Oracle Fleet Patching and Provisioningの通信ポート

Oracle Fleet Patching and Provisioning (Oracle FPP)サーバー、クライアント、およびrhpclientのないターゲットの通信ポートを構成します。

Oracle Fleet Patching and Provisioningサーバーは、次の表で説明されているように、次のポート(いくつかは構成可能)を使用してOracle Fleet Patching and Provisioningクライアントおよびrhpclientのないターゲットと通信します。また、Oracle Fleet Patching and Provisioningクライアントとの通信時に使用されるポートと、rhpclientのないターゲットとの通信時に使用されるポートは違うので注意してください。

ノート:

  • エフェメラル範囲またはカスタム・ポートを許可するOracle FPPポートでは、ポートが双方向に開くようにする必要があります。
  • 同じクライアントでの作業コピー操作ごとに6個のポートが必要です。たとえば、同じクライアントで2つの作業用コピーの追加操作を実行する場合、12個のオープン・ポートが必要です。

表3-2 Oracle FPPクライアントとの通信のためにOracle FPPサーバー上でオープンされているポート

プロトコル ポート 変更可能 用途 説明

UDP

53

不可

GNS

Oracle FPPクライアントは、GNSを使用してOracle FPPサーバーを見つけます。

ノート:

Oracle Grid Infrastructureのグリッド・ネーミング・サービス(GNS)の高可用性グリッド・ネーミング・サービス機能は、Oracle Database 23aiでは非推奨になりました。

TCP

8896

可。このポートを変更するには、srvctl modify rhpserver -port port_numberまたはsrvctl modify rhpserver -port port_numberコマンドを使用します。

再起動する必要があります。

JMXサーバー

Oracle FPPサーバーは、このポートを使用してOracle FPPクライアントと通信します。

TCP

エフェメラル範囲またはカスタム・ポート

可。このポートを変更するには、srvctl modify rhpserver -pl_port port_numberまたはsrvctl modify rhpserver -clport port_numberコマンドを使用します。

コマンド進捗リスナー

Oracle FPPサーバーはエフェメラル範囲からランダム・ポートをオープンし、クライアントまたはrhpclientのないターゲットでの進行状況をモニターします。Oracle FPPサーバーは、srvctl modify rhpserver -pl_port port_numbersrvctl modify rhpserver -clport port_numberで指定した固定ポートを使用し、クライアントまたはrhpclientなしのターゲットの間で固定ポートを多重化することもできます。

表3-3 Oracle FPPサーバーとの通信のためにOracle FPPクライアント上でオープンされているポート

プロトコル ポート 変更可能 用途 説明

TCP

22

SSH

Oracle FPPクライアントは、Oracle Grid Infrastructureの初期デプロイメントの間にSSHポートをオープンする必要があります。Oracle FPPクライアントとしてクラスタを追加すると、Oracle FPPでは、Oracle FPPクライアントとOracle FPPサーバーの間の通信にJMXポートが使用されます。デフォルトのJMXポートは8896です。

TCP

8896

可。このポートを変更するには、srvctl modify rhpclient -port port_numberコマンドを使用します。

再起動する必要があります。

JMXサーバー

Oracle FPPクライアントは、このポートを使用してOracle FPPサーバーと通信します。

TCP

エフェメラル範囲またはカスタム範囲

可。このポートを変更するには、srvctl modify rhpserver -port_range port_number_rangeコマンドを使用します。

イメージ転送

Oracle FPPサーバーは、エフェメラル範囲から選択された6つのポート、またはユーザーが定義した範囲から6つのポートを使用して、ゴールド・イメージをOracle FPPクライアントに転送します。

ノート:

Oracle FPPサーバーは、ポート範囲で指定されたポートに接続できる必要があります。

表3-4 rhpclientのないターゲットとの通信のためにOracle FPPサーバー上でオープンされるポート

プロトコル ポート 変更可能 用途 説明

TCP

エフェメラル範囲またはカスタム範囲

可。このポートを変更するには、srvctl modify rhpserver -pl_port port_numberまたはsrvctl modify rhpserver -clport port_numberコマンドを使用します。

コマンド進捗リスナー

Oracle FPPサーバーはエフェメラル範囲からランダム・ポートをオープンし、クライアントまたはrhpclientのないターゲットでの進行状況をモニターします。Oracle FPPサーバーは、srvctl modify rhpserver -pl_port port_numbersrvctl modify rhpserver -clport port_numberで指定した固定ポートを使用し、クライアントまたはrhpclientなしのターゲットの間で固定ポートを多重化することもできます。

表3-5 Oracle FPPサーバーとの通信のためにrhpclientのないターゲットでオープンされるポート

プロトコル ポート 変更可能 用途 説明

TCP

22

SSH

Oracle FPPクライアントは、Oracle Grid Infrastructureの初期デプロイメントの間にSSHポートをオープンする必要があります。Oracle FPPクライアントとしてクラスタを追加すると、Oracle FPPでは、Oracle FPPクライアントとOracle FPPサーバーの間の通信にJMXポートが使用されます。デフォルトのJMXポートは8896です。

TCP

エフェメラル範囲またはカスタム範囲

可。このポートを変更するには、srvctl modify rhpserver -port_range port_number_rangeコマンドを使用します。

イメージ転送

Oracle FPPサーバーは、エフェメラル範囲から、またはユーザーが定義した範囲から6つのポートを使用して、ゴールド・イメージをOracle FPPクライアントに転送します。

表3-6 ピア・サーバーとの通信のためにメインOracle FPPサーバー上でオープンされているポート

プロトコル ポート 変更可能 用途 説明

UDP

53

不可

GNS

Oracle FPPクライアントおよびピア・サーバーは、GNSを使用してメインOracle FPPサーバーを見つけます。

TCP

8896

可。このポートを変更するには、srvctl modify rhpserver -port port_numberコマンドを使用します。

再起動する必要があります。

JMXサーバー

Oracle FPPサーバーは、このポートを使用してOracle FPPクライアントおよびピア・サーバーと通信します。

TCP

エフェメラル範囲またはカスタム範囲

可。このポートを変更するには、srvctl modify rhpserver -port_range port_number_rangeコマンドを使用します。

イメージ転送

Oracle FPPサーバーは、エフェメラル範囲から、またはユーザーが定義した範囲から6つのポートを使用して、ゴールド・イメージをOracle FPPクライアントに転送します。

表3-7 メインOracle FPPサーバーとの通信のためにピア・サーバー上でオープンされているポート

プロトコル ポート 変更可能 用途 説明

UDP

53

不可

GNS

Oracle FPPクライアントおよびピア・サーバーは、GNSを使用してメインOracle FPPサーバーを見つけます。

TCP

8896

可。このポートを変更するには、srvctl modify rhpserver -port port_numberコマンドを使用します。

再起動する必要があります。

JMXサーバー

Oracle FPPサーバーは、このポートを使用してOracle FPPクライアントおよびピア・サーバーと通信します。

TCP

エフェメラル範囲またはカスタム範囲

可。このポートを変更するには、srvctl modify rhpserver -port_range port_number_rangeコマンドを使用します。

イメージ転送

Oracle FPPサーバーは、エフェメラル範囲から、またはユーザーが定義した範囲から6つのポートを使用して、ゴールド・イメージをOracle FPPクライアントに転送します。