Oracle Fleet Patching and Provisioningのクライアントとターゲット
Oracle Fleet Patching and Provisioning (Oracle FPP)クライアントは、Oracle Clusterwareの一部です。ユーザーは、Oracleホームのデプロイのリクエストや使用可能なゴールド・イメージのリスト表示などのタスクを実行するために、Oracle FPPクライアントで操作を行います。
ノート:
Oracle FPPサーバーのリリースは、リリース更新(RU)を含むOracle FPPクライアント・ソフトウェアのリリース以降である必要があります。たとえば、Oracle FPPサーバーが23.4の場合、Oracle FPPクライアントも23.4である必要があります。ユーザーがゴールド・イメージを指定してOracleホームをリクエストすると、Oracle FPPクライアントはOracle FPPサーバーと通信してリクエストを渡します。Oracle FPPサーバーでは、ゴールド・イメージの作業用コピーをインスタンス化し、Oracle ACFSまたは別のローカル・ファイル・システムを使用してOracle FPPクライアントで使用可能にすることによって、リクエストを処理します。
Oracle FPPクライアントでは、Oracle Clusterwareおよび追加のrhpclient
コンポーネントが有効になっています。この追加のrhpclient
コンポーネントにより、Oracle FPPクライアントでタスクを開始できます。
Oracle FPPクライアント:
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Oracle FPPサーバーの使用可能なホームのリストを提供します。
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Oracle Clusterware 12cリリース2 (12.2)のすべての機能を持ち、Oracle Clusterware 12cリリース2 (12.2)以降からOracle FPPサーバーと通信できます。
Oracle Fleet Patching and Provisioningのターゲット
Oracle Fleet Patching and Provisioning (Oracle FPP)に認識されているrhpclient
コンポーネントが有効になっていないコンピュータは、rhpclient
のないターゲットと呼ばれます。
Oracle FPPサーバーでは、新しいrhpclient
のないターゲットを作成でき、オペレーティング・システムのみがインストールされているそのようなターゲットにOracle Grid Infrastructureをインストールして構成することもできます。その後、Oracle FPPサーバーでは、他の多くの操作に加えて、それらのrhpclient
のないターゲットのデータベースおよびその他のソフトウェアのプロビジョニング、メンテナンスの実行、クラスタのスケーリングが可能です。すべてのOracle FPPコマンドは、Oracle FPPサーバー上で実行されます。
Oracle Clusterware 12cリリース2 (12.2)以降でOracle FPPクライアントを実行しているrhpclient
のないターゲットでは、多くのOracle FPPコマンドを実行して、Oracle FPPサーバーから新しいソフトウェアをリクエストしたり、それ自体のメンテナンスを開始できます。
ノート:
Oracle FPPサーバーは、宛先クラスタで構成および起動できるOracle FPPクライアントを介して、バージョン12.2.0.1以降のOracle Grid Infrastructureクラスタと通信します。Oracle FPPクライアントは、すべてのバージョンのOracle Restart上のOracle Grid Infrastructureバージョン12.1以前のrhpclient
のないターゲット、およびデータベース・スタンドアロンのrhpclient
のないターゲット(Oracle Grid Infrastructureホームのないデータベース・ホームなど)ではサポートされません。