10.5 スケール・アップまたはスケール・ダウン
MicroTxをインストールしたKubernetesクラスタをスケール・アップして、大量のリクエストを処理します。リクエスト数が少ない場合は、リソースを効率的に使用するようにスケール・ダウンします。
レプリカ数は、一度に実行するMicroTxインスタンスのレプリカの数です。
次のステップを実行して、MicroTxをインストールしたKubernetesクラスタをスケーリングします:
- 任意のテキスト・エディタで、更新された
replicaCount
値を含むYAMLファイルを作成します。次の例では、replicaCount
値が3と示されています。tmmReplicaCount: 3
- YAMLファイルを検証して保存します。
- 次のコマンドを実行して、
scale.yaml
ファイルに指定されているreplicaCount
値に基づいてMicroTxをインストールしたKubernetesクラスタをアップグレードします。
構文
helm upgrade <release name> --namespace <namespace> --reuse-values --values scale.yaml <chart directory>
一般的なコマンド・パラメータおよびコマンド・オプションの詳細は、コマンドの一般的な構文を参照してください。
例
次のコマンドは、otmm
ネームスペースのKubernetesクラスタを、scale.yaml
ファイルに記載されている詳細でスケーリングします。
helm upgrade otmm --namespace otmm --reuse-values --values scale.yaml otmm-RELEASE\otmm\helmcharts
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使用上のノート
このコマンドを実行した場合、Kubernetesクラスタは再作成されません。指定したレプリカ数に基づいて、Kubernetesは新しいレプリカを起動するか、指定されたレプリカ数と一致するように既存のレプリカを停止します。
Helmによってローリング・アップグレードが実行されます。古いレプリカが徐々に削除される一方で、新しいレプリカが起動されます。トラフィックは古いレプリカから新しいレプリカに徐々に移行されます。古いレプリカは、すべてのトラフィックが新しいレプリカに移行されるまで終了しません。こうすることにより、処理中のトランザクションが失われることはありません。
親トピック: トランザクション・コーディネータの管理