずれかをオブジェクト・タイプの省略語の後に付けます。
-
IO_BY
(I/O量) -
IO_RQ
(I/Oリクエストの数) -
IO_TM
(I/O待機時間) -
IO_WT
(I/O待機時間) -
FC_IO_BY
(フラッシュ・キャッシュのI/O量) -
FC_IO_RQ
(フラッシュ・キャッシュのI/Oリクエスト) -
FD_IO_BY
(フラッシュ・ディスクのI/O量) -
FD_IO_RQ
(フラッシュ・ディスクのI/Oリクエスト) -
FD_IO_TM
(フラッシュ・ディスクの待機時間) -
FD_IO_UTIL
(フラッシュ・ディスクの使用率)
次に、_R
(読取り)または_W
(書込み)を付けます。name
属性値では、その後に_SM
(小さいブロック)または_LG
(大きいブロック)を付けます。名前の最後は、_SEC
(毎秒)または_RQ
(リクエストごと)になります。
コンシューマ・グループおよびカテゴリ・メトリックでは、読取りまたは書込みの詳細は省略されます。
たとえば:
-
CD_IO_RQ_R_SM
は、セル・ディスクで小さいブロックを読み取るリクエスト数です。 -
GD_IO_TM_W_LG
は、グリッド・ディスクに大きいブロックを書き込むI/O待機時間(マイクロ秒)です。
例
次の例は、METRICDEFINITION
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
例7-110 METRICDEFINITIONオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE METRICDEFINITION
name
description
metricType
objectType
persistencePolicy
unit
親トピック: DESCRIBE
7.7.5.18 DESCRIBE METRICHISTORY
用途
DESCRIBE METRICHISTORY
コマンドは、METRICHISTORY
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE METRICHISTORY
使用上のノート
DESCRIBE METRICHISTORY
コマンドの属性には、次のものがあります。
-
alertState
: アラート状態のインジケータ。値はnormal
、warning
、critical
です。 -
collectionTime
: メトリック値が収集された時点のタイム・スタンプ -
metricObjectName
: 測定対象のオブジェクト(セル・ディスク、グリッド・ディスク、コンシューマ・グループなど)の名前 -
metricType
: 統計がどのように作成または定義されたかを示す仕様 -
metricValue
: メトリックが収集された時点の値 -
metricValueAvg
: メトリックの平均値 -
metricValueMax
: メトリックの最大値 -
metricValueMin
: メトリックの最小値 -
name
: 現在のメトリックの名前 -
objectType
: 測定対象のオブジェクトのタイプ。値は次のとおりです。-
CELL
-
CELL_FILESYSTEM
-
CELLDISK
-
FLASHCACHE
-
FLASHLOG
-
GRIDDISK
-
IBPORT
-
IORM_CATEGORY
-
IORM_CONSUMER_GROUP
-
IORM_DATABASE
-
IORM_PLUGGABLE_DATABASE
-
HOST_INTERCONNECT
-
SMARTIO
-
例
次の例は、METRICHISTORY
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
例7-111 METRICHISTORYオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE METRICHISTORY
name
alertState
collectionTime
metricObjectName
metricType
metricValue
metricValueAvg
metricValueMax
metricValueMin
objectType
親トピック: DESCRIBE
7.7.5.19 DESCRIBE OFFLOADGROUP
用途
DESCRIBE OFFLOADGROUP
コマンドは、OFFLOADGROUP
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE OFFLOADGROUP
使用上のノート
DESCRIBE OFFLOADGROUP
コマンドの属性には、次のものがあります。
-
autoStart
: オフロード・グループに関連付けられたオフロード・サーバーが動的に起動されるかどうか。値には、true
またはfalse
を指定できます。 -
comment
: オプションのコメント -
creationTime
: オフロード・グループが作成された時間 -
id
: オフロード・グループの識別子 -
isSystemGroup
: オフロード・グループがシステム・ソフトウェアによって作成されたかどうか。値はtrue
またはfalse
です。 -
name
: オフロード・グループの名前 -
package
: -
runtimeState
: オフロード・グループ・プロセスの現在の状態。値には、running
またはstopped
を指定できます。
例7-112 OFFLOADGROUPオブジェクトの説明
例は次のとおりです。
CellCLI> DESCRIBE OFFLOADGROUP
name
autoStart
comment modifiable
creationTime
id
isSystemGroup
package modifiable
runtimeState
親トピック: DESCRIBE
7.7.5.20 DESCRIBE PHYSICALDISK
用途
DESCRIBE PHYSICALDISK
コマンドは、PHYSICALDISK
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE PHYSICALDISK
使用上のノート
DESCRIBE PHYSICALDISK
コマンドの属性には、次のものがあります。
-
ctrlFirmware
: ハード・ディスク・コントローラのソフトウェア・バージョン -
ctrlHwVersion
: ハード・ディスク・コントローラのハードウェア・バージョン -
deviceID
: 物理ディスクのID -
deviceName
: 物理ディスク・デバイスの名前(/dev/sdx
など) -
diskType
: ディスクのタイプ(HardDisk
、FlashDisk
またはM2Disk
)。 -
enclosureDeviceId
: ハード・ディスク・エンクロージャの識別子。この属性は、Oracle Exadata Storage Server上のOracle Exadata System Softwareにのみ適用されます。 -
errCmdTimeoutCount
: タイムアウトした物理ディスクに関連するコマンドの実行回数(ディスク・ファームウェアのアップグレード、物理ディスクのリストなど)。 -
errHardReadCount
: 物理ディスクでの読取りエラーの合計数 -
errHardWriteCount
: 物理ディスクの書込みエラーの合計数 -
errorCount
: 物理ディスクのすべての既知のエラー数の合計 -
errOtherCount
: 物理ディスクの他のすべての(不明な)エラーの合計エラー数 -
errSeekCount
: ディスク・シーク・エラーの合計数 -
flashLifeLeft
: ディスクのフラッシュ・ディスクの残り寿命の割合 -
hotPlugCount
: ディスクが取り外されて再挿入された回数の合計数(ホットプラグ) -
lastFailureReason
: 最後の物理ディスク障害の事由 -
luns
: このディスクから変換されたLUNのリストM.2ディスクにLUNはありません。 -
makeModel
: システムにより提供されるモデルの説明 -
name
: 物理ディスクの一意の名前 -
notPresentSince
: ディスクが検出されなくなった日付 -
physicalFirmware
: ファームウェアのバージョン -
physicalInsertTime
: ディスクが挿入された時刻 -
physicalInterface
: ハード・ディスクで使用されているインタフェース・タイプ。たとえば、SAS
です -
physicalPort
: (HPモデルにのみ適用)物理ディスク・ポート値 -
physicalRPM
: 物理ハード・ディスクのRPM値。この属性は、ディスク・タイプ(SATAまたはSAS)を決定するためにも使用されます。 -
physicalSerial
: システム割当ての一意のID -
physicalSize
: ディスクのサイズ(バイト単位) -
physicalUseType
: ディスクの用途(Data
Drive
など) -
sectorRemapCount
: セクターの障害が原因で再マップされた物理ディスク・セクターの合計数 -
slotNumber
: ディスクの物理的な場所。この属性は、Oracle Exadata Storage Server上のOracle Exadata System Softwareにのみ適用されます。 -
status
: 物理ディスクのステータス。値は次のいずれかです。-
failed
: ディスクで障害が発生しました。以前のリリースでは、このステータスはcritical
と呼ばれていました。 -
normal
: ディスクは正常に動作しています -
not present
: ディスクは取り外されました -
peer failure
: フラッシュ・ディスク障害のみです -
poor performance
: ディスクのパフォーマンスが低下しています -
predictive failure
: ディスク障害の発生が予想されます -
write-through caching
: フラッシュ・ディスク・キャッシングのみです。
-
例7-113 Oracle Exadata Storage ServerでのPHYSICALDISKオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE PHYSICALDISK
name
ctrlFirmware
ctrlHwVersion
deviceId
deviceName
diskType
enclosureDeviceId
errCmdTimeoutCount
errHardReadCount
errHardWriteCount
errorCount
errOtherCount
errSeekCount
flashLifeLeft
hotPlugCount
lastFailureReason
luns
makeModel
notPresentSince
physicalFirmware
physicalInsertTime
physicalInterface
physicalPort
physicalRPM
physicalSerial
physicalSize
physicalUseType
sectorRemapCount
slotNumber
status
親トピック: DESCRIBE
7.7.5.21 DESCRIBE PLUGGABLEDATABASE
用途
DESCRIBE PLUGGABLEDATABASE
コマンドは、PLUGGABLEDATABASE
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE PLUGGABLEDATABASE
使用上のノート
DESCRIBE PLUGGABLEDATABASE
コマンドの属性には、次のものがあります
-
asmClusterName
: Oracle ASMクラスタ名または別名。Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降で使用できます。 -
flashCacheLimit
: このプラガブル・データベース(PDB)に対してフラッシュ・キャッシュで指定された制限値 -
flashCacheMin
: このPDBに対して指定されたフラッシュ・キャッシュの最小サイズ -
flashCacheSize
: このPDBに指定されたフラッシュ・キャッシュのサイズ -
iormLimit
: PDBのディスクI/O使用率制限。Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降で使用できます。 -
iormShare
: PDBのIORM共有番号。Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降で使用できます。 -
name
: PDBの名前 -
pdbID
: PDBのID -
pmemCacheLimit
: このプラガブル・データベース(PDB)に対してPMEMキャッシュで指定された制限値 -
pmemCacheMin
: このPDBに対して指定されたPMEMキャッシュの最小サイズ -
pmemCacheSize
: このPDBに指定されたPMEMキャッシュのサイズ
-
name
: プラガブル・データベース(PDB)名。 -
asmClusterName
: 関連付けられたASMクラスタの名前。この属性は、ASMを有効範囲にしたセキュリティが構成されている場合に移入されます。 -
containerName
: コンテナ・データベース(CDB)の名前 -
flashCacheLimit
: PDBで使用できるフラッシュ・キャッシュ領域の容量を指定します。値は弱い制限であるため、フラッシュ・キャッシュがフルでない場合、PDBはさらに多くの領域を消費する可能性があります。 -
flashCacheMin
: PDBに対して保証されるフラッシュ・キャッシュ領域の最小容量を指定します。 -
flashCacheSize
: PDBで使用できるフラッシュ・キャッシュ領域の最大容量を指定します。値は、いかなる時点でも超えることのできない強い制限です。 -
iormDiskLimit
: 使用可能なディスク・リソースの割合として表した、PDBのI/O使用率の制限を指定します。 -
iormFlashLimit
: 使用可能なフラッシュ・リソースの割合として表した、PDBのI/O使用率の制限を指定します。 -
iormShare
: PDBで使用できるI/Oリソースの相対的な共有を指定します。共有値が高いほど、優先度が高くなり、I/Oリソースへのアクセスが強化されます。 -
pdbID
: PDBの一意の識別子。 -
pmemCacheLimit
: PDBで使用できるPMEMキャッシュ領域の容量を指定します。値は弱い制限であるため、PMEMキャッシュがフルでない場合、PDBはさらに多くの領域を消費する可能性があります。 -
pmemCacheMin
: PDBに対して保証されるPMEMキャッシュ領域の最小容量を指定します。 -
pmemCacheSize
: PDBで使用できるPMEMキャッシュ領域の最大容量を指定します。値は、いかなる時点でも超えることのできない強い制限です。 -
xrmemCacheLimit
: PDBで使用できるXRMEMキャッシュ領域の容量を指定します。値は弱い制限であるため、XRMEMキャッシュがフルでない場合、PDBはさらに多くの領域を消費する可能性があります。 -
xrmemCacheMin
: PDBに対して保証されるXRMEMキャッシュ領域の最小容量を指定します。 -
xrmemCacheSize
: PDBで使用できるXRMEMキャッシュ領域の最大容量を指定します。値は、いかなる時点でも超えることのできない強い制限です。
例7-114 PLUGGABLEDATABASEオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE PLUGGABLEDATABASE
name
asmClusterName
containerName
flashCacheLimit
flashCacheMin
flashCacheSize
iormDiskLimit
iormFlashLimit
iormShare
pdbID
pmemCacheLimit
pmemCacheMin
pmemCacheSize
xrmemCacheLimit
xrmemCacheMin
xrmemCacheSize
親トピック: DESCRIBE
7.7.5.22 DESCRIBE PMEMCACHE
用途
DESCRIBE PMEMCACHE
コマンドは、PMEMCACHE
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
ノート:
DESCRIBE PMEMCACHE
コマンドは、Exadata X8MおよびX9Mストレージ・サーバー・モデルでのみ使用できます。
構文
DESCRIBE PMEMCACHE
使用上のノート
DESCRIBE PMEMCACHE
コマンドで表示される属性には、次のものがあります。
-
cellDisk
: PMEMキャッシュで使用されるセル・ディスク名。 -
creationTime
: PMEMキャッシュが作成された時点のタイプ・スタンプ。 -
degradedCelldisks
: キャッシュに構成されているが現在使用できないセル・ディスクのリスト。 -
effectiveCacheSize
: 使用不可のセル・ディスク上の領域を削減後の使用可能なPMEMのキャッシュ・サイズ。 -
id
: PMEMキャッシュの作成時に生成されるグローバル一意識別子(GUID)。 -
name
: PMEMキャッシュの一意の名前。 -
size
: PMEMキャッシュの合計サイズ。 -
status
: PMEMキャッシュの現在のステータス(normal
、warning
、critical
など)。 -
Oracle Exadata System Softwareリリースが23.1.0のExadata X8MおよびX9Mシステムでは、
DESCRIBE PMEMCACHE
のかわりにDESCRIBE XRMEMCACHE
を同じ意味で使用できます。
例
次の例は、PMEMCACHE
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
例7-115 PMEMCACHEオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE PMEMCACHE
name
cellDisk modifiable
creationTime
degradedCelldisks
effectiveCacheSize
id
size modifiable
status
親トピック: DESCRIBE
7.7.5.23 DESCRIBE PMEMLOG
用途
DESCRIBE PMEMLOG
コマンドは、PMEMLOG
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
ノート:
DESCRIBE PMEMLOG
コマンドは、Exadata X8MおよびX9Mストレージ・サーバー・モデルでのみ使用できます。
構文
DESCRIBE PMEMLOG
使用上のノート
DESCRIBE PMEMLOG
コマンドで表示される属性には、次のものがあります。
-
cellDisk
: PMEMLOGを含むセル・ディスクの名前。 -
creationTime
: PMEMLOGが作成されたときのタイムスタンプ。 -
degradedCelldisks
: PMEMLOGに構成されているが現在使用できないセル・ディスクのリスト。 -
effectiveSize
: 使用できないセル・ディスクの領域を差し引いた後の使用可能なPMEMLOGのサイズ。 -
efficiency
: PMEMLOGの効率をパーセントで表したもの。 -
id
: PMEMLOGの作成時に生成されるグローバル一意識別子(GUID)。 -
name
: PMEMLOGの一意の名前。 -
size
: PMEMLOGの合計サイズ。 -
status
: PMEMLOGの現在のステータス。normal
: すべてのPMEMセル・ディスクが使用可能です。warning
: 一部のPMEMセル・ディスクが使用できません。critical
: すべてのPMEMセル・ディスクが使用できません。
-
Oracle Exadata System Softwareリリースが23.1.0のExadata X8MおよびX9Mシステムでは、
DESCRIBE PMEMLOG
のかわりにDESCRIBE XRMEMLOG
を同じ意味で使用できます。
例7-116 PMEMLOGオブジェクトの説明
この例は、PMEMLOG
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
CellCLI> DESCRIBE PMEMLOG
name
cellDisk
creationTime
degradedCelldisks
effectiveSize
efficiency
id
size
status
親トピック: DESCRIBE
7.7.5.24 DESCRIBE QUARANTINE
用途
DESCRIBE QUARANTINE
コマンドは、QUARANTINE
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE QUARANTINE
使用上のノート
DESCRIBE QUARANTINE
コマンドの属性には、次のものがあります。
-
asmClusterId
: ASMクラスタの識別子。この属性は、Exadataソフトウェアの12.2.1.1.0以降で使用できます。 -
catDBPlan
: カテゴリ・プランの名前 -
cellsrvChecksum
: CELLSRVのバイナリのチェックサム -
clientPID
