給与ベース・レコードのロードに関するガイドライン
HCMデータ・ローダーを使用して給与および給与ベースを正常にロードするには、給与ベース・オブジェクトの重要な側面を理解する必要があります。
給与エレメント
給与ベースにリンクされるエレメントは、給与ベースをロードする前に宛先環境に存在している必要があります。また、給与ベースおよび給与で使用できるようにエレメントを構成しておく必要があります。そうしなかった場合、給与ベースが正常にロードされない可能性があります。たとえば、給与ベースが国別仕様データ・グループまたは給与エレメントにリンクされない可能性があります。
「報酬」作業領域の「給与ベース」タスクを使用して、給与ベースを手動で修正できます。適切なエレメントの作成の詳細は、文書ID 1589502.1を参照してください
等級レート
等級に定義されている給与範囲に照らして個人の給与を検証するには、等級レートを給与ベースにリンクします。リンクさせることで、給与範囲の表示と分析値(支給率や範囲ポジションなど)の計算も可能になります。これが機能するために必要な条件は次のとおりです。
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就業者の等級は、就業者の給与ベースにリンクされた等級レートに含まれている必要があります。
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等級レート通貨は、給与ベースにリンクされた給与エレメントの通貨に一致する必要があります。
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等級は、給与ベースと同じ国別仕様データ・グループである必要があります。
給与ベース・コード
基本給が格納および表示される周期を記録するには、SalaryBasisCode属性を使用します。有効な値は、CMP_SALARY_BASIS 参照タイプ内の値です。値PERIOD(給与期間)の場合、アサイメント・レベルで定義された給与から給与周期が取得されます。
給与ベース・コードがPERIODの場合は、SalaryAnnualizationFactorを空白にします。
給与ベース・コンポーネント
給与ベース・コンポーネントをロードして給与調整を項目化するかどうかを指定するには、ComponentUsage属性を使用します。有効な値は、次に説明するCMP_COMPONENT_USAGE参照タイプ内の値です。
| 値 | 意味 |
|---|---|
| NO_COMPONENT | コンポーネントは、給与ベース・オブジェクトとともに使用されることもロードされることもありません。 |
| SELECTED_COMPONENTS | コンポーネントは、給与ベース・オブジェクトとともに使用およびロードされます。 |
| USER_DECIDES_USAGE | マネージャが、給与の調整時に使用するコンポーネントを選択します。コンポーネントは、給与ベース・オブジェクトとともにロードされません。 |
ComponentUsageをSELECTED_COMPONENTSに設定した場合は、SalaryBasisComponent弁別子を使用してコンポーネントをロードします。ComponentUsageを除外した場合、NO_COMPONENTであるとみなされます。
コンポーネント・タイプごとに1つの給与ベース・コンポーネント・レコードを指定する必要があります。PROMOTIONAL、COST_OF_LIVING、ADJUSTMENTなどのコンポーネント・タイプを識別するには、AttributeValue属性を使用します。有効な値は、CMP_SALARY_COMPONENTS参照タイプ内の値です。参照タイプを管理するには、「設定および保守」作業領域で「基本給参照の管理」タスクを使用します。
給与ベースの削除
給与ベース・オブジェクトは、まだ割り当てられておらず、給与レコードの作成に使用されていない場合にのみ、HCMデータ・ローダーを使用して削除できます。「報酬」作業領域の「給与ベース」タスクを使用して、個々の給与ベースを簡単に修正できます。