7 CellCLIユーティリティの使用

セル・コントロール・コマンドライン・インタフェース(CellCLI)ユーティリティを使用して、Oracle Exadata System Softwareを管理します。

CellCLIには、スクリプト・ファイルの使用を含む、SQL*Plusで提供される機能の多くが用意されています。

7.1 CellCLIユーティリティの概要

セル・コントロール・コマンドライン・インタフェース(CellCLI)ユーティリティはOracle Exadata System Software用のコマンドライン管理ツールです。

個々のセルを管理できるように、CellCLIは各セル上で実行されます。CellCLIは、セルの起動と停止、セルの構成情報の管理、セルの有効化と無効化、およびセル環境のオブジェクトの管理に使用します。

このコマンドライン・ユーティリティは、Oracle Exadata Storage Serverの出荷時にインストール済です。

7.1.1 CellCLIの起動

CellCLIは、管理するセルでオペレーティング・システムのコマンドラインから起動できますが、ネットワーク接続されたクライアントからSecure Shell(SSH)を使用してリモートで起動することもできます。

構文

コマンドライン構文は次のとおりです。

cellcli [-n] [-m] [-xml] [-x] [-e command]

オプション

CellCLIコマンドでは、次のオプションを使用できます。

  • -nCellCLIユーティリティを非対話型モードで実行します。このオプションでは、コマンド・プロンプトが非表示になり、コマンドライン編集機能が無効になります。

  • -mCellCLIを監視モード(読取り専用)で実行します。

  • -XML - コマンド出力をXML形式で表示します。

  • -x — バナーを抑止します。

  • -e command — 指定されたCellCLIコマンドを実行します。たとえば:

    $ cellcli -e list cell detail
    $ cellcli -e "list celldisk attributes name where name   -
      like '.*cell01'"

    CellCLIはコマンドの実行後に終了します。

認証

CellCLIには、ログイン・パラメータや接続コマンドはありません。CellCLIでは、セルのオペレーティング・システム認証を使用します。CellCLIが起動されるディレクトリは、CellCLISPOOLおよびSTARTコマンドでのファイル・アクセスに制限がないデフォルト・ディレクトリです。

7.1.2 CellCLIのコマンド構文およびオプションの理解

このトピックでは、CellCLIの構文およびコマンド・オプションについて説明します。

CellCLIの構文は次のとおりです。

{admin-command | object-command object} [options] ;

この構文では、次の引数が使用されます。

  • admin-commandは管理アクションです。

  • object-commandは、オブジェクトで実行されるアクションです。

  • objectは、コマンドでアクションを実行するオブジェクトまたはターゲットです。

  • optionsは、コマンドの追加パラメータを使用できるようにコマンドの組合せの使用範囲を拡大します。

CellCLIユーティリティを使用する場合は、次のルールが適用されます。

  • コマンド、オブジェクトおよびオプションは、LIKE演算子のフィルタ文字列で使用される文字列パターンなど、明示的に指定されている場合を除き、大/小文字は区別されません。

  • 空白または記号を含むオブジェクトの名前は、一重引用符または二重引用符で囲みます。引用符を使用する場合は、開始と終了の引用符を同じにします。たとえば、"this is incorrect'は、最初の引用符が二重引用符で2番目の引用符が一重引用符のため正しくありません。

  • 現在のローカル・セルには、すべてのCellCLIコマンドが適用されます。

  • CellCLIコマンドの最後のセミコロン(;)は省略可能です。

  • 長いコマンドで次の行にまたがる場合は、行の最後でハイフン(-)を使用します。名前にハイフンを使用する場合、または負の値を表す場合は、ハイフンの直後に英数字の値が続いている必要があります。

7.1.3 予約語

コマンドで予約キーワードのいずれかを値として使用する場合は、それらを引用符で囲む必要があります。

CellCLIの予約語は次のとおりです。

ABORT
ACTIVE
ACTIVEREQUEST
ALERTDEFINITION
ALERTHISTORY
ALL
ALTER
ASSIGN
BBU
BMC
CALIBRATE
CATPLAN
CELL
CONFIGUREBMC
CREATE
DBPLAN
DESCRIBE
DETAIL
DROP
EXPORT
FLASHCACHE
FLASHCACHECONTENT
FOR REPLACEMENT
FORCE
GRIDDISK
IGNORE REDUNDANCY
IMPORT
INACTIVE
IORMPLAN
KEY
LED
LIST
LUN
MAIL
MEMORY
METRICDEFINITION
METRICCURRENT
METRICHISTORY
MS
NULL
OFF
ON
PHYSICALDISK
PRIVILEGE
REALM
RESTART
RS
RULE
SHUTDOWN
SNMP
STARTUP
THRESHOLD
USER
VALIDATE

7.1.4 CellCLIのコマンドライン編集

CellCLIのコマンド編集機能のほとんどは、bashtcshなどの最新のシェルに似ています。

CellCLIユーティリティは、Berkeley Software Distribution (BSD)のeditlineおよびGNUのreadline機能と同様に、コマンドラインの履歴および編集をサポートします。

7.1.5 CellCLIの入力および出力オプション

Oracle Exadata System Softwareのコマンドライン・ユーティリティでは、標準入力からコマンドを読み取り、標準出力に出力を書き込みます。

ホスト・オペレーティング・システムのオプションを使用すると、入力および出力をリダイレクトしてコマンド・スクリプトを構成および処理できます。たとえば、次のリダイレクションを実行できます。

$ CellCLI < command-script-in  > results-out

この例では、command-script-inファイルのCellCLIコマンドからの出力がresults-outファイルに書き込まれます。

7.1.6 CellCLIスクリプトのコメント

複数の書式を使用して1行コメントをCellCLIスクリプトに追加できます。

コメント行を開始するには、先頭にREMARK,REMまたは--(ハイフン2つ)を付けます。

たとえば、次の行はコメントとして有効な構文です。

REMARK This is a comment
REM This is a comment
-- This is a comment

7.1.7 CellCLIコマンドの行継続文字

コマンドが長く次の行にまたがる場合は、行の最後にハイフン(-)を挿入します。

ハイフンを挿入した後、[Enter]を押して、コマンドの入力を続行します。

たとえば:

CellCLI> LIST CELLDISK WHERE name LIKE 'CD_04.*' -
         ATTRIBUTES name, status, comment

7.2 CellCLIの管理コマンドについて

CellCLI管理コマンドでは、オブジェクトに対して直接アクションが実行されることはありません。

次の管理コマンドは、CellCLIで使用できます。

ノート:

celladminユーザーは、セルですべてのサービスを実行する場合に使用します。cellmonitorユーザーは監視用です。cellmonitorユーザーが実行できるコマンドは次のとおりです。

  • DESCRIBE

  • EXIT

  • HELP

  • LIST

  • REMARK

  • SET

  • START

7.3 CellCLIのオブジェクト・コマンドについて

このトピックでは、CellCLIのオブジェクト・コマンド、オブジェクト・タイプおよびオブジェクト属性について説明します。

Oracle Exadata System Softwareのオブジェクトに作用するCellCLIコマンドは次のとおりです。

7.4 CellCLIのオブジェクト・タイプについて

CellCLIオブジェクト・コマンドで使用できる複数のOracle Exadata System Softwareオブジェクト・タイプがあります。

  • ACTIVEREQUEST — アクティブ・リクエストでは、セルで処理中のクライアントI/Oリクエストのクライアント集中型またはアプリケーション集中型のビューが提供されます。アクティブ・リクエストのオブジェクトは、LISTコマンドでしか使用できません。

  • ALERTDEFINITION — アラート定義では、セルで生成可能なすべてのアラートの定義が提供されます。アラートはメトリックおよびその他のアラートのソースで定義されます。

  • ALERTHISTORY — アラート履歴では、セルで発生したアラートのリストが提供されます。

  • CELL — セルは現在のセルまたはローカルのセルを示します。セルは、ディスクが接続され、CellCLIユーティリティが実行されるサーバーになります。

  • CELLDISK — 各セル・ディスクは論理ユニット番号(LUN)に関連付けられます。各セル・ディスクには物理ディスクが1つずつ関連付けられます。

  • CLUSTER — Oracle Grid Infrastructure (GI)クラスタ。様々なOracleデータベースが含まれている場合があります。
  • DATABASE — データベースはアクティブなデータベース・インスタンスを示します。

  • DIAGPACK — diagpackは$LOG_HOMEの圧縮ファイルを表し、ログ・ファイルおよびトレース・ファイルを含みます。

  • FLASHCACHEExadataスマート・フラッシュ・キャッシュに割り当てられたフラッシュ・ストレージ。

  • FLASHCACHECONTENTExadataスマート・フラッシュ・キャッシュに現在キャッシュされているすべてのオブジェクトのリスト。

  • FLASHLOGExadataスマート・フラッシュ・ログを格納するために割り当てられたフラッシュ・ストレージの一部です。

  • GRIDDISK — グリッド・ディスクは、セル・ディスクの論理パーティションです。これは、Oracle Exadata Storage Serverネットワークでデータベース・ホストに公開され、Oracle ASMでディスク・グループの一部として使用できます。

  • IBPORTOracle Exadata Storage ServerInfiniBandネットワーク・ファブリック・ポート。Oracle Exadata X8Mシステムには適用されません。

  • IORMPLANI/Oリソース管理(IORM)のデータベース間のプランは、データベース・クライアントに対するI/Oリソースの割当てを決定するディレクティブのセットです。セルに用意されるプランは1つです。

  • IORMPROFILEIORMのデータベース間プランでは、数百ものデータベースのデータベース間プランの管理と構成を容易にするため、プロファイルがサポートされています。プロファイルにより、データベースに対してI/Oリソースを割り当てる方法が導入されます。

  • KEY — キーは、セキュリティ用にクライアントを識別する一意の16進文字列です。

  • LUN — 論理ユニット番号(LUN)は、各物理ディスク・デバイスのアドレス(単一ディスクLUN)です。LUNは、セルの起動時に自動的に検出されます。LUNは、セル・ディスクを最初に作成した際、またはシステムの再起動後にセル・ディスクが検出された際に、対応するセル・ディスクに割り当てられます。セル・ディスクにまだ割り当てられていないLUNは、cellDisk属性の値がNULLになります。

  • METRICCURRENT — 最近(最新)のメトリック観測データについて説明します。

  • METRICDEFINITION — メトリックの構成について説明します。

  • METRICHISTORY — 過去(履歴)のメトリック観測データの収集について説明します。

  • METRICSTREAM — ファイングレイン収集およびリアルタイム・インサイト用に構成されたメトリックのセットについて説明します。

  • OFFLOADGROUP — オフロード・グループの変更可能な属性を含むオブジェクトで、サービスの再起動、起動および停止に使用できます。

  • OFFLOADPACKAGE — セルでのオフロード・サポートを示す属性(インストール時間など)を含むオブジェクト。
  • PHYSICALDISK — ディスクは、セル上の物理ディスクと呼ばれます。物理ディスクは表示できますが、CellCLIでは直接管理されません。物理ディスクは、セル・ディスクを最初に作成した際、またはシステムの再起動後にセル・ディスクが検出された際に自動的に検出され、対応するセル・ディスクに割り当てられます。

  • PLUGGABLEDATABASE — このオブジェクトは、セルに認識されるテナント・データベースを示します。
  • PMEMCACHE — キャッシュとして使用するために割り当てられた永続メモリー(PMEM)ストレージの一部。

    ノート:

    Oracle Exadata System Softwareリリース23.1.0では、Exadata RDMAメモリー(XRMEM)が導入されています。XRMEMは、リモート・ダイレクト・メモリー・アクセス(RDMA)を使用したストレージ・サーバー・メモリーへの直接アクセスを提供するExadataソフトウェア・テクノロジの集合を表し、レスポンス時間の短縮と読取りレイテンシの削減を実現します。このリリースでは、以前はPMEMキャッシュと呼ばれていた永続メモリー・データ・アクセラレータがXRMEMキャッシュと呼ばれるようになりました。

  • PMEMLOG — REDOログ・データをキャッシュするために割り当てられた永続メモリー(PMEM)ストレージの一部。

    ノート:

    Oracle Exadata System Softwareリリース23.1.0では、Exadata RDMAメモリー(XRMEM)が導入されています。XRMEMは、リモート・ダイレクト・メモリー・アクセス(RDMA)を使用したストレージ・サーバー・メモリーへの直接アクセスを提供するExadataソフトウェア・テクノロジの集合を表し、レスポンス時間の短縮と読取りレイテンシの削減を実現します。このリリースでは、以前はPMEMログと呼ばれていた永続メモリー・コミット・アクセラレータがXRMEMログと呼ばれるようになりました。

  • PRIVILEGE — ロールに割り当てられた権利または権限。

  • QUARANTINE — 隔離では、不完全なSQL文がスマート・スキャンを実行できないようにします。これにより、ソフトウェアのクラッシュが減り、ストレージの可用性が向上します。

  • ROLE — 関連する権限の名前付きグループ。

  • SOFTWAREHISTORY — 過去のソフトウェア更新の最終ステータスのリスト。

  • SOFTWAREUPDATE — ソフトウェア更新をスケジュールするためのソフトウェアの場所と時間パラメータを含むオブジェクト

  • THRESHOLD — しきい値は、特定のメトリックに基づいてステートフル・アラートを生成するためのルールです。このルールでは、境界値(しきい値)が設定され、メトリック値がこれらの境界値を超えた場合にアラートが生成されるまでの時間が設定されます。

  • USER — ストレージ・サーバーへのアクセスが許可された個人。

  • XRMEMCACHEExadata RDMAメモリー・キャッシュ(XRMEMキャッシュ)として使用するために割り当てられたメモリー。

    ノート:

    Oracle Exadata System Softwareリリース23.1.0では、Exadata RDMAメモリー(XRMEM)が導入されています。XRMEMは、リモート・ダイレクト・メモリー・アクセス(RDMA)を使用したストレージ・サーバー・メモリーへの直接アクセスを提供するExadataソフトウェア・テクノロジの集合を表し、レスポンス時間の短縮と読取りレイテンシの削減を実現します。

  • XRMEMLOG — REDOログ・データをキャッシュするために割り当てられた永続メモリー(PMEM)ストレージの一部。

    ノート:

    Oracle Exadata System Softwareリリース23.1.0では、Exadata RDMAメモリー(XRMEM)が導入されています。XRMEMは、リモート・ダイレクト・メモリー・アクセス(RDMA)を使用したストレージ・サーバー・メモリーへの直接アクセスを提供するExadataソフトウェア・テクノロジの集合を表し、レスポンス時間の短縮と読取りレイテンシの削減を実現します。このリリースでは、以前はPMEMログと呼ばれていた永続メモリー・コミット・アクセラレータがXRMEMログと呼ばれるようになりました。

コマンド・オブジェクトには、組み合せることができないものがあります。コマンド・オブジェクトの有効な組合せについては、それぞれのオブジェクト・コマンドの構文を確認してください。

7.5 オブジェクト名の引用符付けについて

オブジェクト名に解析エラーの原因となる文字が含まれている場合は、オブジェクト名を引用符で囲みます。

オブジェクト名には、次の書式のコマンドで数値または文字列を指定できます。

<verb> <object_type> <object_name>

たとえば、次のコマンドを考えます:

CellCLI> list pluggabledatabase  CDB$ROOT
                                     ^
CELL-01504: Invalid command syntax.

LISTは動詞、PLUGGABLEDATABASEはオブジェクト・タイプ、CDB$ROOTはオブジェクト名です。前述の例では、パーサーがオブジェクト名の$文字を検出すると、エラーをスローします。

オブジェクト名に無効な文字が含まれている場合は、パーサーによりオブジェクト名が文字列として処理されるように、一重または二重引用符でオブジェクト名を囲む必要があります。

このエラーを避けるには、一重または二重引用符のいずれかでオブジェクト名を囲みます。

CellCLI> LIST PLUGGABLEDATABASE 'CDB$ROOT' 
         CDB$ROOT

7.6 CellCLIのオブジェクト属性について

CellCLIの各オブジェクトには、オブジェクトの作成時または変更時に割り当てられる属性のセットがあります。

属性フィルタおよびリストは、LISTコマンドの出力に表示される属性およびオブジェクトの指定に使用されます。

属性はすべて表示できますが、ユーザー側で直接変更できるのは一部の属性のみです。属性のリストを表示して、変更可能な属性を確認するには、DESCRIBEコマンドを使用します。

関連項目

7.6.1 共通の属性値の制限

複数のCellCLIオブジェクトで使用される属性値に関する次の制限事項を確認します。

  • name属性の値は256文字未満にし、次のASCII文字のみで構成する必要があります。

    • 小文字の英字(aからz)
    • 大文字の英字(AからZ)
    • 数字(0から9)
    • アンダースコア(_)
    • ハイフン(-)

      ノート:

      Oracle Exadata System Softwareリリース19.2.0以前では、文字列を二重引用符で囲む必要があります。たとえば: "hyphenated-string"
  • comment属性の値は256文字未満にする必要があります。

属性値の追加の制限については、CellCLIの各コマンドの構文を参照してください。

7.6.2 LISTコマンドの属性リスト

LISTコマンドでオプションのATTRIBUTES句を使用して、表示する属性を指定できます。

ATTRIBUTES句の構文は次のとおりです。

ATTRIBUTES { ALL | attribute1 [, attribute2] ... }

ALLを指定すると、LISTオブジェクトで使用可能なすべてのオブジェクト属性が表示されます。

例7-1 特定の属性でのMETRICHISTORYの表示

この例は、LIST METRICHISTORYコマンドにname属性およびmetrictype属性を指定した場合とその出力を示しています。

LIST METRICHISTORY ATTRIBUTES name, metrictype
         CL_CPUT           Instantaneous
         CL_FANS           Instantaneous
         CL_RUNQ           Instantaneous
         CL_TEMP           Instantaneous
         N_NIC_RCV_SEC     Rate
         N_NIC_TRANS_SEC   Rate
...

7.6.3 LISTおよびALTERコマンドでの属性フィルタ

attribute_filters句を使用すると、LISTコマンドで表示するオブジェクトを指定できます。一部のALTERコマンドでも、attribute_filters句がサポートされています。

attribute_filters句の構文は次のとおりです。

WHERE attribute_filter1 [ AND attribute_filter2 ... ]

attribute_filterNの構文は、次のとおりです。

attribute [ NOT | ! ] operator comparison_value

attributeプレースホルダは、フィルタ処理に使用される属性の名前を表します。次の表に、サポートされている演算子のタイプを示します。これらの演算子は、NOTまたは!と組合せ可能です。

表7-1 属性フィルタでサポートされる演算子

演算子 説明

=

文字列、ステータスまたは数値の属性間の等号をテストします。たとえば:

status NOT = normal

>

数値属性より大きい値かどうかをテストします。たとえば:

size > 139920M

<

数値属性より小さい値かどうかをテストします。たとえば:

freeSpace !< 100M

LIKE

大/小文字を区別する一致を使用して、正規表現が文字列属性に一致するかどうかをテストします。たとえば:

LIKE 'GD_IO_RQ.*'

サポートされる演算子で使用される場合、comparison_valueは次のデータ型のいずれかです。

  • 数値
  • リテラル: activenormalなどの値
  • 日時: ALERTHISTORYでのみサポートされる時間値
  • 文字列: 一重引用符('')または二重引用符(" ")で区切られる値
  • NULL: 未割当ての文字列または空のリスト

7.7 CellCLIコマンド・リファレンス

CellCLIには、管理コマンドとオブジェクト・コマンドがあります。

次のコマンドは、CellCLIユーティリティで使用できます。

7.7.1 ALTER

用途

ALTERコマンドは、単一のセル・オブジェクトまたは複数のOracle Exadata System Softwareのオブジェクトに対してアクションを実行したり、それらのオブジェクトの属性を変更します。ALTERコマンドは、オブジェクトに対して属性を変更したり、アクションを実行するために使用できます。

構文

ALTER { object_type object_name [, object_name]... operation
      | attribute_name = attribute_value 
        [, attribute_name = attribute_value]...
     }

使用上のノート

複数のオブジェクトがALTERコマンドのターゲットである場合は、正常に実行されない場合があります。エラーが発生するとコマンドが中断され、残りのオブジェクトは変更されません。

7.7.1.1 ALTER ALERTHISTORY

用途

ALTER ALERTHISTORYコマンドは、すべてのアラート履歴または指定したアラート履歴の属性を変更します。

構文

ALTER ALERTHISTORY { ALL | alertid1  [,alertid2 ...]}
       examinedBy=user_name

使用上のノート

このコマンドでは、次の引数を使用できます。

  • alertidn: 変更するアラートの識別子です。

  • user_name: アラートを確認したユーザーの名前です。

例7-2 ALERTHISTORY属性の変更

この例は、examinedBy属性を更新するためにALERTHISTORYオブジェクトで使用したALTERコマンドを示しています。examinedBy属性は、変更可能な唯一のALERTHISTORY属性です。

CellCLI> ALTER ALERTHISTORY 1671443714 -
                            examinedBy="jdoe"

CellCLI> ALTER ALERTHISTORY ALL examinedBy="jdoe"
7.7.1.2 ALTER CELL

用途

ALTER CELLコマンドは、セルの属性を変更します。

構文

ALTER CELL  {
  | SHUTDOWN SERVICES { RS | MS | CELLSRV | ALL } [IGNORE REDUNDANCY]
  | RESTART SERVICES  { RS | MS | CELLSRV | ALL } [IGNORE REDUNDANCY]
  | RESTART BMC
  | STARTUP SERVICES  { RS | MS | CELLSRV | ALL }
  | LED {ON | OFF}
  | DONOTSERVICELED {ON | OFF [FORCE]}
  | VALIDATE { MAIL | SNMP | CONFIGURATION }
  | VALIDATE SYSLOGCONF selector.node
  | CONFIGUREBMC
  | BBU { DROP FOR REPLACEMENT | REENABLE }
  | attribute_name = attribute_value 
        [, attribute_name = attribute_value]...
  }
7.7.1.2.1 サービスを管理するためのALTER CELLコマンド

構文

ALTER CELL {
    SHUTDOWN SERVICES { RS | MS | CELLSRV | ALL } [IGNORE REDUNDANCY]
  | RESTART SERVICES  { RS | MS | CELLSRV | ALL } [IGNORE REDUNDANCY]
  | STARTUP SERVICES  { RS | MS | CELLSRV | ALL }
}

使用上のノート

次の表は、サービス管理操作を実行するALTER CELLコマンドの引数およびオプションを示しています。

引数 説明

SHUTDOWN SERVICES {RS | MS}

再起動サーバー・サービスまたは管理サーバー・サービスを停止します。

SHUTDOWN SERVICES CELLSRV [IGNORE REDUNDANCY]

セル・サーバー・サービスを停止します。

IGNORE REDUNDANCYを含めると、Oracle ASMからの冗長性チェックを待たずにサービスがただちに停止されます。

SHUTDOWN SERVICES ALL

すべてのサービス(再起動サーバー、管理サーバーおよびセル・サーバー)を停止します。

IGNORE REDUNDANCYを含めると、Oracle ASMからの冗長性チェックを待たずにセル・サーバー・サービスがただちに停止されます。

RESTART SERVICES {RS | MS}

再起動サーバー・サービスまたは管理サーバー・サービスを停止してから起動します。

RESTART SERVICES CELLSRV [IGNORE REDUNDANCY]

セル・サーバー・サービスを停止してから起動します。

IGNORE REDUNDANCYを含めると、Oracle ASMからの冗長性チェックを待たずにサービスが停止されます。

RESTART SERVICES ALL [IGNORE REDUNDANCY]

すべてのサービス(再起動サーバー、管理サーバーおよびセル・サーバー)を停止してから起動します。

IGNORE REDUNDANCYを含めると、Oracle ASMからの冗長性チェックを待たずにセル・サーバー・サービスが停止されます。

STARTUP SERVICES {RS | MS | CELLSERV | ALL}

指定されたサービスを起動します。キーワードALLを使用すると、すべてのサービスが起動されます。

次に、サービス管理を実行するALTER CELLコマンドの使用に関するその他のノートを示します。

  • CELLSRVに影響する停止操作中、システムはまずグリッド・ディスクのステータスをチェックして、続行しても安全であることを確認します。具体的には、すべてのグリッド・ディスクについてasmDeactivationOutcome属性がチェックされます。属性値がyesの場合、データを失わずにグリッド・ディスクを非アクティブ化できます。

    すべてのグリッド・ディスクのasmDeactivationOutcome属性値がyesの場合、コマンドに応じて次のことが行われます。

    • ALTER CELL SHUTDOWN SERVICES CELLSRVコマンドおよびALTER CELL SHUTDOWN SERVICES ALLコマンドの場合:
      1. セルのグリッド・ディスクが非アクティブになります。
      2. Oracle ASMにより、対応するASMディスクがオフラインになります。
      3. 最後に、該当するサービスが停止されます。
    • ALTER CELL RESTART SERVICES CELLSRVコマンドおよびALTER CELL RESTART SERVICES ALLコマンドの場合は、CELLSRVサービスがすぐに再起動され、続いてMSサービスおよびRSサービスが再起動されます(該当する場合)。

    それ以外の場合は、グリッド・ディスクのasmDeactivationOutcome属性値がyesでない場合、CELL-01548エラー・メッセージが表示され、サービスのステータスは変更されません。

  • IGNORE REDUNDANCYオプションを指定すると、asmDeactivationOutcome属性のチェックが省略されます。IGNORE REDUNDANCYオプションを使用すると、コマンドがすぐに実行されます。そのため、コマンドによってグリッド・ディスクのオンライン・コピーのみが停止された場合、対応するOracle ASMディスク・グループはディスマウントされます。

  • 再起動サーバー(RS)サービスが実行されていない場合は、他のサービスを個別に起動する前にALTER CELL STARTUP SERVICES RSまたはALTER CELL RESTART SERVICES RSを実行するか、ALTER CELL STARTUP ALLコマンドを実行する必要があります。

例7-3 セル・サービスの起動およびシャットダウン

この例は、セル・サービスを起動および停止する方法を示しています。

CellCLI> ALTER CELL STARTUP SERVICES CELLSRV
CellCLI> ALTER CELL STARTUP SERVICES ALL

CellCLI> ALTER CELL SHUTDOWN SERVICES MS
CellCLI> ALTER CELL SHUTDOWN SERVICES CELLSRV IGNORE REDUNDANCY
CellCLI> ALTER CELL SHUTDOWN SERVICES ALL 

CellCLI> ALTER CELL RESTART SERVICES ALL IGNORE REDUNDANCY
7.7.1.2.2 Exadata Storage Serverハードウェアを管理するためのALTER CELLコマンド

構文

ALTER CELL {
    RESTART BMC
  | LED {ON | OFF}
  | DONOTSERVICELED {ON | OFF [FORCE]}
  | CONFIGUREBMC
  | BBU { DROP FOR REPLACEMENT | REENABLE }
  | attribute_name = attribute_value [, attribute_name = attribute_value]...
  }

使用上のノート

次の表は、Exadataストレージ・サーバー・ハードウェア管理操作を実行するALTER CELLコマンドの引数およびオプションを示しています。

引数 オプション 説明

RESTART BMC

なし

ベースボード管理コントローラ(BMC)を再起動します。

LED

ON

OFF

LED ON操作ではフォルト・サービスが必要であるというLEDを点灯し、LED OFF操作ではシャーシのLEDを消灯します。

セルでメンテナンスが必要なことを示すようにLEDを手動で点灯できます。コンポーネントが失敗した場合、LEDは自動的に点灯します。

DONOTSERVICELED

ON

OFF

サービスなしLEDを点灯または消灯します。このLEDは、Oracle Exadata Database Machine X7以降のモデルで使用できます。

CONFIGUREBMC

なし

管理サーバー(MS)でアラートを検出できるように、ローカル・セルにハードウェア・アラートを設定するようBMCを構成します。

BBU

DROP FOR REPLACEMENT

REENABLE

BBU DROP FOR REPLACEMENTでは、ハード・ディスク・コントローラのバッテリ・バックアップ・ユニット(BBU)を削除します。

BBU REENABLEでは、BBUを再有効化します。

次に、ストレージ・サーバー・ハードウェア管理を実行するALTER CELLコマンドの使用に関するその他のノートを示します。

  • ALTER CELL BBU DROP FOR REPLACEMENTコマンドは、ハード・ディスク・コントローラのバッテリを交換する前に実行します。このコマンドでは、キャッシング・ポリシーをwritebackからwritethroughに変更し、ロケータLEDをオンにします。新規バッテリは自動的に有効化されます。

  • ALTER CELL BBU REENABLEコマンドは、バッテリを取り外してから同じバッテリを再度挿入する際に実行します。このコマンドでは、キャッシング・ポリシーをwritethroughからwritebackに変更し、ロケータLEDをオフにします。

ハードウェア管理に関連する属性

  • bbuLearnCycleTime属性を使用して、バッテリ学習サイクルの開始時間を設定します。学習サイクルが終了すると、属性はデフォルトの四半期ごとのサイクルに戻ります。

  • bbuLearnSchedule属性を使用して、次回のバッテリ学習サイクルを設定します。bbuLearnSchedule属性では、次のパラメータを使用します。

    • month: 値は1から12までの範囲です。現在の月から次の3か月までの月を入力する必要があります。たとえば、bbuLearnSchedule属性を2月に設定した場合、月は2月、3月、4月または5月になります。
    • week: 値は1から5までの範囲です。値1は月の第1週を表し、2は第2週を表し、それ以降も同様です。monthおよびdayを指定する場合、week値の指定は必須です。
    • day: 値は1から7までの範囲です。値1は日曜日を表し、2は月曜日を表し、それ以降も同様です。monthおよびweekを指定する場合、day値の指定は必須です。
    • date: 値は1から31までの範囲です。値は月の日を表します。デフォルトの日付は17です。
    • hour: 値は0から23までの範囲です。値0は12:00 a.m.を表し、1は1:00 a.m.を表し、それ以降も同様です。
    • minute: 値は0から59までの範囲です。値は1時間における分を表します。
    • second: 値は0から59までの範囲です。値は1分間における秒を表します。
  • ALTER CELL eighthRack=trueコマンドでは、Oracle Exadata Database Machine X3-2クオータ・ラック以上でエイス・ラック構成を有効化または無効化します。オプションは、エイス・ラック構成を有効化するtrueおよびエイス・ラック構成を無効化するfalseです。ALTER CELL eighthRack=trueコマンドを使用するには、セル・ディスクが存在しないことが条件となります。エイス・ラックを有効化する場合、ハード・ディスク容量とフラッシュ容量の半分しか構成に使用されないためです。このコマンドの使用後は、セル・サーバー(CELLSRV)を再起動して新しい変更を有効にし、予期しない結果を防ぐ必要があります。

例7-4 セルのLEDの消灯/点灯の設定

この例は、セルでフォルト・サービスが必要であるというLEDを点灯および消灯する方法を示しています。

CellCLI> ALTER CELL LED OFF
CellCLI> ALTER CELL LED ON

例7-5 バッテリ学習サイクルの設定

この例は、バッテリ学習サイクルのスケジュール方法を示しています。この例では、バッテリ学習サイクルを1月17日3:00:59に実行するように設定しています。それ以降の学習サイクルは、4月17日3:00:59、7月17日3:00:59および10月17日3:00:59になります。デフォルト設定は"MONTH 1 DATE 17 HOUR 2 MINUTE 0"です。

CellCLI> ALTER CELL bbuLearnSchedule = "MONTH 1 HOUR 3 SECOND 59"
7.7.1.2.3 構成を検証するためのALTER CELLコマンド

構文

ALTER CELL {
    VALIDATE { MAIL | SNMP | CONFIGURATION }
  | VALIDATE SYSLOGCONF selector.node
  }

使用上のノート

次の表は、構成検証操作を実行するALTER CELLコマンドの引数およびオプションを示しています。

引数 説明

VALIDATE MAIL

VALIDATE MAIL操作では、セルに設定した電子メール属性を使用して、テスト・メッセージを送信します。

VALIDATE SNMP

VALIDATE SNMP操作では、セルに設定したSNMP属性を使用して、テスト・メッセージを送信します。VALIDATE SNMP TYPE=ASR操作では、Oracle Exadata Storage ServerOracle ASRを検証します。

VALIDATE CONFIGURATION

VALIDATE CONFIGURATION操作では、構成を検証します。検証が完了して問題なければ、システムからCell cell_name successfully alteredという応答が戻ります。問題がある場合、システムからエラー・メッセージが戻ります。

VALIDATE SYSLOGCONF facility.priority

VALIDATE SYSLOGCONF facility.priorityでは、指定したfacility(機能)とpriority(重要度)のテスト・メッセージを送信します。

使用上のノート

SYSLOG構成の詳細は、SYSLOGの属性を参照してください。

例7-6は、セルの電子メール設定の検証方法を示しています。

例7-7は、セルのOracle ASR電子メール設定の検証方法を示しています。

例7-8は、セルのSNMP設定の検証方法を示しています。

例7-9は、セルの構成の検証方法を示しています。

例7-10は、セルの構成が不適切な場合のサンプルのエラー・メッセージを示しています。

例7-6 セルの電子メールの検証

CellCLI> ALTER CELL VALIDATE MAIL

例7-7 セルのOracle ASR電子メールの検証

CellCLI> ALTER CELL VALIDATE SNMP type=asr

例7-8 セルのSNMPの検証

CellCLI> ALTER CELL VALIDATE SNMP

例7-9 セルの構成の検証

CellCLI> ALTER CELL VALIDATE CONFIGURATION

Cell CD_01_cell01 successfully altered

例7-10 セルの不適切な構成のチェック

CellCLI> ALTER CELL VALIDATE CONFIGURATION

CELL-02827: Cell configuration check for hardware and firmware encountered the
following issues:

ILOM check has detected the following issue(s):
    Attribute Name : ILOMVersion
    Required       : 3.0.6.10.a r49240
    Found          : 3.0.6.10.a r49385
7.7.1.2.4 属性を設定するためのALTER CELLコマンド

構文

ALTER CELL
    attribute_name = attribute_value 
        [, attribute_name = attribute_value]...

使用上のノート

ALTER CELLコマンドを使用して変更可能な属性は、例7-97modifiableと示されているか、次で説明されています。

7.7.1.2.4.1 キャッシングの属性

フラッシュ・キャッシュの属性

flashCacheMode属性は、フラッシュ・キャッシュの現在値の表示と設定に使用されます。値はwritethrough(デフォルト)またはwritebackです。flashCacheMode属性については、次の点に注意してください。

  • 属性がwritebackからwritethroughに変更され、既存のフラッシュ・キャッシュが存在する場合は、エラーが表示されます。属性をwritethroughに変更する前に、フラッシュ・キャッシュをフラッシュして削除する必要があります。

  • 属性をwritethroughからwritebackに変更する場合は、属性を変更する前にフラッシュ・キャッシュを削除する必要があります。

  • RECOディスク・グループのグリッド・ディスクなど、キャッシングが不要なグリッド・ディスクでライトバック・キャッシュを無効にできます。これにより、他のオブジェクトでキャッシュ領域を使用できます。

    関連項目:

フラッシュ・キャッシュの圧縮は、Oracle Exadata Database Machine X3およびX4ストレージ・サーバーを実行するOracle Exadata System Softwareリリース11.2.3.3.0以降でのみ使用できます。

ALTER CELL flashCacheCompressコマンドでは、フラッシュ・キャッシュ圧縮を有効化または無効化します。オプションは、フラッシュ・キャッシュ圧縮を有効化するtrueおよびフラッシュ・キャッシュ圧縮を無効化するfalseです。Oracle Exadata Database Machine X3およびX4ストレージ・サーバーでフラッシュ・キャッシュ圧縮を有効にするには、次のコマンドを使用します。

CellCLI> ALTER CELL flashCacheCompress=true 

ノート:

フラッシュ・キャッシュ圧縮を有効化するには、Oracle拡張圧縮オプションが必要です。

関連項目:

フラッシュ・キャッシュ圧縮を有効化する方法の詳細は、『Oracle Exadata Database Machineメンテナンス・ガイド』を参照してください。

ストレージ・サーバーを以前のリリースにダウングレードする場合は、事前にフラッシュ・キャッシュ圧縮を無効化してください。

RAMキャッシュの属性

ramCacheMode属性は、onoffまたはautoに設定できます。デフォルト値はautoで、RAMキャッシュ機能が有効ではないという意味です。この属性を変更した場合、CELLSRVを再起動して変更内容を有効にする必要があります。

ノート:

2022年9月のOracle Exadata System Softwareリリース更新(バージョン22.1.3、21.2.16以降)以降では、ストレージ・サーバーのRAMキャッシュ機能は非推奨になりました。

例7-11は、フラッシュ・キャッシュ・モードの設定方法を示しています。

例7-12は、Oracle Exadata Database Machine X4-2でセルに対してフラッシュ・キャッシュ圧縮を有効化する方法を示しています。

例7-11 フラッシュ・キャッシュのモードの設定

CellCLI> ALTER CELL flashcachemode = writeback

例7-12 フラッシュ・キャッシュの圧縮の有効化

この例は、ストレージ・サーバーのフラッシュ・キャッシュ圧縮を有効にする方法を示しています。

CellCLI> ALTER CELL flashCacheCompress=true
7.7.1.2.4.2 アラート通知の属性

警告通知の構成

アラートに関する通知をセルが送信するように設定するには、次のセル属性を構成します。

  • mailServer: アラート通知の送信に使用される電子メール・リレー・サーバーの完全修飾ドメイン名。この属性は、DNSによって、smtpToAddrで指定されている電子メール・サーバーについて到達不能または無効なメール交換(MX)レコードが返される場合にのみ、指定する必要があります。
  • smtpPort: アラート通知の送信に使用する電子メール・サーバーのポート
  • smtpUseSSL: アラート通知にSecure Socket Layer (SSL)暗号化を使用する仕様。
  • smtpFrom: アラート通知のFrom:ヘッダーに表示するユーザー名
  • smtpFromAddr: アラート通知のFrom:ヘッダーに表示する電子メール・アドレス。この電子メール・アドレスは、電子メール・サーバーで認証されていません。
  • smtpToAddr: 電子メールの送信先アドレス。電子メール・アドレスは、複数のサブスクライバにアラートを通知できるように、引用符で囲んだカンマ区切りのリストにできます。
  • snmpSubscriber: SNMPアラート通知をサブスクライブするホストのリスト
  • snmpUser: SNMPアラートを受信するユーザーを定義します
  • snmpEngineID: ストレージ・セルからのアラートをサブスクライブするためにSNMPマネージャによって使用される識別子
  • notificationMethod: アラートの通知メソッド
  • notificationPolicy: サブスクライバに送信する重大度アラートのインジケータ
  • emailFormat: 電子メール・メッセージのファイル形式
  • emailSubscriber: アラート通知にサブスクライブする名前のリスト

使用上のノート

  • mailServer

    mailServer属性により、アラート通知の送信に使用される電子メール・リレー・サーバーを特定します。mailServer属性値を変更すると、Exadata管理サーバー(MS)によってsendmailサービスが自動的に構成され再起動されます。mailServer属性をクリアし、sendmail構成から電子メール・リレー・サーバーを削除するには、mailServerを、引用符で囲んだ空文字列に設定します(mailServer='')。

  • smtpPort

    smtpPort属性は、引用符で囲んだ空の文字列(smtpPort='')に設定することにより、デフォルト値にリセットできます。

  • smtpUseSSL

    smtpUseSSL属性は、trueに設定すると、電子メール通知でSecure Socket Layer(SSL)暗号化が有効になります。

  • smtpToAddr

    smtpToAddr属性は、アラート通知の受信者のカンマ区切りの電子メール・アドレス・リストを設定するために使用できます。このリストは引用符で囲む必要があります。

  • snmpSubscriber

    snmpSubscriber属性は、SNMPアラート通知を送信するSNMPターゲットのリストに設定できます。これらのターゲットは次のように指定されます。

    snmpSubscriber[-|+]=(
      (host=host[,port=port][,community=community][,type=user_type][,fromIP="ip"][,asrmPort="ASRManager_port"])
    [,(host=host[,port=port][,community=community][,type=user_type][,fromIP="ip"][,asrmPort="ASRManager_port"])] ...)
    

    smnpSubscriberの属性には、次の値を使用します。

    • hostは、ホスト名またはIPアドレスのどちらかとして指定する必要があります。英数字以外の文字が含まれる場合は、ホスト名またはIPアドレスは引用符で囲みます。

    • portのデフォルト値は162です。この値はオプションです。

    • communityのデフォルト値はpublicです。この値はオプションです。

    • snmpSubscriberタイプは、ASRv3およびv3ASRです。type値の指定はオプションです。

      • タイプのデフォルト値はNULLです。
      • type=asrオプションは、Oracle Exadata Storage ServerとそのILOMOracle ASRの宛先を設定します。SNMPサブスクライバのリストからtype=asrのすべてのsnmpSubscriberのエントリを削除すると、Oracle Exadata Storage ServerとそのILOMのトラップ・メカニズムが無効になります。

      • type=asrまたはtype=v3ASRsnmpSubscriberOracle ASR Managerの指定のみに構成する必要があります。

      • v3およびv3ASRタイプの場合、snmpUserを定義する必要があり、communityのかわりにユーザー名を指定します。

      • v3ASRタイプの場合、authProtocol = SHAおよびprivProtocol = AESを使用してユーザーを定義する必要があります。Oracle ASR Managerは、これらのプロトコルのみをサポートしています。snmpSubscriberを、タイプv3ASRに設定すると、ILOMプロパティおよびILOMで送信されるトラップのルールも設定されます。

      • typeが指定されない場合、デフォルトはバージョン1、cell_alertトラップです。このタイプを指定する文字列はありません。このタイプを使用するにはタイプ・フィールドを省略してください。

    • fromIPフィールドで、トラップが送信されるIPアドレスを指定できます。このフィールドが指定されていない場合、デフォルトで、eth0に関連付けられているIPアドレスが設定されます。Oracle ASR ManagerにデフォルトのIPアドレスが登録されていなければ、このフィールドを使用します。Oracle ASR Managerは、認識できるIPアドレスから送信されたSNMPトラップのみを処理します。

      fromIPフィールドは、タイプがASRまたはv3ASRのSNMPサブスクライバに対してのみ使用できます。

      たとえば:

      CellCLI> alter cell snmpSubscriber=((host=asrhost,port=162,community=public,fromIP="1.1.1.1",type=ASR))
      

      次の例では、タイプがASRまたはv3ASRではないため、エラーが返されます。

      CellCLI> alter cell snmpSubscriber=((host=localhost,port=162,community=public,fromIP="1.1.1.1"))
      CELL-00068: The fromIP field is only supported for ASR SNMP subscribers.
      
    • asrmPortフィールドにより、Oracle ASR Managerとの通信のためにMSで使用されるOracle ASR Managerマシンのポート番号を指定できます。このポートは、Oracle ASR ManagerのHTTP受信機能のHTTPポートと同じにする必要があります。これを確認するには、Oracle ASR Managerマシンでasr show_http_receiverを実行します。

      asrmPortフィールドは、タイプがASRまたはv3ASRのSNMPサブスクライバに対してのみ使用できます。このポートのデフォルト値は16161です。

    デフォルトでは、ALTER CELL smnpSubscriber=(SNMPtargets)は既存のsmnpSubscriber値を置き換えます。ただし、Oracle Exadata System Softwareリリース21.2.0から、smnpSubscriber+=(SNMPtarget)を使用して、SNMPターゲットの既存のリストに追加できます。たとえば:

    CellCLI> alter cell snmpSubscriber+=((host=newhost,port=162,community=public))
    

    また、Oracle Exadata System Softwareリリース22.1以降では、smnpSubscriber-=(SNMPtarget)を使用して、SNMPターゲットの既存のリストからエントリを削除できます。たとえば:

    CellCLI> alter cell snmpSubscriber-=((host=myhost,port=162,community=public))
    

    smnpSubscriberの設定後に次のメッセージが表示されます。

    snmpSubscriber <old_value> has been replaced with <new_value>
    

    たとえば:

    snmpSubscriber ((host=hosta)) has been replaced with ((host=hostb))
    

    Management Server(MS)を起動すると、type=asrsnmpSubscriberリストのエントリはセルのILOMに追加されます。これにより、ILOMが置き換えられると、エントリは新しいILOMに設定されます。エントリがILOMから削除される場合、ALTER CELL ... snmpUser=コマンドを使用してこれらをILOMに手動で追加する必要があります。

  • snmpUser

    snmpUser属性では、SNMPアラートを受信するユーザーを定義します。このコマンドは、対話型モードでのみ実行できます。この属性を構成する方法は2つあります。

    snmpuser=((user_clause)[,(user_clause)[,..]])
    
    snmpuser.name=(user_clause) 
    • snmpuserを指定する場合は、構成されるすべてのユーザーのuser_clauseを指定する必要があります。ユーザーを省略すると、そのユーザーはSNMPアラートを受信しなくなります。指定した((user_clause)[,(user_clause)[,..]])文字列によって、snmpuser属性に使用された以前の文字列が上書きされます。

    • snmpuser.nameを指定する場合は、指定したユーザーのみのuser_clauseを指定する必要があります。これにより、snmpuser属性の文字列全体を毎回指定しなくても、各ユーザーを個別に追加、削除または変更できます。

    • snmpuser=''を使用すると、すべてのSNMPユーザーが削除されます。snmpuser.name=''を使用すると、指定したユーザーのみが削除されます。SNMPユーザーがV3 SnmpSubscriberによって参照されている間は、SNMPユーザーを削除できません。

    どちらの方法でも、次の形式のuser_clauseを使用します。

    (([name=user1,] authProtocol=auth_type, authPassword=*,               \
    privProtocol=priv_type, privPassword=*) ,                            \
    (name=user2, authProtocol=auth_type, authPassword=*,                 \
    privProtocol=priv_type, privPassword=*, ), ...) 

    単一のユーザーを更新する場合は、snmpuser.nameの一部としてすでに名前を指定しているため、user_clausename=user1, という句を含めないでください。

    • nameはユーザー名です。

    • コマンド内のパスワード値には*のみが使用可能です。パスワードは格納または表示されません。セキュア・ハッシュ・キーが計算され、トラップの認証および暗号化用として使用されます。

    • authProtocolは認証プロトコルです。オプションはMD5またはSHAです。

      snmpUser属性にはauthProtocolを指定する必要があります。

      認証パスワードの入力が求められます。認証パスワードは、8から12文字の英数字にする必要があります。

    • privProtocolは暗号化プロトコルです。オプションはnoneAESまたはDESです。privProtocol属性を指定しない場合、デフォルトのnoneを使用します。

      暗号化プロトコルが指定されている場合、暗号化パスワードの入力が求められます。パスワードは正確に8文字の英数字であり、大文字小文字が区別されます。

  • snmpEngineID

    ストレージ・セルからのアラートをサブスクライブするためにSNMPマネージャによってALTER CELL snmpEngineIDコマンドが使用されます。snmpEngineIDパラメータは、最大20文字まで設定できます。これは、データ・センター内のターゲットごとに一意である必要があります。デフォルト値はセル名です。SNMPユーザーが定義される前にsnmpEngineID属性が設定されていない場合、このデフォルト値が使用されます。

    ノート:

    SNMPユーザーが定義された後は、エンジン識別子を変更しないでください。エンジン識別子を変更すると、ユーザー・キーが再計算されるため、ユーザーのパスワードを再入力する必要があります。
  • notificationMethod

    notificationMethod属性の値は、mailsnmpnone、またはmailsnmpの組合せ(notificationMethod='mail,snmp'など)が可能です。デフォルト値はmailです。

  • notificationPolicy

    notificationPolicy属性の値は、none、またはcriticalwarningclearの組合せ(notificationPolicy='warning,clear'など)が可能です。

    • critical値は、ハードウェア生成のアラートか、自動診断リポジトリ(ADR)またはBMCで生成されるアラートを示します。また、critical値は、メトリック定義で指定したcriticalのしきい値を超えた場合のメトリック・アラートも示します。
    • warning値は、メトリック定義で指定したwarningのしきい値を超えた場合のメトリック・アラートを示します。
    • clear値は、値がwarningまたはcriticalのしきい値を超えた後に、そのしきい値の境界を下回った場合のメトリック・アラートを示します。
    • maintenance値は、ハードウェア関連のすべてのエラーを示します。ハードウェア・エラーは、電子メール・メッセージの件名の行に"Maintenance"としてレポートされます。
  • emailFormat

    emailFormat属性はhtmlまたはtextです。デフォルトでは、電子メール通知はHTML形式で送信されます。プレーン・テキストの電子メール通知を受信するには、値をtextに変更します。

  • emailSubscriber

    ALTER CELL emailSubscriberコマンドは、特定のアラート・タイプのアラート通知の受信者にする電子メール・アドレスのカンマ区切りのリストを設定します。このコマンドの構文は次のとおりです。

    ALTER CELL emailSubscriber = ((email="email_address1",                \ 
               alertType="alert_type")                               \
              [, (email="email_address2",alertType="alert_type"), ...])
    
