Oracle FPPサーバーのバックアップおよびリストアのオプションについて

Oracle FPPサーバーをバックアップし、リストア機能および再配置機能を使用して、Oracle FPPサーバーを同じシステムまたは別のシステムにリストアします。

Oracle FPPは、様々なタイプのハードウェアでOracle Grid InfrastructureおよびOracle Databaseデプロイメントの大規模フリートを管理するために使用されます。システム障害によるデータ損失を回避したり、Oracle FPPサーバーを別のハードウェアに再配置したりするには、Oracle FPPサーバー全体のバックアップを作成できます。次のバックアップおよびリストアのオプションを使用できます:
  • FPPサーバーの完全バックアップ。これは、完全で動作するOracle FPPサーバーのリカバリ・ポイントインタイムを表します。完全バックアップは、システム障害が発生した場合にOracle FPPサーバーをリストアしたり、別のハードウェアに再配置したりできるファイルおよびディレクトリが自動的に含められたグループです。
  • 障害発生後にOracle FPPサーバーのバックアップからOracle FPPサーバーをリストアする完全リストア。完全なリストアを実行するには、完全バックアップが必要です。
  • 別のクラスタへの完全リストア。これにより、現在のOracle FPPサーバーが新しいクラスタに再配置されます。元のOracle FPPサーバーは、新しいサーバーのOracle FPPクライアントに変換されます。再配置後に、すべてのOracle FPPクライアントを新しいOracle FPPサーバーに移動する必要があります。
Oracle FPPサーバーでは、バックアップ用に次の記憶域オプションがサポートされています:
  • ローカル・ファイル・システム。
  • 現在のOracle FPPサーバーからアクセス可能なネットワークファイルシステム(NFS)。

Oracle FPPサーバーの完全バックアップには、メタデータ、資格証明、登録済OSユーザーのリスト、ユーザー・アクションおよびゴールド・イメージが含まれています。バックアップは、バックアップ時に指定した場所にzip形式で格納されます。

ノート:

レガシー・ゴールド・イメージをクリーン・アップするか、rhpctl archive imageコマンドを使用して古いゴールド・イメージをアーカイブする必要があります。

Oracle FPPのバックアップおよびリストアの除外

  • 進行中のmove操作はリストアではサポートされておらず、これらの操作のメタデータはクリアされます。
  • バックアップ時に不完全であったイメージおよび作業用コピーはバックアップから除外され、メタデータから削除されます。
  • 期限切れタイマーを持つOracle FPPサーバーのすべての保留中のジョブはUNKNOWNに設定され、実行状態のタイマーを持つすべての保留中のジョブはABORTEDに設定されます。
  • リストアでは、Oracle FPPサーバーからの作業用コピーは失われたとみなされるため、メタデータはクリアされます。リストア操作の完了後に再作成または登録できます。
  • 障害回復または再配置のいずれの場合も、バックアップとリストアの間に行われた操作はすべて失われます。これには、新しいクラスタの作成時にOracle FPPサーバーの再作成後に行われた操作が含まれます。