: セルをクラッシュしたクライアント・プロセスのプロセス識別子 -
comment
: 検疫のコメント -
conDbUniqueID
: 検疫のコンテナ・データベースの一意ID -
conDbUniqueName
: 検疫のコンテナ・データベースの一意名 -
crashReason
: クラッシュの理由 -
creationTime
: 検疫作成時間 -
dbUniqueID
: 検疫のデータベースの一意ID -
dbUniqueName
: 検疫のデータベースの一意名 -
fineGrainControl
: -
fineGrainValue
: -
incidentID
: 検疫を作成したクラッシュのインシデントの識別子 -
interDBPlan
: データベース間リソース・プランの名前 -
intraDBPlan
: データベース内リソース・プランの名前 -
ioBytes
: 検疫されたディスク・リージョンのバイト数。これはディスク・リージョンの検疫にのみ適用されます。 -
ioGridDisk
: 検疫されたディスク・リージョンのグリッド・ディスク名。これはディスク・リージョンの検疫にのみ適用されます。 -
ioOffset
: 検疫されたディスク・リージョンのI/Oオフセット。これはディスク・リージョンの検疫にのみ適用されます。 -
name
: 検疫の識別子 -
objectID
: -
planLineID
: SQLプラン・ラインの識別子。これはSQLプランの検疫にのみ適用されます。 -
quarantineMode
: -
quarantinePlan
: これは通常SYSTEMです -
quarantineReason
: 検疫作成の理由 -
quarantineType
: 作成された検疫のタイプ -
remoteHostName
: セルをクラッシュしたクライアント・プロセスを実行したリモート・ホストのホスト名 -
rpmVersion
: セルがクラッシュしたときに使用中であったセルのRPMバージョン -
sqlID
: セルをクラッシュしたSQL文のSQLID -
sqlPlanHashValue
: SQLプランのハッシュ値。これはSQLプランの検疫にのみ適用されます。
例7-117 QUARANTINEオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE QUARANTINE
name
asmClusterId
catDBPlan
cellsrvChecksum
clientPID
comment modifiable
conDbUniqueID
conDbUniqueName
crashReason
creationTime
dbUniqueID
dbUniqueName
fineGrainControl
fineGrainValue
incidentID
interDBPlan
intraDBPlan
ioBytes
ioGridDisk
ioOffset
objectID
planLineID
quarantineMode
quarantinePlan
quarantineReason
quarantineType
remoteHostName
rpmVersion
sqlID
sqlPlanHashValue
親トピック: DESCRIBE
7.7.5.25 DESCRIBE ROLE
用途
DESCRIBE ROLE
コマンドは、ROLE
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE ROLE
使用上のノート
DESCRIBE ROLE
コマンドの属性には、次のものがあります。
-
name
: ロールを割り当てられたユーザーの一意の名前 -
privileges
: ロールに付与されている権限
例7-118 ROLEオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE ROLE
name
privileges
親トピック: DESCRIBE
7.7.5.26 DESCRIBE SOFTWAREHISTORY
用途
DESCRIBE SOFTWAREHISTORY
コマンドは、ALERTHISTORY
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE SOFTWAREHISTORY
使用上のノート
DESCRIBE SOFTWAREHISTORY
コマンドの属性には、次のものがあります。
-
name
: ソフトウェア更新の名前 -
status
: ソフトウェア更新のステータス
例7-119 SOFTWAREHISTORYオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE SOFTWAREHISTORY
name
status
親トピック: DESCRIBE
7.7.5.27 DESCRIBE SOFTWAREUPDATE
用途
DESCRIBE SOFTWAREUPDATE
コマンドは、SOFTWAREUPDATE
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE SOFTWAREUPDATE
使用上のノート
DESCRIBE SOFTWAREUPDATE
コマンドの属性には、次のものがあります。
frequency
: このソフトウェア更新が自動的に実行される期間。値には、none
、daily
、weekly
またはbiweekly
を指定できます。値none
は、Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降で使用できます。name
: 更新に使用するパッチの名前またはunknown
。名前がunknown
にデフォルト設定された場合、ソフトウェアのアップデートが実行されたときに、最新のパッチがアップグレード用に選択されます。status
: このソフトウェア更新のステータス。store
: ソフトウェア更新ファイルの場所のURLtime
: ソフトウェア更新を実行する特定の日時timeLimitInMinutes
: アラートを取り消して発行するまでにセルがソフトウェアの更新を待機する分数。
例7-120 SOFTWAREUPDATEオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE SOFTWAREUPDATE
name modifiable
status
store modifiable
time modifiable
timeLimitInMinutes modifiable
親トピック: DESCRIBE
7.7.5.28 DESCRIBE THRESHOLD
用途
DESCRIBE THRESHOLD
コマンドは、THRESHOLD
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE THRESHOLD
使用上のノート
DESCRIBE THRESHOLD
コマンドで表示される属性には、次のものがあります。
-
comparison
: メトリック値としきい値を比較して、値がしきい値に違反しているかどうかを確認する演算子(>、>=、=、<、<=)。 -
critical
: メトリック値がクリティカルの状態であるとみなされる上限値。この値を超えるとアラートが生成されます -
name
: しきい値の一意の名前 -
observation
: 測定値の数。この数の測定値で率メトリックが平均され、しきい値と比較されます -
occurrences
: メトリック値がしきい値を連続して超えた場合の上限数。この上限数を超えると指定したアラートが発行されます -
warning
: メトリック値が警告の状態であるとみなされる上限値。この値を超えるとアラートが生成されます
例7-121 THRESHOLDオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE THRESHOLD
name
comparison modifiable
critical modifiable
observation modifiable
occurrences modifiable
warning modifiable
親トピック: DESCRIBE
7.7.5.29 DESCRIBE USER
用途
DESCRIBE USER
コマンドは、USER
オブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。
構文
DESCRIBE USER
使用上のノート
DESCRIBE USER
コマンドで表示される属性には、次のものがあります。
-
name
: ユーザーの一意の名前 -
roles
: ユーザーに割り当てられたロール
例7-122 USERオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE USER
name
roles
親トピック: DESCRIBE
7.7.5.30 DESCRIBE XRMEMCACHE
用途
Exadata X10M以降は、DESCRIBE XRMEMCACHE
コマンドによってExadata RDMAメモリー・キャッシュの属性のリストが表示されます。
ノート:
Exadata X8MおよびX9Mシステムでは、DESCRIBE XRMEMCACHE
コマンドはDESCRIBE PMEMCACHE
コマンドと同等です。
構文
DESCRIBE XRMEMCACHE
使用上のノート
Exadata X10M以降、DESCRIBE XRMEMCACHE
コマンドによって表示される属性は次のとおりです。
-
name
: Exadata RDMAメモリー・キャッシュ(XRMEMキャッシュ)の一意の名前。 -
creationTime
: XRMEMキャッシュが作成された時点のタイム・スタンプ。 -
effectiveCacheSize
: 使用可能なXRMEMキャッシュ・サイズ。
例
次の例は、XRMEMCACHE
オブジェクトを指定したDESCRIBE
コマンドを示しています。
例7-123 XRMEMCACHEオブジェクトの説明
CellCLI> DESCRIBE XRMEMCACHE
name
creationTime
effectiveCacheSize
親トピック: DESCRIBE
7.7.5.31 DESCRIBE XRMEMLOG
用途
Oracle Exadata System Softwareリリース23.1.0以降、DESCRIBE XRMEMLOG
コマンドはDESCRIBE PMEMLOG
コマンドと同等です。
ノート:
DESCRIBE XRMEMLOG
コマンドは、Exadata X8MおよびX9Mストレージ・サーバー・モデルでのみ使用できます。
親トピック: DESCRIBE
7.7.6 DROP
用途
DROP
コマンドは、指定した名前のオブジェクトをセルから削除したり、セルをリセットしたりします。
構文
DROP object_type [object_name [, object_name]...] [options]
使用上のノート
-
複数のオブジェクトが
DROP
コマンドのターゲットの場合は、正常に実行されない場合があります。エラーが発生するとコマンドが中断され、残りのオブジェクトは削除されません。
- DROP ALERTHISTORY
- DROP CELL
- DROP CELLDISK
- DROP FLASHCACHE
- DROP FLASHLOG
- DROP GRIDDISK
- DROP PMEMCACHE
- DROP PMEMLOG
- DROP QUARANTINE
- DROP ROLE
- DROP SOFTWAREHISTORY
- DROP THRESHOLD
- DROP USER
- DROP XRMEMCACHE
- DROP XRMEMLOG
親トピック: CellCLIコマンド・リファレンス
7.7.6.1 DROP ALERTHISTORY
用途
DROP ALERTHISTORY
コマンドは、セルのアラート履歴からアラートを削除します。
構文
DROP ALERTHISTORY {ALL |alert1
{,alert2
}, ...}
使用上のノート
-
このコマンドのalertNは、履歴から削除されるアラートの名前です。
-
ステートフル・アラートを削除する場合は、同時にアラートの順序のメンバーをすべて削除する必要があります。すべてのメンバーを削除しないと、システムによりエラーが発行されます。
例
次の例に、DROP ALERTHISTORY
コマンドを示します。
例7-124 セルのアラート履歴の削除
CellCLI> DROP ALERTHISTORY 1, 2_1, 2_2
親トピック: DROP
7.7.6.2 DROP CELL
用途
DROP CELL
コマンドは、セルを元の状態にリセットします。
構文
DROP CELL [ERASE = value] [FORCE]
使用上のノート
-
このコマンドは、セル内から実行します。
-
すべてのセル・ディスク、グリッド・ディスクおよびしきい値が削除されます。データベース間のプランは、デフォルトの状態にリセットされます。すべてのセル属性はデフォルト値に設定されます。
-
DROP CELL
の発行時にセル・ディスクにグリッド・ディスクが構成されている場合は、FORCE
オプションが必要です。指定しないとエラーがレポートされます。 -
ドライブを安全に消去するには、事前にフラッシュ・キャッシュ圧縮を無効化してください。
-
ERASE
オプションでは、ディスクの内容を上書きして消去します。値を次に示します。-
1pass
: 1つのパスで、内容が0(ゼロ)で上書きされます。この値はフラッシュ・ドライブには使用できません。 -
3pass
: 3つのパスで、内容が設定済のデータ・パターンで上書きされます。このオプションはNNSAの勧告に準拠します。この値はフラッシュ・ドライブには使用できません。 -
7pass
: 7つのパスで、ディスクが設定済のデータ・パターンで上書きされます。このオプションはDODの勧告に準拠します。
-
-
1pass
または3pass
オプションですべてのセルを削除する場合は、最初に7pass
オプションを使用してフラッシュ・ディスクを削除してから、セルを削除する必要があります。次は、コマンドの例です。CellCLI> DROP CELLDISK ALL FLASHDISK ERASE=7pass CellCLI> DROP CELL ERASE=1pass
-
Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降、Oracle Exadata Database Machine X5以上で
1pass
、3pass
または7pass
方式を使用してハード・ディスクまたはフラッシュ・ディスクを消去するように指定した場合、Oracle Exadata System Softwareは自動的にSecure Eraserを起動してディスクを消去します。Secure Eraserは、適切で高速な暗号消去方法を使用してディスクを消去できるかどうかを決定します。一部のディスクが適格である場合、暗号消去方式を使用してそれらのディスクを消去し、最初にリクエストされた方式(1/3/7パス)が他のディスクで使用されます。この機能はシステム・ディスクでは使用されません。各タイプのデバイスで使用できる消去方法のリストは、表7-3を参照してください。
次の表は、サポートされているアルゴリズムを使用してドライブを安全に消去するための所要時間を示しています。ERASE
オプションを使用して複数のグリッド・ディスクまたはセル・ディスクを削除する場合、コマンドはすべてのディスクおよびフラッシュ・ドライブに対して並列に実行されます。ただし、セルからデータを消去する場合は、安全な消去の使用をお薦めします。『Oracle Exadata Database Machineセキュリティ・ガイド』のデータベース・サーバーおよびストレージ・サーバーの安全な消去に関する項を参照してください。
表7-2 消去方法別のデバイスの推定消去時間
デバイスのタイプ | 1pass | 3pass | 7pass | 暗号化 |
---|---|---|---|---|
600 GBハード・ドライブ |
1時間 |
3時間 |
7時間 |
使用不可 |
1.2 TBハード・ドライブ |
1.67時間 |
5時間 |
11.67時間 |
使用不可 |
2 TBハード・ドライブ |
5時間 |
15時間 |
35時間 |
使用不可 |
3 TBハード・ドライブ |
7時間 |
21時間 |
49時間 |
使用不可 |
4 TBハード・ドライブ |
8時間 |
24時間 |
56時間 |
使用不可 |
8 TBハード・ドライブ |
13.17時間 |
39.5時間 |
92.17時間 |
1分 |
10 TBハード・ドライブ |
14時間 |
42時間 |
98時間 |
1分 |
14 TBハード・ドライブ |
18時間 |
54時間 |
126時間 |
1分 |
22.875 GBフラッシュ・ドライブ |
使用不可 |
使用不可 |
21分 |
使用不可 |
93 GBフラッシュ・ドライブ |
使用不可 |
使用不可 |
32分 |
使用不可 |
186 GBフラッシュ・ドライブ |
使用不可 |
使用不可 |
36分 |
使用不可 |
1.6 TBフラッシュ・ドライブ |
使用不可 |
使用不可 |
5.5時間 |
1分 |
3.2 TBフラッシュ・ドライブ |
使用不可 |
使用不可 |
8時間 |
1分 |
永続メモリー(PMEM)デバイス |
使用不可 |
使用不可 |
使用不可 |
1分 |
4 GB内部USB |
使用不可 |
30分 |
使用不可 |
使用不可 |
8 GB内部USB |
使用不可 |
1時間 |
使用不可 |
使用不可 |
150 GB M.2デバイス |
使用不可 |
使用不可 |
使用不可 |
1分 |
ILOM |
使用不可 |
使用不可 |
使用不可 |
1分 |
例7-125 セルの削除
CellCLI> DROP CELL FORCE
関連項目
親トピック: DROP
7.7.6.3 DROP CELLDISK
用途
DROP CELLDISK
コマンドは、セルからすべてのセル・ディスクまたは指定した名前のセル・ディスクを削除します。
このコマンドは、セル・ディスクに障害が発生した場合や、新しいモデルに交換した場合に必要です。
セル・ディスクを削除する前に、そのグリッド・ディスクおよび対応するOracle ASMディスクをディスク・グループから削除してください。Oracle ASMディスクは、グリッド・ディスクを削除する前に削除してください。
構文
DROP CELLDISK { ALL [FLASHDISK | HARDDISK] | cdisk_name [, cdisk_name]... }
[ERASE = value [NOWAIT]] [FORCE]
使用上のノート
- セル・ディスクを個別に指定すると、指定した名前のセル・ディスク(cdisk_name)が削除されます。
CELLDISK
に関連付けられているLUN
に自動作成のフラグが付いている場合、LUN
はセル・ディスクとともに削除されます。ALL
オプションを指定すると、セル上のすべてのセル・ディスクが削除されます。FLASHDISK
オプションでは、DROP CELLDISK
コマンドの対象をフラッシュ・ディスクであるセル・ディスクに制限します。HARDDISK
オプションでは、DROP CELLDISK
コマンドの対象をハード・ディスクであるセル・ディスクに制限します。DROP CELLDISK
の発行時にセル・ディスクにグリッド・ディスクが構成されている場合は、FORCE
オプションを使用する必要があります。このオプションを指定しないとエラーがレポートされます。FORCE
オプションを指定すると、グリッド・ディスクが最初に削除され、その後にセル・ディスクが削除されます。- 指定したセル・ディスクにフラッシュ・キャッシュが含まれていて、そのフラッシュ・キャッシュが
writeback
モードになっている場合は、セル・ディスクを削除できません。 -
Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降、Oracle Exadata Database Machine X5以上で
1pass
、3pass
または7pass
方式を使用してハード・ディスクまたはフラッシュ・ディスクを消去するように指定した場合、Oracle Exadata System Softwareは自動的にSecure Eraserを起動してディスクを消去します。Secure Eraserは、適切で高速な暗号消去方法を使用してディスクを消去できるかどうかを決定します。一部のディスクが適格である場合、暗号消去方式を使用してそれらのディスクを消去し、最初にリクエストされた方式(1/3/7パス)が他のディスクで使用されます。この機能はシステム・ディスクでは使用されません。 ERASE
オプションでは、ディスクの内容を上書きして消去します。値を次に示します。1pass
: 1つのパスで、内容が0(ゼロ)で上書きされます。このオプションはフラッシュ・ドライブには適用できません。3pass
: 3つのパスで、内容が設定済のデータ・パターンで上書きされます。このオプションは、米国国家核安全保障局(NNSA)の勧告に従っています。このオプションはフラッシュ・ドライブには適用できません。この値はフラッシュ・ドライブには使用できません。7pass
: 7つのパスで、ディスクが設定済のデータ・パターンで上書きされます。このオプションは、米国国防総省(DOD)の勧告に準拠しています。
各ディスクおよび消去方法のおおよその消去時間については、表7-2を参照してください。
NOWAIT
オプションとERASE
オプションを組み合せて使用し、コマンドを非同期で実行します。-
1pass
または3pass
オプションですべてのセル・ディスクを削除する場合は、最初に7pass
