9.7.1 データベース・ダッシュボードの概要

「概要」タブには、Autonomous Databaseの使用状況に関するリアルタイムおよび履歴の情報が表示されます。

このページに表示されるチャートは次のとおりです:

  • 記憶域: このチャートには、プロビジョニング済、割当て済および使用済のストレージが表示されます。このチャートは、現在どの程度の割合の領域が使用中であるかを示します。

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    図adb_console_overview_storage.pngの説明

    プロビジョニング済ストレージは、インスタンスをプロビジョニングするとき、またはストレージをスケーリングしてストレージを変更するときに選択するストレージの量です。

    「割当て済記憶域」は、すべてのデータ表領域および一時表領域に物理的に割り当てられたストレージの量であり、これらの表領域に空き領域が含まれます。これには、サンプル・スキーマのストレージは含まれません。

    「使用済記憶域」は、すべてのデータおよび一時表領域で実際に使用されているストレージの量です。これには、サンプル・スキーマのストレージは含まれません。使用済ストレージは、次のようなAutonomous Database内のストレージです:

    • すべてのデータベース・オブジェクトによって使用されるストレージ。ノート: サンプル・スキーマのストレージは、ストレージにカウントされないため、チャートには含まれません。
    • ユーザーがファイル・システムに格納したファイルのストレージ。
    • 一時表領域によって使用されるストレージ。
    • 使用済ストレージでは、データおよび一時表領域内の空き領域は除外されます。

    デフォルトでは、使用済ストレージはチャートに表示されません。「使用済記憶域」を選択してチャートを開き、使用済ストレージを表示します(値はチャートを開くと計算されます)。

    Autonomous JSON Databaseの場合、チャートには、JSONドキュメントを格納していない使用済ストレージの割合を示す追加フィールドが表示されます。

    ノート:

    オブジェクトを削除しても、リサイクル・ビンを空にするまで領域は引き続き消費されます。詳細は、「リサイクル・ビン内のオブジェクトのパージ」を参照してください。

    サンプル・スキーマSHおよびSSBの詳細は、Autonomous Databaseでのサンプル・データ・セットの使用を参照してください。

  • CPU使用率(%) (ECPUコンピュート・モデル): このチャートは、サービスのCPU使用率の履歴を示します:

    • コンピュート自動スケーリング無効: このチャートには、1時間ごとのデータが表示されます。データ・ポイントは、その時間の平均CPU使用率を示します。たとえば、10:00のデータ・ポイントは、9:00-10:00の平均CPU使用率を示します。

      使用率は、データベースで使用可能なCPUの数(ECPUの数)を基準にしてレポートされます。たとえば、データベースに4つのECPUがある場合、このグラフの割合は4つのCPUに基づきます。

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      図adb_console_overview_number_ocpus_noauto.pngの説明
    • コンピュート自動スケーリング有効: コンピュート自動スケーリングが有効になっているデータベースでは、使用率は、データベースで使用できるCPUの最大数(ECPUの数の3倍)を基準にしてレポートされます。たとえば、自動スケーリングが有効な4つのECPUがデータベースにある場合、このグラフの割合は12個のCPUに基づきます。

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      図adb_console_overview_cpu_util.pngの説明
  • CPU使用率(%) (OCPUコンピュート・モデル): このチャートは、サービスのCPU使用率の履歴を示します:

    • コンピュート自動スケーリング無効: このチャートには、1時間ごとのデータが表示されます。データ・ポイントは、その時間の平均CPU使用率を示します。たとえば、10:00のデータ・ポイントは、9:00-10:00の平均CPU使用率を示します。

      使用率は、データベースで使用可能なCPUの数(OCPUの数の2倍)を基準にしてレポートされます。たとえば、データベースに4つのOCPUがある場合、このグラフの割合は8つのCPUに基づきます。

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      図adb_console_overview_number_ocpus_noauto.pngの説明
    • コンピュート自動スケーリング有効: コンピュート自動スケーリングが有効になっているデータベースでは、使用率は、データベースで使用できるCPUの最大数(OCPUの数の6倍)に基づいてレポートされます。たとえば、自動スケーリングが有効な4つのOCPUがデータベースにある場合、このグラフの割合は24個のCPUに基づきます。

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      図adb_console_overview_cpu_util.pngの説明
  • 実行中のSQL文: このチャートには、実行中のSQL文の平均数の履歴が表示されます。このチャートには、1時間ごとのデータが表示されます。データ・ポイントは、その時間の実行中のSQL文を示します。たとえば、10:00のデータ・ポイントは、9:00-10:00の実行中のSQL文の平均数を示します。

