3.13 GeoRasterオブジェクトによる表領域の効率的な使用のメンテナンス

操作を削除またはロールバックしても、ラスター・データ表に割り当てられた未使用の領域は、基礎となる表領域に自動的に戻されません。これにより、表領域領域が無駄になる可能性があります。通常、GeoRasterデータベースは大きいため、特にディスク領域が制限されている場合、表領域の使用を効率的に維持することをお薦めします。通常、RDTの作成時に、LOB記憶域形式のSecureFiles LOB (SecureFiles)を使用するか、自動セグメント領域管理表領域でBasicFiles LOB (BasicFiles)を使用する必要があります。その後、ラスター・データ表を変更することでrasterBlock LOBセグメントまたはラスター・データ表を明示的に縮小できるため、例3-4および例3-5に示すように、表セグメントを圧縮して未使用のLOBセグメントを表領域に解放できます。

例3-4 RasterBlock LOBセグメントの縮小

ALTER TABLE city_images_rdt MODIFY LOB (rasterBlock)(SHRINK SPACE);

例3-5 ラスター・データ表の縮小

ALTER TABLE city_images_rdt ENABLE ROW MOVEMENT;
ALTER TABLE city_images_rdt SHRINK SPACE CASCADE;

詳細は、『Oracle Database SQL言語リファレンス』ALTER TABLE文のshrink_clauseを参照してください。

作成および使用する一時GeoRasterオブジェクトがある場合は、これらのGeoRasterオブジェクトを保持するために、一時GeoRaster表およびRDT表の作成を常に検討することをお薦めします。不要になったら、一時GeoRaster表およびRDT表を削除してディスク領域を解放できます。