16.9.4 Oracle TEXT検索の作成

Oracle TEXT索引がある表に基づいてOracle TEXT検索を作成します。

このトピックでは、Oracle TEXT索引がある表に基づいて検索ページを作成する方法について説明します。このタスクでは、単純なOracle TEXT索引を作成し、そのOracle TEXT索引を使用して検索構成を作成した後、ページの作成ウィザードを使用して検索ページを作成します。

ノート:

このトピックでは、アプリケーションと、サンプル・データセット「プロジェクト・データ」で使用可能なEBA_PROJECTS表およびEBA_PROJECT_TASKS表を基にした2つの対話モード・レポートが事前に作成されていることを前提にしています。

16.9.4.1 Oracle Text索引の作成

表に単純なOracle Text索引を作成する方法について学習します。

このトピックでは、サンプル・データセット「プロジェクト・データ」で使用可能なEBA_PROJECT_TASKS表に非常に単純なOracle Text索引を作成する方法について説明します。

ヒント:

Oracle Textは、問合せアプリケーションおよびドキュメント分類アプリケーションのテキスト用の索引付け、語とテーマの検索および表示機能を提供します。詳細は、『Oracle Textアプリケーション開発者ガイド』を参照してください

表に単純なOracle Text索引を作成するには:

  1. ワークスペースのホームページで、「SQLワークショップ」をクリックします。
  2. 「SQLコマンド」をクリックします。

    「SQLコマンド」ホームページが表示されます。

  3. コマンド・エディタに次のSQLコマンドを入力します。
    CREATE INDEX eba_project_tasks_ctx ON eba_project_tasks(DESCRIPTION) INDEXTYPE IS CTXSYS.CONTEXT;
  4. 「実行」([Ctrl]+[Enter])をクリックして、コマンドを実行します。

    「結果」ペインに結果が表示されます。

16.9.4.2 Oracle TEXT検索構成の作成

既存のOracle TEXT索引に検索構成を作成します。

検索構成には、検索可能なデータ・ソースに関する情報が含まれます。このタスクでは、EBA_PROJECT_TASKS表に作成された既存のOracle TEXT索引を使用して検索構成を作成します。

Oracle TEXT検索構成を作成するには:

  1. 「構成の検索」ページにアクセスします。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. アプリケーションのホームページで、「共有コンポーネント」をクリックします。
    4. 「ナビゲーションと検索」で、「構成の検索」をクリックします。
      「構成の検索」ページが表示されます。
  2. 「構成の検索」ページで、「作成」をクリックします。
    検索構成の作成ウィザードが表示されます。
  3. 詳細:
    1. 名前 - 検索構成の名前を入力します(例: Projects Tasks - TEXT)。
    2. 検索タイプ - 検索のタイプを選択します。オプションは次のとおりです。
      • 標準 - 表、SQL問合せ、RESTデータ・ソースなど、検索可能なデータ・ソースを定義します。検索は、LIKE式を使用してSQL問合せによって実行されます。

      • Oracle TEXT - すでにOracle TEXT索引が作成されている検索可能な表またはSQL問合せを定義します。検索は、言語およびファジー検索機能を提供するOracle TEXT機能を使用して実行されます。

      • Oracleユビキタス検索 - Oracleユビキタス検索索引を使用して検索します(Oracle Database 23ai以降が必要)。索引は、アプリケーションの解析スキーマに存在する必要があります。

      • リスト - 共有コンポーネントから選択されたリスト内で検索します。

      この例では、「Oracle TEXT」を選択します。

    3. 「次」をクリックします。
  4. ソース:
    1. ソース・タイプ - 検索構成のソースを指定します。Oracle TEXT検索のデータ・ソースは、表またはSQL問合せに基づくことができます。

