トランザクションおよび入金の体系化支払参照

体系化支払参照は債権者参照とも呼ばれ、トランザクションと送金の照合に関する、国際的に認められた標準となります。

体系化支払参照は、特定のトランザクションおよび支払の詳細に関連する情報(サプライヤ、顧客、トランザクションの詳細、入金、銀行口座情報および制御文字)を伝送する各文字または文字グループで構成される、英数字の文字列です。

体系化支払参照は、特定の国々による要請に応じて、特定のトランザクションに対する支払処理に関してサプライヤと顧客との間で行われるすべての通信で出現します。これには、サプライヤ請求書と、関連するすべての送金、銀行振替、および銀行取引明細書と突合せが含まれます。

「体系化支払参照」フィールド

トランザクションと入金のいずれの場合も、「体系化支払参照」フィールドを使用して体系化支払参照を入力します。これは、最大長256文字のフリー・テキスト・フィールドです。

「体系化支払参照」フィールドは、次の各ページに表示されます。

  • トランザクションの作成/トランザクションの編集/トランザクションのレビュー/トランザクションの表示(請求書およびデビット・メモ)

  • 入金の作成/編集

  • 「入金の編集: 消込参照」ウィンドウ

トランザクションの体系化支払参照

「トランザクションの作成」および「トランザクションの編集」ページの「その他」タブ付きリージョンで、適用可能な請求書およびデビット・メモの体系化支払参照を入力します。

トランザクションを印刷するまでは、「トランザクションの編集」および「トランザクションのレビュー」ページを使用して、トランザクションの体系化支払参照を更新できます。トランザクションの印刷は顧客への送信と同等であり、これが完了すると体系化支払参照はトランザクションの永続的な一部となり、更新不可になります。

デフォルトでは、体系化支払参照はテキストとしてのみ印刷されます。請求書トランザクションでは、体系化支払参照をQR (クイック参照)コードとして印刷できます。「売掛/未収金トランザクションの印刷」プロセスの「請求書テンプレート名」パラメータで、「SPRのあるデフォルト請求書テンプレート」テンプレートを選択すればQRコードが生成されます。必要に応じて、BI Publisherを使用して、請求書のデフォルト印刷テンプレートとしてこのテンプレートを設定できます。

ノート: 印刷できるのは、「優先送信方法」が「紙」または「Eメール」に設定されている顧客アカウントに属するトランザクションの体系化支払参照のみです。XML、ポータルのアップロードおよびカスタム送信方法には、体系化支払参照は含まれません。

「トランザクションの表示」ページには、「顧客アカウント詳細のレビュー」ページおよび「一般会計」からアクセスできます。「トランザクションの表示」ページで体系化支払参照を参照して、関連する顧客サービス活動のトランザクションを識別できます。

入金の体系化支払参照

標準入金には体系化支払参照を含めることができます。

入金を作成するときに、次のいずれかの方法を使用して体系化支払参照を含めます。

  • 「入金の作成」および「入金の編集」ページ

    「入金の作成」ページまたは「入金の編集」ページのヘッダー・セクションに、体系化支払参照を入力します。入金を特定のトランザクションに消し込む場合は、そのトランザクションに属している体系化支払参照を入力します。

    「入金の編集」ページでは、次のことができます。

    • 入金の体系化支払参照を更新します。

    • 「消込参照」ウィンドウで、体系化支払参照を検索基準として使用して、入金消込のトランザクションを検索および選択します。

      ノート: 特定のトランザクションに入金を消し込むために、体系化支払参照が完全に一致する必要はありません。
  • 自動入金

    自動入金で体系化支払参照を使用する場合は、次のガイドラインが適用されます。

    • トランザクションから入金に体系化支払参照をコピーする場合は、自動入金方法の「入金処理数ルール」「請求書毎」に設定する必要があります。

    • Paymentsによって生成される決済ファイルには、体系化支払参照が含まれます。

    • 自動入金を手動で入力する場合は、自動入金方法を選択し、入金ヘッダーに体系化支払参照を入力します。

  • ロックボックス標準入金インポート・ファイルをベースにしたデータ・インポート・テンプレート

    標準入金FBDIテンプレートの「支払」タブおよびロックボックス制御ファイルが拡張され、「ロックボックスを介した入金の処理」を使用して入金を作成しているときに体系化支払参照属性が取得されるようになりました。

  • 標準入金の作成REST API

    標準入金REST APIを使用して標準入金を作成する際に、体系化支払参照を含めます。

  • createStandardReceipt Webサービス

    SOAP Webサービスを使用して標準入金を作成する際に、体系化支払参照を含めます。

Cash Managementでの入金消込

Cash Managementで手動または「自動突合せ」プロセスにより入金の突合せが正常に完了するまでは、入金の体系化支払参照を更新できます。

資金管理で、自動突合せプロセスを使用して入金を銀行取引明細書明細に照合するために、「システム・トランザクション・グループ化属性」の体系化支払参照を使用して突合せ照合ルールを定義します。突合せ中に、作成した入金が体系化支払参照を使用して自動的に銀行取引明細書明細と照合されます。