マップ・ビューのシステム要件

マップ・ビューをダッシュボードに追加するには、いくつかのコンポーネントを構成する必要があります。

ダッシュボードにマップ・ビューを表示するには、システムに次のコンポーネントが必要です。

  • Oracle MapViewer。Oracle Spatialが管理する空間データを使用してマップをレンダリングするエンジンとして機能するJ2EEサービスです。MapViewerはOracle Analytics Serverと密接に統合されています。MapViewerは、Oracle Analytics Serverの一部としてインストールされ、Webアプリケーション・サーバー上のOracle Analytics Serverと同じドメインにデプロイされます。

    MapViewerには、空間データの問合せおよび地図レンダリングの複雑さを意識させず、より上級のユーザーに対してはカスタマイズ可能なオプションを提供するサービスとツールが備わっています。MapViewerはロケーション・ベースのサービスおよびアプリケーションと統合することを目的として設計されています。

    MapViewerでのマップ・ビューのサポートの構成を参照してください。

  • 空間境界データ。このデータはNAVTEQなどにより提供され、Oracleカスタマは、Oracle Technology Networkからデータをダウンロードできます。この空間データ、およびテーマやスタイルを含むその他の空間メタデータは、Oracle MapViewerがマップ・ビューで表示する際にアクセスできるよう、Oracle Databaseに格納する必要があります。

  • ホスト・マップ。Oracle Analytics Serverでは、ユーザーはOracle eLocationサービスからホスト・マップにアクセスできます。使用に関する条項および条件は、次のURLに記載されています。

    http://elocation.oracle.com/elocation/legal.html

  • Oracle Database 10g以降。空間データを格納します。

    Oracle Locator。ほとんどのカスタマ・アプリケーションが必要とするコア・ロケーション機能を提供するOracle Database(すべてのエディション)の機能です。

    Oracle Databaseをリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)データベースとして使用する場合は、その同じOracle Databaseを空間データにも使用できます。詳細は、Oracle Analytics Serverのインストールと構成を参照してください。

  • (オプション)Oracle Spatial。Oracle Database Enterprise Editionのオプションで、ハイエンドの地理情報システム(GIS)ソリューションおよびロケーションベース・サービス(LBS)ソリューションをサポートする高度な空間機能を提供します。このオプションは、Locatorオプションでは使用できない高度な空間機能を必要とするマップまたは機能を使用する場合のみ必要になります。その他、Oracle Spatialには、ラスター・データや3Dデータの管理、空間Webサービス、トポロジ、ネットワーク・データ・モデリング、Resource Description Framework(RDF)、およびセマンティクWebなどの機能があります。

  • Oracle Analytics Serverデータとプレゼンテーション・カタログの空間データをマッピングするメタデータ。

図は、Oracle Analytics Serverをインストールしたときのマップ・ビューのデフォルトのアーキテクチャを示しています。Oracle Database、またはOracle Analytics Serverがサポートするその他のデータベースにデータを格納できます。マップ・ビューの推奨されるアーキテクチャの図については、MapViewerでのマップ・ビューのサポートの構成を参照してください。

これらの準備がすべて整っている場合は、分析対象のマップ情報の管理の説明に従って、「Oracle BIプレゼンテーション・サービス管理」ページを使用してマップを管理します。