データ保持再プロビジョニング: データベース

データ保持再プロビジョニング・プロセスでのデータベースの更新に関するFAQをご確認ください。

データ保持再プロビジョニング・プロセスの完了後にローカル・ファイル・システム上にデータベース・ホームはありますか?

いいえ。ローカル・ファイル・システム上のデータベース・ホームは、システムの再イメージ化時に削除されます。

データ保持再プロビジョニングを使用するときはデータベースのカスタマイズ内容を把握しておく必要がありますか?

データベース・ホームに加えたカスタマイズ(SQL*Plusログイン・ファイルなど)はすべて、データ保持再プロビジョニング・プロセスの間に失われます。ノードを再イメージ化する前にユーザーがカスタマイズ内容のバックアップを作成する必要があります。これらの変更内容を、odacli restore-node -dのジョブが正常に完了した後に手動で適用する必要があります。

データ保持再プロビジョニング・プロセスを実行するとTDEウォレット(つまり、パスワード保護ウォレット(ewallet.p12)や自動ログイン・ウォレット(cwallet.sso))がなくなりますか?

いいえ。TDEウォレットはDATAロケーションに配置されており、データ保持再プロビジョニング・プロセスではDATAロケーションにあるコンテンツは消去されないため、データ保持再プロビジョニング・プロセスが完了してもTDEウォレットはなくなりません。

データ保持再プロビジョニング・プロセスの完了後にTDEデータベースのデータベース初期化パラメータWALLET_ROOTおよびTDE_CONFIGURATIONをリセットする必要がありますか?

いいえ。データ保持再プロビジョニング・プロセスを実行してもデータベース初期化パラメータWALLET_ROOTおよびTDE_CONFIGURATIONは削除されないため、DPRの完了後にこれらのパラメータ値をリセットする必要はありません。

リポジトリをデータベース・クローンで再度更新する必要があるのはなぜですか?

再イメージ化の前にローカル・ディスクに存在していたデータベース・ホームは、消去されます。これらは、共有データベース・ホームのファイル・システムに再度作成する必要があります。クローンを使用できない場合は、リポジトリの更新を求められます。

データベース・ホームに対するカスタマイズもリストアされますか?

いいえ。再イメージ化の前に、カスタマイズされている可能性があるファイルをすべて保存する必要があります。odacli restore-node -dのジョブが正常に完了した後に、そのカスタマイズ内容を手動で適用する必要があります。

事前チェック「Validate TDE wallet presence」が適用されるのはどのタイプのデータベースですか?

事前チェック「Validate TDE wallet presence」は、「TDE wallet management」属性が値「EXTERNAL」に設定されているTDE対応データベースに適用されます。

「TDE wallet management」が「EXTERNAL」の場合、ウォレットの保存とリストアはデータ保持再プロビジョニング・プロセスによって実行されますか?

いいえ。TDEウォレットの保存とリストアは、データ保持再プロビジョニング・プロセスによって実行されません。TDEウォレット(ewallet.p12cwallet.sso)は、ユーザーがdbhome/admin/db_uniquename/walletsの場所にコピーし、データ保持再プロビジョニング・プロセスが正常に完了した後に以前の場所にリストアする必要があります。

事前チェック「TDE wallet presence check」では、パスワード保護TDEウォレット(ewallet.p12)と自動ログインTDEウォレット(cwallet.sso)の両方がdbhome/admin/db_uniquename/walletsの場所に存在する必要があります。TDEウォレットを両方ともコピーする必要がありますか?

はい。パスワード保護TDEウォレットと自動ログイン・ウォレット(ewallet.p12cwallet.sso)の両方をdbhome/admin/db_uniquename/walletsの場所にコピーする必要があります。

TDEの構成に使用されているSQLNET.ENCRYPTION_WALLET_LOCATIONWALLET_ROOTなどのTDEパラメータを、dbhome/admin/db_uniquename/walletsの場所にあるコピーされたTDEウォレットを指すように更新する必要がありますか?

いいえ。TDEパラメータを更新する必要はありません。ノードをリストアした後に、パスワード保護TDEウォレットと自動ログイン・ウォレット(ewallet.p12cwallet.sso)の両方を、ノードのリストアの前にそれらが存在していたのと同じ場所にコピーできます。ノードのリストア中にTDEパラメータが失われることはありません。ノードのリストア中に誤ってTDEウォレットが失われた場合に備えて、TDEウォレットをdbhome/admin/db_uniquename/walletsの場所にコピーしてください。

データ保持再プロビジョニング・プロセスが完了し、TDEウォレットをそれらの以前の場所にコピーした後は、dbhome/admin/db_uniquename/walletsの場所にあるTDEウォレットを削除してかまいませんか?

はい。dbhome/admin/db_uniquename/walletsの場所にあるTDEウォレットは、データ保持再プロビジョニング・プロセスが完了し、TDEウォレットを元の場所にコピーした後は、削除してかまいません。

Oracle Database Applianceリリース19.21にアップグレードした後は、データベースの「TDE wallet management」を「EXTERNAL」から「ODA」に変更することを薦めますか?その場合、「TDE wallet management」を変更するにはどうすればよいですか?

はい。Oracle Database Applianceリリース19.21にアップグレードした後は、データベースの「TDE wallet management」を「EXTERNAL」から「ODA」に変更することをお薦めします。この変更を行うと、Oracle Database ApplianceによってすべてのTDEウォレット管理アクティビティ(バックアップ、リストア、キー更新、パスワード変更など)が処理されるようになります。

「TDE wallet management」を設定するには、odacli modify-databaseコマンドで--change-tdewallet-mgmt,-ctmオプションを使用します。