固定工数プロジェクト
固定工数プロジェクトでは、プロジェクト・マネージャはタスクを追加し、工数を指定できます。タスク工数は固定で、タスク期間はタスクに割り当てられるリソースの数と配賦に基づいて変わります。通常、労務リソースの予算が厳しい場合、または必須リソースの稼働状況が重要な場合、固定工数プロジェクトを作成する必要があります。
固定工数プロジェクトの作成
固定工数プロジェクトを作成するには、プロジェクトの作成時に、「プロジェクトの作成」ダイアログ・ボックスの「スケジュール・タイプ」リストで「固定工数」を選択します。
固定期間プロジェクトを固定工数プロジェクトに変換するには、パネル・タブの「プロジェクト詳細の管理」をクリックし、「プロジェクト詳細の編集」ページでプロジェクトのスケジュール・タイプを更新します。
固定工数スケジュール・タイプを使用すると、開始日と終了日または配賦を変更したときに工数は一定のままです。Smithの配賦を80%に更新しましょう。アプリケーションによって期間は17日に、終了日は2017年12月20日に自動的に更新されます。
固定工数プロジェクト管理
プロジェクト・マネージャはタスクを作成し、工数を指定できます。リソースの数およびその配賦を変更すると、期間が自動的に更新されます。タスクを管理する場合、次のことに注意してください。
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リソースの割当て時に、「プロジェクト・リソースの管理」ページで定義された配賦に基づいてデフォルトの配賦が移入されます。
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期間は、プロジェクト・カレンダおよびリソース・カレンダに基づいて計算されます。そのため、プロジェクト・カレンダまたはリソース・カレンダの休日である場合は、期間が延長されます。
- 「作業および財務プランニング全体で共通の財務タスク日付の定義」チェック・ボックスを選択し、「プロジェクト・プランの管理」ページ以外のソースからタスク日付を変更すると、更新処理を使用した後続の再スケジュール時に日付が保持され、リソース割当が再計算されます。チェック・ボックスが選択されていない場合、日付は再スケジュールされますが、リソース配賦はそのまま残ります。
固定工数プロジェクト管理の例
次の表に、タスクとその開始、工数および労務リソースを示します。また、次のようなリソース・カレンダの場合に、計算される終了日および期間も含まれています。
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1週当たり5勤務日、1日当たり8時間
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2019年12月6日。Anthonyの休日
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土曜日と日曜日は、すべてのリソースに対して休日です
タスク |
工数(時間数) |
労務リソースおよび配賦 |
開始 |
終了 |
期間(日数) |
---|---|---|---|---|---|
Builder 1 |
8 |
Smith [50%] |
2019年11月25日 |
2019年11月26日 |
2 |
Builder 2 |
16 |
Smith [100%], Anthony [100%] |
2019年11月27日 |
2019年11月27日 |
1 |
Builder 3 |
72 |
Anthony [100%] |
2019年12月2日 |
2019年12月13日 |
10 |
各例について詳しく説明します。タスクBuilder 1の場合、50%の配賦のリソースが1人、工数は8時間です。また、勤務時間は1日当たり8時間であるため、次のように期間が計算されます。
期間=工数/リソース配賦= 8 / (8 * 0.5) = 2。
タスクBuilder 2の場合、100%の配賦のリソースが2人、工数は16時間です。また、勤務時間は1日当たり8時間であるため、次のように期間が計算されます。
期間=工数/リソース配賦= 16 / (8+8) = 1。
タスクBuilder 3の場合、100%の配賦のリソースが1人、工数は72時間です。また、勤務時間は1日当たり8時間で、Anthonyは2019年12月6日に勤務していないため、期間は次のように計算されます。
期間= (工数/リソース配賦) +休日数= (72/8) + 1 = 10。
また、2019年12月7日と2019年12月8日の期間は、リソース・カレンダの休日である土曜日と日曜日であるため、作業は計算されません。