製品会計分類

製品会計分類を使用して、税金決定および税金レポートのために品目を分類します。製品グループを定義して、製品の免税で使用します。

製品会計分類は、Oracle Fusion Inventoryカタログに関連付けて定義し、Inventoryの標準機能を使用して品目をグループ化するために使用します。

Inventoryカタログに次のオプションを設定します。

  • 「カテゴリ階層の使用可能」オプションは選択しないでください。

  • 「カタログ・コンテンツ」フィールドで「リーフ・レベルの品目」を選択します。

  • 「複数品目カテゴリ割当の許可」オプションを選択します。

  • 「カテゴリ自動割当可能」オプションを選択します。

  • 「ソース・カタログ」フィールドで「なし」を選択します。

  • 管理の共有フィールドで値を選択しないでください。

トランザクション時に、カタログとの関連が存在する場合は、トランザクション明細で使用される品目に基づいて、デフォルトの製品会計分類コードが自動的に導出されます。トランザクション明細に品目が定義されていない場合は、トランザクション時に、トランザクション明細に製品会計分類を手動で入力できます。トランザクション時にデフォルトの製品会計分類コードが導出された場合でも、必要に応じて上書きできます。税金決定プロセスでは、上書きされた製品会計分類コードが使用されます。

製品会計分類を作成するときは、必要な数のレベルを使用して、品目をリンクする階層レベルを定義します。また、税務処理基準の設定に使用される分類のレベルの数も指定します。製品会計分類内にレベルを作成するときは、開始位置および各レベルの文字数を定義します。これによって、トランザクション時に、開始位置の値および文字数が同一のすべての品目が同じ分類にグループ化されます。

たとえば、ルクセンブルグ国のInventoryカタログを使用して、次のコード体系を設定します。

コード

名前

LUG01

商品

LUG0100

通常レートの商品

LUG0101

ゼロ税率の商品

LUG0102

免税商品

LUG0103

割引レートの商品

LUG0103-01

割引レート1の商品

LUG0103-02

割引レート2の商品

LUG0103-03

割引レート3の商品

LUS01

サービス

LUS0100

通常レートのサービス

LUS0101

ゼロ税率のサービス

LUS0102

免税サービス

LUS0103

割引レートのサービス

LUS0103-01

割引レート1のサービス

LUS0103-02

割引レート2のサービス

LUS0103-03

割引レート3のサービス

前述のコード体系は3つのレベルで表されます。

レベル

タイプ・コード

タイプ名

開始位置

文字数

1

LU商品またはサービス

ルクセンブルグ商品またはサービス・レベル

1

5

2

LU商品またはサービスのタイプ

ルクセンブルグ商品またはサービス・レベルのタイプ

1

7

3

LU割引レートのタイプ

ルクセンブルグ割引レートの商品またはサービスのタイプ

1

10

レベル2のコードを使用して、Inventoryカタログを使用して分類する必要がある品目をリンクします。

製品会計分類のページを使用して、特定の製品会計分類が使用される税制を定義します。また、税金製品例外の設定で使用する製品会計分類が使用可能かどうかを定義します。税金製品例外を設定するには、「品目例外での使用」オプションを有効にします。「品目例外での使用」オプションを有効にして特定の税制に設定できるのは、1つの製品会計分類のみです。

レベルの数を増やして、レベルの数を調整します。レコードが格納された後は、レベルの数を減らすことはできません。さらに、税務処理基準で使用されるすべてのレベルに、税制を添付する必要があります。

ヒント: 製品会計分類の設定時に異なるレベルを使用すると、可能な最上位レベルで必要なすべての税務処理基準を定義できます。これによって、税務処理基準の必要数が最小限になります。

前述の例では、商品とサービスを区別するために、税務処理基準でレベル1の製品会計分類を使用できます。

税務処理基準での製品会計分類

「製品会計分類」税金決定要素によって、製品会計分類を税務処理基準で使用できます。決定要素区分と決定要素の組合せは、これらの決定要素を表します。

「在庫リンクの製品」を決定要素区分として、製品会計分類タイプ・コードまたは名前を決定要素として使用します。税務処理基準を作成するとき、値は関連レベルに関連付けられた名前または摘要です。

トランザクション時の製品会計分類

トランザクション明細に品目が定義されている場合は、Inventoryカタログを使用して、トランザクション明細にデフォルトの製品会計分類が自動的に導出されます。プライマリ在庫カテゴリ・セットは、課税国の国デフォルトに定義されます。トランザクション時に、このデフォルトは上書きできます。税金決定プロセスでは、上書きされたデフォルトが使用されます。

製品会計分類は税金レポート元帳に格納され、レポートで使用できます。