オプションを使用してフラッシュ・ディスクを削除してから、セル・ディスクを削除する必要があります。たとえば:CellCLI> DROP CELLDISK ALL FLASHDISK ERASE=7pass CellCLI> DROP CELLDISK ALL ERASE=1pass
次の表に、デバイス・タイプごとに使用されるセキュア消去方法のサマリーを示します。ハード・ドライブ、フラッシュ・デバイスおよび内部USBは、並行して安全に消去されます。同じ種類のデバイスであれば、複数のデバイスを消去するのにかかる時間は1つの場合と変わりません。
表7-3 様々なデバイスを安全に消去するために使用する方法
コンポーネント | 型またはモデル | 消去方法 |
---|---|---|
ハード・ドライブ |
|
暗号消去 |
ハード・ドライブ |
その他すべてのハード・ドライブ |
1/3/7パス消去 |
フラッシュ・デバイス |
Oracle Exadata X5以上のフラッシュ・デバイス |
暗号消去 |
フラッシュ・デバイス |
その他すべてのフラッシュ・デバイス |
7パス消去 |
M.2デバイス |
Oracle Exadata Database Machine X7-2以上 |
暗号消去 |
永続メモリー(PMEM)デバイス |
Oracle Exadata X8M以上 |
暗号消去 |
例7-126 セル・ディスクの削除例
CellCLI> DROP CELLDISK CD_03_cell01
CellCLI> DROP CELLDISK CD_02_cell06 FORCE
CellCLI> DROP CELLDISK ALL
CellCLI> DROP CELLDISK CD_02_cell09 ERASE=1pass NOWAIT
CellDisk CD_02_cell09 erase is in progress
親トピック: DROP
7.7.6.4 DROP FLASHCACHE
用途
DROP FLASHCACHE
コマンドは、セルからExadataスマート・フラッシュ・キャッシュを削除します。
構文
DROP FLASHCACHE
使用上のノート
フラッシュ・キャッシュを削除する前に、グリッド・ディスクと同期されていないデータ(ダーティ・データ)をフラッシュ・キャッシュからグリッド・ディスクにフラッシュする必要があります。ダーティ・データをフラッシュしないと、データが失われる場合があります。
例
次の例は、セルからExadataスマート・フラッシュキャッシュを削除する方法を示しています。
例7-127 Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュの削除
CellCLI> DROP FLASHCACHE
関連項目
親トピック: DROP
7.7.6.5 DROP FLASHLOG
構文
DROP FLASHLOG [FORCE]
使用上のノート
DROP FLASHLOG
コマンドは、実行時に実行できますが、フラッシュ・ディスク上のすべてのREDOデータがハード・ディスクに書き込まれるまでコマンドは完了しません。
FORCE
を指定しない場合、REDOが保存されているとDROP FLASHLOG
コマンドが失敗します。FORCE
を指定した場合、保存されているREDOはすべて消去され、Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログが削除されます。
注意:
REDOが保存されているためDROP FLASHLOG
に失敗する場合、リカバリ用として保存されているすべてのREDOがデータベースで不要になったことを確認するまで、FORCE
オプションは使用しないでください。詳細は、Oracleサポート・サービスに連絡してください。
例
次の例は、セルからExadataスマート・フラッシュキャッシュを削除する方法を示しています。
例7-128 セルからのOracle Exadataスマート・フラッシュ・ログの削除
CellCLI> DROP FLASHLOG CellCLI> DROP FLASHLOG FORCE
親トピック: DROP
7.7.6.6 DROP GRIDDISK
用途
DROP GRIDDISK
コマンドは、指定した名前のグリッド・ディスクを削除するか、ALL
オプションを指定してすべてのグリッド・ディスクを削除します。
注意:
グリッド・ディスクを削除する前に、そのディスクがどのOracle ASMディスク・グループにも含まれていないことを確認します。構文
DROP GRIDDISK
{ ALL [ FLASHDISK | HARDDISK ] PREFIX={[']gdisk_name_prefix[']|'gdisk_name_prefix1[,gdisk_name_prefix2]...'}
| gdisk_name1[,gdisk_name2]... }
[ERASE=value [NOWAIT]] [FORCE]
使用上のノート
-
1つ以上のグリッド・ディスク名(gdisk_name1、gdisk_name1など)が指定されている場合、各名前は、削除する個々のグリッド・ディスクを識別します。
-
FLASHDISK
またはHARDDISK
を指定せずにALL
オプションを指定すると、PREFIX
指定に一致するすべてのグリッド・ディスクが削除されます。FLASHDISK
またはHARDDISK
とともにALL
オプションを指定すると、指定したメディア・タイプで一致するグリッド・ディスクのみが削除されます。 -
ALL
が使用されている場合は、PREFIX
オプションを指定する必要があります。PREFIX
オプションには、削除されるグリッド・ディスクの識別に使用される1つ以上のカンマ区切りの接頭辞文字列を指定します。 -
DROP GRIDDISK
の発行時にグリッド・ディスクが使用されている場合は、エラーがレポートされます。INACTIVE
オプションを指定してALTER GRIDDISK
を使用すると、グリッド・ディスクを削除する前にグリッド・ディスクを非アクティブにできます。このアクションにより、グリッド・ディスクは使用されなくなります。 -
FORCE
オプションを使用すると、使用中のグリッド・ディスクを強制的に削除できます。 -
フラッシュベースのグリッド・ディスクを削除しても、領域は
FLASHCACHE
に自動的には割り当てられません。CREATE FLASHCACHE
コマンドを使用して、削除された領域をFLASHCACHE
に再利用できます。 -
ERASE
オプションでは、ディスクの内容を上書きして消去します。値を次に示します。-
1pass
: 1つのパスで、内容が0(ゼロ)で上書きされます。この値はフラッシュ・ドライブには使用できません。 -
3pass
: 3つのパスで、ディスクが設定済のデータ・パターンで上書きされます。このオプションはNSAの勧告に準拠します。この値はフラッシュ・ドライブには使用できません。 -
7pass
: 7つのパスで、ディスクが設定済のデータ・パターンで上書きされます。このオプションはDODの勧告に準拠します。
-
-
DROP GRIDDISK ERASE
はPMEMグリッド・ディスクには使用できません。 -
1pass
または3pass
オプションですべてのグリッド・ディスクを削除する場合は、最初に7pass
オプションを使用してフラッシュ・ディスクを削除してから、グリッド・ディスクを削除する必要があります。次は、コマンドの例です。CellCLI> DROP GRIDDISK ALL FLASHDISK PREFIX=data, ERASE=7pass CellCLI> DROP GRIDDISK ALL PREFIX=data, ERASE=1pass
-
NOWAIT
オプションとERASE
オプションを組み合せて使用し、コマンドを非同期で実行します。
例7-129 グリッド・ディスクの削除例
CellCLI> ALTER GRIDDISK data01_CD_03_cell01 INACTIVE
CellCLI> DROP GRIDDISK data01_CD_03_cell01
CellCLI> DROP GRIDDISK ALL PREFIX=data01
CellCLI> DROP GRIDDISK data02_CD_04_cell01 FORCE
CellCLI> DROP GRIDDISK data02_CD_04_cell01 ERASE=1pass
GridDisk data02_CD_04_cell01 successfully dropped
CellCLI> DROP GRIDDISK ALL FLASHDISK PREFIX=DATA ERASE=7pass
CellCLI> DROP GRIDDISK ALL PREFIX=DATA ERASE=3pass
親トピック: DROP
7.7.6.7 DROP PMEMCACHE
用途
DROP PMEMCACHE
コマンドは、セルからPMEMキャッシュを削除します。
ノート:
DROP PMEMCACHE
コマンドは、Exadata X8MおよびX9Mストレージ・サーバー・モデルでのみ使用できます。
構文
DROP PMEMCACHE
使用上のノート
-
PMEMキャッシュがライトバック・モードの場合は、PMEMキャッシュを削除する前に、グリッド・ディスクと同期されていないすべてのデータ(ダーティ・データ)をPMEMキャッシュからディスクにフラッシュする必要があります。ダーティ・データのフラッシュに失敗すると、データが失われる場合があります。
-
Oracle Exadata System Softwareリリースが23.1.0のExadata X8MおよびX9Mシステムでは、
DROP PMEMCACHE
のかわりにDROP XRMEMCACHE
を同じ意味で使用できます。
例7-130 ストレージ・サーバーからのPMEMキャッシュの削除
DROP PMEMCACHE
親トピック: DROP
7.7.6.8 DROP PMEMLOG
用途
DROP PMEMLOG
コマンドにより、セル・ディスクからPMEMログを削除します。
ノート:
DROP PMEMLOG
コマンドは、Exadata X8MおよびX9Mストレージ・サーバー・モデルでのみ使用できます。
構文
DROP PMEMLOG [FORCE]
使用上のノート
-
DROP PMEMLOG
コマンドは実行時に使用できますが、PMEMのすべてのREDOデータがディスクにフラッシュされるまで完了しません。 -
FORCE
を指定しない場合、REDOが保存されているとDROP PMEMLOG
コマンドが失敗します。FORCE
を指定した場合、すべてのデータは消去され、PMEMログが削除されます。注意:
ログに既存のREDO情報があるためにPMEMログを削除できない場合は、最初にコマンドを再試行してからFORCE
オプションを使用します。FORCE
オプションを使用すると、REDOログのコピーが同期されなくなる場合があり、データベースのREDOデータが破損する可能性があるため、他に方法がない状況でのみ使用してください。詳細は、Oracleサポート・サービスに連絡してください。 -
Oracle Exadata System Softwareリリースが23.1.0のExadata X8MおよびX9Mシステムでは、
DROP PMEMLOG
のかわりにDROP XRMEMLOG
を同じ意味で使用できます。
例7-131 ストレージ・サーバーからのPMEMログの削除
この例は、ストレージ・サーバーからPMEMログを削除する方法を示しています。
CellCLI> DROP PMEMLOG
親トピック: DROP
7.7.6.9 DROP QUARANTINE
用途
DROP QUARANTINE
コマンドは、検疫を手動で削除します。
構文
DROP QUARANTINE { ALL | quarantine1 [, quarantine2]... }
使用上のノート
通常、検疫されたエンティティがCELLSRVにさらに問題を引き起こす可能性がない場合は、検疫を削除できます。たとえば、問題のSQL文のセルのオフロードが無効化されるか、Oracle Databaseパッチが適用されます。詳細は、検疫のアラート・メッセージを参照してください。
セルにパッチが適用されると、すべての検疫は自動的に削除されます。手動で削除する必要はありません。
例
次の例に、DROP QUARANTINE
コマンドを示します。
例7-132 検疫の削除
CellCLI> DROP QUARANTINE 1
親トピック: DROP
7.7.6.10 DROP ROLE
用途
DROP ROLE
コマンドは、セルからユーザー・ロールを削除します。
構文
DROP ROLE { ALL | role_name1 [, role_name2, ...]} [FORCE]
使用上のノート
FORCE
オプションは、ユーザーにロールが付与されている場合にロールを削除します。
例
次の例に、ロールを削除する方法を示します。
例7-133 ロールの削除
CellCLI>DROP ROLE gd_monitor
親トピック: DROP
7.7.6.11 DROP SOFTWAREHISTORY
用途
DROP SOFTWAREHISTORY
コマンドは、すべての履歴または個々の更新履歴を削除します。
構文
DROP SOFTWAREHISTORY { ALL | 'update_name[,update_name...]'}
例7-134 スケジュール済ソフトウェア更新の履歴の削除
CellCLI> DROP SOFTWAREHISTORY '12.2.1.2.0.170509,12.2.1.2.0.17052'
CellCLI> DROP SOFTWAREHISTORY ALL
親トピック: DROP
7.7.6.12 DROP THRESHOLD
用途
DROP THRESHOLD
コマンドは、セルからすべてのしきい値または指定したしきい値を削除します。
構文
DROP THRESHOLD { ALL |threshold_name [, threshold_name ...] }
例
次の例に、DROP THRESHOLD
コマンドを示します。
例7-135 しきい値の削除
CellCLI> DROP THRESHOLD ct_io_wt_rq.interactive
CellCLI> DROP THRESHOLD ALL
関連項目
親トピック: DROP
7.7.6.13 DROP USER
用途
DROP USER
コマンドは、セルからユーザーを削除します。
構文
DROP USER { ALL | user1 [, user2]... }
例
次の例に、ユーザーを削除する方法を示します。
例7-136 ユーザーの削除
CellCLI>DROP USER agarcia
親トピック: DROP
7.7.6.14 DROP XRMEMCACHE
用途
Exadata X10M以降は、DROP XRMEMCACHE
コマンドによってExadata RDMAメモリー・キャッシュ(XRMEMキャッシュ)が削除されます。
ノート:
Exadata X8MおよびX9Mシステムでは、DROP XRMEMCACHE
コマンドはDROP PMEMCACHE
コマンドと同等です。
構文
DROP XRMEMCACHE
使用上のノート
Exadata X10M以降、XRMEMキャッシュは、セル・サーバー(CELLSRV)の起動時に、サポートされているストレージ・サーバーに存在しない場合は自動的に再作成されます。
親トピック: DROP
7.7.6.15 DROP XRMEMLOG
用途
Oracle Exadata System Softwareリリース23.1.0以降、DROP XRMEMLOG
コマンドはDROP PMEMLOG
コマンドと同等です。
ノート:
DROP XRMEMLOG
コマンドは、Exadata X8MおよびX9Mストレージ・サーバー・モデルでのみ使用できます。
親トピック: DROP
7.7.7 EXIT
用途
EXIT
コマンドは、CellCLIユーティリティを終了してオペレーティング・システムのプロンプトに制御を戻します。
構文
EXIT
EXIT
の機能はQUIT
コマンドと同じです。
親トピック: CellCLIコマンド・リファレンス
7.7.8 EXPORT CELLDISK
用途
EXPORT CELLDISK
コマンドは、セル・ディスクを別のセルに移動(インポート)する前に、すべてのセル・ディスクまたは指定したセル・ディスクを準備します。
構文
EXPORT CELLDISK { ALL | cdisk_name
}
使用上のノート
あるセルから別のセルにセル・ディスクを移動するには、EXPORT CELLDISK
コマンドとIMPORT CELLDISK
コマンドを使用します。現在のセルに障害が発生した場合、通常はすべてのディスクを新しいセルに移動します。最初に、任意のセルのセル・ディスクをエクスポートします。次に、CellCLIユーティリティを使用して、セル・ディスクを含む物理ドライブを移動したセルに、エクスポートしたセル・ディスクをインポートします。
セル・ディスクのエクスポートおよびインポートを使用しても、ASMを有効範囲にしたセキュリティまたはDBを有効範囲にしたセキュリティに関連付けられたセキュリティ構成の詳細は保持されません。したがって、セル・ディスクのエクスポートおよびインポートが成功した後、ASMを有効範囲にしたセキュリティまたはDBを有効範囲にしたセキュリティを削除して再構成する必要があります。
EXPORT CELLDISK
コマンドの実行時の考慮事項は、次のとおりです。
-
ALL
を指定すると、normal
ステータスのセル上のすべてのセル・ディスクがエクスポートされます。 -
セル・ディスクに関連付けられているLUNに自動作成のフラグが付いている場合、そのLUNはエクスポートの一環として削除されます。
-
エクスポートに成功したセル・ディスクの
status
属性は、ImportRequired
に設定され、エクスポートしたセル・ディスクはLIST CELLDISK
コマンドの出力に表示されます。 -
セル・ディスクをエクスポートしてインポートする前には(
status='ImportRequired'
)、次のことが適用されます。-
name
およびcomment
属性を変更できます。 -
セル・ディスクを削除できます。
-
セル・ディスクに新規グリッド・ディスクを作成することはできません。
-
-
ディスクをエクスポートすると、ディスク・コントローラ・キャッシュからのディスクに対する書込みはすべてクリアされ、ディスクにはエクスポート済であることを示すフラグが付けられます。ディスク上のグリッド・ディスクは、Oracle ASMに認識されなくなります。グリッド・ディスクに対するI/Oがあると、エラーが発生します。
セル・ディスクをエクスポートする前に、グリッド・ディスクと同期されていないデータ(ダーティ・データ)をフラッシュ・キャッシュからグリッド・ディスクにフラッシュする必要があります。ダーティ・データをフラッシュしないと、データが失われる場合があります。
例
次の例に、EXPORT CELLDISK
コマンドを示します。
例7-137 セル・ディスクのエクスポート
CellCLI> EXPORT CELLDISK CD_3_cell01 CellCLI> EXPORT CELLDISK ALL
関連項目
親トピック: CellCLIコマンド・リファレンス
7.7.9 GRANT
用途
GRANT
コマンドは、権限およびロールの属性を設定します。
構文
GRANT object_type [name] TO sub_object_type [sub_object_name]
使用上のノート
-
object_typeは次のとおりです。
PRIVILEGE
ROLE
-
PRIVILEGE
オブジェクト・タイプには次の値を使用できます。-
nameの書式は、次のとおりです。
{ ALL ACTIONS | action } ON { ALL OBJECTS | object } \ [{ ALL ATTRIBUTES | ATTRIBUTES attribute1 [, attribute2, ...] }] \ [{ WITH ALL OPTIONS | WITH OPTIONS option1 [, option2, ...] }]
-
sub_object_typeは
ROLE
である必要があります。 -
sub_object_nameはロールの名前です。
-
-
ROLE
オブジェクト・タイプには次を使用できます。-
nameはユーザー名です。
-
sub_object_typeは
USER
である必要があります。 -
sub_object_nameはユーザーの名前です。
-
7.7.9.1 GRANT PRIVILEGE
用途
GRANT PRIVILEGE
コマンドは、ロールにアクセス権限を設定します。
構文
GRANT PRIVILEGE { ALL ACTIONS | action } ON { ALL OBJECTS | object } \
{ ALL ATTRIBUTES | ATTRIBUTES attribute1 [, attribute2, ...] } \
{ WITH ALL OPTIONS | WITH OPTIONS option1 [, option2, ...] } \
TO ROLE { ALL | role1 [, role2, ...] }
使用上のノート
-
actionはコマンドです。例:
ALTER
、CREATE
、DESCRIBE
、DROP
、EXPORT
、IMPORT
、LIST
。ノート:
GRANT
およびREVOKE
コマンドは付与できません。-
CREATE USER
およびDROP USER
は付与できません。 -
CREATE ROLE
およびDROP ROLE
は付与できません。
-
objectはアクションのオブジェクト・タイプです。これは、任意のCellCLIオブジェクトを指定可能です。例:
CELL
、THRESHOLD
、PHYSICALDISK
、ALERTHISTORY
、ROLE
。 -
attributeはオブジェクトの属性です。オブジェクトの属性リストを取得するには、
LIST object_type
コマンドを実行します。 -
optionはオブジェクトのオプションです。例:
