6.4.1 文字列変換を実行するオプションの設定

文字列変換オプションを設定するには、UBBCONFIGファイルのゲートウェイ・サーバー(GWSNAX)定義を構成する際にCLOPTパラメータを使用します。CLOPTパラメータの-tオプションを次の表に示すいずれかの値に設定すると、ゲートウェイにより該当する文字列変換が実行されます。次の構文形式を使用します。

CLOPT=”-- -t {number} [-c {value}]”

このパラメータでは、引数およびオプションは次のように定義されています。

CLOPT
このパラメータでは、ATMIパラメータを指定して、サーバー定義でコマンド行オプションを指定できるようにします。
--は、システムが認識する引数の最後と、サーバー内のサブルーチンに渡す引数の最初をマークします。-tオプションなどアプリケーション固有の引数をサーバーに指定する場合、このオプションは必須です。
-tは、CからCOBOLへの文字列変換を確立するOracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNAオプションです。
{number}は、次の表に示すように、ゲートウェイが実行する文字列変換のタイプを示します。

ノート:

サーバー定義にCLOPTパラメータの-tオプションを設定しない場合は、デフォルトでゲートウェイは文字列変換を実行しません。

表6-4 CからCOBOLへの文字列変換

CLOPTの-tパラメータの値 ATMIアプリケーションの言語 ホスト・アプリケーションの言語
未設定 文字列変換は未設定
1 C COBOL
2 COBOL C
3 C C
4 COBOL COBOL

これらのオプションは次のように機能します。

オプション値1:
ホストへのアウトバウンド・メッセージの場合、Cの文字列フィールドはCOBOLの文字列フィールドに変換されます。null文字で開始されて定義済の文字列長まで存在するすべての文字は空白に変換され、フィールド長は1のみ減ります。
ホストからのインバウンド・メッセージの場合は、COBOLの文字列フィールドがCの文字列フィールドに変換されます。-cオプションを指定していない場合、後続の空白0x40がnull文字(ゼロ値)に変換されて、フィールド長は1増えます。-cオプションを指定した場合、-cの値でエンコードされた後続の文字がnull文字(ゼロ値)に変換されて、フィールド長は1増えます。
オプション値2:
ホストへのアウトバウンド・メッセージの場合、COBOLの文字列フィールドはCの文字列フィールドに変換され、後続の空白はnull文字(0(ゼロ)値)に変換されてフィールド長が1のみ増えます。
ホストからのインバウンド・メッセージの場合は、Cの文字列フィールドがCOBOLの文字列フィールドに変換されます。-cオプションを指定しない場合、null文字から定義済の文字列長までのすべての使用可能な文字が空白(0x40)に変換されて、フィールド長は1減ります。cオプションを指定した場合、null文字から定義済の文字列長までのすべての使用可能な文字が、-cオプションで指定した値に変換されて、フィールド長は1減ります。
オプション値3および4:
互換性のある言語で作成されたプログラム間の文字列変換は行われません。

例:

次のサーバー定義の例では、このスイッチを使用して、Cで作成されたATMIアプリケーションとCOBOLで作成されたホスト・アプリケーション間での文字列変換を設定しています。

*SERVERS
GWSNAX SRVGRP=GROUP1 SRVID=5 CLOPT=”-A -- -t 1”