契約識別ルール

顧客契約とは、強制可能な権利および義務を発生させる、複数の当事者間での契約です。

顧客契約:

  • Revenue Managementで、常に単一の収益契約になるとはかぎりません。

  • 収益認識のための顧客契約の義務、評価および評価の配分を表します。

  • 複数の収益契約で構成される場合があります。

「顧客契約の識別」プロセスでは、契約識別ルールを使用してRevenue Managementの収益契約に含める販売オーダーを識別します。契約識別ルール内で、オーダーを単一の収益契約に区別する方法を示すために使用する販売オーダー属性を定義します。

Revenue Managementには、事前定義済の契約識別ルールがあります。ただし、これらのルールが企業のニーズを満たさない場合は、企業固有のルールを作成できます。

契約識別ルールを使用して、複数のソース・アプリケーションからインポートされたソース・データに基づいて契約を作成します。ルールを構成して、ルールによって処理されるソース文書タイプおよびデータを会計契約にグループ化する方法を決定します。たとえば、データは、顧客パーティ、時間枠、顧客購買オーダー番号、または商談IDや営業担当などのその他の共通識別子でグループ化できます。

Revenue Managementには、次の3つの事前定義済の契約識別ルールがあります。ただし、これらのルールが企業のニーズを満たさない場合は、企業固有のルールを作成できます。

ルール

説明

パーティ(および期間)に基づく顧客契約の識別

このルールは、30日間の時間枠内のパーティに対して作成されたすべてのソース文書を顧客契約として識別します。

ソース文書に基づく顧客契約の識別

このルールは、ソース文書のすべての明細を1つの会計契約にグループ化します。

ソース文書明細に基づく顧客契約の識別

このルールは、各ソース文書明細を個々の会計契約として識別します。

ルールは優先度の順序で実行されます。

「顧客契約の識別」プロセスがすべての明細を正しく処理できるようにするには、未処理プール内のすべての明細と、すべてのソース文書明細が顧客契約の一部であることを確認します。これらの契約は、新規に識別された顧客契約または既存の顧客契約のいずれかになります。

ノート: 事前定義済ルールは非アクティブ化できません。

拡張可能属性

使用中の識別子が指定属性ではないために、新しい契約識別ルールを作成する必要がある場合は、拡張可能属性を使用できます。

ノート: 拡張可能属性を使用する場合、特に、Revenue Managementの設定で他のOracleデータ・ソースも使用する場合は注意が必要です。すべてのデータ・ソース(Oracleソースと非Oracleソースの両方)にわたってルールの互換性を確保するには、拡張可能属性41から60を使用します。