日付間フィルタリングのパラメータのユース・ケース
このトピックでは、ユーザーが、キャンバス上のビジュアライゼーションに含まれ、すべてのデータ列に渡される日付部分の値(年や月、または年月など)を選択するフィルタを、パラメータを使用して作成する方法を説明します。
ユース・ケースの説明
多くの場合、データセットやサブジェクト領域には複数のデータ列があります。作成者として、単一の日付部分(例: 年か月、または年月)を対話型のフィルタとして作成し、キャンバス上のビジュアライゼーションの個々の日付列に、選択された値を渡すとします。
Sample Order Linesデータセットを使用する次のユース・ケースを考えてみます:
- ワークブックの作成者は、「Year」フィルタを作成し、「Sales by Order Date」と「Ship Date」が表示されるキャンバス上の2つのビジュアライゼーションに、選択された値を渡す必要があります。
- 「Order Date」と「Ship Date」はデータセットの2つの列です。
このユース・ケースでは、Sample Order Lineデータセットを使用します。
このユース・ケースのステップは次のとおりです:
ビジュアライゼーションの作成
このユース・ケースを開始するには、ワークブックを作成するか開き、X軸が出荷日(月)、Y軸が売上である折れ線グラフを追加します。
また、X軸がオーダー日(月)、Y軸が売上である別の折れ線グラフを追加します。

パラメータの作成
ワークブックの「パラメータ」タブに移動して、このユース・ケースに必要なパラメータを作成します。

- ワークブックの「パラメータ」タブをクリックし、「追加」をクリックします。
- 「名前」に、Yearと入力します。
- 「データ型」で、「テキスト」を選択します。
- このパラメータは単一入力フィルタとして使用されるため、「複数値の許可」では設定を「オフ」のままにしておきます。
- 「別名」では、設定を「オフ」のままにしておきます。
- 「使用可能な値のタイプ」フィールドで、「値」を選択します。
- 「値の追加」をクリックし、次の値を追加します:
- 2013
- 2014
- 2015
- 2016
- 2017
- 「初期値」で、「値」を選択し、2014と入力します。

キャンバスへの式フィルタの追加
式1: Ship式の作成
この式では、CAST関数がYearを抽出し、それをパラメータの値と比較します。
- キャンバスのフィルタ・バーに移動し、「フィルタの追加」、「式フィルタの追加」の順にクリックします。
- 「ラベル」フィールドに、Shipと入力します。
- 「式」フィールドに、次の式を入力します:
cast(Year(Ship Date) as varchar(4)) = @parameter("Year Copy")('2014')

式2: Order式の作成
- キャンバスのフィルタ・バーに移動し、「フィルタの追加」、「式フィルタの追加」の順にクリックします。
- 「ラベル」フィールドに、Orderと入力します。
- 「式」フィールドに、次の式を入力します:
cast(Year(Order Date) as varchar(4)) = @parameter("Year Copy")('2014')

フィルタ・コントロールとしてのパラメータをキャンバスに追加
ユーザーがYearフィルタで値を選択すると、フィルタ値が出荷日とオーダー日の年の部分の式フィルタに渡されます。選択された年の対応する月について、ビジュアライゼーションがリフレッシュされます
- ワークブックの「ビジュアライゼーション」タブをクリックし、「ダッシュボード・コントロール」 セクションまでスクロールします。
- 「ダッシュボード・フィルタ」コントロールをキャンバスにドラッグ・アンド・ドロップします。
- ワークブックの「パラメータ」タブをクリックします。
- 「Year」をドラッグ・アンド・ドロップして、「文法」パネルの「フィルタ・コントロール」領域にコピーします。
