問合せのパフォーマンス・チューニングについて

この項では、Oracle BIサーバーにおいて問合せのパフォーマンスを向上する上で重要ないくつかの考慮事項について説明します。

問合せのパフォーマンス向上に使用できる方法の概要を、次に示します。

  • 基礎となるデータベースのチューニングと索引付け: Oracle BIサーバーのデータベース問合せを迅速に返すには、基礎となるデータベースを正しく構成、チューニングおよび索引付けする必要があります。データベース製品ごとにチューニングの考慮事項がそれぞれ異なるので注意してください。

    基礎となるデータベースからの戻りに時間がかかる問合せがある場合は、問合せのSQL文を問合せログに取得し、それをデータベース管理者(DBA)に提供して分析してもらいます。問合せログの管理を参照してください。

  • 集計表: 問合せのパフォーマンスを向上させるには、集計表の使用が非常に重要です。集計表には、データの合計があらかじめ計算されて含まれています。詳細の数千もの行から答えを再計算するより、集計表から答えを取得する方がはるかに高速です。

    Oracle BIサーバーでは、リポジトリに正しく指定されている場合、集計表が自動的に使用されます。集計ナビゲーションの設定例については、Oracle Analytics Serverメタデータ・リポジトリの管理を参照してください。

  • 問合せキャッシング: Oracle BIサーバーでは、後続の問合せで再利用するために、問合せ結果を保存しておくことができます。問合せキャッシングにより、よく使用されるダッシュボードの場合は特に、ユーザーに対する見かけ上のシステム・パフォーマンスが大幅に向上します。ただし、ほとんどの非定型分析ではパフォーマンスは向上しません。BIサーバーの問合せキャッシュについてを参照してください。

  • Fusion Middleware Controlでのパラメータの設定: Fusion Middleware Controlを使用して各種のパフォーマンス構成パラメータを設定することで、システムのパフォーマンスを向上できます。Fusion Middleware Controlでのパフォーマンス・パラメータの設定を参照してください。

  • NQSConfig.INI内のパラメータの設定: NQSConfig.INIファイルには、一時記憶域用のディスク容量を構成するパラメータ、仮想表のページ・サイズを設定するパラメータ、その他の詳細な構成設定など、Oracle BIサーバーの構成およびチューニングの追加パラメータが含まれています。「構成ファイル設定」を参照してください。

システム・コンポーネントをスケールアウトしてスループットを増加することによっても、システムの全体のパフォーマンスを向上できます。デプロイメントのスケーリングを参照してください。