    • この電子メール・アドレスは、有効な電子メール・アドレスであることが必要です。emailパラメータは必須です。

    • alertTypeパラメータは、アラートのタイプを指定します。このパラメータはオプションです。アラート・タイプは、HARDWARESOFTWAREMETRICまたはADRです。アラート・タイプを指定しない場合、すべてのアラート・タイプがサブスクリプションの対象になります。

    • 入力文字列を空にすると、現在の一連のサブスクライバが削除されます。

    • アラート通知を受信するには、通知ポリシーを設定する必要があります。ポリシーは、すべての電子メール・サブスクライバに適用されます。これらのアラートの通知ポリシーは、snmpSubscriberアラートの場合と同じです。

    セル・アラートまたはイベントの電子メール・メッセージが正常に送信されるかどうかを検証するには、ALTERコマンドにVALIDATE MAILオプションを指定します。検証プロセスにより、設定した受信者にテスト用の電子メール・メッセージが送信されます。テスト用の電子メール・メッセージが受信されない場合は、電子メール構成の設定が有効になっていません。

例7-13は、snmpSubscriberasrmPortフィールドを設定する方法を示しています。

例7-14は、セルの電子メール通知を設定する方法を示しています。

例7-15は、電子メール・アラートのタイプを指定する方法を示しています。この例では、1つのサブスクライバがハードウェアおよびソフトウェアを取得し、もう1つのサブスクライバがADRアラートを取得します。

例7-16は、電子メール・メッセージの形式の変更方法を示しています。

例7-17は、SNMPユーザーを変更する方法を示しています。

例7-18は、単一のSNMPユーザーを変更する方法を示しています。

例7-19は、電子メール・アラートのサブスクライブ解除方法を示しています。

例7-20に、notificationPolicy属性をデフォルト値にリセットする方法を示します。

例7-13 snmpSubscriberのasrmPortの設定

CellCLI> ALTER CELL snmpSubscriber=((host=host1,port=162,community=public,type=asr,asrmPort=16161))

例7-14 セルの電子メール通知の構成

CellCLI> ALTER CELL mailServer='my_mail_relay.example.com',      -
                    smtpFromAddr='john.doe@example.com',         -
                    smtpFrom='John Doe',                         -
                    smtpToAddr='jane.smith@example.com',         -
                    snmpSubscriber=((host=host1),(host=host2)),  -
                    notificationPolicy='clear',                  -
                    notificationMethod='mail,snmp'

例7-15 電子メール・アラートのタイプの指定

ALTER CELL emailSubscriber=                                             \
           ((email="email1@example.com",alertType="HARDWARE,SOFTWARE"), \
           (email="email2@example.com",alertType="ADR"))

例7-16 電子メールのメッセージの形式の変更

CellCLI> ALTER CELL emailFormat='text'
CellCLI> ALTER CELL emailFormat='html'

例7-17 SNMPユーザーの変更

この例は、単一のSNMPユーザーの初期構成を示しています。管理者はパスワードの入力を求められます。

CellCLI> ALTER CELL snmpuser = ((name=ASR, authprotocol=md5, authpassword=*,   \
                    privprotocol=AES, privpassword=*))
snmpUser ASR authpassword: password
Confirm snmpUser ASR authpassword: password
snmpUser ASR privpassword: password
Confirm snmpUser ASR privpassword: password

例7-18 単一のSNMPユーザーの変更

次のコード例は、SNMPユーザーの追加、そのユーザーのパスワードの変更、およびそのユーザーの削除を示しています。

## adding users individually
CellCLI> ALTER CELL snmpuser.user2=(authprotocol=SHA,authpassword=*)

snmpUser user2 authpassword: password
Confirm snmpUser user2 authpassword: password

snmpUser ((name=user1, authProtocol=SHA, privProtocol=AES)) has been replaced with 
((name=user1, authProtocol=SHA, privProtocol=AES),(name=user2, authProtocol=SHA)).
Cell cel01 successfully altered

## changing a password of an existing user
CellCLI> ALTER CELL snmpuser.user2 = (authprotocol=SHA,authpassword=password)

Cell cel01 successfully altered

## delete a user individually
CellCLI> ALTER CELL snmpuser.user2=''

snmpUser ((name=user1, authProtocol=SHA, privProtocol=AES),(name=user2, authProtocol=SHA)) has
 been replaced with ((name=user1, authProtocol=SHA, privProtocol=AES)).
Cell cel01 successfully altered

例7-19 電子メール・アラートのサブスクライブ解除

ALTER CELL emailSubscriber=""

例7-20 notificationPolicy属性のデフォルト値の設定

この例は、notificationPolicy属性のデフォルト値を設定する方法を示しています。

CellCLI> alter cell notificationPolicy=""
7.7.1.2.4.3 アラート・サマリーの属性

アラート・サマリーの構成

  • alertSummaryInterval属性では、オープン・アラートのサマリー電子メール・メッセージの頻度を設定します。オープン・アラートの電子メール・メッセージは、セルにアクセスしなくても、セルに関するオープン状態のすべての問題の簡潔な概要を提供するHTMLドキュメントです。有効なオプションは、dailyweeklybiweeklyおよびnoneです。デフォルト値はweeklyです。

  • alertSummaryStartTime属性では、オープン・アラートのサマリー電子メール・メッセージの配信時間を設定します。このコマンドには、有効なタイム・スタンプを渡します。

例7-21 オープン・アラートのサマリー電子メール・メッセージの頻度の設定

この例は、オープン・アラートのサマリー電子メール・メッセージの頻度を週1回に設定する方法を示しています。

CellCLI> ALTER CELL alertSummaryInterval=weekly

例7-22 オープン・アラートのメッセージ配信時間の設定

この例は、オープン・アラートのサマリー電子メール・メッセージの配信時間を設定する方法を示しています。

CellCLI> ALTER CELL alertSummaryStartTime="2013-04-23T12:57:00-06:00"
7.7.1.2.4.4 SYSLOGの属性

SYSLOGの属性の構成: syslogconfおよびsyslogFormat

syslogconf属性によってセルのsyslogルールが拡張されます。この属性を使用すると、指定した管理サーバーに対象のsyslogメッセージが転送されるように指定できます。管理サーバーでは、管理サーバーのsyslog構成に応じて、転送されたメッセージがファイル、コンソールまたは管理アプリケーションに渡されます。この属性を構成するための構文は、次のとおりです。

syslogconf = ('selector @node' [, 'selector @node']... )

この構文のselectorはメッセージ・タイプで、nodeは指定したサーバーです。どちらの変数もsyslog.confの標準構文規則に準拠します。

  • syslogconf属性のfacilityオプションは、authauthprivcrondaemonftpkernlprmailmarknewssecuritysysloguseruucplocal0local1local2local3local4local5local6local7noneおよび*のいずれかである必要があります。

  • syslogconf属性のpriorityオプションは、alertcritdebugemergerrerrorinfonoticepanicwarnwarningnoneおよび* (アスタリスク)のいずれかである必要があります。

ALTER CELL VALIDATE syslogconf selectorコマンドでは、テスト・ログ・メッセージを送信します。テスト・メッセージの送信先は、/etc/syslog.confファイルのルールによって指定されます。syslogconfの割当てによりsyslogのルールが拡張される場合は、指定の管理サーバーにテスト・メッセージが転送されます。

Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降では、syslogFormat属性を使用して、必要なフォーマット文字列に値を設定することでsyslogの標準フォーマットを任意のフォーマットに変更できます。syslogFormat属性を空の文字列に設定すると、フォーマットの変更が削除され、syslogフォーマットがデフォルト・フォーマットに変換されます。フォーマット文字列に制御文字が含まれている場合は、コマンドの入力時に前にバックスラッシュを付ける必要があります。

構文の例は、例7-26を参照してください。

Oracle Exadata System Softwareリリース19.3.0以降では、syslogFormat属性を使用してsyslogを暗号化形式で送信できます。構成ステップの詳細は、システム・ログ情報の暗号化を参照してください。

例7-23 syslogconf属性の使用

この例は、syslogconf属性を使用してルールを追加する方法を示しています。

CellCLI> ALTER CELL syslogconf=('*.err;authpriv.none @loghost', -
         '*.emerg @loghost')

例7-24 ルールの追加および検証

この例は、テスト・メッセージを使用してルールを追加および検証する方法を示しています。

CellCLI> ALTER CELL syslogconf=('kern.crit @loghost')
CellCLI> ALTER CELL VALIDATE syslogconf   'kern.crit'

例7-25 すべてのsyslog.confルールの削除

この例は、syslog.confのルールを削除する方法を示しています。

CellCLI> ALTER CELL syslogconf=''

例7-26 Syslogフォーマットをカスタム文字列に設定してからデフォルトのフォーマットに戻す

この例は、syslogのカスタマイズされたフォーマットを指定する方法を示しています。

CellCLI> ALTER CELL syslogformat="%TIMESTAMP:::date-rfc3339% %HOSTNAME%%syslogtag%
%syslogseverity-text%:%msg:::sp-if-no-1st-sp%%msg:::drop-last-lf%\\n"

CellCLI> ALTER CELL syslogformat="%TIMESTAMP% %HOSTNAME% %msg%\\n"

CellCLI> ALTER CELL syslogformat=""

追加のログ転送の構成: syslogInput

Oracle Exadata System Softwareリリース22.1以降、syslogInput属性を使用すると、ローカル・ホスト(データベース・サーバーまたはストレージ・サーバー)上のsyslogで追加のログをリモート・ログ・サーバーに転送できます。

syslogInput属性を構成するための構文は、次のとおりです:

syslogInput = ('selector @[@]node[:remote_port]' [, 'selector @[@]node[:remote_port]']... )

前述の構文で、selectorは転送される追加のログを指定します。selector値には、次のエントリを含めることができます:

  • audit - /var/log/audit/audit.logで監査ログを指定します。

  • aide - /var/log/aide/aide.logでAdvanced Intrusion Detection Environment (AIDE)ログを指定します。

  • YUM - /var/log/yum.logでYUMログを指定します。

複数のselectorエントリは、セミコロン(;)文字で区切る必要があります。

nodeは、1文字または2文字のアンパサンド(@)文字が前に付いたホスト名またはIPアドレスを使用して指定します。1つのアンパサンド(@)文字を指定して通信にUDPを使用することも、2つのアンパサンド(@@)文字を指定してTCPを使用することもできます。

デフォルトでは、リモート・システムはポート514 (デフォルトのrsyslogdポート)で通信を受信します。コロン(:)文字とリモート・ポート番号をnode指定に追加することで、別のポート番号を指定できます

次の例では、デフォルトのrsyslogdポート(514)でUDPを使用して監査ログおよびAIDEログを受信するようにloghost1が構成されています。また、loghost2は、ポート10514でTCPを使用してYUMログを受信するように構成されています。

CellCLI> ALTER CELL syslogInput=('audit;aide @loghost1','yum @@loghost2:10514')

追加のログ転送を停止および削除するには、syslogInputを空の文字列に設定します。たとえば:

CellCLI> ALTER CELL syslogInput=''

ILOM SYSLOGの構成: ilomSyslogClients

Oracle Exadata System Softwareリリース21.2.0以降、ilomSyslogClients属性は、Integrated Lights Out Manager (ILOM)サービス・プロセッサ(SP)からsyslogメッセージを転送するリモート宛先を指定します。

ilomSyslogClients属性には、最大2つのloghostサーバーをカンマ区切りリストで指定できます。loghostサーバーごとに、有効なホスト名またはIPアドレスを指定する必要があります。

たとえば:

CellCLI> ALTER CELL ilomSyslogClients="192.0.2.101,192.0.2.201"

ノート:

ILOM syslogメッセージを受信するには、指定されたilomSyslogClientsがポート514でリスニングする必要があります。

7.7.1.2.4.5 ディスク・スクラブの属性

ディスク・スクラブの属性の構成

ディスク・スクラブは、ハード・ディスクを事前に検査して修復します。ハード・ディスクで不良セクターが検出された場合、Oracle Exadata System Softwareは、別のミラー・コピーのデータを使用して修復を自動的にオーケストレーションします。

ディスク・スクラブは長時間実行されている操作です。スクラブ操作を完了するために必要な時間は、主にディスクのサイズとワークロードによって異なります。指針として、その他のアイドル状態のディスクをスクラブするには、ディスク容量1TBごとに1時間から2時間かかります。

アイドル状態のシステムでは、ディスク・スクラブによりディスク使用率が100%になります。ただし、Exadata I/Oリソース管理(IORM)では、ユーザーのワークロードが優先され、ディスク・スクラブの影響を受けないように、ディスク・スクラブが調整されます。

ALTER CELL hardDiskScrubIntervalコマンドは、自動スクラブをアクティブ化(または非アクティブ化)し、スクラブ間隔を設定します。有効なオプションは、dailyweeklybiweeklyおよびnoneです。noneオプションを使用すると、アクティブなディスク・スクラブ操作がすべて停止され、自動スクラブが非アクティブ化されます。

ALTER CELL hardDiskScrubStartTimeコマンドは、スクラブ・スケジュールの開始時間を設定します。有効なオプションは、特定の日時またはnowです。

アラート・ログには、Begin scrubbing celldiskFinished scrubbing celldiskなどのメッセージが表示されることがあります。これらは予想される情報メッセージであり、アクションは不要です。

例7-27 ディスク・スクラブ間隔を週次に設定

この例では、週次の自動ディスク・スクラブをアクティブ化する方法を示します。

CellCLI> ALTER CELL hardDiskScrubInterval=weekly

例7-28 事前ディスク・スクラブの開始時間の設定

この例では、ディスク・スクラブに特定の開始時間を設定する方法を示します。

CellCLI> ALTER CELL hardDiskScrubStartTime='2013-08-07T21:19:22-07:00'
7.7.1.2.4.6 セキュリティ証明書の属性

CA認証済セキュリティ証明書の属性の構成

ExaCLIで使用するためにセル上にCA認証のセキュリティ証明書を設定するには、次の属性を使用します。

ノート:

次の属性は、ExaCLIからALTER CELLコマンドを実行する場合にのみ使用できます。
  • securityPubKey - 公開キー・ファイルのURLを指定します。
  • securityPrivKey - 秘密キー・ファイルのURLを指定します。
  • securityPrivKeyPW - 秘密キー・ファイルが暗号化されている場合に使用するパスワードを指定します。

CA認証済セキュリティ証明書をアップロードした後、新しいセキュリティ証明書を表示するには、MSを再起動する必要があります。

CellCLI> ALTER CELL RESTART SERVICES MS

関連項目:

『Oracle Exadata Database Machineメンテナンス・ガイド』CA認証済セキュリティ証明書の使用に関する項を参照してください

例7-29 ストレージ・サーバーのセキュリティ・キーの構成

この例は、ストレージ・サーバーのセキュリティ・キーを構成する方法を示しています。コマンドの入力後にパスワードを入力します。

exacli -e 'ALTER CELL securityPubKey="http://www.example.com/security/newkey.crt",  -
                   securityPrivKey="http://www.example.com/security/newkey.key", -
                   securityPrivKeyPW=*'

password=****************
7.7.1.2.4.7 永続性の属性

永続列キャッシュ

Oracle Exadata System Softwareリリース21.2.0以降では、columnarCachePersMode属性により、永続列キャッシュ機能を制御します。有効な属性設定は次のとおりです。

  • on - 永続列キャッシュ機能を有効にします。

  • off - 永続列キャッシュ機能を無効にします。

  • auto - Oracle Exadata System Softwareが永続列キャッシュ機能を有効にするか無効にするかを決定します。columnarCachePersMode属性が設定されていない場合は、暗黙的にauto設定になります。

    Oracle Exadata System Softwareリリース21.2.11以降では、auto設定により、永続列キャッシュ機能を有効にします(columnarCachePersMode=onと同等)。以前はauto設定により永続列キャッシュ機能を無効にしていました(columnarCachePersMode=offと同等)。

columnarCachePersMode属性を変更した後、セル・サーバーを再起動して変更を実装する必要があります。

永続ストレージ索引

Oracle Exadata System Softwareリリース21.2.0以降では、storageIndexPersMode属性により、永続ストレージ索引機能を制御します。有効な属性設定は次のとおりです。

  • on - 永続ストレージ索引機能を有効にします。

  • off - 永続ストレージ索引機能を無効にします。

  • auto - Oracle Exadata System Softwareが永続ストレージ索引機能を有効にするか無効にするかを決定します。storageIndexPersMode属性が設定されていない場合は、暗黙的にauto設定になります。

    Oracle Exadata System Softwareリリース21.2.11以降では、auto設定により、永続ストレージ索引機能を有効にします(storageIndexPersMode=onと同等)。以前はauto設定により永続ストレージ索引機能を無効にしていました(storageIndexPersMode=offと同等)。

storageIndexPersMode属性を変更した後、セル・サーバーを再起動して変更を実装する必要があります。

7.7.1.2.4.8 リアルタイム・インサイトの属性

Oracle Exadata System Software 22.1.0以降では、リアルタイム・インサイト機能を使用して、Exadataシステムをリアルタイムで監視できます。

ファイングレイン・メトリック収集

metricFGCollIntvlInSec属性により、ファイングレイン・メトリック収集を制御します。

  • ファイングレイン・メトリック収集を有効にするには、収集間隔を1から60秒までの値に設定する必要があります。

    たとえば:

    CellCLI> ALTER CELL metricFGCollIntvlInSec=1

    metricFGCollIntvlInSec設定は、metricStreamIntvlInSec属性で指定された自動アップロード頻度に関連しています。自動メトリック・アップロードとファイングレイン収集の両方が有効な場合(metricStreamIntvlInSec>0metricFGCollIntvlInSec>0)、metricStreamIntvlInSecmetricFGCollIntvlInSecの5から30倍である必要があります。たとえば、metricStreamIntvlInSec=60の場合、metricFGCollIntvlInSecは2から12までにする必要があります。

  • サーバーでファイングレイン・メトリック収集を無効にするには、metricFGCollIntvlInSec=0に設定します。

    たとえば:

    CellCLI> ALTER CELL metricFGCollIntvlInSec=0

    ファイングレイン・メトリック収集を無効にできるのは、自動メトリック・アップロードが無効(metricStreamIntvlInSec=0)であるか、自動アップロード頻度が5分から30分(metricStreamIntvlInSecが300から1800の間)の場合のみです。

自動メトリック・アップロード

metricStreamIntvlInSec属性により、metricStreamEndPoint属性で指定されたメトリック・ストリーミング・エンドポイントへの自動アップロードのアップロード間隔(秒)を設定します。

  • 自動メトリック・アップロードを有効にするには、metricStreamIntvlInSec属性をゼロ以外の値に設定します。

    たとえば:

    CellCLI> ALTER CELL metricStreamIntvlInSec=25

    metricStreamIntvlInSec設定は、metricFGCollIntvlInSec属性で指定されたファイングレイン収集頻度に関連しています。

    • 自動メトリック・アップロードとファイングレイン収集の両方が有効な場合(metricStreamIntvlInSec>0metricFGCollIntvlInSec>0)、metricStreamIntvlInSecmetricFGCollIntvlInSecの5から30倍である必要があります。たとえば、metricFGCollIntvlInSecが5に設定されている場合、metricStreamIntvlInSecは25から150までにする必要があります。

    • 自動メトリック・アップロードが有効で、ファイングレイン収集が無効になっている場合(metricStreamIntvlInSec>0およびmetricFGCollIntvlInSec=0)、自動アップロード頻度は5分から30分の間である必要があります(metricStreamIntvlInSecは300から1800の間である必要があります)。

  • 自動メトリック・アップロードを無効にするには、metricStreamIntvlInSec=0を設定します。

    たとえば:

    CellCLI> ALTER CELL metricStreamIntvlInSec=0

メトリック・アップロード・エンドポイント

metricStreamEndPoint属性により、メトリック・ストリームを自動的に受信する1つ以上の収集エンドポイントを指定します。metricStreamEndPointは次のように設定できます。

metricStreamEndPoint[+]=((host="endpoint-URL"[,type="stream-format"][,token="authentication-token"][,{httpProxy|httpsProxy}="proxy-server"])
                          [,(host="endpoint-URL"[,type="stream-format"][,token="authentication-token"][,{httpProxy|httpsProxy}="proxy-server"])]...)

metricStreamEndPoint定義の内容:

  • host: 収集エンドポイントのURLを指定します。このURLでは、HTTPまたはHTTPSを使用できます。

  • type: オプションで、ストリームの形式を指定します。サポートされている値は次のとおりです。

    • json: ストリームをJSON形式で提供します。

    • plaintext: ストリームをプレーン・テキスト形式で提供します。

    デフォルト値はjsonです。

  • token: オプションで、収集エンドポイントの認証トークンを指定します。トークンの生成の詳細は、メトリック収集プラットフォームを参照してください。

  • httpProxyまたはhttpsProxy: オプションで、収集エンドポイントへのネットワーク接続を容易にするためのプロキシ・サーバーを指定します。Exadataシステムと収集エンドポイントの間にファイアウォールが存在する場合は、プロキシ・サーバーが必要です。

オプションの+=演算子を使用すると、収集エンドポイントを既存のmetricStreamEndPoint定義に追加できます。それ以外の場合は、=演算子を使用すると前の属性値が上書きされます。

メトリック・タグ

metricStreamTags属性により、サーバーによって生成されるすべてのメトリック観測データに含める、一連のメトリック・タグを定義します。これらのタグは、多数のExadataサーバーによって生成された観測データを整理およびグループ化するために役立ちます。

metricStreamTags属性は、次のような、タグと値のペアを含む有効なJSON文字列に設定できます。

metricStreamTags='{"tag1":"value1"[,"tag2":"value2"]...}'

たとえば:

CellCLI> ALTER CELL metricStreamTags='{"application":"personnel","department":"HR"}'
7.7.1.2.4.9 その他の属性

ノート:

ここにリストされていない属性や、これまでにリストされていない属性については、DESCRIBE CELLの属性の説明を参照してください。

dbPerfDataSuppress

dbPerfDataSuppress属性を使用して、特定のデータベースのパフォーマンス出力情報を非表示にします。マスクするデータベースを、名前のカンマ区切りリストとして指定します。指定したデータベースのパフォーマンス情報は引き続き収集されますが、そのデータベースから問い合せた場合にのみ表示されます。別のデータベースからV$CELL_DBを問い合せると、非表示のデータベースのパフォーマンス情報は、OTHERのカテゴリに表示されます。

diagPackEmailAttach

diagPackEmailAttach属性を使用して、電子メールへの診断パックの添付の追加を有効および無効にします。たとえば:

alter cell diagPackEmailAttach=FALSE

診断パッケージの詳細は、「CREATE DIAGPACK」を参照してください。

diagPackUploadEnabled

diagPackUploadEnabled属性を使用して、Oracle ASRを使用したサービス・リクエストへの診断データの自動アップロードを有効または無効にします。

例7-30 自動診断パックのアップロードの有効化と無効化

この機能を有効または無効にするには、cellオブジェクトでdiagPackUploadEnabled属性を設定します。

この機能を無効にするには属性をfalseに設定し、有効にするにはtrueに設定します。デフォルトはtrueです。

CellCLI> ALTER CELL diagPackUploadEnabled=FALSE

enableSmartStorage

必要なソフトウェア・ライセンスの調達後にenableSmartStorage属性をTRUEに設定すると、Exadata Extended (XT) Storage Serverでスマート・スキャンやストレージ索引などのOracle Exadata System Software機能を使用できるようになります。

httpsAccess

Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降、httpsAccess属性を使用して、HTTPを介してRESTfulサービスにアクセスできるユーザーを制御するIPアドレスまたはIPサブネット・マスクのリストを指定できます。httpsAccessに指定する値は、以前の値を上書きします。次の値をhttpsAccessに使用できます。

  • ALL — すべてのホストへのアクセスを許可します(デフォルト)
  • NONE — HTTPsポートを完全に無効にします
  • IP1, IP2,..., IPn — IPアドレスIP1、IP2...、IPnを持つホストへのアクセスのみを許可します。IPnはIPv4、IPv4サブネット、IPv6またはIPv4埋込みIPv6形式の有効なIPアドレスです。アクセス制御リストには、最大512個のIPアドレスを指定できます。

また、IPアドレスを1つ指定するかわりに、/文字を使用してサブネット・マスクによるIPアドレスの範囲を指定できます。たとえば、範囲'192.168.10.0/24'は、192.168.10.1から192.168.10.255のIPアドレスを持つホストに対応します。IPアドレス範囲を指定する場合は、IPアドレス文字列を引用符で囲む必要があります。

例7-31 Exadata RESTfulサービスへのHTTPSアクセスの制限

この例は、Exadata RESTfulサービスへのHTTPsアクセス用のアクセス制御リストを構成する方法を示しています。次のコマンドは、192.168.10.1から192.168.10.255までの範囲のIPアドレスを持つホストへのHTTPsポート・アクセスを許可します。

CellCLI> ALTER CELL httpsAccess="192.168.10.0/24"

interconnectN

ALTER CELL interconnectN=""コマンドは、指定されたインタフェース(N)のセルに対するRDMAネットワーク・ファブリック構成情報を削除します。

RDMAネットワーク・ファブリック・インタフェースのIPアドレスが変更されている場合は、service network restartコマンドを実行する前に、rootユーザーとしてservice openibd restartコマンドを実行する必要があります。

IPアドレスを変更したら、ALTER CELL RESTART SERVICES ALLコマンドを使用してすべてのサービスを再起動する必要があります。

例7-32 RDMAネットワーク・ファブリックのインターコネクトの設定

この例は、RDMAネットワーク・ファブリックのインターコネクトの設定方法を示しています。

InfiniBandネットワーク・ファブリックを使用するシステムの場合は、次のようなコマンドを使用します。

CellCLI> ALTER CELL interconnect1='ib0', interconnect2='ib1'

RoCEネットワーク・ファブリックを使用するシステムの場合は、次のようなコマンドを使用します。

CellCLI> ALTER CELL interconnect1='re0', interconnect2='re1'

更新を行った後、ストレージ・サーバーのすべてのサービスを再起動します。

CellCLI> ALTER CELL RESTART SERVICES ALL

iotimeoutthreshold

iotimeoutthreshold属性を使用して、タイムアウトしきい値を変更します。セルのI/O時間が定義されたしきい値より長くなった場合、I/Oは取り消され、Oracle ASMはI/Oをデータの別のミラー・コピーにリダイレクトします。データの最後の有効なミラー・コピーに対して発行されたI/Oは、タイムアウトしきい値を超えた場合でも取り消されません。

iotimeoutthresholdのデフォルト値は1000sです。このコマンドは、1つの値(5など)と1つの単位を受け取ります。有効な単位はsです(秒の場合)。

注意:

タイムアウトしきい値を低く設定しすぎると、システムのパフォーマンスに悪い影響を与えることがあります。ピークI/O負荷の自動ワークロード・リポジトリ(AWR)レポートを確認し、しきい値をピークI/Oレイテンシに十分な安全マージンを加えた、より長い値に設定することをお薦めします。

例7-33 iotimeoutthreshold値の設定

この例は、iotimeoutthresholdを5秒に設定する方法を示しています。

CellCLI> ALTER CELL iotimeoutthreshold = '5s'

iotimeoutthresholdをデフォルト値にリセットするには、次のコマンドを使用します。

CellCLI> ALTER CELL iotimeoutthreshold = ""

name

name属性には、dm01celladm01などのストレージ・サーバーのホスト名が含まれます。

例7-34 セル名の変更

この例は、CELLオブジェクトを指定したALTERコマンドを示しています。

CellCLI> ALTER CELL name=cell02

traceLevel

トレース・メッセージの書込みレベル。デフォルトは、FINEです。次の値をとります。

  • 有効なJavaロギング・レベル

    • SEVERE
    • WARNING
    • INFO
    • CONFIG
    • FINE
    • FINER
    • FINEST
  • 有効なOracle Diagnostic Logging (ODL)のロギング・レベル

    • INCIDENT_ERROR:1
    • ERROR:1
    • WARNING:1
    • NOTIFICATION:1
    • NOTIFICATION:16
    • TRACE:1
    • TRACE:16
    • TRACE:32

この属性をデフォルト値にリセットするには、""の値を使用します。

例7-35 traceLevel値をデフォルト値に設定

この例は、traceLevel値をデフォルト値に設定する方法を示しています。

CellCLI> ALTER CELL traceLevel=""
7.7.1.3 ALTER CELLDISK

用途

ALTER CELLDISKコマンドは、すべてのセル・ディスクまたは指定したセル・ディスクの属性を変更します。

構文

ALTER CELLDISK { ALL [FLASHDISK | HARDDISK | PMEM] | cdisk_name [, cdisk_name]... }
   {{FLUSH [NOWAIT] | CANCEL FLUSH} | 
   { attribute_name = attribute_value 
        [, attribute_name = attribute_value]...
   }

使用上のノート

ALTERコマンドで変更可能な属性は、例7-98modifiableと示されています。

  • FLASHDISKオプションでは、ALTER CELLDISKコマンドの対象をフラッシュ・ディスクであるセル・ディスクに制限します。

  • HARDDISKオプションでは、ALTER CELLDISKコマンドの対象をハード・ディスクであるセル・ディスクに制限します。

  • PMEMオプションでは、ALTER CELLDISKコマンドの対象をPMEMタイプのすべてのセル・ディスクに制限します。
  • FLUSHオプションでは、指定したセル・ディスクに関連付けられたダーティ・データを同期します。ダーティ・データは、基礎となるグリッド・ディスクと同期されていないExadataキャッシュ(フラッシュ・キャッシュ、PMEMキャッシュまたはXRMEMキャッシュ)内の更新データです。ダーティ・データの同期プロセスは、同期するバイト数に応じて時間がかかる場合があります。進捗状況をチェックするには、次のコマンドを使用します。

    CellCLI> LIST CELLDISK ATTRIBUTES name, flushstatus, flusherror
  • ダーティ・データが指定したセル・ディスクのグリッド・ディスクにフラッシュされるようにするには、セル・ディスクをエクスポートする前にALTER CELLDISK ... FLUSHコマンドを実行する必要があります。

  • FLUSHオプションでは、CELLSRVが再起動するか、フラッシュ操作が取り消されるまで、新しいデータがフラッシュ・キャッシュにキャッシュされないようにします。

  • CANCEL FLUSHオプションでは、前のフラッシュ操作を終了し、キャッシングを復元します。

  • ALTER CELLDISK ... FLUSHコマンドをフラッシュベースのセル・ディスクに対して実行すると、指定したFDOMにあるフラッシュ・キャッシュのダーティ・データと指定したセル・ディスクのキャッシュ済グリッド・ディスクが同期されます。ハード・ディスクベースのセル・ディスクに対してコマンドを実行すると、すべてのFDOMにあるフラッシュ・キャッシュのダーティ・データと指定したセル・ディスクにあるグリッド・ディスクが同期されます。

例7-36 セル・ディスク属性の変更

この例は、セル・ディスク属性の変更方法を示しています。

CellCLI> ALTER CELLDISK cdiska name = CD_01_cell01, -
               comment = 'cdiska is now CD_01_cell01'

CellCLI> ALTER CELLDISK ALL -
               comment = 'This cell disk is on cell cell01'

CellCLI> ALTER CELLDISK ALL HARDDISK FLUSH NOWAIT

CellCLI> ALTER CELLDISK c9datafile1 CANCEL FLUSH 
7.7.1.4 ALTER FLASHCACHE

用途

ALTER FLASHCACHEコマンドでは、新しいデータがフラッシュ・キャッシュにキャッシュされないようにしてから、グリッド・ディスク(ダーティ・データ)に同期していないデータをフラッシュ・キャッシュから指定されたディスクにフラッシュします。

構文

ALTER FLASHCACHE { ALL [size=fc_size] | CELLDISK="cdisk1 [,cdisk2] ..." [, size=fc_size] [FORCE] }
      { FLUSH [NOWAIT] | CANCEL FLUSH }

使用上のノート

ノート:

FLUSHオプションでは、CELLSRVが再起動するか、ALTER FLASHCACHE CANCEL FLUSHを使用してフラッシュ操作が取り消されるまで、新しいデータがフラッシュ・キャッシュにキャッシュされないようにします。
  • ALLオプションは、使用可能なすべてのフラッシュ・セル・ディスクに適用されます。

  • CELLDISKオプションでは、特定のセル・ディスクをフラッシュできます。

  • FORCEオプションを使用すると、フラッシュ・キャッシュで使用されるセル・ディスクのセットを強制的に変更できます。

  • size属性によってフラッシュ・キャッシュのサイズが変更されます(指定した場合)。値は検証されます。

    ALLオプションとともに有効なサイズを指定すると、フラッシュ・キャッシュは削除され、指定したサイズを使用してすべてのセル・ディスクに再作成されます。

    CELLDISKオプションとともに有効なサイズを指定すると、フラッシュ・キャッシュは削除され、指定したサイズを使用して指定したセル・ディスクに再作成されます。

  • FLUSHオプションでは、フラッシュ・キャッシュのダーティ・データとグリッド・ディスクを同期します。ダーティ・データとは、グリッド・ディスクと同期されていないデータです。ダーティ・データの同期プロセスは、同期するバイト数に応じて時間がかかる場合があります。進捗状況をチェックするには、次のコマンドを使用します。

    LIST CELLDISK ATTRIBUTES name, flushstatus, flusherror
    
  • ALTER FLASHCACHE CELLDISK= ... FLUSHコマンドでは、データをフラッシュ・キャッシュから読み取れない場合、またはデータをディスクに書き込めない場合、ダーティ・データをフラッシュしません。ダーティ・データをフラッシュ・ディスクからグリッド・ディスクにフラッシュするには、ALTER GRIDDISK ... FLUSHコマンドを使用します。

  • ALTER FLASHCACHE ... FLUSHコマンドでは、新しいデータがフラッシュ・キャッシュに書き込まれないようにしてから、フラッシュ・キャッシュ内のすべてのデータをハード・ディスクと同期します。その結果、すべてのデータがフラッシュ・キャッシュから削除されます。フラッシュ・キャッシュが再度有効化されると、フラッシュ・キャッシュのアクティビティ・メトリックがリセットされます。

  • CANCEL FLUSHオプションでは、前のフラッシュ操作を終了し、フラッシュ・キャッシングを復元します。

  • NOWAITオプションでは、フラッシュ操作の進行中にALTERコマンドを完了できます。

  • デフォルトでは、ライトバック・フラッシュ・キャッシュ用としてExtreme Flashストレージ・サーバー上の領域の5パーセントが使用されます。

例7-37 フラッシュ・セル・ディスクからのダーティ・ブロックのフラッシュ

この例は、すべてのフラッシュ・セル・ディスクからダーティ・ブロックをフラッシュする方法を示しています。

CellCLI> ALTER FLASHCACHE ALL FLUSH
Flash cache on FD_00_scac01cel07 successfully altered
Flash cache on FD_01_scac01cel07 successfully altered
Flash cache on FD_02_scac01cel07 successfully altered
...
Flash cache on FD_14_scac01cel07 successfully altered
Flash cache on FD_15_scac01cel07 successfully altered
7.7.1.5 ALTER GRIDDISK

用途

ALTER GRIDDISKコマンドは、すべてのグリッド・ディスクまたは指定したグリッド・ディスクの属性を変更します。

注意:

Oracle ASMディスク・グループに属するグリッド・ディスクの名前を変更する前に、Oracle ASMディスク・グループがオフラインになっていることを確認します。

構文

ALTER GRIDDISK { ALL [ FLASHDISK | HARDDISK ] | gdisk_name1 [,gdisk_name2] ... }
      { attribute_filters { ACTIVE | INACTIVE | { FLUSH [NOWAIT] | CANCEL FLUSH } } |
          attribute_name = attribute_value [, attribute_name = attribute_value] ...
              [ attribute_filters ] [NOWAIT] }

コマンド・オプション

  • FLASHDISKオプションでは、ALTER GRIDDISKコマンドの対象をフラッシュ・ディスクであるグリッド・ディスクに制限します。

  • HARDDISKオプションでは、ALTER GRIDDISKコマンドの対象をハード・ディスクであるグリッド・ディスクに制限します。

  • ACTIVEオプションでは、指定したグリッド・ディスクで通常どおりにI/Oを受信するようにCELLSRVに通知します。グリッド・ディスクはデータベース・クライアントに表示されます。

  • INACTIVEオプションでは、グリッド・ディスクがセル管理者に表示されますが、データベース・クライアントには表示されません。CELLSRVでは、グリッド・ディスクがオフラインであるかのように処理します。このモードでは、グリッド・ディスクでの管理操作が可能です。グリッド・ディスクをデータベース・ユーザーに表示する前に、グリッド・ディスクでアップグレードとテストを実行できます。この機能は、RESTRICTEDモードでのデータベースの起動と似ています。

    ノート:

    データベース・クライアントで現在使用中のグリッド・ディスクがINACTIVEになっている場合、ディスクとのI/Oに障害が発生すると、対応するOracle ASMディスクがOracle ASMによってオフラインにされます。ディスクを再度使用可能にするには、セルのグリッド・ディスクをACTIVEにし、対応するOracle ASMディスクをOracle ASMでオンラインに戻します。
  • FLUSHオプションでは、フラッシュ・キャッシュのダーティ・データとグリッド・ディスクを同期します。ダーティ・データとは、グリッド・ディスクと同期されていないデータです。

    ダーティ・データの同期プロセスは、同期するバイト数に応じて時間がかかる場合があります。進捗状況をチェックするには、次のコマンドを使用します。

    LIST GRIDDISK ATTRIBUTES name, flushstatus
  • CANCEL FLUSHオプションでは、前のフラッシュ操作を終了します。

  • NOWAITオプションでは、サイズ変更またはフラッシュ操作などの続行中にALTERコマンドを完了できます。

  • Oracle Exadata System Softwareリリース20.1.0以降では、ALTER GRIDDISKコマンドはWHERE句を受け入れるため、グリッド・ディスクの特定のサブセットを変更できます。たとえば、グリッド・ディスクが2セット(DATA用とRECO用)ある場合、WHERE句を使用して1つのディスク・グループのグリッド・ディスクのみをサイズ変更できます。次に例を示します。

    ALTER GRIDDISK size=5T WHERE name like 'RECO.*' 

    WHERE句は、グリッド・ディスクのリストまたはALL {FLASHDISK|HARDDISK}オプションを指定して使用できます。WHERE句を使用し、グリッド・ディスクのリストまたはALL {FLASHDISK|HARDDISK}オプションを指定しない場合、WHERE句はすべてのディスクに対して機能します。この構文の例は次のとおりです。

    ALTER GRIDDISK WHERE name like 'DATA.*' INACTIVE
    
    ALTER GRIDDISK ALL FLASHDISK FLUSH NOWAIT

使用上のノート

ALTER GRIDDISKコマンドで変更可能な属性は、例7-104modifiableと示されています。

  • グリッド・ディスク名の長さの制限は30文字です。

  • FLUSHオプションでは、CELLSRVが再起動するか、フラッシュ操作が取り消されるまで、指定したグリッド・ディスクで新しいデータがキャッシュされないようにします。

  • FLUSHオプションは、ライトスルー・ディスクではなく、ライトバック・ディスクで有効です。

  • size属性を指定すると、グリッド・ディスクに割り当てる領域を増減できます。対応するOracle ASMディスクのサイズ変更は個別に行う必要があります。

    接尾辞M(MB)またはG(GB)が数値に含まれている場合を除き、size属性はバイト数で指定されます。グリッド・ディスクの領域は、割当て単位と呼ばれる16MB単位で割り当てられます。実際の割当てサイズは、指定したサイズ以下の割当て単位の倍数の中で最も大きいサイズになります。最小値は16MBです。16MB未満の値は16MBに繰り上げられます。

  • アクセス中のグリッド・ディスクの名前は変更しないでください。アクセス中のグリッド・ディスクの名前を変更しようとすると、操作が失敗します。名前を変更する場合は、事前にグリッド・ディスクを非アクティブにするか、Oracle ASMディスク・グループをディスマウントして、グリッド・ディスクへのアクセスを停止してください。

  • インターリーブ・グリッド・ディスクのサイズを変更すると、セル・ディスク全体にインターリーブ領域の割当てを行うようにグリッド・ディスクの内容が移動されます。サイズ変更操作には、数分間かかることがあります。NOWAITオプションを使用して、データ移動操作をバックグラウンド・プロセスとして実行することもできます。ステータスをチェックする場合は、LIST GRIDDISKコマンドを使用してください。

    ノート:

    インターリーブ・グリッド・ディスクは、Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0では非推奨です。
  • cachingPolicy属性は、グリッド・ディスクのフラッシュ・キャッシング・ポリシーを指定します。

    フラッシュ・キャッシュは、cachingPolicynoneに設定されているグリッド・ディスクで構成されるディスク・グループにあるデータベース・ファイルに対して効果的に無効化されます。次の場合に選択できます。

    • 特定のデータベース・ファイルを、ライトバック・フラッシュ・キャッシュを使用するかわりに、ディスクに直接永続化する場合。これは、ディスク・ストレージの耐久性がフラッシュ・ストレージのパフォーマンスを上回る状況で特に役立ちます。

    • フラッシュ・キャッシュ・リソースを他のデータベース・ファイルのオブジェクト専用にする場合。

    次のコマンドを使用して、cachingPolicy属性をnoneに設定します。

    ALTER GRIDDISK grid_disk_name CACHINGPOLICY="none"
    ALTER GRIDDISK grid_disk_name FLUSH
    -- Wait for the FLUSH to complete.
    ALTER GRIDDISK grid_disk_name CANCEL FLUSH

    グリッド・ディスクのキャッシングを再有効化するには:

    ALTER GRIDDISK grid_disk_name CACHINGPOLICY="default"

    デフォルトでは、OEDAはRECOディスク・グループのグリッド・ディスクをcachingPolicynoneに設定して構成します。したがって、RECOに配置されたデータベース・ファイルにはフラッシュ・キャッシュは使用されません。

例7-38 グリッド・ディスク属性の変更

この例は、GRIDDISKオブジェクトを指定したALTERコマンドを示しています。

CellCLI> ALTER GRIDDISK data1_CD_01_cell01, data2_CD_01_cell01
         comment = "This grid disk is on cell01"

CellCLI> ALTER GRIDDISK ALL INACTIVE
7.7.1.6 ALTER IBPORT

用途

ALTER IBPORTコマンドはすべてのInfiniBandネットワーク・ファブリック・ポート、または指定されたInfiniBandネットワーク・ファブリック・ポートでアクションを実行します。

ノート:

このコマンドは、Oracle Exadata X8Mシステムには適用されません。

構文

ALTER IBPORT {ALL | ibport_name [, ibport_name] ...} RESET COUNTERS

使用上のノート

RESET COUNTERSオプションは、InfiniBandネットワーク・ファブリック・ポート上のすべてのカウンタをリセットします。

例7-39 IBPORT属性の変更

この例は、IBPORTオブジェクトを指定したALTERコマンドを示しています。

CellCLI> ALTER IBPORT ALL RESET COUNTERS

         InfiniBand Port HCA-1:1 successfully altered.
         InfiniBand Port HCA-1:2 successfully altered.
 