      この例では、「表」を選択します。

    2. 表/ビューの所有者 - 作成している検索構成の基になる表の所有者を選択します。
    3. 表/ビューの名前 - 検索構成の基になる表またはビューを選択します。この例では、EBA_PROJECT_TASKSを選択します。
    4. 「次」をクリックします。
  5. 列のマッピング:
    1. 主キー列 - 検索構成のデータ・ソースの主キー列を選択します(例: ID)。
    2. Oracle Text索引列 - Oracle索引対応の列を選択します(例: DESCRIPTION)。
    3. タイトル列 - タイトルとして使用する列を選択します(例: NAME)。
    4. 説明列 - 説明として使用する列を選択します(例: DESCRIPTION)。
    5. アイコン・ソース - 検索結果のヘッダーに表示されるアイコンを構成します。オプションは次のとおりです。
      • イニシャル - タイトル列を使用して、アイコンをイニシャルとして表示します。
      • CSSクラス - 入力したCSSクラスを使用してアイコンを表示します。
      • クラス列 - アイコンのCSSクラスを含む選択した列を使用して、アイコンを表示します。

      この例では、デフォルトの「イニシャル」を受け入れます。

  6. 「検索構成の作成」をクリックします。

    検索構成が作成されます。「検索構成」、「編集」ページが表示され、「検索構成が作成されました。」というメッセージが表示されます。

  7. レポートにリンクするように検索構成を編集します。
    1. リンク、リンク・タイプ - リンクのタイプを選択します(「このアプリケーションのページにリダイレクト」など)。
    2. ページ - リダイレクト先のページを選択または入力します(例: 4)。
    3. 「変更の適用」をクリックします。
      「検索構成が更新されました。」というメッセージとともに「構成の検索」ページが表示されます。
  8. 「アプリケーションID」ブレッドクラムをクリックして、アプリケーションのホームページに戻ります。

16.9.4.3 Oracle TEXT検索ページの作成

ページの作成ウィザードを実行して、検索ページを作成します。

標準検索を作成する場合でも、Oracle TEXT検索を作成する場合でも、ページの作成ウィザードを実行することによる検索ページの作成には、同じステップが含まれます。ページの作成ウィザードによって検索フィールドが作成され、検索構成を選択するよう求められます。後でページ・デザイナで検索構成を追加することもできます。

検索ページには、検索フィールドと「検索結果」リージョンがあります。ページ・デザイナでは、「検索結果」リージョンに、共有コンポーネントで定義された検索構成にマップされる検索ソースが含まれています。

ページの作成ウィザードを実行して検索ページを作成するには:

  1. アプリケーションのホームページにナビゲートします。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
  2. 「アプリケーション」ホームページで、「ページの作成.」をクリックします
    「ページの作成」が表示され、「コンポーネント」「機能」および「レガシー・ページ」の3つのタブがあります。
  3. 「コンポーネント」で、「検索ページ」を選択します。
  4. ページ定義:
    1. ページ番号 - ページ番号はアプリケーション内のページを識別する整数値です。
    2. 名前 - このページのテキスト名を指定します(例: Search Projects - TEXT)。

      このテキストは、レポート・タイトルにも使用されます。ページの作成後は、ページ・デザイナでタイトルを変更できます。

    3. ページ・モード - ページ・モードを指定します。デフォルトの「標準」を受け入れます。
  5. 構成の検索 - このページで使用する検索構成を選択します(たとえば、Projects Tasks - TEXTを選択します)。
  6. ナビゲーション - デフォルトを受け入れ、「ブレッドクラムの使用」および「ナビゲーションの使用」を有効にします。
  7. 「ページの作成」をクリックします。

    ページ・デザイナが表示されます。

    「レンダリング」タブでは、ページ・アイテムPX_SEARCH (Xはページ番号)および「検索結果」リージョンに注意します。PX_SEARCHは、ユーザーが検索文字列を送信できる検索フィールドです。「検索結果」リージョンには、検索結果と、共有コンポーネントに保持されている検索構成にマップされる検索ソースの両方が含まれています。プロパティ・エディタで属性を編集することにより、検索の表示や動作をさらに微調整および制御できます。

  8. ページを実行してテストします。
    1. 「ページの保存と実行」をクリックします。
      検索ページが表示されます。
    2. 検索フィールドに、検索を入力し(例: bug)、[Enter]を押します。

    検索結果が表示されます。