DETAIL
、LIMIT
、ORDER BY
、WHERE
。 -
roleは、権限を付与するロールの名前です。
-
ALL ACTIONS
引数は、すべてのアクションの権限を付与します。 -
ALL OBJECTS
引数は、すべてのオブジェクトの権限を付与します。 -
ALL ATTRIBUTES
引数は、すべての属性の権限を付与します。 -
WITH ALL OPTIONS
引数は、すべてのオプションの権限を付与します。 -
属性と
WITH OPTIONS
の指定はオプションです。これらが指定されない場合、すべての属性とオプションの権限を付与します。
例
例7-138 ロールへの権限の付与
この例は、ロールに権限を付与する方法を示しています。
CellCLI> GRANT PRIVILEGE list on alerthistory ATTRIBUTES alertAction,alertMessage \
WITH OPTIONS detail TO ROLE cellmonitor
例7-139 ロールへのすべての属性とオプションの付与
この例は、指定されたアクションとオブジェクトのすべての属性およびオプションをロールに付与する方法を示します。
CellCLI> GRANT PRIVILEGE { ALL ACTIONS | action } ON { ALL OBJECTS | object } to ROLE role1
例7-140 指定したアクション、オブジェクトおよび属性とすべてのオプションの付与
この例は、指定されたアクション、オブジェクトおよび属性のすべてのオプションをロールに付与する方法を示します。
CellCLI> GRANT PRIVILEGE { ALL ACTIONS | action } ON { ALL OBJECTS | object } \
ATTRIBUTES attribute1 [, attribute2, ...] to ROLE role1
例7-141 指定したアクション、オブジェクトおよびオプションとすべての属性の付与
この例は、指定されたアクション、オブジェクトおよびオプションのすべての属性をロールに付与する方法を示します。
CellCLI> GRANT PRIVILEGE { ALL ACTIONS | action } ON { ALL OBJECTS | object } \
WITH OPTIONS option1 [, option, ...] to ROLE role1
親トピック: GRANT
7.7.9.2 GRANT ROLE
用途
GRANT ROLE
コマンドは、ユーザーにロールを設定します。
構文
GRANT ROLE { ALL | role1 [, role2, ...] } TO USER { ALL | user1 [, user2...] }
使用上のノート
-
roleはロールの名前です。
-
ALL
引数は、ユーザーにすべてのロールを付与します。 -
TO USER ALL
引数は、すべてのユーザーにロールを付与します。
例
例7-142 ユーザーへのロールの付与
この例は、ユーザーにロールを付与する方法を示しています。
CellCLI> GRANT ROLE gd_monitor TO USER agarcia
親トピック: GRANT
7.7.10 HELP
用途
HELP
コマンドは、すべてのCellCLIコマンドの構文および使用方法に関する説明を表示します。
構文
HELP [help_topic
]
HELP
でトピック引数を指定しない場合は、用意されているすべてのトピックの名前が表示されます。トピックを指定した場合は、そのトピックの詳細なヘルプ・テキストが表示されます。
次の例は、HELP
コマンドの例を示しています。
例7-143 HELPコマンドを使用したヘルプ・テキストの表示
CellCLI> HELP CellCLI> HELP ALTER CellCLI> HELP ALTER CELL
親トピック: CellCLIコマンド・リファレンス
7.7.11 IMPORT CELLDISK
用途
IMPORT CELLDISK
コマンドは、すべてのエクスポート済セル・ディスク、またはセル・ディスクを含む物理ドライブを移動したセル上のエクスポート済セル・ディスクを復元します。
セル・ディスクは、通常、セル・ディスクのエクスポート元のセルとは異なるセルにインポートされます。たとえば、エクスポートしたセル・ディスクを含む物理ドライブが、異なるセルに移動された場合などです。
セル・ディスクやグリッド・ディスクが含まれるディスクをあるマシンから別のマシンに移動する場合、そのデータをASM障害グループに基づいて慎重にリバランスしてください。セルのすべてのディスクを別のセルに移動する場合は、障害グループ全体が移動されるため、ASMリバランスを実行する必要はありません。
構文
IMPORT CELLDISK { ALL | cdisk_name LUN=lun_id
| cdisk_name | LUN=lun_id }
[, comment=comment_text] [FORCE]
使用上のノート
あるセルから別のセルにセル・ディスクを移動するには、EXPORT CELLDISK
コマンドとIMPORT CELLDISK
コマンドを使用します。現在のセルに障害が発生した場合、通常はすべてのディスクを新しいセルに移動します。最初に、任意のセルのセル・ディスクをエクスポートします。次に、CellCLIユーティリティを使用して、セル・ディスクを含む物理ドライブを移動したセルに、エクスポートしたセル・ディスクをインポートします。
セル・ディスクのエクスポートおよびインポートを使用しても、ASMを有効範囲にしたセキュリティまたはDBを有効範囲にしたセキュリティに関連付けられたセキュリティ構成の詳細は保持されません。したがって、セル・ディスクのエクスポートおよびインポートが成功した後、ASMを有効範囲にしたセキュリティまたはDBを有効範囲にしたセキュリティを削除して再構成する必要があります。
IMPORT CELLDISK
コマンドの実行時の考慮事項は、次のとおりです。
-
ALL
、セル・ディスク名、LUN ID、またはセル・ディスク名とLUN IDを指定する必要があります。-
ALL
を指定すると、ImportRequired
ステータスのセル・ディスクがインポートされます。 -
セル・ディスク名を指定し、LUN IDを指定しない場合、管理サーバーでそのセル・ディスクが認識されていれば、指定した名前のセル・ディスクをインポートできます。認識されているセル・ディスクは、
status
をImportRequired
に指定したLIST CELLDISK
の出力で表示されます。 -
LUN IDを指定し、セル・ディスク名を指定しない場合、LUNがスキャンされ、セル・ディスクがインポートされます。この別形式のコマンドは、新しく挿入されたために管理サーバーとセル・サーバーに認識されていないセル・ディスクをインポートする際に使用できます。
-
LUN IDとセル・ディスク名の両方を指定すると、LUN IDはセル・ディスクのインポートに使用され、名前はインポートしたセル・ディスク名を変更する際に使用されます。
-
-
comment
属性に新しい値を入力して、セル・ディスクの既存のコメントを更新できます。 -
セル・ディスク名は、セル内で一意の名前であるかどうかが検証されます。インポート前にセル・ディスク名を変更して、一意性を確保できます。
-
セル内のグリッド・ディスク名は、一意である必要があります。
EXPORT
およびIMPORT
コマンドを使用してあるセル(cell_A
)から別のセル(cell_B
)に物理ディスクを移動すると、ターゲット・セル(cell_B
)に同じ名前の2つのグリッド・ディスクが割り当てられる可能性があります。この場合、セル・ソフトウェアでは、グリッド・ディスクの一方の名前に一時的な接尾辞(_duplicate_name
、_duplicate_name2
、_duplicate_name3
など)を追加することで、この名前の競合を自動的に解決します。この追加の接尾辞により、CellCLIコマンドで明確にグリッド・ディスクを指定できます。セル(
cell_B
)で名前が重複しているグリッド・ディスクには、次のコマンドを使用して新しい永続的な一意名を付けることをお薦めします。ALTER GRIDDISK gdname_duplicate_name NAME=new_unique_name
物理ディスクを元のセル(
cell_A
)に戻すか、ディスク名を変更せずに別のセルにディスクを移動すると、グリッド・ディスクは元の名前で表示されます。 -
LIST CELLDISK
コマンドにより、インポートが必要なセル・ディスクを把握できます。コマンドの出力は次のようになります。CellCLI> list celldisk CD_01_cell00 normal CD_01_cell01 normal CD_01_cell02 importRequired CD_01_cell03 importForceRequired CD_01_cell04 importRequired CD_01_flash0 normal CD_01_flash1 normal CD_01_flash2 normal CD_01_log00 normal CD_01_log01 normal
-
セル間でのセル・ディスクのエクスポートおよび移動に失敗した場合、
IMPORT
にFORCE
オプションを指定する必要があります。指定しないと、エラーが発生します。FORCE
オプションを使用する場合は、事前にOracleサポート・サービスに問い合せることをお薦めします。 -
IMPORT
コマンドでは、ディスクがエクスポート済であるかどうかがチェックされます。エクスポート済である場合、IMPORT
コマンドによってOracle ASMはグリッド・ディスクを認識できるようになります。ディスクがエクスポート済でない場合、IMPORT
コマンドでFORCE
オプションを使用してディスク上にグリッド・ディスクを再構築し、Oracle ASMで認識されるようにする必要があります。
例7-144 セル・ディスクのインポート
この例は、IMPORT CELLDISK
コマンドを示しています。IMPORT
コマンドにLUN IDを指定してセル・ディスクを識別しています。セル・ディスク名は、インポート先のセル上のセル・ディスクの名前を変更するために使用されます。
CellCLI> IMPORT CELLDISK CD_7_cell04 lun=3
CellCLI> IMPORT CELLDISK ALL
親トピック: CellCLIコマンド・リファレンス
7.7.12 LIST
用途
LIST
コマンドは、Oracle Exadata System Softwareオブジェクトの属性を表示します。表示されるオブジェクトは、名前またはフィルタで特定できます。
構文
LIST object_type [ name | attribute_filters] [attribute_list] [DETAIL] \
[ORDER BY attribute [ASC| DESC][, attribute [ASC| DESC], ...] \
[LIMIT integer]
使用上のノート
-
DETAIL
オプションまたは属性リストを指定せずにobject_typeのみを指定してLIST
を使用すると、このタイプの既存のオブジェクトの名前または属性のデフォルト・リストが表示されます。status
属性を持つオブジェクト・タイプの場合は、オブジェクト名およびステータスが表示されます。METRICHISTORY
オブジェクト・タイプの場合は、収集時間、オブジェクト名および値が表示されます。PHYSICALDISK
およびLUN
オブジェクト・タイプの場合は、ID属性が表示されます。ALERTHISTORY
オブジェクト・タイプの場合は、時間およびアラート・メッセージが表示されます。KEY
オブジェクト・タイプの場合は、キー値が表示されます。
-
各オブジェクトについて表示される属性は、属性リストを使用して指定できます。
DESCRIBE
コマンドを使用すると、任意のオブジェクト・タイプについて属性をすべて一覧表示できます。 -
表示されるオブジェクトは、属性フィルタにより決定されます。メトリックの数は多いため、コマンドの出力を絞り込む場合は
LIST METRICCURRENT
またはLIST METRICHISTORY
コマンドの使用時にフィルタを使用してください。空白またはタブを含む文字列である属性値は、引用符で囲む必要があります。 -
DETAIL
オプションのないデフォルトの書式では、各オブジェクトが個別の行に表示され、指定した属性リストの順にタブで区切られた属性値が続きます。 -
DETAIL
を使用した書式の場合は、特定のオブジェクトの各属性が個別の行に表示され、属性名の後に値が表示されます。表示される各オブジェクトは、空白行で区切られます。 -
設定されていない属性は、
DETAIL
オプションでは表示されません。これに対し、空の値に設定されている属性はDETAIL
オプションで表示されます。 -
ORDER BY
オプションは、昇順または降順で属性に順序を付けます。デフォルトは、ASC
です。 -
LIMIT
オプションは、表示される属性数の制限を設定します。LIMIT
がORDER BY
オプションとともに使用されている場合、最大値は100
です。
- LIST ACTIVEREQUEST
- LIST ALERTDEFINITION
- LIST ALERTHISTORY
- LIST CELL
- LIST CELLDISK
- LIST DATABASE
- LIST DIAGPACK
- LIST DISKMAP
- LIST FLASHCACHE
- LIST FLASHCACHECONTENT
- LIST FLASHLOG
- LIST GRIDDISK
- LIST IBPORT
- LIST IORMPLAN
- LIST IORMPROFILE
- LIST KEY
- LIST LUN
- LIST METRICCURRENT
- LIST METRICDEFINITION
- LIST METRICHISTORY
- LIST METRICSTREAM
- LIST OFFLOADGROUP
- LIST OFFLOADPACKAGE
- LIST PHYSICALDISK
- LIST PLUGGABLEDATABASE
- LIST PMEMCACHE
- LIST PMEMLOG
- LIST QUARANTINE
- LIST ROLE
- LIST SOFTWAREHISTORY
- LIST SOFTWAREUPDATE
- LIST THRESHOLD
- LIST USER
- LIST XRMEMCACHE
- LIST XRMEMLOG
親トピック: CellCLIコマンド・リファレンス
7.7.12.1 LIST ACTIVEREQUEST
用途
LIST ACTIVEREQUEST
コマンドは、セルの未処理のアクティブ・リクエストの指定した属性を表示します。
構文
LIST ACTIVEREQUEST [ name | attribute_filters ] [attribute_list] [DETAIL]
使用上のノート
DESCRIBE ACTIVEREQUESTコマンドを使用すると、ACTIVEREQUEST
の属性をすべて一覧表示できます。
例7-145 ACTIVEREQUESTの属性の表示
この例は、ACTIVEREQUEST
オブジェクトを指定したLIST
コマンドを示しています。
CellCLI> LIST ACTIVEREQUEST 5 DETAIL
name: 5
ID: 5
ParentID: 5
dbName: "test DB"
InstNum: 5
ConsumerGrp: "test group"
SessID: 5
SerialNum: 5
AsmFileNum: 5
AsmDGNum: 5
FileIncNum: 5
ObjNum: 5
TsNum: 5
SqlID: 5
FileType: "Oracle db data file"
IoReason: "test io"
IoType: "test read"
State: "Queued for Test"
GdList: gdName=testGrid,gdOffset=0,gdSize=524288000
親トピック: LIST
7.7.12.2 LIST ALERTDEFINITION
用途
LIST ALERTDEFINITION
コマンドは、セルにおけるアラートのすべての使用可能ソースを表示します。
構文
LIST ALERTDEFINITION [ name | attribute_filters ] [attribute_list] [DETAIL]
使用上のノート
DESCRIBE ALERTDEFINITIONコマンドを使用すると、ALERTDEFINITION
の属性をすべて一覧表示できます。
例7-146 ALERTDEFINITIONの属性の表示
この例は、ALERTDEFINITION
オブジェクトを指定したLIST
コマンドを示しています。
CellCLI> LIST ALERTDEFINITION StatefulAlert_CG_IO_RQ_LG DETAIL
name: StatefulAlert_CG_IO_RQ_LG
alertShortName: CG_IO_RQ_LG
alertSource: Metric
alertType: Stateful
description: "Threshold Alert"
metricName: CG_IO_RQ_LG
親トピック: LIST
7.7.12.3 LIST ALERTHISTORY
用途
LIST ALERTHISTORY
コマンドは、セルで発生したすべてのアラートを表示します。
構文
LIST ALERTHISTORY [ name | attribute_filters ] [attribute_list] [DETAIL]
使用上のノート
-
DESCRIBE ALERTHISTORYコマンドを使用すると、
ALERTHISTORY
の属性をすべて一覧表示できます。 -
WHERE
句にageInMInutes
属性を含めると、経過時間が指定範囲内のアラートのみが出力されるように指定できます。たとえば、次のコマンドでは、直前の15分間に作成されたアラートが表示されます。
CellCLI> LIST ALERTHISTORY WHERE ageInMinutes < 15
例
例7-147は、ALERTHISTORY
オブジェクトを指定したLIST
コマンドを示しています。
例7-148は、オープン・ステートフル・アラートおよびオープン・ステートレス・アラートを示しています。
例7-149は、オープン・ステートフル・アラートのみを示しています。クローズ済アラートはフィルタで除外されています。
例7-150は、クリアされていないアラートを示しています。
例7-147 ALERTHISTORYの属性の表示
CellCLI> LIST ALERTHISTORY 1671443714 DETAIL
name: 1671443714
alertSequenceID: 1671443714
sequenceBeginTime: 1179185707672
beginTime: "Sat May 18 10:14:16 PDT 2009"
endTime: "Sat May 25 10:14:16 PDT 2009"
severity: critical
alertMessage: "Errors in file svtrc_2840_10.trc (incident=13):"
alertShortName: ADR
alertNotified: 0
examinedBy: johndoe
alertType: stateless
CellCLI> LIST ALERTHISTORY WHERE begintime > 'Jun 1, 2009 11:37:00 AM PDT'
39 2009-10-02T12:26:53-07:00 "ORA-07445: exception
encountered: core dump [__kerne l_vsyscall()+5] [6]
[0x408C] [] [] []"
40 2009-10-06T23:28:06-07:00 "RS-7445 [unknown_function]
[signum: 6] [] [] [] [] [ ] []"
41 2009-10-07T00:50:42-07:00 "RS-7445 [Serv MS not responding]
[It will be restart ed] [] [] [] [] [] []"
42 2009-10-07T02:21:19-07:00 "RS-7445 [unknown_function]
[signum: 6] [] [] [] [] [ ] []"
CellCLI> LIST ALERTHISTORY 7 DETAIL
name: 7
alertMessage: "Flash cache mode is set to WriteBack because
there is dirty data in the flash cache."
alertSequenceID: 7
alertShortName: Software
alertType: Stateless
beginTime: 2012-09-10T13:22:38-07:00
examinedBy:
metricObjectName: FlashCache
notificationState: 0
sequenceBeginTime: 2012-09-10T13:22:38-07:00
severity: info
alertAction: "If the newly-assigned mode for flash cache is
not wanted, then change it using the ALTER CELL
command as described in the Oracle Exadata user's
guide."