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    図adb_console_overview_running_sql.pngの説明
  • 割当て済ECPUの数(ECPUコンピュート・モデルの場合のみ表示):

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    図adb_overview_number_ecpus.pngの説明

    結果の表示に関するノート:

    • コンピュート自動スケーリング無効: コンピュート自動スケーリングが無効になっているデータベースの場合、チャートには、データベースに割り当てられたECPUの数が時間ごとに表示されます(データベースが少なくともその時間の一部に開かれていた場合)。
    • コンピュート自動スケーリング有効: コンピュート自動スケーリングが有効になっているデータベースの場合、チャートには、その時間中に使用されたECPUの平均数が時間ごとに表示されます(その値がプロビジョニングされたECPUの数より多い場合)。使用されたECPUの数がプロビジョニングされたECPUの数以下の場合、チャートにはその時間の割り当てられたECPUの数が表示されます。
    • 停止済データベース: データベースがその時間中、完全に停止されていた場合、チャートにはその時間の割り当てられたECPUが0と表示されます。

    データベースおよび外部リソースに割り当てられたECPUの数、割り当てられたECPUの合計などの詳細は、「詳細の表示」をクリックします。

    「詳細の表示」ビューには、データベースECPU使用率と外部リソースECPU使用率の個別の値が含まれます。外部リソースには、Cloud SQL、Graph、OML4PYなどがあります。合計ECPU数は、Autonomous Databaseで使用されているECPUの合計数です。外部ECPU値は、外部ECPUが合計ECPU使用率にどのように寄与しているかを示します。

  • 割当て済OCPUの数(OCPUコンピュート・モデルの場合のみ表示):

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    図adb_console_overview_number_ocpus.pngの説明

    結果の表示に関するノート:

    • コンピュート自動スケーリング無効: コンピュート自動スケーリングが無効になっているデータベースの場合、チャートには、データベースに割り当てられたOCPUの数が時間ごとに表示されます(データベースが少なくともその時間の一部に開かれていた場合)。
    • コンピュート自動スケーリング有効: コンピュート自動スケーリングが有効になっているデータベースの場合、チャートには、その時間中に使用されたOCPUの平均数が時間ごとに表示されます(その値がプロビジョニングされたOCPUの数より多い場合)。使用されたOCPUの数がプロビジョニングされたOCPUの数以下の場合、チャートにはその時間の割り当てられたOCPUの数が表示されます。
    • 停止済データベース: データベースがその時間中、完全に停止されていた場合、チャートにはその時間の割り当てられたOCPUが0と表示されます。

    データベースおよび外部リソースに割り当てられたOCPUの数、割り当てられたOCPUの合計などの詳細は、「詳細の表示」をクリックします。

    「詳細の表示」ビューには、データベースOCPU使用率と外部リソースOCPU使用率の個別の値が含まれます。外部リソースには、Cloud SQL、Graph、OML4PYなどがあります。合計OCPU数は、Autonomous Databaseで使用されているOCPUの合計数です。外部OCPU値は、外部ECPUが合計OCPU使用率にどのように寄与しているかを示します。

  • SQL文のレスポンス時間(秒): このチャートには、SQL文の平均レスポンス時間(秒)の履歴が表示されます。このチャートには、1時間ごとのデータが表示されます。データ・ポイントは、その時間のSQL文の平均レスポンス時間を示します。たとえば、10:00のデータ・ポイントは、9:00-10:00の時間のSQL文の平均レスポンス時間(秒)を示します。

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    図adb_console_overview_sql_statement_response.pngの説明
  • 実行されたSQL文/秒

    ノート:

    Autonomous Databaseインスタンスのワークロード・タイプがデータ・ウェアハウスの場合、データベース・ダッシュボードにこのチャートは表示されません。

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    図adb_console_overview_sql_statements.pngの説明

パフォーマンス・データのデフォルトの保存期間は30日です。CPU使用率、実行中の文および平均SQLレスポンス時間のチャートには、デフォルトで過去8日間のデータが表示されます。

保存期間は、PL/SQLプロシージャDBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.MODIFY_SNAPSHOT_SETTINGS()を使用して、自動ワークロード・リポジトリの保存期間設定を変更することで変更できます。設定できる最大保存期間は30日です。『Oracle Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンス』を参照してください。

より多くのパフォーマンス・データを格納する必要がある場合は、オペレーション・インサイトのAWRハブを使用できます。詳細は、「自動ワークロード・リポジトリ(AWR)のパフォーマンス・データの分析」を参照してください。