20.14.3.2 タスク定義の作成

「共有コンポーネント」ページの「ワークフローと自動化」ヘッダーでタスク定義を作成します。

タスク定義を作成するには:

  1. アプリケーションを選択します。
  2. 「タスク定義」ページにナビゲートします。
    1. アプリケーションのホームページで、「共有コンポーネント」をクリックします。
    2. 「ワークフローと自動化」で、「タスク定義」を選択します。
  3. 「作成」をクリックします。
    タスク定義の作成ウィザードが表示されます。
  4. タスク定義名を指定し、メタデータを定義します。
    1. 名前 - 新しいタスク定義の名前を入力します。
    2. タイプ - 結果のあるタスクの場合は「承認タスク」、結果のないタスクの場合は「アクション・タスク」を選択します。
    3. 件名 - タスク定義の件名を指定します。
      例: Purchase Requisition for Order &ORDER_ID.ORDER_IDは、タスク定義の定義済パラメータです。ORDER_IDは、タスク作成時にパラメータ値に置き換えられます。
      置換文字列の詳細は、「タスクの置換文字列およびバインド変数」を参照してください。
    4. 静的ID - このタスク定義の静的IDを指定します。静的IDは、APEX_HUMAN_TASKパッケージ(APEX_HUMAN_TASK.CREATE_TASK)でタスクを作成する際に使用します。
      APEX_APPROVALは、APEX_HUMAN_TASKのシノニムです。
    5. 優先度 - タスクの優先度を設定します。1から5の間の数値を選択しますが、1は緊急で5は最低です。デフォルトの優先度は「3-中」です。
    6. 潜在的所有者 - タスクを所有するユーザー。
      潜在的所有者を動的に決定するには、「タスク定義の詳細」で参加者を編集します。承認タスクの場合、タスクを開始するユーザーは、潜在的所有者としてリストされていても、そのタスクを所有できません。アクション・タスクの場合、タスクを開始するユーザーはタスクの完了もできます。
    7. ビジネス管理者 - このタスク定義のすべてのタスクに対する管理権限を持つユーザー。
      ビジネス管理者を動的に決定するには、「タスク定義の詳細」で参加者を編集します。
  5. 「作成」をクリックします。
    「タスク定義の詳細」ページが開きます。
  6. 「タスク詳細ページの番号」を設定します。このアプリケーションについてタスク詳細ページがすでに存在する場合は、ここにページ番号を入力します。それ以外の場合は、「タスク詳細ページの作成」を選択して新しいページを作成します。
    タスク詳細ページでは、統合タスク・リスト・レポートでタスクが選択されている場合に、タスク・インスタンスの詳細を表示できます。「タスク詳細ページの編集」を参照してください。
  7. 「アクション・ソース」の設定 - タスク・アクションの実行時に評価されるデータのソースを指定します。
    これらのアクションは、表またはSQL問合せに基づいています。アクションSQL問合せは、バインド変数:APEX$TASK_PKを参照し、タスク詳細行の主キーの値にアクセスできます。
  8. 期日がISO/SQL間隔、SQL問合せ、ファンクション本体、PL/SQL式、スケジューラ式のいずれに基づいているかを指定して、期日タイプを設定します。
    • 「間隔」については、「期日間隔」を設定します - タスクの最終期限を指定するISOまたはSQL形式の期間。
    • 「SQL問合せ」、「ファンクション本体」または「式」については、「期日」を設定します - タスクの有効な期日を返すSQL問合せ、式またはファンクション本体。
    • 「スケジューラ式」については、「期日スケジューラ式」を設定します - データベース・スケジューラのカレンダ構文を使用して、期日をスケジュールします。例: first Friday of the month at 4:00 p.m.
  9. 「有効期限ポリシー」を設定します。
    • なし - 期日を過ぎた後も、タスクは現在の状態に維持され、所有者は引き続きタスクを承認または却下できます。このモードがデフォルトの設定です。
    • 失効 - 期日を過ぎると、タスクは失効します。失効したタスクを承認したり、却下することはできません。
    • 更新 - 期日を過ぎると、タスクは失効し、同じタスク定義から新しいタスクが作成されます。「更新」を選択した場合は、「最大更新回数」を設定して、タスクが自動的に更新される最大回数を指定します。タスクは99回まで更新できます。
  10. 追加の人をタスク定義に割り当てる参加者を作成します。
    1. 「行の追加」を選択します。
    2. 「参加者タイプ」を編集して、「潜在的所有者」または「ビジネス管理者」を選択します。
      承認タスクの場合、タスクを開始するユーザーは、潜在的所有者としてリストされている場合でも自分のタスクを承認できません。アクション・タスクの場合、タスクを開始するユーザーは自分のタスクの所有と完了ができます。
    3. 「値タイプ」を設定します。
      SQL問合せ、ファンクション本体、および式はすべて、ユーザーを動的に選択でき、単一のユーザー名または複数のユーザー名のカンマ区切りリストを返すことができます。
    4. 値を設定します。
  11. パラメータを設定します。
    1. 「行の追加」を選択し、パラメータ・フィールドに入力します。
    2. 静的ID - パラメータを参照するために使用する識別子。
    3. ラベル - タスク・パラメータのわかりやすい名前。
    4. データ型 - 「String」を選択します。
    5. 必須 - パラメータが必須であるかどうかを指定します。
    6. 表示可能 - パラメータをタスク詳細ページに表示できるかどうかを指定します。
    7. 更新可能 - タスクの開始後に「タスクの詳細」ページでパラメータを更新できるかどうかを指定します。
    8. コメント(オプション) - パラメータについて説明します。