例7-148 オープン・ステートフル・アラートおよびオープン・ステートレス・アラートの表示
CellCLI> LIST ALERTHISTORY ATTRIBUTES alertsequenceid,name,alerttype \
WHERE endtime=null
1 1 Stateless
3 3 Stateless
11 11_1 Stateful
例7-149 オープン・ステートフル・アラートの表示
CellCLI> LIST ALERTHISTORY WHERE endtime=null AND alerttype=stateful
例7-150 クリアされていないアラートの表示
CellCLI> LIST ALERTHISTORY WHERE endtime=null
1 2014-11-11T11:08:15-08:00 info "Factory defaults restored for
Adapter 0"
3 2014-11-11T11:27:06-08:00 critical "RS-700 [No IP found in Exadata
config file] [Check cellinit.ora]
[] [] [] [] [] [] [] [] [] []"
11_1 2014-12-19T12:01:06-08:00 critical "The HDD disk controller battery
has failed. All disk drives have been placed in WriteThrough caching mode. Disk
write performance may be reduced. The flash drives are not affected. Battery
Serial Number : 1142 Battery Type : ibbu08 Battery Temperature : 39
C Full Charge Capacity : 773 mAh Relative Charge : 83% Ambient
Temperature : 32 C"
親トピック: LIST
7.7.12.4 LIST CELL
用途
LIST CELL
コマンドは、セルの指定した属性を表示します。
構文
LIST CELL [ ATTRIBUTES attribute_list ] [ DETAIL ]
使用上のノート
-
DESCRIBE CELLコマンドを使用すると、
CELL
の属性をすべて一覧表示できます。 -
LIST CELL
では、ローカル・セルに関する情報のみが表示されます。 -
セル・コンポーネントのステータスを監視するには、
LIST
コマンドを使用して、status
、fanStatus
、temperatureStatus
およびpowerStatus
の値を確認します。
例
例7-151は、CELL
オブジェクトを指定したLIST
コマンド、およびそれに対応する出力を示しています。
例7-152は、セル・コンポーネントのステータスを表示する方法を示しています。
例7-153は、snmpSubscriber
属性の値を表示する方法を示しています。
例7-154は、emailFormat
属性の値を表示する方法を示しています。
例7-155は、locatorLEDStatus
属性の値を表示する方法を示しています。
例7-156は、doNotServiceLEDStatus
属性の値を表示する方法を示しています。
例7-157は、bbuLearnCycleTime
属性の値を表示する方法を示しています。
例7-158は、rescuePlan
属性の値を表示する方法を示しています。
例7-159は、httpsAccess
属性の値を取得する方法を示しています。
例7-151 セル情報の表示
CellCLI> LIST CELL
cell01 online
例7-152 セル・コンポーネントのステータスの表示
CellCLI> LIST CELL ATTRIBUTES name, status, location, -
fanStatus, temperatureStatus, powerStatus
cell01 online rack5:shelf1 normal normal normal
例 7-153 snmpSubscriber属性の表示
CellCLI> LIST CELL ATTRIBUTES snmpSubscriber
((host=server1.example.com,port=3873,community=public, type=asr))
例7-154 電子メールの形式の表示
CellCLI> LIST CELL ATTRIBUTES emailFormat
html
例7-155 locatorLEDStatusの表示
CellCLI> LIST CELL ATTRIBUTES locatorLEDStatus
off
例7-156 doNotServiceLEDStatusの表示
CellCLI> LIST CELL ATTRIBUTES doNotServiceLEDStatus
on
例7-157 bbuLearnCycleTimeの属性の表示
CellCLI> LIST CELL ATTRIBUTES bbuLearnCycleTime
例7-158 rescuePlanの表示
CellCLI> LIST CELL ATTRIBUTES rescuePlan
CREATE ROLE "admin"
GRANT PRIVILEGE all actions ON diagpack all attributes WITH all options TO ROLE "admin"
CREATE ROLE "diagRole"
GRANT PRIVILEGE download ON diagpack all attributes WITH all options TO ROLE "diagRole"
GRANT PRIVILEGE create ON diagpack all attributes WITH all options TO ROLE "diagRole"
GRANT PRIVILEGE list ON diagpack all attributes WITH all options TO ROLE "diagRole"
ALTER CELL accessLevelPerm="remoteLoginEnabled", diagHistoryDays="7", metricHistoryDays="7", notificationMethod="mail,snmp", notificationPolicy="warning,critical,clear", snmpSubscriber=((host="localhost", port=162, community="public", type=asr)), bbuLearnCycleTime="2016-10-17T02:00:00-07:00", bbuLearnSchedule="MONTH 1 DATE 17 HOUR 2 MINUTE 0", alertSummaryStartTime="2016-09-21T17:00:00-07:00", alertSummaryInterval=weekly, hardDiskScrubInterval=biweekly, hardDiskScrubFollowupIntervalInDays="14"
ALTER IORMPLAN objective=basic
例7-159 HTTPsアクセス制御リストの表示
この例は、Exadata RESTfulサービスのHTTPsアクセス制御リストを表示する方法を示しています。
CellCLI> LIST CELL ATTRIBUTES httpsAccesss
ALL
ALL
の値はデフォルト値で、すべてのホストにアクセスできます。
親トピック: LIST
7.7.12.5 LIST CELLDISK
用途
LIST CELLDISK
コマンドは、指定した属性およびフィルタで決定されるセル・ディスクの属性を表示します。
構文
LIST CELLDISK [ name | attribute_filters ] [attribute_list] [DETAIL]
使用上のノート
DESCRIBE CELLDISKコマンドを使用すると、CELLDISK
の属性をすべて一覧表示できます。
例
次の例は、CELLDISK
オブジェクトを指定したLIST
コマンドおよび対応する出力を示しています。
例7-160 セル・ディスクの属性の表示
CellCLI> LIST CELLDISK CD_01_cell05 ATTRIBUTES size
557.859375G
CellCLI> LIST CELLDISK WHERE status!=normal ATTRIBUTES name
CD_01_cell03
CellCLI> LIST CELLDISK WHERE DEVICENAME LIKE '/dev/c0d[2-5]' -
ATTRIBUTES name, size
CD_01_cell05 557.859375G
CellCLI> LIST CELLDISK CD_01_cell05 DETAIL
name: CD_01_cell05
comment:
creationTime: 2018-03-21T13:39:15-04:00
deviceName: /dev/sdi
devicePartition: /dev/sdi
diskType: HardDisk
errorCount: 0
freespace: 0
id: 00000117-84d2-ed2c-0000-000000000000
physicalDisk: K7N5JJ
size: 557.859375G
status: normal
親トピック: LIST
7.7.12.6 LIST DATABASE
用途
アクティブ・データベースを対象として、指定した属性を表示します。
構文
LIST DATABASE [name | attribute_filters] [attribute_list] [DETAIL]
使用上のノート
DESCRIBE DATABASEコマンドを使用すると、DATABASE
の属性をすべて一覧表示できます。
例
次の例は、DATABASE
オブジェクトを指定したLIST
コマンドおよび対応する出力を示しています。
例7-161 データベースの属性の表示
CellCLI> LIST DATABASE
DB01
CellCLI> LIST DATABASE DETAIL
name: DB01
asmClusterName: SALESDBS_ASMCLUSTER
databaseID: 1234567656
lastRequestTime: 2016-10-27T07:46:36-07:00
profile: GOLD
flashCacheMin: 4.00390625G
flashCacheLimit: 4.19921875G
flashCacheSize: 0
pmemCacheMin: 2.001953125G
pmemCacheLimit: 2.099609375G
pmemCacheSize: 0
CellCLI> LIST DATABASE ATTRIBUTES NAME, PROFILE
ASM
TEST50 GOLD
TEST100 GOLD
TEST150 SILVER
TEST20 GOLD
TEST200 BRONZE
TEST180 SILVER
TEST175 SILVER
TEST225 BRONZE
TEST230 BRONZE
TEST300
TEST280
TEST245 BRONZE
CellCLI> LIST DATABASE ATTRIBUTES NAME, DATABASEID WHERE PROFILE = 'GOLD'
TEST50 50
TEST100 100
TEST20 20
親トピック: LIST
7.7.12.7 LIST DIAGPACK
用途
LIST DIAGPACK
コマンドは、システムの診断パッケージをそのステータスとともにリストします。
構文
LIST DIAGPACK [DETAIL]
使用上のノート
診断パッケージの場所は、$LOG_HOMEです。
例
例7-162 "list diagpack" コマンドの出力
この例は、LIST DIAGPACKコマンドの出力を示します。
CellCLI> LIST DIAGPACK scab01cel04_diag_2015_09_30T13_29_06_1.tar.bz2 (7 minutes ago) scab01cel04_2015_09_30T13_13_00_2_1.tar.bz2 (23 minutes ago for alert: 2_1) scab01cel04_2015_09_30T13_07_10_1_1.tar.bz2 (28 minutes ago for alert: 1_1)
例7-163 DETAILオプション付きの "list diagpack" コマンドの出力
この例は、DETAILオプション付きのLIST DIAGPACKコマンドの出力を示します。
CellCLI> LIST DIAGPACK DETAIL Name: scab01cel04_diag_2015_09_30T13_29_06_1.tar.bz2 Time: Wed, 30 Sep 2015 13:29:06 (7 minutes ago) Type: Custom package Name: scab01cel04_2015_09_30T13_13_00_2_1.tar.bz2 Time: Wed, 30 Sep 2015 13:13:00 (23 minutes ago) Alert ID: 2_1 Alert description: InfiniBand Port HCA-1:2 indicates invalid state. Name: scab01cel04_2015_09_30T13_07_10_1_1.tar.bz2 Time: Wed, 30 Sep 2015 13:07:10 (28 minutes ago) Alert ID: 1_1 Alert description: File system "/" is 84% full
関連項目
親トピック: LIST
7.7.12.8 LIST DISKMAP
用途
物理ディスクの指定済グリッド・ディスク属性を表示します。
構文
LIST DISKMAP
使用上のノート
DESCRIBE DISKMAPコマンドを使用すると、DISKMAP
の属性をすべて一覧表示できます。
例
次の例は、DISKMAP
オブジェクトを指定したLIST
コマンドおよび対応する出力を示しています。
例7-164 物理ディスクのグリッド・ディスク属性の表示
CELLCLI> LIST DISKMAP Name PhysicalSerial SlotNumber Status PhysicalSize CellDisk DevicePartition GridDisks 27:0 E0XH34 0 normal 559G CD_00_sgrcel2 /dev/sda3 "DATA_CD_00_sgrcel2, RECO_CD_00_sgrcel2" 27:1 E0XH2S 1 normal 559G CD_01_sgrcel2 /dev/sdb3 "DATA_CD_01_sgrcel2, RECO_CD_01_sgrcel2" 27:2 E0Z0CS 2 normal 559G CD_02_sgrcel2 /dev/sdc "DATA_CD_02_sgrcel2, DBFS_CD_02_sgrcel2, RECO_CD_02_sgrcel2" . . .
親トピック: LIST
7.7.12.9 LIST FLASHCACHE
用途
LIST FLASHCACHE
コマンドは、指定した属性で決定されるExadataスマート・フラッシュ・キャッシュの属性を表示します。
構文
LIST FLASHCACHE [attribute_list] [DETAIL]
使用上のノート
DESCRIBE FLASHCACHEコマンドを使用すると、FLASHCACHE
の属性をすべて一覧表示できます。
例
次の例は、FLASHCACHE
オブジェクトを指定したLIST
コマンドおよび対応する出力を示しています。
例7-165 Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュの属性の表示
CellCLI> LIST FLASHCACHE
raw_FLASHCACHE normal
CellCLI> LIST FLASHCACHE DETAIL
name: raw_FLASHCACHE
cellDisk: c9FLASH0,FD_FLASH1_raw,FD_FLASH2_raw
creationTime: 2012-08-04T15:42:42-07:00
degradedCelldisks:
effectiveCacheSize: 192M
id: 8a0adc84-9088-4c4e-8e1c-b6bcbd5cb1ba
size: 192M
status: normal
親トピック: LIST
7.7.12.10 LIST FLASHCACHECONTENT
用途
LIST FLASHCACHECONTENT
コマンドは、指定した属性で決定されるExadataスマート・フラッシュ・キャッシュ・エントリの属性を表示します。
構文
LIST FLASHCACHECONTENT [attribute_filters] [attribute_list] [DETAIL]
使用上のノート
DESCRIBE FLASHCACHECONTENTコマンドを使用すると、FLASHCACHECONTENT
の属性をすべて一覧表示できます。
例
例7-166 Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュ・コンテンツの属性の表示
この例は、FLASHCACHECONTENT
オブジェクトを指定したLIST
コマンドおよび対応する出力を示しています。
CellCLI> LIST FLASHCACHECONTENT DETAIL
cachedKeepSize: 8192
cachedSize: 16384
cachedWriteSize: 16384
clusterName: CLUSTER-C1
columnarCacheSize: 0
columnarKeepSize: 0
dbID: 3557170052
dbUniqueName: TEST1
hitCount: 4
missCount:
objectNumber: 23102
tableSpaceNumber: 1
cachedKeepSize: 0
cachedSize: 983040
cachedWriteSize: 983040
clusterName: CLUSTER-C1
columnarCacheSize: 0
columnarKeepSize: 0
dbID: 4325252357
dbUniqueName: MYODB
hitCount: 1
missCount: 1
objectNumber: 4294967295
tableSpaceNumber: 4
例7-167 データベース・オブジェクト別のExadataスマート・フラッシュ・キャッシュ・コンテンツの表示
この例は、パーティション化された表のオブジェクトのデータベース問合せと、同じオブジェクトのフラッシュ・キャッシュを示しています。この例では、パーティション化された表がデータベースに作成され、パーティションのデータ・オブジェクト番号を問い合せます。その後、Oracle Exadata Storage Serverのフラッシュ・キャッシュを問い合せます。
CREATE TABLE parttabl (c1 number) PARTITION BY RANGE(c1)
(
PARTITION partt1 VALUES LESS THAN (100),
PARTITION partt2 VALUES LESS THAN (200)
);
SQL> SELECT SUBSTR(OBJECT_NAME, 0 , 10) OBJ_NAME, SUBOBJECT_NAME, DATA_OBJECT_ID
FROM user_objects WHERE OBJECT_NAME LIKE ('PARTT%');
OBJ_NAME SUBOBJECT_NAME DATA_OBJECT_ID
---------- ------------------------------ --------------
PARTTABL
PARTTABL PARTT1 63197
PARTTABL PARTT2 63198
CellCLI> LIST FLASHCACHECONTENT WHERE objectNumber=63197 DETAIL
cachedKeepSize: 0
cachedSize: 983040
cachedWriteSize: 983040
clusterName: CLUSTER-C1
columnarCacheSize: 0
columnarKeepSize: 0
dbID: 3557170052
dbUniqueName: TEST1
hitCount: 1
missCount: 1
objectNumber: 63197
tableSpaceNumber: 4
CellCLI> LIST FLASHCACHECONTENT WHERE objectNumber=63198 DETAIL
cachedKeepSize: 0
cachedSize: 16384
cachedWriteSize: 16384
clusterName: CLUSTER-C1
columnarCacheSize: 0
columnarKeepSize: 0
dbID: 3557170052
dbUniqueName: TEST1
hitCount: 0
missCount: 2
objectNumber: 63198
tableSpaceNumber: 4
例7-168 ASMCLUSTERクライアントのExadataスマート・フラッシュ・キャッシュ・コンテンツの表示
Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降、ASMが有効範囲にしたセキュリティが構成されている場合、dbUniqueName
属性はASMCLUSTERクライアント名で修飾されます。この例は、Oracle ASMクラスタに関連付けられたデータベース・インスタンスのLIST FLASHCACHECONTENT
コマンドの出力の一部を示しています。
CellCLI> LIST FLASHCACHECONTENT WHERE dbuniquename LIKE 'ASM.*' DETAIL
cachedKeepSize: 0
cachedSize: 65536
cachedWriteSize: 65536
columnarCacheSize: 0
columnarKeepSize: 0
dbID: 3334479949
dbUniqueName: ASM1.DB1.CDB$ROOT
hitCount: 0
missCount: 0
objectNumber: 75307
tableSpaceNumber: 1
...
cachedKeepSize: 0
cachedSize: 2957312
cachedWriteSize: 0
columnarCacheSize: 0
columnarKeepSize: 0
dbID: 1238079488
dbUniqueName: ASM1.DB1.PDB1
hitCount: 4
missCount: 47
objectNumber: 4294967294
tableSpaceNumber: 1
...
