B.9 Docker SwarmでのMicroTxへのアクセス
MicroTxにアクセスするには、内部URLまたは外部URLを使用します。MicroTxに、サービスをデプロイしたDockerレジストリ内からアクセスするか、Dockerレジストリ外からアクセスするかに応じて、異なるURLを使用します。
TLSを有効にした場合は、HTTPSプロトコルを使用してサービスにアクセスします。TLSを無効にした場合は、HTTPプロトコルを使用してサービスにアクセスします。
MicroTxにアクセスするための内部URL
内部URLを使用して、サービスをデプロイしたDockerレジストリ内からMicroTxにアクセスします。
内部でMicroTxにアクセスするには、次の形式でURLを作成します:
http://internalHostname:listenAddr/api/v1
説明
internalHostname
:tcs-docker-swarm.yaml
ファイルのtmmAppName
プロパティに入力した名前。たとえば、tmm-app
です。listenAddr
:tcs-docker-swarm.yaml
ファイルのlistenAddr
プロパティに入力したポート番号。たとえば、9000
です。このポートを介したHTTPSまたはHTTPトラフィックを許可するために必要なネットワーキング・ルールを設定したことを確認します。
前述の例の値に基づくと、MicroTx URLの例はhttp://tmm-app:9000/api/v1
またはhttp://localhost:9000/api/v1
です。
Dockerレジストリ内のすべての通信では、HTTPプロトコルが使用されます。
MicroTxにアクセスするための外部URL
外部URLを使用して、サービスをデプロイしたDockerレジストリの外部からMicroTxにアクセスします。たとえば、トランザクション・イニシエータ・アプリケーションとMicroTxを異なるDockerレジストリにデプロイする場合です。このようなシナリオでは、トランザクション・イニシエータ・アプリケーションは外部URLを使用してMicroTxにアクセスします。
外部からMicroTxにアクセスするには、次の形式でURLを作成します:
https://externalHostname:listenAddr/api/v1
説明
externalHostname
: 作成したDockerレジストリのIPアドレス。たとえば、198.51.100.1
です。listenAddr
: MicroTxのtcs-docker-swarm.yaml
のlistenAddr
プロパティに入力したポート番号。たとえば、5000
です。このポートを介したインバウンドおよびアウトバウンドのHTTPSまたはHTTPトラフィックを許可するために必要なネットワーキング・ルールを設定したことを確認します。
前述の例の値に基づくと、MicroTx URLの例はhttps://198.51.100.1:5000/api/v1
です。
次のコマンドに示すように、DockerレジストリのIPアドレスをREGISTRY_IPADDR
という名前の環境変数に格納します。
export REGISTRY_IPADDR=192.0.2.1
これを行わない場合は、必要なときに、コマンドでIPアドレスを明示的に指定する必要があります。
親トピック: Docker Swarmへのインストール