CellCLI> ALTER IBPORT "HCA-1:1" RESET COUNTERS

         InfiniBand Port HCA-1:1 successfully altered.
7.7.1.7 ALTER IORMPLAN

用途

ALTER IORMPLANコマンドは、セルのI/Oリソース管理(IORM)プランを更新します。

ALTER IORMPLANコマンド句はIORMのobjectiveを制御し、I/Oリソースへのアクセスを制御するディレクティブを指定します。

構文

ALTER IORMPLAN [ objective = iorm_objective ]
      [ catplan = { ( directive [, directive] ... ) | "" } ]
      [ dbplan = { ( directive [, directive] ... ) | "" } ]
      [ clusterplan = { ( directive [, directive] ... ) | ""  } ]

パラメータ

  • objective: IORMの最適化モードを指定します。有効なobjective値は次のとおりです。

    • auto - IORMのこの設定を使用して、アクティブなワークロードおよびリソース・プランに基づいて最適なモードを決定します。IORMでは、監視対象のワークロードおよび有効なリソース・プランに基づいて、継続的かつ動的に最適化のobjectiveを判断します。これはほとんどのユースケースで推奨される値であり、Oracle Exadata System Softwareリリース21.2.0以降ではデフォルト設定です。
    • high_throughput - この設定を使用して、高いスループットが要求されるクリティカルなDSSのワークロードを最適化します。この設定により、スループットが向上しますが、I/Oレイテンシが長くなります。
    • low_latency - この設定を使用して、非常に適切なディスク・レイテンシが要求されるクリティカルなOLTPワークロードを最適化します。この設定により、ディスク使用率が制限され、レイテンシが可能なかぎり最短になりますが、スループットが低下します。
    • balanced - この設定はクリティカルなOLTPワークロードとDSSワークロードが混在する場合に使用します。この設定により、短いディスク・レイテンシと高いスループットが均等になります。この設定により、大きいI/Oのディスク使用率がlow_latencyより小さい範囲に制限され、レイテンシとスループットがバランスします。
    • basic: この設定は、小さいI/Oの最大遅延を制限する場合に使用します。それ以外の場合は、I/Oの優先順位付けを無効にします。これは、Oracle Exadata System Softwareリリース20.1.0以前のデフォルト設定です。
  • catplan: カテゴリ・プランを指定し、主に実行中の作業のカテゴリでリソースを割り当てることができます。catplanディレクティブが設定されていない場合、各カテゴリにはデフォルトで同じリソース共有があります。

    ノート:

    Oracle Exadata System Softwareリリース21.2.0以降、カテゴリ・プランは非推奨となり、カテゴリ・プランが設定されると警告メッセージが発行されます。
  • dbplan: データベース間のリソース割当てを管理できるデータベース間プランを指定します。dbplanディレクティブが設定されていない場合、各データベースにはデフォルトで同じリソース共有があります。

  • clusterplan:クラスタ・プランを指定します。これにより、Oracle Grid Infrastructureクラスタ間のリソース割当てを管理できます。clusterplanディレクティブが設定されていない場合、各クラスタにはデフォルトで同じリソース共有があります。

    ノート:

    クラスタ・プランは、Oracle Exadata System Softwareリリース21.2.0で初めて導入されました。

使用上のノート

  • ユーザー定義IORMプラン(catplandbplanまたはclusterplan)を完全に有効にするには、IORMのobjectivebasic以外の値に設定する必要があります。

  • クラスタ・プラン(clusterplan)では、クラスタの識別にASMを有効範囲にしたセキュリティが使用されます。name属性の値は、クラスタのASMを有効範囲にしたセキュリティ定義の一部である、cellkey.oraファイルのasmフィールドと一致する必要があります。ASMを有効範囲にしたセキュリティが構成されていない場合、クラスタ内のすべてのデータベースがDEFAULTクラスタに関連付けられます。

  • 様々なユーザー定義IORMプランが次のように相互運用されます。

    • catplandbplanを組み合せて使用できるのは、dbplantype=profileを持つディレクティブが含まれていない場合のみです。

      この場合、両方のプランのディレクティブが適用され、リソースの共有が決定されます。

    • catplanclusterplanを組み合せて使用することはできません。

      catplanディレクティブが存在する場合、clusterplanディレクティブは設定できません。同様に、clusterplanディレクティブが存在する場合は、catplanディレクティブを設定できません。

    • clusterplandbplanを組み合せて使用できるのは、dbplanallocationまたはlevelディレクティブが含まれていない場合のみです。

      この場合、両方のプランのディレクティブが適用され、リソースの共有が決定されます。

  • 現在のディレクティブを削除し、catPlandbPlanまたはclusterplanパラメータをリセットするには、一重引用符または二重引用符のペアを使用してパラメータを空の文字列に設定します。開始と終了の引用符は同じにする必要があります。たとえば、""は適切ですが、"'は不適切です。

  • コマンドが長い場合や複雑な場合は、スクリプトを使用してALTER IORMPLANコマンドを実行することを検討します。

  • IORMは、ALTER IORMPLANコマンドを使用して、すべてのストレージ・サーバーで個別に構成されます。システム全体のパフォーマンスを一貫したものにするには、ストレージ・クラスタ内のすべてのストレージ・サーバーが同じIORM構成設定を使用するようにします。

例7-40 IORMPLANのobjectiveの設定

この例は、IORM最適化モードを設定するために使用されるALTER IORMPLANコマンドを示しています。

CellCLI> ALTER IORMPLAN objective=low_latency
CellCLI> ALTER IORMPLAN objective=auto

例7-41 IORMPLANのプランのリセット

この例は、IORMPLANdbplanおよびcatplanをリセットする方法を示しています。最初のコマンドは、1つのコマンドを使用してdbplanおよびcatplanをリセットします。その他のコマンドは、dbplanおよびcatplanを個別にリセットします。

CellCLI> ALTER IORMPLAN dbplan="", catplan=""
CellCLI> ALTER IORMPLAN dbplan=""
CellCLI> ALTER IORMPLAN catplan=""
7.7.1.7.1 カテゴリ・プランのディレクティブ

カテゴリ・プラン(catplan)のディレクティブでは、次の構文を使用します。

( name=category_name , level=number, allocation=number )

使用上のノート

  • name属性は、各ディレクティブにリストされる最初の属性にする必要があります。それ以外の場合、属性の順序は重要ではありません。
  • カテゴリ・プランには、最大32のディレクティブを含めることができます。
  • 同じカテゴリ名で複数のディレクティブを使用することはできません。

catplanディレクティブで定義される属性(namelevelおよびallocation)の詳細は、次のトピックを参照してください。

7.7.1.7.2 データベース・プランのディレクティブ

データベース・プラン(dbplan)のディレクティブでは、次の構文を使用します。

( name={ db_name | profile_name }
  [, { share=number | level=number, allocation=number }]
  [, limit=number]
  [, flashcache={on|off}]
  [, xrmemcache={on|off}]
  [, pmemcache={on|off}]
  [, flashlog={on|off}]
  [, xrmemlog={on|off}]
  [, pmemlog={on|off}]
  [, flashcachelimit=number]
  [, flashcachemin=number]
  [, flashcachesize=number]
  [, xrmemcachelimit=number]
  [, xrmemcachemin=number]
  [, xrmemcachesize=number]
  [, pmemcachelimit=number]
  [, pmemcachemin=number]
  [, pmemcachesize=number]
  [, asmcluster=asm_cluster_name]
  [, type={database|profile}]
  [, role={primary|standby}] )

使用上のノート

  • name属性は、各ディレクティブにリストされる最初の属性にする必要があります。それ以外の場合、属性の順序は重要ではありません。
  • データベース・プランには、share属性を使用するリソース割当てディレクティブと、levelおよびallocation属性を使用するものがあるリソース割当てディレクティブを混在させることはできません。リソース割当てディレクティブは、すべてshare属性を使用するか、すべてlevelおよびallocation属性を使用する必要があります。
  • share属性を使用してI/Oリソースを割り当てる場合、データベース・プランには最大1024のディレクティブを含めることができます。levelおよびallocation属性を使用してI/Oリソースを割り当てる場合、データベース・プランには最大32のディレクティブを含めることができます。
  • データベース名ごと、プロファイル名ごとに使用できるアクティブなディレクティブは1つのみです。

dbplanディレクティブで定義できる属性の詳細は、次のトピックを参照してください。

7.7.1.7.3 クラスタ・プランのディレクティブ

クラスタ・プラン(clusterplan)のディレクティブでは、次の構文を使用します。

( name=cluster_name [, share=number] [, limit=number] )

使用上のノート

  • name属性は、各ディレクティブにリストされる最初の属性にする必要があります。それ以外の場合、属性の順序は重要ではありません。
  • クラスタ・プランには、最大1024のディレクティブを含めることができます。
  • 同じクラスタ名で複数のディレクティブを使用することはできません。

clusterplanディレクティブで定義できる属性の詳細は、次のトピックを参照してください。

7.7.1.7.4 name属性

用途

name属性は、ディレクティブの対象であるエンティティを識別します。

構文

ALTER IORMPLAN 
   catplan = (( name=category_name, ... ) ... )
ALTER IORMPLAN 
   dbplan = (( name={ db_name | profile_name }, ... ) ... )
ALTER IORMPLAN 
   clusterplan = (( name=cluster_name, ... ) ... )

使用上のノート

  • カテゴリ・プラン(catplan)のディレクティブの場合、name属性でカテゴリ名を指定します。Oracle Databaseは、Database Resource Manager (DBRM)を使用してデータベース内リソースを管理します。DBRMはコンシューマ・グループ間のリソースを管理し、各コンシューマ・グループはカテゴリに関連付けられます。catplanカテゴリ名は、同じ名前を持つDBRMカテゴリに関連付けられます。

  • データベース・プラン(dbplan)のディレクティブの場合、name属性は通常、ディレクティブに関連付けられているデータベースを識別します。ただし、ディレクティブにtype=profileが含まれている場合は、name属性でプロファイル名を指定します。

    データベースを識別するディレクティブでは、通常、name値はDB_UNIQUE_NAMEデータベース・パラメータの値と一致します。例外は、ディレクティブがrole属性を使用してOracle Data Guard構成を管理する場合です。詳細は、role属性を参照してください。

  • クラスタ・プラン(clusterplan)のディレクティブの場合、name属性は、ディレクティブに関連付けられているOracle Grid Infrastructureクラスタを識別します。クラスタ・プラン(clusterplan)では、クラスタの識別にASMを有効範囲にしたセキュリティが使用されます。name属性の値は、クラスタのASMを有効範囲にしたセキュリティ定義の一部である、cellkey.oraファイルのasmフィールドと一致する必要があります。

  • name属性は、ディレクティブの最初の属性にする必要があります。

  • name属性値をアンダースコア(_)で開始することはできません。

  • nameの後には、少なくとも次のような他の属性が続く必要があります。

    • (name=sales, share=8)
    • (name=oltpdg, limit=80)
    • (name=dwh, flashcachesize=50G)
  • 2つの特殊なname値があります。

    • OTHER: プランで指定されていない他のすべてのエンティティのリソース割当てを定義する特別なディレクティブを指定します。プランで明示的に指定されていないすべてのエンティティは、OTHERディレクティブに関連付けられたリソースを共有します。

      OTHERディレクティブは、割当てベースのリソース管理(つまり、levelおよびallocation属性を使用して定義されたリソース割当て)を使用するデータベース・プランおよびカテゴリ・プランで使用されます。割当てベースのディレクティブを含むプランには、OTHERディレクティブも含める必要があります。

      データベース・プランでは、OTHERディレクティブでlimit属性を定義することもできます。

    • DEFAULT: プランで指定されていない各エンティティのリソース割当てを定義する特別なディレクティブを指定します。プランで明示的に指定されていないすべてのエンティティは、DEFAULTディレクティブでリソースを受け取ります。

      DEFAULTディレクティブは、共有ベースのリソース割当て(つまり、share属性を使用して定義されたリソース割当て)を使用するデータベース・プランおよびクラスタ・プランで使用できます。

      ASMを有効範囲にしたセキュリティが構成されていない場合、クラスタ内のすべてのデータベースがDEFAULTクラスタに関連付けられます。

例7-42 データベース・プランでのname属性の使用

CellCLI> ALTER IORMPLAN                                        -
         dbplan=((name=db1, limit=50),                         -
                 (name=db2, limit=50),                         -
                 (name=OTHER, level=1, allocation=25))

例7-43 DEFAULTディレクティブを使用したデータベース・プランの設定

この例は、DEFAULTディレクティブを使用してdev01およびdev02以外のすべてのデータベースでデフォルトの共有割当てを設定する方法を示しています。

CellCLI> ALTER IORMPLAN                                             -
         dbplan=((name=dev01, share=1, limit=50, flashlog=off),     -
                 (name=dev02, share=1, limit=25, flashcache=off),   -
                 (name=DEFAULT, share=4))
7.7.1.7.5 share属性

用途

share属性は、dbplan内のデータベースまたはclusterplan内のクラスタの相対的な優先度を指定する、共有ベースのリソース割当てを制御します。share値が高いほど、優先度が高くなり、I/Oリソースへのアクセスが強化されます。

構文

 ALTER IORMPLAN 
   dbplan=(( name=db_name, ... share=number ... ) ... )
 ALTER IORMPLAN 
   clusterplan=(( name=cluster_name, ... share=number ... ) ... )

使用上のノート

  • share: リソース割当て共有を指定します。

    有効な値は1から32 (1は最下位の共有、32は最上位の共有)です。share値は、各エンティティの相対的な重要度を表します。share値が高いほど、優先度が高くなり、リソースへのアクセスが強化されます。プランのすべてのshare値の合計は32768より大きくできません。

  • 共有ベースのリソース割当ての場合、IORMプランで指定されていないエンティティごとにデフォルトの共有を定義するには、name=DEFAULTを使用します。

  • データベース・プラン(dbplan)には、共有ベースのリソース割当てをお薦めします。クラスタ・プラン(clusterplan)では、共有ベースのリソース割当てが唯一のオプションです。

例7-44 share属性を使用したデータベース・プランの設定

この例は、share属性を使用してdbPlanを構成する方法を示しています。

CellCLI> ALTER IORMPLAN                                                 -
         dbplan=((name=sales01, share=4),                               -
                 (name=sales02, share=4),                               -
                 (name=fin01, share=3),                                 -
                 (name=fin02, share=2),                                 -
                 (name=dev01, share=1, limit=50, flashLog=off),         -
                 (name=dev02, share=1, limit=25, flashCache=off),       -
                 (name=DEFAULT, share=2))
7.7.1.7.6 allocationおよびlevel属性

用途

levelおよびallocation属性は、割当てベースのリソース管理を制御します。割当てベースのリソース管理を使用して、dbplan内のデータベースまたはcatplan内のワークロード・カテゴリのI/O分散を制御できます。

構文

 ALTER IORMPLAN 
   catplan=(( name=category_name, level=number, allocation=number ) ... )
 ALTER IORMPLAN 
   dbplan=(( name=db_name, ... level=number, allocation=number ... ) ... )

使用上のノート

  • level: 割当てレベルを指定します。

    有効な値は1から8です。最初にリソースがレベル1に割り当てられ、次に残りのリソースがレベル2に割り当てられます。

  • allocation: リソース割当てをレベル内のパーセンテージ(0から100)で指定します。

    levelallocation値の合計は、100を超えることはできません。

  • 割当てベースのリソース管理の場合、IORMプランで指定されていないすべてのエンティティ間で共有するリソース割当てを定義するには、name=OTHERを使用します。割当てベースのディレクティブを使用したプラン(dbplanまたはcatplan)には、name=OTHERを使用したディレクティブも含める必要があります。

例7-45 levelおよびallocation属性の使用

次の例は、levelおよびallocation属性を指定したALTERコマンドを示しています。

CellCLI> ALTER IORMPLAN                                          -
        catplan=((name=administrative, level=1, allocation=80),  -
                 (name=interactive, level=2, allocation=90),     -
                 (name=batch, level=3, allocation=80),           -
                 (name=maintenance, level=4, allocation=50),     -
                 (name=other, level=4, allocation=50)),          -
        dbplan=((name=sales_prod, level=1, allocation=80),       -
                (name=finance_prod, level=1, allocation=20),     -
                (name=sales_dev, level=2, allocation=100),       -
                (name=sales_test, level=3, allocation=50),       -
                (name=other, level=3, allocation=50))
CellCLI> ALTER IORMPLAN                                         -
         catplan=((name=interactive, level=1, allocation=90),   -
                  (name=batch, level=2, allocation=80),         -
                  (name=maintenance, level=3, allocation=50),   -
                  (name=other, level=3, allocation=50))
7.7.1.7.7 limit属性

用途

limit属性では、フラッシュI/O使用率の上限を指定します。

構文

 ALTER IORMPLAN 
   dbplan=(( name=db_name, ... limit=number ... ) ... )
 ALTER IORMPLAN 
   clusterplan=(( name=cluster_name, ... limit=number ... ) ... )

使用上のノート

  • limit: 使用可能リソースの割合としてフラッシュI/O使用率の上限を指定します。この属性は、フラッシュ・デバイス上のI/Oにのみ適用されます。これにはフラッシュベースのグリッド・ディスクおよびExadataスマート・フラッシュ・キャッシュが含まれます。

    有効な値は1から100です。limitが指定されている場合、関連するデータベースまたはクラスタが過剰な容量を使用することはありません。したがって、上限を指定すると、全容量が使用されることなくフラッシュ・デバイスを稼働させることができます。

    ノート:

    limit値を低く指定すると、パフォーマンスに深刻な影響を与える可能性があり、通常はお薦めしません。
  • 制限を使用したリソース管理は、パフォーマンス・ベース課金のユースケースに理想的ですが、公平性を実現するためには使用できません。かわりに、share属性を使用してI/Oリソースが均等に配分されるようにします。

例7-46 データベース・プランでのlimit属性の使用

CellCLI> ALTER IORMPLAN                                        -
         dbplan=((name=db1, limit=40),                         -
                 (name=db2, limit=40),                         -
                 (name=DEFAULT, limit=20))
7.7.1.7.8 flashcache属性

用途

flashcache属性は、データベースによるExadataスマート・フラッシュ・キャッシュの使用を制御します。これにより、キャッシュ領域をミッション・クリティカルなデータベース用に確保できます。

構文

 ALTER IORMPLAN 
   dbplan=(( name=db_name, ... flashcache={on|off}  ... ) ... )

使用上のノート

  • デフォルトでは、flashcache=offを指定するディレクティブの影響を受けないかぎり、すべてのデータベースでExadataスマート・フラッシュ・キャッシュを使用できます。

  • flashcacheminflashcachelimitまたはflashcachesize属性を含むディレクティブでは、flashcache=offは無効です。

例7-47 データベース・プランでのフラッシュ・キャッシュ使用の設定

この例は、データベース・プランでフラッシュ・キャッシュの使用を有効にする方法を示しています。

CellCLI> ALTER IORMPLAN                                        -
         dbplan=((name=sales_prod, flashcache=on),             -
                 (name=sales_dev, flashcache=on),              -
                 (name=sales_test, flashcache=off),            -
                 (name=DEFAULT, flashcache=off))
7.7.1.7.9 xrmemcache属性

用途

xrmemcache属性は、データベースによるExadata RDMAメモリー・キャッシュ(XRMEMキャッシュ)の使用を制御します。これにより、キャッシュ領域をミッション・クリティカルなデータベース用に確保できます。

構文

ALTER IORMPLAN 
   dbplan=(( name=db_name, ... xrmemcache={on|off}  ... ) ... )

使用上のノート

  • デフォルトでは、xrmemcache=offを指定するディレクティブの影響を受ける場合を除き、すべてのデータベースでXRMEMキャッシュを使用できます。

  • xrmemcache=offは、xrmemcacheminxrmemcachelimitまたはxrmemcachesize属性を含むディレクティブでは無効です。

  • Oracle Exadata System Softwareリリースが23.1.0のExadata X8MおよびX9Mシステムでは、以前はPMEMキャッシュと呼ばれていた永続メモリー・データ・アクセラレータがXRMEMキャッシュと呼ばれるようになりました。

    下位互換性のために、Exadata X8MおよびX9Mシステムでは、ALTER IORMPLANコマンドでxrmemcacheのかわりにpmemcacheを使用できます。ただし、Oracle Exadata System Softwareリリース23.1.0以降では、LIST IORMPLANコマンドからの出力にはxrmemcacheのみが表示されます。

例7-48 データベース・プランでのXRMEMキャッシュ使用の設定

この例では、データベース・プランでXRMEMキャッシュの使用を有効にする方法を示しています。

CellCLI> ALTER IORMPLAN                                        -
         dbplan=((name=sales_prod, xrmemcache=on),             -
                 (name=sales_dev, xrmemcache=off),             -
                 (name=sales_test, xrmemcache=off),            -
                 (name=DEFAULT, xrmemcache=off))
7.7.1.7.10 pmemcache属性

用途

pmemcache属性は、データベースによる永続メモリー(PMEM)キャッシュの使用を制御します。これにより、キャッシュ領域をミッション・クリティカルなデータベース用に確保できます。

ノート:

この属性は、23.1.0より前のOracle Exadata System Softwareリリースに適用されます。それ以外の場合は、「xrmemcache属性」を参照してください。

構文

ALTER IORMPLAN 
   dbplan=(( name=db_name, ... pmemcache={on|off}  ... ) ... )

使用上のノート

  • デフォルトでは、pmemcache=offを指定するディレクティブの影響を受けないかぎり、すべてのデータベースでPMEMキャッシュを使用できます。

  • pmemcacheminpmemcachelimitまたはpmemcachesize属性を含むディレクティブでは、pmemcache=offは無効です。

例7-49 データベース・プランでのPMEMキャッシュ使用の設定

この例では、データベース・プランでPMEMキャッシュの使用を有効にする方法を示しています。

CellCLI> ALTER IORMPLAN                                        -
         dbplan=((name=sales_prod, pmemcache=on),             -
                 (name=sales_dev, pmemcache=off),             -
                 (name=sales_test, pmemcache=off),            -
                 (name=DEFAULT, pmemcache=off))
7.7.1.7.11 flashlog属性

用途

flashlog属性は、データベースによるExadataスマート・フラッシュ・ログの使用を制御します。これにより、Exadataスマート・フラッシュ・ログがミッション・クリティカルなデータベース用に予約されます。

構文

 ALTER IORMPLAN 
   dbplan=(( name=db_name, ... flashlog={on|off}  ... ) ... )

使用上のノート

  • デフォルトでは、flashlog=offを指定するディレクティブの影響を受けないかぎり、すべてのデータベースでExadataスマート・フラッシュ・ログを使用できます。

例7-50 データベース・プランでのフラッシュ・ログ使用の設定

この例では、データベース・プランでのフラッシュ・ログの使用を制御する方法を示しています。

CellCLI> ALTER IORMPLAN                                                                       -
         dbplan=((name=oltp, level=1, allocation=80, flashcache=on, flashlog=on),             -
                 (name=dss, level=1, allocation=20, limit=50, flashcache=off, flashlog=off),  -
                 (name=OTHER, level=2, allocation=100),                                       -
                 (name=DEFAULT, flashcache=off, flashlog=off))
7.7.1.7.12 xrmemlog属性

用途

xrmemlog属性は、データベースによるXRMEMログの使用を制御します。これにより、コミット・アクセラレーションをミッション・クリティカルなデータベース用に確保できます。

構文

 ALTER IORMPLAN 
   dbplan=(( name=db_name, ... xrmemlog={on|off}  ... ) ... )

使用上のノート

  • デフォルトでは、xrmemlog=offを指定するディレクティブの影響を受ける場合を除き、すべてのデータベースでXRMEMログを使用できます。

  • Oracle Exadata System Softwareリリースが23.1.0のExadata X8MおよびX9Mシステムでは、以前はPMEMログと呼ばれていた永続メモリー・コミット・アクセラレータがXRMEMログと呼ばれるようになりました。

    下位互換性のために、Exadata X8MおよびX9Mシステムでは、ALTER IORMPLANコマンドでxrmemlogのかわりにpmemlogを使用できます。ただし、Oracle Exadata System Softwareリリース23.1.0以降では、LIST IORMPLANコマンドからの出力にはxrmemlogのみが表示されます。

例7-51 データベース・プランでのXRMEMログ使用の設定

この例では、データベース・プランでXRMEMログの使用を制御する方法を示します。

CellCLI> ALTER IORMPLAN                                                                      -
         dbplan=((name=oltp, level=1, allocation=80, xrmemcache=on, xrmemlog=on),              -
                 (name=dss, level=1, allocation=20, limit=50, xrmemcache=off, xrmemlog=off),   -
                 (name=OTHER, level=2, allocation=100),                                      -
                 (name=DEFAULT, xrmemcache=off, xrmemlog=off))
7.7.1.7.13 pmemlog属性

用途

pmemlog属性は、データベースによる永続メモリー・コミット・アクセラレータ(PMEMログ)の使用を制御します。これにより、コミット・アクセラレーションをミッション・クリティカルなデータベース用に確保できます。

ノート:

この属性は、23.1.0より前のOracle Exadata System Softwareリリースに適用されます。それ以外の場合は、「xrmemlog属性」を参照してください。

構文

 ALTER IORMPLAN 
   dbplan=(( name=db_name, ... pmemlog={on|off}  ... ) ... )

使用上のノート

  • デフォルトでは、pmemlog=offを指定するディレクティブの影響を受けないかぎり、すべてのデータベースでPMEMログを使用できます。

例7-52 データベース・プランでのPMEMログ使用の設定

この例では、データベース・プランでPMEMログの使用を制御する方法を示します。

CellCLI> ALTER IORMPLAN                                                                      -
         dbplan=((name=oltp, level=1, allocation=80, pmemcache=on, pmemlog=on),              -
                 (name=dss, level=1, allocation=20, limit=50, pmemcache=off, pmemlog=off),   -
                 (name=OTHER, level=2, allocation=100),                                      -
                 (name=DEFAULT, pmemcache=off, pmemlog=off))
7.7.1.7.14 flashcachelimit属性

用途

flashcachelimit属性は、Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュの領域使用量の弱い制限を定義します。キャッシュがいっぱいでない場合は、制限を超えることがあります。

構文

 ALTER IORMPLAN 
   dbplan=(( name=db_name, ... flashcachelimit=number ... ) ... )

使用上のノート

  • flashcachelimitの値はバイト単位で指定します。接尾辞M (MB)、G (GB)またはT (GB)を使用してより大きい値を指定することもできます。たとえば、300M150Gまたは1Tです。

  • flashcachelimitの値は4 MB以上にする必要があります。

  • flashcachelimit属性とflashcachesize属性は同じディレクティブで指定できません。

  • flashcachelimitの値は、flashcacheminが指定されている場合はこれより小さくすることはできません。

例7-53 データベース・プランでのフラッシュ・キャッシュ割当て制限の指定

この例では、データベース・プランでフラッシュ・キャッシュ割当て制限を構成する方法を示しています。

CellCLI> ALTER IORMPLAN                                                          -
         dbplan=((name=prod, share=8, flashCacheMin=400M),                       -
                 (name=dev,  share=2, flashCacheMin=100M, flashCacheLimit=200M), -
                 (name=test, share=1, limit=40, flashCacheLimit=20M))
7.7.1.7.15 flashcachemin属性

用途

flashcachemin属性は、Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュ内で最低限保証される領域割当てを指定します。

構文

 ALTER IORMPLAN 
   dbplan=(( name=db_name, ... flashcachemin=number ... ) ... )

使用上のノート

  • flashcacheminの値はバイト単位で指定します。接尾辞M (MB)、G (GB)またはT (GB)を使用してより大きい値を指定することもできます。たとえば、300M150Gまたは1Tです。

  • flashcacheminの値は4 MB以上にする必要があります。

  • どのプランでも、すべてのflashcachemin値の合計がExadataスマート・フラッシュ・キャッシュのサイズを超えることはできません。

  • flashcachelimitが指定されている場合、flashcacheminの値はflashcachelimitを超えることはできません。

  • flashcachesizeが指定されている場合、flashcacheminの値はflashcachesizeを超えることはできません。

7.7.1.7.16 flashcachesize属性

用途

flashcachesize属性は、Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュの領域使用量の強い制限を定義します。キャッシュがいっぱいでない場合でも、制限を超えることはできません。

構文

 ALTER IORMPLAN 
   dbplan=(( name=db_name, ... flashcachesize=number ... ) ... )

使用上のノート

  • flashcachesizeの値はバイト単位で指定します。接尾辞M (MB)、G (GB)またはT (GB)を使用してより大きい値を指定することもできます。たとえば、300M150Gまたは1Tです。

  • flashcachesizeの値は4 MB以上にする必要があります。

  • flashcachelimit属性とflashcachesize属性は同じディレクティブで指定できません。

  • flashcachesizeの値は、flashcacheminが指定されている場合はこれより小さくすることはできません。

  • IORMプランで、Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュのサイズがすべてのflashcacheminおよびflashcachesize割当てに対応できる場合、各flashcachesize定義は保証された領域割当てを表します。

    ただし、Oracle Exadata System Softwareリリース19.2.0以降では、flashcachesize属性を使用してExadataスマート・フラッシュ・キャッシュの領域を過剰にプロビジョニングできます。したがって、Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュのサイズがすべてのflashcacheminおよびflashcachesize割当てに対応できない場合は、flashcacheminのみが保証されます。

7.7.1.7.17 xrmemcachelimit属性

用途

xrmemcachelimit属性は、Exadata RDMAメモリー・キャッシュ(XRMEMキャッシュ)の領域使用量の弱い制限を定義します。キャッシュがいっぱいでない場合は、制限を超えることがあります。

構文

 ALTER IORMPLAN 
   dbplan=(( name=db_name, ... xrmemcachelimit=number ... ) ... )

使用上のノート

  • xrmemcachelimitの値はバイト単位で指定します。接尾辞M (MB)、G (GB)またはT (GB)を使用してより大きい値を指定することもできます。たとえば、300M150Gまたは1Tです。

  • xrmemcachelimitの値は4 MB以上にする必要があります。

  • xrmemcachelimit属性とxrmemcachesize属性は同じディレクティブでは指定できません。

  • xrmemcachelimitの値は、xrmemcacheminが指定されている場合はこれより小さくすることはできません。

  • Oracle Exadata System Softwareリリースが23.1.0のExadata X8MおよびX9Mシステムでは、以前はPMEMキャッシュと呼ばれていた永続メモリー・データ・アクセラレータがXRMEMキャッシュと呼ばれるようになりました。

    下位互換性のために、Exadata X8MおよびX9Mシステムでは、ALTER IORMPLANコマンドでxrmemcachelimitのかわりにpmemcachelimitを使用できます。ただし、Oracle Exadata System Softwareリリース23.1.0以降では、LIST IORMPLANコマンドからの出力にはxrmemcachelimitのみが表示されます。

7.7.1.7.18 xrmemcachemin属性

用途

xrmemcachemin属性は、Exadata RDMAメモリー・キャッシュ(XRMEMキャッシュ)で最低限保証される領域割当てを指定します。

構文

 ALTER IORMPLAN 
   dbplan=(( name=db_name, ... xrmemcachemin=number ... ) ... )

使用上のノート

  • xrmemcacheminの値はバイト単位で指定します。接尾辞M (MB)、G (GB)またはT (GB)を使用してより大きい値を指定することもできます。たとえば、300M150Gまたは1Tです。

  • xrmemcacheminの値は4 MB以上にする必要があります。

  • どのプランでも、すべてのxrmemcachemin値の合計がXRMEMキャッシュのサイズを超えることはできません。

  • xrmemcachelimitが指定されている場合、xrmemcacheminの値はxrmemcachelimitを超えることはできません。

  • xrmemcachesizeが指定されている場合、xrmemcacheminの値はxrmemcachesizeを超えることはできません。

  • Oracle Exadata System Softwareリリースが23.1.0のExadata X8MおよびX9Mシステムでは、以前はPMEMキャッシュと呼ばれていた永続メモリー・データ・アクセラレータがXRMEMキャッシュと呼ばれるようになりました。

    下位互換性のために、Exadata X8MおよびX9Mシステムでは、ALTER IORMPLANコマンドでxrmemcacheminのかわりにpmemcacheminを使用できます。ただし、Oracle Exadata System Softwareリリース23.1.0以降では、LIST IORMPLANコマンドからの出力にはxrmemcacheminのみが表示されます。

7.7.1.7.19 xrmemcachesize属性

用途

xrmemcachesize属性は、Exadata RDMAメモリー・キャッシュ(XRMEMキャッシュ)の領域使用量の強い制限を定義します。キャッシュがいっぱいでない場合でも、制限を超えることはできません。

構文

 ALTER IORMPLAN 
   dbplan=(( name=db_name, ... xrmemcachesize=number ... ) ... )

使用上のノート

  • xrmemcachesizeの値はバイト単位で指定します。接尾辞M (MB)、G (GB)またはT (GB)を使用してより大きい値を指定することもできます。たとえば、300M150Gまたは1Tです。

  • xrmemcachesizeの値は4 MB以上にする必要があります。

  • xrmemcachelimit属性とxrmemcachesize属性は同じディレクティブでは指定できません。

  • xrmemcachesizeの値は、xrmemcacheminが指定されている場合はこれより小さくすることはできません。

  • IORMプランでは、XRMEMキャッシュのサイズがすべてのxrmemcacheminおよびxrmemcachesize割当てに対応できる場合、各xrmemcachesize定義は保証された領域割当てを表します。

    ただし、xrmemcachesize属性を使用してXRMEMキャッシュ内の領域をオーバー・プロビジョニングできます。したがって、XRMEMキャッシュ・サイズがすべてのxrmemcacheminおよびxrmemcachesize割当てに対応できない場合は、xrmemcacheminのみが保証されます。

  • Oracle Exadata System Softwareリリースが23.1.0のExadata X8MおよびX9Mシステムでは、以前はPMEMキャッシュと呼ばれていた永続メモリー・データ・アクセラレータがXRMEMキャッシュと呼ばれるようになりました。

    下位互換性のために、Exadata X8MおよびX9Mシステムでは、ALTER IORMPLANコマンドでxrmemcachesizeのかわりにpmemcachesizeを使用できます。ただし、Oracle Exadata System Softwareリリース23.1.0以降では、LIST IORMPLANコマンドからの出力にはxrmemcachesizeのみが表示されます。

7.7.1.7.20 pmemcachelimit属性

用途

pmemcachelimit属性は、永続メモリー(PMEM)キャッシュ内の領域使用量の弱い制限を定義します。キャッシュがいっぱいでない場合は、制限を超えることがあります。

ノート:

この属性は、23.1.0より前のOracle Exadata System Softwareリリースに適用されます。それ以外の場合は、「xrmemcachelimit属性」を参照してください。

構文

 ALTER IORMPLAN 
   dbplan=(( name=db_name, ... pmemcachelimit=number ... ) ... )

使用上のノート

  • pmemcachelimitの値はバイト単位で指定します。接尾辞M (MB)、G (GB)またはT (GB)を使用してより大きい値を指定することもできます。たとえば、300M150Gまたは1Tです。

  • pmemcachelimitの値は4 MB以上にする必要があります。

  • pmemcachelimit属性とpmemcachesize属性は同じディレクティブで指定できません。

  • pmemcachelimitの値は、pmemcacheminが指定されている場合はこれより小さくすることはできません。

7.7.1.7.21 pmemcachemin属性

用途

pmemcachemin属性は、永続メモリー(PMEM)キャッシュ内で最低限保証される領域割当てを指定します。

ノート:

この属性は、23.1.0より前のOracle Exadata System Softwareリリースに適用されます。それ以外の場合は、「xrmemcachemin属性」を参照してください。

構文

 ALTER IORMPLAN 
   dbplan=(( name=db_name, ... pmemcachemin=number ... ) ... )

使用上のノート

  • pmemcacheminの値はバイト単位で指定します。接尾辞M (MB)、G (GB)またはT (GB)を使用してより大きい値を指定することもできます。たとえば、300M150Gまたは1Tです。

  • pmemcacheminの値は4 MB以上にする必要があります。

  • どのプランでも、すべてのpmemcachemin値の合計がPMEMキャッシュのサイズを超えることはできません。

  • pmemcachelimitが指定されている場合、pmemcacheminの値はpmemcachelimitを超えることはできません。

  • pmemcachesizeが指定されている場合、pmemcacheminの値はpmemcachesizeを超えることはできません。

7.7.1.7.22 pmemcachesize属性

用途

pmemcachesize属性は、永続メモリー(PMEM)キャッシュ内の領域使用量の強い制限を定義します。キャッシュがいっぱいでない場合でも、制限を超えることはできません。

ノート:

この属性は、23.1.0より前のOracle Exadata System Softwareリリースに適用されます。それ以外の場合は、「xrmemcachesize属性」を参照してください。

構文

 ALTER IORMPLAN 
   dbplan=(( name=db_name, ... pmemcachesize=number ... ) ... )

使用上のノート

  • pmemcachesizeの値はバイト単位で指定します。接尾辞M (MB)、G (GB)またはT (GB)を使用してより大きい値を指定することもできます。たとえば、300M150Gまたは1Tです。

  • pmemcachesizeの値は4 MB以上にする必要があります。

  • pmemcachelimit属性とpmemcachesize属性は同じディレクティブで指定できません。

  • pmemcachesizeの値は、pmemcacheminが指定されている場合はこれより小さくすることはできません。

  • IORMプランで、PMEMキャッシュのサイズがすべてのpmemcacheminおよびpmemcachesize割当てに対応できる場合、各pmemcachesize定義は保証された領域割当てを表します。

    ただし、pmemcachesize属性を使用してPMEMキャッシュ内の領域を過剰にプロビジョニングできます。したがって、PMEMキャッシュ・サイズがすべてのpmemcacheminおよびpmemcachesize割当てに対応できない場合は、pmemcacheminのみが保証されます。

7.7.1.7.23 asmcluster属性

用途

Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降では、asmcluster属性を使用して、異なるOracle ASMクラスタで実行されている同じ名前のデータベースを区別できます。

構文

 ALTER IORMPLAN 
   dbplan=(( name=db_name, ... asmcluster=asm_cluster_name ... ) ... )

使用上のノート

  • asmcluster属性を使用するには、ASMを有効範囲にしたセキュリティを構成する必要があります。

  • asmcluster属性の値は、クラスタのASMを有効範囲にしたセキュリティ定義の一部である、cellkey.oraファイルのasmフィールドと一致する必要があります。

  • asmcluster属性は、割当てベースのリソース管理(levelおよびallocation属性を使用)と組み合せて使用することはできません。

例7-54 asmcluster属性の使用

この例では、asmcluster属性を使用して、同じ名前のデータベースを区別する方法を示しています。

CellCLI> ALTER IORMPLAN                                                           -
         dbPlan=((name=prod1, share=4, flashcachemin=5G, asmcluster=cluster1),    -
                 (name=prod1, share=2, limit=80, asmcluster=cluster2),            -
                 (name=prod2, share=2, flashcachelimit=2G, asmcluster=cluster1),  -
                 (name=DEFAULT, share=1, flashcachelimit=1G))
7.7.1.7.24 role属性

用途

role属性を使用すると、Oracle Data Guardデータベース・ロールに基づいて異なるプラン・ディレクティブを指定できます。データベースのディレクティブが適用されるのは、データベースが指定したロールになった場合のみです。Oracle Data Guardのスイッチオーバーまたはフェイルオーバーのためにデータベースがロールを変更すると、IORMによって新しいディレクティブが自動的に適用されます。

構文

 ALTER IORMPLAN 
   dbplan=(( name=db_name, ... role={primary|standby} ... ) ... )

使用上のノート

  • role属性を使用するディレクティブは、同じname値を使用して一致したペアで定義する必要があります。つまり、role=primaryを指定するディレクティブごとに、role=standbyを指定した対応するディレクティブが必要です。同様に、各スタンバイ・ディレクティブには、対応するプライマリ・ディレクティブが必要です。

  • プライマリ・ディレクティブとスタンバイ・ディレクティブの両方でデータベースを識別するには、同じname値を使用する必要があります。これを実現するため、次を行うことができます。

    • name属性をスタンバイ・データベースのDB_UNIQUE_NAMEパラメータの値に設定し、プライマリ・データベースのDB_NAMEパラメータを同じ値に設定します。このオプションを使用すると、特定のディレクティブを定義して複数のスタンバイ・データベースを管理できます。

    • name属性をDB_NAMEデータベース・パラメータの値に設定します。これでプライマリ・データベースとスタンバイ・データベースで同じ値になります。このオプションは、スタンバイ・データベースに関連するすべてのセル・メトリックが単一の名前で集計されるため、複数のスタンバイ・データベースをサポートする場合にはお薦めしません。

  • role属性が指定されていない場合は、データベース・ロールに関係なくディレクティブが適用されます。

  • 割当てベースのリソース管理(levelおよびallocation属性を使用)では、levelroleの組合せごとに割当て値の合計(OTHERを含む)が100を超えることはできません。

  • role属性は、DEFAULTまたはOTHERディレクティブでは指定できません。

例7-55 割当てベースのリソース管理でのrole属性の使用

CellCLI> ALTER IORMPLAN                                                     -
         dbplan=((name=sales_prod, level=1, allocation=30, role=primary),   -
                 (name=sales_prod, level=1, allocation=20, role=standby),   -
                 (name=sales2, level=1, allocation=20),                     -
                 (name=other, level=3, allocation = 50))

例7-56 共有ベースのリソース割当てでのrole属性の使用

CellCLI> ALTER IORMPLAN                                               -
         dbplan=((name=salesprod, share=4, role=primary),             -
                 (name=salesprod, share=1, limit=50, role=standby),   -
                 (name=finance, share=4),                             -
                 (name=hr, share=2))
7.7.1.7.25 type属性

用途

type属性を使用すると、多数のデータベースが含まれる環境でリソース・プランを簡単に管理および構成できるように、プロファイルまたはテンプレートを作成できます。

構文

 ALTER IORMPLAN 
   dbplan=(( name=db_name, ... type={database|profile} ... ) ... )

使用上のノート

  • type: ディレクティブ・タイプを指定します。有効な値は、databaseまたはprofileです。

    • type=database: 特定のデータベースに適用するディレクティブを指定します。typeを指定しない場合、ディレクティブはdatabaseタイプにデフォルト設定されます。

    • type=profile: 特定のデータベースではなくプロファイルに適用するディレクティブを指定します。データベースをIORM profileに関連付けるには、データベース初期化パラメータdb_performance_profileをプロファイルnameの値に設定する必要があります。プロファイルにマップするデータベースは、プロファイルに指定されている設定を継承します。

      プロファイル・ディレクティブには、levelallocationasmclusterおよびroleを除く任意の属性を含めることができます。

      プロファイル名をOTHERまたはDEFAULTにすることはできません。

  • dbplanには、プロファイルとデータベース・ディレクティブの組合せを含めることができます。

例7-57 プロファイルの作成

この例では、データベース・プランの一部としてプロファイルを指定する方法を示しています。

CellCLI> ALTER IORMPLAN                                -
         dbplan=((name=gold, share=10, type=profile),  -
                 (name=silver, share=5, type=profile), -
                 (name=bronze, share=1, type=profile))
7.7.1.8 ALTER LUN

用途

ALTER LUNコマンドは、すべてのLUNまたは指定したLUNを再有効化します。

構文

ALTER LUN { ALL  | lun1 [ , lun2] ...  }
  REENABLE FORCE

使用上のノート

このコマンドでは、交換用ディスクにセル・ディスクおよびグリッド・ディスクのメタデータを作成します。

このコマンドは、システムLUNが正常な状態であっても、システム・ディスクのシステム領域の冗長性を再構築します。

注意:

このコマンドを使用するとデータが失われる場合があります。

例7-58 LUNの再有効化

この例は、LUNオブジェクトを指定したALTERコマンドを示しています。

CellCLI> ALTER LUN 'x:7' REENABLE FORCE

CellCLI> ALTER LUN ALL REENABLE FORCE
7.7.1.9 ALTER METRICDEFINITION

用途

ALTER METRICDEFINITIONコマンドは、メトリック・ストリームおよびファイングレイン収集に含まれるメトリックを制御します。

構文

ALTER METRICDEFINITION metric_name [, metric_name ]... attribute_name = attribute_value [, attribute_name = attribute_value]...
ALTER METRICDEFINITION attribute_name = attribute_value [, attribute_name = attribute_value]... attribute_filters

使用上のノート

  • このコマンドの説明:

    • metric_name: 変更する特定のメトリック定義を指定します。

    • attribute_filters: 属性値に従ってフィルタ処理することで、変更するメトリック定義を指定します。

    • attribute_name=attribute_value: 属性設定を指定します。

      • finegrained属性により、メトリックでファイングレイン収集を有効にするかどうかを制御します。

        ファイングレイン収集のメトリックを有効にするにはfinegrained=enabledを指定し、メトリックのファイングレイン収集を無効にするにはfinegrained=disabledを指定します。

      • streaming属性は、メトリックをメトリック・ストリームに含めるかどうかを制御します。

        メトリック・ストリームにメトリックを含めるにはstreaming=enabledを指定し、メトリック・ストリームからメトリックを除外するにはstreaming=disabledを指定します。

  • デフォルトでは、ファイングレイン収集に対して自動的に一連のキー・パフォーマンス・メトリックが有効になり、メトリック・ストリームに自動的に含まれます。ただし、finegrainedおよびstreaming属性は個別にカスタマイズできます。つまり、メトリック・ストリームに含めることなく、ファイングレイン収集のメトリックを有効にできます。同様に、メトリックがファイングレイン収集に含まれていない場合は、メトリック・ストリームにメトリックを含めることができます。

  • ファイングレイン収集が有効になっているメトリックを表示するには、LIST METRICDEFINITIONコマンドを使用し、finegrained属性値を確認します。

  • メトリック・ストリームに含まれるメトリックを表示するには、LIST METRICDEFINITIONコマンドを使用してstreaming属性値を調べます。

例7-59 特定のメトリック定義の変更

この例では、イーサネット・ネットワーク・インタフェース転送速度(N_NIC_KB_TRANS_SEC)を示すメトリックのファイングレイン・メトリック収集を有効にするコマンドを示します。

CellCLI> ALTER METRICDEFINITION N_NIC_KB_TRANS_SEC finegrained=enabled

例7-60 メトリック定義のリストの変更

この例では、リストした一連のメトリックのファイングレイン・メトリック収集を無効にするコマンドを示します。

CellCLI> ALTER METRICDEFINITION N_MB_SENT,N_MB_RECEIVED finegrained=disabled

例7-61 フィルタの使用によるメトリック定義の変更

この例では、属性フィルタで指定されたすべてのメトリックをメトリック・ストリームに含めるコマンドを示します。

CellCLI> ALTER METRICDEFINITION streaming=enabled WHERE name LIKE 'N_NIC.*'
7.7.1.10 ALTER OFFLOADGROUP

用途

ALTER OFFLOADGROUPコマンドを使用して、オフロード・グループの変更可能な属性の変更と、サービスの再起動、起動および停止を実行できます。

構文

ALTER OFFLOADGROUP { offloadgroup1 [,offloadgroup2, ...] }
{attribute_name = attribute_value [, attribute_name = attribute_value ...]]
| STARTUP | RESTART | SHUTDOWN }

使用上のノート

  • offloadgroupN(Nは数値)パラメータで、属性を変更するオフロード・グループの名前を指定するか、起動、停止または再起動するオフロード・グループの名前を指定します。

  • attribute_nameおよびattribute_valueパラメータで、変更する属性の名前と値を指定します。

  • STARTUPパラメータは、オフロード・グループを起動することを指定します。

  • RESTARTパラメータは、オフロード・グループを停止して、再起動することを指定します。

  • SHUTDOWNパラメータは、オフロード・グループを停止することを指定します。

例7-62 "Comment"属性の更新

ALTER OFFLOADGROUP offloadgroup1 comment='System group'

例7-63 "offloadgroup1"という名前のオフロード・グループの起動

ALTER OFFLOADGROUP offloadgroup1 startup

関連項目

7.7.1.11 ALTER PHYSICALDISK

用途

ALTER PHYSICALDISKコマンドは、置換のためにディスクを準備します。

構文

ALTER PHYSICALDISK { ALL [ HARDDISK ] | disk_id1 [,disk_id2]  ...  }
 { DROP FOR REPLACEMENT [ MAINTAIN REDUNDANCY [ NOWAIT ] | FORCE ] | REENABLE }

使用上のノート

  • DROP FOR REPLACEMENTオプション:

    • ホットプラガブル・ディスクにのみサポートされています

    • 指定したディスクを事前に安全に交換できるかどうかを確認します。たとえば、最後の正しいシステム・ディスクを削除しようとする場合、これを交換すると、システムがクラッシュします。

    • MAINTAIN REDUNDANCYオプションを指定せずに使用すると、DROP FOR REPLACEMENTオプションによって、物理ディスクに存在するデータ・グリッド・ディスクがオフラインになります。

    • ハード・ディスク・ドライブに基づいて物理ディスクのディスク・コントローラ・キャッシュをフラッシュします

    • オンラインで削除できるように、デバイスを準備します。たとえば、フラッシュ・デバイスの場合、このオプションにより関連するPCIeスロットの電源がオフにされます。

  • 次のオプションは、DROP FOR REPLACEMENTオプションと組み合せて使用できます。

    • MAINTAIN REDUNDANCYは、対応するASMディスクを削除する前にデータをリバランスすることで、データの冗長性を維持します。このオプションを指定しない場合、指定したグリッド・ディスクはただちにオフラインになり、物理ディスクが再度有効になるまでデータの冗長性が影響を受けます。

    • MAINTAIN REDUNDANCYオプションに加えてNOWAITを使用すると、ALTER PHYSICALDISKコマンドをすぐに完了できますが、DROP FOR REPLACEMENT MAINTAIN REDUNDANCY操作はバックグラウンドで非同期に実行されます。

    • FORCEは、組込みの安全性チェックを無視し、安全でないとみなされる場合でもコマンドを実行します。このオプションは、MAINTAIN REDUNDANCYオプションと一緒に指定できません。

  • 交換のために削除された標準の物理ディスクを再有効化するには、REENABLEを使用します。

  • SERVICELEDは非推奨になりました。このオプションを使用すると、CELL-04591のエラー・メッセージを受け取ります。

例7-64 正常に機能している物理ディスクの削除

この例は、物理ディスクを削除する方法を示しています。

CellCLI> ALTER PHYSICALDISK FLASH_5_1 DROP FOR REPLACEMENT

例7-65 物理ディスクの再有効化

この例は、物理ディスクを再有効化する方法を示しています。

CellCLI> ALTER PHYSICALDISK 12:3 REENABLE

関連項目

7.7.1.12 ALTER PMEMCACHE

用途

ALTER PMEMCACHEコマンドは、PMEMキャッシュで使用されるセル・ディスクのセットの変更、PMEMキャッシュからのダーティ・ブロックのフラッシュ、または指定したセル・ディスクに対する前のフラッシュ操作の取消しを行い、キャッシュを再度有効にできます。

ノート:

ALTER PMEMCACHEコマンドは、Exadata X8MおよびX9Mストレージ・サーバー・モデルでのみ使用できます。

構文

ALTER PMEMCACHE { ALL | CELLDISK="cdisk1 [,cdisk2] ..." [FORCE]}}
      {FLUSH [NOWAIT] | CANCEL FLUSH}

使用上のノート

  • ALLオプションは、使用可能なすべてのPMEMセル・ディスクに適用されます。

  • CELLDISKオプションを使用すると、個々のセル・ディスクを指定できます。cdisknはセル・ディスク名を表します。

  • FLUSHオプションでは、PMEMキャッシュのダーティ・データとセル・ディスクを同期します。ダーティ・データとは、キャッシュ内で変更されているが、ディスク上のデータとまだ同期されていないデータです。ダーティ・データの同期プロセスは、同期するバイト数に応じて時間がかかる場合があります。フラッシュ操作の進行状況を確認するには、次のコマンドを使用します。

    LIST CELLDISK ATTRIBUTES name, flushstatus, flusherror
    

    ノート:

    FLUSHオプションでは、CELLSRVが再起動するか、ALTER PMEMCACHE CANCEL FLUSHコマンドを使用してフラッシュ操作が取り消されるまで、新しいデータがPMEMキャッシュにキャッシュされないようにします。
  • CANCEL FLUSHオプションでは、前のフラッシュ操作を終了し、PMEMキャッシングを復元します。

  • NOWAITオプションでは、フラッシュ操作の進行中にALTERコマンドを完了できます。

  • FORCEオプションを使用すると、PMEMキャッシュで使用されるセル・ディスクのセットを強制的に変更できます。
  • Oracle Exadata System Softwareリリースが23.1.0のExadata X8MおよびX9Mシステムでは、ALTER PMEMCACHEのかわりにALTER XRMEMCACHEを同じ意味で使用できます。

例7-66 ALTER PMEMCACHEコマンドの使用

次のコマンドは、PMEMキャッシュですべてのPMEMセル・ディスクを使用することを指定しています。

CellCLI> ALTER PMEMCACHE ALL

次のコマンドは、PMEMキャッシュで2つのPMEMセル・ディスクのみを使用し、エラーまたは警告を無視することを指定しています。

CellCLI> ALTER PMEMCACHE CELLDISK='PM_01_mycell, PM_03_mycell' FORCE

次のコマンドは、すべてのPMEMセル・ディスクのフラッシュ操作を指定し、操作の完了前にプロンプトを返します。

CellCLI> ALTER PMEMCACHE ALL FLUSH NOWAIT
7.7.1.13 ALTER QUARANTINE

用途

ALTER QUARANTINEコマンドは、検疫の属性を変更します。

構文

ALTER QUARANTINE { ALL  | quarantine1 [,quarantine2]  ...  }
   attribute_name = attribute_value 
   [, attribute_name = attribute_value]...

使用上のノート

変更可能フィールドのみを変更できます。

次の例は、QUARANTINEオブジェクトを指定したALTERコマンドを示しています。

例 7-67 検疫の変更

CELLCLI> ALTER QUARANTINE 12 comment='bugX'
7.7.1.14 ALTER SOFTWAREUPDATE

用途

ソフトウェア更新をスケジュールするには、SOFTWAREUPDATE属性を設定します。ALTER SOFTWAREUPDATEコマンドでは、変更可能なソフトウェア更新属性を変更して、ソフトウェア更新の事前要件を検証したり、アップグレードを即座に開始できます。

exacliを使用してALTER SOFTWAREUPDATEコマンドを実行することもできます。

構文

ALTER SOFTWAREUPDATE {VALIDATE PREREQ | UPGRADE [FORCE] | attribute = attribute value [,attribute = attribute value...]}

ALTER SOFTWAREUPDATEコマンドのオプション

  • VALIDATE PREREQ

    ソフトウェア更新の事前要件チェック・ステップを実行します。これにより、store属性で指定された更新に対して、ソフトウェア更新の事前要件コードがダウンロードされます。これらのチェックは、更新の一部として自動的に実行されます。事前要件チェックを明示的に実行する場合にのみ、このオプションを使用します。検出されたエラーが表示されます。VALIDATE PREREQコマンドでエラーが検出された場合、ステートフル・アラートが発生します。

  • UPGRADE [FORCE]

    ソフトウェア更新のstore属性で指定されたソフトウェアの場所を使用して、ソフトウェア更新(事前要件ステップを含む)を実行します。ソフトウェア更新のtime属性で指定された時間待機するのではなく、即座に更新を実行する場合、このコマンドを使用します。

    FORCEを指定した場合、事前要件チェックでエラーが検出されても、アップグレードは続行します。

  • attribute = attribute value

    指定したソフトウェア更新属性を指定した値に変更します。

SOFTWAREUPDATEの属性

ALTER SOFTWAREUPDATEコマンドの次の属性は変更可能です。

  • frequency: frequency属性を必要な頻度に設定すると、ストレージ・サーバーの定期更新が自動的に実行されます。{none | daily | weekly | biweekly }のいずれかの値を指定できます。frequencyに指定された値が''またはnoneの場合、スケジュールされた更新は1回のみ実行されます。値noneは、Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降のfrequencyに使用できます。
  • name: 更新で使用するパッチの名前。これには、18.1.1.0.0.171018などのソフトウェア・バージョンの文字列が含まれています。ALTER SOFTWAREUPDATE UPGRADEまたはALTER SOFTWAREUPDATE VALIDATE PREREQコマンドを使用する場合、ソフトウェア・ストアがチェックされ、name属性が(まだ設定されていない場合は)ソフトウェア・ストア内の使用可能な最新バージョンに自動的に設定されます。それ以外の場合、name属性の値はunknownになります。ストア・サイトで複数のソフトウェア・バージョンが存在する場合、この属性を使用して、使用するバージョンを指定できます。

    My Oracle Supportからダウンロードしたパッチは、p26875767_181100_Linux-x86-64.zipなどの異なる名前形式を使用しています。Oracle Exadata System Software 18c (18.1.0)または18c (18.1.1)を使用している場合、ダウンロードしたパッチ・ファイルの名前を変更して、18.1.1.0.0.171018などの名前にする必要があります。Oracle Exadata System Softwareリリース18.1.2以降、ALTER SOFTWAREUPDATEコマンドは、p26875767_181100という形式のパッチ名を受け入れます。

  • store: ソフトウェア・ストアの場所のURL。

    ネットワーク・ストアの場所の指定に、HTTPまたはHTTPSプロトコルを使用する場合:

    • 管理ネットワークまたはRDMAネットワーク・ファブリックを使用して、URLにアクセスできる必要があります。

    • MSによって、必要なソフトウェア更新ファイルが自動的に検出され、ダウンロードされます。

    • ダウンロードされたソフトウェア更新ファイルのローカル・ステージングの場所は/root/swupdate or /var/swupdateです。

    また、FILEプロトコルを使用して、ローカル・ストアのURLを指定することもできます。ローカル・ストアを使用する場合:

    • MSでは、パッチzipファイルのダウンロードや関連する領域チェックの実行は必要ありません。

    • MSでは、ローカルのソフトウェア・ストアのコンテンツが管理されません。パッチ適用前に必要なパッチ・ファイルをダウンロードして、その後でファイルを削除して領域を解放する必要があります。

    • ファイルURLには、次のいずれかの形式を使用する必要があります。

      • file:///localpath
      • file:/localpath
  • time: ソフトウェア更新を実行する未来の日時。時間は、"1 AM, next Tuesday"などのローカルの非公式な日時として指定できます。日時が有効な場合、この属性の設定による出力では、タイムゾーン・オフセットを使用した標準形式(2017-08-22T01:00:00-08:00など)で解釈された時間を表示します。

    この属性を空の文字列""に設定した場合、スケジュールされたソフトウェア更新は取り消されます。

  • timeLimitInMinutes: 更新は、ディスク・グループの冗長性を維持するために、他のストレージ・サーバーで更新が完了するのを待機する場合があります。デフォルトでは、更新の待機に費やすことができる時間に制限はありません。この属性には、ストレージ・サーバーが更新の待機に費やす時間(分)を表す正の最大整数を設定できます。更新が制限によって指定された時間内に開始しない場合、更新は取り消され、更新のアラートがレポートされます。

使用上のノート

  • トレージ・サーバー・ソフトウェアは、未使用のシステム・パーティションで最初に更新されます。その後、指定されたスケジュールに従って、ストレージ・サーバーは更新されたパーティションから起動し、更新をアクティブ化します。
  • ソフトウェアがダウンロードされると、前提条件チェックがスケジュールされた更新時間の前の週までに開始されます。
  • 更新の進行状況は、変更できないソフトウェア更新のstatus属性を表示することにより監視できます。
  • アップグレード・ソフトウェアがすでにインストールされている場合、ソフトウェア更新は行われません
  • dcliまたはexacliを使用して、ALTER SOFTWAREUPDATEコマンドで更新をスケジュールおよびインストールできます。
  • ソフトウェア更新では、ソフトウェアのダウンロード用にHTTPSトランスポートの使用をサポートしています。HTTPSを使用している場合、デフォルトでTLS証明書チェックが実行されます。リモート・サーバーの証明書を検証できない場合、次のエラーがレポートされます。

    CELL-00076: An error occurred during download of software update:
    source https://hostname:port is not available.
    CELL-00092: The store's TLS certificate cannot be authenticated with known CA certificates.

