4.4 MicroTxへのアクセス
MicroTxにアクセスするには、アクセスに使用するポート番号、ホスト名およびプロトコルを指定します。HTTPプロトコルはテスト環境または開発環境でのみ使用することをお薦めします。本番環境では、HTTPSプロトコルを使用する必要があります。
MicroTxにアクセスするには、内部URLまたは外部URLを使用します。MicroTxに、サービスをデプロイしたKubernetesクラスタ内からアクセスするか、別のKubernetesクラスタからアクセスするかに応じて、異なるURLを使用します。
MicroTxにアクセスするための内部URL
内部URLを使用して、サービスをデプロイしたKubernetesクラスタ内からMicroTxにアクセスします。たとえば、トランザクション・イニシエータ・アプリケーションとMicroTxを同じKubernetesクラスタにデプロイした場合です。
MicroTxにアクセスするには、次の形式でURLを作成します:
http://internalHostname:internalPort/api/v1
説明
internalHostname
: MicroTxのvalues.yaml
のtmmAppName
プロパティに入力した名前。たとえば、tmm-app
です。internalPort
: MicroTxのvalues.yaml
のport
プロパティに入力したポート番号。たとえば、9090
です。このポートでのHTTPSトラフィックを許可するために必要なネットワーキング・ルールを設定したことを確認します。
前述の例の値に基づくと、MicroTx URLの例はhttps://tmm-app:9000/api/v1
です。
コンテナ内のすべての通信はHTTPプロトコルを使用します。通信が経由するEnvoyプロキシでmTLSが使用されるためです。
MicroTxにアクセスするための外部URL
外部URLを使用して、サービスをデプロイしたKubernetesクラスタの外部からMicroTxにアクセスします。たとえば、異なるKubernetesクラスタにトランザクション・イニシエータ・アプリケーションおよびMicroTxをデプロイする場合です。このようなシナリオでは、トランザクション・イニシエータ・アプリケーションは外部URLを使用してMicroTxにアクセスします。
外部からMicroTxにアクセスするには、次の形式でURLを作成します:
https://externalHostname:externalPort/api/v1
説明
https
は、Istioイングレス・ゲートウェイで許可されるプロトコルです。http
またはhttps
のいずれかを指定できます。externalHostname
: Istioイングレス・ゲートウェイのロード・バランサのIPアドレス。Istioイングレス・ゲートウェイのIPアドレスの確認を参照してください。たとえば、192.0.2.1
です。externalPort
: Istioイングレス・ゲートウェイのロード・バランサのポート番号。このポートでインバウンドおよびアウトバウンド・トラフィックを許可するために必要なネットワーク・ルールを作成する必要があります。たとえば、443
です。
前述の例の値に基づくと、MicroTx URLの例はhttps://192.0.2.1:443/api/v1
です。
親トピック: Kubernetesクラスタへのインストール