データ・ソースとサブジェクト領域

データ・ソースとサブジェクト領域を組み合せて、データを探索および分析できます。

サブジェクト領域では、属性を追加することでディメンションが拡張されるか、メジャーとオプションの属性を追加することでファクトが拡張されます。データ・ソースに階層を定義することはできません。

サブジェクト領域では属性がディメンションに編成され、これには一般的に階層や、複雑な計算を伴う一連のメジャーが設定されて、これをディメンション属性に対して分析できます(現在の四半期と1年前の同じ四半期の顧客セグメント別の純収益メジャーなど)。

Excelファイルなどのソースからのデータを使用すると、ファイルによって、サブジェクト領域にとって未知の情報が追加されます。たとえば、郵便番号区域の人口統計情報や顧客の信用リスク情報を購入し、このデータをデータ・ウェアハウスまたは既存のサブジェクト領域に追加する前に分析で使用するような場合です。

ソースをスタンドアロンとして使用することは、ソースからのデータがサブジェクト領域とは無関係に使用されることを意味します。これは、単独で使用される単一のファイルである場合もあれば、一緒に使用される複数のファイルである場合もありますが、どちらの場合もサブジェクト領域は関係しません。

データ・ソースからサブジェクト領域に属性を追加することで、ディメンションを拡張できます。

  • 1つのディメンションに対してのみ照合できます。

  • 照合される列の値のセットは、データ・ソース内で一意です。たとえば、データ・ソースが郵便番号で照合される場合、ソースの郵便番号は一意です。

  • 1つの列または複合列の間で照合します。1つの列の一致の例は、製品キーと製品キーが一致することです。複合列の場合の例は、会社と会社が一致し、かつビジネス・ユニットとビジネス・ユニットが一致することです。

  • 他の列はすべて、属性である必要があります。

データ・ソースからサブジェクト領域にメジャーを追加できます。

  • 1つ以上のディメンションに対して照合します。

  • 照合される列の値のセットは、データ・ソース内で必ずしも一意ではありません。たとえば、データ・ソースが、日付、顧客および製品に対して照合される売上のセットである場合、同じ日に1顧客への1つの製品の売上が複数あることがあります。

  • 1つの列または複合列の間で照合します。1つの列の一致の例は、製品キーと製品キーが一致することです。複合列の場合の例としては、別個の列にある市区町村と都道府県によって、顧客住所にCity_Stateという複合列が作成されます。

メジャーを追加するデータ・ソースには属性が含まれていることがあります。これらの属性は外部メジャーとともに使用でき、ビジュアライゼーション内のキュレートされたメジャーとともに使用することはできません。たとえば、新規ビジネスの売上高を含むソースを追加する場合、これらの新規ビジネスの売上を既存の時間ディメンションに対して照合することはできますが、他のものに対して照合することはできません。このデータには、この新規ビジネスで販売された製品に関する情報が含まれている場合があります。既存のビジネスの売上を新規ビジネスの売上とともに時間別に表示できますが、古いビジネスの収益を新規ビジネスの製品別に表示することも、新規ビジネスの収益を古いビジネスの製品別に表示することもできません。新規ビジネスの収益を時間別および新規ビジネスの製品別に表示することはできます。