    これは、リモート・サーバーが自己署名した証明書を使用している場合、またはストレージ・サーバーのCAストアに含まれていない認証局(CA)によって署名された証明書をリモート・サーバーが使用している場合、発生する可能性があります。次の手順を使用して、CA証明書をストレージ・サーバーのCAストアに追加できます。これは、ストレージ・サーバーでrootとしてシェルにアクセスする必要があるセキュリティ設定ステップです。

    1. リモート・サーバーを検証できるCA証明書を取得します。証明書は、PEMまたはDERファイル形式で格納する必要があります。
    2. このファイルをストレージ・サーバーの/etc/pki/ca-trust/source/anchors/ディレクトリにコピーします。
    3. 次のコマンドを実行します。
      update-ca-trust enable
      
      update-ca-trust extract

    オペレーティング・システムのmanユーティリティを使用して、update-ca-trustコマンドの詳細情報を取得します。

例7-68 ソフトウェア更新のtime属性の変更

スケジュールした次回のソフトウェア更新の時間を木曜日の午前1時に変更します。

CellCLI> ALTER SOFTWAREUPDATE time = "1 AM Thursday"
CELL update is scheduled to begin at 2017-08-24T01:00:00-08:00

例7-69 ソフトウェア更新のstore属性の設定

この例は、HTTPSプロトコルを使用する場所にstore属性を設定する方法を示しています。

ALTER SOFTWAREUPDATE store="https://my-exa-store/cell"

例7-70 ソフトウェア更新の即時開始

この例は、すでに指定した属性値を使用してソフトウェア更新を即座に開始する方法を示しています。

ALTER SOFTWAREUPDATE UPGRADE FORCE
7.7.1.15 ALTER THRESHOLD

用途

ALTER THRESHOLDコマンドは、すべてのしきい値または指定したしきい値の属性値を更新します。

構文

ALTER THRESHOLD { ALL |threshold_name [, threshold_name ...] }
   attribute_name = attribute_value 
   [, attribute_name = attribute_value]...

使用上のノート

ALTERコマンドで変更可能な属性は、「THRESHOLDオブジェクトの説明」でmodifiableとして示されます。

次の例は、しきい値の属性を変更する方法を示しています。

例7-71 しきい値の属性の変更

CellCLI> ALTER THRESHOLD ct_io_wt_rq.interactive warning=10, critical=20, -
                comparison='=', occurrences=2, observation=10

CellCLI> ALTER THRESHOLD ALL occurrences=3

関連項目

7.7.1.16 ALTER USER

用途

ALTER USERコマンドは、ユーザー・ロールの属性を変更します。

構文

ALTER USER user1 attribute_name1 = attribute_value1      \
[, attribute_name2 = attribute_value2, ...]

使用上のノート

  • ユーザー名をrootcelladminまたはcellmonitorにすることはできません。これらは予約されています。

  • ユーザー名は一意である必要があります。

  • 新しいユーザーのパスワードの入力が求められます。パスワードには、少なくとも1つの数字、1つの小文字および1つの大文字を使用した、12から40文字の英数字または特殊文字!@#$%^&*()である必要があります。Oracle Exadata System Softwareリリース18.1.0.0.0以上では、パスワードは8から40文字の長さにでき、特殊文字-および_を利用することもできます。

  • 新しいパスワードは、ユーザーの現在のパスワードと同じにはできません。

例7-72 ALTER USERコマンドの使用

この例に、ユーザーのパスワードを変更する方法を示します。

CellCLI> ALTER USER sjones password=TOPsecret2345
7.7.1.17 ALTER XRMEMCACHE

用途

Oracle Exadata System Softwareリリース 23.1.0以降、ALTER XRMEMCACHEコマンドはALTER PMEMCACHEコマンドと同等です。

ノート:

ALTER XRMEMCACHEコマンドは、Exadata X8MおよびX9Mストレージ・サーバー・モデルでのみ使用できます。

7.7.2 ASSIGN KEY

用途

ASSIGN KEYコマンドは、クライアントに対してセキュリティ・キーの割当てまたは削除を実行します。

構文

ASSIGN KEY FOR [ASMCLUSTER] 'client_name1' = 'key-value1' [, 'client_name2' = 'key-value2'...]

ASSIGN KEY FOR CELL 'key-value'

ASSIGN KEY FOR [REMOTE | LOCAL] CELL 'client_name1' = 'key-value1' [, 'client_name2' = 'key-value2'...]

オプション

  • client_nameは、データベース・クライアントまたはOracle ASMクラスタの一意の名前(DB_UNIQUE_NAME)である別名です。

    ノート:

    クライアント名またはOracle ASMクラスタ名では、大/小文字が区別されません。たとえば、ASM1asm1は同じ値として扱われます。
  • key-valueは、セキュリティ・キーとしてクライアントに割り当てられる16進文字列のキーです。キー値は、CREATE KEYコマンドで生成します。ASSIGNコマンドで割り当てられるキー値は、データベース・サーバーのクライアントcellkey.oraファイルのキーと一致している必要があります。キー値は同じアクセスを必要とする複数のクライアントで同じにできます。key-valueを空の文字列にすると、前に割り当てたキーが削除されます。

  • Oracle Exadata System Softwareリリース12.2.1.1.0以降では、オプション・キーワードASMCLUSTERを使用して、クライアントがOracle ASMクラスタであることを示すことができます。Oracle ASMクラスタ別名は14文字以内で、英数字とハイフンのみが許可されます。

  • Oracle Exadata System Softwareリリース12.2.1.1.0以降では、CELLキーワードを使用してすべてのストレージ・サーバーに単一のキーを割り当て、cell-to-cell直接操作を有効にできます。1つのkey-valueのみを指定します。client_nameを指定しないでください。CELLキーワードで値のリストを使用することはできません。
  • Oracle Exadata System Softwareリリース12.2.1.1.0以降、FOR LOCAL CELL句は、ローカル(現在の)セルにセル・キーを割り当てます。FOR LOCAL CELLを指定する場合は、1つのキーしか指定できません。値のリストはサポートされません。client_nameは、各セルの一意の識別子です。

  • Oracle Exadata System Softwareリリース12.2.1.1.0以降、FOR REMOTE CELL句は、現在のセルが受け入れるセル・キーを指定します。client_nameは、key-valueが割り当てられたセルの一意の識別子です。単一のクライアントとキー、または値のリストを指定できます。

使用上のノート

  • ASMを有効範囲にしたセキュリティまたはDBを有効範囲にしたセキュリティの場合は、クライアントの別名をGRIDDISKオブジェクトのavailableTo属性に入力する必要があります。

  • Oracle Exadata System Softwareリリース12.2.1.1.0以降でASMCLUSTERキーワードを使用する場合、すでに存在するクライアント名とキー(Oracle Exadata System Softwareリリース12.2.1.1.0より前のOracle ASMクライアントにキーがすでに指定されていたキー)を指定すると、クライアントはOracle ASMクラスタ・クライアントに変更されます。この場合、ASMを有効範囲にしたセキュリティ・リストから名前とキーが削除され、Oracle ASMクラスタ・クライアントとして追加されます。ACLのこのOracle ASMクライアントを含むグリッド・ディスクは、この操作に対してオンラインのままにできます。

例7-73 クライアントへのキーの割当て

この例は、ASSIGN KEYコマンドを使用して1つまたは複数のクライアントにキーを割り当てる方法を示しています。

CellCLI> ASSIGN KEY FOR 'db0' ='b67d5587fe728118af47c57ab8da650a'

CellCLI> ASSIGN KEY FOR '+asm'='7c57ab8da650ab118587feaf467d5728'

CellCLI> ASSIGN KEY FOR '+asm'='ed63f41779c262ddd34a00c0d83590b8',  -
                         'db1' ='118af47c57ab8da650ab67d5587fe728',  -
                         'db2' ='8a65313e8de6cd8bcbab7f4bdddb0498',  -
                         'db3' ='9140c767bd92d1b45783e7fe6520e6d'


CellCLI> ASSIGN KEY FOR LOCAL CELL mykey='fa292e11b31b210c4b7a24c5f1bb4d32'

CellCLI> ASSIGN KEY FOR REMOTE CELL -
          'cellkey1'='b67d5587fe728118af47c57ab8da650a', -
          'cellkey2'='118af47c57ab8da650ab67d5587fe728'


CellCLI> ASSIGN KEY FOR CELL '4839deff903625aab394df7638e7b29a'

CellCLI> ASSIGN KEY FOR ASMCLUSTER asm1='118af47c57ab8da650ab67d5587fe728'

例7-74 クライアントからのキーの削除

この例は、ASSIGN KEYコマンドを使用してクライアントからキーを削除する方法を示しています。

CellCLI> ASSIGN KEY FOR 'db1'='', 'db2'='', 'db3'='', '+asm'=''

CellCLI> ASSIGN KEY FOR ASMCLUSTER asm1=''

7.7.3 CALIBRATE

用途

CALIBRATEコマンドは、セル・ディスクでRAWパフォーマンス・テストを実行し、セルをオンラインにする前にディスク・パフォーマンスを検証できます。

構文

CALIBRATE [FLASHDISK | HARDDISK | LUN1 [, LUN2]] [FORCE]

使用上のノート

CALIBRATEを実行するには、rootユーザーとしてセルにログオンしている必要があります。

FORCEオプションを指定すると、セル・サーバーの実行中にテストを実行できます。FORCEオプションを使用しない場合は、セル・サーバーをシャットダウンする必要があります。CALIBRATEをセル・サーバー・プロセスと同時に実行すると、パフォーマンスに影響を与えます。

FLASHDISKオプションを使用すると、フラッシュのLUNのみを測定するよう指定できます。

HARDDISKオプションを使用すると、ハード・ディスクのLUNのみを測定するよう指定できます。

LUNnオプションを使用すると、LUNのリストを名前別に測定するように指定できます。

例7-75 Oracle Exadata Storage ServerでのFORCEオプションを指定したCALIBRATEコマンドによる出力

この例は、Oracle Exadata Storage ServerでFORCEオプションを指定してCALIBRATEを使用した場合の出力を示しています。

CellCLI> CALIBRATE FORCE
Calibration will take a few minutes...
Aggregate random read throughput across all hard disk luns: 1604 MBPS
Aggregate random read throughput across all flash disk luns: 4242.9 MBPS
Aggregate random read IOs per second (IOPS) across all hard disk luns: 4927
Aggregate random read IOs per second (IOPS) across all flash disk luns: 148695
Controller read throughput: 1608.05 MBPS
Calibrating hard disks (read only) ...
Lun 0_0  on drive [20:0      ] random read throughput: 153.41 MBPS, and 412 IOPS
Lun 0_1  on drive [20:1      ] random read throughput: 155.38 MBPS, and 407 IOPS
Lun 0_10 on drive [20:10     ] random read throughput: 155.32 MBPS, and 423 IOPS
Lun 0_11 on drive [20:11     ] random read throughput: 151.24 MBPS, and 427 IOPS
Lun 0_2  on drive [20:2      ] random read throughput: 152.70 MBPS, and 422 IOPS
Lun 0_3  on drive [20:3      ] random read throughput: 155.42 MBPS, and 423 IOPS
Lun 0_4  on drive [20:4      ] random read throughput: 153.14 MBPS, and 428 IOPS
Lun 0_5  on drive [20:5      ] random read throughput: 154.06 MBPS, and 424 IOPS
Lun 0_6  on drive [20:6      ] random read throughput: 150.82 MBPS, and 409 IOPS
Lun 0_7  on drive [20:7      ] random read throughput: 154.61 MBPS, and 426 IOPS
Lun 0_8  on drive [20:8      ] random read throughput: 154.46 MBPS, and 424 IOPS
Lun 0_9  on drive [20:9      ] random read throughput: 154.63 MBPS, and 426 IOPS
Calibrating flash disks (read only, note that writes will be significantly slower) ...
Lun 1_0  on drive [[10:0:0:0]] random read throughput: 269.11 MBPS, and 19635 IOPS
Lun 1_1  on drive [[10:0:1:0]] random read throughput: 268.86 MBPS, and 19648 IOPS
Lun 1_2  on drive [[10:0:2:0]] random read throughput: 268.68 MBPS, and 19645 IOPS
Lun 1_3  on drive [[10:0:3:0]] random read throughput: 268.92 MBPS, and 19640 IOPS
Lun 2_0  on drive [[12:0:0:0]] random read throughput: 269.78 MBPS, and 20436 IOPS
Lun 2_1  on drive [[12:0:1:0]] random read throughput: 269.69 MBPS, and 20394 IOPS
Lun 2_2  on drive [[12:0:2:0]] random read throughput: 269.04 MBPS, and 20439 IOPS
Lun 2_3  on drive [[12:0:3:0]] random read throughput: 269.51 MBPS, and 20420 IOPS
Lun 4_0  on drive [[9:0:0:0] ] random read throughput: 269.07 MBPS, and 19668 IOPS
Lun 4_1  on drive [[9:0:1:0] ] random read throughput: 269.24 MBPS, and 19697 IOPS
Lun 4_2  on drive [[9:0:2:0] ] random read throughput: 269.09 MBPS, and 19676 IOPS
Lun 4_3  on drive [[9:0:3:0] ] random read throughput: 269.03 MBPS, and 19681 IOPS
Lun 5_0  on drive [[11:0:0:0]] random read throughput: 268.06 MBPS, and 19714 IOPS
Lun 5_1  on drive [[11:0:1:0]] random read throughput: 268.24 MBPS, and 19696 IOPS
Lun 5_2  on drive [[11:0:2:0]] random read throughput: 268.33 MBPS, and 19717 IOPS
Lun 5_3  on drive [[11:0:3:0]] random read throughput: 268.14 MBPS, and 19693 IOPS
CALIBRATE results are within an acceptable range.
 
CALIBRATE stress test is now running...
Calibration has finished.

例7-76 名前によるLUNの測定

CALIBRATE '2_1', '2_3' FORCE

関連項目

7.7.4 CREATE

用途

CREATEコマンドは、新規のオブジェクトを作成し、初期属性をオブジェクトに割り当てます。

構文

CREATE object_type [name] ... 
   [attribute_name = attribute_value [, attribute_name = attribute_value]...]

使用上のノート

  • 複数のオブジェクトがCREATEコマンドのターゲットとして有効な場合は、正常に実行されない場合があります。エラーが発生するとコマンドが中断され、残りのオブジェクトは作成されません。
7.7.4.1 CREATE CELL

用途

CREATE CELLコマンドは、セル・オブジェクトを作成し、初期属性をオブジェクトに割り当てます。

構文

CREATE CELL [name]
   [ interconnect1=intValue1 ] [, interconnect2=intValue2 ...]
   [, attributeName = attributeValue  ...]

使用上のノート

設定可能な属性は、例7-97modifiableと示されます。

  • このコマンドを使用すると、ASR値をsnmpSubscriber属性に割当てできます。

    snmpSubscriber属性を指定する場合は、コミュニティ名に、空白または= ' " \ / < >を含めることはできません。

  • デフォルトのセル名は、ネットワーク名のハイフンをアンダースコアで置換したセルのネットワーク・ホスト名に設定されます。ネットワーク名は、uname -nコマンドで表示できます。セル名を変更する場合は、一意のセル名を選択する必要があります。

  • 1から4つのインターコネクトを指定できます。interconnect2属性が指定されている場合は、interconnect1属性を指定する必要があります。interconnect3が指定されている場合は、interconnect1属性とinterconnect2属性を指定する必要があります。

  • デフォルトでは、CREATE CELLコマンドによってExadataスマート・フラッシュ・キャッシュおよび関連するセル・ディスクが作成されます。

    FLASHCACHE=0を指定すると、Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュのデフォルト作成をバイパスできます。ゼロ以外の値で、Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュの作成の合計サイズを指定します。サイズは、フラッシュの各LUNで均等に分割されます。

  • デフォルトでは、CREATE CELLコマンドによってExadataスマート・フラッシュ・ログおよび関連するセル・ディスクが作成されます。

    FLASHLOG=0を指定すると、Exadataスマート・フラッシュ・ログのデフォルト作成をバイパスできます。ゼロ以外の値で、Exadataスマート・フラッシュ・ログの作成の合計サイズを指定します。サイズは、フラッシュの各LUNで均等に分割されます。

  • 永続メモリー(PMEM)が装備されているExadata X8MおよびX9Mストレージ・サーバー・モデルでは、CREATE CELLコマンドによってPMEMキャッシュ、PMEMログおよび関連するセル・ディスクが自動的に作成されます。

    ノート:

    Oracle Exadata System Softwareリリース23.1.0では、Exadata RDMAメモリー(XRMEM)が導入されています。XRMEMは、リモート・ダイレクト・メモリー・アクセス(RDMA)を使用したストレージ・サーバー・メモリーへの直接アクセスを提供するExadataソフトウェア・テクノロジの集合を表し、レスポンス時間の短縮と読取りレイテンシの削減を実現します。このリリースでは、以前はPMEMキャッシュと呼ばれていた永続メモリー・データ・アクセラレータがXRMEMキャッシュと呼ばれるようになりました。同様に、以前はPMEMログと呼ばれていた永続メモリー・コミット・アクセラレータはXRMEMログと呼ばれるようになりました。

  • Exadata X10M以降、Exadata RDMAメモリー・キャッシュ(XRMEMキャッシュ)をサポートするように装備されているストレージ・サーバー・モデルでは、CREATE CELLコマンドによってXRMEMキャッシュが自動的に作成されます。

  • CREATE CELL eighthRackコマンドでは、Oracle Exadata Database Machine X3-2クオータ・ラック以上でエイス・ラック構成を有効化または無効化します。オプションは、エイス・ラック構成を有効化するtrueおよびエイス・ラック構成を無効化するfalseです。CREATE CELL eighthRack=trueコマンドを使用するには、セル・ディスクが存在しないことが条件となります。エイス・ラックを有効化する場合、ハード・ディスク容量とフラッシュ容量の半分しか構成に使用されないためです。

  • CREATE CELL flashCacheCompressコマンドでは、フラッシュ・キャッシュ圧縮ありまたはフラッシュ・キャッシュ圧縮なしでセルを作成します。フラッシュ・キャッシュ圧縮を使用すると、キャッシュ内のデータ量が最大限に増え、キャッシュ・ヒット率が向上します。オプションは、フラッシュ・キャッシュ圧縮を有効化してセルを作成するtrue、およびフラッシュ・キャッシュ圧縮を無効化してセルを作成するfalseです。フラッシュ・キャッシュ圧縮を変更するには、システムの再起動が必要です。

    ノート:

    フラッシュ・キャッシュ圧縮は、Oracle Exadata Database Machine X3ラックまたはOracle Exadata Database Machine X4ラックでのみサポートされています
  • Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降、httpsAccess属性を使用して、HTTPを介してRESTfulサービスにアクセスできるユーザーを制御するIPアドレスまたはIPサブネット・マスクのリストを指定できます。httpsAccessに指定する値は、以前の値を上書きします。次の値をhttpsAccessに使用できます。

    • ALL — すべてのホストへのアクセスを許可します(デフォルト)
    • NONE — HTTPsポートを完全に無効にします
    • IP1, IP2,..., IPn — IPアドレスIP1、IP2...、IPnを持つホストへのアクセスのみを許可します。IPnはIPv4、IPv4サブネット、IPv6またはIPv4埋込みIPv6形式の有効なIPアドレスです。アクセス制御リストには、最大512個のIPアドレスを指定できます。

    また、IPアドレスを1つ指定するかわりに、/文字を使用してサブネット・マスクによるIPアドレスの範囲を指定できます。たとえば、範囲'192.168.10.0/24'は、192.168.10.1から192.168.10.255のIPアドレスを持つホストに対応します。IPアドレス範囲を指定する場合は、IPアドレス文字列を引用符で囲む必要があります。

例7-77 セルの作成

この例は、セルを作成する方法を示しています。この例では、インターコネクトは既存のInfiniBandネットワーク・ファブリック接続に設定されます。

CellCLI> CREATE CELL cell22 interconnect1=bondib0

例7-78 エイス・ラック構成の作成

この例は、エイス・ラック構成にセルを作成する方法を示しています。

CellCLI> CREATE CELL eighthRack=true 

例7-79 制限されたHTTPsアクセスを使用したセルの作成

この例は、192.168.10.1から192.168.10.255までの範囲のIPアドレスを持つホストからのHTTPsポート・アクセスのみを許可するセルを作成する方法を示しています。

CellCLI> CREATE CELL httpsAccess='192.168.10.0/24' 
7.7.4.2 CREATE CELLDISK

用途

CREATE CELLDISKコマンドは、セル・ディスク・オブジェクトを作成し、初期属性をオブジェクトに割り当てます。ALLオプションを使用すると、セル・ディスクが自動的に作成されます。

構文

CREATE CELLDISK  {  
   ALL [FLASHDISK | HARDDISK] 
  |cdisk1 attribute_name=value,[attribute_name=value]... [FORCE]
  |((name=cdisk2,attribute_name=value,[attribute_name=value]...)
  [,(name=cdisk3,attributename=value,[attributename=value]...)]...)
  }

使用上のノート

作成時に指定できる属性は、セル・ディスク名(cdiskN)、commentlunsizeおよびphysicalDiskです。

  • 名前が指定されたセル・ディスクを追加する場合は、lunまたはphysicalDiskのいずれかが必要です。

    • 物理ディスクが指定されている場合は、単一ディスクLUNが作成され、そのLUNがセル・ディスクの作成に使用されます。LUNには、automatically-createdのフラグが付きます。

    • LUNが指定されている場合は、そのデバイスがセル・ディスクの作成に使用されます。

  • 既存のディスクとは異なるサイズの新しいディスクを追加する場合、size属性を使用できます。最大許容セル・ディスク・サイズ以下のsizeの値を指定する必要があります。

  • CREATE CELLDISK ALLは、セルのすべての候補セル・ディスクを作成するためのショートカット・コマンドです。この操作は、次の2つのステップで実行されます。

    • LUNとしてまだ構成されていないすべての物理ディスクは、単一ディスクLUN(SDL)として構成されます。これらのLUNには、自動的に作成されたLUNのフラグが付きます。

    • セル・ディスクとして構成されていないすべてのLUNは、セル・ディスクの作成に使用されます。これらのセル・ディスクは、テンプレートCD_lunname_cellnameに従って最初に名前が付けられます。この名前は、ALTER CELLDISKコマンドを使用して後で変更できます。

      ノート:

      2番目または3番目の拡張ファイル・システム(ext2/ext3)のLUNは、CREATE CELLDISK ALL操作で無視されます。
    • ディスク全体を使用するかわりに、sizeを含めて、指定したサイズですべてのセル・ディスクを作成できます。CREATE CELLDISK ALLコマンドでsizeを指定しない場合、次のようになります。

      • Exadata System Softwareを含むパーティションがないディスクでは、管理サーバー(MS)により、セルでの最小物理ディスク・サイズ(そのセルにおいて許可されている最大セル・ディスク・サイズでもある)と等しいサイズでセル・ディスクが作成されます。
      • システム・パーティションがあるディスクでは、MSにより、許可されている最大セル・ディスク・サイズからシステム・パーティションのサイズを差し引いたサイズでセル・ディスクが作成されます。
  • FLASHDISKオプションでは、CREATE CELLDISKコマンドの対象をフラッシュ・ディスクであるセル・ディスクに制限します。
  • HARDDISKオプションでは、CREATE CELLDISKコマンドの対象をハード・ディスクであるセル・ディスクに制限します。
  • CREATE CELLDISKのリスト形式により、単一コマンドで一連のセル・ディスクを追加できます。
  • FORCEキーワードを使用すると、次のエラー条件が無視されます。
    • 指定された物理ディスクが既存のLUNの一部である場合。
    • 指定されたLUNがセル・ディスクに関連付けられている場合。

    FORCEを使用すると、新規のセル・ディスクの作成にLUNが再利用されます。既存の構成は失われます。FORCEは、CREATE CELLDISK ALLCREATE CELLDISKのリスト形式のオプションではありません。

  • INTERLEAVINGオプションは非推奨になりました。Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降では、インターリーブ・グリッド・ディスクを作成しようとすると、通常のグリッド・ディスク作成に自動的に変換されます。以前のOracle Exadata System Softwareリリースで作成されたインターリーブ・グリッド・ディスクでは、引き続き正常に動作します。

セル・ディスクは、CREATE CELLDISK ALLコマンドを使用して自動的に作成されます。このコマンドでは、使用可能なすべての物理ディスクから単一ディスクLUNが作成され、使用可能なすべてのLUNからセル・ディスクが作成されます。

セル・ディスクが作成されると、セル・ディスクを記述するメタデータがセル・ディスク自身とセルの構成ファイルに書き込まれます。約48MBのセル・ディスクが、セル・ディスクのメタデータのパーティションに割り当てられます。後で再起動したときに、セル・サーバー(CELLSRV)はディスク上の構成データを読み取り、作成されたセル・ディスクの再検出を試みます。セルのハードウェアに変更がある場合は、セル・ディスクのLUNとデバイス名が変更される場合があります。セルの再起動プロセス中に実行される再検出メカニズムにより、セル・ディスクの構成も変更されます。

例7-80 セル・ディスクの作成

CellCLI> CREATE CELLDISK ALL

CellCLI> CREATE CELLDISK cdisk03 lun=0_3

CellCLI> CREATE CELLDISK cdisk04 physicalDisk='I2:1:2'
CellCLI> CREATE CELLDISK CD_08_cell06 lun=0_8, size=300M

CellCLI> CREATE CELLDISK CD_03_cell04 lun=0_3

CellCLI> CREATE CELLDISK CD_05_cell09 physicalDisk='2I:1:2'
7.7.4.3 CREATE DIAGPACK

用途

CREATE DIAGPACKコマンドは、診断パッケージを作成し、これにはシステムの問題のトラブルシューティングに使用できるログおよびトレースが含まれます。必要に応じて、生成されたパッケージをOracleサポート・サービスに送信することもできます。

構文

CREATE DIAGPACK packStartTime=time, [durationInHrs=duration]

または

CREATE DIAGPACK alertName=alertName

使用上のノート

アラートが発生した場合、診断パッケージは自動的に作成されます。このパッケージには、アラートに関連するログおよびトレースが含まれます。

CREATE DIAGPACKコマンドを使用して、手動で診断パッケージを生成できます。

  • packStartTimeパラメータは、ログおよびトレースの収集を開始する時間を指定します。packStartTimeの形式は、yyyy_MM_ddTHH_mm_ssです。たとえば: 2015_07_07T09_00_00

    packStartTimeにキーワードnowを指定することもできます。packStartTimeには、将来の時間および7日より前の時間は指定できません。packStartTimeの値は、診断パッケージの名前の一部として使用されます。

  • durationInHrsパラメータは、診断パッケージに含めるログおよびトレースの時間数を指定します。有効な値は、1(デフォルト)から6です。

    すべての診断パッケージには、packStartTimeの1時間前および1時間後のログが含まれます。たとえば、時間として12_00_00を指定した場合、終了時間が将来でなければ、11_00_00から13_00_00のログが収集されます。

  • alertNameパラメータで、診断パッケージを作成するアラート名を指定します。LIST ALERTHISTORYコマンドを実行して、アラート名を表示できます。

診断パッケージの名前

診断パッケージの名前の形式は、ホスト名_diag_packStartTime_一意のパッケージIDのようになります。

たとえば: testcell1_diag_2015_07_07T09_00_00_3

アラートの場合、診断パッケージの名前の形式は、ホスト名_パッケージの作成時のタイムスタンプ_アラートIDのようになります。たとえば: testcell1_2015_09_30T13_13_00_2_1

診断パッケージの場所

診断パッケージの場所は、$LOG_HOMEです。

診断パッケージのステータス

LIST DIAGPACKコマンドを実行して、システム内の診断パッケージのリストおよびそのステータスを取得できます。

診断パッケージの作成、リストおよびダウンロードに必要な権限

診断パッケージの操作には特定の権限が必要です。CellCLIを使用して、次の権限をロールに付与します。

  • 診断パッケージを作成する権限:

    grant privilege CREATE ON DIAGPACK to ROLE role
    
  • 診断パッケージをリストし、そのステータスをチェックする権限:

    grant privilege LIST ON DIAGPACK to ROLE role
    
  • 診断パッケージをダウンロードする権限:

    grant privilege DOWNLOAD ON DIAGPACK to ROLE role
    

その後、このロールをユーザーに付与できます。たとえば、ロールにdiagpack_roleという名前を付けた場合、次のコマンドでfredにロールを付与します。

CellCLI> GRANT ROLE diagpack_role TO USER fred

デプロイ中、Oracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)によってCELLDIAGという名前のExadataストレージ・ソフトウェア・ユーザーが作成されます。このユーザーを使用して、ExaCLIまたはREST API経由でリモートからセルに接続できます。このユーザーには診断パッケージの作成、表示およびダウンロードの権限があります。

診断パッケージのダウンロード

次のいずれかの方法で診断パッケージをダウンロードできます。診断パッケージをダウンロードする前に、DOWNLOAD ON DIAGPACK権限が必要であることに注意してください。

  • REST APIの使用

    • 名前で診断パッケージをダウンロードするには、次のURLを使用します。hostnameには、セルのホスト名を指定し、diagpacknameには、診断パッケージの名前を指定します。
      https://hostname/diagpack/download?name=diagpackname

      ユーザーがまだログインしていない場合、このURLでは、ユーザー名とパスワードの入力を求めるプロンプトが表示されます。

      診断パッケージには、https://hostname/diagpackでアクセスすることもできます。たとえば: https://cell1.example.com/diagpack

      このページでは、次のようにログインするユーザー名を要求されます。

      User: fred
      Password: ********

      ユーザーの権限に基づいて、このページの異なるセクションが非表示になります。

      • ユーザーがCREATE ON DIAGPACK権限を持っていない場合は、新しいdiagpackを作成するためのフォームが表示されません。

      • 同様に、ユーザーがLIST ON DIAGPACK権限を持っていない場合は、アラートおよびその診断パッケージのリストが表示されません。

    • アラート名で診断パッケージをダウンロードするには、次のURLを使用します。hostnameには、セルのホスト名を指定し、alertNameには、診断パッケージのアラート名を指定します。

      https://hostname/diagpack/download?alert=alertName

      アラート名は、AlertHistoryで使用されるものと同じアラート名です。ステートレス・アラートでは1、2、3、ステートフル・アラートでは1_1、2_1、3_1、3_2のようになります。

  • ExaCLIのdownloadコマンドを使用する

    ExaCLIにより、計算ノードからリモートでストレージ・ノード上のCellCLIコマンドを実行できます。

    ダウンロード・コマンドを実行するには、計算ノードで次のコマンドを実行します。

    1. ExaCLIを起動し、診断パックが含まれるセルに接続します。たとえば、次のようなコマンドを使用します。hostnameには、セルのホスト名を指定します。

      exacli -l celladministrator -c hostname
      Password=********
      
    2. 次のようなコマンドを使用してダウンロード・コマンドを実行します。nameには、ダウンロードする診断パッケージの名前を指定し、destinationFolderには、ダウンロードされる診断パッケージを保存するディレクトリを指定します。

      exacli> download diagpack name destinationFolder
      
  • アラートの電子メールから診断パッケージを取得する

    アラートの電子メールには、INFO、CLEARおよびWARNINGを除く、すべてのアラートの診断パッケージが含まれています。診断パッケージは、クリティカル・アラートのみに生成されます。

Webページからのパッケージ作成の再トリガー

次のURLを使用して、パッケージの作成を再トリガーできます。

https://hostname/diagpack

アラートの診断パッケージがディスクに存在しない場合は、「ダウンロード」リンクのかわりに「パッケージの作成」リンクがWebページに表示されます。

「パッケージの作成」リンクをクリックして、診断パッケージを作成するためのリストにアラートを追加します。診断パッケージが作成されるとWebページがリフレッシュされ「ダウンロード」リンクが表示されるため、これを使用して新しく作成された診断パッケージをダウンロードできます。

電子メールでの診断パックの添付の無効化

電子メールでの診断パックの添付を無効にするには、ALTER CELL diagPackEmailAttach=FALSEを実行します。診断パックは引き続き生成され、ストレージ・サーバーに格納されます。診断パッケージをダウンロードするには、「診断パッケージのダウンロード」を参照してください。

例7-81 packStartTimeでの "now" の使用

この例では、開始時間としてnowを使用し、デフォルトの継続時間の1時間で診断パッケージを作成します。

出力は、$LOG_HOMEの下の1つの圧縮ファイルです。

CellCLI> CREATE DIAGPACK packStartTime="now"
    Processing: scab01cel11_diag_2015_07_08T17_53_58_1
    Use 'list diagPack' to check its status.

例7-82 継続時間の指定

この例では、$LOG_HOMEの下に3つの診断パッケージが作成されます。

最初のパッケージの開始時間は2015_07_07T09_00_00です。

第2のパッケージの開始時間は2015_07_07T10_00_00です。

第3のパッケージの開始時間は2015_07_07T11_00_00です。

CellCLI> CREATE DIAGPACK packStartTime="2015_07_07T09_00_00", durationInHrs=3
    Processing: scab01cel11_diag_2015_07_07T09_00_00_1
    scab01cel11_diag_2015_07_07T10_00_00_1 (In queue...)
    scab01cel11_diag_2015_07_07T11_00_00_1 (In queue...)
    Use 'list diagPack' to check its status.
7.7.4.4 CREATE FLASHCACHE

用途

CREATE FLASHCACHEコマンドは、I/Oリクエスト用としてセル上にExadataスマート・フラッシュ・キャッシュを作成します。

構文

CREATE FLASHCACHE { ALL [size=fc_size] | CELLDISK="cdisk1 [,cdisk2] ..." [, size=fc_size] }

使用上のノート

Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュで定義されたセル・ディスクは、エクスポートできません。

ALL引数は、すべてのフラッシュ・セル・ディスク上にExadataスマート・フラッシュ・キャッシュを作成します。ALL引数を指定しない場合は、CELLDISK引数を指定する必要があります。

CELLDISK引数を使用して、フラッシュ・キャッシュに使用されるフラッシュ・セル・ディスクのリストを指定できます。フラッシュ・セル・ディスクの名前はカンマで区切ります。FLASHDISK引数は省略可能です。

size引数では、フラッシュ・キャッシュに使用する合計領域を指定します。グリッド・ディスクやフラッシュ・ログ内の領域と同様に、フラッシュ・キャッシュの領域は割当て単位と呼ばれる16MB単位で割り当てられます。フラッシュ・キャッシュの作成時にsize属性を指定した場合は、指定したサイズ以下の割当て単位の倍数の中で、最も大きいサイズが割当てサイズになります。たとえば、size属性に300Mが指定されている場合、16の倍数で300以下の最も大きい値は288になるため、288MB(16×18)が割り当てられます。

最低でも1割当て単位が常に割り当てられるため、フラッシュ・キャッシュの最小サイズは16MBになります。16MB未満のサイズ値は16MBに繰り上げられます。

size属性を指定する前に、まずLIST FLASHCACHEコマンドを使用して、各ターゲットのフラッシュ・セル・ディスクで使用可能な空き領域を確認しておいてください。たとえば、LIST FLASHCACHE ATTRIBUTES freespacesize属性が指定されていない場合は、最大サイズが割り当てられます。

size属性を指定しない場合、リスト内の各セル・ディスク上の使用可能なすべての領域が、Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュに使用されます。

デフォルトでは、ライトバック・フラッシュ・キャッシュ用としてExtreme Flashストレージ・サーバー上の領域の5パーセントが使用されます。

例7-83 Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュの作成

この例は、セル上にExadataスマート・フラッシュ・キャッシュを作成する方法を示しています。

CellCLI> CREATE FLASHCACHE ALL

CellCLI> CREATE FLASHCACHE ALL SIZE=250g

CellCLI> CREATE FLASHCACHE CELLDISK='fd_01,fd_02,fd_03,fd_04'

CellCLI> CREATE FLASHCACHE CELLDISK='fd_01_mycell,fd_02_mycell', size = 64G

関連項目

7.7.4.5 CREATE FLASHLOG

用途

CREATE FLASHLOGコマンドは、REDOログの書込みリクエスト用として、セル上にOracle Exadataスマート・フラッシュ・ログを作成します。

構文

CREATE FLASHLOG { ALL [ FLASHDISK ] [ size=log_size ] | 
          CELLDISK='cdisk1[,cdisk2]...' [ , size=log_size ] }

使用上のノート

CREATE FLASHLOGコマンドでは、カンマ区切りのフラッシュ・セル・ディスクのリストを使用できます。コマンドでサイズを指定する場合、サイズはセル・ディスク全体で均等に分割され、その合計が指定したサイズに等しくなります。サイズが指定されていない場合は、デフォルトのサイズ512MBが使用されます。

各フラッシュ・ディスク上のOracle Exadataスマート・フラッシュ・ログ領域のサイズは4GB未満に設定する必要があります。使用可能なフラッシュ・ディスクが全部で16の場合は、Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログの合計サイズを64GB未満にする必要があります。

グリッド・ディスクやフラッシュ・キャッシュ内領域と同様に、フラッシュ・ログの領域は割当て単位と呼ばれる16MB単位で割り当てられます。フラッシュ・ログの作成時にsize属性を指定した場合は、指定したサイズ以下の割当て単位の倍数の中で、最も大きいサイズが割当てサイズになります。たとえば、size属性に300Mが指定されている場合、16の倍数で300以下の最も大きい値は288になるため、288MB(16×18)が割り当てられます。

最低でも1割当て単位が常に割り当てられるため、フラッシュ・ログの最小サイズは16MBになります。16MB未満のサイズ値は16MBに繰り上げられます。

ALL FLASHDISK引数では、すべてのフラッシュ・セル・ディスク上にOracle Exadataスマート・フラッシュ・ログを作成します。ALL引数を指定しない場合は、CELLDISK引数を指定する必要があります。FLASHDISK引数は省略可能です。

ノート:

CREATE FLASHCACHEコマンドでは、各フラッシュ・ディスク上の使用可能なすべての領域がデフォルトで使用されます。このため、フラッシュ・キャッシュを作成する前にCREATE FLASHLOGコマンドを使用して、両方のオブジェクトによるフラッシュ・ディスク領域の使用量が正しいことを確認します。

フラッシュ・ログのサイズを変更するには、DROP FLASHLOGコマンドを使用してフラッシュ・ログを削除し、次にCREATE FLASHLOGコマンドで新しいサイズのフラッシュ・ログを作成します。

次の例は、セル上にOracle Exadataスマート・フラッシュ・ログを作成する方法を示しています。

例7-84 Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログの作成

CellCLI> CREATE FLASHLOG ALL

CellCLI> CREATE FLASHLOG ALL SIZE=1g

CellCLI> CREATE FLASHLOG ALL FLASHDISK

CellCLI> CREATE FLASHLOG CELLDISK='fd1,fd2,fd3,fd4'
7.7.4.6 CREATE GRIDDISK

用途

CREATE GRIDDISKコマンドは、指定したセル・ディスクにグリッド・ディスク・オブジェクトを作成したり、ストレージ・サーバーの各セル・ディスクに1つ以上のグリッド・ディスクを作成します。また、このコマンドでは、新規の各グリッド・ディスクに初期属性を割り当てます。

構文

CREATE GRIDDISK  
   { ALL [ FLASHDISK | HARDDISK ] PREFIX={[']gdisk_name_prefix[']|'gdisk_name_prefix1[,gdisk_name_prefix2]...'}
      [,multi_attribute_name={[']attribute_value[']|'attribute_value1[,attribute_value2]...'} ]...
   | gdisk_name CELLDISK=cell_disk_name }
   [,attribute_name=[']attribute_value[']]...

