複数セグメントによる再評価追跡の概要

再評価プロセスとは、外貨で表現された勘定残高をトランザクションの会計日と再評価日の間に発生した換算レートの変動に基づいて調整するプロセスです。

このプロセスの動作について、詳しく説明します。

  • 再評価対象の外貨残高がある勘定科目に再評価額を計上します。

  • 貸借一致セグメントおよび再評価追跡セグメントで追跡した再評価テンプレートからの相殺額を未実現損益勘定科目に転記します。

セグメントを再評価追跡用に設定する場合は、次の点を考慮してください。

  • 貸借一致セグメント・ラベルを付与したセグメントを含め最大5つのセグメントで再評価の損益を追跡できます。勘定体系に次のセグメントがあり、次のようにセグメント・ラベルが割り当てられているとします。

    セグメント

    セグメント・ラベル

    会社

    プライマリ貸借一致セグメント

    部門

    なし

    勘定科目

    勘定科目セグメント

    補助科目

    なし

    ディビジョン

    なし

    製品

    なし

    プロジェクト

    なし

    会社間

    会社間セグメント

    再評価プロセスが自動的に貸借一致セグメントによる損益の貸借一致を行うため、追跡可能なセグメントは残り4つとなります。対象となるセグメントは次のとおりです。

    • 部門

    • 補助科目

    • ディビジョン

    • 製品

    • プロジェクト

  • 勘定科目セグメント・ラベルまたは会社間セグメント・ラベルがすでに割り当てられているセグメントに、再評価追跡セグメント・ラベルを割り当てないでください。

  • 複数セグメントによる追跡は、再評価プロセスにのみ適用されることに注意してください。