    ノート:

    「タスク定義」で設定するパラメータは、ページ・プロセスでも設定する必要があります。「タスク定義からのタスクの作成」を参照してください。
  12. 「変更の適用」を選択して既存の変更をすべて保存した後、タスク定義名をクリックして編集を続行します。
  13. アクションを追加します。
    1. 「アクションの追加」をクリックします。
      「アクションの編集」ページが開きます。
    2. 名前 - タスク定義アクションの名前を入力します。
    3. タイプ - 「コードを実行」「電子メールの送信」または「プッシュ通知の送信」を選択します。
      「電子メールの送信」の場合、置換文字列が含まれる事前定義済の電子メール・テンプレートを使用できます。たとえば、タスクが承認または却下されたときのイニシエータへの通知電子メールを構成できます。詳細は、「電子メール・テンプレートの管理」を参照してください。
      タスク定義のプラグインが設定されている場合は、そのプラグインをここで使用できます。詳細は、「タスク定義プロセス・プラグインの作成について」を参照してください。
    4. 実行順序 - 実行順序を指定します。アクションは低いものから高いものへの数値順に実行されます。
    5. イベント時 - アクションをトリガーするイベントを選択します。
    6. 成功メッセージ - アクションが正常に処理されたことを示す成功メッセージを入力します。「エラー処理」セクションの「ログ・メッセージ」属性が「すべて」または「成功」に設定されている場合、成功メッセージがタスク履歴に含まれます。
  14. アクション・タイプを構成します。
    • 「コードを実行」の属性を設定します。
      • 位置 - PL/SQLコードを「ローカル・データベース」で実行するのか、「REST対応SQLサービス」で実行するのかを指定します。
      • 言語 - コードの評価に使用する言語を選択します。
      • コード - 実行するPL/SQLコードを指定します。
        • タスク定義アクション問合せの列値は、:EMPNO:ENAMEなどの列名によってバインド変数として使用できます。バインド変数の詳細は、「タスクの置換文字列およびバインド変数」を参照してください。「例」セクションを展開すると、コード例を確認できます。
    • 「電子メールの送信」の属性を設定します。
      • 差出人 - 電子メールの送信者として表示される電子メール・アドレス。
      • 宛先 - 電子メールの受信者。
      • CC - カーボン・コピー電子メールの受信者。
      • BCC - ブラインド・カーボン・コピー電子メールの受信者。
      • 返信先 - 返信の送信先の電子メール・アドレス。空白のままにすると、「差出人」の電子メールが使用されます。
      • 電子メール・テンプレート - 電子メール・テンプレートを選択し、プレースホルダ値を設定します。詳細は、「電子メール・テンプレートの管理」を参照してください。
      • 件名 - 電子メールの件名。
      • ボディ・プレーン・テキスト - 電子メールのテキスト。受信者の電子メール・クライアントでリッチ・テキストがサポートされていない場合、プレーン・テキストが使用されます。詳細は、アプリケーション内ヘルプ・テキストを参照してください。
      • ボディHTML - 電子メールのHTMLテキスト。詳細は、アプリケーション内ヘルプ・テキストを参照してください。
      • 添付SQL - 電子メールにファイルとして添付される1つ以上のBLOBを返すSQL文を入力します。
    • 「プッシュ通知の送信」の属性を設定します:
      • 宛先 - プッシュ通知を受信するアプリケーション・ユーザーのユーザー名。通知を受信するには、まずユーザーがアプリケーションをサブスクライブする必要があります。ユーザー名は大文字と小文字が区別されます。
      • タイトル - プッシュ通知のタイトル。
      • 本文 - プッシュ通知の本文。
      • リンク・ターゲット - ユーザーがプッシュ通知をクリックしたときに開くページのURL。デフォルトでは、アプリケーションのホームページが表示されます。&COLUMN_NAME.構文で、&APP_ID.&SESSION.および&DEBUG.置換文字列を使用すると、ターゲット・ページで行IDまたは主キーを設定することや、追加の属性値を設定できます。URL構文の詳細は、「f?p URL構文の理解」を参照してください。
  15. エラー処理の設定:
    1. エラー・メッセージ - 実行中にアクション・エラーが発生した場合にタスク・ログに追加できるエラー・メッセージを入力します。「エラー処理」セクションの「ログ・メッセージ」属性が「すべて」または「失敗」に設定されている場合、エラー・メッセージがタスク履歴に含まれます。#SQLERRM#を実際のORAエラー・メッセージのプレースホルダとして使用します。
    2. エラー時に実行停止 - 現在のタスクの処理をエラー発生後に停止する場合に有効にします。後続のアクションは処理されず、タスクはERRORED状態になります。
    3. ログ・メッセージ - タスク履歴に記録されるアクションを指定します。「なし」、「成功」、「失敗」および「すべて」の中から選択できます。アクションが履歴に記録されるときには、「成功メッセージ」または「エラー・メッセージ」のテキストが含まれます。
  16. アクションの構成を完了させます。
    1. 条件タイプ - このアクションを実行するために満たす必要がある条件タイプを選択します。
    2. ビルド・オプション - このアクションのビルド・オプションを選択します。ビルド・オプションによって、アプリケーション内のコンポーネントが有効かどうかが決定されます。
    3. コメント - ここに開発者ノートを入力します。これらのコメントはアプリケーション・ビルダーにのみ表示され、アプリケーションには表示されません。
  17. 「作成」をクリックして、タスク定義に戻ります。
  18. このタスク定義のコメントを追加します。
  19. 「変更の適用」をクリックします。
APEXにより、タスク定義が作成されます。