ログ・ビューアの使用
問合せログを表示するには、ログ・ビューア・ユーティリティ(またはテキスト・エディタ)を使用します。
問合せログ内の各エントリには、問合せを発行したユーザーの名前、問合せが開始されたセッションのセッションIDおよび個々の問合せのリクエストIDのタグが付けられています。
ログ・ビューア・ユーティリティの実行
ログ・ビューア・ユーティリティを使用すると、特定のログ・ファイルを検索および確認できます。
ログ・ビューア・ユーティリティ(LinuxのORACLE_HOME/bi/bifoundation/server/bin
)を実行するには、コマンド・プロンプトを開き、nqlogviewer
と引数の組合せを入力します。構文は以下のとおりです。
nqlogviewer [-u user_name] [-f log_input_filename] [-o output_result_filename] [-s session_ID] [-r request_ID]
この構文の説明は次のとおりです。
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user_name
は、Oracle Business Intelligenceリポジトリ内のユーザーの名前です。このパラメータによって、エントリの範囲が特定のユーザーに限定されます。このパラメータを指定しないと、問合せロギングが有効なすべてのユーザーが表示されます。 -
log_input_filename
は、コンテンツが取得される既存のログ・ファイルの名前です。このパラメータは必須です。 -
output_result_filename
は、ログの出力が保存されるファイルの名前です。ファイルがすでに存在する場合、ファイルに結果が追加されます。このファイルが存在しない場合、新しいファイルが作成されます。この引数を指定しないと、出力はモニター画面に送信されます。 -
session_ID
は、ユーザー・セッションのセッションIDです。BIサーバーでは、セッションの開始時に、各セッションに一意のIDが割り当てられます。このパラメータによって、ログ・エントリの範囲が指定のセッションIDに限定されます。このパラメータを指定しないと、すべてのセッションIDが表示されます。 -
request_ID
は、個々の問合せのリクエストIDです。BIサーバーでは、問合せの開始時に、各問合せに一意のIDが割り当てられます。このパラメータによって、ログ・エントリの範囲が指定のリクエストIDに限定されます。このパラメータを指定しないと、すべてのリクエストIDが表示されます。リクエストIDはアクティブなリクエスト間で一意ですが、セッションを通じて一意であるとはかぎりません。リクエストIDは循環方式で作成され、リクエストがクローズされたりセッションの実行に長時間かかったりする場合には、リクエストIDが再利用されます。
セッション・マネージャを通じてユーザー名、セッションIDおよびリクエストIDを見つけることもできます。
管理者は、プレゼンテーション・サービスの「管理」ページの「セッションの管理」オプションを使用して、問合せログを表示できます。
ログ・レコードの解析
いくつかの問合せ情報を記録し、ログ・ビューアを起動すると、ログを分析できます。レベル1および2のログ・エントリは、通常、自明です。
ログ・エントリは、基礎となるデータベースを担当するデータベース管理者(DBA)が、データベースを調整して最適な問合せパフォーマンスを実現するうえでの手がかりになります。問合せログは、BIサーバーを使用するアプリケーションの精度の確認にも役立ちます。
ログは、次のセクションに分かれています。
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SQLリクエスト — このセクションには、クライアント・アプリケーションから発行されたSQL文が示されます。この情報を使用して、同じアプリケーションまたは別のアプリケーションから問合せを再実行できます。
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一般の問合せ情報 — このセクションには、リポジトリ、ビジネス・モデル、および問合せが実行されたサブジェクト領域が示されます。この情報は、今後のアプリケーション開発やシステム管理における優先順位を設定するために使用可能な、問合せの使用状況に関する統計を収集する目的で使用できます。
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データベース問合せ — このセクションは、"Sending query to the database named <data_source_name>"というエントリで開始します(ここで、<data_source_name>は、BIサーバーが接続しているデータソースの名前です)。複数のデータベース問合せを1つ以上のデータソースに送信できます。各問合せはログ内の1つのエントリに相当します。
データベース問合せセクションには、基礎となるデータベースに送信されたSQL文の記録など、様々な用途があります。記録されたこのSQL文を使用してデータベースに対して問合せを直接実行することで、パフォーマンス・チューニング、結果の検証またはその他のテストを行うことができます。この情報を使用して、問合せを受けている表を調べて、集計ナビゲーションが予測どおりに動作していることを確認することもできます。基礎となるデータベースの構造を理解している場合は、効果的な集計表や索引の構築など、パフォーマンス向上の手がかりにもなります。
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問合せのステータス — ログ内の問合せ成功のエントリは、問合せが正常終了したか失敗したかを示します。失敗した問合せをログで検索して、失敗の原因を判断できます。たとえば、特定の時間帯のすべての問合せが、データベースの停止時間が原因で失敗することがあります。