スナップショットの復元時のオプション

スナップショットからコンテンツを復元するとき、いくつかのオプションがあります。スナップショット内にあるコンテンツのみの復元、環境内のすべての復元、またはスナップショット内の特定の項目セットの復元(カスタム)を実行できます。

  • スナップショット・コンテンツのみの置換 - 環境でサポートされているスナップショット内のすべてが復元されます。スナップショットから除外されたコンテンツ・タイプは、変更されずに環境内に保持されます。
  • すべての置換 - スナップショット内の情報を使用して、環境全体を置換します。

    スナップショットから除外されたコンテンツ・タイプは、デフォルト状態(つまり、コンテンツなし)に復元されます。たとえば、スナップショットにジョブを含めないことを選択した場合、システムに存在するジョブはスナップショットの復元時にすべて削除され、ジョブ機能はデフォルト設定で復元されます。例外として、ご使用の環境のファイルベースのデータセット、プラグイン、拡張機能は変更されません。

    このオプションは、次の場合に役立ちます。

    • 障害が発生した後に、すべてを置換するとき。
    • 別のサービスから移行するとき。
    • 既存のサービスをクローニングするとき。
  • カスタム - 復元するコンテンツを選択します。特定のコンテンツ・タイプを復元しない場合は、復元する前にそれらを除外します。

    ほとんどの場合、復元に関するオプションは、スナップショット作成時のオプションと同じです。コンテンツ・タイプによって、常に復元される場合と、オプションの場合があります。

    環境でサポートされない項目がスナップショットに含まれる場合、「この環境ではサポートされません。」というメッセージが表示されます。

別の製品から取得したスナップショットの復元

いくつかのOracle製品(Oracle BI Enterprise Edition 12c、Oracle Analytics Cloud、Oracle Analytics Server)でスナップショットを作成できます。

  • サポートされていないコンテンツ

    ある製品でスナップショットを作成し、別のOracle製品でそれを復元しようとすると、そのスナップショットにターゲット環境でサポートされていない項目が含まれていることがあります。Oracle Analyticsでサポートされていないコンテンツが検出されると、警告アイコンが「カスタム」ページに表示され、スナップショット内のサポートされていない項目で復元されないものが強調表示されます。サポートされていないアイコン

    たとえば、Oracle Analytics Cloudでスナップショットを作成し、データ・レプリケーション、ファイルベースのデータセット、プラグインおよび拡張機能をスナップショットに含めるとします。Oracle Analytics Serverでスナップショットを復元するとき、これらの項目は「サポートされていない」とマークされます。Oracle Analytics Serverでは、データ・レプリケーション、ファイルベースのデータセット、プラグインおよび拡張機能をOracle Analytics Serverスナップショットに含めたり、他の製品で作成したスナップショットからインポートすることを許可していません。

  • Oracle Analytics Serverの新機能にアクセスするための権限の付与

    Oracle BI Enterprise Edition 12c (または11g)から作成したスナップショットを復元する場合、Oracle Analytics Serverでは、追加の権限が既存のアプリケーション・ロールに付与されるため、ユーザーはOracle Analytics Serverの新機能の一部に自動的にアクセスできるようになります。スナップショットからアプリケーション・ロールを復元すると、2つのスクリプト(grantPermissionSetsToBIRoleおよびrevokePermissionSetsFromBIRole)を使用して、ユーザーにあわせて権限の割当てを微調整できます。Oracle Analytics Serverでタスクを実行するための権限の付与または取消しを参照してください。