3.1 スキーマ・レベルでのGeoRasterの有効化

GeoRaster機能は、GeoRaster機能を使用するデータベース・スキーマごとに有効にする必要があります。

Oracle Spatialの最初のインストール後、デフォルトではGeoRaster機能が無効になっています。GeoRasterは、(データベース全体ではなく)スキーマのスコープ内でのみ有効にでき、GeoRaster機能を使用するスキーマごとに有効にする必要があります。

GeoRasterを有効にするには、GeoRasterを有効にするスキーマごとに次のステップを実行します。

  1. このスキーマのユーザーにCREATE TRIGGER権限があることを確認します(GeoRasterの適切な動作に必要)。ユーザーにCREATE TRIGGER権限がない場合(または権限の有無がわからない場合)は、DBA権限があるユーザーとして接続して次のコードを実行します。
    GRANT CREATE TRIGGER TO scott;
  2. スキーマのユーザーとしてデータベースに接続します。たとえば:
    CONNECT scott/<password-for-scott>
  3. 次の文を入力します。
    EXECUTE SDO_GEOR_ADMIN.enableGeoRaster;
  4. 次の文がTRUEを返すことをチェックして、GeoRasterが有効になっていることを確認します。
    SELECT /*+ NO_RESULT_CACHE */ SDO_GEOR_ADMIN.isGeoRasterEnabled FROM DUAL;

データベース・スキーマごとに、SDO_GEOR_ADMIN.enableGeoRasterをコールする必要があるのは1回のみです。いずれの場合も、GeoRaster機能が有効かどうかを確認するために、SDO_GEOR_ADMIN.isGeoRasterEnabledファンクションをコールできます。SDO_GEOS_ADMIN.disableGeoRasterプロシージャを使用して、データベース・スキーマのGeoRaster機能を無効にできます。

GeoRaster表が作成されてデータが移入されると、データベースのアップグレード後に、その表のスキーマに対してGeoRasterが自動的に有効になります。スキーマに対してGeoRasterを再度有効にする必要はありません。(CREATE TRIGGER権限がユーザーに付与されていることを確認します。)