パイプラインの作成

パイプラインとレシピを使用してデータ・レプリケーション・プロセスを作成する方法について説明します。

パイプラインについて

パイプラインは、レシピのインスタンスです。これにより、ソース接続、適用するレプリケーション・アクションのタイプ、およびターゲット接続を選択できるようになります。パイプラインを開始すると、レプリケーション・プロセスをリアルタイムで監視できます。

Oracle GoldenGate ExtractおよびReplicatを熟知している方にとっては、パイプラインとはOracle GoldenGateレプリケーション・プロセスの抽象化です。パイプラインを開始すると、GoldenGate Freeで次のことが実行されます:
  • 抽出のためのデータベース・オブジェクトの準備
  • ハートビート表の作成
  • Extractプロセスの作成および実行
  • Oracle Data Pumpを使用した初期ロードの実行
  • チェックポイント表の作成
  • Replicatプロセスの作成および実行

これらのステップは、パイプラインの詳細ページで、パイプラインの初期化フェーズの間に確認できます。

パイプラインは、ホームページとパイプラインページで表示できます。パイプラインを作成する前に、ソース接続とターゲット接続が作成されていることを確認してください。

パイプラインの作成

レシピに従ってパイプラインを作成する方法を説明します。

パイプラインの作成方法を知るには、次の短いビデオをご覧ください。

ヒント:

パイプラインを作成する前に、ソースとターゲットの接続があることを確認してください。
パイプラインを作成するには:
  1. GoldenGate Freeのホームページで、パイプラインの作成をクリックします。

    また、ナビゲーション・メニューでパイプラインを選択してからパイプラインページでパイプラインの作成をクリックすることもできます。

  2. パイプラインの作成プロセスは、3つのページで構成されています。レシピページで、レシピを選択してからをクリックします。
  3. 概要ページで、パイプラインの名前を入力し、オプションで説明を入力してから、をクリックします。
  4. 接続ページで、ソース接続とターゲット接続をそれぞれのドロップダウンから選択し、保存して構成をクリックします。
パイプラインが作成されると、パイプライン構成画面が表示されます。パイプラインの構成方法について詳細を確認してください

パイプラインの構成

パイプラインを作成すると、構成画面が表示されます。作成したパイプラインを再度確認する場合は、パイプラインページからそのパイプラインを選択して詳細を表示した後、構成をクリックして構成画面に戻ります。

パイプラインは、構成する前に作成済である必要があります。
パイプラインを構成するには:
  1. マッピングで、レプリケートするソース・データベース・スキーマおよび表を確認して選択できます。
    pipeline-mapping.pngの説明が続きます
    図pipeline-mapping.pngの説明

    ノート:

    ターゲット・スキーマおよび表は、ターゲットに存在する場合にのみ表示されます。存在しない場合は「見つかりません」と表示されます。

    次のことができます:

    • 編集(鉛筆アイコン)をクリックして、ターゲット・スキーマまたは表の名前を変更します。これにより、レプリケーションの指定内容が、名前変更されたスキーマおよび表へと変わります。
    • スキーマとそのすべての表を含めます。これにより、将来そのスキーマに追加される表も、暗黙的に含まれレプリケートされるようになります。
    • スキーマを含めます(そのすべての表を含めない)。含まれない表はレプリケートされませんが、将来そのスキーマに追加される表は、暗黙的に含まれターゲットにレプリケートされます。
    • スキーマは除外しますが、その表は含めます。将来そのスキーマに追加される表は、含まれません
    • スキーマ全体とそのすべての表を除外します。
    ソース・スキーマおよび表を選択または選択解除するか、ターゲット・スキーマまたは表を編集すると、ルールがマッピング・ルールに追加されます。
  2. マッピング・ルールでは、ルールを確認、追加、削除および順序変更できます。
    pipeline-maprules.pngの説明が続きます
    図pipeline-maprules.pngの説明

    留意事項:

    • 除外ルールは包含ルールより優先されます。
    • ルールを削除するには、アクション(省略記号のアイコン)をクリックし、削除を選択します。
    • ルールを並べ替えるには、アクション(省略記号のアイコン)をクリックしてから、優先度を上げるまたは優先度を下げるを選択します。
    • 新しいルールを追加するには、ルールの追加をクリックします。ルールの作成時には、次の特殊文字を使用できます:
      • 任意の数の文字を示すワイルドカードとして、アスタリスク(*)
      • アンダースコア(_)
      • スペース( )
      • スペースを含むスキーマ名または表名を囲むためや、大/小文字の区別が必要な場合に、二重引用符(")。
    • 個々のルールはグループ・ルールより優先されます。
    • すべて削除を選択すると、リスト内のすべてのルールが削除されます。
  3. オプションで、限定された一連のGoldenGateパラメータを構成できます:
    • 既存のスキーマまたは表(あるいはその両方)の初期ロード
    • データ定義言語(DDL)のレプリケート
    • 初期ロード(データ・ポンプ)、ExtractまたはReplicatについての詳細オプション

      ノート:

      GoldenGate Freeでパイプラインを管理できるかどうかに影響するため、基礎となるパラメータ・ファイルに変更を加えないでください。同様に、Oracle GoldenGateコンソールを使用している場合はReplicatタイプを変更しないでください。
  4. 保存をクリックして構成設定を保存します。
  5. パイプラインを構成した後は、開始をクリックしてそれを実行します。
    初期化手続き、レプリケーション・プロセスにおける各ステップのステータスと進行状況、および各ステップの完了にかかる時間を確認できます。
  6. 初期化が完了すると、実行中ビューが表示されます。ここで、ターゲットにレプリケートされた、ソース・データベースでのデータ取得操作を確認できます。
パイプラインは、停止されるまで継続的に実行されます。

次のステップ

パイプラインを作成、構成および実行した後は、パイプラインの管理について説明します。