cachedKeepSize: 0
cachedSize: 17326080
cachedWriteSize: 0
columnarCacheSize: 0
columnarKeepSize: 0
dbID: 1757889862
dbUniqueName: ASM2.DB2
hitCount: 9
missCount: 255
objectNumber: 4294967294
tableSpaceNumber: 5
例7-169 キャッシュされたREDOログのExadataスマート・フラッシュ・キャッシュ・コンテンツの表示
Oracle Exadata System Softwareリリース20.1.0以降、Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュには、キャッシュされたREDOログを含めることができます。キャッシュされたREDOログ・エントリは、objectNumber = 4294967293
によって識別されます。この例は、キャッシュされたREDOログの詳細を表示するLIST FLASHCACHECONTENT
コマンドを示しています。
CellCLI> LIST FLASHCACHECONTENT -
ATTRIBUTES dbUniqueName, dbID, tableSpaceNumber, objectNumber, cachedSize -
WHERE objectNumber = 4294967293
ACME1 3557170052 0 4294967293 140795904
MYODB 4325252357 0 4294967293 142036992
親トピック: LIST
7.7.12.11 LIST FLASHLOG
用途
LIST FLASHLOG
コマンドは、指定した属性で決定されるOracle Exadataスマート・フラッシュ・ログ・エントリの属性を表示します。
構文
LIST FLASHLOG
使用上のノート
DESCRIBE FLASHLOGコマンドを使用すると、FLASHLOG
の属性をすべて一覧表示できます。
例
次の例は、FLASHLOG
オブジェクトを指定したLIST
コマンドおよび対応する出力を示しています。
例7-170 Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログの属性の表示
CellCLI> LIST FLASHLOG
raw_FLASHLOG normal
CellCLI> LIST FLASHLOG DETAIL
name: raw_FLASHLOG
cellDisk: c9FLASH0,FD_FLASH1_raw,FD_FLASH2_raw
creationTime: 2011-01-23T12:34:56-05:00
degradedCelldisks:
effectiveSize: 512M
efficiency: 100.0
id: 8a0aadc84-908804c4e08e1c-b6bcbd5cb1ba
size: 512M
status: normal
親トピック: LIST
7.7.12.12 LIST GRIDDISK
用途
LIST GRIDDISK
コマンドは、指定した属性およびフィルタで決定されるOracle Exadata Storage Serverの1つ以上のグリッド・ディスクの属性を表示します。
構文
LIST GRIDDISK [ name | attribute_filters ] [attribute_list] [DETAIL]
使用上のノート
-
DESCRIBE GRIDDISKコマンドを使用すると、
GRIDDISK
の属性をすべて一覧表示できます。 -
asmDeactivationOutcome
属性を使用して、データ損失なしでグリッド・ディスクを非アクティブにできるかどうかを確認できます。この属性は、DESCRIBE GRIDDISK
コマンドで表示される属性のリストには含まれません。この属性を使用する場合、出力にYES
と示されたら、グリッド・ディスクは非アクティブにできます。 -
asmModeStatus
属性を使用して、グリッド・ディスクの現在の使用状況を確認できます。この属性は、DESCRIBE GRIDDISK
コマンドで表示される属性のリストには含まれません。この属性に使用される値は、次のとおりです。ONLINE
: Oracle ASMは、アクティブにこのグリッド・ディスクを使用しています。OFFLINE
: Oracle ASMは、このグリッド・ディスクをオフラインにしました。DROPPED
: Oracle ASMは、このグリッド・ディスクを削除しました。UNUSED
: Oracle ASMインスタンスは、ストレージ・セルでこのグリッド・ディスクを使用していません。SYNCING
: Oracle ASMは、このグリッド・ディスクをオンラインにする作業を開始しました。UNKNOWN
: グリッド・ディスクを使用するOracle ASMインスタンスは、問合せに対応できません。または、現在マウントされているディスク・グループではないために、Oracle ASMは問合せを拒否しました。
-
cachingPolicy
属性をnoneに設定する場合、関連するフラッシュ・キャッシュが書込みI/Oレイテンシのキャッピングおよびロギング用として使用されます。これはキャッシングには使用されません。
例7-171 グリッド・ディスクの属性の表示
この例は、GRIDDISK
オブジェクトを指定したLIST
コマンドおよび対応する出力を示しています。
CellCLI> LIST GRIDDISK WHERE cellDisk = 'CD_01_cell05' -
ATTRIBUTES name, status
DATA_CD_01_cell05 active
RECO_CD_01_cell05 active
CellCLI> LIST GRIDDISK DATA_CD_01_cell05 DETAIL
name: DATA_CD_01_cell05
status: active
comment:
id: 00000117-84d9-0096-0000-000000000000
creationTime: 2009-01-16T17:04:49-06:00
cellDisk: CD_01_cell05
offset: 0
availableTo: CLUSTER-C1
size: 10G
errorCount: 0
diskType: HardDisk
cachedBy: FD_01_FLASH, FD02_FLASH, FD03_FLASH
cachingPolicy: default
CellCLI> LIST GRIDDISK DATA_CD_01_cell05 ATTRIBUTES size
136.640625G
CellCLI> LIST GRIDDISK WHERE status!=active ATTRIBUTES name
data_CD_01_1_abcd2x3
CellCLI> LIST GRIDDISK data4_CD_09_cell01 DETAIL
name: data4_CD_09_cell01
availableTo:
cellDisk: CD_09_cell01
comment:
creationTime: 2009-07-26T17:09:46-07:00
diskType: HardDisk
errorCount: 0
id: 00000122-b98a-a47a-0000-000000000000
offset: 27.546875G
size: 75G
status: active
例7-172 グリッド・ディスクを非アクティブにできるかどうかの確認
この例は、グリッド・ディスクを非アクティブにできるかどうかを判定するために使用されるasmDeactivationOutcome
属性を示しています。
CellCLI> LIST GRIDDISK ATTRIBUTES name, asmDeactivationOutcome
QUAL_CD_00_cell01 Yes
PROD_CD_02_cell01 Cannot de-activate due to other offline disks in
the diskgroup
TEST_CD_03_cell01 Yes
DATA_CD_04_cell01 Yes
DATA_CD_05_cell01 Yes
DATA_CD_06_cell01 Yes
RECO_CD_01_cell01 Cannot de-activate due to other offline disks in
the diskgroup
DATA_CD_08_cell01 Yes
DATA_CD_09_cell01 Yes
DATA_CD_10_cell01 Yes
DATA_CD_11_cell01 Yes
例7-173 グリッド・ディスクの現在の使用状況の表示
この例は、グリッド・ディスクの現在の使用状況を確認するために使用されるasmModeStatus
属性を示しています。
CellCLI> LIST GRIDDISK ATTRIBUTES name, asmModeStatus
QUAL_CD_00_cell01 UNUSED
RECO_CD_01_cell01 OFFLINE
PROD_CD_02_cell01 SYNCING
TEST_CD_03_cell01 UNKNOWN
DATA_CD_04_cell01 ONLINE
DATA_CD_05_cell01 ONLINE
DATA_CD_06_cell01 ONLINE
DATA_CD_07_cell01 ONLINE
DATA_CD_08_cell01 ONLINE
DATA_CD_09_cell01 ONLINE
DATA_CD_10_cell01 ONLINE
DATA_CD_11_cell01 ONLINE
例7-174 LIST GRIDDISKコマンドを使用したステータスのチェック
この例は、ALTER GRIDDISK
コマンドでNOWAIT
オプションを使用するときに、サイズ変更プロセスのステータスを確認するために使用されるLIST GRIDDISK
コマンドを示しています。
CellCLI> LIST GRIDDISK DETAIL
name: gd0
availableTo:
cellDisk: c9standby0
comment:
creationTime: 2009-07-09T09:07:36-07:00
diskType: HardDisk
errorCount: 0
id: 00000122-6045-173b-0000-000000000000
resizeStatus: Resize in progress
offset: 48M
size: 48M
status: active
例7-175 安全な消去のステータスのチェック
この例は、消去されるグリッド・ディスクのステータスを確認するために使用されるLIST GRIDDISK
コマンドを示しています。
CellCLI> LIST GRIDDISK
DATA_CD_00_cell01 active
DATA_CD_05_cell01 active
DATA_CD_06_cell01 erase in progress
DATA_CD_07_cell01 erase in progress
例7-176 グリッド・ディスクのキャッシュに使用されているデバイスの表示
この例は、グリッド・ディスクのキャッシュに現在使用されているデバイスを示しています。
CellCLI> LIST GRIDDISK ATTRIBUTES name, diskType, size, cachedby
C_DATA_CD_00_dm01celadm01 HardDisk 3.41796875T FD_02_dm01celadm01
C_DATA_CD_01_dm01celadm01 HardDisk 3.41796875T FD_01_dm01celadm01
C_DATA_CD_02_dm01celadm01 HardDisk 3.41796875T FD_00_dm01celadm01
C_DATA_CD_03_dm01celadm01 HardDisk 3.41796875T FD_02_dm01celadm01
C_DATA_CD_04_dm01celadm01 HardDisk 3.41796875T FD_01_dm01celadm01
親トピック: LIST
7.7.12.13 LIST IBPORT
用途
LIST IBPORT
コマンドは、指定した属性およびフィルタで決定されるInfiniBandポートの属性を表示します。
構文
LIST IBPORT [ name | attribute_filters ] [attribute_list] [DETAIL]
使用上のノート
-
DESCRIBE IBPORTコマンドを使用すると、
IBPORT
の属性をすべて一覧表示できます。 -
サーバー上の両方のInfiniBandポートの
activeSlave
属性が一覧表示されない場合は、アクティブ-アクティブ・ボンディングが使用されています。activeSlave
属性がTRUE
の場合は、アクティブ-パッシブ・ボンディングが使用されています。
例
次の例は、IBPORT
オブジェクトを指定したLIST
コマンドおよび対応する出力を示しています。
例7-177 IBPORTの属性の表示
CellCLI> LIST IBPORT HCA-1:1 Active HCA-1:2 Active CellCLI> LIST IBPORT DETAIL name: HCA-1:1 activeSlave: TRUE dataRate: "40 Gbps" hcaFWVersion: 2.7.0 id: 0x00212800013e8c67 lid: 20 linkDowned: 0 linkIntegrityErrs: 0 linkRecovers: 0 physLinkState: LinkUp portNumber: 1 rcvConstraintErrs: 0 rcvData: 84653709 rcvErrs: 0 rcvRemotePhysErrs: 0 status: Active symbolErrs: 0 vl15Dropped: 0 xmtConstraintErrs: 0 xmtData: 84572496 xmtDiscards: 0 name: HCA-1:2 activeSlave: FALSE dataRate: "40 Gbps" hcaFWVersion: 2.7.0 id: 0x00212800013e8c68 lid: 21 linkDowned: 0 linkIntegrityErrs: 0 linkRecovers: 0 physLinkState: LinkUp portNumber: 2 rcvConstraintErrs: 0 rcvData: 79355427 rcvErrs: 0 rcvRemotePhysErrs: 0 status: Active symbolErrs: 0 vl15Dropped: 0 xmtConstraintErrs: 0 xmtData: 79274016 xmtDiscards: 0
親トピック: LIST
7.7.12.14 LIST IORMPLAN
用途
LIST IORMPLAN
コマンドは、ローカル・セルの現在のプランを表示します。
構文
LIST IORMPLAN [attribute_list] [DETAIL]
使用上のノート
DESCRIBE IORMPLANコマンドを使用すると、IORMPLAN
の属性をすべて一覧表示できます。
例
次の例は、IORMPLAN
オブジェクトを指定したLIST
コマンドおよび対応する出力を示しています。
例7-178 IORMPLANの属性の表示
CellCLI> LIST IORMPLAN ATTRIBUTES status
active
CellCLI> LIST IORMPLAN DETAIL
name: cell01_IORMPLAN
catPlan: name=administrative,level=1,allocation=80
name=interactive,level=2,allocation=90
name=batch,level=3,allocation=80
name=maintenance,level=4,allocation=50
name=other,level=4,allocation=50
dbPlan: name=sales_prod,level=1,allocation=80
name=finance_prod,level=1,allocation=20
name=sales_dev,level=2,allocation=100
name=sales_test,level=3,allocation=50
name=other,level=3,allocation=50
objective: balanced
status: active
親トピック: LIST
7.7.12.15 LIST IORMPROFILE
用途
LIST IORMPROFILE
コマンドで、IORM profileをリストできます。IORM profileに関連付けられているデータベースを表示するには、新しいPROFILE
属性でLIST DATABASE
コマンドを使用します。
構文
LIST IORMPROFILE [name | filters]
使用上のノート
nameには、表示するIORM profileを指定します。
filtersには、表示するIORM profileを決定する式を指定します。
nameおよびfiltersを省略すると、すべてのIORM profileが表示されます。
例
次の例は、LIST IORMPROFILE
コマンドおよび対応する出力を示しています。
例7-179 LIST IORMPROFILE
CellCLI> LIST IORMPROFILE
GOLD
SILVER
BRONZE
関連項目
親トピック: LIST
7.7.12.16 LIST KEY
用途
LIST KEY
コマンドは、指定した属性およびフィルタで決定されるクライアントのキー値を表示します。
構文
LIST KEY [name | filters] [attribute_list] [DETAIL]
LIST KEY [FOR {ASMCLUSTER | CELL | LOCAL CELL | REMOTE CELL}] [DETAIL]
使用上のノート
-
クライアントに割り当てられるキー値は、セルおよびOracle ASM/データベース・ホストのコンピュータにおける
cellkey.ora
ファイルのキーと一致している必要があります。 -
コマンドの出力に、Oracle Exadata System Softwareリリース12.2.1.1.0.で導入された
type
属性が表示されることがあります。この属性の値には、ASMCLUSTER
、LOCAL-CELL
、REMOTE-CELL
およびCELL
が含まれます。次の例を参照してください。 -
FOR [LOCAL | REMOTE] CELL
句およびFOR ASMCLUSTER
句も、Oracle Exadata System Softwareリリース12.2.1.1.0.で導入されました。これらの句は、コマンドにより表示されるのは指定したタイプのキーのみであることを示します。 -
name
は、表示するキーを指定します。
例
次の例は、KEY
オブジェクトを指定したLIST
コマンドおよび対応する出力を示しています。
例7-180 KEYの属性の表示
CellCLI> LIST KEY db1 DETAIL
name: db1
key: b67d5587fe728118af47c57ab8da650a
CellCLI> LIST KEY
db1 b67d5587fe728118af47c57ab8da650a
db456 118af47c57ab8da650ab67d5587fe728
asm1 118af47c57ab8da650ab67d5587fe728 ASMCLUSTER
CellCLI> LIST KEY asm1 DETAIL
name: asm1
key: b67d5587fe728118af47c57ab8da650a
type: ASMCLUSTER
CellCLI> LIST KEY FOR CELL DETAIL
key: fa292e11b31b210c4b7a24c5f1bb4d32
type: CELL
関連項目
親トピック: LIST
7.7.12.17 LIST LUN
用途
LIST LUN
コマンドは、指定した属性およびフィルタで決定されるLUNの属性を表示します。
構文
LIST LUN [ name | attribute_filters ] [attribute_list] [DETAIL]
使用上のノート
DESCRIBE LUNコマンドを使用すると、LUN
の属性をすべて一覧表示できます。
例
次の例は、LUN
オブジェクトを指定したLIST
コマンドおよび対応する出力を示しています。
例7-181 LUNの属性の表示
CellCLI> LIST LUN
0_0 0_0 normal
0_1 0_1 normal
0_2 0_2 normal
0_3 0_3 normal
0_4 0_4 normal
0_5 0_5 normal
0_6 0_6 normal
0_7 0_7 normal
0_8 0_8 normal
0_9 0_9 normal
0_10 0_10 normal
0_11 0_11 normal
1_0 1_0 normal
1_1 1_1 normal
1_2 1_2 normal
1_3 1_3 normal
2_0 2_0 normal
2_1 2_1 normal
2_2 2_2 normal
2_3 2_3 normal
4_0 4_0 normal
4_1 4_1 normal
4_2 4_2 normal
4_3 4_3 normal
5_0 5_0 normal
5_1 5_1 normal
5_2 5_2 normal
5_3 5_3 normal
CellCLI> LIST LUN 0_0 DETAIL
name: 0_0
cellDisk: CD_00_sgsas1
deviceName: /dev/sda
diskType: HardDisk
id: 0_0
isSystemLun: TRUE
lunAutoCreate: TRUE
lunSize: 558.40625G
lunUID: 0_0
physicalDrives: 20:0
raidLevel: 0
status: normal
CellCLI> LIST LUN 1_0 DETAIL
name: 1_0
cellDisk: FD_00_sgsas1
deviceName: /dev/sdr
diskType: FlashDisk
id: 1_0
isSystemLun: FALSE
lunAutoCreate: FALSE
lunSize: 22.8880615234375G
overProvisioning: 100.0
physicalDrives: [9:0:0:0]
status: normal
親トピック: LIST
7.7.12.18 LIST METRICCURRENT
用途
LIST METRICCURRENT
コマンドは、最新のメトリック観測データを表示します。
構文
LIST METRICCURRENT [ metric_name | attribute_filters ] [attribute_list] [DETAIL]
使用上のノート
-
DESCRIBE METRICCURRENTコマンドを使用すると、
METRICCURRENT
の属性をすべて一覧表示できます。 -
他のオプションを指定せずに
LIST METRICCURRENT
コマンドを実行すると、すべてのメトリックの最新のメトリック観測データが表示され、その結果、数百行の出力になります。より管理しやすい出力を生成するには、属性フィルタを使用するか、特定のメトリック名を指定します。 -
デフォルトでは、
LIST METRICCURRENT
コマンドはファイングレイン・メトリック観測データを表示しません。ファイングレイン・メトリック観測データを表示するには、LIST METRICCURRENT WHERE collection = finegrained
を実行します。
例
例7-182は、METRICCURRRENT
オブジェクトに関する情報を表示するためのフィルタを指定したLIST
コマンド、および対応する出力を示しています。
例7-183は、ORDER BY
およびLIMIT
オプションを使用したLIST METRICCURRENT
コマンドを示しています。
例7-182 METRICCURRENTの属性の表示
CellCLI> LIST METRICCURRENT WHERE objectType = 'CELLDISK'
CD_IO_TM_W_SM_RQ c9controlfile0 205.5 us/request
CD_IO_TM_W_SM_RQ c9datafile0 93.3 us/request
CD_IO_TM_W_SM_RQ c9datafile1 0.0 us/request
CD_IO_TM_W_SM_RQ c9datafile2 110.5 us/request
CD_IO_TM_W_SM_RQ c9datafile3 0.0 us/request
CD_IO_TM_W_SM_RQ c9datafile4 541.5 us/request
CD_IO_TM_W_SM_RQ c9logfile0 181.2 us/request
CD_IO_TM_W_SM_RQ c9logfile1 0.0 us/request
CD_IO_TM_W_SM_RQ c9standby0 130.4 us/request
CellCLI> LIST METRICCURRENT WHERE name = CD_IO_TM_W_SM_RQ -
AND metricObjectName = c9datafile4 DETAIL
name: CD_IO_TM_W_SM_RQ
alertState: normal
collectionTime: 2009-07-01T15:19:25-07:00
metricObjectName: c9datafile4
metricType: Rate
metricValue: 0.0 us/request
objectType: CELLDISK
CellCLI> LIST METRICCURRENT CG_IO_UTIL_LG
CG_IO_UTIL_LG RDB1.BATCH_GROUP 0 %
CG_IO_UTIL_LG RDB1.INTERACTIVE_GROUP 0 %
CG_IO_UTIL_LG RDB1.OTHER_GROUPS 0 %
CG_IO_UTIL_LG RDB2.BATCH_GROUP 0 %
CG_IO_UTIL_LG RDB2.INTERACTIVE_GROUP 0 %
CG_IO_UTIL_LG RDB2.OTHER_GROUPS 0 %
例7-183 ORDER BYとLIMITを使用したMETRICCURRENTの属性の表示
CellCLI> LIST METRICCURRENT attributes name, metricObjectName, alertState, \
metricValue ORDER BY metricValue desc, metricObjectName asc, \
name desc LIMIT 3
CD_IO_TM_R_LG c9FLASH0 normal 160,514,088 us
CD_IO_TM_R_LG c9FLASH1 normal 156,659,463 us
DB_IO_TM_SM ASM normal 33,111,890 us
親トピック: LIST
7.7.12.19 LIST METRICDEFINITION
用途
LIST METRICDEFINITION
コマンドは、セルのメトリック定義のリストを表示します。
構文
LIST METRICDEFINITION [ name | attribute_filters ] [attribute_list] [DETAIL]
使用上のノート
DESCRIBE METRICDEFINITIONコマンドを使用すると、METRICDEFINITION
の属性をすべて一覧表示できます。
例
次の例は、METRICDEFINITION
オブジェクトを指定したLIST
コマンドおよび対応する出力を示しています。
例7-184 特定のオブジェクトのメトリック定義の表示
CellCLI> LIST metricDefinition WHERE objectType=cell
CL_BBU_CHARGE
CL_BBU_TEMP
CL_CPUT
CL_CPUT_CS
CL_CPUT_MS
CL_FANS
CL_IO_RQ_NODATA
CL_IO_RQ_NODATA_SEC
CL_MEMUT
CL_MEMUT_CS
CL_MEMUT_MS
CL_RUNQ
CL_SWAP_IN_BY_SEC
CL_SWAP_OUT_BY_SEC
CL_SWAP_USAGE
CL_TEMP
CL_VIRTMEM_CS
CL_VIRTMEM_MS
IORM_MODE
N_HCA_MB_RCV_SEC
N_HCA_MB_TRANS_SEC
N_NIC_KB_RCV_SEC
N_NIC_KB_TRANS_SEC
例7-185 特定のメトリックのメトリック定義詳細の表示
CellCLI> LIST metricDefinition WHERE name=cl_swap_in_by_sec DETAIL
name: CL_SWAP_IN_BY_SEC
description: "Amount of swap pages read in KB per second"
fineGrained: Disabled
metricType: Instantaneous
objectType: CELL
streaming: Disabled
unit: KB/sec
関連項目
親トピック: LIST
7.7.12.20 LIST METRICHISTORY
用途
LIST METRICHISTORY
コマンドは、各メトリックのリストを表示します。
構文
LIST METRICHISTORY [ name | attribute_filters ] [attribute_list]
{over_specification] [MEMORY] [DETAIL]
使用上のノート
-
DESCRIBE METRICHISTORYコマンドを使用すると、
METRICHISTORY
の属性をすべて一覧表示できます。 -
ほとんどのメトリック履歴ファイルの保存期間は、
metricHistoryDays
セル属性で指定します。デフォルトの保存期間は7日です。この設定は、CellCLIのALTER CELL
コマンドで変更できます。metricHistoryDays
セル属性で管理されるメトリックに加え、一部のキー・メトリック観測は、最長で1年間保持されます。どの場合でも、サーバーでストレージ領域不足が検出されると、履歴メトリック観測が自動的にパージされます。 -
over_specificationの構文は次のとおりです。
OVER number [aggregation_type [aggregation_type]...]
