アクティブ従業員レポートのパラメータのユース・ケース

このトピックでは、データセット表からのデータ要素を使用しない日付フィルタを作成する方法について説明します。ユーザーは日付フィルタを使用して開始日と終了日を選択し、その日付範囲内のアクティブな従業員を取得できます。

ユース・ケースの説明

このユース・ケースでは、ワークブックのデータセットに含まれている表の日付列をフィルタしない日付列を追加する方法を示します。

このユース・ケースでは、ユーザーが開始日と終了日を入力してデータをフィルタできます。この日付範囲内のアクティブな従業員は、ここで説明するアクティブな従業員の定義に基づいています:

開始日が2019年7月1日で終了日が2020年6月30日の場合、アクティブな従業員は、(その日付の間に雇用された、または終了日より前に雇用された従業員)および(退職していない、または退職日が終了日より後の従業員)です。従業員は、ユーザーが選択した日付範囲においてアクティブである必要があります。

開始日が2019年7月1日で終了日が2020年6月30日のユース・ケースの例:

  • 従業員1 - 2019年9月1日に雇用され、退職していない。カウントに含めます。この従業員は日付範囲内でアクティブです。
  • 従業員2 - 1992年8月15日に雇用され、退職していない。カウントに含めます。この従業員は日付範囲内でアクティブです。
  • 従業員3 - 2020年5月19日に雇用され、2020年7月30日に退職した。カウントに含めます。この従業員は日付範囲内でアクティブです。
  • 従業員4 - 2020年7月30日に雇用され、退職していない。カウントに含めません。この従業員は日付範囲内でアクティブになっていませんでした。
  • 従業員5 - 2019年6月15日に雇用され、2020年5月10日に退職した。退職日が終了日より前なので、カウントに含めません。

このユース・ケースのステップは次のとおりです:

データセットの作成

次の表に示されたデータを使用して、Excelスプレッドシートを作成します。スプレッドシートを作成した後、それをOracle Analyticsにインポートしてデータセットを作成し、データセットにEmployee Tableという名前を付けます。

Hire_date Termination_date Empid Count
01/01/2001 09/15/2015 123 1
05/03/2005 09/15/2015 124 1
09/03/2007 - 125 1
12/09/2018 - 126 1
01/30/2019 04/02/2020 127 1
07/05/2020 - 128 1

ビジュアライゼーションの作成

このユース・ケースを開始するには、Employee Tableデータセットを使用するワークブックを作成します。Empid列、Hire_date列およびTermination_date列を含む表を追加します。


アクティブ従業員表のビジュアライゼーション

パラメータの作成

ワークブックの「パラメータ」タブに移動して、このユース・ケースに必要なパラメータを作成します。

「パラメータ」タブ

パラメータ1: フィルタ・コントロールとして使用する開始日パラメータを作成します

  1. 「名前」に、Begin Dateと入力します。
  2. 「データ型」で、「日付」を選択します。
  3. 「複数値の許可」では、ユーザーが1つの値を選択できるようにパラメータが単一選択フィルタとして使用されるため、設定を「オフ」のままにしておきます。
  4. 「別名」では、設定を「オフ」のままにしておきます。
  5. 「使用可能な値のタイプ」フィールドで、「すべて」を選択します。「すべて」を選択すると、ビジュアライゼーションでカレンダ・コントロールが開き、ユーザーは日付を選択できます。
  6. 「初期値」で、「値」を選択し、01/01/2010と入力します。

開始日パラメータのプロパティ

パラメータ2: フィルタ・コントロールとして使用する終了日パラメータを作成します
  1. 「名前」に、End Dateと入力します。
  2. 「データ型」で、「日付」を選択します。
  3. 「複数値の許可」では、ユーザーが1つの値を選択できるようにパラメータが単一選択フィルタとして使用されるため、設定を「オフ」のままにしておきます。
  4. 「別名」では、設定を「オフ」のままにしておきます。
  5. 「使用可能な値のタイプ」フィールドで、「すべて」を選択します。「すべて」を選択すると、ビジュアライゼーションでカレンダ・コントロールが開き、ユーザーは日付を選択できます。
  6. 「初期値」で、「値」を選択し、12/31/2022と入力します。

終了日パラメータのプロパティ

式フィルタの作成

  1. ビジュアライゼーションの「文法」パネルが表示されていることを確認します。
  2. 「フィルタ」領域にスクロールし、「ターゲット・オプションの削除」をクリックして、「式フィルタの追加」を選択します。
  3. 「ラベル」フィールドに、Active Employeesと入力します。
  4. 「式」フィールドで、次の式を構成します:
    Hire_date <@parameter("Begin Date")('01/01/2001) and (((Hire_date <= @parameter("End Date")('12/31/2022) and Termination_date > @parameter ("End Date")('12/31/2022')) or Termination_date IS NULL))

アクティブ従業員の式フィルタ

キャンバスでフィルタとしてパラメータを使用

  1. ワークブックの「パラメータ」タブをクリックします。
  2. 開始日パラメータと終了日パラメータをフィルタ・バーにドラッグ・アンド・ドロップします。

開始日と終了日のビジュアライゼーション・フィルタ