製品会計分類の使用例
多くの税制で、税金適用、および適用される税率を制御するために製品分類が使用されます。付加価値税(VAT)制度では、購買対象の製品のタイプによって税金控除可能性が導出可能です。
このシナリオは、ルクセンブルグで、新聞、書籍および雑誌に対する税金を決定してレポートする方法を示しています。
シナリオ
ルクセンブルグでは、新聞、書籍および雑誌が含まれるトランザクションは、割引レート(現在は3%)でのVATが加算されて請求されます。
税金を決定するには:
-
Oracle Inventoryカタログ機能を構成します。
-
「LU VAT PRODUCT CLASSIFICATION」という名前のルクセンブルグVAT専用のカタログを作成します。カタログを作成するには、「割引レート1の商品」を含む区分カテゴリを作成します。
このカタログは、「割引レート」、「免税率」、「標準レート」など他の分類で使用されます。「ルクセンブルグの割引レート1の商品」としてレート付けされたすべての品目をこの区分カテゴリにリンクします。この場合、関連する新聞、書籍および雑誌をこの区分カテゴリにリンクします。
コード体系を導入します。次の表に例を示します。
コード
名前
LUG01
商品
LUG0100
通常レートの商品
LUG0101
ゼロ税率の商品
LUG0102
免税商品
LUG0103
割引レートの商品
LUG0103-01
割引レート1の商品
LUG0103-02
割引レート2の商品
LUG0103-03
割引レート3の商品
LUS01
サービス
LUS0100
通常レートのサービス
LUS0101
ゼロ税率のサービス
LUS0102
免税サービス
LUS0103
割引レートのサービス
LUS0103-01
割引レート1のサービス
LUS0103-02
割引レート2のサービス
LUS0103-03
割引レート3のサービス
ヒント: 製品会計分類を使用する際は、企業の非標準品目を標準品目として分類します。これはデフォルトの税務処理基準としてモデル化でき、明示的な分類または明示的な税務処理基準は必要ありません。例外品目のみを分類し、例外品目に対する特定の税務処理基準を定義します。標準品目の場合は、明示的な税務処理基準は適用されず、デフォルトの税率が適用されます。ヒント: 製品会計分類で使用する命名規則またはコード規則に、明示的なパーセントを追加しないでください。レートが変更されると、特定のレートのレート期間を変更しますが、分類や関連する税務処理基準を変更する必要はありません。 -
製品会計分類を作成し、コード「LU VAT PRODUCT FISCAL CLASSIFICATION」を使用してカタログにリンクします。このシナリオでは1つのレベルのみ必要ですが、レポート目的で非標準サービスまたは製品タイプのサブ分類をモデル化するには、他のレベルが必要になる場合があります。次の表に、複数レベルの要件を示します。
レベル
タイプ・コード
タイプ名
開始位置
文字数
1
LU商品またはサービス
ルクセンブルグ商品またはサービス・レベル
1
5
2
LU商品またはサービスのタイプ
ルクセンブルグ商品またはサービス・レベルのタイプ
1
7
3
LU割引レートのタイプ
ルクセンブルグ割引レートの商品またはサービスのタイプ
1
10
-
ルクセンブルグ国のデフォルト・レコードを作成または修正し、プライマリ在庫カテゴリ・セットを「LU VAT PRODUCT FISCAL CLASSIFICATION」に設定します。
-
製品会計分類を参照する決定要素セットおよび条件セットを作成します。
次の表に示すように、「在庫リンクの製品」を決定要素区分として、税務処理基準に定義されるレベルを区分クオリファイアとして、特定のLU製品会計分類レベルを決定要素として使用します。
決定要素区分
区分クオリファイア
決定要素名
在庫リンクの製品
-
LU割引レートのタイプ
-
次の表に示すように、製品カテゴリ会計分類を参照する条件セットを作成します。
決定要素区分
区分クオリファイア
決定要素名
値
在庫リンクの製品
-
LU割引レートのタイプ
割引レート1の商品
-
次の表に示すように、決定要素セットおよび条件セットに基づいて、結果がゼロ税率ステータスになる税金ステータス・ルールを作成します。
決定要素区分
区分クオリファイア
決定要素名
値
結果
在庫リンクの製品
-
LU割引レートのタイプ
割引レート1の商品
LU割引レート1のステータス