問合せロギングの構成
この項では、問合せログのサイズの設定、ロギング・レベルの選択およびユーザーの問合せログの有効化について説明します。
問合せロギングによって非常に大きなログ・ファイルが作成されるため、デフォルトでは、ロギング・システムは無効化されています。ロギングを有効にすることで、リポジトリが正しく構成されているかどうかのテスト、システム上でのアクティビティの監視、パフォーマンスの問題の解決またはOracleサポート・サービスの支援が可能となります。ロギングが必要なユーザーごとに、システム上の問合せロギングを有効にする必要があります。そのためには、管理ツールを使用します。
問合せロギング・レベルの設定
収集されるデータ問合せログの量をユーザーごとに構成できます。
ユーザーの問合せロギング・レベルの設定の説明に従って、個々のユーザーの問合せロギング・レベルを有効にできます。グループのロギング・レベルは構成できません。
特定のユーザーのロギング・レベルは、セッション変数によって上書きされます。たとえば、管理者のロギング・レベルが4で、セッション変数のロギング・レベルがリポジトリ内でデフォルト0(ゼロ)と定義される場合、管理者のロギング・レベルは0になります。
ロギング・レベルは、組織に適したロギングの量に基づいて設定します。一般の操作の場合、通常、ロギングは無効です(ロギング・レベルは0に設定されています)。ロギングを有効にする場合は、1または2のロギング・レベルを選択します。この2つのレベルは、管理者による使用を目的としています。
問合せの一時的なログ・レベルを設定することで、パフォーマンスやデータの問題を診断できます。Oracle BIプレゼンテーション・サービスの「詳細設定」タブで、「高度なSQL句」セクションに接頭辞句を追加することで、SELECT文の問合せロギングを有効にできます。たとえば、SELECT文では:
SELECT year, product, sum(revenue) FROM time, products, facts;
「接頭辞」フィールドで、次のようにロギング・レベル5を指定できます。
Set Variable LOGLEVEL=5;
この問合せでは、基礎となるLOGLEVEL
変数の値にかかわらず、ロギング・レベル5が使用されます。
ノート:
3以上のロギング・レベルは、Oracleサポート・サービスの支援を受ける場合のみ使用してください。次の表は、問合せロギング・レベルを示しています。
ロギング・レベル | 記録される情報 |
---|---|
レベル0 |
ロギングは行われません。 |
レベル1 |
クライアント・アプリケーションから発行されたSQL文が記録されます。次のものも記録されます。
|
レベル2 |
レベル1で記録されるすべてのものが記録されます。 加えて、各問合せについて、リポジトリ名、ビジネス・モデル名、サブジェクト・エリア名、物理データベースに対して発行されたSQL文、キャッシュに対して発行された問合せ、物理データベースに対する問合せとキャッシュに対して発行された問合せからそれぞれ返された行数、およびクライアント・アプリケーションに返される行数が記録されます。 |
レベル3 |
レベル2で記録されるすべてのものが記録されます。 加えて、キャッシュをシードする予定だった問合せがキャッシュに挿入されなかった場合、既存のキャッシュ・エントリを消去して現在の問合せ用の領域を作成する場合、および完全一致のヒット・ディテクタを更新できなかった場合、論理問合せ計画のログ・エントリが追加されます。 Oracleサポート・サービスの支援なしにこのレベルを選択しないでください。 |
レベル4 |
レベル3で記録されるすべてのものが記録されます。 加えて、問合せ実行計画が記録されます。Oracleサポート・サービスの支援なしにこのレベルを選択しないでください。 |
レベル5 |
レベル4で記録されるすべてのものが記録されます。 加えて、実行計画内の様々な時点における中間の行数が記録されます。Oracleサポート・サービスの支援なしにこのレベルを選択しないでください。 |
レベル6および7 |
使用されません。 |