価格設定ディメンション
組織は価格設定ディメンションを使用して、価格設定のために商品またはサービスを分類します。
各商品やサービスには、その商品やサービスのすべての販売に一貫して適用される特定の価格設定モデルがあります。商品やサービスは、販売額やトランザクションの合計値など、価格設定の目的で様々なディメンションによって分類されます。
たとえば、次のことに基づいてトランザクションを分類できます。
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Country
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顧客タイプ
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販売数量
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合計取引額
同じ商品またはサービスの価格は、カテゴリによって異なります。分類パラメータは固定ではありません。組織ごとに異なり、組織内では、商品ごとまたはサービスごとに異なります。
独立販売価格分析(計算済独立販売価格または見積販売価格)のために、価格設定の整合性が各価格設定ディメンション値内でチェックされます。したがって、商品またはサービスの独立販売価格も、価格設定ディメンション値ごとに個別に設定する必要があります。
価格設定ディメンション構造
価格設定ディメンションは、キー・フレックスフィールド・インフラストラクチャを使用して実装されます。価格設定ディメンション・キー・フレックスフィールドに対して複数の構造定義を定義できます。価格設定ディメンションは、価格設定ディメンション構造のセグメントとして取得されます。
価格設定ディメンション構造:
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最大30セグメントを含めることができます
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独立販売価格プロファイルに割り当てられます
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品目間で異なる場合があります
キー・フレックスフィールドの各セグメントは価格設定ディメンションを表します。
独立販売価格
商品またはサービスの独立販売価格は、価格設定ディメンション構造のセグメント値の組合せごとに計算されます。たとえば、商品またはサービスに割り当てられた価格設定ディメンション構造に3つのセグメントがあり、各セグメントに5つの値がある場合、商品またはサービスは最大125の独立販売価格を持つことができます。
価格設定ディメンションの値は、個々の値または値の範囲の場合があります。たとえば、「国」という名前の価格設定ディメンションに、次のような個々の値を含めます。
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米国
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カナダ
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フランス
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ドイツ
「販売数量」という名前の価格設定ディメンションには、通常、次のような異なる値範囲を含めます。
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0から100
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101から500
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501から1000
各範囲はセグメントの値です。価格設定ディメンション構造では、独立販売価格を決定するために、個々の値と値範囲の両方がサポートされます。価格設定ディメンション・フレックスフィールド・セグメントでは、個々の値または値の範囲で、独立タイプの値セットが使用されます。2番目のケースでは、各範囲は値セットの値として定義され、範囲の詳細は価格設定ディメンション区分として別に格納されます。
価格設定ディメンション値の割当
「顧客契約の識別」プロセスを実行すると、ソース・アプリケーションからソース・データが抽出され、価格設定ディメンションの割当サブプロセスが自動的に実行されます。このサブプロセスはソース・データを分析し、価格設定ディメンションの値を割り当てます。
トランザクション明細の品目に基づいて、価格設定ディメンション構造が独立販売価格プロファイルから導出されます。価格設定ディメンション値が分析され、この明細に添付されます。
価格設定ディメンション値の割当は、ユーザー定義属性マッピングに基づきます。すべてのトランザクション明細について、価格設定ディメンション構造の適用可能セグメントごとに、値の割当が必要になります。セグメントの値を使用できない場合は、デフォルト値(定義されている場合)が割り当てられます。
範囲タイプの価格設定ディメンションでは、指定された詳細値がRevenue Managementによって読み取られ、適用可能な親値が価格設定ディメンションに割り当てられます。
価格設定ディメンションの割当サブプロセスによって割り当てられた価格設定ディメンション値をレビューおよび更新できます。