16.13 Oracle Autonomous Database for Excel

Oracle Autonomous Database for Excelは、Microsoft ExcelスプレッドシートをAutonomous Databaseと統合して、データベースの分析ビューからデータを取得して分析します。また、SQL問合せを直接実行し、その結果をワークシートに表示することもできます。

16.13.1 Macへのアドインのインストール

Oracle Autonomous Database for Excelは、Microsoft Office 365を実行しているMac OSでサポートされています。

Autonomous Database for Excelをインストールするには、次のステップに従って、Autonomous Databaseインスタンスからインストーラ・スクリプト・ファイルを実行します:

  • Database Actionsの起動パッドを開きます。

  • 「データベース・アクション」ページの「ダウンロード」タブで、「Microsoft Excel/Google Sheetsアドインのダウンロード」ペインをクリックします。

  • 「ダウンロード」をクリックします。
  • 「Microsoft Excel」タブをクリックし、「アドインのダウンロード」ボタンを選択して、oracleplugin.zipファイルをダウンロードします。
  • これで、「ダウンロード」フォルダにzipファイルを表示できます。
  • システム上に「アドイン」という名前の新しいフォルダを作成します。
  • ZIPファイルの内容を「アドイン」フォルダに抽出します。

次のステップに従ってアドインをインストールします。

  1. インストーラを実行する前に、Excelを終了します。
  2. 「アドイン」フォルダのinstall.shファイルに移動します。
  3. install.shを右クリックし、次のオプションを選択します: 次で開く -> その他… -> 有効化: すべてのアプリケーション -> ユーティリティ -> 端末
  4. 完了したら、端末ウィンドウを閉じます。
  5. Excelを起動し、新規または既存のワークブックを開きます。
  6. Excelリボンの「挿入」メニューから、「個人用アドイン」のドロップダウン・メニューを選択します。

    開発者アドインダイアログ・ボックスの下に、新しい「Oracle Autonomous Database」エントリが表示されます。
    developer-add.pngの説明が続きます
    図developer-add.pngの説明

  7. 「Oracle Autonomous Database」を選択します。

MS Excelに新しい「Autonomous Database」リボン・タブが表示されます。



16.13.2 Windowsへのアドインのインストール

Oracle Autonomous Database for Excelは、Microsoft Excel 365を実行しているWindows 10およびWindows 11オペレーティング・システムでサポートされています。

Oracle Autonomous Database for Excelをインストールするには、oracleplugin.zipファイルをダウンロードして解凍し、データベース・アクション・インスタンスからinstall.cmdスクリプト・ファイルを取得します。

  • Database Actionsの起動パッドを開きます。

  • 「データベース・アクション」ページの「ダウンロード」タブで、「Microsoft Excel/Google Sheetsアドインのダウンロード」ペインをクリックします。

  • 「ダウンロード」をクリックします。
  • 「Microsoft Excel」タブの「アドインのダウンロード」アイコンをクリックして、Oracle Autonomous DatabaseのExcel用アドインをダウンロードします。

  • oracleplugin.zipファイルをシステムの「ダウンロード」の新しいフォルダに抽出します。抽出されたフォルダは、インストーラ(install.cmdファイル)、manifest.xmlファイルおよびreadme.txtファイルで構成されます。

次のステップに従ってアドインをインストールします。

  1. インストーラを実行する前に、Excelを終了します。
  2. ダウンロードしたinstall.cmdファイルを右クリックします。

    ノート:

    Windowsでインストーラを実行すると、アドインによってネットワーク共有が自動的に作成され、共有場所がOfficeアドインの信頼できるカタログの場所として追加されます。カタログは、Excelアドインのマニフェストを格納するために使用されます。これにより、ExcelアドインとOffice Storeで使用可能なその他のアドインを公開および管理し、企業利用のためのライセンスを取得できます。共有マニフェスト・フォルダを信頼できるカタログとして指定することで、Excelアドインを取得できます。

  3. 「管理者として実行」を選択します。

    ノート:

    Oracle Autonomous DatabaseのExcel用アドインを正常にインストールするには、管理者権限が必要です
  4. Excelを起動し、新規または既存のワークブックを開きます。
  5. Excelリボンの「開発」メニューから、「アドイン」をクリックし、ポップアップ・ウィンドウの「共有フォルダ」タブを選択して、「Oracle Autonomous Database」を選択します。

  6. アドインをインストールすると、新しい「Autonomous Database」リボン・タブがMS Excelに表示されます。

ノート:

初期インストール後にインストーラを再実行できます。インストーラを再実行し、プリファレンスのオプションを選択します。既存のインストールを削除して、インストールした信頼できるカタログを選択するか、稼働中のインストールに別のマニフェストを追加することで、既存のインストールを修復できます。

16.13.3 アドインのアンインストール

次の項では、Oracle Autonomous Databaseアドインをアンインストールするステップについて説明します。

Windows向けのOracle Autonomous DatabaseのExcel用アドインをアンインストールするには:

  • %LOCALAPPDATA%\Oracle\Autonomous Database\manifestにあるフォルダからmanifest.xmlファイルを削除します。
  • 「Officeアドイン」ウィンドウの「リフレッシュ」をクリックして、MS Excelから「Autonomous Database」タブを削除します。

これで「Officeアドイン」ウィンドウの「共有フォルダー」から使用できるアドインはありません。

ノート:

アドインをアンインストールした後、別のAutonomous Database (ADB)から再インストールすると、アドインは古いADBをロードしようとします。共有マニフェスト・フォルダの場所(共有パス)が正しい場所を指しているかどうかを確認する必要があります。詳細は、「Excelアドインに関するエラーのトラブルシューティングに関するFAQ」「Excelの信頼できるアドイン・カタログの構成」を参照してください。

Mac用のOracle Autonomous Database for Excelをアンインストールするには:

Oracle Autonomous Database for ExcelがMacからアンインストールされます。

16.13.4 Oracle Autonomous Database for Excelの使用

アドインをインストールすると、新しいリボン・タブ「Autonomous Database」がMS Excelに表示されます。

複数のAutonomous Databaseに接続し、分析ビュー、表およびビューを操作してワークシートにデータを表示できます。

このリボンには、Autonomous Databaseに接続できるボタンがあります。

「接続」をクリックしてAutonomous Databaseに接続します。詳細は、「接続管理」を参照してください。

「設定」をクリックして、Excelアドインのログ・レベル設定を表示します。ログ情報をクリップボードにコピーして、ログをクリアしたり、ログ・ファイルをエクスポートしたりすることもできます。

「情報」をクリックして、アドインおよびサポートされているExcelバージョンを表示します。「情報」ウィンドウには、スプレッドシートがデータベースに接続されているかどうかも表示されます。また、データベースおよびOracle Rest Data Servicesのバージョン情報も表示されます。

直接SQLをクリックして、カスタムSQL問合せを実行します。

「問合せウィザード」をクリックして、問い合せる分析ビューを選択します。問合せの確認および編集、フィルタおよび計算の追加または編集、表形式およびピボット形式からの出力形式の選択を実行できます。

「分析とレポート」をクリックして、Web UIを使用してExcelアドインが生成した分析およびレポートを表示します。

「データ分析」をクリックして、既存の分析ビューを問い合せ、問合せを実行します。

リボンから直接SQLアイコンまたは「問合せウィザード」アイコンを選択すると、Excelタスク・ペインで「Oracle Autonomous Database」ウィザードが起動します。