3.6.4 データセットのジオコーディング

ジオコーディングは、ジオ住所タイプである位置の詳細から緯度と経度の座標を導出するプロセスです。

Spatial Studioでデータセットをジオコーディングして、結果の緯度および経度の情報をSDO_GEOMETRY列として格納できます。必要に応じて、データセットによって参照される基礎となるデータベース表の緯度および経度の数値列に格納することもできます。

データセットをジオコーディングする前に、Spatial Studioサーバーがファイアウォールの内側で稼働している場合は、「管理」ページで正しいWebプロキシ情報が構成されていることを確認します。これは、Spatial Studioアプリケーションが公衆インターネット上のOracleでホストされた外部ジオコーディング・サービスを使用しているためです。

次のステップを実行して、データセットをジオコーディングできます。

この手順では、住所の詳細などの位置の列が含まれるデータセットがSpatial Studioにすでに存在していることを前提としています。
  1. 「データセット」ページに移動します。
  2. ジオコーディングを適用するデータセット名を右クリックします。
    データセットに有効なキー列が定義されていることを確認してください。
  3. 「準備」コンテキスト・メニューから「住所のジオコーディング」を選択します。
    次のように、「住所のジオコーディング」ダイアログが開きます。

    図3-21 住所のジオコーディング

    図3-21の説明が続きます
    「図3-21 住所のジオコーディング」の説明
  4. 「設定」タブをクリックします。
  5. ジオコーディングに使用するジオ属性のジオタイプを選択します。
    ジオコーディングを成功させるには、十分な地理データを指定する必要があります。住所コンポーネントに国属性または都道府県属性が含まれていない場合は、前述の図で強調表示されているそれぞれのドロップダウン・リストで国または都道府県を明示的に選択する必要があります。
  6. 必要に応じて、「座標を列に保存」をオンにして、地理座標をデータセットおよび基礎となるデータベース表に保存します。
  7. 前述のステップで「座標を列に保存」をオンにした場合は、必要に応じて、「緯度列」および「経度列」に名前を入力します。
  8. 「適用」をクリックします。
    ジオコーディング・プロセスが開始され、「ジョブ」ページでモニターできます。また、次の点にも注意してください。
    • ジオコーディング・プロセスはバッチで実行され、デフォルトのバッチ・サイズは50です。デフォルトのジオコーディング・バッチ・サイズはいつでも、「管理」ページの一般設定で変更できます。
    • いずれかのバッチが失敗した場合、全体的なジオコーディング・ジョブは失敗しません。ジョブの完了時に、失敗したバッチについて通知されます。
    • ジオコーディング・プロセスの最後に、次のように「ステータス」タブで結果を確認できます。

      図3-22 ジオコーディングのステータス

      図3-22の説明が続きます
      「図3-22 ジオコーディングのステータス」の説明
    • ジオコーディング・ジョブが正常に完了したら、データセット・プロパティおよび入力ソース・データベース表の緯度列と経度列、およびデータ型SDO_GEOMETRYGC_GEOMETRY列を表示して、ジオコーディングが適用されていることを確認できます。