使用上のノート

  • 個別のグリッド・ディスク名(gdisk_name)が指定されている場合、CELLDISK引数で指定したセル・ディスクにグリッド・ディスクが作成されます。グリッド・ディスク名は、すべてのストレージ・サーバーで一意にする必要があります。ディスク名が一意でない場合は、グリッド・ディスクをOracle ASMディスク・グループに追加できないことがあります。

  • グリッド・ディスク名の長さの制限は30文字です。

  • FLASHDISKまたはHARDDISKを指定せずにALLオプションを指定すると、使用可能なすべてのセル・ディスクにグリッド・ディスクが作成されます。

    FLASHDISKまたはHARDDISKとともにALLオプションを指定すると、このコマンドでは、指定したメディア・タイプに関連付けられたセル・ディスクにのみグリッド・ディスクが作成されます。

  • ALLが使用されている場合は、PREFIXオプションを指定する必要があります。

    PREFIXオプションには、1つ以上のカンマ区切りの接頭辞文字列を指定します。各接頭辞を使用して、基礎となるセル・ディスクにグリッド・ディスクを作成します。生成されるグリッド・ディスク名は、グリッド・ディスクの接頭辞の後ろにアンダースコア(_)、セル・ディスク名が続きます。

    たとえば、CREATE GRIDDISK ALL PREFIX=data01は、使用可能なセル・ディスクごとに1つのグリッド・ディスクを作成します。この場合、セル・ディスクの名前がCD_01_cell01CD_02_cell01CD_03_cell01などであれば、対応するグリッド・ディスク名はdata01_CD_01_cell01data01_CD_02_cell01data01_CD_03_cell01のようになります。

    グリッド・ディスクを使用するOracle ASMディスク・グループと一致する接頭辞を使用します。これは、グリッド・ディスクが使用されている場所を識別するのに役立ちます。また、短い接頭辞値を使用して、生成されるグリッド・ディスク名が30文字の制限内に収まるようにします。

  • multi_attribute_nameには、カンマ区切りの値リストを受け入れることができる、次の属性のいずれかを指定します。

    • size

    • offset

    • virtualSize

    • comment

    コマンドでカンマ区切りの複数のPREFIX値を指定する場合は、各multi_attribute_nameに対して、値を1つのみ指定するか、接頭辞リストと同じ数の値を指定する必要があります。1つの値を指定した場合は、接頭辞リストのすべての値に適用されます。それ以外の場合、属性値のリストの各エントリは、接頭辞リストの対応する値に適用されます。

    たとえば、CREATE GRIDDISK ALL PREFIX='data01,data02', size='500G,300G'は、使用可能な各セル・ディスクに2つのグリッド・ディスクを作成します。この場合、size=500GPREFIX=data01に関連付けられ、size=300GPREFIX=data02に関連付けられます。

    その他すべての属性設定には、常に1つの値のみが必要です。

  • size属性は、グリッド・ディスクに割り当てられるストレージ領域の量を決定します。size属性が指定されていない場合、グリッド・ディスクはセル・ディスク上の使用可能なすべての領域を消費します。

    グリッド・ディスクの領域は、割当て単位と呼ばれる16MB単位で割り当てられます。size属性が指定されている場合、割り当てられるサイズは、指定したサイズ以下の割当て単位の最大倍数です。たとえば、size属性に300Mが指定されている場合、16の倍数で300以下の最も大きい値は288になるため、288 MB (16×18)が割り当てられます。

    最低でも1割当て単位が常に割り当てられるため、グリッド・ディスクの最小サイズは16MBになります。16MB未満のサイズ値は16MBに繰り上げられます。

    size属性を指定する前に、LIST CELLDISKコマンドを使用して、各ターゲット・セル・ディスクで使用可能な空き領域を最初に確認してください。たとえば、LIST CELLDISK cdisk ATTRIBUTES freespaceです。

  • offset属性は、グリッド・ディスクが割り当てられるハード・ディスク上の位置を決定します。最も外側のトラックが最も低いオフセット値になります。offset属性を指定しないと、グリッド・ディスクの作成順に、使用可能な最も低いオフセットが自動的に選択されます。

    ノート:

    offset属性はフラッシュ・ストレージには適用されません。
  • sizeおよびoffset属性は、size=300Msize=150Gなど、数値に接尾辞のM (MB)、G (GB)またはT (TB)が含まれている場合を除き、バイト数として指定されます。

  • CREATE GRIDDISK ALL ...コマンドでは、最小サイズのグリッド・ディスク(16 MB)を作成するのに十分な空き領域がないディスクはスキップされます。この場合、スキップされたグリッド・ディスクはコマンド出力で識別され、コマンドは続行されます。

  • availableTo属性の値は、DBを有効範囲にしたセキュリティに登録されているクライアントの名前に設定されます。各クライアント名の値は、データベースの一意の名前(DB_UNIQUE_NAME)です。指定したクライアントは、グリッド・ディスクにアクセスできます。availableToに値が入力されている場合、グリッド・ディスクにアクセスできるのは指定したクライアントのみです。値が入力されていない場合は、どのクライアントもグリッド・ディスクにアクセスできます。

  • idp.typeまたはidp.boundaryの値は編集しないでください。Oracle Exadata System Softwareでは、「標準」の冗長性と「高」の冗長性のいずれかのインターリーブ・グリッド・ディスクのタイプについてのヒントをOracle ASMに渡します。Oracle ASMでは、idp.typeのデフォルト値はstaticに設定され、idp.boundaryのデフォルト値は基礎となるグリッド・ディスクで使用される冗長性のタイプに設定されます。インターリーブ・グリッド・ディスク上に作成されたOracle Exadata Storage Serverディスク・グループについては、idp.type属性のデフォルト値はstaticです。

    ノート:

    インターリーブ・グリッド・ディスクは、Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0では非推奨です。
  • cachingPolicy属性はdefaultまたはnoneに設定できます。defaultオプションでは、グリッド・ディスク内のデータをフラッシュ・キャッシュにキャッシュできます。

    フラッシュ・キャッシュは、cachingPolicy=noneのグリッド・ディスクで構成されたOracle ASMディスク・グループに配置されたデータ・ファイルでは使用されません。

    Oracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)は、cachingPolicy=noneを使用するようにRECOディスク・グループをサポートするグリッド・ディスクを構成します。したがって、RECOディスク・グループに配置されたデータ・ファイルには、フラッシュ・キャッシュは使用されません。

  • virtualSize属性を使用して、Oracle ASM SPARSEディスク・グループを作成します。スパース・グリッド・ディスクの最大仮想サイズは、約100TBです。スパース・グリッド・ディスクは、Oracle Exadata Database Machine X3-2以上に対して使用できます。

    ノート:

    スパース・グリッド・ディスクを使用する場合は、Oracle DatabaseおよびOracle Grid Infrastructureソフトウェアはリリース12.1.0.2.0 BP5以上である必要があります。

例7-85 グリッド・ディスクの作成

この例は、グリッド・ディスクを作成する方法を示しています。

CellCLI> CREATE GRIDDISK ALL HARDDISK PREFIX='data01,data02', size='500G,300G'

CellCLI> CREATE GRIDDISK ALL HARDDISK PREFIX=data03

CellCLI> CREATE GRIDDISK data1_CD_01_cell01 CELLDISK=CD_01_cell01, size=200G

CellCLI> CREATE GRIDDISK data2_CD_02_cell01 CELLDISK=CD_02_cell01, size=200G

CellCLI> CREATE GRIDDISK data3_CD_03_cell01 CELLDISK=CD_03_cell01

CellCLI> CREATE GRIDDISK ALL PREFIX=data10, availableTo='+asm,db1,db2'

CellCLI> CREATE GRIDDISK hr7_CD_07_cell01 CELLDISK=CD_07_cell01, availableTo='asm_hr,hrdb0'

CellCLI> CREATE GRIDDISK GD123 CELLDISK=RECO_CD123, size=100G, cachingPolicy=none

例7-86 スパース・グリッド・ディスクの作成

CellCLI> CREATE GRIDDISK spar01 celldisk=CD_01_cel01, size=10G, virtualsize=100G
7.7.4.7 CREATE KEY

用途

CREATE KEYコマンドは、ランダムの16進文字列を作成して表示し、クライアント・キーを割り当てます。CREATE KEYを使用すると、セキュリティ・キーの書式が正しく指定されます。このコマンドでは、正しい書式でキーを生成してセルで実行できます。

構文

CREATE KEY

使用上のノート

セキュリティ・キーは、セルへのアクセス認証が必要なクライアントを含むコンピュータ・ホストのcellkey.ora構成ファイルに入力する必要があります。

キーは、グリッド・ディスク・ストレージにアクセスするクライアントにも割り当てられます。

キーは、ホストとセルに手動でコピーする必要があります。

例7-87 キーの作成

この例は、KEYオブジェクトを指定したCREATEコマンドを示しています。

CellCLI> CREATE KEY
         3452c64fec9a5800bbe48d4093269400
7.7.4.8 CREATE PMEMCACHE

用途

CREATE PMEMCACHEコマンドは、I/Oリクエストのための永続メモリー(PMEM)キャッシュを作成します。

ノート:

CREATE PMEMCACHEコマンドは、Exadata X8MおよびX9Mストレージ・サーバー・モデルでのみ使用できます。

構文

CREATE PMEMCACHE { ALL [ size = cache_size ] | 
          CELLDISK='cdisk1[,cdisk2]...' [ , size=cache_size ] }

使用上のノート

  • ALL引数を指定すると、すべてのPMEMセル・ディスクにPMEMキャッシュが作成されます。ALL引数を指定しない場合は、CELLDISK引数を使用して特定のPMEMセル・ディスクを指定する必要があります。PMEMキャッシュは、PMEMセル・ディスク間で可能なかぎり均等に分散されます。

  • PMEMキャッシュ領域は、割当て単位と呼ばれる16MBのチャンクで、最小1つの割当て単位に割り当てられます。したがって、size引数が指定されている場合、PMEMキャッシュに割り当てられる実際の領域は、少なくとも16MBか、指定されたサイズ以下で最大の16MBの倍数になります。たとえば、size=500Mを指定すると、31個の割当て単位を使用して496MBが割り当てられます。

  • size属性を指定する前に、次のコマンドを使用してPMEMセル・ディスクの使用可能な空き領域を確認します。

    LIST CELLDISK ATTRIBUTES freespace WHERE disktype=PMEM
  • size属性が指定されていない場合、PMEMキャッシュは使用可能なすべての領域(割当て単位)を消費します。

  • PMEMキャッシュで使用されるセル・ディスクは、エクスポートできません。

  • Oracle Exadata System Softwareリリースが23.1.0のExadata X8MおよびX9Mシステムでは、CREATE PMEMCACHEのかわりにCREATE XRMEMCACHEを同じ意味で使用できます。

例7-88 PMEMキャッシュの作成

次のコマンドは、特定のPMEMセル・ディスクに64 GBのPMEMキャッシュを作成する方法を示しています。

CREATE PMEMCACHE celldisk='PM_01_mycell,PM_02_mycell', size = 64G

次のコマンドは、すべてのPMEMセル・ディスクを使用して64 GBのPMEMキャッシュを作成する方法を示しています。

CREATE PMEMCACHE ALL size = 64G
7.7.4.9 CREATE PMEMLOG

用途

CREATE PMEMLOGコマンドは、REDOログの書込みリクエストのためにセルに永続メモリー(PMEM)ログを作成します。

ノート:

CREATE PMEMLOGコマンドは、Exadata X8MおよびX9Mストレージ・サーバー・モデルでのみ使用できます。

構文

CREATE PMEMLOG { ALL [ size=log_size ] | 
          CELLDISK='cdisk1[,cdisk2]...' [ , size=log_size ] }

使用上のノート

  • ALL引数を指定すると、すべてのPMEMセル・ディスクにPMEMログが作成されます。ALL引数を指定しない場合は、CELLDISK引数を使用して特定のPMEMセル・ディスクを指定する必要があります。PMEMログは、PMEMセル・ディスク間で可能なかぎり均等に分散されます。

  • PMEMログ領域は、割当て単位と呼ばれる16MBのチャンクで、最小1つの割当て単位に割り当てられます。したがって、size引数が指定されている場合、PMEMログに割り当てられる実際の領域は、少なくとも16 MBか、指定されたサイズ以下で最大の16 MBの倍数になります。たとえば、size=300Mを指定すると、18個の割当て単位を使用して288MBが割り当てられます。

  • サイズが指定されていない場合は、デフォルトのサイズが使用されます。Oracle Exadata System Softwareバージョン20.1.0以降、デフォルト・サイズは10176MB (9.9375GB)です。以前は、デフォルト・サイズは960MBでした。

  • PMEMログのサイズを変更するには、DROP PMEMLOGコマンドを使用してPMEMログを削除してから、CREATE PMEMLOGコマンドを使用して新しいサイズでPMEMログを作成します。

  • Oracle Exadata System Softwareリリースが23.1.0のExadata X8MおよびX9Mシステムでは、CREATE PMEMLOGのかわりにCREATE XRMEMLOGを同じ意味で使用できます。

ノート:

デフォルトでは、CREATE PMEMCACHEコマンドは、各PMEMセル・ディスク上の使用可能なすべての領域を使用します。そのため、PMEMキャッシュの前にPMEMログを作成して、両方のオブジェクトを確実に収容できるようにすることをお薦めします。

次の例は、セルにPMEMログを作成する方法を示しています。

例7-89 PMEMログの作成

使用可能なすべてのPMEMセル・ディスクにまたがるデフォルト・サイズの分散を使用してPMEMログを作成するには、次のコマンドを使用します。

CellCLI> CREATE PMEMLOG ALL

使用可能なすべてのPMEMセル・ディスクにまたがる1 GBサイズの分散でPMEMログを作成するには、次のコマンドを使用します。

CellCLI> CREATE PMEMLOG ALL SIZE=1g

特定のPMEMセル・ディスクにまたがるデフォルト・サイズの分散を使用してPMEMログを作成するには、次のコマンドを使用します。

CellCLI> CREATE PMEMLOG CELLDISK='PM_01_mycell,PM_02_mycell,PM_03_mycell,PM_04_mycell'

特定のPMEMセル・ディスクにまたがる1 GBサイズの分散でPMEMログを作成するには、次のコマンドを使用します。

CellCLI> CREATE PMEMLOG CELLDISK='PM_01_mycell,PM_02_mycell,PM_03_mycell,PM_04_mycell', size=1G
7.7.4.10 CREATE QUARANTINE

用途

CREATE QUARANTINEコマンドでは、検疫を手動で作成できます。

構文

CREATE QUARANTINE quarantineType=value quarantinePlan="SYSTEM", 
                  dbUniqueName=value[, attributename=value]... 

使用上のノート

検疫の手動作成は、Oracleサポート・サービスに従って行う必要があります。通常、手動隔離は問題を引き起こすことが分かっているSQL文を事前に分離する場合に作成します。

  • quarantineTypeは、SQLIDおよびSQL_PLANなど、作成する隔離のタイプを指定します。

  • quarantinePlanSYSTEMに設定する必要があります。Oracleサポート・サービスは、他の値を指定する場合があります。

  • dbUniqueNameは、隔離を含むデータベースの名前を指定します。

例7-90 検疫の作成

この例は、QUARANTINEオブジェクトを指定したCREATEコマンドを示しています。

CELLCLI> CREATE QUARANTINE  DBUG comment='For debugging quarantines"

CellCLI> CREATE QUARANTINE quarantineType="SQLID", quarantinePlan="SYSTEM", -
         dbUniqueName="DB1", sqlid="5xnjp4cutc1s7";

関連項目

7.7.4.11 CREATE ROLE

用途

CREATE ROLEコマンドは、セルにアクセスするユーザーのロールを作成します。

構文

CREATE ROLE  role_name1 [, role_name2, ...]

使用上のノート

ロールは一意である必要があります。

例7-91 ロールの作成

この例に、gd_monitorという名前のロールを作成する方法を説明します。

CellCLI>CREATE ROLE gd_monitor
7.7.4.12 CREATE THRESHOLD

用途

CREATE THRESHOLDコマンドは、メトリック・アラートの生成条件を指定するしきい値オブジェクトを作成します。

構文

CREATE THRESHOLD name attributename=value [, attributename=value]...

使用上のノート

指定可能な属性は、comparisoncriticaloccurrencesobservationおよびwarningです。

  • name引数は必須です。名前はメトリック名とオブジェクト名で構成され、書式はmetricName.objectName(db_io_rq_sm_sec.db123ct_io_wt_rq.interactiveなど)になります。LIST METRICCURRENT metricコマンドを使用して、メトリックの使用可能なオブジェクト名を表示します。オブジェクト名はオプションです。

  • オブジェクト名が指定されない場合、指定のメトリックのすべてのメトリック・オブジェクトにしきい値が適用されます。

  • comparison属性は必須で、条件値が付きます。値は、'<''<=''=''>='または'>'にする必要があります。

  • occurrences属性では、状態変更をトリガーするしきい値を超える測定値の連続する数を指定します。

  • observation属性は、測定値の平均を計算するために使用される測定値の数です。

  • warningまたはcriticalに設定される値の状態変更により、ステートフル・アラートが生成されます。

  • GD_SP_PRCT_ALLOCATEDメトリックは組込みのしきい値があり、自動的にアラートを送信します。他のメトリックのアラートを受け取るには、そのメトリックのしきい値を作成します。

発生および観測件数を指定する場合は、サンプル平均数の連続する発生数を、アラートの原因となった観測件数より多く指定する必要があります。たとえば、次の5つの観測(observations=5)がセル上で発生した場合、連続する発生件数(occurrences=2)の値が5および15のため、平均サンプル数は10になります。

Observation 1: 0
Observation 2: 30
Observation 3: 0
Observation 4: 5
Observation 5: 15

例7-92 しきい値の作成

この例は、しきい値を作成する方法を示しています。

CellCLI> CREATE THRESHOLD db_io_rq_sm_sec.db123 comparison='>', critical=120

CellCLI> CREATE THRESHOLD ct_io_wt_sm.interactive warning=10, critical=20, -
         comparison='=', occurrences=2, observation=5

関連項目

7.7.4.13 CREATE USER

用途

CREATE USERコマンドは、ユーザーを作成します。

構文

CREATE USER name PASSWORD = *

使用上のノート

  • ユーザー名は一意である必要があります。

  • celladmincellmonitorおよびrootは予約済のユーザー名で、CREATE USERコマンドでは使用できません。

  • 新しいユーザーのパスワードの入力が求められます。パスワードには、少なくとも1つの数字、1つの小文字および1つの大文字を使用した、12から40文字の英数字または特殊文字!@#$%^&*()である必要があります。Oracle Exadata System Softwareリリース18.1.0.0.0以上では、パスワードは8から40文字の長さにでき、特殊文字-および_を利用することもできます。

  • 新しいパスワードは、ユーザーの現在のパスワードと同じにはできません。

例7-93 ユーザーの作成

この例は、ユーザーを作成する方法を示しています。

CellCLI> CREATE USER agarcia PASSWORD = *
password: 
Confirm password: password
User agarcia successfully created.
7.7.4.14 CREATE XRMEMCACHE

用途

Exadata X10M以降は、CREATE XRMEMCACHEコマンドによってExadata RDMAメモリー・キャッシュ(XRMEMキャッシュ)が作成されます。

ノート:

Exadata X8MおよびX9Mシステムでは、CREATE XRMEMCACHEコマンドはCREATE PMEMCACHEコマンドと同等です。

構文

CREATE XRMEMCACHE

使用上のノート

Exadata X10M以降、XRMEMキャッシュは、サポートされているストレージ・サーバーでのセル作成中に自動的に作成されます。XRMEMキャッシュも、セル・サーバー(CELLSRV)の起動中に自動的に再作成されます(存在しない場合)。

7.7.4.15 CREATE XRMEMLOG

用途

Oracle Exadata System Softwareリリース23.1.0以降、CREATE XRMEMLOGコマンドはCREATE PMEMLOGコマンドと同等です。

ノート:

CREATE XRMEMLOGコマンドは、Exadata X8MおよびX9Mストレージ・サーバー・モデルでのみ使用できます。

7.7.5 DESCRIBE

用途

DESCRIBEコマンドは、引数として指定されるオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。属性のリストには、各属性が変更可能かどうか示されます。

構文

DESCRIBE object_type

使用上のノート

  • object_typeは、CellCLIによってサポートされるオブジェクト・タイプの1つです。

  • 属性のリストは、LISTコマンドで引数として使用できます。

  • DESCRIBEでは、オブジェクトのすべての属性は表示されません。

7.7.5.1 DESCRIBE ACTIVEREQUEST

用途

DESCRIBE ACTIVEREQUESTコマンドは、ACTIVEREQUESTオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。

構文

DESCRIBE ACTIVEREQUEST

使用上のノート

DESCRIBE ACTIVEREQUESTコマンドの属性には、次のものがあります。

  • asmDiskGroupNumber: Oracle ASMディスク・グループの数

  • asmFileIncarnation: Oracle ASMファイルのインカネーション番号

  • asmFileNumber: Oracle ASMファイルの数

  • consumerGroupID: コンシューマ・グループの識別子

  • consumerGroupName: コンシューマ・グループ名

  • dbID: データベースの一意の名前

  • dbName: データベース名

  • dbRequestID: データベース・リクエストの識別子

  • fileType: リクエストに関連付けられるファイル・タイプ

  • id: アクティブ・リクエストの一意の識別子

  • instanceNumber: リクエストに関連付けられるインスタンス番号

  • ioBytes: 現行セッションのグリッド・ディスクに対するI/Oのバイト数

  • ioBytesSoFar: I/Oの合計バイト数

  • ioGridDisk: リクエストで使用されるグリッド・ディスク

  • ioOffset: グリッド・ディスクのオフセットの測定値

  • ioReason: I/Oアクティビティの理由(制御ファイル読取りなど)

  • ioType: アクティブ・リクエストのタイプ(file initializationreadwritepredicate pushingfiltered backup readpredicate push readなど)

  • name: アクティブ・リクエストの一意の名前

  • objectNumber: リクエストに関連付けられるオブジェクト番号

  • parentID: 親リクエストの識別子

  • pdbID: プラガブル・データベースの識別子

  • requestState: 次のようなアクティブ・リクエストの状態

    • ディスク・アクセス中

    • 結果計算中

    • ネットワーク受信

    • ネットワーク送信

    • 待機中のエクステント

    • ディスク待機中

    • ファイルの初期化を待機中

    • フィルタ済バックアップの読取りを待機中

    • ネットワーク送信を待機中

    • 述語のプッシュを待機中

    • 読取り待機中

    • 書込み待機中

    • リソース・マネージャで待機中

  • sessionID: セッションの識別子

  • sessionSerNumber: データベース・セッションのシリアル番号

  • sqlID: リクエストに関連付けられるSQLコマンドの識別子

  • tableSpaceNumber: リクエストに関連付けられる表領域番号

例7-94 ACTIVEREQUESTオブジェクトの説明

この例は、ACTIVEREQUESTオブジェクトを指定したDESCRIBEコマンドを示しています。

CellCLI> DESCRIBE ACTIVEREQUEST

         name
         asmDiskGroupNumber
         asmFileIncarnation
         asmFileNumber
         consumerGroupID
         consumerGroupName
         dbID
         dbName
         dbRequestID
         fileType
         id
         instanceNumber
         ioBytes
         ioBytesSofar
         ioGridDisk
         ioOffset
         ioReason
         ioType
         objectNumber
         parentID
         pdbID
         requestState
         sessionID
         sessionSerNumber
         sqlID
         tableSpaceNumber
7.7.5.2 DESCRIBE ALERTDEFINITION

用途

DESCRIBE ALERTDEFINITIONコマンドは、ALERTDEFINITIONオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。

構文

DESCRIBE ALERTDEFINITION

使用上のノート

DESCRIBE ALERTDEFINITIONコマンドの属性には、次のものがあります。

  • alertShortName: アラートの省略名。アラートの基準がメトリックの場合、省略名は対応するメトリックのname属性と同じになります。

  • alertSource: アラートのソース(BMCADRなど)

  • alertType: アラートのタイプ。値はstatefulまたはstatelessです。

    • ステートフル・アラートは、normalに遷移すると自動的にクリアされます。

    • ステートレス・アラートはクリアされません。アラートは、examinedBy属性を設定して変更できます。

  • description: アラートの説明

  • metricName: アラートの基準がメトリックの場合のメトリック名

  • name: アラートの識別子

例7-95 ALERTDEFINITIONオブジェクトの説明

CellCLI> DESCRIBE ALERTDEFINITION

         name
         alertShortName
         alertSource
         alertType
         description
         metricName
7.7.5.3 DESCRIBE ALERTHISTORY

用途

DESCRIBE ALERTHISTORYコマンドは、ALERTHISTORYオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。

構文

DESCRIBE ALERTHISTORY

使用上のノート

DESCRIBE ALERTHISTORYコマンドの属性には、次のものがあります。

  • alertAction: このアラートで実行する推奨操作
  • alertDescription: アラートの説明
  • alertMessage: アラートの簡単な説明
  • alertSequenceID: アラートの一意の順序IDwarningからcritical、またはcriticalからclearなど、アラートにより状態が変更されると、同じ順序番号と遷移時点のタイム・スタンプで別のアラート発生が作成されます。
  • alertShortName: アラートの省略名。アラートの基準がメトリックの場合、省略名は対応するメトリックのname属性と同じになります。
  • alertType: アラートのタイプ。値はステートフルまたはステートレスです。

    • ステートフル・アラートは、normalに遷移すると自動的にクリアされます。
    • ステートレス・アラートはクリアされません。アラートは、examinedBy属性を設定して変更できます。
  • beginTime: アラートによる状態変更が開始された時点のタイム・スタンプ
  • endTime: アラートによる状態変更が終了した時点のタイプ・スタンプ
  • examinedBy: アラートを確認した管理者
  • failedMail: 通知が失敗した場合に送信する電子メールの受信者
  • failedSNMP: 通知が失敗した場合に送信するSNMPサブスクライバ
  • metricObjectName: メトリックのしきい値によりアラートを生成するオブジェクト(セル・ディスクやグリッド・ディスクなど)
  • metricValue: アラートを生成するメトリックの値
  • name: アラートの一意の識別子
  • notificationState: サブスクライバにアラート・メッセージを通知する場合の状況を示す番号

    • 0、または"non-deliverable": 試行されませんでした
    • 1、または"sent": 送信に成功しました
    • 2、または"attempting delivery": 再試行中です、最大5回
    • 3、または"delivery failed": 5回の再試行に失敗しました
    • 4、または"creating diagpack": このアラートの診断パッケージの作成とアラート電子メールの送信が保留されています。未処理または処理中のアラートを追跡するためにMSによって使用されます。これによりMSは、再起動された場合でも状態4のアラートから処理を再開し、アラート電子メールを送信できます。
  • sequenceBeginTime: アラートの順序IDが最初に作成された時点のタイム・スタンプ
  • serviceRequestLink: アラートに関連付けられているサービス・リクエストのURL
  • serviceRequestNumber: アラートに関連付けられているサービス・リクエスト番号
  • severity: 重要度レベル。値は次のとおりです。

    • clear
    • info
    • warning
    • critical

例7-96 ALERTHISTORYオブジェクトの説明

CellCLI> DESCRIBE ALERTHISTORY

         name
         alertAction
         alertDescription
         alertMessage
         alertSequenceID
         alertShortName
         alertType
         beginTime
         endTime
         examinedBy              modifiable
         failedMail
         failedSNMP
         metricObjectName
         metricValue
         notificationState
         sequenceBeginTime
         serviceRequestLink
         serviceRequestNumber
         severity
7.7.5.4 DESCRIBE CELL

用途

DESCRIBE CELLコマンドは、CELLオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。

構文

DESCRIBE CELL

使用上のノート

次のリストは、DESCRIBE CELLコマンドの属性を示しています。

  • accessLevelPerm: デフォルトでセルが実行するアクセス・レベルを指定します。値は、remoteLoginEnabledまたはremoteLoginDisabledのいずれかです。

  • accessLevelTemp: アクセス・レベルがaccessLevelPermの設定から一時的に変更される時間

  • accountLockInDays: パスワードが期限切れになった後にユーザー・アカウントがロックされるまでの日数。Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降で使用できます。

  • bbuStatus: ハード・ディスク・コントローラのバッテリ・バックアップ・ユニット(BBU)のステータス

  • cellsrvStatus: セル・サーバーのステータス

  • cellVersion: セル・ソフトウェアのリリース番号

  • columnarCachePersMode: 永続列キャッシュ機能を制御します
  • comment: ユーザーが指定したテキスト文字列

  • cpuCount: セル上のCPUの数

  • dbPerfDataSuppress: 自動ワークロード・リポジトリ(AWR)レポートに統計をレポートしないデータベースを指定します

  • diagHistoryDays: ADRファイルの保存日数。デフォルト値は7日間です。

  • diagPackEmailAttach: 診断パッケージをアラート電子メールの添付として含めるかどうか。デフォルトはtrueです。

  • diagPackUploadEnabled: 診断パッケージの自動アップロード機能を有効にするかどうか。デフォルトはtrueです。

  • doNotServiceLEDStatus: セルDoNotService LEDのステータス。値はonまたはoffです。

  • eighthRack: ストレージ・セルのOracle Exadata Database Machineエイス・ラック構成を有効にするか無効にするかを指定します

  • emailFormat: 電子メール・メッセージのファイル形式。値はhtmlまたはtextです。

  • emailSubscriber: アラート通知にサブスクライブする名前のリスト

  • events: デバッグおよび情報のトレース用にセル・サーバーに渡されるevents++の文字列

  • exacliEnabled: exacliを有効にするか無効にするかを指定しますデフォルト値はtrue (有効)です。

  • fanCount: 動作中のファン数およびファンの総数。動作中/総数と表示されます

  • fanStatus: ファンのステータス。値はnormalwarningcriticalです。

  • flashCacheCompress: フラッシュ・キャッシュ圧縮の設定。値はtrueまたはfalseです。

  • flashCacheMode: フラッシュ・キャッシュの設定。値はwritethroughまたはwritebackです。デフォルトはwritethroughです。

  • httpsAccess: Exadata RESTfulサービスへのHTTPsポート・アクセス用のIPアドレスの制御リスト。Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降で使用できます。

  • id: ハードウェア・ベンダーによって提供されるグローバル一意識別子(GUID)

  • interconnect[1-8]: セルのinterconnect1からinterconnect8まで。たとえば: bondeth0またはbondib0

  • interconnectCount: アクティブなInfiniBandネットワーク・インターコネクトの数

  • iormBoost: IORMスケジューリングによりスキップされるI/Oキューの位置の累計数とスケジュールされるI/O数の比率。この比率は、2つの数の変化を1分ごとにサンプリングして計算されます。

  • IOTimeoutThreshold: タイムアウトしきい値を指定します。セルのI/O時間が定義されたしきい値より長くなった場合、I/Oは取り消され、Oracle ASMはI/Oをデータの別のミラー・コピーにリダイレクトします。

  • ipaddress[1-8]: セルのipaddress1からipaddress8まで

  • kernelVersion: ホスト・カーネル・ソフトウェアのバージョン

  • location: ユーザーが指定するセル・ハードウェアの物理ロケーション

  • locatorLEDStatus: セルLOCATE LEDのステータス。値はonまたはoffです。

  • mailServer: アラート通知の送信に使用される電子メール・リレー・サーバーの完全修飾ドメイン名
  • makeModel: ベンダーから提供されるセル・ハードウェアの型およびモデル

  • memoryGB: セルのメモリー(GB)

  • metricCollection: 管理サーバーがメトリック収集を実行するかどうかを示すインジケータ。値はTRUEまたはFALSEです。FALSEに設定すると、すべてのメトリック収集およびアラート・マイニングが停止します。デフォルトの設定はTRUEです。

  • metricHistoryDays: 標準のメトリック履歴ファイルの保存日数。デフォルト値は7日間です。

  • msStatus: 管理サーバーのステータス

  • name: セルの一意の名前

  • notificationMethod: アラートの通知メソッド。値はmailsnmpnone、またはmailsnmpの両方です。

  • notificationPolicy: サブスクライバに送信する重大度アラートのインジケータ。notificationPolicyの値は、none、またはcriticalwarningおよびclearの任意の組合せです。

  • offloadGroupEvents: Oracleサポートの指示のもとでのみ使用されます

  • pmemCacheMode: PMEMキャッシュ・モード。

    デフォルトはwritethroughです。Oracle Exadata System Softwareリリース23.1.0以降、PMEMキャッシュでサポートされるモードはwritethroughのみです。以前は、writebackモードが使用可能でしたが、通常はお薦めしていませんでした。

  • powerCount: 電源の数。動作中/総数と表示されます

  • powerStatus: 電源のステータス。値はnormalwarningcriticalです。

  • pwdExpInDays: ユーザーのパスワードが期限切れになるまでの日数。Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降で使用できます。

  • pwdExpWarnInDays: ユーザーのパスワードが期限切れになる前にログイン時に警告メッセージが発行される日数。Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降で使用できます。

  • rackName: ラックの名前

  • releaseImageStatus: イメージ化が成功したかどうかを確認するためのインジケータ

  • releaseTrackingBug: セル・ソフトウェアのパッチ番号(30441371など)

  • releaseVersion: セル・ソフトウェアのリリース番号(19.3.1.0.0.191018など)

  • remotePwdChangeAllowed: RESTサービスを介してユーザー・パスワードをリモートで変更できるかどうか。Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降で使用できます。

  • rescuePlan: サーバー・レスキューで設定(IORMプラン、しきい値、通知など)を最後の既知の値にリストアした後に実行できるコマンドのリスト。

  • rollbackVersion: セルが維持する非アクティブのイメージ・バージョン。patchmgr rollbackがセルに対して起動されている場合、rollbackVersionによって表示される値は復元されるソフトウェア・バージョンです。

  • rpmVersion: セルのRPMバージョン

  • rsStatus: 再起動サーバーのステータス

  • securityCert: セルの認証済アイデンティティ。CA認証済のアイデンティティまたはデフォルトの自己認証のアイデンティティ。

  • siteName: セルのサイト名

  • smtpFrom: アラート通知のFrom:ヘッダーに表示するユーザー名
  • smtpFromAddr: アラート通知のFrom:ヘッダーに表示する電子メール・アドレス。この電子メール・アドレスは、電子メール・サーバーで認証されていません。
  • smtpPort: アラート通知の送信に使用する電子メール・サーバーのポート

  • smtpToAddr: 電子メールの送信先アドレス。電子メール・アドレスは、複数のサブスクライバにアラートを通知できるように、引用符で囲んだカンマ区切りのリストにできます。

  • smtpUseSSL: アラート通知にSecure Socket Layer (SSL)暗号化を使用する仕様。

  • snmpSubscriber: SNMPアラート通知をサブスクライブするホストのリスト

  • snmpUser: SNMPアラートを受信するユーザーを定義します

  • status: セルのステータス

  • storageIndexPersMode: 永続ストレージ索引機能を制御します
  • syslogConf: 指定した管理サーバーに転送されるsyslogメッセージを指定します。属性に次の構文を使用します。ここで、selectorはメッセージ・タイプで、nodeは指定したサーバーです。

    syslogconf = (selector @node' [, 'selector @node']... )

    selectornodeの両方はsyslog.confの標準構文規則に準拠します。

  • syslogFormat: syslogメッセージの形式を表す文字列。Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降で使用できます。
  • temperatureReading: BMCから取得されるセルの現在の温度(摂氏)

  • temperatureStatus: 温度のステータス。値はnormalwarningcriticalです。

  • traceLevel: トレース・メッセージの書込みレベル。デフォルトは、FINEです。次の値をとります。

    • 有効なJavaロギング・レベル

      • SEVERE
      • WARNING
      • INFO
      • CONFIG
      • FINE
      • FINER
      • FINEST
    • 有効なOracle Diagnostic Logging (ODL)のロギング・レベル

      • INCIDENT_ERROR:1
      • ERROR:1
      • WARNING:1
      • NOTIFICATION:1
      • NOTIFICATION:16
      • TRACE:1
      • TRACE:16
      • TRACE:32
  • upTime: システムが再起動してからの時間(days, hours:minutes)

  • usbStatus: USBデバイスのステータス

次の例は、CELLオブジェクトを指定したDESCRIBEコマンドを示しています。

例7-97 CELLオブジェクトの説明

CellCLI> DESCRIBE CELL

	name                   modifiable
	accessLevelPerm        modifiable
	accessLevelTemp        modifiable
	accountLockInDays      modifiable
	bbuStatus
	cellsrvStatus
	cellVersion
	comment                modifiable
	cpuCount
	dbPerfDataSuppress     modifiable
	diagHistoryDays        modifiable
	diagPackEmailAttach    modifiable
	diagPackUploadEnabled  modifiable
	doNotServiceLEDStatus
	eighthRack             modifiable
	emailFormat            modifiable
	emailSubscriber        modifiable
	events                 modifiable
	exacliEnabled          modifiable
	fanCount
	fanStatus
	flashCacheCompress     modifiable
	flashCacheMode         modifiable
	httpsAccess            modifiable
	id
	interconnect1          modifiable
	interconnect2          modifiable
	interconnect3          modifiable
	interconnect4          modifiable
	interconnect5          modifiable
	interconnect6          modifiable
	interconnect7          modifiable
	interconnect8          modifiable
	interconnectCount
	iormBoost
	IOTimeoutThreshold     modifiable
	ipaddress1
	ipaddress2
	ipaddress3
	ipaddress4
	ipaddress5
	ipaddress6
	ipaddress7
	ipaddress8
	kernelVersion
	location               modifiable
	locatorLEDStatus
	mailServer             modifiable
	makeModel
	memoryGB
	metricCollection       modifiable
	metricHistoryDays      modifiable
	msStatus
	notificationMethod     modifiable
	notificationPolicy     modifiable
	offloadGroupEvents     modifiable
	pmemCacheMode          modifiable
	powerCount
	powerStatus
	pwdExpInDays           modifiable
	pwdExpWarnInDays       modifiable
	rackName               modifiable
	releaseImageStatus
	releaseTrackingBug
	releaseVersion
	remotePwdChangeAllowed modifiable
	rescuePlan             hidden
	rollbackVersion
	rpmVersion
	rsStatus
	securityCert           modifiable
	siteName               modifiable
	smtpFrom               modifiable
	smtpFromAddr           modifiable
	smtpPort               modifiable
	smtpToAddr             modifiable
	smtpUseSSL             modifiable
	snmpSubscriber         modifiable
	snmpUser               modifiable
	status
	syslogConf             modifiable
	syslogFormat           modifiable
	temperatureReading
	temperatureStatus
	traceLevel             modifiable
	upTime
	usbStatus

関連項目

7.7.5.5 DESCRIBE CELLDISK

用途

DESCRIBE CELLDISKコマンドは、CELLDISKオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。

構文

DESCRIBE CELLDISK

使用上のノート

DESCRIBE CELLDISKコマンドで表示される属性には、次のものがあります。

  • comment: セル・ディスクのユーザー・コメント。

  • creationTime: セル・ディスクが作成された時点のタイプ・スタンプ。

  • deviceName: セル・ディスクで使用されるLUNのオペレーティング・システム・デバイス名。

  • devicePartition: セル・ディスクで使用しているパーティションのオペレーティング・システム・デバイス名。

  • diskType: ディスクのタイプ。

  • errorCount: セル・ディスク上で発生したエラー数。

  • flushError: フラッシュ・キャッシュのフラッシュ中にレポートされたエラー。

  • flushStatus: フラッシュ・キャッシュのフラッシュ操作の現在のステータス。

  • freeSpace: セル・ディスクで使用可能な未使用領域。

  • id: セル・ディスクの作成時に生成されるグローバル一意識別子(GUID)。

  • name: セル・ディスクの一意の名前。

  • physicalDisk: セル・ディスクがある物理ディスクの名前。

  • size: セル・ディスクの合計サイズ。

  • status: セル・ディスクの現在のステータス(normalimportRequiredなど)。

例7-98 CELLDISKオブジェクトの説明

これは、CELLDISKオブジェクトを指定したDESCRIBEコマンドを示しています。

CellCLI> DESCRIBE CELLDISK

         name                    modifiable
         comment                 modifiable
         creationTime
         deviceName
         devicePartition
         diskType
         errorCount
         flushError              hidden
         flushStatus             hidden
         freeSpace
         id
         physicalDisk
         size
         status
7.7.5.6 DESCRIBE DATABASE

用途

アクティブ・データベースを対象として、指定した属性を表示します。

構文

DESCRIBE DATABASE

使用上のノート

DESCRIBE DATABASEコマンドの属性には、次のものがあります。

  • name: データベース名。

  • asmClusterName: 関連付けられたASMクラスタの名前。この属性は、ASMを有効範囲にしたセキュリティが構成されている場合に移入されます。

  • databaseID: データベースの一意の識別子。

  • flashCacheLimit: データベースで使用できるフラッシュ・キャッシュ領域の容量を指定します。値は弱い制限であるため、フラッシュ・キャッシュがフルでない場合、データベースはさらに多くの領域を消費する可能性があります。

  • flashCacheMin: データベースに対して保証されるフラッシュ・キャッシュ領域の最小容量を指定します。

  • flashCacheSize: データベースで使用できるフラッシュ・キャッシュ領域の最大容量を指定します。値は、いかなる時点でも超えることのできない強い制限です。

  • iormDiskLimit: 使用可能なディスク・リソースの割合として表した、データベースのI/O使用率の制限を指定します。

  • iormDiskShare: データベースで使用できるディスクI/Oリソースの相対的な共有を指定します。共有値が高いほど、優先度が高くなり、I/Oリソースへのアクセスが強化されます。

  • iormFlashLimit: 使用可能なフラッシュ・リソースの割合として表した、データベースのI/O使用率の制限を指定します。

  • iormFlashShare: データベースで使用できるフラッシュI/Oリソースの相対的な共有を指定します。共有値が高いほど、優先度が高くなり、I/Oリソースへのアクセスが強化されます。

  • lastRequestTime: データベースに対する前回のリクエストのタイム・スタンプ。

  • pmemCacheLimit: データベースで使用できるPMEMキャッシュ領域の容量を指定します。値は弱い制限であるため、PMEMキャッシュがフルでない場合、データベースはさらに多くの領域を消費する可能性があります。

  • pmemCacheMin: データベースに対して保証されるPMEMキャッシュ領域の最小容量を指定します。

  • pmemCacheSize: データベースで使用できるPMEMキャッシュ領域の最大容量を指定します。値は、いかなる時点でも超えることのできない強い制限です。

  • profile: データベースに関連付けられているIORM profile。

  • xrmemCacheLimit: データベースで使用できるXRMEMキャッシュ領域の容量を指定します。値は弱い制限であるため、XRMEMキャッシュがフルでない場合、データベースはさらに多くの領域を消費する可能性があります。

  • xrmemCacheMin: データベースに対して保証されるXRMEMキャッシュ領域の最小容量を指定します。

  • xrmemCacheSize: データベースで使用できるXRMEMキャッシュ領域の最大容量を指定します。値は、いかなる時点でも超えることのできない強い制限です。

次の例は、DATABASEオブジェクトを指定したDESCRIBEコマンドを示しています。

例7-99 DATABASEオブジェクトの説明

CellCLI> DESCRIBE DATABASE
        name
        asmClusterName
        databaseID
        flashCacheLimit
        flashCacheMin
        flashCacheSize
        iormDiskLimit
        iormDiskShare
        iormFlashLimit
        iormFlashShare
        lastRequestTime
        pmemCacheLimit
        pmemCacheMin
        pmemCacheSize
        profile
        xrmemCacheLimit
        xrmemCacheMin
        xrmemCacheSize
7.7.5.7 DESCRIBE DISKMAP

用途

物理ディスクのグリッド・ディスク属性を表示します。

構文

DESCRIBE DISKMAP

使用上のノート

DESCRIBE DISKMAPコマンドで表示される属性には、次のものがあります。

  • celldisk: セル・ディスク名

  • devicePartition: ディスク・パーティション名

  • gridDisks: ディスクに関連付けられたグリッド・ディスクの名前

  • name: ディスク名。

  • physicalSerial: ディスクのシリアル番号

  • physicalSize: ディスクのサイズ

  • slotNumber: ディスクのスロット番号

  • status: ディスク・ステータス

次の例は、DISKMAPオブジェクトを指定したDESCRIBEコマンドを示しています。

例7-100 DISKMAPオブジェクトの説明

CellCLI> DESCRIBE CELLDISK

         name
         celldisk
         devicePartition
         gridDisks
         physicalSerial
         physicalSize
         slotNumber
         status
7.7.5.8 DESCRIBE FLASHCACHE

用途

DESCRIBE FLASHCACHEコマンドは、FLASHCACHEオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。

構文

DESCRIBE FLASHCACHE

使用上のノート

DESCRIBE FLASHCACHEコマンドで表示される属性には、次のものがあります。

  • cellDisk: Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュを含むセル・ディスクの名前。

  • creationTime: Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュが作成された時点のタイム・スタンプ。

  • degradedCelldisks: キャッシュに構成されているが現在使用できないセル・ディスクのリスト。

  • effectiveCacheSize: 使用不可のセル・ディスク上の領域を削減後の使用可能キャッシュ・サイズ。

  • id: Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュの作成時に生成されるグローバル一意識別子(GUID)。

  • name: Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュの一意の名前。

  • size: Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュの合計サイズ。

  • status: Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュの現在のステータス(normalwarningcriticalなど)。

次の例は、FLASHCACHEオブジェクトを指定したDESCRIBEコマンドを示しています。

例7-101 FLASHCACHEオブジェクトの説明

CellCLI> DESCRIBE FLASHCACHE

         name
         cellDisk               modifiable
         creationTime
         degradedCelldisks
         effectiveCacheSize 
         id
         size                   modifiable
         status
7.7.5.9 DESCRIBE FLASHCACHECONTENT

用途

DESCRIBE FLASHCACHECONTENTコマンドは、FLASHCACHECONTENTオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。

構文

DESCRIBE FLASHCACHECONTENT

使用上のノート

DESCRIBE FLASHCACHECONTENTコマンドで表示される属性には、次のものがあります。

  • cachedKeepSize: このオブジェクトに対してkeepモードでキャッシュされているサイズ(バイト単位)。

  • cachedSize: このオブジェクトに対してキャッシュされているサイズ(バイト単位)。

  • cachedWriteSize: ハード・ディスクにまだ書き込まれていないライトバック・フラッシュ・キャッシュ内のこのオブジェクトに対してキャッシュされたデータのサイズ(バイト単位)。

  • columnarCacheSize: このオブジェクトに対してハイブリッド列圧縮(HCC)形式でキャッシュされたサイズ(バイト単位)。

  • columnarKeepSize: このオブジェクトに対してkeepモードのハイブリッド列圧縮(HCC)形式でキャッシュされたサイズ(バイト単位)。

  • dbID: 一意のデータベース名識別子。

  • dbUniqueName: データベースの一意の名前。

  • hitCount: このオブジェクトに対してフラッシュ・キャッシュからデータの読取りを行ったI/Oの数。

  • hoursToExpiration: このオブジェクトが、再度アクセスされない場合にkeepセクションから降格されるまでの時間。

  • missCount: このオブジェクトに対してディスクからデータの読取りを行ったI/Oの数。

  • objectNumber: 主に、FLASHCACHECONTENTオブジェクトに関連付けられているデータベース・オブジェクト(表、索引、パーティションなど)のOracle Databaseディクショナリ・オブジェクト番号を指定します。

    さらに、次の値には特別な意味があります。

    • 0 (ゼロ)は、オブジェクト番号が定義されていないことを示します。この値は多くの場合、ASMによって実行される内部I/Oとともに使用されます。
    • 4294967292は、FLASHCACHECONTENTオブジェクトにASM動的ボリューム・マネージャ(ADVM)データが含まれていることを示します。

    • 4294967293は、キャッシュされたREDOログ・データを示します。

    • 4294967294および4294967295は、特定のデータ・オブジェクト(表、索引、パーティションなど)に関連付けられていない、一時セグメント、ロールバック・セグメント、制御ファイル・データなど、内部データベース・オブジェクトからのデータを示します。

  • tableSpaceNumber: データベース・オブジェクトに関連付けられた表領域番号。

次の例は、FLASHCACHECONTENTオブジェクトを指定したDESCRIBEコマンドを示しています。

例7-102 FLASHCACHECONTENTオブジェクトの説明

CellCLI> DESCRIBE FLASHCACHECONTENT

         cachedKeepSize
         cachedSize
         cachedWriteSize
         columnarCacheSize
         columnarKeepSize
         dbID
         dbUniqueName
         hitcount
         hoursToExpiration
         missCount
         objectNumber
         tableSpaceNumber
7.7.5.10 DESCRIBE FLASHLOG

用途

DESCRIBE FLASHLOGコマンドは、FLASHLOGオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。

構文

DESCRIBE FLASHLOG

使用上のノート

DESCRIBE FLASHLOGコマンドで表示される属性には、次のものがあります。

  • cellDisk: Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログを含むセル・ディスクの名前。

  • creationTime: Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログが作成された時点のタイムスタンプ。

  • degradedCelldisks: Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログに構成されているが現在使用できないセル・ディスクのリスト。

  • effectiveSize: 使用不可のセル・ディスク上の領域を削減後の使用可能Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログのサイズ。

  • efficiency: パーセントで示すOracle Exadataスマート・フラッシュ・ログの効率。

  • id: Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログの作成時に生成されるグローバル一意識別子(GUID)。

  • name: Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログの一意の名前。

  • size: Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログの合計サイズ。

  • status: Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログの現在のステータス(normalwarningcriticalなど)。ステータスnormalはすべてのフラッシュ・ディスクが使用可能であることを示します。ステータスwarningは一部のフラッシュ・ディスクが使用不可であることを示します。ステータスcriticalはすべてのフラッシュ・ディスクが使用不可であることを示します。

次の例は、FLASHLOGオブジェクトを指定したDESCRIBEコマンドを示しています。

例7-103 FLASHLOGオブジェクトの説明

CellCLI> DESCRIBE FLASHLOG

         name
         cellDisk
         creationTime
         degradedCelldisks
         effectiveSize
         efficiency
         id
         size
         status
7.7.5.11 DESCRIBE GRIDDISK

用途

DESCRIBE GRIDDISKコマンドは、GRIDDISKオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。

構文

DESCRIBE GRIDDISK

使用上のノート

DESCRIBE GRIDDISKコマンドの属性には、次のものがあります。

  • asmDeactivationOutcome: データ損失なしでグリッド・ディスクを非アクティブにできるかどうかを示すインジケータ。値がYESの場合は、グリッド・ディスクがデータを失わずに非アクティブ化可能であることを示します。

  • asmDiskgroupName: Oracle ASMディスク・グループの名前。

  • asmDiskName: Oracle ASMディスクの名前。

  • asmDiskRepairTime: グリッド・ディスクがOracle ASMによって削除される前にオフラインのままにできる時間の総計。

  • asmDiskSize: Oracle ASMディスクのサイズ。

    この属性はOracle Exadata System Softwareリリース12.1.2.3.0以降で使用できます。

  • asmFailGroupName: Oracle ASM障害グループの名前。

  • asmModeStatus: グリッド・ディスクのOracle ASMでの現在の使用状況を示すインジケータ。ステータスは、ONLINEOFFLINEDROPPEDUNUSEDSYNCINGまたはUNKNOWNです。

  • availableTo: このグリッド・ディスクにアクセスできるクライアントの名前。

  • cachedBy: ライトバック・フラッシュ・キャッシュのためにこのグリッド・ディスクのデータを現在キャッシュしているフラッシュ・ディスクの名前。

  • cachingPolicy: このグリッド・ディスクのフラッシュ・キャッシング・ポリシー。値はdefaultまたはnoneです。

    • defaultは、このグリッド・ディスクのデータがフラッシュ・キャッシュを使用することを意味します。

    • noneは、このグリッド・ディスクのデータがフラッシュ・キャッシュを使用しないことを意味します。

    グリッド・ディスクを作成する場合、またはALTER GRIDDISKコマンドを使用する場合は、キャッシング・ポリシーを設定できます。

  • cellDisk: グリッド・ディスクを含むセル・ディスクの名前。

  • comment: ユーザーが指定したテキスト文字列。

  • creationTime: グリッド・ディスクが作成された時点のタイプ・スタンプ。

  • diskType: ディスクのタイプ。

  • errorCount: このグリッド・ディスクを含むセル・ディスクにより検出されたハードウェア・エラーの件数。

  • id: グリッド・ディスクの作成時に生成されるグローバル一意識別子(GUID)。

  • name: グリッド・ディスクの一意の名前。

  • size: グリッド・ディスクの合計サイズ。

  • sizeAllocated: スパース・グリッド・ディスク内のデータによって使用されるマテリアライズド領域の合計サイズ。

    この属性は、Oracle Exadata System Software 22.1.0以降で使用できます。これはスパース・グリッド・ディスクにのみ適用されます。

  • sparse: グリッド・ディスクがスパース・ディスクであるかどうか。

  • status: グリッド・ディスクの現在のステータス(activeinactivenot presentimportRequiredなど)。

  • virtualSize: スパース・グリッド・ディスクのディスク・グループのサイズ。

ノート:

asmDeactivationOutcomeおよびasmModeStatus属性は、LIST GRIDDISKコマンドの使用時に明示的に指定する必要があります。

例7-104 GRIDDISKオブジェクトの説明

この例は、GRIDDISKオブジェクトを指定したDESCRIBEコマンドを示しています。

CellCLI> DESCRIBE GRIDDISK

         name                      modifiable
         asmDeactivationOutcome    hidden
         asmDiskgroupName   
         asmDiskName
         asmDiskRepairTime         hidden
         asmDiskSize               hidden
         asmFailGroupName
         asmModeStatus             hidden
         availableTo               modifiable
         cachedBy
         cachingPolicy             modifiable
         cellDisk
         comment                   modifiable
         creationTime
         diskType
         errorCount
         id
         size                      modifiable
         sizeAllocated
         sparse
         status
         virtualSize               modifiable
7.7.5.12 DESCRIBE IBPORT

用途

DESCRIBE IBPORTコマンドは、InfiniBandネットワーク・ファブリックを使用するシステム上のIBPORTオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。

ノート:

このコマンドは、Oracle Exadata X8Mシステムには適用されません。

構文

DESCRIBE IBPORT

使用上のノート

DESCRIBE IBPORTコマンドの属性には、次のものがあります。

  • activeSlave: 対象のポートが、ボンディングされたIPの現在アクティブなポートかどうかを示すインジケータ。

  • dataRate: InfiniBandネットワーク・ファブリック・ポートのデータ速度。

  • hcaFWVersion: ホスト・チャネル・アダプタのファームウェアのバージョン。

  • id: InfiniBandネットワーク・ファブリック・ポートのグローバル一意識別子(GUID)。

  • lid: InfiniBandネットワーク・ファブリック・ポートのローカル識別子。サブネット内で一意であり、スイッチによって16ビットの識別子がネットワーク内のルーティングに使用されます。

  • linkDowned: ポートのトレーニング・ステート・マシンがリンク・エラーのリカバリ処理に失敗し、リンクがダウンした回数。

  • linkIntegrityErrs: リンク完全性エラーの数。

  • linkRecovers: ポートのトレーニング・ステート・マシンがリンク・エラーのリカバリ処理を正常に完了した回数。

  • name: InfiniBandネットワーク・ファブリック・ポートの名前。

  • physLinkState: 物理リンクの状態。

  • portNumber: InfiniBandネットワーク・ファブリック・ポートのポート番号。

  • rcvConstraintErrs: InfiniBandネットワーク・ファブリック・ポートで発生した受信制約エラーの数。

  • rcvData: InfiniBandネットワーク・ファブリック・ポートで受信した32ビット・データのワード数。

  • rcvErrs: InfiniBandネットワーク・ファブリック・ポートで受信した、エラーを含むパケットの数。

  • rcvRemotePhysErrs: InfiniBandネットワーク・ファブリック・ポートで発生した物理エラーの数。

  • status: リンクのステータス。

  • symbolErrs: InfiniBandネットワーク・ファブリック・ポートで発生したマイナー・リンク・エラーの数。

  • vl15Dropped: リソースの制約(バッファ不足など)が原因で、InfiniBandネットワーク・ファブリック・ポートによって廃棄された着信のVL15パケットの数。

