キャッシュのモニターおよび管理

基礎となるデータベース内の変更を管理し、キャッシュ・エントリを監視するには、キャッシュの管理方針を決める必要があります。

キャッシュ・エントリの作成元である、基礎となる表内のデータが変更されたときにキャッシュ・エントリを無効化するプロセスと、不要なキャッシュ・エントリをモニター、識別および削除するプロセスが必要です。

このセクションには次のトピックが含まれます:

リポジトリの変更が問合せキャッシュに及ぼす影響

メタデータ・リポジトリ(RPDファイル)を変更すると、その変更はキャッシュに格納されているエントリに影響する可能性があります。たとえば、物理オブジェクトや動的リポジトリ変数の定義を変更すると、そのオブジェクトや変数を参照しているキャッシュ・エントリが有効でなくなる場合があります。このような変更によって、キャッシュをパージする必要が生じる可能性があります。注意を要する2つのシナリオがあります。変更が行われる場合とリポジトリ間を切り替えている場合です。

リポジトリの変更

リポジトリを変更する場合、その変更がキャッシュ・エントリに影響するものであれば、変更されたオブジェクトを参照するすべてのキャッシュ・エントリが自動的にパージされます。パージは、変更をチェックインするときに発生します。たとえば、リポジトリから物理表を削除すると、その表を参照しているすべてのキャッシュ・エントリが、チェックイン時にパージされます。ビジネス・モデルとマッピング・レイヤー内でのビジネス・モデルへの変更によって、そのビジネス・モデルのキャッシュ・エントリがすべてパージされます。

リポジトリ間の切替え

BIサーバーの構成からリポジトリを削除する予定の場合は、リポジトリを参照するすべてのキャッシュ・エントリのキャッシュをパージする必要があります。パージしないと、キャッシュが損傷します。

動的リポジトリ変数の変更

動的リポジトリ変数の値は、問合せから返されるデータでリフレッシュされます。動的リポジトリ変数を定義する際には、初期化ブロックを作成するか、SQL問合せが含まれる既存の初期化ブロックを使用します。問合せを実行するスケジュールも構成し、定期的に変数の値をリフレッシュします。

動的リポジトリ変数の値が変更された場合、列でこの変数を使用するキャッシュ・エントリは古くなり、そのエントリのデータが再度必要になったときに新しいキャッシュ・エントリが生成されます。古いキャッシュ・エントリはすぐに削除されず、通常のキャッシュ・メカニズムによって消去されるまでそのまま残ります。