5.2.3.2 クライアント開始の停止

TMA TCP for IMS製品では、リモートのクライアント・リクエストまたはリモートのクライアント・リクエストに対するレスポンスによる停止を開始するように構成できます。これは、z/OSコンソールからのオペレータ・コマンドからではなく、リモート・システムからTMA TCP for IMSを停止する必要がある場合に役に立つことがあります。

停止のリクエストは、IMSサーバー・リクエストのユーザー・リクエスト・データ、またはIMSサーバー・レスポンスのユーザー・レスポンス・データに、次のフォーマットで変更コマンドを埋め込むことによって行います。

コマンドのフォーマットは「メッセージ・フォーマット」のトピックのリスト5-3に従います。指定したjobnameが正しくない場合、TMA TCP for IMSは単にそのコマンドを無視し、通常のリクエストまたはレスポンスとして処理します。

ノート:

この機能を使用するには、構成ファイルのSYSTEM文(デフォルトはNO)にCLIENTSHUTDOWN=YESを指定する必要があります。そうでない場合、TMA TCP for IMSは、停止処理を開始するリモート・クライアント・リクエストを無視します。

リスト5-3 クライアント開始の停止の構文

F jobname TERM=type

jobname

TMA TCP for IMSに割り当てられたz/OSのジョブ名です。

TERM= type

システムの停止方法です。typeの値は次のとおりです。

STOP

通常の停止です。TERM=STOPを指定した場合、TMA TCP for IMSは、オペレータがz/OSコンソールからSHUTDOWNコマンドを入力したときと同じように、通常の停止処理を開始します。

DUMP

ダンプを出力して中断します。TERM=DUMPが指定された場合、TMA TCP for IMSはU3166の中断を発行します。SYSUDUMP DD文がJCLに含まれている場合は、標準的なz/OSダンプが生成されます。