  • xmtConstraintErrs: InfiniBandネットワーク・ファブリック・ポートで発生した送信制約エラーの数。

  • xmtData: InfiniBandネットワーク・ファブリック・ポートで送信した32ビット・データのワード数。

  • xmtDiscards: ポートのダウンまたは輻輳によってInfiniBandネットワーク・ファブリック・ポートで破棄されたアウトバウンド・パケットの数。

例7-105 IBPORTオブジェクトの説明

次の例は、InfiniBandネットワーク・ファブリックを使用するシステムでのIBPORTオブジェクトを指定したDESCRIBEコマンドを示しています。

CellCLI> DESCRIBE IBPORT

        name
        activeSlave
        dataRate
        hcaFWVersion
        id
        lid
        linkDowned
        linkIntegrityErrs
        linkRecovers
        physLinkState
        portNumber
        rcvConstraintErrs
        rcvData
        rcvErrs
        rcvRemotePhysErrs
        status
        symbolErrs
        vl15Dropped
        xmtConstraintErrs
        xmtData
        xmtDiscards
7.7.5.13 DESCRIBE IORMPLAN

用途

DESCRIBE IORMPLANコマンドは、IORMPLANオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。

構文

DESCRIBE IORMPLAN

使用上のノート

DESCRIBE IORMPLANコマンドの属性には、次のものがあります。

  • catPlan: セルを使用するデータベースのカテゴリ設定の割当てプラン。

  • dbPlan: セルを使用するデータベースの割当てプラン。

  • name: データベース間プランの一意の名前。name値は、cellname_IORMPLANに自動的に設定されます。

  • objective: IORMの最適化モード。

  • status: データベース間のプランの現在のステータス(activeまたはinactive)。

次の例は、IORMPLANオブジェクトを指定したDESCRIBEコマンドを示しています。

例7-106 IORMPLANオブジェクトの説明

CellCLI> DESCRIBE IORMPLAN

         name
         catPlan                 modifiable
         dbPlan                  modifiable
         objective               modifiable
         status

関連項目

7.7.5.14 DESCRIBE KEY

用途

DESCRIBE KEYコマンドは、KEYオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。

構文

DESCRIBE KEY

使用上のノート

DESCRIBE KEYコマンドの属性には、次のものがあります。

  • key: クライアント・キーの割当てに使用されるランダムの16進文字列。

  • name: キーの名前。このフィールドの値は、LISTでは表示されません。

  • type: キーのタイプ。

次の例は、KEYオブジェクトを指定したDESCRIBEコマンドを示しています。

例7-107 KEYオブジェクトの説明

CellCLI> DESCRIBE KEY

         name
         key                     modifiable
         type                    modifiable

関連項目

7.7.5.15 DESCRIBE LUN

用途

DESCRIBE LUNコマンドは、LUNオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。

構文

DESCRIBE LUN

使用上のノート

DESCRIBE LUNコマンドの属性には、次のものがあります。

  • cellDisk: フラッシュ・ディスクの名前(FD_02_rack1celadm10など)。ハード・ディスクには使用されません。

  • deviceName: LUNのオペレーティング・システム・デバイス名。たとえば、/dev/c1d5

  • diskType: ディスクのタイプ。

  • errorCount: このLUNでのエラー数。

  • id: システムによって割り当てられる一意の識別子。

  • isSystemLun: ディスクがシステム・ディスクであるかどうかを示すインジケータ。値がTRUEの場合、ディスクはシステム・ディスクです。値がFALSEの場合、ディスクはシステム・ディスクではなく、データを格納するのみです。

  • lunSize: セル・ディスクに変換される前のLUNのRAWサイズ。

  • lunUID: システムによって割り当てられる一意の識別子。

  • lunWriteCacheMode: LUN書込みキャッシュのステータス。ステータスはWrite Through ModeまたはWrite Back Modeです。

  • name: LUNに割り当てられる一意の名前。IDが一意でない場合は、異なる(拡張形式)LUN IDになる場合があります。

  • overProvisioning: フラッシュ・ストレージ内のブロックうち、特定のLUNで今後も使用できるようにオーバー・プロビジョニングされたブロックの割合を示すインジケータ。この属性は、フラッシュ・ディスク専用です。

  • physicalDrives: LUNを形成する物理ディスク名。

  • raidLevel: LUNで使用中のRAIDレベルの値。たとえば、RAID 0です。

  • status: LUNのステータス。値はnormalwarning、またはcriticalです。

次の例は、LUNオブジェクトを指定したDESCRIBEコマンドを示しています。

例7-108 LUNオブジェクトの説明

CellCLI> DESCRIBE LUN

         name
         cellDisk
         deviceName
         diskType
         errorCount
         id
         isSystemLun
         lunSize
         lunUID
         lunWriteCacheMode
         overProvisioning
         physicalDrives
         raidLevel
         status

関連項目

7.7.5.16 DESCRIBE METRICCURRENT

用途

DESCRIBE METRICCURRENTコマンドは、METRICCURRENTオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。

構文

DESCRIBE METRICCURRENT

使用上のノート

DESCRIBE METRICCURRENTコマンドの属性には、次のものがあります。

  • alertState: アラート状態のインジケータ。値はnormalwarningcriticalです。

  • collectionTime: メトリック値が収集された時点のタイム・スタンプ

  • metricObjectName: 測定対象のオブジェクト(セル・ディスク、グリッド・ディスク、コンシューマ・グループなど)の名前

  • metricType: 統計がどのように作成または定義されたかを示す仕様

  • metricValue: メトリックが収集された時点の値

  • name: 現在のメトリックの一意の名前

  • objectType: 測定対象のオブジェクトのタイプ。値は次のとおりです。

    • CELL

    • CELL_FILESYSTEM

    • CELLDISK

    • FLASHCACHE

    • FLASHLOG

    • GRIDDISK

    • IBPORT

    • IORM_CATEGORY

    • IORM_CONSUMER_GROUP

    • IORM_DATABASE

    • IORM_PLUGGABLE_DATABASE

    • HOST_INTERCONNECT

    • SMARTIO

次の例は、METRICCURRENTオブジェクトを指定したDESCRIBEコマンドを示しています。

例7-109 METRICCURRENTオブジェクトの説明

CellCLI> DESCRIBE METRICCURRENT

         name
         alertState
         collectionTime
         metricObjectName
         metricType
         metricValue
         objectType
7.7.5.17 DESCRIBE METRICDEFINITION

用途

DESCRIBE METRICDEFINITIONコマンドは、METRICDEFINITIONオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。

構文

DESCRIBE METRICDEFINITION

使用上のノート

DESCRIBE METRICDEFINITIONコマンドの属性には、次のものがあります。

  • description: メトリックの説明。

  • metricType: 統計がどのように作成または定義されたかを示すインジケータ。次の2通りの場合があります。

    • cumulative: メトリックが作成されてからの累積統計。

    • instantaneous: メトリックが収集される時点の値。

    • rate: 特定の期間の観測データの統計を平均して計算される率。

    • transition: 遷移メトリックは、その値が変更された時点で収集され、通常はハードウェアのステータスで重要な遷移があった場合に取得されます。

  • name: メトリック定義の一意の名前。(詳細は、このリストの後を参照してください。)

  • objectType: 測定対象のオブジェクトのタイプ。値は次のとおりです。

    • CELL

    • CELL_FILESYSTEM

    • CELLDISK

    • FLASHCACHE

    • FLASHLOG

    • GRIDDISK

    • IBPORT

    • IORM_CATEGORY

    • IORM_CONSUMER_GROUP

    • IORM_DATABASE

    • IORM_PLUGGABLE_DATABASE

    • HOST_INTERCONNECT

    • SMARTIO

  • persistencePolicy: 時間メトリック値が格納されます。

  • unit: メトリックの単位。収集される次のメトリックに明示的に関連付けられます。

    • 数値

    • % (割合)

    • F (華氏)

    • C (摂氏)

    • IO/秒

    • "IOリクエスト"

    • KB

    • KB/秒

    • MB

    • MB/秒

    • /分

    • ミリ秒

    • ミリ秒/リクエスト

    • ミリ秒/秒

    • マイクロ秒

    • マイクロ秒/リクエスト

    • マイクロ秒/秒

name属性の値は、省略語を組み合せたものになります。属性値は、メトリックが定義されるオブジェクト・タイプの省略語で開始します。略語は次のとおりです。

  • CD_ (セル・ディスク)

  • CG_ (IORMコンシューマ・グループ、データベース限定)

  • CL_ (セル)

  • CT_ (IORMカテゴリ)

  • DB_ (IORMデータベース・レベル)

  • FC_ (フラッシュ・キャッシュ)

  • FL_ (フラッシュ・ログ)

  • GD_ (グリッド・ディスク)

  • IORM

  • N_ (ネットワーク、IBPORT、HOST_INTERCONNECT)

  • PDB_ (IORMプラガブル・データベース)

  • SIO_ (スマートIO)

ほとんどのname属性では、操作を識別できるように、次の省略語の組合せのいずれかをオブジェクト・タイプの省略語の後に付けます。

  • IO_BY (I/O量)

  • IO_RQ (I/Oリクエストの数)

  • IO_TM(I/O待機時間)

  • IO_WT(I/O待機時間)

  • FC_IO_BY (フラッシュ・キャッシュのI/O量)

  • FC_IO_RQ (フラッシュ・キャッシュのI/Oリクエスト)

  • FD_IO_BY (フラッシュ・ディスクのI/O量)

  • FD_IO_RQ (フラッシュ・ディスクのI/Oリクエスト)

  • FD_IO_TM (フラッシュ・ディスクの待機時間)

  • FD_IO_UTIL (フラッシュ・ディスクの使用率)

次に、_R(読取り)または_W(書込み)を付けます。name属性値では、その後に_SM(小さいブロック)または_LG(大きいブロック)を付けます。名前の最後は、_SEC(毎秒)または_RQ(リクエストごと)になります。

コンシューマ・グループおよびカテゴリ・メトリックでは、読取りまたは書込みの詳細は省略されます。

たとえば:

  • CD_IO_RQ_R_SMは、セル・ディスクで小さいブロックを読み取るリクエスト数です。

  • GD_IO_TM_W_LGは、グリッド・ディスクに大きいブロックを書き込むI/O待機時間(マイクロ秒)です。

次の例は、METRICDEFINITIONオブジェクトを指定したDESCRIBEコマンドを示しています。

例7-110 METRICDEFINITIONオブジェクトの説明

CellCLI> DESCRIBE METRICDEFINITION

         name
         description
         metricType
         objectType
         persistencePolicy
         unit
7.7.5.18 DESCRIBE METRICHISTORY

用途

DESCRIBE METRICHISTORYコマンドは、METRICHISTORYオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。

構文

DESCRIBE METRICHISTORY

使用上のノート

DESCRIBE METRICHISTORYコマンドの属性には、次のものがあります。

  • alertState: アラート状態のインジケータ。値はnormalwarningcriticalです。

  • collectionTime: メトリック値が収集された時点のタイム・スタンプ

  • metricObjectName: 測定対象のオブジェクト(セル・ディスク、グリッド・ディスク、コンシューマ・グループなど)の名前

  • metricType: 統計がどのように作成または定義されたかを示す仕様

  • metricValue: メトリックが収集された時点の値

  • metricValueAvg: メトリックの平均値

  • metricValueMax: メトリックの最大値

  • metricValueMin: メトリックの最小値

  • name: 現在のメトリックの名前

  • objectType: 測定対象のオブジェクトのタイプ。値は次のとおりです。

    • CELL

    • CELL_FILESYSTEM

    • CELLDISK

    • FLASHCACHE

    • FLASHLOG

    • GRIDDISK

    • IBPORT

    • IORM_CATEGORY

    • IORM_CONSUMER_GROUP

    • IORM_DATABASE

    • IORM_PLUGGABLE_DATABASE

    • HOST_INTERCONNECT

    • SMARTIO

次の例は、METRICHISTORYオブジェクトを指定したDESCRIBEコマンドを示しています。

例7-111 METRICHISTORYオブジェクトの説明

CellCLI> DESCRIBE METRICHISTORY

         name
         alertState
         collectionTime
         metricObjectName
         metricType
         metricValue
         metricValueAvg
         metricValueMax
         metricValueMin
         objectType
7.7.5.19 DESCRIBE OFFLOADGROUP

用途

DESCRIBE OFFLOADGROUPコマンドは、OFFLOADGROUPオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。

構文

DESCRIBE OFFLOADGROUP

使用上のノート

DESCRIBE OFFLOADGROUPコマンドの属性には、次のものがあります。

  • autoStart: オフロード・グループに関連付けられたオフロード・サーバーが動的に起動されるかどうか。値には、trueまたはfalseを指定できます。

  • comment: オプションのコメント

  • creationTime: オフロード・グループが作成された時間

  • id: オフロード・グループの識別子

  • isSystemGroup: オフロード・グループがシステム・ソフトウェアによって作成されたかどうか。値はtrueまたはfalseです。

  • name: オフロード・グループの名前

  • package:

  • runtimeState: オフロード・グループ・プロセスの現在の状態。値には、runningまたはstoppedを指定できます。

例7-112 OFFLOADGROUPオブジェクトの説明

例は次のとおりです。

CellCLI> DESCRIBE OFFLOADGROUP
        name
        autoStart
        comment                modifiable
        creationTime
        id
        isSystemGroup
        package                modifiable
        runtimeState
7.7.5.20 DESCRIBE PHYSICALDISK

用途

DESCRIBE PHYSICALDISKコマンドは、PHYSICALDISKオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。

構文

DESCRIBE PHYSICALDISK

使用上のノート

DESCRIBE PHYSICALDISKコマンドの属性には、次のものがあります。

  • ctrlFirmware: ハード・ディスク・コントローラのソフトウェア・バージョン

  • ctrlHwVersion: ハード・ディスク・コントローラのハードウェア・バージョン

  • deviceID: 物理ディスクのID

  • deviceName: 物理ディスク・デバイスの名前(/dev/sdxなど)

  • diskType: ディスクのタイプ(HardDiskFlashDiskまたはM2Disk)。

  • enclosureDeviceId: ハード・ディスク・エンクロージャの識別子。この属性は、Oracle Exadata Storage Server上のOracle Exadata System Softwareにのみ適用されます。

  • errCmdTimeoutCount: タイムアウトした物理ディスクに関連するコマンドの実行回数(ディスク・ファームウェアのアップグレード、物理ディスクのリストなど)。

  • errHardReadCount: 物理ディスクでの読取りエラーの合計数

  • errHardWriteCount: 物理ディスクの書込みエラーの合計数

  • errorCount: 物理ディスクのすべての既知のエラー数の合計

  • errOtherCount: 物理ディスクの他のすべての(不明な)エラーの合計エラー数

  • errSeekCount: ディスク・シーク・エラーの合計数

  • flashLifeLeft: ディスクのフラッシュ・ディスクの残り寿命の割合

  • hotPlugCount: ディスクが取り外されて再挿入された回数の合計数(ホットプラグ)

  • lastFailureReason: 最後の物理ディスク障害の事由

  • luns: このディスクから変換されたLUNのリストM.2ディスクにLUNはありません。

  • makeModel: システムにより提供されるモデルの説明

  • name: 物理ディスクの一意の名前

  • notPresentSince: ディスクが検出されなくなった日付

  • physicalFirmware: ファームウェアのバージョン

  • physicalInsertTime: ディスクが挿入された時刻

  • physicalInterface: ハード・ディスクで使用されているインタフェース・タイプ。たとえば、SASです

  • physicalPort: (HPモデルにのみ適用)物理ディスク・ポート値

  • physicalRPM: 物理ハード・ディスクのRPM値。この属性は、ディスク・タイプ(SATAまたはSAS)を決定するためにも使用されます。

  • physicalSerial: システム割当ての一意のID

  • physicalSize: ディスクのサイズ(バイト単位)

  • physicalUseType: ディスクの用途(Data Driveなど)

  • sectorRemapCount: セクターの障害が原因で再マップされた物理ディスク・セクターの合計数

  • slotNumber: ディスクの物理的な場所。この属性は、Oracle Exadata Storage Server上のOracle Exadata System Softwareにのみ適用されます。

  • status: 物理ディスクのステータス。値は次のいずれかです。

    • failed: ディスクで障害が発生しました。以前のリリースでは、このステータスはcriticalと呼ばれていました。

    • normal: ディスクは正常に動作しています

    • not present: ディスクは取り外されました

    • peer failure: フラッシュ・ディスク障害のみです

    • poor performance: ディスクのパフォーマンスが低下しています

    • predictive failure: ディスク障害の発生が予想されます

    • write-through caching: フラッシュ・ディスク・キャッシングのみです。

例7-113 Oracle Exadata Storage ServerでのPHYSICALDISKオブジェクトの説明

CellCLI> DESCRIBE PHYSICALDISK
        name
        ctrlFirmware
        ctrlHwVersion
        deviceId
        deviceName
        diskType
        enclosureDeviceId
        errCmdTimeoutCount
        errHardReadCount
        errHardWriteCount
        errorCount
        errOtherCount
        errSeekCount
        flashLifeLeft
        hotPlugCount
        lastFailureReason
        luns
        makeModel
        notPresentSince
        physicalFirmware
        physicalInsertTime
        physicalInterface
        physicalPort
        physicalRPM
        physicalSerial
        physicalSize
        physicalUseType
        sectorRemapCount
        slotNumber
        status
7.7.5.21 DESCRIBE PLUGGABLEDATABASE

用途

DESCRIBE PLUGGABLEDATABASEコマンドは、PLUGGABLEDATABASEオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。

構文

DESCRIBE PLUGGABLEDATABASE

使用上のノート

DESCRIBE PLUGGABLEDATABASEコマンドの属性には、次のものがあります

  • asmClusterName: Oracle ASMクラスタ名または別名。Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降で使用できます。

  • flashCacheLimit: このプラガブル・データベース(PDB)に対してフラッシュ・キャッシュで指定された制限値

  • flashCacheMin: このPDBに対して指定されたフラッシュ・キャッシュの最小サイズ

  • flashCacheSize: このPDBに指定されたフラッシュ・キャッシュのサイズ

  • iormLimit: PDBのディスクI/O使用率制限。Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降で使用できます。

  • iormShare: PDBのIORM共有番号。Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降で使用できます。

  • name: PDBの名前

  • pdbID: PDBのID

  • pmemCacheLimit: このプラガブル・データベース(PDB)に対してPMEMキャッシュで指定された制限値

  • pmemCacheMin: このPDBに対して指定されたPMEMキャッシュの最小サイズ

  • pmemCacheSize: このPDBに指定されたPMEMキャッシュのサイズ

  • name: プラガブル・データベース(PDB)名。

  • asmClusterName: 関連付けられたASMクラスタの名前。この属性は、ASMを有効範囲にしたセキュリティが構成されている場合に移入されます。

  • containerName: コンテナ・データベース(CDB)の名前

  • flashCacheLimit: PDBで使用できるフラッシュ・キャッシュ領域の容量を指定します。値は弱い制限であるため、フラッシュ・キャッシュがフルでない場合、PDBはさらに多くの領域を消費する可能性があります。

  • flashCacheMin: PDBに対して保証されるフラッシュ・キャッシュ領域の最小容量を指定します。

  • flashCacheSize: PDBで使用できるフラッシュ・キャッシュ領域の最大容量を指定します。値は、いかなる時点でも超えることのできない強い制限です。

  • iormDiskLimit: 使用可能なディスク・リソースの割合として表した、PDBのI/O使用率の制限を指定します。

  • iormFlashLimit: 使用可能なフラッシュ・リソースの割合として表した、PDBのI/O使用率の制限を指定します。

  • iormShare: PDBで使用できるI/Oリソースの相対的な共有を指定します。共有値が高いほど、優先度が高くなり、I/Oリソースへのアクセスが強化されます。

  • pdbID: PDBの一意の識別子。

  • pmemCacheLimit: PDBで使用できるPMEMキャッシュ領域の容量を指定します。値は弱い制限であるため、PMEMキャッシュがフルでない場合、PDBはさらに多くの領域を消費する可能性があります。

  • pmemCacheMin: PDBに対して保証されるPMEMキャッシュ領域の最小容量を指定します。

  • pmemCacheSize: PDBで使用できるPMEMキャッシュ領域の最大容量を指定します。値は、いかなる時点でも超えることのできない強い制限です。

  • xrmemCacheLimit: PDBで使用できるXRMEMキャッシュ領域の容量を指定します。値は弱い制限であるため、XRMEMキャッシュがフルでない場合、PDBはさらに多くの領域を消費する可能性があります。

  • xrmemCacheMin: PDBに対して保証されるXRMEMキャッシュ領域の最小容量を指定します。

  • xrmemCacheSize: PDBで使用できるXRMEMキャッシュ領域の最大容量を指定します。値は、いかなる時点でも超えることのできない強い制限です。

例7-114 PLUGGABLEDATABASEオブジェクトの説明

CellCLI> DESCRIBE PLUGGABLEDATABASE
        name
        asmClusterName
        containerName
        flashCacheLimit
        flashCacheMin
        flashCacheSize
        iormDiskLimit
        iormFlashLimit
        iormShare
        pdbID
        pmemCacheLimit
        pmemCacheMin
        pmemCacheSize
        xrmemCacheLimit
        xrmemCacheMin
        xrmemCacheSize
7.7.5.22 DESCRIBE PMEMCACHE

用途

DESCRIBE PMEMCACHEコマンドは、PMEMCACHEオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。

ノート:

DESCRIBE PMEMCACHEコマンドは、Exadata X8MおよびX9Mストレージ・サーバー・モデルでのみ使用できます。

構文

DESCRIBE PMEMCACHE

使用上のノート

DESCRIBE PMEMCACHEコマンドで表示される属性には、次のものがあります。

  • cellDisk: PMEMキャッシュで使用されるセル・ディスク名。

  • creationTime: PMEMキャッシュが作成された時点のタイプ・スタンプ。

  • degradedCelldisks: キャッシュに構成されているが現在使用できないセル・ディスクのリスト。

  • effectiveCacheSize: 使用不可のセル・ディスク上の領域を削減後の使用可能なPMEMのキャッシュ・サイズ。

  • id: PMEMキャッシュの作成時に生成されるグローバル一意識別子(GUID)。

  • name: PMEMキャッシュの一意の名前。

  • size: PMEMキャッシュの合計サイズ。

  • status: PMEMキャッシュの現在のステータス(normalwarningcriticalなど)。

  • Oracle Exadata System Softwareリリースが23.1.0のExadata X8MおよびX9Mシステムでは、DESCRIBE PMEMCACHEのかわりにDESCRIBE XRMEMCACHEを同じ意味で使用できます。

次の例は、PMEMCACHEオブジェクトを指定したDESCRIBEコマンドを示しています。

例7-115 PMEMCACHEオブジェクトの説明

CellCLI> DESCRIBE PMEMCACHE

         name
         cellDisk               modifiable
         creationTime
         degradedCelldisks
         effectiveCacheSize 
         id
         size                   modifiable
         status
7.7.5.23 DESCRIBE PMEMLOG

用途

DESCRIBE PMEMLOGコマンドは、PMEMLOGオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。

ノート:

DESCRIBE PMEMLOGコマンドは、Exadata X8MおよびX9Mストレージ・サーバー・モデルでのみ使用できます。

構文

DESCRIBE PMEMLOG

使用上のノート

DESCRIBE PMEMLOGコマンドで表示される属性には、次のものがあります。

  • cellDisk: PMEMLOGを含むセル・ディスクの名前。

  • creationTime: PMEMLOGが作成されたときのタイムスタンプ。

  • degradedCelldisks: PMEMLOGに構成されているが現在使用できないセル・ディスクのリスト。

  • effectiveSize: 使用できないセル・ディスクの領域を差し引いた後の使用可能なPMEMLOGのサイズ。

  • efficiency: PMEMLOGの効率をパーセントで表したもの。

  • id: PMEMLOGの作成時に生成されるグローバル一意識別子(GUID)。

  • name: PMEMLOGの一意の名前。

  • size: PMEMLOGの合計サイズ。

  • status: PMEMLOGの現在のステータス。

    • normal: すべてのPMEMセル・ディスクが使用可能です。
    • warning: 一部のPMEMセル・ディスクが使用できません。
    • critical: すべてのPMEMセル・ディスクが使用できません。
  • Oracle Exadata System Softwareリリースが23.1.0のExadata X8MおよびX9Mシステムでは、DESCRIBE PMEMLOGのかわりにDESCRIBE XRMEMLOGを同じ意味で使用できます。

例7-116 PMEMLOGオブジェクトの説明

この例は、PMEMLOGオブジェクトを指定したDESCRIBEコマンドを示しています。

CellCLI> DESCRIBE PMEMLOG
     name
     cellDisk
     creationTime
     degradedCelldisks
     effectiveSize
     efficiency
     id
     size
     status
7.7.5.24 DESCRIBE QUARANTINE

用途

DESCRIBE QUARANTINEコマンドは、QUARANTINEオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。

構文

DESCRIBE QUARANTINE

使用上のノート

DESCRIBE QUARANTINEコマンドの属性には、次のものがあります。

  • asmClusterId: ASMクラスタの識別子。この属性は、Exadataソフトウェアの12.2.1.1.0以降で使用できます。

  • catDBPlan: カテゴリ・プランの名前

  • cellsrvChecksum: CELLSRVのバイナリのチェックサム

  • clientPID: セルをクラッシュしたクライアント・プロセスのプロセス識別子

  • comment: 検疫のコメント

  • conDbUniqueID: 検疫のコンテナ・データベースの一意ID

  • conDbUniqueName: 検疫のコンテナ・データベースの一意名

  • crashReason: クラッシュの理由

  • creationTime: 検疫作成時間

  • dbUniqueID: 検疫のデータベースの一意ID

  • dbUniqueName: 検疫のデータベースの一意名

  • fineGrainControl:

  • fineGrainValue:

  • incidentID: 検疫を作成したクラッシュのインシデントの識別子

  • interDBPlan: データベース間リソース・プランの名前

  • intraDBPlan: データベース内リソース・プランの名前

  • ioBytes: 検疫されたディスク・リージョンのバイト数。これはディスク・リージョンの検疫にのみ適用されます。

  • ioGridDisk: 検疫されたディスク・リージョンのグリッド・ディスク名。これはディスク・リージョンの検疫にのみ適用されます。

  • ioOffset: 検疫されたディスク・リージョンのI/Oオフセット。これはディスク・リージョンの検疫にのみ適用されます。

  • name: 検疫の識別子

  • objectID:

  • planLineID: SQLプラン・ラインの識別子。これはSQLプランの検疫にのみ適用されます。

  • quarantineMode:

  • quarantinePlan: これは通常SYSTEMです

  • quarantineReason: 検疫作成の理由

  • quarantineType: 作成された検疫のタイプ

  • remoteHostName: セルをクラッシュしたクライアント・プロセスを実行したリモート・ホストのホスト名

  • rpmVersion: セルがクラッシュしたときに使用中であったセルのRPMバージョン

  • sqlID: セルをクラッシュしたSQL文のSQLID

  • sqlPlanHashValue: SQLプランのハッシュ値。これはSQLプランの検疫にのみ適用されます。

例7-117 QUARANTINEオブジェクトの説明

CellCLI> DESCRIBE QUARANTINE
        name
        asmClusterId
        catDBPlan
        cellsrvChecksum
        clientPID
        comment                modifiable
        conDbUniqueID
        conDbUniqueName
        crashReason
        creationTime
        dbUniqueID
        dbUniqueName
        fineGrainControl
        fineGrainValue
        incidentID
        interDBPlan
        intraDBPlan
        ioBytes
        ioGridDisk
        ioOffset
        objectID
        planLineID
        quarantineMode
        quarantinePlan
        quarantineReason
        quarantineType
        remoteHostName
        rpmVersion
        sqlID
        sqlPlanHashValue
7.7.5.25 DESCRIBE ROLE

用途

DESCRIBE ROLEコマンドは、ROLEオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。

構文

DESCRIBE ROLE

使用上のノート

DESCRIBE ROLEコマンドの属性には、次のものがあります。

  • name: ロールを割り当てられたユーザーの一意の名前

  • privileges: ロールに付与されている権限

例7-118 ROLEオブジェクトの説明

CellCLI> DESCRIBE ROLE
        name
        privileges
7.7.5.26 DESCRIBE SOFTWAREHISTORY

用途

DESCRIBE SOFTWAREHISTORYコマンドは、ALERTHISTORYオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。

構文

DESCRIBE SOFTWAREHISTORY

使用上のノート

DESCRIBE SOFTWAREHISTORYコマンドの属性には、次のものがあります。

  • name: ソフトウェア更新の名前

  • status: ソフトウェア更新のステータス

例7-119 SOFTWAREHISTORYオブジェクトの説明

CellCLI> DESCRIBE SOFTWAREHISTORY
        name
        status
7.7.5.27 DESCRIBE SOFTWAREUPDATE

用途

DESCRIBE SOFTWAREUPDATEコマンドは、SOFTWAREUPDATEオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。

構文

DESCRIBE SOFTWAREUPDATE

使用上のノート

DESCRIBE SOFTWAREUPDATEコマンドの属性には、次のものがあります。

  • frequency: このソフトウェア更新が自動的に実行される期間。値には、nonedailyweeklyまたはbiweeklyを指定できます。値noneは、Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降で使用できます。
  • name: 更新に使用するパッチの名前またはunknown。名前がunknownにデフォルト設定された場合、ソフトウェアのアップデートが実行されたときに、最新のパッチがアップグレード用に選択されます。
  • status: このソフトウェア更新のステータス。
  • store: ソフトウェア更新ファイルの場所のURL
  • time: ソフトウェア更新を実行する特定の日時
  • timeLimitInMinutes: アラートを取り消して発行するまでにセルがソフトウェアの更新を待機する分数。

例7-120 SOFTWAREUPDATEオブジェクトの説明

CellCLI> DESCRIBE SOFTWAREUPDATE
        name                   modifiable
        status
        store                  modifiable
        time                   modifiable
        timeLimitInMinutes     modifiable
7.7.5.28 DESCRIBE THRESHOLD

用途

DESCRIBE THRESHOLDコマンドは、THRESHOLDオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。

構文

DESCRIBE THRESHOLD

使用上のノート

DESCRIBE THRESHOLDコマンドで表示される属性には、次のものがあります。

  • comparison: メトリック値としきい値を比較して、値がしきい値に違反しているかどうかを確認する演算子(>、>=、=、<、<=)。

  • critical: メトリック値がクリティカルの状態であるとみなされる上限値。この値を超えるとアラートが生成されます

  • name: しきい値の一意の名前

  • observation: 測定値の数。この数の測定値で率メトリックが平均され、しきい値と比較されます

  • occurrences: メトリック値がしきい値を連続して超えた場合の上限数。この上限数を超えると指定したアラートが発行されます

  • warning: メトリック値が警告の状態であるとみなされる上限値。この値を超えるとアラートが生成されます

例7-121 THRESHOLDオブジェクトの説明

CellCLI> DESCRIBE THRESHOLD

         name
         comparison              modifiable
         critical                modifiable
         observation             modifiable
         occurrences             modifiable
         warning                 modifiable
7.7.5.29 DESCRIBE USER

用途

DESCRIBE USERコマンドは、USERオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。

構文

DESCRIBE USER

使用上のノート

DESCRIBE USERコマンドで表示される属性には、次のものがあります。

  • name: ユーザーの一意の名前

  • roles: ユーザーに割り当てられたロール

例7-122 USERオブジェクトの説明

CellCLI> DESCRIBE USER
         name
         roles
7.7.5.30 DESCRIBE XRMEMCACHE

用途

Exadata X10M以降は、DESCRIBE XRMEMCACHEコマンドによってExadata RDMAメモリー・キャッシュの属性のリストが表示されます。

ノート:

Exadata X8MおよびX9Mシステムでは、DESCRIBE XRMEMCACHEコマンドはDESCRIBE PMEMCACHEコマンドと同等です。

構文

DESCRIBE XRMEMCACHE

使用上のノート

Exadata X10M以降、DESCRIBE XRMEMCACHEコマンドによって表示される属性は次のとおりです。

  • name: Exadata RDMAメモリー・キャッシュ(XRMEMキャッシュ)の一意の名前。

  • creationTime: XRMEMキャッシュが作成された時点のタイム・スタンプ。

  • effectiveCacheSize: 使用可能なXRMEMキャッシュ・サイズ。

次の例は、XRMEMCACHEオブジェクトを指定したDESCRIBEコマンドを示しています。

例7-123 XRMEMCACHEオブジェクトの説明

CellCLI> DESCRIBE XRMEMCACHE

         name
         creationTime
         effectiveCacheSize 
7.7.5.31 DESCRIBE XRMEMLOG

用途

Oracle Exadata System Softwareリリース23.1.0以降、DESCRIBE XRMEMLOGコマンドはDESCRIBE PMEMLOGコマンドと同等です。

ノート:

DESCRIBE XRMEMLOGコマンドは、Exadata X8MおよびX9Mストレージ・サーバー・モデルでのみ使用できます。

7.7.6 DROP

用途

DROPコマンドは、指定した名前のオブジェクトをセルから削除したり、セルをリセットしたりします。

構文

DROP object_type [object_name [, object_name]...] [options]

使用上のノート

  • 複数のオブジェクトがDROPコマンドのターゲットの場合は、正常に実行されない場合があります。エラーが発生するとコマンドが中断され、残りのオブジェクトは削除されません。

7.7.6.1 DROP ALERTHISTORY

用途

DROP ALERTHISTORYコマンドは、セルのアラート履歴からアラートを削除します。

構文

DROP ALERTHISTORY {ALL | alert1 {, alert2}, ...}

使用上のノート

  • このコマンドのalertNは、履歴から削除されるアラートの名前です。

  • ステートフル・アラートを削除する場合は、同時にアラートの順序のメンバーをすべて削除する必要があります。すべてのメンバーを削除しないと、システムによりエラーが発行されます。

次の例に、DROP ALERTHISTORYコマンドを示します。

例7-124 セルのアラート履歴の削除

CellCLI> DROP ALERTHISTORY 1, 2_1, 2_2
7.7.6.2 DROP CELL

用途

DROP CELLコマンドは、セルを元の状態にリセットします。

構文

DROP CELL [ERASE = value] [FORCE] 

使用上のノート

  • このコマンドは、セル内から実行します。

  • すべてのセル・ディスク、グリッド・ディスクおよびしきい値が削除されます。データベース間のプランは、デフォルトの状態にリセットされます。すべてのセル属性はデフォルト値に設定されます。

  • DROP CELLの発行時にセル・ディスクにグリッド・ディスクが構成されている場合は、FORCEオプションが必要です。指定しないとエラーがレポートされます。

  • ドライブを安全に消去するには、事前にフラッシュ・キャッシュ圧縮を無効化してください。

  • ERASEオプションでは、ディスクの内容を上書きして消去します。値を次に示します。

    • 1pass: 1つのパスで、内容が0(ゼロ)で上書きされます。この値はフラッシュ・ドライブには使用できません。

    • 3pass: 3つのパスで、内容が設定済のデータ・パターンで上書きされます。このオプションはNNSAの勧告に準拠します。この値はフラッシュ・ドライブには使用できません。

    • 7pass: 7つのパスで、ディスクが設定済のデータ・パターンで上書きされます。このオプションはDODの勧告に準拠します。

  • 1passまたは3passオプションですべてのセルを削除する場合は、最初に7passオプションを使用してフラッシュ・ディスクを削除してから、セルを削除する必要があります。次は、コマンドの例です。

    CellCLI> DROP CELLDISK ALL FLASHDISK ERASE=7pass 
    CellCLI> DROP CELL ERASE=1pass 
    
  • Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降、Oracle Exadata Database Machine X5以上で1pass3passまたは7pass方式を使用してハード・ディスクまたはフラッシュ・ディスクを消去するように指定した場合、Oracle Exadata System Softwareは自動的にSecure Eraserを起動してディスクを消去します。Secure Eraserは、適切で高速な暗号消去方法を使用してディスクを消去できるかどうかを決定します。一部のディスクが適格である場合、暗号消去方式を使用してそれらのディスクを消去し、最初にリクエストされた方式(1/3/7パス)が他のディスクで使用されます。この機能はシステム・ディスクでは使用されません。

    各タイプのデバイスで使用できる消去方法のリストは、表7-3を参照してください。

次の表は、サポートされているアルゴリズムを使用してドライブを安全に消去するための所要時間を示しています。ERASEオプションを使用して複数のグリッド・ディスクまたはセル・ディスクを削除する場合、コマンドはすべてのディスクおよびフラッシュ・ドライブに対して並列に実行されます。ただし、セルからデータを消去する場合は、安全な消去の使用をお薦めします。『Oracle Exadata Database Machineセキュリティ・ガイド』データベース・サーバーおよびストレージ・サーバーの安全な消去に関する項を参照してください。

表7-2 消去方法別のデバイスの推定消去時間

デバイスのタイプ 1pass 3pass 7pass 暗号化

600 GBハード・ドライブ

1時間

3時間

7時間

使用不可

1.2 TBハード・ドライブ

1.67時間

5時間

11.67時間

使用不可

2 TBハード・ドライブ

5時間

15時間

35時間

使用不可

3 TBハード・ドライブ

7時間

21時間

49時間

使用不可

4 TBハード・ドライブ

8時間

24時間

56時間

使用不可

8 TBハード・ドライブ

13.17時間

39.5時間

92.17時間

1分

10 TBハード・ドライブ

14時間

42時間

98時間

1分

14 TBハード・ドライブ

18時間

54時間

126時間

1分

22.875 GBフラッシュ・ドライブ

使用不可

使用不可

21分

使用不可

93 GBフラッシュ・ドライブ

使用不可

使用不可

32分

使用不可

186 GBフラッシュ・ドライブ

使用不可

使用不可

36分

使用不可

1.6 TBフラッシュ・ドライブ

使用不可

使用不可

5.5時間

1分

3.2 TBフラッシュ・ドライブ

使用不可

使用不可

8時間

1分

永続メモリー(PMEM)デバイス

使用不可

使用不可

使用不可

1分

4 GB内部USB

使用不可

30分

使用不可

使用不可

8 GB内部USB

使用不可

1時間

使用不可

使用不可

150 GB M.2デバイス

使用不可

使用不可

使用不可

1分

ILOM

使用不可

使用不可

使用不可

1分

例7-125 セルの削除

CellCLI> DROP CELL FORCE

関連項目

7.7.6.3 DROP CELLDISK

用途

DROP CELLDISKコマンドは、セルからすべてのセル・ディスクまたは指定した名前のセル・ディスクを削除します。

このコマンドは、セル・ディスクに障害が発生した場合や、新しいモデルに交換した場合に必要です。

セル・ディスクを削除する前に、そのグリッド・ディスクおよび対応するOracle ASMディスクをディスク・グループから削除してください。Oracle ASMディスクは、グリッド・ディスクを削除する前に削除してください。

構文

DROP CELLDISK { ALL [FLASHDISK | HARDDISK] | cdisk_name [, cdisk_name]... }
              [ERASE = value [NOWAIT]] [FORCE] 

使用上のノート

  • セル・ディスクを個別に指定すると、指定した名前のセル・ディスク(cdisk_name)が削除されます。
  • CELLDISKに関連付けられているLUNに自動作成のフラグが付いている場合、LUNはセル・ディスクとともに削除されます。
  • ALLオプションを指定すると、セル上のすべてのセル・ディスクが削除されます。
  • FLASHDISKオプションでは、DROP CELLDISKコマンドの対象をフラッシュ・ディスクであるセル・ディスクに制限します。
  • HARDDISKオプションでは、DROP CELLDISKコマンドの対象をハード・ディスクであるセル・ディスクに制限します。
  • DROP CELLDISKの発行時にセル・ディスクにグリッド・ディスクが構成されている場合は、FORCEオプションを使用する必要があります。このオプションを指定しないとエラーがレポートされます。FORCEオプションを指定すると、グリッド・ディスクが最初に削除され、その後にセル・ディスクが削除されます。
  • 指定したセル・ディスクにフラッシュ・キャッシュが含まれていて、そのフラッシュ・キャッシュがwritebackモードになっている場合は、セル・ディスクを削除できません。
  • Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降、Oracle Exadata Database Machine X5以上で1pass3passまたは7pass方式を使用してハード・ディスクまたはフラッシュ・ディスクを消去するように指定した場合、Oracle Exadata System Softwareは自動的にSecure Eraserを起動してディスクを消去します。Secure Eraserは、適切で高速な暗号消去方法を使用してディスクを消去できるかどうかを決定します。一部のディスクが適格である場合、暗号消去方式を使用してそれらのディスクを消去し、最初にリクエストされた方式(1/3/7パス)が他のディスクで使用されます。この機能はシステム・ディスクでは使用されません。

  • ERASEオプションでは、ディスクの内容を上書きして消去します。値を次に示します。
    • 1pass: 1つのパスで、内容が0(ゼロ)で上書きされます。このオプションはフラッシュ・ドライブには適用できません。
    • 3pass: 3つのパスで、内容が設定済のデータ・パターンで上書きされます。このオプションは、米国国家核安全保障局(NNSA)の勧告に従っています。このオプションはフラッシュ・ドライブには適用できません。この値はフラッシュ・ドライブには使用できません。
    • 7pass: 7つのパスで、ディスクが設定済のデータ・パターンで上書きされます。このオプションは、米国国防総省(DOD)の勧告に準拠しています。

    各ディスクおよび消去方法のおおよその消去時間については、表7-2を参照してください。

  • NOWAITオプションとERASEオプションを組み合せて使用し、コマンドを非同期で実行します。
  • 1passまたは3passオプションですべてのセル・ディスクを削除する場合は、最初に7passオプションを使用してフラッシュ・ディスクを削除してから、セル・ディスクを削除する必要があります。たとえば:

    CellCLI> DROP CELLDISK ALL FLASHDISK ERASE=7pass 
    CellCLI> DROP CELLDISK ALL ERASE=1pass 
    

次の表に、デバイス・タイプごとに使用されるセキュア消去方法のサマリーを示します。ハード・ドライブ、フラッシュ・デバイスおよび内部USBは、並行して安全に消去されます。同じ種類のデバイスであれば、複数のデバイスを消去するのにかかる時間は1つの場合と変わりません。

表7-3 様々なデバイスを安全に消去するために使用する方法

コンポーネント 型またはモデル 消去方法

ハード・ドライブ

  • Oracle Exadata X5の8 TBハード・ドライブ

  • Oracle Exadata X6以上のすべてのハード・ドライブ

暗号消去

ハード・ドライブ

その他すべてのハード・ドライブ

1/3/7パス消去

フラッシュ・デバイス

Oracle Exadata X5以上のフラッシュ・デバイス

暗号消去

フラッシュ・デバイス

その他すべてのフラッシュ・デバイス

7パス消去

M.2デバイス

Oracle Exadata Database Machine X7-2以上

暗号消去

永続メモリー(PMEM)デバイス

Oracle Exadata X8M以上

暗号消去

例7-126 セル・ディスクの削除例

CellCLI> DROP CELLDISK CD_03_cell01

CellCLI> DROP CELLDISK CD_02_cell06 FORCE

CellCLI> DROP CELLDISK ALL

CellCLI> DROP CELLDISK CD_02_cell09 ERASE=1pass NOWAIT
CellDisk CD_02_cell09 erase is in progress 

7.7.6.4 DROP FLASHCACHE

用途

DROP FLASHCACHEコマンドは、セルからExadataスマート・フラッシュ・キャッシュを削除します。

構文

DROP FLASHCACHE

使用上のノート

フラッシュ・キャッシュを削除する前に、グリッド・ディスクと同期されていないデータ(ダーティ・データ)をフラッシュ・キャッシュからグリッド・ディスクにフラッシュする必要があります。ダーティ・データをフラッシュしないと、データが失われる場合があります。

次の例は、セルからExadataスマート・フラッシュキャッシュを削除する方法を示しています。

例7-127 Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュの削除

CellCLI> DROP FLASHCACHE

関連項目

7.7.6.5 DROP FLASHLOG

用途

DROP FLASHLOGコマンドでは、Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログをセルから削除します。

構文

DROP FLASHLOG [FORCE]

使用上のノート

DROP FLASHLOGコマンドは、実行時に実行できますが、フラッシュ・ディスク上のすべてのREDOデータがハード・ディスクに書き込まれるまでコマンドは完了しません。

FORCEを指定しない場合、REDOが保存されているとDROP FLASHLOGコマンドが失敗します。FORCEを指定した場合、保存されているREDOはすべて消去され、Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログが削除されます。

注意:

REDOが保存されているためDROP FLASHLOGに失敗する場合、リカバリ用として保存されているすべてのREDOがデータベースで不要になったことを確認するまで、FORCEオプションは使用しないでください。詳細は、Oracleサポート・サービスに連絡してください。

次の例は、セルからExadataスマート・フラッシュキャッシュを削除する方法を示しています。

例7-128 セルからのOracle Exadataスマート・フラッシュ・ログの削除

CellCLI> DROP FLASHLOG

CellCLI> DROP FLASHLOG FORCE
7.7.6.6 DROP GRIDDISK

用途

DROP GRIDDISKコマンドは、指定した名前のグリッド・ディスクを削除するか、ALLオプションを指定してすべてのグリッド・ディスクを削除します。

注意:

グリッド・ディスクを削除する前に、そのディスクがどのOracle ASMディスク・グループにも含まれていないことを確認します。

構文

DROP GRIDDISK 
   { ALL [ FLASHDISK | HARDDISK ] PREFIX={[']gdisk_name_prefix[']|'gdisk_name_prefix1[,gdisk_name_prefix2]...'} 
   | gdisk_name1[,gdisk_name2]... }
   [ERASE=value [NOWAIT]] [FORCE]

使用上のノート

  • 1つ以上のグリッド・ディスク名(gdisk_name1gdisk_name1など)が指定されている場合、各名前は、削除する個々のグリッド・ディスクを識別します。

  • FLASHDISKまたはHARDDISKを指定せずにALLオプションを指定すると、PREFIX指定に一致するすべてのグリッド・ディスクが削除されます。

    FLASHDISKまたはHARDDISKとともにALLオプションを指定すると、指定したメディア・タイプで一致するグリッド・ディスクのみが削除されます。

  • ALLが使用されている場合は、PREFIXオプションを指定する必要があります。

    PREFIXオプションには、削除されるグリッド・ディスクの識別に使用される1つ以上のカンマ区切りの接頭辞文字列を指定します。

  • DROP GRIDDISKの発行時にグリッド・ディスクが使用されている場合は、エラーがレポートされます。INACTIVEオプションを指定してALTER GRIDDISKを使用すると、グリッド・ディスクを削除する前にグリッド・ディスクを非アクティブにできます。このアクションにより、グリッド・ディスクは使用されなくなります。

  • FORCEオプションを使用すると、使用中のグリッド・ディスクを強制的に削除できます。

  • フラッシュベースのグリッド・ディスクを削除しても、領域はFLASHCACHEに自動的には割り当てられません。CREATE FLASHCACHEコマンドを使用して、削除された領域をFLASHCACHEに再利用できます。

  • ERASEオプションでは、ディスクの内容を上書きして消去します。値を次に示します。

    • 1pass: 1つのパスで、内容が0(ゼロ)で上書きされます。この値はフラッシュ・ドライブには使用できません。

    • 3pass: 3つのパスで、ディスクが設定済のデータ・パターンで上書きされます。このオプションはNSAの勧告に準拠します。この値はフラッシュ・ドライブには使用できません。

    • 7pass: 7つのパスで、ディスクが設定済のデータ・パターンで上書きされます。このオプションはDODの勧告に準拠します。

  • DROP GRIDDISK ERASEはPMEMグリッド・ディスクには使用できません。

  • 1passまたは3passオプションですべてのグリッド・ディスクを削除する場合は、最初に7passオプションを使用してフラッシュ・ディスクを削除してから、グリッド・ディスクを削除する必要があります。次は、コマンドの例です。

    CellCLI> DROP GRIDDISK ALL FLASHDISK PREFIX=data, ERASE=7pass 
    CellCLI> DROP GRIDDISK ALL PREFIX=data, ERASE=1pass 
    
  • NOWAITオプションとERASEオプションを組み合せて使用し、コマンドを非同期で実行します。

例7-129 グリッド・ディスクの削除例

CellCLI> ALTER GRIDDISK data01_CD_03_cell01 INACTIVE

CellCLI> DROP GRIDDISK data01_CD_03_cell01

CellCLI> DROP GRIDDISK ALL PREFIX=data01

CellCLI> DROP GRIDDISK data02_CD_04_cell01 FORCE

CellCLI> DROP GRIDDISK data02_CD_04_cell01 ERASE=1pass
GridDisk data02_CD_04_cell01 successfully dropped 

CellCLI> DROP GRIDDISK ALL FLASHDISK PREFIX=DATA ERASE=7pass
CellCLI> DROP GRIDDISK ALL PREFIX=DATA ERASE=3pass 
7.7.6.7 DROP PMEMCACHE

用途

DROP PMEMCACHEコマンドは、セルからPMEMキャッシュを削除します。

ノート:

DROP PMEMCACHEコマンドは、Exadata X8MおよびX9Mストレージ・サーバー・モデルでのみ使用できます。

構文

DROP PMEMCACHE

使用上のノート

  • PMEMキャッシュがライトバック・モードの場合は、PMEMキャッシュを削除する前に、グリッド・ディスクと同期されていないすべてのデータ(ダーティ・データ)をPMEMキャッシュからディスクにフラッシュする必要があります。ダーティ・データのフラッシュに失敗すると、データが失われる場合があります。

  • Oracle Exadata System Softwareリリースが23.1.0のExadata X8MおよびX9Mシステムでは、DROP PMEMCACHEのかわりにDROP XRMEMCACHEを同じ意味で使用できます。

例7-130 ストレージ・サーバーからのPMEMキャッシュの削除

DROP PMEMCACHE
7.7.6.8 DROP PMEMLOG

用途

DROP PMEMLOGコマンドにより、セル・ディスクからPMEMログを削除します。

ノート:

