製品ベース会計分類の概要
多くの税制で、特定の製品または製品のタイプに対してルールが定義されています。これは、特定の製品の取引を促進したり拡張するため、または特定の製品または製品のタイプを税金から除外するためです。
これらの要件をサポートするために、Oracle Fusion Taxは品目を分類できる機能を備えています。この機能は、Oracle Fusion Inventoryカタログ機能を広範囲に使用します。Inventoryを実装していない場合は、代替の分類として製品カテゴリ会計分類をOracle Fusion Taxで使用できます。「製品ベース会計分類の管理」タスクを使用して、製品分類を設定します。
たとえば、英国の付加価値税(VAT)の場合、子供服および通常の食料品は英国(GB)のVATを免除されています。また、製品タイプの使用計画に応じて、税務当局が製品タイプの税金ステータスを変えるのが一般的です。たとえば、会社がVAT対象の製品を購買したとします。この品目の用途は、会社の課税対象供給の販売に関係ありません。したがって、この購買に対して、会社はVATを回収できないか、または部分的にのみVATを回収できます。
さらに最近は、特定の製品について不正防止税制を導入する傾向にあり、不正を防止するために製品を異なる方法で処理できます。たとえば、英国の「Missing Trader IntraCommunity」(コミュニティ内の事業者不明)不正防止法では、特定の高価値電子製品(携帯電話、コンピュータ機器と付属品など)について、特定タイプの企業間国内供給がリバース・チャージされるように指定しています。英国の「Missing Trader IntraCommunity」(コミュニティ内の事業者不明)法の詳細は、「Her Majesty's Revenue and Customs (HMRC) - Business Brief 10/06」を参照してください。
次の製品分類は税金目的でOracle Fusion Tax内で使用可能で、次の表に要約します。
製品分類 |
説明 |
---|---|
製品会計分類タイプとコード |
この分類を使用して、税金決定および税金レポートの目的で品目をグループ化します。この機能では、Oracle Fusion Inventoryのカタログおよび品目機能が使用されるため、この機能はインストールされている場合のみ使用できます。 |
製品カテゴリ会計分類コード |
この分類は、Inventoryがインストールされていない場合に使用します。これは、税金決定および税金レポートの目的でトランザクション明細を分類する際に役立ちます。 |
主用途会計分類 |
この機能は、税金決定および税金レポートの目的で使用します。この分類は、品目に定義された製品の主用途に基づいてトランザクション明細を分類する必要がある場合に使用します。 |
製品カテゴリ会計分類は製品会計分類と組み合せて使用できます。この組合せによって、トランザクション時に、2つの異なる決定要素を定義できます。