等級レートと給与範囲差分に従った給与メトリックの変更方法

給与メトリックには、最小、最大、中間、支給率、範囲ポジション、四分位数および五分位数が含まれます。メトリック計算では、次に示すように、個人の給与ベースから等級レートと差分プロファイルが使用されます。また、雇用レコードの常勤換算(FTE)値も使用されます。

給与ベースに構成された等級レートと差分プロファイルから個人の給与レコードのメトリックへのフローを要約した図。

オプションの等級レートによって、個人の基本給範囲の情報が提供されます。オプションの差分プロファイルでは、個人の給与メトリックを自動的に調整するために計算で使用される乗数が提供されます。または、給与ベースに関連付けられた等級レートのかわりに使用する代替等級レートが提供されます。差分プロファイルには、次のいずれかの基準に対して構成された乗数があります。

  • 場所
  • ビジネス・ユニット
  • 事業所およびビジネス・ユニット
  • 報酬ゾーン
  • 報酬ゾーンおよびビジネス・ユニット

報酬ゾーンまたは報酬ゾーンとビジネス・ユニット基準が設定されたプロファイルには、乗数のかわりに代替等級レートが構成されている場合があります。個人の事業所が空白であるか、差分プロファイルに定義されていない場合、メトリック計算ではその等級レートの情報が使用されます。

たとえば、年間給与額が120,000 USDおよびUS Prof 3 Annual等級レートの個人を新しい事業所に異動するとします。個人の給与ベースには、乗数または代替等級レートが事業所別に設定された差分プロファイルが含まれます。次のように、元の事業所と新しい事業所の給与メトリックでは、差分が1と.8にそれぞれ設定されています。

給与メトリック 元の事業所(1) 新しい事業所(.8)
年俸 120,000 120,000
範囲(USD) 100,000から200,000 80,000から160,000
中間点(USD) 150,000 120,000
支給率 80 100
範囲ポジション 20 50
四分位数 1 3
五分位数 2 3