DROP PMEMLOGコマンドは、Exadata X8MおよびX9Mストレージ・サーバー・モデルでのみ使用できます。

構文

DROP PMEMLOG [FORCE]

使用上のノート

  • DROP PMEMLOGコマンドは実行時に使用できますが、PMEMのすべてのREDOデータがディスクにフラッシュされるまで完了しません。

  • FORCEを指定しない場合、REDOが保存されているとDROP PMEMLOGコマンドが失敗します。FORCEを指定した場合、すべてのデータは消去され、PMEMログが削除されます。

    注意:

    ログに既存のREDO情報があるためにPMEMログを削除できない場合は、最初にコマンドを再試行してからFORCEオプションを使用します。FORCEオプションを使用すると、REDOログのコピーが同期されなくなる場合があり、データベースのREDOデータが破損する可能性があるため、他に方法がない状況でのみ使用してください。詳細は、Oracleサポート・サービスに連絡してください。
  • Oracle Exadata System Softwareリリースが23.1.0のExadata X8MおよびX9Mシステムでは、DROP PMEMLOGのかわりにDROP XRMEMLOGを同じ意味で使用できます。

例7-131 ストレージ・サーバーからのPMEMログの削除

この例は、ストレージ・サーバーからPMEMログを削除する方法を示しています。

CellCLI> DROP PMEMLOG
7.7.6.9 DROP QUARANTINE

用途

DROP QUARANTINEコマンドは、検疫を手動で削除します。

構文

DROP QUARANTINE { ALL | quarantine1 [, quarantine2]... }  

使用上のノート

通常、検疫されたエンティティがCELLSRVにさらに問題を引き起こす可能性がない場合は、検疫を削除できます。たとえば、問題のSQL文のセルのオフロードが無効化されるか、Oracle Databaseパッチが適用されます。詳細は、検疫のアラート・メッセージを参照してください。

セルにパッチが適用されると、すべての検疫は自動的に削除されます。手動で削除する必要はありません。

次の例に、DROP QUARANTINEコマンドを示します。

例7-132 検疫の削除

CellCLI> DROP QUARANTINE 1
7.7.6.10 DROP ROLE

用途

DROP ROLEコマンドは、セルからユーザー・ロールを削除します。

構文

DROP ROLE  { ALL | role_name1 [, role_name2, ...]} [FORCE]

使用上のノート

FORCEオプションは、ユーザーにロールが付与されている場合にロールを削除します。

次の例に、ロールを削除する方法を示します。

例7-133 ロールの削除

CellCLI>DROP ROLE gd_monitor
7.7.6.11 DROP SOFTWAREHISTORY

用途

DROP SOFTWAREHISTORYコマンドは、すべての履歴または個々の更新履歴を削除します。

構文

DROP SOFTWAREHISTORY { ALL | 'update_name[,update_name...]'}

例7-134 スケジュール済ソフトウェア更新の履歴の削除

CellCLI> DROP SOFTWAREHISTORY '12.2.1.2.0.170509,12.2.1.2.0.17052'

CellCLI> DROP SOFTWAREHISTORY ALL
7.7.6.12 DROP THRESHOLD

用途

DROP THRESHOLDコマンドは、セルからすべてのしきい値または指定したしきい値を削除します。

構文

DROP THRESHOLD { ALL |threshold_name [, threshold_name ...] }

次の例に、DROP THRESHOLDコマンドを示します。

例7-135 しきい値の削除

CellCLI> DROP THRESHOLD ct_io_wt_rq.interactive

CellCLI> DROP THRESHOLD ALL

関連項目

7.7.6.13 DROP USER

用途

DROP USERコマンドは、セルからユーザーを削除します。

構文

DROP USER { ALL | user1 [, user2]... }

次の例に、ユーザーを削除する方法を示します。

例7-136 ユーザーの削除

CellCLI>DROP USER agarcia
7.7.6.14 DROP XRMEMCACHE

用途

Exadata X10M以降は、DROP XRMEMCACHEコマンドによってExadata RDMAメモリー・キャッシュ(XRMEMキャッシュ)が削除されます。

ノート:

Exadata X8MおよびX9Mシステムでは、DROP XRMEMCACHEコマンドはDROP PMEMCACHEコマンドと同等です。

構文

DROP XRMEMCACHE

使用上のノート

Exadata X10M以降、XRMEMキャッシュは、セル・サーバー(CELLSRV)の起動時に、サポートされているストレージ・サーバーに存在しない場合は自動的に再作成されます。

7.7.6.15 DROP XRMEMLOG

用途

Oracle Exadata System Softwareリリース23.1.0以降、DROP XRMEMLOGコマンドはDROP PMEMLOGコマンドと同等です。

ノート:

DROP XRMEMLOGコマンドは、Exadata X8MおよびX9Mストレージ・サーバー・モデルでのみ使用できます。

7.7.7 EXIT

用途

EXITコマンドは、CellCLIユーティリティを終了してオペレーティング・システムのプロンプトに制御を戻します。

構文

EXIT

EXITの機能はQUITコマンドと同じです。

7.7.8 EXPORT CELLDISK

用途

EXPORT CELLDISKコマンドは、セル・ディスクを別のセルに移動(インポート)する前に、すべてのセル・ディスクまたは指定したセル・ディスクを準備します。

構文

EXPORT CELLDISK { ALL | cdisk_name }

使用上のノート

あるセルから別のセルにセル・ディスクを移動するには、EXPORT CELLDISKコマンドとIMPORT CELLDISKコマンドを使用します。現在のセルに障害が発生した場合、通常はすべてのディスクを新しいセルに移動します。最初に、任意のセルのセル・ディスクをエクスポートします。次に、CellCLIユーティリティを使用して、セル・ディスクを含む物理ドライブを移動したセルに、エクスポートしたセル・ディスクをインポートします。

セル・ディスクのエクスポートおよびインポートを使用しても、ASMを有効範囲にしたセキュリティまたはDBを有効範囲にしたセキュリティに関連付けられたセキュリティ構成の詳細は保持されません。したがって、セル・ディスクのエクスポートおよびインポートが成功した後、ASMを有効範囲にしたセキュリティまたはDBを有効範囲にしたセキュリティを削除して再構成する必要があります。

EXPORT CELLDISKコマンドの実行時の考慮事項は、次のとおりです。

  • ALLを指定すると、normalステータスのセル上のすべてのセル・ディスクがエクスポートされます。

  • セル・ディスクに関連付けられているLUNに自動作成のフラグが付いている場合、そのLUNはエクスポートの一環として削除されます。

  • エクスポートに成功したセル・ディスクのstatus属性は、ImportRequiredに設定され、エクスポートしたセル・ディスクはLIST CELLDISKコマンドの出力に表示されます。

  • セル・ディスクをエクスポートしてインポートする前には(status='ImportRequired')、次のことが適用されます。

    • nameおよびcomment属性を変更できます。

    • セル・ディスクを削除できます。

    • セル・ディスクに新規グリッド・ディスクを作成することはできません。

  • ディスクをエクスポートすると、ディスク・コントローラ・キャッシュからのディスクに対する書込みはすべてクリアされ、ディスクにはエクスポート済であることを示すフラグが付けられます。ディスク上のグリッド・ディスクは、Oracle ASMに認識されなくなります。グリッド・ディスクに対するI/Oがあると、エラーが発生します。

セル・ディスクをエクスポートする前に、グリッド・ディスクと同期されていないデータ(ダーティ・データ)をフラッシュ・キャッシュからグリッド・ディスクにフラッシュする必要があります。ダーティ・データをフラッシュしないと、データが失われる場合があります。

次の例に、EXPORT CELLDISKコマンドを示します。

例7-137 セル・ディスクのエクスポート

CellCLI> EXPORT CELLDISK CD_3_cell01

CellCLI> EXPORT CELLDISK ALL

関連項目

7.7.9 GRANT

用途

GRANTコマンドは、権限およびロールの属性を設定します。

構文

GRANT object_type [name] TO sub_object_type [sub_object_name]

使用上のノート

  • object_typeは次のとおりです。

    • PRIVILEGE
    • ROLE
  • PRIVILEGEオブジェクト・タイプには次の値を使用できます。

    • nameの書式は、次のとおりです。

      { ALL ACTIONS | action } ON { ALL OBJECTS | object }               \
      [{ ALL ATTRIBUTES | ATTRIBUTES attribute1 [, attribute2, ...] }]   \
      [{ WITH ALL OPTIONS | WITH OPTIONS option1 [, option2, ...] }]
      
    • sub_object_typeROLEである必要があります。

    • sub_object_nameはロールの名前です。

  • ROLEオブジェクト・タイプには次を使用できます。

    • nameはユーザー名です。

    • sub_object_typeUSERである必要があります。

    • sub_object_nameはユーザーの名前です。

7.7.9.1 GRANT PRIVILEGE

用途

GRANT PRIVILEGEコマンドは、ロールにアクセス権限を設定します。

構文

GRANT PRIVILEGE { ALL ACTIONS | action } ON { ALL OBJECTS | object }   \
{ ALL ATTRIBUTES | ATTRIBUTES attribute1 [, attribute2, ...] }         \
{ WITH ALL OPTIONS | WITH OPTIONS option1 [, option2, ...] }           \
TO ROLE { ALL | role1 [, role2, ...] }

使用上のノート

  • actionはコマンドです。例: ALTERCREATEDESCRIBEDROPEXPORTIMPORTLIST

    ノート:

    • GRANTおよびREVOKEコマンドは付与できません。
    • CREATE USERおよびDROP USERは付与できません。

    • CREATE ROLEおよびDROP ROLEは付与できません。

  • objectはアクションのオブジェクト・タイプです。これは、任意のCellCLIオブジェクトを指定可能です。例: CELLTHRESHOLDPHYSICALDISKALERTHISTORYROLE

  • attributeはオブジェクトの属性です。オブジェクトの属性リストを取得するには、LIST object_typeコマンドを実行します。

  • optionはオブジェクトのオプションです。例: DETAILLIMITORDER BYWHERE

  • roleは、権限を付与するロールの名前です。

  • ALL ACTIONS引数は、すべてのアクションの権限を付与します。

  • ALL OBJECTS引数は、すべてのオブジェクトの権限を付与します。

  • ALL ATTRIBUTES引数は、すべての属性の権限を付与します。

  • WITH ALL OPTIONS引数は、すべてのオプションの権限を付与します。

  • 属性とWITH OPTIONSの指定はオプションです。これらが指定されない場合、すべての属性とオプションの権限を付与します。

例7-138 ロールへの権限の付与

この例は、ロールに権限を付与する方法を示しています。

CellCLI> GRANT PRIVILEGE list on alerthistory ATTRIBUTES alertAction,alertMessage  \
        WITH OPTIONS detail TO ROLE cellmonitor

例7-139 ロールへのすべての属性とオプションの付与

この例は、指定されたアクションとオブジェクトのすべての属性およびオプションをロールに付与する方法を示します。

CellCLI> GRANT PRIVILEGE { ALL ACTIONS | action } ON { ALL OBJECTS | object } to ROLE role1

例7-140 指定したアクション、オブジェクトおよび属性とすべてのオプションの付与

この例は、指定されたアクション、オブジェクトおよび属性のすべてのオプションをロールに付与する方法を示します。

CellCLI> GRANT PRIVILEGE { ALL ACTIONS | action } ON { ALL OBJECTS | object }  \
ATTRIBUTES attribute1 [, attribute2, ...] to ROLE role1

例7-141 指定したアクション、オブジェクトおよびオプションとすべての属性の付与

この例は、指定されたアクション、オブジェクトおよびオプションのすべての属性をロールに付与する方法を示します。

CellCLI> GRANT PRIVILEGE { ALL ACTIONS | action } ON { ALL OBJECTS | object }   \
WITH OPTIONS option1 [, option, ...] to ROLE role1
7.7.9.2 GRANT ROLE

用途

GRANT ROLEコマンドは、ユーザーにロールを設定します。

構文

GRANT ROLE { ALL | role1 [, role2, ...] } TO USER { ALL | user1 [, user2...] }

使用上のノート

  • roleはロールの名前です。

  • ALL引数は、ユーザーにすべてのロールを付与します。

  • TO USER ALL引数は、すべてのユーザーにロールを付与します。

例7-142 ユーザーへのロールの付与

この例は、ユーザーにロールを付与する方法を示しています。

CellCLI> GRANT ROLE gd_monitor TO USER agarcia

7.7.10 HELP

用途

HELPコマンドは、すべてのCellCLIコマンドの構文および使用方法に関する説明を表示します。

構文

HELP [help_topic]

HELPでトピック引数を指定しない場合は、用意されているすべてのトピックの名前が表示されます。トピックを指定した場合は、そのトピックの詳細なヘルプ・テキストが表示されます。

次の例は、HELPコマンドの例を示しています。

例7-143 HELPコマンドを使用したヘルプ・テキストの表示

CellCLI> HELP
CellCLI> HELP ALTER
CellCLI> HELP ALTER CELL

7.7.11 IMPORT CELLDISK

用途

IMPORT CELLDISKコマンドは、すべてのエクスポート済セル・ディスク、またはセル・ディスクを含む物理ドライブを移動したセル上のエクスポート済セル・ディスクを復元します。

セル・ディスクは、通常、セル・ディスクのエクスポート元のセルとは異なるセルにインポートされます。たとえば、エクスポートしたセル・ディスクを含む物理ドライブが、異なるセルに移動された場合などです。

セル・ディスクやグリッド・ディスクが含まれるディスクをあるマシンから別のマシンに移動する場合、そのデータをASM障害グループに基づいて慎重にリバランスしてください。セルのすべてのディスクを別のセルに移動する場合は、障害グループ全体が移動されるため、ASMリバランスを実行する必要はありません。

構文

IMPORT CELLDISK  { ALL  |  cdisk_name  LUN=lun_id  | cdisk_name |  LUN=lun_id }
    [, comment=comment_text] [FORCE]

使用上のノート

あるセルから別のセルにセル・ディスクを移動するには、EXPORT CELLDISKコマンドとIMPORT CELLDISKコマンドを使用します。現在のセルに障害が発生した場合、通常はすべてのディスクを新しいセルに移動します。最初に、任意のセルのセル・ディスクをエクスポートします。次に、CellCLIユーティリティを使用して、セル・ディスクを含む物理ドライブを移動したセルに、エクスポートしたセル・ディスクをインポートします。

セル・ディスクのエクスポートおよびインポートを使用しても、ASMを有効範囲にしたセキュリティまたはDBを有効範囲にしたセキュリティに関連付けられたセキュリティ構成の詳細は保持されません。したがって、セル・ディスクのエクスポートおよびインポートが成功した後、ASMを有効範囲にしたセキュリティまたはDBを有効範囲にしたセキュリティを削除して再構成する必要があります。

IMPORT CELLDISKコマンドの実行時の考慮事項は、次のとおりです。

  • ALL、セル・ディスク名、LUN ID、またはセル・ディスク名とLUN IDを指定する必要があります。

    • ALLを指定すると、ImportRequiredステータスのセル・ディスクがインポートされます。

    • セル・ディスク名を指定し、LUN IDを指定しない場合、管理サーバーでそのセル・ディスクが認識されていれば、指定した名前のセル・ディスクをインポートできます。認識されているセル・ディスクは、statusImportRequiredに指定したLIST CELLDISKの出力で表示されます。

    • LUN IDを指定し、セル・ディスク名を指定しない場合、LUNがスキャンされ、セル・ディスクがインポートされます。この別形式のコマンドは、新しく挿入されたために管理サーバーとセル・サーバーに認識されていないセル・ディスクをインポートする際に使用できます。

    • LUN IDとセル・ディスク名の両方を指定すると、LUN IDはセル・ディスクのインポートに使用され、名前はインポートしたセル・ディスク名を変更する際に使用されます。

  • comment属性に新しい値を入力して、セル・ディスクの既存のコメントを更新できます。

  • セル・ディスク名は、セル内で一意の名前であるかどうかが検証されます。インポート前にセル・ディスク名を変更して、一意性を確保できます。

  • セル内のグリッド・ディスク名は、一意である必要があります。EXPORTおよびIMPORTコマンドを使用してあるセル(cell_A)から別のセル(cell_B)に物理ディスクを移動すると、ターゲット・セル(cell_B)に同じ名前の2つのグリッド・ディスクが割り当てられる可能性があります。この場合、セル・ソフトウェアでは、グリッド・ディスクの一方の名前に一時的な接尾辞(_duplicate_name_duplicate_name2_duplicate_name3など)を追加することで、この名前の競合を自動的に解決します。この追加の接尾辞により、CellCLIコマンドで明確にグリッド・ディスクを指定できます。

    セル(cell_B)で名前が重複しているグリッド・ディスクには、次のコマンドを使用して新しい永続的な一意名を付けることをお薦めします。

    ALTER GRIDDISK gdname_duplicate_name NAME=new_unique_name
    

    物理ディスクを元のセル(cell_A)に戻すか、ディスク名を変更せずに別のセルにディスクを移動すると、グリッド・ディスクは元の名前で表示されます。

  • LIST CELLDISKコマンドにより、インポートが必要なセル・ディスクを把握できます。コマンドの出力は次のようになります。

    CellCLI> list celldisk
             CD_01_cell00     normal
             CD_01_cell01     normal
             CD_01_cell02     importRequired
             CD_01_cell03     importForceRequired
             CD_01_cell04     importRequired
             CD_01_flash0     normal
             CD_01_flash1     normal
             CD_01_flash2     normal
             CD_01_log00      normal
             CD_01_log01      normal
    
  • セル間でのセル・ディスクのエクスポートおよび移動に失敗した場合、IMPORTFORCEオプションを指定する必要があります。指定しないと、エラーが発生します。FORCEオプションを使用する場合は、事前にOracleサポート・サービスに問い合せることをお薦めします。

  • IMPORTコマンドでは、ディスクがエクスポート済であるかどうかがチェックされます。エクスポート済である場合、IMPORTコマンドによってOracle ASMはグリッド・ディスクを認識できるようになります。ディスクがエクスポート済でない場合、IMPORTコマンドでFORCEオプションを使用してディスク上にグリッド・ディスクを再構築し、Oracle ASMで認識されるようにする必要があります。

例7-144 セル・ディスクのインポート

この例は、IMPORT CELLDISKコマンドを示しています。IMPORTコマンドにLUN IDを指定してセル・ディスクを識別しています。セル・ディスク名は、インポート先のセル上のセル・ディスクの名前を変更するために使用されます。

CellCLI> IMPORT CELLDISK CD_7_cell04 lun=3

CellCLI> IMPORT CELLDISK ALL

7.7.12 LIST

用途

LISTコマンドは、Oracle Exadata System Softwareオブジェクトの属性を表示します。表示されるオブジェクトは、名前またはフィルタで特定できます。

構文

LIST object_type  [ name | attribute_filters] [attribute_list] [DETAIL]  \
[ORDER BY attribute [ASC| DESC][, attribute [ASC| DESC], ...] \
[LIMIT integer]

使用上のノート

  • DETAILオプションまたは属性リストを指定せずにobject_typeのみを指定してLISTを使用すると、このタイプの既存のオブジェクトの名前または属性のデフォルト・リストが表示されます。

    • status属性を持つオブジェクト・タイプの場合は、オブジェクト名およびステータスが表示されます。
    • METRICHISTORYオブジェクト・タイプの場合は、収集時間、オブジェクト名および値が表示されます。
    • PHYSICALDISKおよびLUNオブジェクト・タイプの場合は、ID属性が表示されます。
    • ALERTHISTORYオブジェクト・タイプの場合は、時間およびアラート・メッセージが表示されます。
    • KEYオブジェクト・タイプの場合は、キー値が表示されます。
  • 各オブジェクトについて表示される属性は、属性リストを使用して指定できます。

    DESCRIBEコマンドを使用すると、任意のオブジェクト・タイプについて属性をすべて一覧表示できます。

  • 表示されるオブジェクトは、属性フィルタにより決定されます。メトリックの数は多いため、コマンドの出力を絞り込む場合はLIST METRICCURRENTまたはLIST METRICHISTORYコマンドの使用時にフィルタを使用してください。空白またはタブを含む文字列である属性値は、引用符で囲む必要があります。

  • DETAILオプションのないデフォルトの書式では、各オブジェクトが個別の行に表示され、指定した属性リストの順にタブで区切られた属性値が続きます。

  • DETAILを使用した書式の場合は、特定のオブジェクトの各属性が個別の行に表示され、属性名の後に値が表示されます。表示される各オブジェクトは、空白行で区切られます。

  • 設定されていない属性は、DETAILオプションでは表示されません。これに対し、空の値に設定されている属性はDETAILオプションで表示されます。

  • ORDER BYオプションは、昇順または降順で属性に順序を付けます。デフォルトは、ASCです。

  • LIMITオプションは、表示される属性数の制限を設定します。LIMITORDER BYオプションとともに使用されている場合、最大値は100です。

7.7.12.1 LIST ACTIVEREQUEST

用途

LIST ACTIVEREQUESTコマンドは、セルの未処理のアクティブ・リクエストの指定した属性を表示します。

構文

LIST ACTIVEREQUEST  [ name |  attribute_filters ]  [attribute_list] [DETAIL]

使用上のノート

DESCRIBE ACTIVEREQUESTコマンドを使用すると、ACTIVEREQUESTの属性をすべて一覧表示できます。

例7-145 ACTIVEREQUESTの属性の表示

この例は、ACTIVEREQUESTオブジェクトを指定したLISTコマンドを示しています。

CellCLI> LIST ACTIVEREQUEST 5 DETAIL

         name:                5
         ID:                  5
         ParentID:            5
         dbName:              "test DB"
         InstNum:             5
         ConsumerGrp:         "test group"
         SessID:              5
         SerialNum:           5
         AsmFileNum:          5
         AsmDGNum:            5
         FileIncNum:          5
         ObjNum:              5
         TsNum:               5
         SqlID:               5
         FileType:            "Oracle db data file"
         IoReason:            "test io"
         IoType:              "test read"
         State:               "Queued for Test"
         GdList:              gdName=testGrid,gdOffset=0,gdSize=524288000
7.7.12.2 LIST ALERTDEFINITION

用途

LIST ALERTDEFINITIONコマンドは、セルにおけるアラートのすべての使用可能ソースを表示します。

構文

LIST ALERTDEFINITION [ name |  attribute_filters ]  [attribute_list]  [DETAIL]

使用上のノート

DESCRIBE ALERTDEFINITIONコマンドを使用すると、ALERTDEFINITIONの属性をすべて一覧表示できます。

例7-146 ALERTDEFINITIONの属性の表示

この例は、ALERTDEFINITIONオブジェクトを指定したLISTコマンドを示しています。

CellCLI> LIST ALERTDEFINITION StatefulAlert_CG_IO_RQ_LG DETAIL

         name:                   StatefulAlert_CG_IO_RQ_LG
         alertShortName:         CG_IO_RQ_LG
         alertSource:            Metric
         alertType:              Stateful
         description:            "Threshold Alert"
         metricName:             CG_IO_RQ_LG
7.7.12.3 LIST ALERTHISTORY

用途

LIST ALERTHISTORYコマンドは、セルで発生したすべてのアラートを表示します。

構文

LIST ALERTHISTORY [ name |  attribute_filters ]  [attribute_list]  [DETAIL]

使用上のノート

  • DESCRIBE ALERTHISTORYコマンドを使用すると、ALERTHISTORYの属性をすべて一覧表示できます。

  • WHERE句にageInMInutes属性を含めると、経過時間が指定範囲内のアラートのみが出力されるように指定できます。たとえば、次のコマンドでは、直前の15分間に作成されたアラートが表示されます。

CellCLI> LIST ALERTHISTORY WHERE ageInMinutes < 15

例7-147は、ALERTHISTORYオブジェクトを指定したLISTコマンドを示しています。

例7-148は、オープン・ステートフル・アラートおよびオープン・ステートレス・アラートを示しています。

例7-149は、オープン・ステートフル・アラートのみを示しています。クローズ済アラートはフィルタで除外されています。

例7-150は、クリアされていないアラートを示しています。

例7-147 ALERTHISTORYの属性の表示

CellCLI>  LIST ALERTHISTORY 1671443714 DETAIL
          name:                1671443714
          alertSequenceID:     1671443714
          sequenceBeginTime:   1179185707672
          beginTime:           "Sat May 18 10:14:16 PDT 2009"
          endTime:             "Sat May 25 10:14:16 PDT 2009"
          severity:            critical
          alertMessage:        "Errors in file svtrc_2840_10.trc (incident=13):"
          alertShortName:      ADR
          alertNotified:       0
          examinedBy:          johndoe
          alertType:           stateless

CellCLI> LIST ALERTHISTORY WHERE begintime > 'Jun 1, 2009 11:37:00 AM PDT'

         39      2009-10-02T12:26:53-07:00       "ORA-07445: exception
                 encountered: core dump [__kerne l_vsyscall()+5] [6] 
                 [0x408C] [] [] []"
         40      2009-10-06T23:28:06-07:00       "RS-7445 [unknown_function]
                 [signum: 6] [] [] [] [] [ ] []"
         41      2009-10-07T00:50:42-07:00       "RS-7445 [Serv MS not responding]
                 [It will be restart ed] [] [] [] [] [] []"
         42      2009-10-07T02:21:19-07:00       "RS-7445 [unknown_function]
                 [signum: 6] [] [] [] [] [ ] []"

CellCLI> LIST ALERTHISTORY 7 DETAIL
         name:                   7
         alertMessage:           "Flash cache mode is set to WriteBack because
                                 there is dirty data in the flash cache."
         alertSequenceID:        7
         alertShortName:         Software
         alertType:              Stateless
         beginTime:              2012-09-10T13:22:38-07:00
         examinedBy:             
         metricObjectName:       FlashCache
         notificationState:      0
         sequenceBeginTime:      2012-09-10T13:22:38-07:00
         severity:               info
         alertAction:            "If the newly-assigned mode for flash cache is 
                                 not wanted, then change it using the ALTER CELL
                                 command as described in the Oracle Exadata user's
                                 guide."

例7-148 オープン・ステートフル・アラートおよびオープン・ステートレス・アラートの表示

CellCLI> LIST ALERTHISTORY ATTRIBUTES alertsequenceid,name,alerttype    \
         WHERE endtime=null

         1       1       Stateless
         3       3       Stateless
         11      11_1    Stateful

例7-149 オープン・ステートフル・アラートの表示

CellCLI> LIST ALERTHISTORY WHERE endtime=null AND alerttype=stateful

例7-150 クリアされていないアラートの表示

CellCLI> LIST ALERTHISTORY WHERE endtime=null

1       2014-11-11T11:08:15-08:00  info      "Factory defaults restored for
 Adapter 0"
3       2014-11-11T11:27:06-08:00  critical   "RS-700 [No IP found in Exadata
 config file] [Check cellinit.ora]
                                               [] [] [] [] [] [] [] [] [] []"
11_1    2014-12-19T12:01:06-08:00  critical    "The HDD disk controller battery
 has failed. All disk drives have been placed in WriteThrough caching mode. Disk
 write performance may be reduced. The flash drives are not affected. Battery
 Serial Number : 1142  Battery Type          : ibbu08  Battery Temperature   : 39
 C  Full Charge Capacity  : 773 mAh  Relative Charge       : 83%  Ambient
 Temperature   : 32 C"
7.7.12.4 LIST CELL

用途

LIST CELLコマンドは、セルの指定した属性を表示します。

構文

LIST CELL [ ATTRIBUTES attribute_list ] [ DETAIL ]

使用上のノート

  • DESCRIBE CELLコマンドを使用すると、CELLの属性をすべて一覧表示できます。

  • LIST CELLでは、ローカル・セルに関する情報のみが表示されます。

  • セル・コンポーネントのステータスを監視するには、LISTコマンドを使用して、statusfanStatustemperatureStatusおよびpowerStatusの値を確認します。

例7-151は、CELLオブジェクトを指定したLISTコマンド、およびそれに対応する出力を示しています。

例7-152は、セル・コンポーネントのステータスを表示する方法を示しています。

例7-153は、snmpSubscriber属性の値を表示する方法を示しています。

例7-154は、emailFormat属性の値を表示する方法を示しています。

例7-155は、locatorLEDStatus属性の値を表示する方法を示しています。

例7-156は、doNotServiceLEDStatus属性の値を表示する方法を示しています。

例7-157は、bbuLearnCycleTime属性の値を表示する方法を示しています。

例7-158は、rescuePlan属性の値を表示する方法を示しています。

例7-159は、httpsAccess属性の値を取得する方法を示しています。

例7-151 セル情報の表示

CellCLI> LIST CELL

         cell01        online

例7-152 セル・コンポーネントのステータスの表示

CellCLI> LIST CELL ATTRIBUTES name, status, location, -
         fanStatus, temperatureStatus, powerStatus

         cell01      online  rack5:shelf1     normal  normal  normal

例 7-153 snmpSubscriber属性の表示

CellCLI> LIST CELL ATTRIBUTES snmpSubscriber

((host=server1.example.com,port=3873,community=public, type=asr))

例7-154 電子メールの形式の表示

CellCLI> LIST CELL ATTRIBUTES emailFormat
         html

例7-155 locatorLEDStatusの表示

CellCLI> LIST CELL ATTRIBUTES locatorLEDStatus
         off

例7-156 doNotServiceLEDStatusの表示

CellCLI> LIST CELL ATTRIBUTES doNotServiceLEDStatus
         on

例7-157 bbuLearnCycleTimeの属性の表示

CellCLI> LIST CELL ATTRIBUTES bbuLearnCycleTime

例7-158 rescuePlanの表示

CellCLI> LIST CELL ATTRIBUTES rescuePlan

CREATE ROLE "admin"

GRANT PRIVILEGE all actions ON diagpack all attributes WITH all options TO ROLE "admin"

CREATE ROLE "diagRole"

GRANT PRIVILEGE download ON diagpack all attributes WITH all options TO ROLE "diagRole"

GRANT PRIVILEGE create ON diagpack all attributes WITH all options TO ROLE "diagRole"

GRANT PRIVILEGE list ON diagpack all attributes WITH all options TO ROLE "diagRole"

ALTER CELL accessLevelPerm="remoteLoginEnabled", diagHistoryDays="7", metricHistoryDays="7", notificationMethod="mail,snmp", notificationPolicy="warning,critical,clear", snmpSubscriber=((host="localhost", port=162, community="public", type=asr)), bbuLearnCycleTime="2016-10-17T02:00:00-07:00", bbuLearnSchedule="MONTH 1 DATE 17 HOUR 2 MINUTE 0", alertSummaryStartTime="2016-09-21T17:00:00-07:00", alertSummaryInterval=weekly, hardDiskScrubInterval=biweekly, hardDiskScrubFollowupIntervalInDays="14"

ALTER IORMPLAN objective=basic

例7-159 HTTPsアクセス制御リストの表示

この例は、Exadata RESTfulサービスのHTTPsアクセス制御リストを表示する方法を示しています。

CellCLI> LIST CELL ATTRIBUTES httpsAccesss
         ALL

ALLの値はデフォルト値で、すべてのホストにアクセスできます。

7.7.12.5 LIST CELLDISK

用途

LIST CELLDISKコマンドは、指定した属性およびフィルタで決定されるセル・ディスクの属性を表示します。

構文

LIST CELLDISK [ name | attribute_filters ] [attribute_list] [DETAIL]

使用上のノート

DESCRIBE CELLDISKコマンドを使用すると、CELLDISKの属性をすべて一覧表示できます。

次の例は、CELLDISKオブジェクトを指定したLISTコマンドおよび対応する出力を示しています。

例7-160 セル・ディスクの属性の表示

CellCLI> LIST CELLDISK CD_01_cell05 ATTRIBUTES size

         557.859375G

CellCLI> LIST CELLDISK WHERE status!=normal ATTRIBUTES name

         CD_01_cell03

CellCLI> LIST CELLDISK WHERE DEVICENAME LIKE '/dev/c0d[2-5]' -
         ATTRIBUTES name, size

         CD_01_cell05             557.859375G

CellCLI> LIST CELLDISK CD_01_cell05 DETAIL

         name:                   CD_01_cell05
         comment:                
         creationTime:           2018-03-21T13:39:15-04:00
         deviceName:             /dev/sdi
         devicePartition:        /dev/sdi
         diskType:               HardDisk
         errorCount:             0
         freespace:              0
         id:                     00000117-84d2-ed2c-0000-000000000000
         physicalDisk:           K7N5JJ
         size:                   557.859375G
         status:                 normal
7.7.12.6 LIST DATABASE

用途

アクティブ・データベースを対象として、指定した属性を表示します。

構文

LIST DATABASE [name | attribute_filters] [attribute_list]  [DETAIL]

使用上のノート

DESCRIBE DATABASEコマンドを使用すると、DATABASEの属性をすべて一覧表示できます。

次の例は、DATABASEオブジェクトを指定したLISTコマンドおよび対応する出力を示しています。

例7-161 データベースの属性の表示

CellCLI> LIST DATABASE
         DB01
CellCLI> LIST DATABASE DETAIL
         name:                   DB01
         asmClusterName:         SALESDBS_ASMCLUSTER
         databaseID:             1234567656
         lastRequestTime:        2016-10-27T07:46:36-07:00
         profile:                GOLD
         flashCacheMin:          4.00390625G
         flashCacheLimit:        4.19921875G
         flashCacheSize:         0
         pmemCacheMin:           2.001953125G
         pmemCacheLimit:         2.099609375G
         pmemCacheSize:          0
CellCLI> LIST DATABASE ATTRIBUTES NAME, PROFILE
         ASM             
         TEST50          GOLD
         TEST100         GOLD
         TEST150         SILVER
         TEST20          GOLD
         TEST200         BRONZE
         TEST180         SILVER
         TEST175         SILVER
         TEST225         BRONZE
         TEST230         BRONZE
         TEST300         
         TEST280         
         TEST245         BRONZE
 
CellCLI> LIST DATABASE ATTRIBUTES NAME, DATABASEID WHERE PROFILE = 'GOLD'
         TEST50          50
         TEST100         100
         TEST20          20
7.7.12.7 LIST DIAGPACK

用途

LIST DIAGPACKコマンドは、システムの診断パッケージをそのステータスとともにリストします。

構文

LIST DIAGPACK [DETAIL]

使用上のノート

診断パッケージの場所は、$LOG_HOMEです。

例7-162 "list diagpack" コマンドの出力

この例は、LIST DIAGPACKコマンドの出力を示します。

CellCLI> LIST DIAGPACK
scab01cel04_diag_2015_09_30T13_29_06_1.tar.bz2	(7 minutes ago)
scab01cel04_2015_09_30T13_13_00_2_1.tar.bz2	(23 minutes ago for alert: 2_1)
scab01cel04_2015_09_30T13_07_10_1_1.tar.bz2	(28 minutes ago for alert: 1_1)

例7-163 DETAILオプション付きの "list diagpack" コマンドの出力

この例は、DETAILオプション付きのLIST DIAGPACKコマンドの出力を示します。

CellCLI> LIST DIAGPACK DETAIL
Name:               scab01cel04_diag_2015_09_30T13_29_06_1.tar.bz2
Time:               Wed, 30 Sep 2015 13:29:06 (7 minutes ago)
Type:               Custom package

Name:               scab01cel04_2015_09_30T13_13_00_2_1.tar.bz2
Time:               Wed, 30 Sep 2015 13:13:00 (23 minutes ago)
Alert ID:           2_1
Alert description:  InfiniBand Port HCA-1:2 indicates invalid state.

Name:               scab01cel04_2015_09_30T13_07_10_1_1.tar.bz2
Time:               Wed, 30 Sep 2015 13:07:10 (28 minutes ago)
Alert ID:           1_1
Alert description:  File system "/" is 84% full

関連項目

7.7.12.8 LIST DISKMAP

用途

物理ディスクの指定済グリッド・ディスク属性を表示します。

構文

LIST DISKMAP

使用上のノート

DESCRIBE DISKMAPコマンドを使用すると、DISKMAPの属性をすべて一覧表示できます。

次の例は、DISKMAPオブジェクトを指定したLISTコマンドおよび対応する出力を示しています。

例7-164 物理ディスクのグリッド・ディスク属性の表示

CELLCLI> LIST DISKMAP

Name   PhysicalSerial  SlotNumber    Status  PhysicalSize  CellDisk  DevicePartition  GridDisks
27:0   E0XH34          0             normal   559G         CD_00_sgrcel2   /dev/sda3 "DATA_CD_00_sgrcel2, RECO_CD_00_sgrcel2"

27:1   E0XH2S          1             normal   559G         CD_01_sgrcel2   /dev/sdb3  "DATA_CD_01_sgrcel2, RECO_CD_01_sgrcel2"

27:2   E0Z0CS           2            normal   559G         CD_02_sgrcel2   /dev/sdc   "DATA_CD_02_sgrcel2, DBFS_CD_02_sgrcel2, RECO_CD_02_sgrcel2"
.
.
.
7.7.12.9 LIST FLASHCACHE

用途

LIST FLASHCACHEコマンドは、指定した属性で決定されるExadataスマート・フラッシュ・キャッシュの属性を表示します。

構文

LIST FLASHCACHE [attribute_list] [DETAIL]

使用上のノート

DESCRIBE FLASHCACHEコマンドを使用すると、FLASHCACHEの属性をすべて一覧表示できます。

次の例は、FLASHCACHEオブジェクトを指定したLISTコマンドおよび対応する出力を示しています。

例7-165 Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュの属性の表示

CellCLI> LIST FLASHCACHE

         raw_FLASHCACHE normal

CellCLI> LIST FLASHCACHE DETAIL

         name:                   raw_FLASHCACHE
         cellDisk:               c9FLASH0,FD_FLASH1_raw,FD_FLASH2_raw
         creationTime:           2012-08-04T15:42:42-07:00
         degradedCelldisks:
         effectiveCacheSize:     192M
         id:                     8a0adc84-9088-4c4e-8e1c-b6bcbd5cb1ba
         size:                   192M
         status:                 normal
 
7.7.12.10 LIST FLASHCACHECONTENT

用途

LIST FLASHCACHECONTENTコマンドは、指定した属性で決定されるExadataスマート・フラッシュ・キャッシュ・エントリの属性を表示します。

構文

LIST FLASHCACHECONTENT [attribute_filters] [attribute_list] [DETAIL]

使用上のノート

DESCRIBE FLASHCACHECONTENTコマンドを使用すると、FLASHCACHECONTENTの属性をすべて一覧表示できます。

例7-166 Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュ・コンテンツの属性の表示

この例は、FLASHCACHECONTENTオブジェクトを指定したLISTコマンドおよび対応する出力を示しています。

  CellCLI> LIST FLASHCACHECONTENT DETAIL

           cachedKeepSize:             8192
           cachedSize:                 16384
           cachedWriteSize:            16384
           clusterName:                CLUSTER-C1
           columnarCacheSize:          0
           columnarKeepSize:           0
           dbID:                       3557170052
           dbUniqueName:               TEST1
           hitCount:                   4
           missCount:                    
           objectNumber:               23102
           tableSpaceNumber:           1

           cachedKeepSize:             0
           cachedSize:                 983040
           cachedWriteSize:            983040
           clusterName:                CLUSTER-C1
           columnarCacheSize:          0
           columnarKeepSize:           0
           dbID:                       4325252357
           dbUniqueName:               MYODB
           hitCount:                   1
           missCount:                  1
           objectNumber:               4294967295
           tableSpaceNumber:           4

例7-167 データベース・オブジェクト別のExadataスマート・フラッシュ・キャッシュ・コンテンツの表示

この例は、パーティション化された表のオブジェクトのデータベース問合せと、同じオブジェクトのフラッシュ・キャッシュを示しています。この例では、パーティション化された表がデータベースに作成され、パーティションのデータ・オブジェクト番号を問い合せます。その後、Oracle Exadata Storage Serverのフラッシュ・キャッシュを問い合せます。

CREATE TABLE parttabl (c1 number) PARTITION BY RANGE(c1) 
(
  PARTITION partt1 VALUES LESS THAN (100), 
  PARTITION partt2 VALUES LESS THAN (200)
);
 
SQL> SELECT SUBSTR(OBJECT_NAME, 0 , 10) OBJ_NAME, SUBOBJECT_NAME, DATA_OBJECT_ID 
     FROM user_objects WHERE OBJECT_NAME LIKE ('PARTT%');
 
OBJ_NAME   SUBOBJECT_NAME                 DATA_OBJECT_ID
---------- ------------------------------ --------------
PARTTABL
PARTTABL   PARTT1                                  63197
PARTTABL   PARTT2                                  63198

CellCLI> LIST FLASHCACHECONTENT WHERE objectNumber=63197 DETAIL
           cachedKeepSize:             0
           cachedSize:                 983040
           cachedWriteSize:            983040
           clusterName:                CLUSTER-C1
           columnarCacheSize:          0
           columnarKeepSize:           0
           dbID:                       3557170052
           dbUniqueName:               TEST1
           hitCount:                   1
           missCount:                  1
           objectNumber:               63197
           tableSpaceNumber:           4

 
  CellCLI> LIST FLASHCACHECONTENT WHERE objectNumber=63198 DETAIL
         cachedKeepSize:             0
         cachedSize:                 16384
         cachedWriteSize:            16384
         clusterName:                CLUSTER-C1
         columnarCacheSize:          0
         columnarKeepSize:           0
         dbID:                       3557170052
         dbUniqueName:               TEST1
         hitCount:                   0
         missCount:                  2
         objectNumber:               63198
         tableSpaceNumber:           4

例7-168 ASMCLUSTERクライアントのExadataスマート・フラッシュ・キャッシュ・コンテンツの表示

Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降、ASMが有効範囲にしたセキュリティが構成されている場合、dbUniqueName属性はASMCLUSTERクライアント名で修飾されます。この例は、Oracle ASMクラスタに関連付けられたデータベース・インスタンスのLIST FLASHCACHECONTENTコマンドの出力の一部を示しています。

  CellCLI> LIST FLASHCACHECONTENT WHERE dbuniquename LIKE 'ASM.*' DETAIL

         cachedKeepSize:         0
         cachedSize:             65536
         cachedWriteSize:        65536
         columnarCacheSize:      0
         columnarKeepSize:       0
         dbID:                   3334479949
         dbUniqueName:           ASM1.DB1.CDB$ROOT
         hitCount:               0
         missCount:              0
         objectNumber:           75307
         tableSpaceNumber:       1

...

         cachedKeepSize:         0
         cachedSize:             2957312
         cachedWriteSize:        0
         columnarCacheSize:      0
         columnarKeepSize:       0
         dbID:                   1238079488
         dbUniqueName:           ASM1.DB1.PDB1
         hitCount:               4
         missCount:              47
         objectNumber:           4294967294
         tableSpaceNumber:       1

...

         cachedKeepSize:         0
         cachedSize:             17326080
         cachedWriteSize:        0
         columnarCacheSize:      0
         columnarKeepSize:       0
         dbID:                   1757889862
         dbUniqueName:           ASM2.DB2
         hitCount:               9
         missCount:              255
         objectNumber:           4294967294
         tableSpaceNumber:       5

例7-169 キャッシュされたREDOログのExadataスマート・フラッシュ・キャッシュ・コンテンツの表示

Oracle Exadata System Softwareリリース20.1.0以降、Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュには、キャッシュされたREDOログを含めることができます。キャッシュされたREDOログ・エントリは、objectNumber = 4294967293によって識別されます。この例は、キャッシュされたREDOログの詳細を表示するLIST FLASHCACHECONTENTコマンドを示しています。

  CellCLI> LIST FLASHCACHECONTENT -
           ATTRIBUTES dbUniqueName, dbID, tableSpaceNumber, objectNumber,  cachedSize -
           WHERE objectNumber = 4294967293

         ACME1           3557170052      0        4294967293      140795904
         MYODB           4325252357      0        4294967293      142036992
7.7.12.11 LIST FLASHLOG

用途

LIST FLASHLOGコマンドは、指定した属性で決定されるOracle Exadataスマート・フラッシュ・ログ・エントリの属性を表示します。

構文

LIST FLASHLOG

使用上のノート

DESCRIBE FLASHLOGコマンドを使用すると、FLASHLOGの属性をすべて一覧表示できます。

次の例は、FLASHLOGオブジェクトを指定したLISTコマンドおよび対応する出力を示しています。

例7-170 Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログの属性の表示

CellCLI> LIST FLASHLOG

         raw_FLASHLOG normal

CellCLI> LIST FLASHLOG DETAIL

         name:                   raw_FLASHLOG
         cellDisk:               c9FLASH0,FD_FLASH1_raw,FD_FLASH2_raw
         creationTime:           2011-01-23T12:34:56-05:00
         degradedCelldisks:      
         effectiveSize:          512M
         efficiency:             100.0
         id:                     8a0aadc84-908804c4e08e1c-b6bcbd5cb1ba
         size:                   512M
         status:                 normal
7.7.12.12 LIST GRIDDISK

用途

LIST GRIDDISKコマンドは、指定した属性およびフィルタで決定されるOracle Exadata Storage Serverの1つ以上のグリッド・ディスクの属性を表示します。

構文

LIST GRIDDISK [ name |  attribute_filters ]  [attribute_list] [DETAIL]

使用上のノート

  • DESCRIBE GRIDDISKコマンドを使用すると、GRIDDISKの属性をすべて一覧表示できます。

  • asmDeactivationOutcome属性を使用して、データ損失なしでグリッド・ディスクを非アクティブにできるかどうかを確認できます。この属性は、DESCRIBE GRIDDISKコマンドで表示される属性のリストには含まれません。この属性を使用する場合、出力にYESと示されたら、グリッド・ディスクは非アクティブにできます。

  • asmModeStatus属性を使用して、グリッド・ディスクの現在の使用状況を確認できます。この属性は、DESCRIBE GRIDDISKコマンドで表示される属性のリストには含まれません。この属性に使用される値は、次のとおりです。

    • ONLINE: Oracle ASMは、アクティブにこのグリッド・ディスクを使用しています。
    • OFFLINE: Oracle ASMは、このグリッド・ディスクをオフラインにしました。
    • DROPPED: Oracle ASMは、このグリッド・ディスクを削除しました。
    • UNUSED: Oracle ASMインスタンスは、ストレージ・セルでこのグリッド・ディスクを使用していません。
    • SYNCING: Oracle ASMは、このグリッド・ディスクをオンラインにする作業を開始しました。
    • UNKNOWN: グリッド・ディスクを使用するOracle ASMインスタンスは、問合せに対応できません。または、現在マウントされているディスク・グループではないために、Oracle ASMは問合せを拒否しました。
  • cachingPolicy属性をnoneに設定する場合、関連するフラッシュ・キャッシュが書込みI/Oレイテンシのキャッピングおよびロギング用として使用されます。これはキャッシングには使用されません。

例7-171 グリッド・ディスクの属性の表示

この例は、GRIDDISKオブジェクトを指定したLISTコマンドおよび対応する出力を示しています。

CellCLI> LIST GRIDDISK WHERE cellDisk = 'CD_01_cell05' -
         ATTRIBUTES name, status

         DATA_CD_01_cell05        active
         RECO_CD_01_cell05        active

CellCLI> LIST GRIDDISK DATA_CD_01_cell05 DETAIL

         name:                   DATA_CD_01_cell05
         status:                 active
         comment:                
         id:                     00000117-84d9-0096-0000-000000000000
         creationTime:           2009-01-16T17:04:49-06:00
         cellDisk:               CD_01_cell05
         offset:                 0
         availableTo:            CLUSTER-C1
         size:                   10G
         errorCount:             0
         diskType:               HardDisk
         cachedBy:               FD_01_FLASH, FD02_FLASH, FD03_FLASH
         cachingPolicy:          default

CellCLI> LIST GRIDDISK DATA_CD_01_cell05 ATTRIBUTES size

         136.640625G

CellCLI> LIST GRIDDISK WHERE status!=active ATTRIBUTES name

         data_CD_01_1_abcd2x3

CellCLI> LIST GRIDDISK data4_CD_09_cell01 DETAIL

         name:                   data4_CD_09_cell01
         availableTo:            
         cellDisk:               CD_09_cell01
         comment:                
         creationTime:           2009-07-26T17:09:46-07:00
         diskType:               HardDisk
         errorCount:             0
         id:                     00000122-b98a-a47a-0000-000000000000
         offset:                 27.546875G
         size:                   75G
         status:                 active

例7-172 グリッド・ディスクを非アクティブにできるかどうかの確認

この例は、グリッド・ディスクを非アクティブにできるかどうかを判定するために使用されるasmDeactivationOutcome属性を示しています。

CellCLI> LIST GRIDDISK ATTRIBUTES name, asmDeactivationOutcome

         QUAL_CD_00_cell01       Yes
         PROD_CD_02_cell01       Cannot de-activate due to other offline disks in 
                                 the diskgroup
         TEST_CD_03_cell01       Yes
         DATA_CD_04_cell01       Yes
         DATA_CD_05_cell01       Yes
         DATA_CD_06_cell01       Yes
         RECO_CD_01_cell01       Cannot de-activate due to other offline disks in 
                                 the diskgroup
         DATA_CD_08_cell01       Yes
         DATA_CD_09_cell01       Yes
         DATA_CD_10_cell01       Yes
         DATA_CD_11_cell01       Yes

例7-173 グリッド・ディスクの現在の使用状況の表示

この例は、グリッド・ディスクの現在の使用状況を確認するために使用されるasmModeStatus属性を示しています。

CellCLI> LIST GRIDDISK ATTRIBUTES name, asmModeStatus

         QUAL_CD_00_cell01        UNUSED
         RECO_CD_01_cell01        OFFLINE
         PROD_CD_02_cell01        SYNCING
         TEST_CD_03_cell01        UNKNOWN
         DATA_CD_04_cell01        ONLINE
         DATA_CD_05_cell01        ONLINE
         DATA_CD_06_cell01        ONLINE
         DATA_CD_07_cell01        ONLINE
         DATA_CD_08_cell01        ONLINE
         DATA_CD_09_cell01        ONLINE
         DATA_CD_10_cell01        ONLINE
         DATA_CD_11_cell01        ONLINE

