価格設定ディメンション構造および値セットの作成

Revenue Managementの価格設定ディメンション構造を使用すると、組織では、独立販売価格の設定に使用するフレックスフィールド体系として、価格設定ディメンションをモデル化できます。

製品の価格は、次のような要因によって異なる場合があります。

  • 地理的位置

  • 販売数量

  • 顧客のタイプ

これらの要因は、通常、会社が製品の販売価格を決定または設定する方法に影響します。複数の事業部門を持つ組織では、事業部門ごとに異なるディメンションのセットを使用できます。

組織では、各事業部門で製品の価格が設定される方法を分析し、使用される価格設定ディメンションの一意のグループのリストをまとめる必要があります。価格設定ディメンションの一意のグループは、価格設定ディメンション構造として定義する必要があります。

必要な構造を決定するときには、次のことを考慮してください。

  • すべての製品およびサービスにわたって価格設定ポリシーを分析し、使用されるすべての価格設定ディメンションを識別します。

  • 価格設定ディメンションに必要な価格区分を識別します。

  • 価格設定ディメンションの個別のグループを識別します。

  • 価格設定ディメンションの個別のグループごとに価格設定ディメンション・フレックスフィールド体系を定義します。

  • 価格区分を持つディメンションにセグメント・ラベルを割り当てます。

  • 価格設定ディメンション・フレックスフィールド体系ごとに、構造インスタンスを1つのみ作成します。

ソース文書属性を識別します。

  • ソース文書明細の独立販売価格を決定するには、価格設定ディメンション組合せを使用します。

  • Revenue Managementにインポートされた文書明細に対して価格設定ディメンション値が自動的に入力されるようにするには、価格設定ディメンション割当を使用することが役立ちます。

  • 価格設定ディメンション値を取得する文書属性を識別します。

  • 文書属性を各ソース文書の価格設定ディメンションに割り当てます。

組織には、ハードウェア・ドライブおよびソフトウェア・ライセンス用の3層の価格設定があります。

  • 層1 米国以外の顧客が使用できるハードウェアおよびソフトウェア製品。

  • 層2 米国の顧客のみが使用できるハードウェアおよびソフトウェア製品。

  • 層3 日本と英国にのみ固有のソフトウェア製品。

値セットの定義および値の割当

次の表に、価格設定ディメンション構造を構成し、値セットを割り当てる方法の例を示します。

価格設定構造名

値セット名

セグメント順序

WG_VRM_Structure

Customer Classification

1

Quantity Band

2

Geographic Region

3

Country

値を割り当てますが、セグメントとして割り当てません。

  1. 表に基づいて、値セット「Customer Classification」を作成します。

  2. 「Customer Classification」に次の値を割り当てます。

    • 層1

    • 層2

    • 層3

  3. 値セット「Quantity Band」を作成します。

  4. 「Quantity Band」に次の値を割り当てます。

    • 1-100

    • 101-500

    • 500-999,999

  5. 値セット「Geographic Region」を作成します。

  6. 「Geographic Region」に次の値を割り当てます。

    • 欧州

    • 北米

    • アジア太平洋

  7. 値セット「Country」を作成します

  8. 「Country」に次の値を割り当てます。

    • 米国

    • カナダ

    • 英国

    • 日本

  9. 構造を作成し、WG_VRM_Structureという名前を付け、次のセグメントを割り当てます。

    • セグメント1: Customer Classification

    • セグメント2: Quantity Band

    • セグメント3: Geographic Region

  10. 構造をコンパイルし、「保存してクローズ」をクリックします。

  11. 各文書について、次の表を使用して、価格設定ディメンション割当を作成します。

    文書

    セグメント1

    セグメント2

    セグメント3

    プロジェクト

    Customer Classification

    明細数量

    請求先顧客

    販売オーダー

    Customer Classification

    明細数量

    請求先顧客

    サービス・オーダー

    Customer Classification

    明細数量

    請求先顧客

    売掛/未収金

    Customer Classification

    明細数量

    請求先顧客

  12. 次の価格設定ディメンション区分を作成します。

    • ハードウェアの数量区分

    • ソフトウェアの数量区分

    • セット区分(国と地域を選択します)

  13. 次の品目を作成します。

    • ハード・ドライブ

    • ライセンス

  14. 独立販売価格プロファイルを作成し、次を選択します。

    • 構造

    • 表示タイプ(割引率)

    • 価格設定ディメンション割当

    • 区分割当:

      • 品目ライセンスの場合は、ソフトウェア数量区分を割り当てます

      • 品目ハード・ドライブの場合は、ハードウェア数量区分を割り当てます