8.4 MLEコール仕様の管理

MLE JavaScriptモジュールによってエクスポートされたファンクションは、コール仕様を作成することで公開できます。

コール仕様には、モジュールとインライン化(DDLに埋め込まれたJavaScriptコード)の2つのタイプがあります。また、コール仕様はスキーマレベルのファンクションおよびプロシージャとして作成することも、パッケージ宣言の一部にすることもできます。したがって、MLE JSページの「ナビゲータ」タブには、パッケージ内のコール仕様、モジュールベースのコール仕様およびインライン化コール仕様(青色のオーバーレイ・アイコン)を示す様々なアイコンが表示されます。

インライン・コール仕様を作成するには、「ナビゲータ」タブで「オブジェクト」サブメニューを選択し、「インライン・コール仕様」をクリックします。

MLEモジュールのコール仕様の作成

MLEモジュールのコール仕様を作成するには:

  1. 左ペインの「ナビゲータ」タブで、「オブジェクト・サブメニュー」を選択し、「オブジェクトの作成」をクリックします。

    「MLEコール仕様の作成」パネルが表示されます。

  2. 「名前」フィールドに、コール仕様の名前を入力します。

  3. 「モジュール名」および「環境名」フィールドでモジュールおよび環境を選択します。

    モジュールを選択すると、「使用可能なファンクション」ボックスにファンクションが自動的に移入されます。

  4. 「プロシージャ」または「ファンクション」を選択します。「ファンクション」の場合、ドロップダウン・リストから戻りデータ型を選択します。

  5. 使用可能なファンクションのリストからファンクションを選択します。ファンクションを選択すると、パラメータが自動的に「パラメータ」フィールドに事前入力されます。必要に応じて、「方向」および「タイプ」フィールドを編集できます。パラメータ行をクリックすると、「パラメータ宣言」および「シグネチャ」フィールドが自動的に事前入力されます。

  6. 「作成」をクリックします。

コール仕様の作成の詳細は、『Oracle Database JavaScript開発者ガイド』コール仕様の作成を参照してください。

コンテキスト・メニュー・オプション

左ペインでコール仕様オブジェクトを右クリックし、次のオプションを表示します:

  • 編集: コール仕様を編集する場合に選択します。パラメータ関連フィールドのみ編集できます。
  • 削除: データベースからコール仕様を削除する場合に選択します。
  • コンパイル: コール仕様をコンパイルまたは再コンパイルする場合に選択します。

コール仕様の作成方法の例は、例: MLEコール仕様の作成を参照してください。

8.4.1 例: MLEコール仕様の作成

この例では、「例: MLE環境の作成」で作成したmod_imp_factモジュールのコール仕様を作成する方法を示します。
  1. MLE JSページの左ペインで、オブジェクト・タイプ・セレクタから「モジュール」を選択します。表示されるモジュールのリストから、mod_imp_factを選択します。
  2. 右クリックして、「作成」「コール仕様」の順に選択します。
    「MLEコール仕様の作成」パネルが表示されます。
  3. 「名前」フィールドに、factorialspecと入力します。
  4. 「環境スキーマ」および「環境名」フィールドに、現在のスキーマ名を入力し、myfactorialenvを選択します。
  5. 「ファンクション」を選択し、ドロップダウン・リストから「VARCHAR2」を選択します。
  6. 「使用可能なファンクション」フィールドで、greetingsファンクションを選択すると、「シグネチャ」フィールドが自動的に事前入力されます。
  7. 「作成」をクリックします。

    「出力」ペインには、ファンクションのコンパイル済通知とともにコール仕様のコードが表示されます。

  8. SQLワークシート・ページからファンクションを実行すると、次の出力が表示されます。
    The factorial of 3 is: 6