4.2.5.4 リモート・サービスの定義
SERVICE TYPE=REMOTE
文には、TMA TCP for IMSのアクセス先のリモート・サービスを定義します。それぞれの文に指定する内容は次のとおりです:
- 対応するローカル・サービス名とリモート・サービス名。
- ローカル・サービス名は、IMSクライアント・トランザクションがサービスのリクエストに使用する名前です。リモート・サービス名は、リモート・システム上に定義されているとおりのサービス名です。これらを同じにする必要はありませんが、リモート・サービス名はリモート・システムの構成と同じでなければなりません。
- サービスを提供するリモート・システム(論理マシン識別子)。
- サービスを提供するリモート・システムは論理マシン識別子で識別されますが、この識別子は、
GATEWAY TYPE=REMOTE
文に指定されている論理マシン識別子と一致する必要があります。 - リクエストの処理の制限時間。
- 制限時間(秒単位)にはリモート・システムに送信されたリクエストに対するレスポンスが戻されるまで待機する時間を指定し、この時間が経過すると、リクエストがタイムアウトになり、この先にレスポンスが送信されてくることはないと判断されます。ネットワークの待機時間やシステム全体の負荷を考慮した合理的な許容時間を指定します。正常な状態にもかかわらずリクエストがタイムアウトになる可能性があるため、小さい値は避けるようにしてください。
ノート:
同じ(ローカル・)サービス名に対して複数のSERVICE TYPE=REMOTE
文を指定することも可能です。この場合は、それぞれの文に別々のリモートの論理マシン識別子を指定する必要があります。このようにすると、サービスを提供する複数のリモート・システムの間でTMA TCP for IMSが各サービスに対するリクエストを分散できるようになるため、負荷が分散されスループットが全体的に向上します。