例7-174 LIST GRIDDISKコマンドを使用したステータスのチェック

この例は、ALTER GRIDDISKコマンドでNOWAITオプションを使用するときに、サイズ変更プロセスのステータスを確認するために使用されるLIST GRIDDISKコマンドを示しています。

CellCLI> LIST GRIDDISK DETAIL

         name:                   gd0
         availableTo:
         cellDisk:               c9standby0
         comment:
         creationTime:           2009-07-09T09:07:36-07:00
         diskType:               HardDisk
         errorCount:             0
         id:                     00000122-6045-173b-0000-000000000000
         resizeStatus:           Resize in progress
         offset:                 48M
         size:                   48M
         status:                 active

例7-175 安全な消去のステータスのチェック

この例は、消去されるグリッド・ディスクのステータスを確認するために使用されるLIST GRIDDISKコマンドを示しています。

CellCLI> LIST GRIDDISK
         DATA_CD_00_cell01     active
         DATA_CD_05_cell01     active
         DATA_CD_06_cell01     erase in progress
         DATA_CD_07_cell01     erase in progress

例7-176 グリッド・ディスクのキャッシュに使用されているデバイスの表示

この例は、グリッド・ディスクのキャッシュに現在使用されているデバイスを示しています。

CellCLI> LIST GRIDDISK ATTRIBUTES name, diskType, size, cachedby

   C_DATA_CD_00_dm01celadm01   HardDisk  3.41796875T   FD_02_dm01celadm01
   C_DATA_CD_01_dm01celadm01   HardDisk  3.41796875T   FD_01_dm01celadm01
   C_DATA_CD_02_dm01celadm01   HardDisk  3.41796875T   FD_00_dm01celadm01
   C_DATA_CD_03_dm01celadm01   HardDisk  3.41796875T   FD_02_dm01celadm01
   C_DATA_CD_04_dm01celadm01   HardDisk  3.41796875T   FD_01_dm01celadm01
7.7.12.13 LIST IBPORT

用途

LIST IBPORTコマンドは、指定した属性およびフィルタで決定されるInfiniBandポートの属性を表示します。

構文

LIST IBPORT  [ name |  attribute_filters ]  [attribute_list] [DETAIL]

使用上のノート

  • DESCRIBE IBPORTコマンドを使用すると、IBPORTの属性をすべて一覧表示できます。

  • サーバー上の両方のInfiniBandポートのactiveSlave属性が一覧表示されない場合は、アクティブ-アクティブ・ボンディングが使用されています。activeSlave属性がTRUEの場合は、アクティブ-パッシブ・ボンディングが使用されています。

次の例は、IBPORTオブジェクトを指定したLISTコマンドおよび対応する出力を示しています。

例7-177 IBPORTの属性の表示

CellCLI> LIST IBPORT
         HCA-1:1         Active
         HCA-1:2         Active

CellCLI> LIST IBPORT DETAIL
         name:                   HCA-1:1
         activeSlave:            TRUE
         dataRate:               "40 Gbps"
         hcaFWVersion:           2.7.0
         id:                     0x00212800013e8c67
         lid:                    20
         linkDowned:             0
         linkIntegrityErrs:      0
         linkRecovers:           0
         physLinkState:          LinkUp
         portNumber:             1
         rcvConstraintErrs:      0
         rcvData:                84653709
         rcvErrs:                0
         rcvRemotePhysErrs:      0
         status:                 Active
         symbolErrs:             0
         vl15Dropped:            0
         xmtConstraintErrs:      0
         xmtData:                84572496
         xmtDiscards:            0

         name:                   HCA-1:2
         activeSlave:            FALSE
         dataRate:               "40 Gbps"
         hcaFWVersion:           2.7.0
         id:                     0x00212800013e8c68
         lid:                    21
         linkDowned:             0
         linkIntegrityErrs:      0
         linkRecovers:           0
         physLinkState:          LinkUp
         portNumber:             2
         rcvConstraintErrs:      0
         rcvData:                79355427
         rcvErrs:                0
         rcvRemotePhysErrs:      0
         status:                 Active
         symbolErrs:             0
         vl15Dropped:            0
         xmtConstraintErrs:      0
         xmtData:                79274016
         xmtDiscards:            0
7.7.12.14 LIST IORMPLAN

用途

LIST IORMPLANコマンドは、ローカル・セルの現在のプランを表示します。

構文

LIST IORMPLAN [attribute_list]  [DETAIL]

使用上のノート

DESCRIBE IORMPLANコマンドを使用すると、IORMPLANの属性をすべて一覧表示できます。

次の例は、IORMPLANオブジェクトを指定したLISTコマンドおよび対応する出力を示しています。

例7-178 IORMPLANの属性の表示

CellCLI> LIST IORMPLAN ATTRIBUTES status

         active

CellCLI> LIST IORMPLAN DETAIL

         name:                cell01_IORMPLAN
         catPlan:             name=administrative,level=1,allocation=80
                              name=interactive,level=2,allocation=90
                              name=batch,level=3,allocation=80
                              name=maintenance,level=4,allocation=50
                              name=other,level=4,allocation=50
         dbPlan:              name=sales_prod,level=1,allocation=80
                              name=finance_prod,level=1,allocation=20
                              name=sales_dev,level=2,allocation=100
                              name=sales_test,level=3,allocation=50
                              name=other,level=3,allocation=50
         objective:           balanced
         status:              active
7.7.12.15 LIST IORMPROFILE

用途

LIST IORMPROFILEコマンドで、IORM profileをリストできます。IORM profileに関連付けられているデータベースを表示するには、新しいPROFILE属性でLIST DATABASEコマンドを使用します。

構文

LIST IORMPROFILE [name | filters]

使用上のノート

nameには、表示するIORM profileを指定します。

filtersには、表示するIORM profileを決定する式を指定します。

nameおよびfiltersを省略すると、すべてのIORM profileが表示されます。

次の例は、LIST IORMPROFILEコマンドおよび対応する出力を示しています。

例7-179 LIST IORMPROFILE

CellCLI> LIST IORMPROFILE
GOLD
SILVER
BRONZE

関連項目

7.7.12.16 LIST KEY

用途

LIST KEYコマンドは、指定した属性およびフィルタで決定されるクライアントのキー値を表示します。

構文

LIST KEY [name | filters] [attribute_list] [DETAIL]

LIST KEY [FOR {ASMCLUSTER | CELL | LOCAL CELL | REMOTE CELL}] [DETAIL]

使用上のノート

  • クライアントに割り当てられるキー値は、セルおよびOracle ASM/データベース・ホストのコンピュータにおけるcellkey.oraファイルのキーと一致している必要があります。

  • コマンドの出力に、Oracle Exadata System Softwareリリース12.2.1.1.0.で導入されたtype属性が表示されることがあります。この属性の値には、ASMCLUSTERLOCAL-CELLREMOTE-CELLおよびCELLが含まれます。次の例を参照してください。

  • FOR [LOCAL | REMOTE] CELL句およびFOR ASMCLUSTER句も、Oracle Exadata System Softwareリリース12.2.1.1.0.で導入されました。これらの句は、コマンドにより表示されるのは指定したタイプのキーのみであることを示します。

  • nameは、表示するキーを指定します。

次の例は、KEYオブジェクトを指定したLISTコマンドおよび対応する出力を示しています。

例7-180 KEYの属性の表示

CellCLI>  LIST KEY db1 DETAIL
         name:                   db1
         key:                    b67d5587fe728118af47c57ab8da650a


CellCLI>  LIST KEY
         db1     b67d5587fe728118af47c57ab8da650a
         db456   118af47c57ab8da650ab67d5587fe728
         asm1    118af47c57ab8da650ab67d5587fe728   ASMCLUSTER


CellCLI>  LIST KEY asm1 DETAIL
         name:         asm1
         key:          b67d5587fe728118af47c57ab8da650a
         type:         ASMCLUSTER


CellCLI>  LIST KEY FOR CELL DETAIL
         key: fa292e11b31b210c4b7a24c5f1bb4d32
         type: CELL
7.7.12.17 LIST LUN

用途

LIST LUNコマンドは、指定した属性およびフィルタで決定されるLUNの属性を表示します。

構文

LIST LUN [ name |  attribute_filters ]  [attribute_list] [DETAIL]

使用上のノート

DESCRIBE LUNコマンドを使用すると、LUNの属性をすべて一覧表示できます。

次の例は、LUNオブジェクトを指定したLISTコマンドおよび対応する出力を示しています。

例7-181 LUNの属性の表示

CellCLI> LIST LUN
         0_0     0_0     normal
         0_1     0_1     normal
         0_2     0_2     normal
         0_3     0_3     normal
         0_4     0_4     normal
         0_5     0_5     normal
         0_6     0_6     normal
         0_7     0_7     normal
         0_8     0_8     normal
         0_9     0_9     normal
         0_10    0_10    normal
         0_11    0_11    normal
         1_0     1_0     normal
         1_1     1_1     normal
         1_2     1_2     normal
         1_3     1_3     normal
         2_0     2_0     normal
         2_1     2_1     normal
         2_2     2_2     normal
         2_3     2_3     normal
         4_0     4_0     normal
         4_1     4_1     normal
         4_2     4_2     normal
         4_3     4_3     normal
         5_0     5_0     normal
         5_1     5_1     normal
         5_2     5_2     normal
         5_3     5_3     normal
 
CellCLI> LIST LUN 0_0 DETAIL
         name:                   0_0
         cellDisk:               CD_00_sgsas1
         deviceName:             /dev/sda
         diskType:               HardDisk
         id:                     0_0
         isSystemLun:            TRUE
         lunAutoCreate:          TRUE
         lunSize:                558.40625G
         lunUID:                 0_0
         physicalDrives:         20:0
         raidLevel:              0
         status:                 normal

CellCLI> LIST LUN 1_0 DETAIL
         name:                   1_0
         cellDisk:               FD_00_sgsas1
         deviceName:             /dev/sdr
         diskType:               FlashDisk
         id:                     1_0
         isSystemLun:            FALSE
         lunAutoCreate:          FALSE
         lunSize:                22.8880615234375G
         overProvisioning:       100.0
         physicalDrives:         [9:0:0:0]
         status:                 normal
7.7.12.18 LIST METRICCURRENT

用途

LIST METRICCURRENTコマンドは、最新のメトリック観測データを表示します。

構文

LIST METRICCURRENT [ metric_name |  attribute_filters ]  [attribute_list]  [DETAIL]

使用上のノート

  • DESCRIBE METRICCURRENTコマンドを使用すると、METRICCURRENTの属性をすべて一覧表示できます。

  • 他のオプションを指定せずにLIST METRICCURRENTコマンドを実行すると、すべてのメトリックの最新のメトリック観測データが表示され、その結果、数百行の出力になります。より管理しやすい出力を生成するには、属性フィルタを使用するか、特定のメトリック名を指定します。

  • デフォルトでは、LIST METRICCURRENTコマンドはファイングレイン・メトリック観測データを表示しません。ファイングレイン・メトリック観測データを表示するには、LIST METRICCURRENT WHERE collection = finegrainedを実行します。

例7-182は、METRICCURRRENTオブジェクトに関する情報を表示するためのフィルタを指定したLISTコマンド、および対応する出力を示しています。

例7-183は、ORDER BYおよびLIMITオプションを使用したLIST METRICCURRENTコマンドを示しています。

例7-182 METRICCURRENTの属性の表示

CellCLI> LIST METRICCURRENT WHERE objectType = 'CELLDISK'

         CD_IO_TM_W_SM_RQ        c9controlfile0  205.5 us/request
         CD_IO_TM_W_SM_RQ        c9datafile0     93.3 us/request
         CD_IO_TM_W_SM_RQ        c9datafile1     0.0 us/request
         CD_IO_TM_W_SM_RQ        c9datafile2     110.5 us/request
         CD_IO_TM_W_SM_RQ        c9datafile3     0.0 us/request
         CD_IO_TM_W_SM_RQ        c9datafile4     541.5 us/request
         CD_IO_TM_W_SM_RQ        c9logfile0      181.2 us/request
         CD_IO_TM_W_SM_RQ        c9logfile1      0.0 us/request
         CD_IO_TM_W_SM_RQ        c9standby0      130.4 us/request

CellCLI> LIST METRICCURRENT WHERE name = CD_IO_TM_W_SM_RQ   -
         AND metricObjectName = c9datafile4 DETAIL   

         name:                   CD_IO_TM_W_SM_RQ
         alertState:             normal
         collectionTime:         2009-07-01T15:19:25-07:00
         metricObjectName:       c9datafile4
         metricType:             Rate
         metricValue:            0.0 us/request
         objectType:             CELLDISK

CellCLI> LIST METRICCURRENT CG_IO_UTIL_LG 
         CG_IO_UTIL_LG   RDB1.BATCH_GROUP                                0 % 
         CG_IO_UTIL_LG   RDB1.INTERACTIVE_GROUP                          0 % 
         CG_IO_UTIL_LG   RDB1.OTHER_GROUPS                               0 % 
         CG_IO_UTIL_LG   RDB2.BATCH_GROUP                               0 % 
         CG_IO_UTIL_LG   RDB2.INTERACTIVE_GROUP                         0 % 
         CG_IO_UTIL_LG   RDB2.OTHER_GROUPS                              0 % 

例7-183 ORDER BYとLIMITを使用したMETRICCURRENTの属性の表示

CellCLI> LIST METRICCURRENT attributes name, metricObjectName, alertState,   \
         metricValue ORDER BY metricValue desc, metricObjectName asc,        \
         name desc LIMIT 3

CD_IO_TM_R_LG   c9FLASH0   normal    160,514,088   us
CD_IO_TM_R_LG   c9FLASH1   normal    156,659,463   us
DB_IO_TM_SM     ASM        normal    33,111,890    us
7.7.12.19 LIST METRICDEFINITION

用途

LIST METRICDEFINITIONコマンドは、セルのメトリック定義のリストを表示します。

構文

LIST METRICDEFINITION [ name |  attribute_filters ]  [attribute_list]  [DETAIL]

使用上のノート

DESCRIBE METRICDEFINITIONコマンドを使用すると、METRICDEFINITIONの属性をすべて一覧表示できます。

次の例は、METRICDEFINITIONオブジェクトを指定したLISTコマンドおよび対応する出力を示しています。

例7-184 特定のオブジェクトのメトリック定義の表示

CellCLI> LIST metricDefinition WHERE objectType=cell
         CL_BBU_CHARGE
         CL_BBU_TEMP
         CL_CPUT
         CL_CPUT_CS
         CL_CPUT_MS
         CL_FANS
         CL_IO_RQ_NODATA
         CL_IO_RQ_NODATA_SEC
         CL_MEMUT
         CL_MEMUT_CS
         CL_MEMUT_MS
         CL_RUNQ
         CL_SWAP_IN_BY_SEC
         CL_SWAP_OUT_BY_SEC
         CL_SWAP_USAGE
         CL_TEMP
         CL_VIRTMEM_CS
         CL_VIRTMEM_MS
         IORM_MODE
         N_HCA_MB_RCV_SEC
         N_HCA_MB_TRANS_SEC
         N_NIC_KB_RCV_SEC
         N_NIC_KB_TRANS_SEC

例7-185 特定のメトリックのメトリック定義詳細の表示

CellCLI> LIST metricDefinition WHERE name=cl_swap_in_by_sec DETAIL
         name:                   CL_SWAP_IN_BY_SEC
         description:            "Amount of swap pages read in KB per second"
         fineGrained:            Disabled
         metricType:             Instantaneous
         objectType:             CELL
         streaming:              Disabled
         unit:                   KB/sec

関連項目

7.7.12.20 LIST METRICHISTORY

用途

LIST METRICHISTORYコマンドは、各メトリックのリストを表示します。

構文

LIST METRICHISTORY [ name | attribute_filters ]  [attribute_list]  
                   {over_specification] [MEMORY] [DETAIL]

使用上のノート

  • DESCRIBE METRICHISTORYコマンドを使用すると、METRICHISTORYの属性をすべて一覧表示できます。

  • ほとんどのメトリック履歴ファイルの保存期間は、metricHistoryDaysセル属性で指定します。デフォルトの保存期間は7日です。この設定は、CellCLIのALTER CELLコマンドで変更できます。

    metricHistoryDaysセル属性で管理されるメトリックに加え、一部のキー・メトリック観測は、最長で1年間保持されます。どの場合でも、サーバーでストレージ領域不足が検出されると、履歴メトリック観測が自動的にパージされます。

  • over_specificationの構文は次のとおりです。

    OVER number [aggregation_type [aggregation_type]...] 
    

    この構文で、numberは集計のための時間(分単位)です。aggregation_typeには、maxminまたはavgを指定できます。

  • WHERE句にageInMinutes属性を追加すると、経過時間が指定範囲内のメトリックのみをリスト表示するように指定できます。たとえば、次のコマンドでは、直前の15分間に作成されたメトリックが表示されます。

    CellCLI> LIST METRICHISTORY WHERE ageInMinutes < 15
    

例7-186 METRICHISTORYの属性の表示

この例は、METRICHISTORYオブジェクトを指定したLISTコマンドおよび対応する出力を示しています。LIST METRICHISTORYコマンドの実行時の出力サイズを減らすには、フィルタを使用します。

CellCLI> LIST METRICHISTORY WHERE name like 'CL_.*'           -
            AND collectionTime > '2009-07-01T15:28:36-07:00'

         CL_RUNQ         stbcr03_2       6.0     2009-07-01T15:28:37-07:00
         CL_CPUT         stbcr03_2       47.6 %  2009-07-01T15:29:36-07:00
         CL_FANS         stbcr03_2       1       2009-07-01T15:29:36-07:00
         CL_TEMP         stbcr03_2       0.0 C   2009-07-01T15:29:36-07:00
         CL_RUNQ         stbcr03_2       5.2     2009-07-01T15:29:37-07:00

例7-187 OVER属性とMEMORY属性を使用したMETRICHISTORYの表示

この例は、OVERおよびMEMORYオプションを使用したLIST METRICHISTORYコマンドを示しています。

CellCLI> LIST METRICHISTORY cl_cput OVER 10 MIN MAX MEMORY
        CL_CPUT         firstcell       55.0 %  2009-11-15T06:00:17-08:00      55.0 %   57.1 %
        CL_CPUT         firstcell       54.7 %  2009-11-15T06:10:17-08:00      54.7 %   56.3 %
        CL_CPUT         firstcell       54.8 %  2009-11-15T06:20:18-08:00      54.7 %   57.2 %
        CL_CPUT         firstcell       55.0 %  2009-11-15T06:30:18-08:00      54.3 %   55.9 %
        CL_CPUT         firstcell       55.0 %  2009-11-15T06:40:18-08:00      54.9 %   57.0 %
        CL_CPUT         firstcell       55.1 %  2009-11-15T06:50:18-08:00      54.8 %   56.4 %
        CL_CPUT         firstcell       58.0 %  2009-11-15T07:00:18-08:00      55.2 %   58.0 %
        CL_CPUT         firstcell       55.5 %  2009-11-15T07:10:18-08:00      55.5 %   67.5 % 

例7-188 ORDER BYとLIMITを使用したMETRICHISTORYの属性の表示

この例は、ORDER BYおよびLIMITオプションを使用したLIST METRICHISTORYコマンドを示しています。

CellCLI> LIST METRICHISTORY WHERE name like '.*IO_RQ.*' DETAIL ORDER BY  -
         metricValue desc, metricObjectName desc LIMIT 4

name:                   CT_FD_IO_RQ_SM
alertState:             normal
collectionTime:         2014-05-23T10:59:06-07:00
metricObjectName:       OTHER
metricType:             Cumulative
metricValue:            3,211,568 IO requests
objectType:             IORM_CATEGORY
 
name:                   CT_FD_IO_RQ_SM
alertState:             normal
collectionTime:         2014-05-23T10:58:06-07:00
metricObjectName:       OTHER
metricType:             Cumulative
metricValue:            3,211,568 IO requests
objectType:             IORM_CATEGORY
 
name:                   CT_FD_IO_RQ_SM
alertState:             normal
collectionTime:         2014-05-22T17:23:45-07:00
metricObjectName:       OTHER
metricType:             Cumulative
metricValue:            3,211,568 IO requests
objectType:             IORM_CATEGORY
 
name:                   CT_FD_IO_RQ_SM
alertState:             normal
collectionTime:         2014-05-22T17:21:41-07:00
metricObjectName:       OTHER
metricType:             Cumulative
metricValue:            3,211,568 IO requests
objectType:             IORM_CATEGORY

例7-189 ASMを有効範囲にしたセキュリティが構成されているMETRICHISTORYの属性の表示

Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0の例は、ASMを有効範囲にしたセキュリティが構成されているシステムにDETAILオプションを使用したLIST METRICHISTORYコマンドを示しています。

CellCLI> LIST METRICHISTORY WHERE name like 'DB_IO_RQ_SM' DETAIL ORDER BY  -
         metricObjectName LIMIT 4

name:                   DB_IO_RQ_SM
alertState:             normal
collectionTime:         2018-08-23T07:34:12-05:00
metricObjectName:       ASM
metricType:             Cumulative
metricValue:            *.
objectType:             IORM_DATABASE
 
name:                   DB_IO_RQ_SM
alertState:             normal
collectionTime:         2018-08-23T07:33:38-05:00
metricObjectName:       ASM1.PRODDB
metricType:             Cumulative
metricValue:            *.
objectType:             IORM_DATABASE
 
name:                   DB_IO_RQ_SM
alertState:             normal
collectionTime:         2018-08-22T14:27:45-05:00
metricObjectName:       ASM1.PRODDB
metricType:             Cumulative
metricValue:            *.
objectType:             IORM_DATABASE
 
name:                   DB_IO_RQ_SM
alertState:             normal
collectionTime:         2018-08-22T14:25:06-05:00
metricObjectName:       _OTHER_DATABASE_
metricType:             Cumulative
metricValue:            *.
objectType:             IORM_DATABASE
7.7.12.21 LIST METRICSTREAM

用途

LIST METRICSTREAMコマンドでは、メトリック・ストリーム内のメトリックが表示されます。

構文

LIST METRICSTREAM [ name |  attribute_filters ]  [attribute_list]  [DETAIL]

使用上のノート

  • LIST METRICSTREAMコマンドは、LIST METRICCURRENTコマンドと機能的に同等ですが、LIST METRICSTREAMでは、メトリック・ストリームに含まれるメトリックのみが表示されます。

例7-190 METRICSTREAMの属性の表示

この例では、セル・ディスク属性を表示するフィルタを使用したLIST METRICSTREAMコマンドを示します。

CellCLI> LIST METRICSTREAM WHERE name LIKE 'N_NIC.*'
7.7.12.22 LIST OFFLOADGROUP

用途

LIST OFFLOADGROUPコマンドは、オフロード・グループの属性を表示します。

構文

LIST OFFLOADGROUP [name | filters] [attribute_list] [DETAIL]

使用上のノート

  • nameおよびfiltersパラメータで、属性を表示するオフロード・グループを指定します。

    • nameでオフロード・グループの名前を指定します。

    • filtersで式を指定し、1つ以上のオフロード・グループに一致させます。

    • namefiltersのいずれも指定しなかった場合、このコマンドはすべてのオフロード・グループの属性を表示します。

  • attribute_listパラメータで、表示する属性を1つ以上指定します。attribute_listATTRIBUTESキーワードで開始します。属性を1つ以上指定する場合は、属性をカンマで区切ります。

    ATTRIBUTES { attr1 [, attr2]... }
    

    attribute_listパラメータを省略した場合、すべての属性が表示されます。

  • DETAILパラメータを使用すると、各属性の属性ディスクリプタが表示されます。

例7-191 すべてのオフロード・グループの詳細表示

次のコマンドは、すべてのオフロード・グループのすべての属性を表示します。

LIST OFFLOADGROUP DETAIL

例7-192 オフロード・グループの属性の表示

次のコマンドは、"offloadgroup1"という名前のオフロード・グループのすべての属性を表示します。

LIST OFFLOADGROUP offloadgroup1

例7-193 特定の属性の表示

次のコマンドは、すべてのオフロード・グループのname属性とpackage属性を表示します。

LIST OFFLOADGROUP ATTRIBUTES name, package

関連項目

7.7.12.23 LIST OFFLOADPACKAGE

用途

LIST OFFLOADPACKAGEコマンドは、オフロード・パッケージの属性を表示します。オフロード・パッケージは、セルにインストールされているオフロード・サーバーのバージョンに関する情報を提供します。これは、セルでサポートされる様々なデータベース・バージョンを間接的に示しています。

構文

LIST OFFLOADPACKAGE [name | filters] [attribute_list] [DETAIL]

使用上のノート

  • nameおよびfiltersパラメータで、属性を表示するオフロード・パッケージを指定します。

    • name: 表示するオフロード・パッケージの名前。

    • filters: 表示するオフロード・パッケージを決定する式。

    • namefiltersのいずれも指定しなかった場合、このコマンドはすべてのオフロード・パッケージの属性を表示します。

  • attribute_listパラメータで、表示する属性を1つ以上指定します。attribute_listATTRIBUTESキーワードで開始します。属性を1つ以上指定する場合は、属性をカンマで区切ります。

    ATTRIBUTES { attr1 [, attr2]... }
    

    attribute_listパラメータを省略した場合、すべての属性が表示されます。

  • DETAILパラメータを使用すると、各属性の属性ディスクリプタが表示されます。

例7-194 すべてのオフロード・パッケージの詳細表示

次のコマンドは、すべてのオフロード・パッケージのすべての属性を表示します。

LIST OFFLOADPACKAGE DETAIL

例7-195 オフロード・パッケージの属性の表示

次のコマンドは、'cellofl-12.1.1.1.1_LINUX.X64_130211'というオフロード・パッケージのすべての属性をリストします。

LIST OFFLOADPACKAGE 'cellofl-12.1.1.1.1_LINUX.X64_130211'

例7-196 特定の属性の表示

次のコマンドは、すべてのオフロード・パッケージのname属性とispublic属性を表示します。

LIST OFFLOADPACKAGE ATTRIBUTES name, ispublic

例7-197 特定の属性値があるパッケージの表示

次のコマンドは、ispublic属性がtrueであるすべてのパッケージの名前を表示します。

LIST OFFLOADPACKAGE where ispublic = 'true'
CellCLI> describe offloadpackage
      name
      installationTime 
      isPublic
CellCLI> list offloadpackage                  
      cellofl-12.1.2.4.0_LINUX.X64_200526                 
      cellofl-21.1.0.0.0_LINUX.X64_200912                 
      cellofl-11.2.3.3.1_LINUX.X64_200526

関連項目

7.7.12.24 LIST PHYSICALDISK

用途

LIST PHYSICALDISKコマンドは、指定した属性およびフィルタで決定される1つ以上の物理ディスクの属性を表示します。

構文

LIST PHYSICALDISK [ name |  attribute_filters ]  [attribute_list]  [DETAIL]

使用上のノート

  • DESCRIBE PHYSICALDISKコマンドを使用すると、PHYSICALDISKの属性をすべて一覧表示できます。

  • 物理ディスクが電源の入れ直しを実行中である場合、ディスクのステータスが出力に含まれます。ステータスのオプションは、Normal-DiskPoweredOnNormal-DiskPoweredOffProactiveFailure-DiskPoweredOnおよびProactiveFailure-DiskPoweredDownです。物理ディスクのステータスが障害発生になっている場合、ディスクに対して電源の入れ直しを実行し、物理ディスクのステータスを確認します。

例7-198 物理ディスクの属性の表示

この例は、PHYSICALDISKオブジェクトを指定したLISTコマンドおよび対応する出力を示しています。

CellCLI> LIST PHYSICALDISK
         20:0            K68DWJ          normal
         20:1            K7YXUJ          normal
         20:2            K7TYEJ          normal
         20:3            K7BJMJ          normal
         20:4            K5B4SM          normal
         20:5            KEBTDJ          normal
         20:6            K4URJJ          normal
         20:7            K5E1DM          normal
         20:8            K7VL6J          normal
         20:9            K7N5NJ          normal
         20:10           K7Z3KJ          normal
         20:11           K504ZM          normal
         FLASH_1_0       1030M03RK1      normal
         FLASH_1_1       1030M03RJN      normal
         FLASH_1_2       1030M03RJH      normal
         FLASH_1_3       1030M03RJD      normal
         FLASH_2_0       1027M03N6X      normal
         FLASH_2_1       1027M03NMN      normal
         FLASH_2_2       1027M03N6Y      normal
         FLASH_2_3       1027M03N6W      normal
         FLASH_4_0       1025M03EJ3      normal
         FLASH_4_1       1025M03EJ2      normal
         FLASH_4_2       1025M03EHU      normal
         FLASH_4_3       1025M03EKE      normal
         FLASH_5_0       1028M03QP8      normal
         FLASH_5_1       1028M03QNA      normal
         FLASH_5_2       1028M03QKU      normal
         FLASH_5_3       1028M03QHN      normal

CellCLI> LIST PHYSICALDISK 20:0 DETAIL
         name:                   20:0
         deviceId:               46
         deviceName:             /dev/sda
         diskType:               HardDisk
         enclosureDeviceId:      20
         errOtherCount:          0
         luns:                   0_0
         makeModel:              "HITACHI HUS1560SCSUN600G"
         physicalFirmware:       A8C0
         physicalInsertTime:     2017-07-27T07:03:00-04:00
         physicalInterface:      sas
         physicalSerial:         K68DWJ
         physicalSize:           558.9120712280273G
         slotNumber:             0
         status:                 normal

CellCLI> LIST PHYSICALDISK FLASH_5_3 DETAIL
         name:                   FLASH_5_3
         deviceName:             /dev/sdx
         diskType:               FlashDisk
         luns:                   5_3
         makeModel:              "Sun Flash Accelerator F20 PCIe Card"
         physicalFirmware:       D21Y
         physicalInsertTime:     2017-07-27T07:03:01-04:00
         physicalSerial:         1028M03QHN
         physicalSize:           22.8880615234375G
         slotNumber:             "PCI Slot: 5; FDOM: 3"
         status:                 normal
7.7.12.25 LIST PLUGGABLEDATABASE

用途

アクティブ・プラガブル・データベースを対象として、指定した属性を表示します。

構文

LIST PLUGGABLEDATABASE [name | attribute_filters] [attribute_list]  [DETAIL]

使用上のノート

DESCRIBE PLUGGABLEDATABASEコマンドを使用すると、PLUGGABLEDATABASEの属性をすべて一覧表示できます。

次の例は、LIST PLUGGABLEDATABASEコマンドおよび対応する出力を示しています。

例7-199 プラガブル・データベースの属性の表示

CellCLI> LIST PLUGGABLEDATABASE
         PDB$SEED
         CDB1_PDB1
         NEWPDB1
         NEWPDB2

CellCLI> LIST PLUGGABLEDATABASE DETAIL
         name:                   PDB$SEED
         asmClusterName:         SALESDBS_ASMCLUSTER
         containerName:          CDB1
         flashCacheLimit:        515M
         flashCacheMin:          0
         flashCacheSize:         0
         iormLimit:              0.0
         iormShare:              2
         pdbID:                  385656752
         pmemCacheMin:           0
         pmemCacheLimit:         256M
         pmemCacheSize:          0


         name:                   CDB1_PDB1
         asmClusterName:         SALESDBS_ASMCLUSTER
         containerName:          CDB1
         flashCacheLimit:        315G
         flashCacheMin:          200G
         flashCacheSize:         0
         iormLimit:              0.0
         iormShare:              5
         pdbID:                  2850864136
         pmemCacheMin:           0
         pmemCacheLimit:         256M
         pmemCacheSize:          0


         name:                   NEWPDB1
         asmClusterName:         SALESDBS_ASMCLUSTER
         containerName:          CDB1
         flashCacheLimit:        157G
         flashCacheMin:          20G
         flashCacheSize:         0
         iormLimit:              80.0
         iormShare:              1
         pdbID:                  167491455
         pmemCacheMin:           0
         pmemCacheLimit:         256M
         pmemCacheSize:          0

         name:                   NEWPDB2
         asmClusterName:         SALESDBS_ASMCLUSTER
         containerName:          CDB1
         flashCacheLimit:        157G
         flashCacheMin:          20G
         flashCacheSize:         0
         iormLimit:              60.0
         iormShare:              2
         pdbID:                  2392787216
         pmemCacheMin:           0
         pmemCacheLimit:         256M
         pmemCacheSize:          0


7.7.12.26 LIST PMEMCACHE

用途

LIST PMEMCACHEコマンドは、PMEMキャッシュの指定された属性を表示します。

ノート:

LIST PMEMCACHEコマンドは、Exadata X8MおよびX9Mストレージ・サーバー・モデルでのみ使用できます。

構文

LIST PMEMCACHE [attribute_list] [DETAIL]

使用上のノート

  • DESCRIBE PMEMCACHEコマンドを使用すると、PMEMCACHEの属性をすべて一覧表示できます。

  • Oracle Exadata System Softwareリリースが23.1.0のExadata X8MおよびX9Mシステムでは、LIST PMEMCACHEのかわりにLIST XRMEMCACHEを同じ意味で使用できます。

次の例は、PMEMCACHEオブジェクトを指定したLISTコマンドおよび対応する出力を示しています。

例7-200 PMEMキャッシュの属性の表示

CellCLI> LIST PMEMCACHE
         dbm01celadm08_PMEMCACHE      normal

CellCLI> LIST PMEMCACHE DETAIL
         name:               dbm01celadm08_PMEMCACHE
         cellDisk:           PM_10_dbm01celadm08,PM_11_dbm01celadm08,PM_06_dbm01celadm08,PM_01_dbm01celadm08,
                             PM_00_dbm01celadm08,PM_03_dbm01celadm08,PM_08_dbm01celadm08,PM_02_dbm01celadm08,
                             PM_09_dbm01celadm08,PM_07_dbm01celadm08,PM_04_dbm01celadm08,PM_05_dbm01celadm08
         creationTime:        2019-09-12T11:37:00-07:00
         degradedCelldisks:  
         effectiveCacheSize:  1.474365234375T
         id:                  0ba69a26-b02d-46a8-a5a6-82e699a6ac88
         size:                1.474365234375T
         status:              normal
7.7.12.27 LIST PMEMLOG

用途

LIST PMEMLOGコマンドは、PMEMログの指定された属性を表示します。

ノート:

LIST PMEMLOGコマンドは、Exadata X8MおよびX9Mストレージ・サーバー・モデルでのみ使用できます。

構文

LIST PMEMLOG [attribute_list] [DETAIL]

使用上のノート

  • DESCRIBE PMEMLOGコマンドを使用すると、PMEMLOGの属性をすべて一覧表示できます。

  • Oracle Exadata System Softwareリリースが23.1.0のExadata X8MおよびX9Mシステムでは、LIST PMEMLOGのかわりにLIST XRMEMLOGを同じ意味で使用できます。

次の例は、PMEMLOGオブジェクトを指定したLISTコマンドおよび対応する出力を示しています。

例7-201 現在のPMEMLOGの表示

次の例は、デフォルト値を使用したLIST PMEMLOGコマンドを示しています。

CellCLI> LIST PMEMLOG

         raw_PMEMLOG    normal

例7-202 PMEMLOGのすべての属性の表示


CellCLI> LIST PMEMLOG DETAIL

         name:                   raw_PMEMLOG
         cellDisk:               NV_00_raw,NV_01_raw,NV_02_raw,NV_03_raw
         creationTime:           2019-11-23T12:34:56-05:00
         degradedCelldisks:      
         effectiveSize           1G
         efficiency:             100.0
         id:                     8a0adc84-9088-4c4e-8e1c-b6bcbd5cb1ba
         size:                   1G
         status:                 normal
7.7.12.28 LIST QUARANTINE

用途

LIST QUARANTINEコマンドは、検疫に指定した属性を表示します。

構文

LIST QUARANTINE [ name |  attribute_filters ]  [attribute_list] [DETAIL]

次の例は、QUARANTINEオブジェクトを指定したLISTコマンドを示しています。

例7-203 QUARANTINEの属性の表示

CellCLI> LIST QUARANTINE  DETAIL

CellCLI> LIST QUARANTINE where comment like 'added.*'

関連項目

7.7.12.29 LIST ROLE

用途

LIST ROLEコマンドは、ロールに指定した属性を表示します。

構文

LIST ROLE [name | filters] 
          [ATTRIBUTES {ALL | attr1 [,attr2]...}] [DETAIL] 

使用上のノート

  • nameを使用して、特定のロールに関する情報を表示します。
  • filtersのかわりに式を使用して、式を満たすロールに関する情報を表示します。
  • ATTRIBUTESキーワードを使用して、ロールの1つ以上の属性に関する情報を表示します。ALLオプションを使用して、すべての属性を表示できます。
  • キーワードDETAILを使用して、各値の前に属性ディスクリプタを付けて、各行で出力を属性としてフォーマットします。

例7-204 ロールの表示

この例は、すべてのロールに関する詳細情報を表示する方法を示しています。

CellCLI> LIST ROLE DETAIL
         name:                   admin
         privileges:             object=all objects, verb=all actions, attributes=all attributes, options=all options

         name:                   gd_monitor
         privileges:             object=griddisk, verb=0, attributes=all attributes, options=all options
                                 object=griddisk, verb=list, attributes=all attributes, options=all options

例7-205 式を使用したロールの表示

この例は、式を使用してロールを表示する方法を示しています。

CellCLI> LIST ROLE WHERE name>'ad' AND name<'ba'
         admin
7.7.12.30 LIST SOFTWAREHISTORY

用途

LIST SOFTWAREHISTORYは、過去のソフトウェア更新の最終ステータスのリストを表示します。

構文

LIST SOFTWAREHISTORY [attribute_filters] [attribute_list] [DETAIL] 

例7-206 スケジュール済ソフトウェア更新の履歴の表示

デフォルトでは、更新名とステータスのみが表示されます。

CellCLI> LIST SOFTWAREHISTORY
  12.2.1.2.0.170509  Last update completed at: 2017-05-20T08:00:57-07:00
  12.2.1.2.0.170520  Last update completed at: 2017-05-21T06:39:54-07:00
  12.2.1.2.0.17052   Last update completed at: 2017-06-08T08:56:45-07:00
  12.2.1.2.0.170603  Last update completed at: 2017-06-08T16:03:17-07:00

例7-207 特定のソフトウェア更新の詳細履歴の表示

この例は、名前で参照される特定の更新の詳細なソフトウェア更新履歴を示しています。

CellCLI> LIST SOFTWAREHISTORY WHERE name='12.2.1.2.0.170808.1' DETAIL
         name:                   12.2.1.2.0.170808.1
         status:                 Upgrade failed. See alerts at: 2017-08-10T10:56:15-07:00
7.7.12.31 LIST SOFTWAREUPDATE

用途

LIST SOFTWAREUPDATEコマンドは、最近スケジュールされた更新のステータスを表示します。

構文

LIST SOFTWAREUPDATE [attribute_list] [DETAIL] 

使用上のノート

ソフトウェア更新で想定される状態は、次のとおりです。

  • Ready to update at: update_time

  • Downloading

  • Checking prerequisites

  • Prerequisites failed. See alerts.

  • Last update completed at: update_time

  • Running

  • Upgrade failed. See alerts.

例7-208 スケジュール済ソフトウェア更新のステータスの表示

デフォルトでは、更新名とステータスのみが表示されます。

CellCLI> LIST SOFTWAREUPDATE
  12.2.1.2.0.170603   Last update completed at: 2017-06-08 16:03:17 -0700

例7-209 スケジュール済ソフトウェア更新の詳細ステータスの表示

デフォルトでは、更新名とステータスのみが表示されます。

CellCLI> LIST SOFTWAREUPDATE DETAIL
         name:                   12.2.1.2.0.170808.1
         status:                 Upgrade failed. See alerts
         store:                  https://mystore_url:4443
         time:                   2017-08-10T10:35:00-07:00
7.7.12.32 LIST THRESHOLD

用途

LIST THRESHOLDコマンドは、指定した属性およびフィルタで決定される1つ以上のしきい値の属性を表示します。

構文

LIST THRESHOLD [ name |  attribute_filters ]  [attribute_list] [DETAIL]

使用上のノート

DESCRIBE THRESHOLDコマンドを使用すると、THRESHOLDの属性をすべて一覧表示できます。

次の例は、THRESHOLDオブジェクトを指定したLISTコマンドおよび対応する出力を示しています。

例7-210 しきい値の属性の表示

CellCLI> LIST THRESHOLD

         ct_io_wt_rq.interactive
         db_io_rq_sm_sec.db123
         ....

CellCLI> LIST THRESHOLD ct_io_wt_rq.interactive DETAIL

         comparison:             =
         critical:               20.0
         name:                   ct_io_wt_rq.interactive
         observation:            5
         occurences:             2
         warning:                10.0

CellCLI> LIST THRESHOLD db_io_rq_sm_sec.db123 DETAIL  

         comparison:             >
         name:                   db_io_rq_sm_sec.db123
         critical:               120.0
7.7.12.33 LIST USER

用途

LIST USER コマンドは、ユーザーに指定した属性を表示します。

構文

LIST USER [name | filters] [attribute_list] [DETAIL] 

使用上のノート

  • nameはユーザー名です。

  • filtersは、表示するユーザーを決定する式です。

  • attribute_listは、表示する属性です。ALLオプションを使用して、すべての属性を表示できます。

  • DETAILオプションは、各値の前に属性ディスクリプタを付けて、各行で出力を属性としてフォーマットします。

次の例に、LIST USERコマンドを示します。

例7-211 LIST USERコマンドの使用

CellCLI> LIST USER DETAIL

CellCLI> LIST USER where name like 'agarcia' DETAIL
         name:                   agarcia
         roles:                  role=gd_monitor
         Privileges:             object=griddisk 
                                 verb=list
                                 attributes=all attributes
                                 options= all options
7.7.12.34 LIST XRMEMCACHE

用途

Exadata X10M以降は、LIST XRMEMCACHEコマンドによってExadata RDMAメモリー・キャッシュ(XRMEMキャッシュ)の属性が表示されます。

ノート:

Exadata X8MおよびX9Mシステムでは、LIST XRMEMCACHEコマンドはLIST PMEMCACHEコマンドと同等です。

構文

LIST XRMEMCACHE [attribute_list] [DETAIL]

使用上のノート

DESCRIBE XRMEMCACHEコマンドを使用すると、XRMEMCACHEの属性をすべて一覧表示できます。

次の例は、XRMEMCACHEオブジェクトを指定したLISTコマンドおよび対応する出力を示しています。

例7-212 XRMEMキャッシュの属性の表示

CellCLI> LIST XRMEMCACHE
         dbm01celadm08_XRMEMCACHE

CellCLI> LIST XRMEMCACHE DETAIL
         name:                dbm01celadm08_XRMEMCACHE
         effectiveCacheSize:  1.25T
         creationTime:        2022-08-09T23:54:25-07:00
7.7.12.35 LIST XRMEMLOG

用途

Oracle Exadata System Softwareリリース23.1.0以降、LIST XRMEMLOGコマンドはLIST PMEMLOGコマンドと同等です。

ノート:

LIST XRMEMLOGコマンドは、Exadata X8MおよびX9Mストレージ・サーバー・モデルでのみ使用できます。

7.7.13 QUIT

用途

QUITコマンドは、CellCLIユーティリティを終了してオペレーティング・システムのプロンプトに制御を戻します。

構文

QUIT

QUITの機能はEXITコマンドと同じです。

7.7.14 REVOKE

用途

REVOKEコマンドは、権限およびロールを削除します。

構文

REVOKE object_type [name] FROM sub_object_type [sub_object_name]

使用上のノート

  • object_typeは次のとおりです。

    • PRIVILEGE

    • ROLE

  • PRIVILEGEオブジェクト・タイプには次を使用できます。

    • nameの書式は、次のとおりです。

      { ALL ACTIONS | action } ON { ALL OBJECTS | object }  { ALL ATTRIBUTES | \
      ATTRIBUTES attribute1 [, attribute2, ...] }  { WITH ALL OPTIONS |        \
      WITH OPTIONS option1 [, option2, ...] }
      
    • sub_object_typeROLEである必要があります。

    • sub_object_nameはロールの名前です。

  • ROLEオブジェクト・タイプには次を使用できます。

    • nameはユーザー名です。

    • sub_object_typeUSERである必要があります。

    • sub_object_nameはユーザーの名前です。

7.7.14.1 REVOKE PRIVILEGE

用途

REVOKE PRIVILEGEコマンドは、ロールから権限を取り消します。

構文

REVOKE PRIVILEGE { ALL ACTIONS | action } ON { ALL OBJECTS | object } { ALL ATTRIBUTES | ATTRIBUTES attribute1 [, attribute2...] } { WITH ALL OPTIONS | WITH OPTIONS option1 [, option2, ...] } FROM ROLE { ALL | role1 [, role2, ...] }

使用上のノート

  • actionはコマンドです。

  • objectはアクションのオブジェクト・タイプです。

  • attributeはオブジェクトの属性です。

  • optionはオブジェクトのオプションです。

  • roleは、権限を取り消すロールの名前です。

  • ALL ACTIONS引数は、すべてのアクションの権限を取り消します。

  • ALL OBJECTS引数は、すべてのオブジェクトの権限を取り消します。

  • ALL ATTRIBUTES引数は、すべての属性の権限を取り消します。

  • WITH ALL OPTIONS引数は、すべてのオプションの権限を取り消します。

次の例に、REVOKE PRIVILEGEコマンドを示します。

例7-213 権限の取消し

CellCLI> REVOKE PRIVILEGE ALL ACTIONS ON ALL OBJECTS ALL ATTRIBUTES -
         WITH ALL OPTIONS FROM ROLE ALL

CellCLI> REVOKE PRIVILEGE list on griddisk ATTRIBUTES name,size     -
         WITH OPTIONS detail FROM ROLE gd_monitor
7.7.14.2 REVOKE ROLE

用途

REVOKE ROLEコマンドは、ユーザーのロールを取り消します。

構文

REVOKE ROLE { ALL | role1 [, role2, ...] } FROM USER { ALL | user1 [, user2...] }

使用上のノート

  • roleは、ロールの名前です。

  • userは、ユーザーの名前です。

  • ALL引数は、ユーザーからすべてのロールを取り消します。

  • FROM USER ALL引数は、すべてのユーザーからロールを取り消します。

次の例は、ユーザーからロールを取り消す方法を示しています。

例7-214 ユーザーのロールの取消し

CellCLI> REVOKE ROLE gd_monitor FROM USER jdoe 

7.7.15 SET

用途

SETコマンドは、CellCLI環境のパラメータ・オプションを設定します。

構文

SET DATEFORMAT {LOCAL | STANDARD}
SET ECHO [ON | OFF]

SET DATEFORMATコマンドでは、表示される日付形式を制御します。日付を受け入れるコマンドでは、standardの日時形式をお薦めします。local形式も受け入れられます。スクリプトでstandard形式が推奨される理由は、この形式がスクリプトの実行時に発生する可能性があるタイムゾーン、地域およびロケールの変更に依存しないためです。

SET ECHOコマンドでは、@またはSTARTで実行されるスクリプトのコマンドにエコーを設定するかどうかを制御します。ONオプションを指定すると、コマンドが画面に表示されます。OFFオプションを指定すると非表示になります。対話的に入力したコマンドやオペレーティング・システムからリダイレクトされたコマンドの表示は、SET ECHOコマンドによって影響を受けません。

例7-215 SETコマンドを使用した日付形式の設定

この例は、SETコマンドの例を示しています。

SET DATEFORMAT STANDARD

7.7.16 SPOOL

用途

SPOOLコマンドは、コマンドの結果をセルのファイル・システム上の指定したファイルに書き込み(スプール)ます。

構文

SPO[OL] [file_name [ CRE[ATE] | REP[LACE] | APP[END] ] | OFF]

オプションを指定せずにSPOOL file_nameを発行すると、ファイルの有無に関係なく、指定したファイルに出力がスプールされます。デフォルトの動作はREPLACEオプションです。

SPOOLを次の表で説明します。

表7-4 SPOOLのオプション

オプション 説明

APPEND

指定したファイルの最後に結果を追加します。

CREATE

指定した名前で新しいファイルを作成し、このファイルが存在する場合、エラーが発生します。

file_name

結果が書き込まれるファイルの名前です。この名前は、完全修飾のパス名で指定できますが、現行ディレクトリの相対パスになる部分修飾のパス名で指定することもできます。

オプションなし

現在のスプールのターゲット・ファイルがある場合は、その名前を表示します。

OFF

ファイルへの書込み(スプール)出力を停止します。

REPLACE

指定した既存のファイルの内容を置き換えます。ファイルが存在しない場合は、REPLACEによってファイルが作成されます。これはデフォルトの動作です。

7.7.17 STARTおよび@

用途

STARTコマンドまたは@コマンドは、指定したスクリプト・ファイルでCellCLIコマンドを実行します。

構文

STA[RT] file_name
@file_name

START@のどちらにも、オプションfile_nameが必要です。このオプションは、CellCLIコマンドを含むスクリプト・ファイルの名前になります。ファイル名に完全修飾パスが含まれていない場合は、現行ディレクトリの相対パスが含まれるファイルがCellCLIユーティリティによって検索されます。

STARTコマンドまたは@コマンドは、長いCellCLIコマンドを入力する場合や、CellCLIコマンドを複数入力する場合に便利です。たとえば、alter_cellファイルが現行ディレクトリにある場合は、alter_cellという名前のテキスト・ファイルに例7-3のコマンドを入力して、START alter_cellで実行できます。