この構文で、numberは集計のための時間(分単位)です。aggregation_typeには、
max
、min
またはavg
を指定できます。 -
WHERE
句にageInMinutes
属性を追加すると、経過時間が指定範囲内のメトリックのみをリスト表示するように指定できます。たとえば、次のコマンドでは、直前の15分間に作成されたメトリックが表示されます。CellCLI> LIST METRICHISTORY WHERE ageInMinutes < 15
例
例7-186 METRICHISTORYの属性の表示
この例は、METRICHISTORY
オブジェクトを指定したLIST
コマンドおよび対応する出力を示しています。LIST METRICHISTORY
コマンドの実行時の出力サイズを減らすには、フィルタを使用します。
CellCLI> LIST METRICHISTORY WHERE name like 'CL_.*' -
AND collectionTime > '2009-07-01T15:28:36-07:00'
CL_RUNQ stbcr03_2 6.0 2009-07-01T15:28:37-07:00
CL_CPUT stbcr03_2 47.6 % 2009-07-01T15:29:36-07:00
CL_FANS stbcr03_2 1 2009-07-01T15:29:36-07:00
CL_TEMP stbcr03_2 0.0 C 2009-07-01T15:29:36-07:00
CL_RUNQ stbcr03_2 5.2 2009-07-01T15:29:37-07:00
例7-187 OVER属性とMEMORY属性を使用したMETRICHISTORYの表示
この例は、OVER
およびMEMORY
オプションを使用したLIST METRICHISTORY
コマンドを示しています。
CellCLI> LIST METRICHISTORY cl_cput OVER 10 MIN MAX MEMORY
CL_CPUT firstcell 55.0 % 2009-11-15T06:00:17-08:00 55.0 % 57.1 %
CL_CPUT firstcell 54.7 % 2009-11-15T06:10:17-08:00 54.7 % 56.3 %
CL_CPUT firstcell 54.8 % 2009-11-15T06:20:18-08:00 54.7 % 57.2 %
CL_CPUT firstcell 55.0 % 2009-11-15T06:30:18-08:00 54.3 % 55.9 %
CL_CPUT firstcell 55.0 % 2009-11-15T06:40:18-08:00 54.9 % 57.0 %
CL_CPUT firstcell 55.1 % 2009-11-15T06:50:18-08:00 54.8 % 56.4 %
CL_CPUT firstcell 58.0 % 2009-11-15T07:00:18-08:00 55.2 % 58.0 %
CL_CPUT firstcell 55.5 % 2009-11-15T07:10:18-08:00 55.5 % 67.5 %
例7-188 ORDER BYとLIMITを使用したMETRICHISTORYの属性の表示
この例は、ORDER BY
およびLIMIT
オプションを使用したLIST METRICHISTORY
コマンドを示しています。
CellCLI> LIST METRICHISTORY WHERE name like '.*IO_RQ.*' DETAIL ORDER BY -
metricValue desc, metricObjectName desc LIMIT 4
name: CT_FD_IO_RQ_SM
alertState: normal
collectionTime: 2014-05-23T10:59:06-07:00
metricObjectName: OTHER
metricType: Cumulative
metricValue: 3,211,568 IO requests
objectType: IORM_CATEGORY
name: CT_FD_IO_RQ_SM
alertState: normal
collectionTime: 2014-05-23T10:58:06-07:00
metricObjectName: OTHER
metricType: Cumulative
metricValue: 3,211,568 IO requests
objectType: IORM_CATEGORY
name: CT_FD_IO_RQ_SM
alertState: normal
collectionTime: 2014-05-22T17:23:45-07:00
metricObjectName: OTHER
metricType: Cumulative
metricValue: 3,211,568 IO requests
objectType: IORM_CATEGORY
name: CT_FD_IO_RQ_SM
alertState: normal
collectionTime: 2014-05-22T17:21:41-07:00
metricObjectName: OTHER
metricType: Cumulative
metricValue: 3,211,568 IO requests
objectType: IORM_CATEGORY
例7-189 ASMを有効範囲にしたセキュリティが構成されているMETRICHISTORYの属性の表示
Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0の例は、ASMを有効範囲にしたセキュリティが構成されているシステムにDETAIL
オプションを使用したLIST METRICHISTORY
コマンドを示しています。
CellCLI> LIST METRICHISTORY WHERE name like 'DB_IO_RQ_SM' DETAIL ORDER BY -
metricObjectName LIMIT 4
name: DB_IO_RQ_SM
alertState: normal
collectionTime: 2018-08-23T07:34:12-05:00
metricObjectName: ASM
metricType: Cumulative
metricValue: *.
objectType: IORM_DATABASE
name: DB_IO_RQ_SM
alertState: normal
collectionTime: 2018-08-23T07:33:38-05:00
metricObjectName: ASM1.PRODDB
metricType: Cumulative
metricValue: *.
objectType: IORM_DATABASE
name: DB_IO_RQ_SM
alertState: normal
collectionTime: 2018-08-22T14:27:45-05:00
metricObjectName: ASM1.PRODDB
metricType: Cumulative
metricValue: *.
objectType: IORM_DATABASE
name: DB_IO_RQ_SM
alertState: normal
collectionTime: 2018-08-22T14:25:06-05:00
metricObjectName: _OTHER_DATABASE_
metricType: Cumulative
metricValue: *.
objectType: IORM_DATABASE
親トピック: LIST
7.7.12.21 LIST METRICSTREAM
用途
LIST METRICSTREAM
コマンドでは、メトリック・ストリーム内のメトリックが表示されます。
構文
LIST METRICSTREAM [ name | attribute_filters ] [attribute_list] [DETAIL]
使用上のノート
-
LIST METRICSTREAM
コマンドは、LIST METRICCURRENT
コマンドと機能的に同等ですが、LIST METRICSTREAM
では、メトリック・ストリームに含まれるメトリックのみが表示されます。
例7-190 METRICSTREAMの属性の表示
この例では、セル・ディスク属性を表示するフィルタを使用したLIST METRICSTREAM
コマンドを示します。
CellCLI> LIST METRICSTREAM WHERE name LIKE 'N_NIC.*'
親トピック: LIST
7.7.12.22 LIST OFFLOADGROUP
用途
LIST OFFLOADGROUP
コマンドは、オフロード・グループの属性を表示します。
構文
LIST OFFLOADGROUP [name | filters] [attribute_list] [DETAIL]
使用上のノート
-
nameおよびfiltersパラメータで、属性を表示するオフロード・グループを指定します。
-
nameでオフロード・グループの名前を指定します。
-
filtersで式を指定し、1つ以上のオフロード・グループに一致させます。
-
nameとfiltersのいずれも指定しなかった場合、このコマンドはすべてのオフロード・グループの属性を表示します。
-
-
attribute_listパラメータで、表示する属性を1つ以上指定します。attribute_listは
ATTRIBUTES
キーワードで開始します。属性を1つ以上指定する場合は、属性をカンマで区切ります。ATTRIBUTES { attr1 [, attr2]... }
attribute_listパラメータを省略した場合、すべての属性が表示されます。
-
DETAIL
パラメータを使用すると、各属性の属性ディスクリプタが表示されます。
例
例7-191 すべてのオフロード・グループの詳細表示
次のコマンドは、すべてのオフロード・グループのすべての属性を表示します。
LIST OFFLOADGROUP DETAIL
例7-192 オフロード・グループの属性の表示
次のコマンドは、"offloadgroup1"という名前のオフロード・グループのすべての属性を表示します。
LIST OFFLOADGROUP offloadgroup1
例7-193 特定の属性の表示
次のコマンドは、すべてのオフロード・グループのname属性とpackage属性を表示します。
LIST OFFLOADGROUP ATTRIBUTES name, package
関連項目
親トピック: LIST
7.7.12.23 LIST OFFLOADPACKAGE
用途
LIST OFFLOADPACKAGE
コマンドは、オフロード・パッケージの属性を表示します。オフロード・パッケージは、セルにインストールされているオフロード・サーバーのバージョンに関する情報を提供します。これは、セルでサポートされる様々なデータベース・バージョンを間接的に示しています。
構文
LIST OFFLOADPACKAGE [name | filters] [attribute_list] [DETAIL]
使用上のノート
-
nameおよびfiltersパラメータで、属性を表示するオフロード・パッケージを指定します。
-
name: 表示するオフロード・パッケージの名前。
-
filters: 表示するオフロード・パッケージを決定する式。
-
nameとfiltersのいずれも指定しなかった場合、このコマンドはすべてのオフロード・パッケージの属性を表示します。
-
-
attribute_listパラメータで、表示する属性を1つ以上指定します。attribute_listは
ATTRIBUTES
キーワードで開始します。属性を1つ以上指定する場合は、属性をカンマで区切ります。ATTRIBUTES { attr1 [, attr2]... }
attribute_listパラメータを省略した場合、すべての属性が表示されます。
-
DETAIL
パラメータを使用すると、各属性の属性ディスクリプタが表示されます。
例
例7-194 すべてのオフロード・パッケージの詳細表示
次のコマンドは、すべてのオフロード・パッケージのすべての属性を表示します。
LIST OFFLOADPACKAGE DETAIL
例7-195 オフロード・パッケージの属性の表示
次のコマンドは、'cellofl-12.1.1.1.1_LINUX.X64_130211'というオフロード・パッケージのすべての属性をリストします。
LIST OFFLOADPACKAGE 'cellofl-12.1.1.1.1_LINUX.X64_130211'
例7-196 特定の属性の表示
次のコマンドは、すべてのオフロード・パッケージのname属性とispublic属性を表示します。
LIST OFFLOADPACKAGE ATTRIBUTES name, ispublic
例7-197 特定の属性値があるパッケージの表示
次のコマンドは、ispublic属性がtrueであるすべてのパッケージの名前を表示します。
LIST OFFLOADPACKAGE where ispublic = 'true'
CellCLI> describe offloadpackage
name
installationTime
isPublic
CellCLI> list offloadpackage
cellofl-12.1.2.4.0_LINUX.X64_200526
cellofl-21.1.0.0.0_LINUX.X64_200912
cellofl-11.2.3.3.1_LINUX.X64_200526
関連項目
親トピック: LIST
7.7.12.24 LIST PHYSICALDISK
用途
LIST PHYSICALDISK
コマンドは、指定した属性およびフィルタで決定される1つ以上の物理ディスクの属性を表示します。
構文
LIST PHYSICALDISK [ name | attribute_filters ] [attribute_list] [DETAIL]
使用上のノート
-
DESCRIBE PHYSICALDISKコマンドを使用すると、
PHYSICALDISK
の属性をすべて一覧表示できます。 -
物理ディスクが電源の入れ直しを実行中である場合、ディスクのステータスが出力に含まれます。ステータスのオプションは、
Normal-DiskPoweredOn
、Normal-DiskPoweredOff
、ProactiveFailure-DiskPoweredOn
およびProactiveFailure-DiskPoweredDown
です。物理ディスクのステータスが障害発生になっている場合、ディスクに対して電源の入れ直しを実行し、物理ディスクのステータスを確認します。
例7-198 物理ディスクの属性の表示
この例は、PHYSICALDISK
オブジェクトを指定したLIST
コマンドおよび対応する出力を示しています。
CellCLI> LIST PHYSICALDISK
20:0 K68DWJ normal
20:1 K7YXUJ normal
20:2 K7TYEJ normal
20:3 K7BJMJ normal
20:4 K5B4SM normal
20:5 KEBTDJ normal
20:6 K4URJJ normal
20:7 K5E1DM normal
20:8 K7VL6J normal
20:9 K7N5NJ normal
20:10 K7Z3KJ normal
20:11 K504ZM normal
FLASH_1_0 1030M03RK1 normal
FLASH_1_1 1030M03RJN normal
FLASH_1_2 1030M03RJH normal
FLASH_1_3 1030M03RJD normal
FLASH_2_0 1027M03N6X normal
FLASH_2_1 1027M03NMN normal
FLASH_2_2 1027M03N6Y normal
FLASH_2_3 1027M03N6W normal
FLASH_4_0 1025M03EJ3 normal
FLASH_4_1 1025M03EJ2 normal
FLASH_4_2 1025M03EHU normal
FLASH_4_3 1025M03EKE normal
FLASH_5_0 1028M03QP8 normal
FLASH_5_1 1028M03QNA normal
FLASH_5_2 1028M03QKU normal
FLASH_5_3 1028M03QHN normal
CellCLI> LIST PHYSICALDISK 20:0 DETAIL
name: 20:0
deviceId: 46
deviceName: /dev/sda
diskType: HardDisk
enclosureDeviceId: 20
errOtherCount: 0
luns: 0_0
makeModel: "HITACHI HUS1560SCSUN600G"
physicalFirmware: A8C0
physicalInsertTime: 2017-07-27T07:03:00-04:00
physicalInterface: sas
physicalSerial: K68DWJ
physicalSize: 558.9120712280273G
slotNumber: 0
status: normal
CellCLI> LIST PHYSICALDISK FLASH_5_3 DETAIL
name: FLASH_5_3
deviceName: /dev/sdx
diskType: FlashDisk
luns: 5_3
makeModel: "Sun Flash Accelerator F20 PCIe Card"
physicalFirmware: D21Y
physicalInsertTime: 2017-07-27T07:03:01-04:00
physicalSerial: 1028M03QHN
physicalSize: 22.8880615234375G
slotNumber: "PCI Slot: 5; FDOM: 3"
status: normal
親トピック: LIST
7.7.12.25 LIST PLUGGABLEDATABASE
用途
アクティブ・プラガブル・データベースを対象として、指定した属性を表示します。
構文
LIST PLUGGABLEDATABASE [name | attribute_filters] [attribute_list] [DETAIL]
使用上のノート
DESCRIBE PLUGGABLEDATABASEコマンドを使用すると、PLUGGABLEDATABASE
の属性をすべて一覧表示できます。
例
次の例は、LIST PLUGGABLEDATABASE
コマンドおよび対応する出力を示しています。
例7-199 プラガブル・データベースの属性の表示
CellCLI> LIST PLUGGABLEDATABASE
PDB$SEED
CDB1_PDB1
NEWPDB1
NEWPDB2
CellCLI> LIST PLUGGABLEDATABASE DETAIL
name: PDB$SEED
asmClusterName: SALESDBS_ASMCLUSTER
containerName: CDB1
flashCacheLimit: 515M
flashCacheMin: 0
flashCacheSize: 0
iormLimit: 0.0
iormShare: 2
pdbID: 385656752
pmemCacheMin: 0
pmemCacheLimit: 256M
pmemCacheSize: 0
name: CDB1_PDB1
asmClusterName: SALESDBS_ASMCLUSTER
containerName: CDB1
flashCacheLimit: 315G
flashCacheMin: 200G
flashCacheSize: 0
iormLimit: 0.0
iormShare: 5
pdbID: 2850864136
pmemCacheMin: 0
pmemCacheLimit: 256M
pmemCacheSize: 0
name: NEWPDB1
asmClusterName: SALESDBS_ASMCLUSTER
containerName: CDB1
flashCacheLimit: 157G
flashCacheMin: 20G
flashCacheSize: 0
iormLimit: 80.0
iormShare: 1
pdbID: 167491455
pmemCacheMin: 0
pmemCacheLimit: 256M
pmemCacheSize: 0
name: NEWPDB2
asmClusterName: SALESDBS_ASMCLUSTER
containerName: CDB1
flashCacheLimit: 157G
flashCacheMin: 20G
flashCacheSize: 0
iormLimit: 60.0
iormShare: 2
pdbID: 2392787216
pmemCacheMin: 0
pmemCacheLimit: 256M
pmemCacheSize: 0
親トピック: LIST
7.7.12.26 LIST PMEMCACHE
用途
LIST PMEMCACHE
コマンドは、PMEMキャッシュの指定された属性を表示します。
ノート:
LIST PMEMCACHE
コマンドは、Exadata X8MおよびX9Mストレージ・サーバー・モデルでのみ使用できます。
構文
LIST PMEMCACHE [attribute_list] [DETAIL]
使用上のノート
-
DESCRIBE PMEMCACHEコマンドを使用すると、
PMEMCACHE
の属性をすべて一覧表示できます。 -
Oracle Exadata System Softwareリリースが23.1.0のExadata X8MおよびX9Mシステムでは、
