11.3 ステップ3: TMA SNAの構成およびデプロイ

  1. オープン・システムにOracle TMA for SNA Gatewayをインストールし、z/OSにOracle TMA for SNA CRMをインストールします。詳細は、「Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNAの概要」を参照してください。
  2. SNAX::::という1行を$TUXDIR/udataobj/DMTYPEに追加します。
  3. Tuxedo UBBCONFIGで、次のように構成します:
    • 次のリストに示すように、2つのGROUPエントリと3つのSERVERエントリを追加します。

      リスト UBBCONFIG構成

      *GROUPS
      
      DMGRP    GRPNO=**NN**   LMID=**LMNAME**
      GWGRP1   GRPNO=**MM**   LMID=**LMNAME**
      
      *SERVERS
      DMADM       SRVID=**nnn**       SRVGRP=DMGRP
      GWADM       SRVGRP=GWGRP1 SRVID=**nnn** 
                  REPLYQ=N RESTART=Y 
      GWSNAX      SRVGRP=GWGRP1 SRVID=**nnn** 
                  RQADDR="**SNADOM**" REPLYQ=N RESTART=Y
                CLOPT="-A -- -b"

      ノート:

      • GRPNOパラメータは数値で、ubbconfigに定義されているすべてのグループで一意である必要があります。LMIDLMNAMEパラメータは、ubbconfig*MACHINESセクションに定義されているLMIDのいずれかである必要があります。LMIDが複数あるMP構成では、GWSNAXサーバーがクラスタ内のすべてのマシン間でレプリケートされるように、複数のグループ(LMIDごとに1つ)を定義することをお薦めします。
      • **nnn**はサーバーID番号で、グループ内のサーバーごとに一意である必要があります。RESTART=Yを推奨します。z/OSでGWSNAXとCRMの間にルーターまたはファイアウォールがあり、接続が定期的に切断される場合は、CLOPT-bを推奨します。このオプションによってハートビート・モードがアクティブになり、これは接続性の維持に役立ちます。

        ubbconfigの更新後、次の点を確認します:

        • Tuxedoドメインが実行中ではなくなります(そうでない場合はtmshutdownを実行してください)。tmloadcfを実行して、更新したubbconfigをコンパイルします。
        • BDMCONFIG環境変数が、最新のコンパイル済のbdmconfigファイルを指します。
        • ULOGは、tmbootを実行してGWSNAXでTuxedoドメインを起動した後、CRMとの接続を確立します。
        • CRM側にログオンすると、リモートCICSリージョンとの接続を確立できます。
        詳細は、「システムの構成および起動」を参照してください。
    • (オプション)サービス・レベル・セキュリティを有効にします。

      リスト UBBCONFIGでのサービス・レベル・セキュリティの有効化

      *RESOURCES 
      SECURITY          USER_AUTH
      *SERVERS
      AUTHSVR           SRVGRP=GROUP0 SRVID=2 CLOPT="-A"
    • *SERVERSセクションにARTTCPL ARTADM ARTCNX ARTTSQ ARTSTRN ARTDPLを追加します。
  4. DMCONFIGを構成します:

    Tuxedo dmconfigファイルを使用して、TMA SNA接続経由でアクセスするCRMパラメータおよびサービスを定義します。これらのパラメータには、ローカルに使用されるものもあれば、接続属性を動的に構成するために接続の確立時にGWSNAXによってz/OS上のCRMに送信されるものもあります。これまでに指定した構成パラメータの一部は、dmconfigDM_SNASTACKSDM_SNALINKSおよびDM_REMOTE_SERVICESセクションで使用されています。

    新しいdmconfigを構築している場合、次のリストをメインフレーム接続に合せて調整する必要がある可能性があります。同じCRM接続についてそれがすでに存在する場合は、DM_SNASTACKSDM_SNALINKSおよびDM_REMOTE_SERVICESセクションの関連するエントリを既存の構成にマージするだけで済みます。次のリストでは、環境に従って変更する必要がある箇所を太字で示しています:

    リスト サンプルのDMCONFIG構成

    *DM_LOCAL_DOMAINS 
    simpsnad 
            GWGRP=GWGRP1 // same as GWSNAX group in ubbconfig 
            TYPE=SNAX 
            DOMAINID="simpsnad"
            DMTLOGDEV=**/tuxedo/path/to/DMTLOG** //GWSNAX domain TLOG file name
    *DM_REMOTE_DOMAINS 
    MVSDOM TYPE=SNAX 
    DOMAINID="MVSDOM" 
    *DM_SNACRM
    simpcrm SNACRMADDR="//host.name:NNNN" //host:port of CRM
            NWDEVICE="/dev/tcp" 
            LDOM="simpsnad" 
    *DM_SNASTACKS 
    stack1
            SNACRM="simpcrm" 
            STACKTYPE="VT210" 
            LOCALLU="**LUNAME**"       // NETNAME in VTAM CONNECTION definition  
            LTPNAME="*"
            STACKPARMS="host.name"    //same as CRM host name
    *DM_SNALINKS 
    link1   STACKREF="stack1"        //Reference to DM_SNASTACKS entry name 
            RDOM="MVSDOM"           //Reference to DOMAINID in DM_REMOTE_DOMAINS 
            LSYSID="OT12"           //VTAM connection name
            RSYSID="**CICX**" 
            RLUNAME="**CICSAPPL**"  //CICS APPLID of CICS region
            MODENAME="**SNANAME**" //MODE NAME in SESSION definition.
            SECURITY="LOCAL"      //if you want to use security features, refer 
    to documentation   
            STARTTYPE="COLD"
            MAXSESS=20
            MINWIN=20 
            MAXSYNCLVL=2 
            *DM_LOCAL_SERVICES 
            *DM_REMOTE_SERVICES
            SVSN_**PROGY** AUTOTRAN=N 
            LDOM="simpsnad"         //Reference to DOMAINID in DM_LOCAL_DOMAINS 
            RDOM=MVSDOM             //Reference to DOMAINID in DM_REMOTE_DOMAINS     
            CONV=N 
            RNAME="**PROGY**"      //Reference to program name defined in remote 
    CICS region      
  5. tmloadcfを使用して、UBBCONFIGをロードします。

    アプリケーション・パスワードは、ARTCICSのものと一致する必要があります。

  6. dmloadcfを使用して、DMCONFIGをロードします。
  7. Tuxedoに付属のツールを使用してTuxedoユーザーを追加します。

    tpgrpadd tuxgrp tpusradd -g tuxgrp tuxusr

    tuxgrpおよびtuxusrを独自のものに置き換えます。3つのファイル(tpgrptpusrおよびtpacl)が生成されます。
  8. dmadminでユーザー・マッピングを追加します:
    addusr -d SNAXDOM -R MVSDOM -u “mfusr” -w
    addumap -d SNAXDOM -R MVSDOM -p “tuxusr” -u “mfusr”
  9. サービス・レベル・セキュリティが有効である場合は、tuxusr/パスワードでCICSにログオンします。