2.3 TMA TCP Gatewayによるデータの変換
TMA TCP GatewayがリモートのOracle Tuxedoシステム環境に合わせてデータのレイアウトと型を変換するため、CICSプログラマがリモートのOracle Tuxedoシステムを意識したデータを用意る必要はありません。
このような高度な透過性を実現する上で、TMA TCP Gatewayの構成が大きな意味を持ちます。このメカニズムによって、ネーミング・ルールやデータ・フォーマットのような環境の違いがプログラマやプログラムから遮蔽されます。
すべてのデータはリモートのTMA TCP Gatewayによって自動的に変換および翻訳されますが、データがどのように操作されているのかCICSプログラマが理解できるように、実装されているルールについて次の項で説明します。ここで記載している情報は、Oracle Tuxedo環境の観点から記載されています。
リモートのOracle Tuxedoシステム上のクライアント・プログラムが、異なるモデルのコンピュータ上のサービス・ルーチンとの間でデータを送受信する際に、データは必要に応じてTMA TCP Gatewayによって自動的に変換されます。変換の処理内容は、ワード長やバイト・オーダーのような属性を変更することで、そのデータ型本来の表現をそのまま移し替えることです。
次の項から、TMA TCP Gatewayがデータを変換する際の基本的なルールについて説明し、TMA TCP Gatewayが文字列データと数値データをどのように処理しているのかの詳細についても説明します。