LIST PMEMCACHE
のかわりにLIST XRMEMCACHE
を同じ意味で使用できます。
例
次の例は、PMEMCACHE
オブジェクトを指定したLIST
コマンドおよび対応する出力を示しています。
例7-200 PMEMキャッシュの属性の表示
CellCLI> LIST PMEMCACHE
dbm01celadm08_PMEMCACHE normal
CellCLI> LIST PMEMCACHE DETAIL
name: dbm01celadm08_PMEMCACHE
cellDisk: PM_10_dbm01celadm08,PM_11_dbm01celadm08,PM_06_dbm01celadm08,PM_01_dbm01celadm08,
PM_00_dbm01celadm08,PM_03_dbm01celadm08,PM_08_dbm01celadm08,PM_02_dbm01celadm08,
PM_09_dbm01celadm08,PM_07_dbm01celadm08,PM_04_dbm01celadm08,PM_05_dbm01celadm08
creationTime: 2019-09-12T11:37:00-07:00
degradedCelldisks:
effectiveCacheSize: 1.474365234375T
id: 0ba69a26-b02d-46a8-a5a6-82e699a6ac88
size: 1.474365234375T
status: normal
親トピック: LIST
7.7.12.27 LIST PMEMLOG
用途
LIST PMEMLOG
コマンドは、PMEMログの指定された属性を表示します。
ノート:
LIST PMEMLOG
コマンドは、Exadata X8MおよびX9Mストレージ・サーバー・モデルでのみ使用できます。
構文
LIST PMEMLOG [attribute_list] [DETAIL]
使用上のノート
-
DESCRIBE PMEMLOGコマンドを使用すると、
PMEMLOG
の属性をすべて一覧表示できます。 -
Oracle Exadata System Softwareリリースが23.1.0のExadata X8MおよびX9Mシステムでは、
LIST PMEMLOG
のかわりにLIST XRMEMLOG
を同じ意味で使用できます。
例
次の例は、PMEMLOG
オブジェクトを指定したLIST
コマンドおよび対応する出力を示しています。
例7-201 現在のPMEMLOGの表示
次の例は、デフォルト値を使用したLIST PMEMLOG
コマンドを示しています。
CellCLI> LIST PMEMLOG
raw_PMEMLOG normal
例7-202 PMEMLOGのすべての属性の表示
CellCLI> LIST PMEMLOG DETAIL
name: raw_PMEMLOG
cellDisk: NV_00_raw,NV_01_raw,NV_02_raw,NV_03_raw
creationTime: 2019-11-23T12:34:56-05:00
degradedCelldisks:
effectiveSize 1G
efficiency: 100.0
id: 8a0adc84-9088-4c4e-8e1c-b6bcbd5cb1ba
size: 1G
status: normal
親トピック: LIST
7.7.12.28 LIST QUARANTINE
用途
LIST QUARANTINE
コマンドは、検疫に指定した属性を表示します。
構文
LIST QUARANTINE [name
|attribute_filters
] [attribute_list
] [DETAIL]
例
次の例は、QUARANTINE
オブジェクトを指定したLIST
コマンドを示しています。
例7-203 QUARANTINEの属性の表示
CellCLI> LIST QUARANTINE DETAIL CellCLI> LIST QUARANTINE where comment like 'added.*'
関連項目
親トピック: LIST
7.7.12.29 LIST ROLE
用途
LIST ROLE
コマンドは、ロールに指定した属性を表示します。
構文
LIST ROLE [name | filters]
[ATTRIBUTES {ALL | attr1 [,attr2]...}] [DETAIL]
使用上のノート
- nameを使用して、特定のロールに関する情報を表示します。
- filtersのかわりに式を使用して、式を満たすロールに関する情報を表示します。
ATTRIBUTES
キーワードを使用して、ロールの1つ以上の属性に関する情報を表示します。ALL
オプションを使用して、すべての属性を表示できます。- キーワード
DETAIL
を使用して、各値の前に属性ディスクリプタを付けて、各行で出力を属性としてフォーマットします。
例7-204 ロールの表示
この例は、すべてのロールに関する詳細情報を表示する方法を示しています。
CellCLI> LIST ROLE DETAIL
name: admin
privileges: object=all objects, verb=all actions, attributes=all attributes, options=all options
name: gd_monitor
privileges: object=griddisk, verb=0, attributes=all attributes, options=all options
object=griddisk, verb=list, attributes=all attributes, options=all options
例7-205 式を使用したロールの表示
この例は、式を使用してロールを表示する方法を示しています。
CellCLI> LIST ROLE WHERE name>'ad' AND name<'ba'
admin
親トピック: LIST
7.7.12.30 LIST SOFTWAREHISTORY
用途
LIST SOFTWAREHISTORY
は、過去のソフトウェア更新の最終ステータスのリストを表示します。
構文
LIST SOFTWAREHISTORY [attribute_filters] [attribute_list] [DETAIL]
例7-206 スケジュール済ソフトウェア更新の履歴の表示
デフォルトでは、更新名とステータスのみが表示されます。
CellCLI> LIST SOFTWAREHISTORY
12.2.1.2.0.170509 Last update completed at: 2017-05-20T08:00:57-07:00
12.2.1.2.0.170520 Last update completed at: 2017-05-21T06:39:54-07:00
12.2.1.2.0.17052 Last update completed at: 2017-06-08T08:56:45-07:00
12.2.1.2.0.170603 Last update completed at: 2017-06-08T16:03:17-07:00
例7-207 特定のソフトウェア更新の詳細履歴の表示
この例は、名前で参照される特定の更新の詳細なソフトウェア更新履歴を示しています。
CellCLI> LIST SOFTWAREHISTORY WHERE name='12.2.1.2.0.170808.1' DETAIL
name: 12.2.1.2.0.170808.1
status: Upgrade failed. See alerts at: 2017-08-10T10:56:15-07:00
親トピック: LIST
7.7.12.31 LIST SOFTWAREUPDATE
用途
LIST SOFTWAREUPDATE
コマンドは、最近スケジュールされた更新のステータスを表示します。
構文
LIST SOFTWAREUPDATE [attribute_list] [DETAIL]
使用上のノート
ソフトウェア更新で想定される状態は、次のとおりです。
-
Ready to update at: update_time
-
Downloading
-
Checking prerequisites
-
Prerequisites failed. See alerts.
-
Last update completed at: update_time
-
Running
-
Upgrade failed. See alerts.
例7-208 スケジュール済ソフトウェア更新のステータスの表示
デフォルトでは、更新名とステータスのみが表示されます。
CellCLI> LIST SOFTWAREUPDATE
12.2.1.2.0.170603 Last update completed at: 2017-06-08 16:03:17 -0700
例7-209 スケジュール済ソフトウェア更新の詳細ステータスの表示
デフォルトでは、更新名とステータスのみが表示されます。
CellCLI> LIST SOFTWAREUPDATE DETAIL
name: 12.2.1.2.0.170808.1
status: Upgrade failed. See alerts
store: https://mystore_url:4443
time: 2017-08-10T10:35:00-07:00
親トピック: LIST
7.7.12.32 LIST THRESHOLD
用途
LIST THRESHOLD
コマンドは、指定した属性およびフィルタで決定される1つ以上のしきい値の属性を表示します。
構文
LIST THRESHOLD [ name | attribute_filters ] [attribute_list] [DETAIL]
使用上のノート
DESCRIBE THRESHOLDコマンドを使用すると、THRESHOLD
の属性をすべて一覧表示できます。
例
次の例は、THRESHOLD
オブジェクトを指定したLIST
コマンドおよび対応する出力を示しています。
例7-210 しきい値の属性の表示
CellCLI> LIST THRESHOLD
ct_io_wt_rq.interactive
db_io_rq_sm_sec.db123
....
CellCLI> LIST THRESHOLD ct_io_wt_rq.interactive DETAIL
comparison: =
critical: 20.0
name: ct_io_wt_rq.interactive
observation: 5
occurences: 2
warning: 10.0
CellCLI> LIST THRESHOLD db_io_rq_sm_sec.db123 DETAIL
comparison: >
name: db_io_rq_sm_sec.db123
critical: 120.0
親トピック: LIST
7.7.12.33 LIST USER
用途
LIST USER
コマンドは、ユーザーに指定した属性を表示します。
構文
LIST USER [name
|filters
] [attribute_list
] [DETAIL]
使用上のノート
-
nameはユーザー名です。
-
filtersは、表示するユーザーを決定する式です。
-
attribute_listは、表示する属性です。
ALL
オプションを使用して、すべての属性を表示できます。 -
DETAIL
オプションは、各値の前に属性ディスクリプタを付けて、各行で出力を属性としてフォーマットします。
例7-211 LIST USERコマンドの使用
CellCLI> LIST USER DETAIL CellCLI> LIST USER where name like 'agarcia' DETAIL name: agarcia roles: role=gd_monitor Privileges: object=griddisk verb=list attributes=all attributes options= all options
親トピック: LIST
7.7.12.34 LIST XRMEMCACHE
用途
Exadata X10M以降は、LIST XRMEMCACHE
コマンドによってExadata RDMAメモリー・キャッシュ(XRMEMキャッシュ)の属性が表示されます。
ノート:
Exadata X8MおよびX9Mシステムでは、LIST XRMEMCACHE
コマンドはLIST PMEMCACHE
コマンドと同等です。
構文
LIST XRMEMCACHE [attribute_list] [DETAIL]
使用上のノート
DESCRIBE XRMEMCACHEコマンドを使用すると、XRMEMCACHE
の属性をすべて一覧表示できます。
例
次の例は、XRMEMCACHE
オブジェクトを指定したLIST
コマンドおよび対応する出力を示しています。
例7-212 XRMEMキャッシュの属性の表示
CellCLI> LIST XRMEMCACHE
dbm01celadm08_XRMEMCACHE
CellCLI> LIST XRMEMCACHE DETAIL
name: dbm01celadm08_XRMEMCACHE
effectiveCacheSize: 1.25T
creationTime: 2022-08-09T23:54:25-07:00
親トピック: LIST
7.7.12.35 LIST XRMEMLOG
用途
Oracle Exadata System Softwareリリース23.1.0以降、LIST XRMEMLOG
コマンドはLIST PMEMLOG
コマンドと同等です。
ノート:
LIST XRMEMLOG
コマンドは、Exadata X8MおよびX9Mストレージ・サーバー・モデルでのみ使用できます。
親トピック: LIST
7.7.13 QUIT
用途
QUIT
コマンドは、CellCLIユーティリティを終了してオペレーティング・システムのプロンプトに制御を戻します。
構文
QUIT
QUIT
の機能はEXIT
コマンドと同じです。
親トピック: CellCLIコマンド・リファレンス
7.7.14 REVOKE
用途
REVOKE
コマンドは、権限およびロールを削除します。
構文
REVOKE object_type [name] FROM sub_object_type [sub_object_name]
使用上のノート
-
object_typeは次のとおりです。
-
PRIVILEGE
-
ROLE
-
-
PRIVILEGE
オブジェクト・タイプには次を使用できます。-
nameの書式は、次のとおりです。
{ ALL ACTIONS | action } ON { ALL OBJECTS | object } { ALL ATTRIBUTES | \ ATTRIBUTES attribute1 [, attribute2, ...] } { WITH ALL OPTIONS | \ WITH OPTIONS option1 [, option2, ...] }
-
sub_object_typeは
ROLE
である必要があります。 -
sub_object_nameはロールの名前です。
-
-
ROLE
オブジェクト・タイプには次を使用できます。-
nameはユーザー名です。
-
sub_object_typeは
USER
である必要があります。 -
sub_object_nameはユーザーの名前です。
-
7.7.14.1 REVOKE PRIVILEGE
用途
REVOKE PRIVILEGE
コマンドは、ロールから権限を取り消します。
構文
REVOKE PRIVILEGE { ALL ACTIONS | action } ON { ALL OBJECTS | object } { ALL ATTRIBUTES | ATTRIBUTES attribute1 [, attribute2...] } { WITH ALL OPTIONS | WITH OPTIONS option1 [, option2, ...] } FROM ROLE { ALL | role1 [, role2, ...] }
使用上のノート
-
actionはコマンドです。
-
objectはアクションのオブジェクト・タイプです。
-
attributeはオブジェクトの属性です。
-
optionはオブジェクトのオプションです。
-
roleは、権限を取り消すロールの名前です。
-
ALL ACTIONS
引数は、すべてのアクションの権限を取り消します。 -
ALL OBJECTS
引数は、すべてのオブジェクトの権限を取り消します。 -
ALL ATTRIBUTES
引数は、すべての属性の権限を取り消します。 -
WITH ALL OPTIONS
引数は、すべてのオプションの権限を取り消します。
例
次の例に、REVOKE PRIVILEGE
コマンドを示します。
例7-213 権限の取消し
CellCLI> REVOKE PRIVILEGE ALL ACTIONS ON ALL OBJECTS ALL ATTRIBUTES -
WITH ALL OPTIONS FROM ROLE ALL
CellCLI> REVOKE PRIVILEGE list on griddisk ATTRIBUTES name,size -
WITH OPTIONS detail FROM ROLE gd_monitor
親トピック: REVOKE
7.7.14.2 REVOKE ROLE
用途
REVOKE ROLE
コマンドは、ユーザーのロールを取り消します。
構文
REVOKE ROLE { ALL | role1 [, role2, ...] } FROM USER { ALL | user1 [, user2...] }
使用上のノート
-
roleは、ロールの名前です。
-
userは、ユーザーの名前です。
-
ALL
引数は、ユーザーからすべてのロールを取り消します。 -
FROM USER ALL
引数は、すべてのユーザーからロールを取り消します。
例
次の例は、ユーザーからロールを取り消す方法を示しています。
例7-214 ユーザーのロールの取消し
CellCLI> REVOKE ROLE gd_monitor FROM USER jdoe
親トピック: REVOKE
7.7.15 SET
用途
SET
コマンドは、CellCLI環境のパラメータ・オプションを設定します。
構文
SET DATEFORMAT {LOCAL | STANDARD}
SET ECHO [ON | OFF]
SET DATEFORMAT
コマンドでは、表示される日付形式を制御します。日付を受け入れるコマンドでは、standardの日時形式をお薦めします。local形式も受け入れられます。スクリプトでstandard形式が推奨される理由は、この形式がスクリプトの実行時に発生する可能性があるタイムゾーン、地域およびロケールの変更に依存しないためです。
SET ECHO
コマンドでは、@
またはSTART
で実行されるスクリプトのコマンドにエコーを設定するかどうかを制御します。ON
オプションを指定すると、コマンドが画面に表示されます。OFF
オプションを指定すると非表示になります。対話的に入力したコマンドやオペレーティング・システムからリダイレクトされたコマンドの表示は、SET ECHO
コマンドによって影響を受けません。
例7-215 SETコマンドを使用した日付形式の設定
この例は、SET
コマンドの例を示しています。
SET DATEFORMAT STANDARD
親トピック: CellCLIコマンド・リファレンス
7.7.16 SPOOL
用途
SPOOL
コマンドは、コマンドの結果をセルのファイル・システム上の指定したファイルに書き込み(スプール)ます。
構文
SPO[OL] [file_name
[ CRE[ATE] | REP[LACE] | APP[END] ] | OFF]
オプションを指定せずにSPOOL
file_name
を発行すると、ファイルの有無に関係なく、指定したファイルに出力がスプールされます。デフォルトの動作はREPLACE
オプションです。
SPOOL
を次の表で説明します。
表7-4 SPOOLのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
|
指定したファイルの最後に結果を追加します。 |
|
指定した名前で新しいファイルを作成し、このファイルが存在する場合、エラーが発生します。 |
|
結果が書き込まれるファイルの名前です。この名前は、完全修飾のパス名で指定できますが、現行ディレクトリの相対パスになる部分修飾のパス名で指定することもできます。 |
オプションなし |
現在のスプールのターゲット・ファイルがある場合は、その名前を表示します。 |
|
ファイルへの書込み(スプール)出力を停止します。 |
|
指定した既存のファイルの内容を置き換えます。ファイルが存在しない場合は、 |
親トピック: CellCLIコマンド・リファレンス
7.7.17 STARTおよび@
用途
START
コマンドまたは@
コマンドは、指定したスクリプト・ファイルでCellCLIコマンドを実行します。
構文
STA[RT] file_name
@file_name
START
と@
のどちらにも、オプションfile_nameが必要です。このオプションは、CellCLIコマンドを含むスクリプト・ファイルの名前になります。ファイル名に完全修飾パスが含まれていない場合は、現行ディレクトリの相対パスが含まれるファイルがCellCLIユーティリティによって検索されます。
START
コマンドまたは@
コマンドは、長いCellCLIコマンドを入力する場合や、CellCLIコマンドを複数入力する場合に便利です。たとえば、alter_cell
ファイルが現行ディレクトリにある場合は、alter_cell
という名前のテキスト・ファイルに例7-3のコマンドを入力して、START alter_cell
で実行できます。
親トピック: CellCLIコマンド・リファレンス