8.7.2 ファセット検索ページの作成について

ファセット検索ページの作成について説明します。

ファセット検索ページを作成する最も簡単な方法は、アプリケーションの作成ウィザードまたはページの作成ウィザードを実行することです。ただし、プロセスに複数のステップが必要になりますが、ファセット検索ページは手動でも作成できます。詳細は、「ファセット検索の手動作成」を参照してください。

8.7.2.1 ウィザードを使用したファセット検索ページの作成について

アプリケーションの作成ウィザードまたはページの作成ウィザードのいずれかを実行してファセット検索ページを作成します。

アプリケーションの作成ウィザードとページの作成ウィザードの両方で、左側の「検索」リージョンとレポートを含むファセット検索ページの作成がサポートされています。レポートがクラシック・レポートかカード・レポートかを選択します。

自動検出ファセットについて

アプリケーションの作成ウィザードとページの作成ウィザードのいずれかのウィザードでファセット検索ページを作成する場合は、ページを作成する表またはビューを選択できます。表に基づいてページを作成する場合、ファセットはデータ・ディクショナリ・キャッシュを使用して自動検出されます。ただし、ビューまたはSQL問合せでページを作成する場合、ファセットは自動検出されません。かわりに、VARCHAR2列のみを検索するファセット・リージョンを作成します。

データ・ディクショナリ・キャッシュについて

データ・ディクショナリ・キャッシュ・レポートには、ワークスペースのスキーマ表およびキャッシュの統計およびデータ分析が表示されます。新しいアプリケーションとページの作成には、アプリケーションの作成ウィザードとページの作成ウィザードの両方でデータ・ディクショナリ・キャッシュが使用されます。「表の列キャッシュ」レポートを表示すると、ウィザードでデータ・ディクショナリ・キャッシュ・ページにファセットがどのようにレンダリングされるかをプレビューできます。ウィザードでは、スコアが20以上の上位5つのファセット検索スコア列が使用されます。

DDLまたはDMLの変更によって表が変更されると、Oracle APEXの夜間のジョブORACLE_APEX_DICTIONARY_CACHEによってデータ・ディクショナリ・キャッシュがリフレッシュされます。ただし、データ・ディクショナリ・キャッシュにナビゲートし、ワークスペースまたは表レベルで「統計の収集とキャッシュのリフレッシュ」または「キャッシュのリフレッシュのみ」をクリックすると、キャッシュを手動でリフレッシュできます。

8.7.2.2 検索ファセット・タイプ

サポートされるファセット・タイプについて説明します。

検索ファセットを使用すると、ユーザーは複数の静的フィルタを同時に選択することで結果の絞り込みができます。

ページ・デザイナで検索ファセット・タイプを指定するには、「レンダリング」タブでファセットを選択して、プロパティ・エディタで「識別」「タイプ」属性を構成します。各ファセットに、動作を制御する追加の属性があります。特定の属性についての説明は、属性を選択して、中央ペインで「ヘルプ」タブをクリックします。

ヒント:

手動で検索ファセット、チェック・ボックス・グループ・ファセットおよび範囲ファセットを追加する例については、「ファセット検索の手動作成」を参照してください。

アプリケーション・ビルダーでは、次の検索ファセット・タイプがサポートされています:

  • チェック・ボックス・グループ - 複数の値をチェック・ボックスとして表示し、エンド・ユーザーが複数の値を選択できるようにします。チェック・ボックスとして表示されるアイテムには、LOVが必要です。選択されたボックスに対応する値は、1つのコロンで区切られた文字列に格納されます。

  • 入力フィールド - ユーザーがテキスト入力でフィルタ処理できるテキスト・フィールドを表示します。比較演算子は、開発者が設定するか、エンド・ユーザーが選択できます。

  • ラジオ・グループ - 複数の値をラジオ・ボタン・オプションとして表示し、エンド・ユーザーが1つの値を選択できるようにします。

  • 範囲 - 値セレクタの組込みリスト付きのアイテムを表示します。各オプションでは、下限から上限までの値の範囲を表します。ファセットは、単一または複数の選択と手動入力をサポートします。

    フィルタリングとカウントの計算では、指定した範囲の下限は常に含まれるように扱われ、上限は含まれません。LOV構文の例:

    • 100未満:

      |100

    • 100から500 (含まれない)の間:

      100|500

    • 500以上:

      500|

    DATEまたはTIMESTAMPの値には、YYYYMMDDHH24MISS標準形式を使用します。

  • 検索 - テキスト・フィールドを表示して、エンド・ユーザーが「ファセット検索」リージョンでファセットのリスト・エントリを検索できるようにします。「ファセット検索」リージョンでは、1つの検索ファセットがサポートされます。この検索ファセットは、その順序に関係なく、常にファセット・リストの先頭に示されます。

  • 選択リスト - 値セレクタの組込みリスト付きのアイテムが表示されます。エンド・ユーザーがアイテムをクリックすると、サポートされる値のリストが現在のアイテムに直接埋め込まれて表示されます。

    選択リストは、比較的小さな不連続のリストに最適です。エンド・ユーザーは、ポップアップ・ダイアログにフォーカスを変更する必要なく、非常に迅速にリストから値を選択できます。大きなリストの場合は、一般に「ポップアップLOV」が適してます。