5.1 23.4.2へのアップグレード

MicroTx 23.4.2には、追加の機能があります。

次のステップは、MicroTxの以前のリリースをすでにインストールしており、23.4.2の最新の機能を利用する場合にのみ実行してください。新機能の詳細は、「MicroTxの新機能」を参照してください。

MicroTx 23.4.2をインストールしている場合は、この手順をスキップします。

23.4.2にアップグレードするには:
  1. 開始する前に、ストアド・プロシージャを作成して実行する権限をデータ・ストア・ユーザーに付与します。このタスクは、Oracle Databaseをデータ・ストアとして使用する場合にのみ実行します。

    サンプル・コマンド

    grant create procedure to <data_store_user>;

    ここで、<data_store_user>は、データ・ストアにアクセスできるユーザーの名前です。

    MicroTxコーディネータは、サービスの開始時にストアド・プロシージャを作成します。この必須権限がない場合、サービスは開始されません。

  2. https://www.oracle.com/database/transaction-manager-for-microservices/で、MicroTxのダウンロードをクリックし、MicroTxインストール・バンドル(.zipファイル)をダウンロードします。
  3. ローカル・マシンに新しいディレクトリを作成します。
  4. ZIPファイルの内容を、作成した新しいディレクトリに抽出します。
    unzip otmm-23.4.2.zip

    MicroTxの以前のバージョンのインストーラ・ファイルは上書きしないでください。

  5. 次のコマンドを実行し、抽出されたファイルのリストを表示します。
    ls -lR otmm-23.4.2

    これには、トランザクション・コーディネータの更新されたイメージが含まれます(installation_directory/otmm-23.4.2/otmm/image/tmm-23.4.2.tgz)。次のステップでは、このファイルを使用して、既存のトランザクション・コーディネータ・イメージを更新します。

  6. トランザクション・コーディネータ・イメージをローカル・リポジトリにロードし、イメージにタグ付けしてからイメージをプッシュします。
  7. トランザクション・コーディネータのYAMLファイルを、リポジトリ内の最新イメージの名前で更新します。最新の機能を使用する場合は、これらの機能を使用するために必要なタスクを完了し、プロパティ値でYAMLファイルを更新します。
  8. KubernetesクラスタにMicroTxをインストールした場合は、次のコマンドを実行してアップグレードを完了します。

    構文

    helm upgrade <release name> --namespace <namespace> <chart directory> --values <path_to_updated_values.yaml>

    次のサンプル・コマンドは、otmmネームスペースのtmm-appという名前のMicroTxアプリケーションをアップグレードします。

    helm upgrade tmm-app --namespace otmm tmm --values tmm/values1.yaml

    説明

    • tmm-appは、アップグレードするMicroTxアプリケーションの名前です。
    • otmmは、MicroTxをインストールしたKubernetesクラスタ内のネームスペースです。
    • installation_directory/otmm-23.4.2/otmm/helmcharts/tmmは、MicroTxchart.yamlファイルを含むフォルダです。
    • installation_directory/otmm-23.4.2/otmm/helmcharts/tmm/values1.yamlは、ローカル・マシン内のvalues1.yamlファイル(アプリケーションの更新されたマニフェスト・ファイル)の場所です。このファイルには、MicroTxの更新されたデプロイメント構成の詳細が含まれています。
  9. 最新のJava用MicroTxクライアント・ライブラリ・ファイルをインストールします。「MicroTxライブラリ・ファイルのインストール」を参照してください。