B.10 DockerコンテナでのMicroTxの実行

さらに、別のDockerコンテナでMicroTxを使用できます。この項の手順に従って、HTTPSポートでMicroTxをローカルに実行します。

Docker Swarmでサンプル・アプリケーションとともにMicroTxを実行するには、「Docker SwarmでのサンプルLRAアプリケーションの実行」を参照してください。
開始する前に、MicroTx Dockerイメージをロードし、tcs.yamlファイルを更新していることを確認してください。tcs.yamlファイルは、ローカル・マシンのinstallation_directory/otmm-<version>/otmm/imageにあります。このファイルには、MicroTxのデプロイメント構成の詳細が含まれています。tcs.yamlファイルおよびtcs-docker-swarm.yamlファイルのプロパティは類似しています。構成の詳細は、tcs-docker-swarm.yamlファイルの構成を参照してください。
  1. tcs.yamlファイルを証明書およびキー・ファイルとともに現在のディレクトリに配置します。tcs.yamlファイルのtmmConfiguration.serveTLS.enabledtrueに設定してTLSを有効にした場合は証明書およびキー・ファイルを現在のディレクトリにコピーする必要があります。
  2. tcs.yamlファイルに指定されている構成詳細を使用して、MicroTxを実行します。

    サンプル・コマンド

    docker container run --name otmm -v "$(pwd)":/app/config \
    -w /app/config -p 9000:9000/tcp --env CONFIG_FILE=tcs.yaml \
    --add-host host.docker.internal:host-gateway -d tmm:<version>

    説明

    • otmmは、作成するコンテナの名前です。
    • -v "$(pwd)":/app/configは、現在のディレクトリを/app/configパスのコンテナにマウントします。この例では、tcs.yamlファイルは現在のディレクトリにあります。
    • -w /app/configは、作業ディレクトリを/app/configとして指定します。このサンプル・コマンドでは、ボリュームも-vフラグに指定された値に基づいてこのディレクトリにマウントされるため、/app/configはデフォルトの作業ディレクトリのままです。
    • --env CONFIG_FILE=tcs.yamlは、tcs.yamlファイルの場所を指定します。この例では、tcs.yamlファイルは現在のディレクトリにあります。
    • tmm:<version>は、ローカルDockerリポジトリにロードしたMicroTx Dockerイメージです。
  3. インストールが完了したら、MicroTxにアクセスできます。次のコマンドを実行して、MicroTxにアクセスできることを確認します。
    curl --cacert localhost.pem \
              -v -X POST  \
              -H "Content-Type: application/json" \
              https://localhost:9000/api/v1/xa-transaction

次の章では、環境にサンプル・アプリケーションをインストールして実行する手順について説明します。サンプル・アプリケーションのデプロイを参照してください。