キャッシュ・マネージャの使用
キャッシュ・マネージャを使用すると、問合せキャッシュ全体に関する情報と、開いているリポジトリに関連付けられている問合せキャッシュ内の個々のエントリに関する情報を表示できます。
また、キャッシュ・マネージャを使用して特定のキャッシュ・エントリを選択し、そのエントリに対して、キャッシュされているSQL文の表示と保存、エントリのパージなど、様々な操作を実行できます。
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管理ツールのツールバーで、「管理」を選択し、「キャッシュ」を選択します。
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「キャッシュ」タブをクリックすると、現在のリポジトリのキャッシュ・エントリ、ビジネス・モデルおよびユーザーが表示されます。
関連するキャッシュ・エントリが右側のペインに反映され、上部の表示専用フィールドにエントリの総数が表示されます。
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「編集」を選択し、キャッシュ・マネージャから「オプション」を選択するか、「管理ツール」メニューから「ツール」→「オプション」→「キャッシュ・マネージャ」を選択して、キャッシュ・エントリ情報とその表示順序を制御します。
キャッシュ・マネージャのオプションについて
キャッシュ・マネージャは、ここで説明するオプションを表示できます。
オプション | 説明 |
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ユーザー |
キャッシュ・エントリを生成した問合せを発行したユーザーのID。 |
作成 |
キャッシュ・エントリの結果セットが作成された時間。 |
最終使用 |
キャッシュ・エントリの結果セットが問合せに対応した最後の日時(Oracle BIサーバーが予期せず停止した後、最終使用日時が一時的に実際よりも古い値となることがあります)。 |
作成からの経過時間 |
このキャッシュ・エントリの結果セットを作成するのに必要な時間(秒単位)。 ディスク上のキャッシュ・オブジェクト・ディスクリプタに保存されている値は、ミリ秒単位です。表示用に秒単位に変換されます。 |
行数 |
問合せによって生成された行数。 |
行サイズ |
このキャッシュ・エントリの結果セット内の各行のサイズ(バイト単位)。 |
フル・サイズ |
可変長の列、圧縮アルゴリズム、およびその他の要因を考慮して使用される最大サイズ。結果セットの実際のサイズはフル・サイズよりも小さくなります。 |
列数 |
このキャッシュ・エントリの結果セットの各行内の列数。 |
論理リクエスト |
このキャッシュ・エントリに関連付けられている論理リクエスト。サブリクエストがキャッシュされている場合、この列にはサブリクエストのテキストが表示されます。 |
使用回数 |
Oracle BIサーバーの起動後に、このキャッシュ・エントリの結果セットが問合せを満たした回数。 |
ビジネス・モデル |
キャッシュ・エントリに関連付けられているビジネス・モデルの名前。 |
リポジトリ |
キャッシュ・エントリに関連付けられているOracle Business Intelligenceリポジトリの名前。 |
SQL |
このキャッシュ・エントリに関連付けられているSQL文。サブリクエストがキャッシュされている場合、1つのSQL文に複数のキャッシュ・エントリが関連付けられている可能性があります。 |
問合せサーバー |
問合せを処理したOracle BIサーバー。 |
ファクト表ソース |
このキャッシュ・エントリの論理リクエストに関連付けられているファクト表。 |
キャッシュ・マネージャでのグローバル・キャッシュ情報の表示
グローバル・キャッシュ情報を表示するには、「アクション」を選択し、「情報の表示」を選択します。
次の表は、「グローバル・キャッシュ情報」ウィンドウに表示される情報を示しています。
列 | 説明 |
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キャッシュ記憶域として使用できる空き容量 |
キャッシュ記憶域として使用できる空き領域(MB単位)です。 |
キャッシュ関連ファイルを含むディスクで使用される空き容量 |
キャッシュ関連ファイルが格納されているディスクの総使用量(MB単位)です(キャッシュ関連ファイル用に使用されている領域だけではありません)。 |
許容可能な最大キャッシュ・エントリ数 |
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キャッシュ・エントリ結果セットごとの許容可能な最大行数 |
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現在のキャッシュ・エントリ数 |
グローバル・キャッシュ内の現在のエントリ数です。これらのエントリは、複数のリポジトリに関連付けられている可能性があります。 |
Oracle BIサーバーの起動以降にキャッシュから満足されなかった問合せ数 |
Oracle BIサーバーの前回の起動以降のキャッシュ・ミスです。 |
Oracle BIサーバーの起動以降にキャッシュから満足された問合せ数 |
Oracle BIサーバーの前回の起動以降のキャッシュ・ヒットです。 |
キャッシュ・マネージャがアクティブ・ウィンドウの状態で、[F5]キーを押すか、「アクション」→「リフレッシュ」を選択して、表示をリフレッシュします。開いているリポジトリの現在のキャッシュ・エントリと現在のグローバル・キャッシュ情報が取得されます。DSNがクラスタ化されている場合は、クラスタ内のすべてのリポジトリに関する情報が表示されます。
管理ツールでのキャッシュのパージ
キャッシュをパージすると、問合せキャッシュからエントリが削除されます。
キャッシュ・エントリは、次の方法でパージできます。
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管理ツールのキャッシュ・マネージャ機能を使用して、手動で行います。
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特定の表の「物理表」ダイアログの「キャッシュ永続時間」フィールドを設定して、自動で行います。
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Oracle BIサーバー・イベント・ポーリング表を設定して、自動で行います。
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キャッシュ記憶域がいっぱいになったときに、自動で行います。
ノート:
キャッシュのパージは、ODBC拡張関数を使用してプログラムで行うこともできます。ODBCプロシージャを使用したキャッシュのパージと保守を参照してください。
また、動的リポジトリ変数の値が変化するときにもキャッシュをパージできます。「動的リポジトリ変数の変更」を参照してください。
次のように、キャッシュ・マネージャでキャッシュ・エントリを手動でパージできます。
パージによって、選択されているキャッシュ・エントリと関連するメタデータが削除されます。キャッシュの表示を更新するには、「アクション」→「リフレッシュ」を選択するか、[F5]キーを押します。