Reporting Web Studioを使用した基本的な財務レポートの定義

これは、Financial Reporting Web Studioを使用した財務レポートの設計に関する6つのトピックの最初のトピックです。

Financial Reporting Web Studioを使用して、貸借対照表、損益計算書、キャッシュ・フロー・レポートなどの従来の財務レポート・フォーマットを設計できます。テキストやグラフが含まれた、従来とは異なる財務データや分析データのレポートを設計することもできます。

この例では、基本的な財務レポートを設計します。

  1. 「財務レポート・センター」作業領域から、「タスク」パネル・タブを選択し、「財務レポートのワークスペースをオープン」をクリックします。

  2. 「ツール」メニューで、「Financial Reporting Web Studioの起動... W」を選択します。

  3. 「ファイル」メニューで、「新規」「レポート」を選択します。

  4. ツールバーで、「グリッド」アイコンをクリックします。グリッドは、外部データベース接続からのデータが含まれた表です。

  5. デザイン・キャンバスで、グリッドを作成するボックスを描画します。「データベース接続のプロパティ」ダイアログ・ボックスが開きます。

    ヒント: グリッドを作成する場合、ベスト・プラクティスは会社ロゴやレポート・タイトルなどの他のオブジェクト用にデザイン・キャンバス内に空白を残すことです。
  6. 「データ・ソース」リストを選択し、レポートの基になる勘定体系のデータ・ソースを選択します。勘定体系と会計カレンダの組合せごとに固有のキューブが存在します。

    ヒント: ベスト・プラクティスは、データベース接続サーバー・レベルで財務レポートの抑制を常にオンにすることです。設定を確認するには、グリッドを強調表示し、「タスク」メニューで「データ問合せ最適化設定」を選択します。ほとんどのレポートでは、グリッド全体の抑制をオンにすることをお薦めします。次に、常に表示する必要がある列および行の抑制をオフにします。抑制設定の詳細は、Financial Reporting Web Studioユーザーズ・ガイドの「基本的な条件付き抑制の定義」を参照してください。
  7. 「OK」をクリックします。「ディメンション・レイアウト」ダイアログ・ボックスが開きます。

ディメンションの整列

「ディメンション・レイアウト」ダイアログ・ボックスを使用して、レポート上でディメンションを整列します。このレポートでは、会計期間が列に表示され、収益および費用勘定科目情報が行に表示されます。会社は各ページに表示され、実行時に選択できます。

  1. 「会計期間」ディメンションを「列」軸にドラッグします。

  2. 「勘定科目」ディメンションを「行」軸にドラッグします。

  3. 「会社」ディメンションを「ページ」軸にドラッグします。

  4. 「OK」をクリックし、「ディメンション・レイアウト」ダイアログ・ボックスを閉じます。

行の定義

「メンバーの選択」ダイアログ・ボックスを使用して、収益および費用勘定科目の行を定義します。

  1. 収益連結先勘定科目を選択します。

    1. 「勘定科目」セルをダブルクリックします。デフォルト・メンバーが選択された状態で「メンバーの選択」ダイアログ・ボックスが開きます。

    2. デフォルトの「勘定科目」選択をクリックして選択し、「選択項目から削除」アイコンをクリックすることで、「選択済」領域から削除します。

    3. 「検索」フィールドで、収益合計を表す勘定科目の値を入力し、「検索」アイコンをクリックします。

    4. 検索結果から勘定科目を選択し、「OK」をクリックします。勘定科目が「選択済」領域に移動します。

    5. 「OK」をクリックします。「メンバーの選択」ダイアログ・ボックスが閉じます。

  2. ここでテキスト行を挿入し、収益勘定と減価償却費勘定の間に空白を追加します。

    1. 行ヘッダーをクリックして、グリッドの最後の行を選択します。

    2. 「挿入」メニューで、「行」「テキスト」の順に選択します。

  3. 減価償却費勘定の行を挿入します。

    1. 最後の行ヘッダーを右クリックします。

    2. 「行の挿入」メニューで、「データ」を選択します。新しい行のデフォルト値は、収益連結先勘定が含まれています。

  4. 減価償却費連結先勘定を選択します。

    1. 新しい減価償却費勘定行の勘定科目値をダブルクリックします。「メンバーの選択」ダイアログ・ボックスが開き、収益連結先勘定が選択されています。

    2. 収益連結先勘定の選択をクリックして選択し、「選択項目から削除」アイコンをクリックすることで、「選択済」領域から削除します。

    3. 「使用可能」領域で、「勘定科目」メンバーを展開し、レポートの収益連結先勘定が表示されるまで展開し続けます。

    4. 勘定科目を選択し、「選択項目に追加」アイコンをクリックして、勘定科目を「選択済」領域に移動します。

    5. 「選択したアイテムを別々の行に配置」オプションを選択して、各勘定科目がレポートで独自の行に表示されるようにします。

    6. 「OK」をクリックします。「メンバーの選択」ダイアログ・ボックスが閉じます。

レポートの保存とプレビュー

レポートを保存し、財務レポートに算式を追加する次のトピックのためにレポートを開いたままにしておきます。

  1. 「保存」アイコンをクリックします。

  2. 自分の名前のフォルダを選択し、レポート名と摘要を入力します。

  3. 「保存」をクリックします。

  4. オプションで、「ファイル」メニューまたはツールバーを使用して、レポートをHTMLまたはPDF形式でプレビューできます。